(1/8) 研究成果の技術移転予定(平成23、24年度完了課題) 【試験研究機関名:工業技術センター、同置賜試験場、同庄内試験場】 番 号 1 2 研究課題・業務課題名 平成25年度の技術移転、普及予定等 平成24年度までの主な成果等 ステンレス鋳鋼品の信頼性向上に 県内企業と、実用化に向けて共同研究を実施中。 ロストワックスステンレス鋳鋼品の耐食性改善及び部材実体の機械的特性向 係る技術の開発 ○SUS430鋳鋼品の耐食性向上 上、非破壊による金属組織の評価技術の確立 〔経産省 戦略的基盤技術高度化 ・オーステナイト系ステンレス鋳鋼(SCS13)の耐食性を向上させるための技術 ○SCS13の耐食性向上 支援事業〕 を、フェライト系ステンレス鋳鋼SUS430に適用し、耐食性を向上させる。 ・耐食性を維持しつつ、コストを低減するため、鋳型条件、熱処理の前処理工 (公募、平成22~23年度) ○実体特性の評価 程及び熱処理条件を再検討した。熱処理条件によって、耐食性とコストが左右 ・SCS11で、鋳放し品と熱処理での金属組織の違いが機械的性質に及ぼす影 されることがわかった。 響を調査する。 ○実体特性の評価 ・渦電流法によるフェライト率の測定において、表面粗さが測定値に及ぼす影 ・SCS13で得られた知見を、他材質であるSCS11にも適用した。別鋳込み砂型 響を調査する。 試験片の引張強度とロストワックス試験片の引張強度の差が10%以内であること が確認できた。 ・渦電流法によるフェライト率の測定値が、鋳造品実体でも精度良く測定できる ことが確認できた。 大気圧マイクロプラズマによる軸付 研究成果は会議等で積極的に公表するとともに、技術相談や生産現場による 大気圧マイクロプラズマ発生装置により、軸付電着砥石にDLC膜を生成し、切り き電着砥石の長寿命化 技術指導により、県内企業への幅広い普及を目指していく。 屑の排出性や耐溶着性を高め、工具の長寿命化を図る。 (県単、平成22~24年度) 大気圧プラズマ技術は、平成25年度新規事業である「放電加工用低消耗電極 ○低周波・高圧電源を用いて、従来より低温でのプラズマ生成を可能にした。 材の創成およびその形状加工技術の開発」において、材料開発プロセスへ技 ○Si基板上へのDLC成膜を行い、真空中でのプロセスに比べ、1/5以下への時 術展開。 間短縮が可能となった。 ○成膜処理した砥石を用いて、石英ガラスの加工試験を行い、加工抵抗上昇 率の抑制を確認できた。加工後にDLC膜の剥離が見られたが、膜生成時に中 間層を形成し密着性を向上させ、加工時の剥離を抑えることが可能で、さらなる 加工性能の向上が期待できる。 低損傷加工技術の確立 技術相談や設備使用等によって技術移転をはかる。 ガラスとセラミックスについて、研削面下の破砕層の深さを評価する方法、なら (県単、平成22~24年度) びに仕上げ面の破砕層深さが微小となる研削条件の設定方法を確立した。ま た、破砕層に関する企業の課題を解決した(技術相談、受託研究)。 7 8 9 カーボンナノチューブを複合した 右記カーボンナノチューブ複合めっき技術を用いた薄型砥石、ヒートシンク材 カーボンナノチューブ (CNT)複合めっき技術を薄型砥石に応用するために、 高性能・超薄型砥石の開発 料、複合めっき装置の実用化を県内外の企業とともに検討中である。 ①大面積CNT複合めっき技術、②パルス・超音波援用複合めっき技術、③砥 〔NEDO平成20年度産業技術研究 粒集中度制御技 術、④化学反応砥粒含有CNT被覆ダイヤモンド砥粒作製技 助成事業〕 術を確立した。(関連特許2件、出願済み5件) (公募、平成20~24年度) 楕円振動切削による薄肉・低剛性 技術相談等を通じて県内企業への普及をはかる。 材料の加工技術の開発 〔財団法人マザック財団 研究助成 事業〕 (公募、平成24年度) ○剛性の低い薄肉ワークを高精度に切削する条件を確立 ・ワークに対する楕円振動装置の角度を変化させて実験を行った結果、背分力 がゼロに近い状態で切削できる条件がわかり、切削中の薄肉ワークの倒れを抑 制することができた。 ・ワークが薄肉になると約40kHzの超音波振動でワークが共振する事例が確認 され、共振の対策が必要であることがわかった。 (2/8) 研究成果の技術移転予定(平成23、24年度完了課題) 【試験研究機関名:工業技術センター、同置賜試験場、同庄内試験場】 番 号 研究課題・業務課題名 MEMS型流体制御素子を用いた 生化学分析システムの開発 (県単、平成21~23年度) 平成25年度の技術移転、普及予定等 共同研究によりデバイス開発を継続 ・複合機能を有する水質検査センサ ・半導体イオンセンサ 平成24年度までの主な成果等 共同研究によるデバイス開発 ・マイクロヒータを集積した水質検査用センサ ・半導体素子を用いたイオンセンサ 10 生産現場における品質向上のた ○データ収集基盤の普及 めのセンサデータ収集・活用技術 ・個別技術相談-コンプレッサの運転制御、ブロア流量管理 (県単、平成23~24年) ○技術者育成 11 ・研修、ORT研修制度 ○生産現場での利用を想定したデータ収集システムを開発。 ・各種センサの対応(5種類) ・データ収集システムによるWeb表示 ○生産現場(県内3箇所)にて実証測定 ・品質管理、工具磨耗の予兆、無人倉庫の温湿度モニタ カーボンナノチューブを用いた発 ○カーボンナノチューブ水性ゲルを用いた前駆体表面塗布法による発泡成形 ○内部にカーボンナノチューブを添加して3次元網目構造を形成させ、発泡成 泡成形体の開発 体の量産化を県内企業と共に検討中である。 形体に導電性を付与した。 (県単、平成21~23年度) ○発熱可能な断熱材としての応用製品群を検討中である。 ・ギガヘルツ(GHz)帯域の電磁波吸収特性を確認した。 12 ○多段階成形法を応用し、特殊内部構造を有する発泡成形体の開発を検討 ・従来の発泡成形体とほぼ同等の圧縮強度と断熱性を確認した。 中である。 ・関連技術に関する特許を出願し、実施許諾契約を締結した。 (特願2011-203114,契約3件) 県産スギ材を活用した外構部材の 共同で事業を実施した県内企業が、中小企業庁ものづくり補助金を活用し、ス 共同で事業を実施した県内企業が、スギ製サッシにおいて、防火設備の国土 開発 ギ製サッシの量産体制の構築に着手。今後、大型木造建築物件に採用される 交通大臣認定を取得。量産化に向けた検討を開始。 〔林野庁 森林整備促進・林業再生 見込み。 13 基金事業〕 (公募、平成21~23年度) 粒状ゲルおよび酵素を用いた県 食肉加工品、果実加工品ともに協力企業で商品化可能か検討を行っている。 ○協力企業と連携した実用化に向けた試作、改良 産農畜産物加工品の新食感創造 ・食肉加工品では、協力企業に伺い、製造上の問題点等を改善した試作品を (県単、平成22~24年度) 調製した。果実加工品では、23年度に調製した果実加工素材に果実感を加え 14 た試作品を調製した。 機能性を活かした食品加工技術 庄内柿および庄内柿ペーストを利用した加工品開発について、県内企業を支 庄内柿の渋味除去や渋戻り防止技術を検討し、風味や外観が優れ、機能性成 開発と商品開発 援しながら実施していく。 分を保持した庄内柿ペーストを開発した。庄内柿を100%使用し、長期発酵によ 〔文科省 地域イノベーション戦略 り製造した柿酢の機能性成分を明らかにするとともに、柿酢を利用した商品を 15 支援プログラム〕 多数試作開発した。 (公募、平成21~23年度) 介護寝巻用高機能テキスタイルの 開発生地により寝巻の試作品を作製し、介護施設に依頼しモニターによる試着 介護寝巻用生地の機能性向上を目的とし、はっ水性、吸放湿性と伸長特性を 開発 と評価を実施中。結果をフィードバックし、実用化に向け検討する。 両立した生地の製造技術を開発した。 (県単、平成23~24年度) 16 (3/8) 研究成果の技術移転予定(平成23、24年度完了課題) 【試験研究機関名:工業技術センター、同置賜試験場、同庄内試験場】 番 号 研究課題・業務課題名 平成25年度の技術移転、普及予定等 高感度赤外線吸収素子への応用 ○関連企業への技術紹介による技術移転を目指す。 を目指した多孔質シリコンの形成 (県単、平成23年度) ○小型・軽量・低コスト向け赤外線センサに適用させるため、シリコンウェハ表面 に微細孔を形成した赤外性吸収素子について検討した。多孔質シリコンの微 細構造形成において、孔径1μm程度の高密度ピットを形成した。赤外線吸収 特性評価において吸収率70%以上を確認した。 紅花染めモヘア糸の開発と製品 化への検討 (県単、平成24年度) モヘア糸に第4級アンモニウム塩を化学結合させることで、常温による一浴染色 で濃色化を可能とする技術を開発した。紅花染め後、タンニン後処理を行うこと で、染色堅牢度が向上することを見出した。 17 18 平成24年度までの主な成果等 紅花染めモヘア糸の実用化に向け、色相の安定化、濃度調整の管理につい て、県内企業と共に検討中である。 (4/8) 平成25年度実施課題の研究状況等 【試験研究機関名:工業技術センター、同置賜試験場、同庄内試験場】 番 号 研究課題・業務課題名 平成25年度の実施状況、目標等 平成24年度までの検討状況、主な成果等 射出成形による微細形状転写技 術の開発 (県単、平成22~26年度) 赤外線用樹脂製モールドレンズの設計、金型設計、製作、キャビ・コア部の超 精密加工および射出成形技術を確立する。 ○光学設計ソフトを利用しマルチレンズの光学設計を実施中 ○金型設計・加工技術の習得 ○樹脂流動解析システムを導入し、シングルタイプフレネルレンズ成形時の充 填解析方法を習得。 ○上記システムによる、射出圧縮成形時の充填解析方法を習得。 機械加工による微細構造光学素 子の開発 (県単、平成22~25年度) ○微細転写技術による転写品の製作 ・光学設計により金型形状および構造を改善する。 ・導光板転写面の形状精度100nm以下、パターン欠落率1%未満、面内輝度ば らつき4%未満を目指し、微細転写条件を改善する。 ○微細転写技術の応用・展開先の検討 ・金型・精密加工技術研究会や企業訪問を通じ、県内企業への微細転写技術 の普及を促進する。 ○フォトリソグラフィとRIE(反応性イオンエッチング技術)を組み合わせてSi、 SiO2(石英)の垂直加工、微細加工を行う。さらに電鋳により微細構造をメッキ に転写し金型を作成する。 金型形状精度:<100nm、金型表面粗さ:<10nm 100mm×100mmの導光板金型をターゲットに金型の設計、加工、転写品試作 を行い、課題となる工具摩耗低減、工具やワーク脱着時の位置ずれ防止につ いて検討を行った。 ○微細転写条件の再検討 形状精度500nm、パターン欠落率3%未満をクリア。 ○試作照明の輝度ばらつきの測定 輝度ばらつきが収束せず。25年度に構造改善を行う。 ○電子線描画及びグレースケール露光とRIE(反応性イオンエッチング技術)を 組み合わせてSi、SiO2(石英)の垂直加工、微細加工、自由形状加工について 検討した。 【Si】垂直加工:深さ500μm、微細加工:ピッチ400nm 【SiO2】垂直加工:深さ30μm、微細加工:ピッチ2μm 1 2 MEMS技術を用いた極微細金型 作製技術の開発 (県単、平成22~26年度) 3 4 鋳ぐるみ温調金型等を活用したプ 県内企業の聞き取り調査をもとに変形しやすい形状を抽出し、シミュレーション 超精密成形が可能な形状等、設計ガイドラインを確立することを目的とし、樹脂 ラスチック材料の超精密成形技術 上で変形量に対する冷却配管位置の影響を検討中。検討後、冷却配管設計 材料の冷え固まり方を考慮したプラスチック成形技術の開発。 の開発 の効果を検証できるモデル金型を設計する。 県内企業の聞き取り調査をもとに5種類の樹脂を選定し、冷却固化挙動を熱分 (県単、平成24年~26年度) 析等により調べた。 5 片状黒鉛鋳鉄の肉厚感受性低減 昨年度までの成果をもとに、鋳鉄の基本である炭素・けい素量の影響について 片状黒鉛鋳鉄において、黒鉛組織の超微細化により組織の不均一性を抑制す に関する研究 詳細を調査し、開発技術を現場向けに最適化する。 るとともに,合金元素の添加による組織の強化を図ることで,肉厚に対する機械 (県単、平成23~25年度) [目標] FC200相当の成分でFC250規格を満たす鋳鉄を開発する。 的特性の変化(厚肉部の強度低下)を低減した材料を開発する。 [成果] 直径20mm→50mmでの強度低下を15%以内に抑制 6 カーボンナノチューブ水性ゲルの ○カーボンナノチューブ水性ゲルを蓄電池の材料、部材に応用し、高速充放 蓄電池材料への応用 電が可能で、安全かつ安価な蓄電池の開発を図る。 (県単、平成24年~25年度) ・蓄電池材料の検討(活物質分散技術) ・蓄電池部材の検討(膜電極複合化技術) ・蓄電池基本構造の検討(試作蓄電池の電気化学的特性評価等) 超硬金型材の直彫加工 (県単、平成25~26年度) 7 ○「カーボンナノチューブを用いた発泡成形体の開発」で得られた知見(山形 県出願特許:特願2011-203114)をシーズとして以下の検討を実施して、蓄電 池の材料、部材の試作を行った。 1.カーボンナノチューブ電解水性ゲル調製法の検討 2.材料表面のカーボンナノチューブ被覆による機能化方法の検討 3.カーボンナノチューブ水性ゲルの電気的特性の把握 4.蓄電池基本構造の検討 直径が0.5mm以下のダイヤ工具による超硬合金の最適加工条件を探索し、さら 超硬合金金型の製作では、放電加工面の磨き落としに長時間を費やすが、近 に企業とともに治工具・金型の試作を実施中。 年のダイヤ工具の出現によって、磨きレス・直彫加工が現実的となった。しかし 引き続き、他企業のニーズ把握に努め、実験と試作を行う。 切削条件やコスト等の情報が少ないため、企業は試作に踏み切れていない。そ こで当所がノウハウを蓄積し、企業での試作開発を支援するもの。24年度には 超硬直彫の基礎実験(受託研究)を実施した。 (5/8) 平成25年度実施課題の研究状況等 【試験研究機関名:工業技術センター、同置賜試験場、同庄内試験場】 番 号 8 9 研究課題・業務課題名 平成25年度の実施状況、目標等 平成24年度までの検討状況、主な成果等 放電加工用低消耗電極材の創成 市販粒子を用いて、電極材の焼結条件を検討中。粒子径の違う電極材を作製 低消耗かつ形状創成が容易な放電加工用電極材料が求められている。工具 およびその形状加工技術の開発 し、放電加工における電極材としての性能評価を行う。楕円振動切削による市 摩耗の一因である構成粒子の微細化、および低消耗を発現させる高熱伝導性 (県単、平成25~27年度) 販電極材料の加工条件を検討中。 粒子、高融点粒子を大気圧プラズマにより生成し、新規低消耗電極材料を開 発する。さらに楕円振動切削による高精度な電極加工技術を開発する。 カーボンナノチューブ複合化によ るニッケル金型材の結晶微細化と 高温軟化現象を利用した微細金 型の形状創成 〔公益財団法人天田財団 平成24 年度一般研究開発助成事業〕 (公募、平成24~27年度) 次世代センサネットワークシステム の構築と実証 (県単、平成25~27年度) カーボンナノチューブ複合化によるニッケル基金型材の高温軟化特性および カーボンナノチューブを複合させることで、ニッケルめっき被膜の結晶サイズの 加工硬化挙動の制御について、さらに超音波援用による高速成膜について検 微細化および高温軟化現象が発現することを把握した。 討している。 さまざまなセンサを統合的に扱う、国際標準規格IEEE1888に準拠したシステム を構築する。データの蓄積ストレージを整備し、電力データを蓄積する。 10 エネルギマネジメントシステムのた ○MEMS技術を用いてセンサネットワーク向け多機能測定用センサ素子及び組 めのMEMS型センサ端末の開発 込みパッケージを開発する。 (県単、平成25~27年度) 二酸化炭素センサの消費電力 :<25mW 11 エネルギーマネジメントシステム向けセンサネットワークを対象に、センサ端末 の小型化及び多機能化を、半導体製造プロセスから派生したMEMS技術により 作製するセンサ及びパッケージにより実現する。 光断層画像化法による精密形状 ○OCTによる各種計測試験を行い、企業へ技術移転 計測技術の開発 ・プラスチックパッケージ越しの試料の形状計測評価 (県単、平成23~25年度) ・錠剤のコーティング膜の評価 12 ・塗装膜の観察(戦略的基盤技術高度化支援事業において採択され継続) 光干渉断層画像化法による塗装 膜解析技術の開発 (県単、平成25~27年度) ○エリア型OCT計測システムを構築し各種試料を計測 ・ガラス封止構造物表面、内部構造 ○スペクトルドメインOCTによる厚さ計測 ・ガラスプレート板厚計測 ・シリコン、水晶ウェハ等厚さ計測装置の開発 ○塗装膜に最適化した光プローブ光学系の検討 ○OCTベースシステム構築 13 アルミニウム合金鋳物の結晶粒微 AC7A(Al-Mg系合金鋳物)に微細化剤を添加していないものについて、肉厚 県内におけるアルミ鋳物メーカーにおいて、アルミ鋳物の実体特性(機械的強 細化 の違いによる、結晶粒径の違いと冷却速度について調査した。 度)の向上は必須の課題であり、結晶粒の微細化剤添加は有効な手段の一つ (県単、平成25~26年度) [目標]Ti-B系微細化剤を添加したものについて、結晶粒径を定量評価する である。一方、AC7Aに関しては微細化剤を添加し、その効果を定量的に評価 14 した文献・報告が乏しい。そこで微細化剤を用いた処理条件の確立を目指し、 本研究の課題化に至った。 (6/8) 平成25年度実施課題の研究状況等 【試験研究機関名:工業技術センター、同置賜試験場、同庄内試験場】 番 号 研究課題・業務課題名 平成25年度の実施状況、目標等 難加工薄板材のバリ無し打ち抜き 加工技術の開発 〔経産省 戦略的基盤技術高度化 支援事業〕 (公募、平成24~26年度) ○ 加工時の金型の計測 前年の成果を参考に、加工条件、金型の構造等を検討し、良好な条件等を検 討中である。 ○ 金型材料による不良原因対策 熱処理により材質の調整を検討し、さらなる精度向上を検討中である。 ○ 画像処理によるバリ検出技術の確立 15 カメラシステムなどの設備を導入して、現場での利用に向けて、検査装置試作 を検討中である。 ○ 立体情報評価によるバリ検出技術の確立 光学計測システムなどの設備を導入して、現場での利用に向けて、検査装置 試作を検討中である。 マロラクティック発酵による新タイプ ・各種酵母とMLF菌の組合せを変えた小仕込試験を実施。発酵データを解析 純米酒の開発 後、総米120kgの試験醸造を開始する。試醸酒については、県内メーカー及び (県単、平成24~26年度) 一般消費者への試飲調査を実施する。 16 ・清酒製造工程におけるMLF菌(乳酸菌)の取扱方法を検討する。 平成24年度までの検討状況、主な成果等 ○ 加工時の金型の計測 打ち抜き加工条件、金型の構造等を検討し計測を行なった。その結果、検討し た条件と計測値との関係を把握できた。 ○ 金型材料による不良原因対策 金型材料の試験片で材料特性を調べ、ダイセットに適する材料を選定した。 ○ 画像処理によるバリ検出技術の確立 バリの検出に有効な照明装置を試作し、サンプルで最適化画像取得を検討し た。その結果、バリの有り、無しの判別が可能であることが確認できた。 ○ 立体情報評価によるバリ検出技術の確立 プレス製品のバリの状態を、光学計測技術を用いることで、発生したバリの高さ 情報を取得できることを確認した。 ・MLFは前培養した乳酸菌を使用する方が確実に開始されること、また、酵母 はブレンドした方が酒質のバランスは良くなることを確認した。 ・市場調査により、MLF発泡清酒はチーズに合うという評価を得た。 セミヨン品種を中心とした高付加価 ・農業分野の公設試にて栽培しているワイン専用品種セミヨンを主体として、付 ・貴腐化試験では、気候などの条件は難しくても、栽培方法を変えることにより、 値ワインの製造技術の構築 加価値の高い極甘口ワインを安定的に醸造可能な製造技術を確立する。 貴腐化率や果汁の糖度を高くすることが可能となった。 (県単、平成24~26年度) ・葡萄を搾汁した果汁を人工的に氷結させ糖度を濃縮し、発酵させることで、極 17 甘口のワインを試作することができた。 微生物・酵素処理(発酵処理)によ ・企業と連携して、米麹を添加した食肉加工食品の試作試験を実施中または調 ・米麹粉末を添加して試作したソーセージの官能評価および微生物試験を実 る新規食肉加工食品の開発 整中。 施。麹を添加して熟成させることにより、うま味が増強される一方で、一般生菌 (県単、平成23~25年度) ・肉に米麹を作用させた際の、肉の味や硬さの変化について検討中。 数ほか4種類の微生物数の増減はわずか。またガンマアミノ酪酸が増加する傾 18 向がみられた。 県産資源からの食品用微生物の 分離と利用技術開発 (県単、平成25~27年度) 19 ・地域で分離・採取した発酵微生物を活用し、地域に特色のある加工食品開発 に成功している事例は数多い。 ・そこで県内の自然界(果実、花卉、土壌など)や発酵食品などから食品用酵 母、麹菌を分離し、発酵特性を解明することで加工食品への応用を検討する。 (7/8) 平成25年度実施課題の研究状況等 【試験研究機関名:工業技術センター、同置賜試験場、同庄内試験場】 番 号 研究課題・業務課題名 平成25年度の実施状況、目標等 平成24年度までの検討状況、主な成果等 サマーティアラの風味・機能性に 特化した新規加工食品開発 (県単、平成24~26年度) ○サマーティアラを利用した加工素材開発 ・企業と連携し、製造現場レベルの加工素材(ペースト、ジャム、パウダー等)製 造技術を開発し、企業による製品化を支援する。 ○サマーティアラエキスの化粧品素材への応用検討 ・化粧品素材として利用可能なサマーティアラエキスパウダーを試作開発すると ともにサマーティアラに含まれるポリフェノールの美白効果を検討する。 ○サマーティアラ成分の機能性評価 ・サマーティアラに含まれるポリフェノール成分について、特徴的な生理機能を 明らかにする。 ○サマーティアラ果実の特徴および生産状況、規格外果実の発生状況につい て、JAおよび県農業技術普及課にて調査を行った。 ○県内の食品企業において、サマーティアラを利用した加工品開発に対する 要望等について調査を行った。 ○サマーティアラに含まれる機能性成分解析 ・各種機器分析(HPLC、NMR、 UPLC-MS等)によりサマーティアラに含まれる 主要なポリフェノール、アントシアニンを同定した。 ○サマーティアラを利用した加工素材開発 ・サマーティアラを活用して、風味、色調の良好なペーストやジャムを試作開発 した。 ・企業と連携し、サマーティアラを利用した果実酢の試験醸造を実施した。 ○サマーティアラの新規非加熱殺菌技術の検討 ・特殊ガスマイクロバブルの有機物分解や殺菌技術を検証するため、活性酸素 種や窒素酸化物を分析した。 漬け物の香味改善技術開発 (県単、平成24~26年度) ○赤カブ漬けのにおい軽減方法の検討 ・GC-MSを用いた赤カブの辛味・におい成分の分析 ・赤カブのミロシナーゼを失活させる方法の検討 ・シクロデキストリンによる脱臭効果検討 ・上記2つの技術を利用した赤カブ漬け試作 ・乳酸菌を活用した赤カブ漬け試作 20 21 高分子材料(プラスチック・WPC) の耐候性能評価に関する研究 (県単、平成23~25年度) 22 ○庄内発酵食品技術開発研究会会員企業に漬け物製品の課題について聞き 取り調査を行った ○沢庵のにおい軽減方法の検討 ・GCMSを用いた沢庵のにおい成分の分析 ・大根のミロシナーゼを失活させる方法の検討 ・ミロシナーゼ活性のない大根を用いた沢庵の試作 ・マスキング剤を用いて沢庵臭軽減の検討 ・乳酸菌を活用した沢庵の試作 促進暴露試験機による、プラスチックおよびWPCの屋外暴露による劣化を再現 産業技術連携推進会議高分子分科会の全国共同研究に参加する形で、プラ する試験条件を明らかにする。また、WPCの力学的物性についても実験・解析 スチック(ポリプロプレン)の耐候性研究を行った。加えて、木粉プラスチック複 を行う。 合材(WPC)の耐候性研究も行った。各種気象因子がプラスチックおよびWPC の表面劣化に及ぼす影響について、各種劣化測定値の統計解析により明らか にした。 「山形酒104号」を使用した(純米) ○県最高峰の酒米有望種として選抜された酒造好適米「山形酒104号」の原料 ○県最高峰の酒米有望種として選抜された酒造好適米「山形酒104号」の原料 大吟醸酒の試験醸造 米特性、醸造特性を把握し「山田錦」と同等以上の高品質な大吟醸酒、純米大 米特性、醸造特性を把握し「山田錦」と同等以上の高品質な大吟醸酒、純米大 (県単、平成22~27年度) 吟醸酒の製造方法確立 吟醸酒の製造方法確立 ・「山形酒104号」を使用した総米600kg、精米歩合35%の大吟醸酒、比較対照 ・「山形酒104号」を使用した総米600kg、精米歩合35%の大吟醸酒、比較対照 23 「山田錦」を使用した総米600kg、精米歩合35%の大吟醸酒の試験醸造実施。 「山田錦」を使用した総米600kg、精米歩合35%の大吟醸酒の試験醸造実施。 ・「山形酒104号」の酒米分析(理化学分析)。 ・「山形酒104号」の酒米分析(理化学分析)。 ・電気泳動によるプロテインボディーの定量(Pb-1,Pb-2)。 県産果実の新規果肉加工技術の ・サクランボ、モモを対象に食品素材の浸透条件検討を実施。またサクランボ果 ・サクランボ果皮の改質について予備試験を実施。処理条件や改質後の色調 開発 皮の改質試験を実施し、果皮の透過性向上を確認した。 変化を確認した。 (県単、平成25~27年度) ・西洋ナシについても食品素材の浸透条件を検討する。 24 (8/8) 平成25年度実施課題の研究状況等 【試験研究機関名:工業技術センター、同置賜試験場、同庄内試験場】 番 号 研究課題・業務課題名 平成25年度の実施状況、目標等 平成24年度までの検討状況、主な成果等 酵素及び樹脂の複合加工によるリ マーセル化加工した改質リネンへ酵素による加工を行い、柔軟性が高まる条件 リネン単糸を水酸化ナトリウム溶液に浸漬(マーセル化加工)することで、伸び ネン改質技術の開発 を模索中。酵素による脆化や減量が最低限に留まるよう、セルラーゼの種類や 10%以上を達成した。また、適性温度を選択することで、改質による膨潤の低減 (県単、平成24~26年度) 助剤を変えて加工試験を実施する。 化(20%以下)を達成した。 25 繊維製品の縫い目滑脱低減技術 縫い目滑脱に影響するといわれる素材、組織、織り密度、引き抜き抵抗力等の の開発 関連を調査中。データを分析し、各種要因の影響度と防止対策を検討する。 (県単、平成25~26年度) 26 平面ゲージを用いた画像処理によ ○イメージスキャナ等の安価な撮像デバイスと高精度平面ゲージを使用して、 る高精度寸法計測システムの開発 プレス製品等の寸法計測を数十μmの精度で実現する画像処理技術を開発 (県単、平成25年度) する。 27 ・MEMSフォトマスク技術によるμm精度の平面ゲージを製作 ・平面ゲージを利用した画像補正技術の開発 太陽光発電パネル集光フィルムの 山形県での冬季の積雪を考慮した、壁面(垂直)設置式太陽光発電パネル表 開発 面にプリズム式の集光フィルムを設置することで、より多くの太陽光を利用でき (県単、平成25年度) るかどうかを、光学シミュレーションにより検討した。 28 その結果、入射角依存性が生じるものの、一定の集光効果が得られることがわ かった。 ペレットストーブ耐熱ロストルの開 発 (県単、平成25~26年度) 29 ○木質バイオマスを利活用したペレットストーブにおいて、ペレット燃焼部であ るロストルの耐熱性向上について検討する。 ・ 現状使用する材料の破損解析および対策検討 ・ 燃焼温度測定による耐熱条件、代替鋳鉄材料の検討
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