市街地再開発事業関連の都市計画決定が告示 - 香里園駅東地区第一種

第19号
H17.8.30
香里園駅東地区市街地再開発準備組合
市街地再開発事業関連の都市計画決定が告示
・・住宅デベロッパーの選定・・
■[理事会の開催(第 22~23 回)]
去る、7 月 19 日(火)に第22回の理事会を、8 月 2 日(火)には第23回理事会をそれぞ
れ開催いたしました。合同部会で検討しました施設計画案をもとに、事業計画に必要な資金計
画及び特定建築者制度の活用などについて検討をいたしました。また、参加組合員(住宅デベ
ロッパー)の選定作業をすすめています。
1.資金計画について
市街地再開発事業では、建物の建築費などの事業資金は、保留床を売却して得た保留床
処分金によって基本的にまかないます。
また、道路や交通広場の整備など、地域
の都市機能を整備するという事業の公共性
を考慮し、国や地方公共団体による補助制
度が設けられています。このほか、施行者
は、道路などの公共施設整備に対して、公
共施設の将来管理者に費
用の負担をもとめること
ができます。この負担金
のことを公共施設管理者
負担金といいます。
7 月 19 日理事会風景
市街地再開発事業のイメージ
公共施設工事費
道路、交通広場、歩行者デ
ッキ、下水道等の工事費
施設建築物工事費
再開発ビル本体及び外溝
工事費、その他各種の負担
金
除却、整地費
歳
現況建物の除却・解体及び
敷地の整地の費用
公共施設工事費
補償費等
権利変換に係る通損補償
費(工作物や工事期間中
の補償費)
地区外転出に係る土地・
建物補償費、通損補償費
(及び除却費の一部)
仮設店舗設置費
施設建築物工事
再開発ビル本体及び外溝
工事費
出
施設建築物工事費
歳
入
保留床処分金
保留床処分金
大半「住宅」と想定
一般会計補助金
除却、整地費
一般会計補助金
補償費等
公共施設管理者負担金
「権利変換諸費」や
再開発ビル工事費
の一部及び補償費
の一部などへの補
助
権利変換諸費
権利変換諸費、事務費等
公共施設管理者負担金
現況の調査や評価、従後の建物の評
価、公共施設、建築物の設計に要す
る費用及び事業の許認可に必要な各
種作業のための費用
道路特別会計補助金
都計道路香里園駅東線の新設道路と交通広場及びデッキ整備に係る
費用への補助、交通安全施設等整備事業費補助
八尾枚方線、木屋交野線、香里園駅東線の現道拡幅部分の整備に係
る費用への補助
市単独補助
市道4号線、市道6号線等の整備に係る費用
2.特定建築者制度の活用について
この制度は、施行者が施設建築物の建築を、施行者にかわって他の者(特定建築者とい
います。)に行わせることができるというもので、建築後、特定建築者によって建設された
施設建築物(特定施設建築物といいます。)は、権利変換計画に基づきその全部又は一部を
特定建築者が取得することとなり、組合自らが直接これを建築する場合に比べ、特定施設
建築物の建築費用の調達面等で組合の負担が軽減されることになります。
一般的な再開発事業では、再開発ビルの
全てを組合が建設し、その一部を「保留床
等」として第三者に処分し、「保留床処分
金」を受け取る方式をとっていますが、特
定建築者制度を適用する部分では、組合は
土地の整備のみを行い、それを特定建築者
に譲渡します。
したがって、特定建築者制度を活用する
部分では、組合は「保留床処分金」の代わ
りに「整備した土地」の譲渡対価としての
「土地の譲渡金」を受け取ることになりま
8 月 2 日の理事会風景
す。
このように、参加組合員制度とともに、特定建築者制度も保留床処分の一つの方策とも
いえます。なお、この制度の適用については、都市再開発法の規定により権利変換認可後
となっています。
【関西医大の当再開発事業への参画の基本的な考え方について】
○【病院の特殊性】
病院はその施設計画自体、一般施設建築物とは異なり、その特殊性が高く、設
計プロセスが煩雑で工事段階における設計変更の可能性も高いものと思われる。
また、組合側で主体的なスケジュールや計画・建設の内容調整を行おうとする
と、非常に多大な労力を要することが予想される。
○【組合側へのメリット】
このように、関西医大に「特定建築者制度」を活用する方式とすることで、組
合側としても病院建設に係る事務手続き等(設計・施工上の調達、コスト調整、
許認可等)の煩雑さから解放されるという点でのメリットが考えられます。
よって、2街区、関西医大の建設は、従後の土地、建物
の様態あるいは組合事業との係り等を考慮して、「特定
建築者制度」による取り組みが適当であると判断し、今
後、この制度での検討を進めてまいります。
3.施設計画案の概要について
これまでに、合同部会等におきまして、全体ランドスケープコンセプトとしての「香里
園ウェルネスガーデン」として、香里園の山の手に、緑あふれ
る丘陵地に囲まれた、これからの時代にふさわしい健康生活拠
点とする施設計画の具体的な検討を行ってきました。
そして、今後は、詳細デッキ計画の検討をはじめ、今後、決
定していただく住宅デベロッパー(参加組合員)とも協議を重
ねていくこととなります。
見直し案 全体配置図
【1街区主要な見直し点】
1街区
住宅・店舗・業務・サービス
25階 127 戸
・耐震構造を免震構造とし、低層部と高層
部を構造分離
・店舗・業務・サービス合計約 860 ㎡程度
【2街区主要な見直し点】
・上部病院形状の変更など全面的見直し
※入口部分のデッキや広場の機能・形態に
ついては協議中
木屋交野線
八尾枚方線
【3街区主要な見直し点】
除外地
(墓地)
・2棟あった住宅棟を1棟に、交
通広場側は低層店舗棟とす
る。
・交通広場から市道6号へ抜ける
広場的スペースを確保する。
・店舗・業務・サービス合計約
2,730 ㎡程度
※デッキ形状などの見直し
2街区
病院
7階 200 床
香里園駅東線
交通広場
香里園駅
3街区
3街区
住宅棟
37階 317 戸
N
店舗・業務・サービス棟
3階
■[参加組合員(住宅デベ)の選定]
当市街地再開発事業は、住宅の大半を保留床として第三者に処分する方針ですが、この住宅
保留床の取得予定者を「参加組合員」と位置付け、組合設立時には正式な事業参画者とするこ
とで事業の担保性をより確実なものとしたいと考えております。
現在、当準備組合では理事会を主体として「参加組合員」選定の具体的な作業を進めており
ます。
■[その他]
1.事務所開き
香里園駅東地区市街地再開発
『準備組合新事務所』
去る、8月1日に新しい事務所に移転が終わり、翌日の
2日に事務所開きを行いました。
2.都市計画決定
都市計画審議会も無事に終わり、大阪府、寝屋川市及び枚方市におきまして、8月9日
都市計画決定の告示がなされました。
平成17年8月9日付け告示
「香里園駅東地区市街地再開発事業関連の都市計画決定」が
なされました。
(都市計画決定)
●東部大阪都市計画市街地再開発事業の決定(市決定)
●東部大阪都市計画用途地域の変更(府決定)
●東部大阪都市計画防火地域及び準防火地域の変更(市決定)
●東部大阪都市計画高度利用地区の変更(市決定)
●東部大阪都市計画道路の変更(府決定)
①香里園駅東地区市街地再開発事業
【(新)用途地域・防火・高度利用地区】
②用途地域の変更
近隣商業地域 容 積 率:300%⇒400%
建ぺい率: 80%⇒ 80%
第一種低
商業地域
③防火・準防火地域の変更
準防火地域
⇒
防火地域
④高度利用地区の変更
・容積率の最高限度 50/10
・容積率の最低限度 20/10
・建ぺい率の最高限度 7/10
・建築面積の最低限度 200㎡
・壁面の位置の制限 2m、4m
⑤都市計画道路の変更
近隣商業地域
3.施行地区の公告及び未登記借地権の申告
また、都市計画決定を受けて、組合設立発起人より、寝屋川市及び枚方市の両市に対して、
施行地区の公告申請を行いました。現在、両市において、未登記借地権の申告を受けつけ
ています。 《借地権の申告期間》
※8月10日~9月8日(縦覧期間、8月10~23日)
「都市計画決定」
市街地再開発事業が都市計画事業として施行される理由は、市
まちづくり用語集
(No12)
街地の面的な開発事業であり、非常に高い公共性を有しているた
め、その計画を都市計画の中で保証し、実現に向けて強力に推進
していく必要があるためです。
都市計画決定とは、都市計画を一定の手続きにより決定することです。都市計画の決定権者は原則と
して都道府県知事又は市長です。
市街地再開発事業に関する都市計画決定がされると、その施行区域内においては、いわゆる都市計画
制限が働き、都市計画法第53条から第57条までの規定が適用されます。都市計画制限は事業を実施
するにあたって障害となることが予想される行為をあらかじめ防止しておくこと、土地の投機的な売買
を防ぐことなどによって、将来の事業が円滑に行われるようにするものです。一言でいうと計画水準を
確保するための規制ということになります。
都市計画決定がなされ、当地区の再開事
業も都市計画事業として位置付けられるこ
編集後記
とになりました。
次は、本組合に向けて精力的にがんばっ
ていきたいと考えておりますので、皆さん
よろしくお願いいたします。
なお、これまでにご加入いただけなかった権利者の方々におかれましても、今後、当地区
のまちづくりにご理解とご賛同の程よろしくお願いいたします。
【お問い合わせ】
● 香里園駅東地区市街地再開発準備組合事務所
〒572-0082 寝屋川市香里本通町7-35
事務局:高田
AM10:00~PM5:00 まで(土・日・祝日等を除く。)
TEL:072-833-5448 FAX:072-833-5449
E-mail:[email protected]
【行政】・寝屋川市まち政策部都市再開発事業室
・枚方市都市整備部まちづくり推進課
TEL:072-824-1181(代) FAX:072-825-2618
E-mail:[email protected]
TEL:072-841-1221(代) FAX:072-846-4634
E-mail:[email protected]