Kobe University Repository : Kernel - 神戸大学附属図書館

 Kobe
University Repository : Kernel
Title
生誕百年・糸賀一雄の魅力を若い世代にどう伝えるか:
講義「教育政策」の2013度前期実践
Author(s)
渡部, 昭男
Citation
教育科学論集, 17: 11-19
Issue date
2014-03-21
Resource Type
Departmental Bulletin Paper / 紀要論文
Resource Version
publisher
URL
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/handle_kernel/81005474
Create Date: 2014-11-15
生誕百年・糸賀一雄の魅力を若い世代にどう伝えるか
一一講義「教育政策 j の 2013年度前期実践一一
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渡部昭男
WATANABEAki
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(人開発達環境学研究科・教授)
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キーワード:糸賀一雄 ITOGAKa
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n,大学教育 u
形成,それらを取り巻く環境の発展とのかかわりで捉え直す
はじめに
ことを企図し丸具体的には,2013年度のテーマを「中央政
「この子らを世の光 l
こ」の恩恵、と実践で有名な糸賀一雄は,
府・地方政府の教育政策が子ども・住民(障のある者を含む)
1914年 3月 29日,鳥取生まれである。 2014年は,彼の生誕
と社会にどのように及ぶのか」と定め,前半を「学校教育政
百年にあたる。
策 排除から包摂への転換j,後半を「発達保障政策 情熱を
前任校において「特別支援教育」担当であった筆者は,す
でに別稿1 にまとめたように,特別支援学校教諭免許状に係
る科目「障害児教育原論」において糸賀一雄の思想と実践を
持った人聞が歴史をつくる」とした。
2) テキスト・参考資料
テキストには,渡部昭男編 (
2
0
1
2
) ~日本型インクルーシ
ブ教育システムへの展望一一中教審報告のインパクト』三学
取り扱ってきた
現任の神戸大学においても,糸賀一雄の生誕百年を迎える
出版を指定し t
4
, また,必要な参考資料は適宜印帰│周C1Iiする
2
0
1
3年度前J
期)
にあたり,発崩ヰ学部の講義「教育政策J2(
とともに, レポート作成を通じて各自が図書館やインターネ
において彼の思想と実践を組み込ん尤「教育政策」は,発達
ットの情報を活用することとした。
科学部人間形成判ヰの学桝共通専門科目 (
2回生以上)に位置
3) 受講登録数
づくとともに,幼稚園・小学校・中学校・高等学校教諭免許
初期登録数は,文学部・国際文化学部・経済学部・経営学
状の「耕哉に関する科目 Jにおける第三欄の「教育に関する
部・理学部・農学部・海事学部とし、った他学部生を含む,計
社会的,制度的又は経営的事項」に当たる。本稿では,特別
270名で、あった。
支援教育の科目ではない一般の専門科目・考繍訴ヰ目において,
4) キーワード
糸賀一雄の思想、と実践の魅力を若い世代にどのように伝えた
講義の進行に伴ってキーワードも次第に増え,最終的には,
のかについて,まとめる。
「教育政策,中央瑚守・地方蜘守,中央集権・地方分権,権
利保障,アクター,福祉の増進,人間の発達・環境の発展,
人間形成(産・育・訓・教) ,生まれてから亡くなるまで,障
1"講義の概要
まず講義の概要について,シラパスに即して述べる
がいのある者,排除から包摂へ,インクルージョン i
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,
D
1)科目の位置づけと講義のテーマ
「教育政策」は,すでに述べたように学科共通専門科目
でもあり,教職科目でもある。そこで学士(発達科学)
J
を授与する発達科学部の中の,しかも人間形成学科にふさわ
しくアレンジした。すなわち, I
教育政策」を,人間の発達や
1
僻日昭男 (
2
0
1
1
)r
生搬を創る教育樹I
トー『障害児教育原論』の
授業実践JW
地域教育学研究]3(
1
)
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1
8
"
2
2
。
22011年度においては糸賀一雄は取り扱ってし、ないが, TA伏判完
生)参加による脱盟の講義づくりにつし、てまとめてしも。渡部昭
男・可児みづき・亀津朋恵 (
2
0
1
2
) rTA参加による危必型の講義づく
1
5
),
り 博士課程日涜生へのプレ m の試みJW教育科学寄食集](
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.
2
5
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多様性 d
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,複針句ニーズ,総合的サービス保障発達
保障福祉の思想、,情熱を持った人聞が歴史をつくる,糸賀
一雄,一隅を照らす・万灯」となった。
5
) 実施概要
シラパスに即しながらも必要に応じて修正を加えた。実際
の実施概要を示すと,以下のようである。
匿豆ヨ:I特縮政策
規融から包摂への転換」
前半は,テキストやビデオ視聴を通して学んたその際,
国の教育政策や中央教育審議会の動向も瑚卒した上で,地方
政府(都道府県・市区町村)の教育政策にも視野を広げ,政
「教育科学論集」第 1
7
号 2
0
1
4
年3
月
策転換がどのようになされ,それが子ども(障がいのある子を
包滞髄:4/1
8
5
/
2
3までの講義を受けて,各自の故郷(市町村
含む)・住民・佐会にどのように及ぶかとし、う探究を心がけた。
&都道府県)における就修学に係る地方政策(施策・
1
):オリエンテーション,ビデオ「友だち 1
0
0
第 1回(411
倣 E
みや工夫を含む)を調べよ。
人できるかな JNHK(
1
9
7
6年放映/全国初の公3'UJ
苧
第四回 (
6
凡3
) :隠岐の島一一海士町の挑戦隠岐島前高校
校における全盲児の統合教育rJ:試み[埼玉県浦和市])
第1
1囲 (
6
1
2
0
):草津市における発達支援システム
宗像 教育政策:権力によって支持された教育理含"教育
@滞櫨:6
1
6
1
3の講義及び DVD視聴等を受けて,糸賀一雄
行政権力の機聞が教育政策を実現しようとする過
の福祉社会思想が 2
1世紀の世界や日本,各自の故郷
程,教育運動:権力とは異なる教育理念を民間の社
(市町村&都道府県)における福祉社会づくりにどう
会的な力が支持する場合成立
寄与するのか述べよ。
渡部 到達点としての規範に着目,権利保障を推し進める
第 四 回 ( 的7
) :鳥取県 5歳児健診,学校運営協議会[コミ
アクターの前主一一世む・調整する・突破する・支
ュニティ・スクール] H17年度 1
7校 → H25年
援する,人間形成(産・育・訓・教)+誕生から往生
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tへの志向
までを扱う, t
度1
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7
0校
第1
3回 (
7
/
0
4
):南部町の挑戦,地域協働学校
第 2回(411
8
) ビデオ「障害者樹リ錦町「千葉県条例
伎界と地方, TAコーナー開始、就学事務手続き解説
錦 楢 :6
1
1
3・
2
7の講義を受けて,各自の故郷(市町村&都道
府県)における「発達支援のためのシステムづくり j
第 3回(41
2
5
):テキスト特別寄稿(宮崎)国の動き,中教審・
に係る地方政策を調べよ。
.内閣府・障がい者制度改革推進会議
特特委員会v.s
第 4同 (
5
/
0
2
):テキスト第 3章(玉村)レジュメ 3.障害者権
第1
4日 (
7
1
1
1
) 子どもの貧困(間 1区),生存権擁戸辰男),
生活保護(朝日閣,教育扶助と就学援助
利条約と特別支援教育の改革
第 5回 (
5
/
0
9
) テキスト第 4章(安勝視覚障害・聴覚障害
5回 (
7
1
1
8
):高齢者福祉(旧西伯町二現南部町'),まとめ&
第1
振り返り
ビデオ:ノくリパラ,盲学校教育,遠藤董を視聴
0
0人 で き る か な 』 畑K1976) を「幸福
⑮糟・『友だち 1
喧溺誼:6
1
2
7
引1
1の講義を受けて,各自の故郷(市町村&都道
府県)における「学校と地域の協働」に係る地方政策
追求&権利保障のための政策実現」という視点から
を調べよ。
読み解こう!
5
/
1
6
):テキスト第 2・1章(清水)レジュメ 4 ・特別
第 6回 (
支援学校設置義務を市町村へ,カスケード&スクー
ルクラスター
6) 成績評価
テキストに基づく試験 (
5
0点満点)と計 5聞の課題レポート
提出 (
5
0点満点。によって,総合的に言判面した。
5
/
2
3
):テキスト第三部:諸外国からの示唆 英国(真
第 7回 (
掛・特別な教育的ニーズ SENCO/
総括(渡部)
2
.糸賀一雄の魅力を若い世代にどう伝えるか
第 8回 (
5
/
3
0
):前半に係る試験
斗同じ場で学ぶこと(統合)が包摂なのか,多様性を承
回中昌人は,大学音羽面学会の設立大会において「学生の発
認し包摂する教育の行諸島みとは?
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t社のミッションDi
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二今企業経営でも 阻α
達保障と大学評価」のテーマで報告し,以下のように述べて
いる。
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医豆ヨ:r
発達保障攻策
1)若い世代に
-・・・青少年期 1
0年間のトランジション保障を整えて,
情熱を持った人聞が歴史をつ
くる」
後半は,ゲストを招いての特別講義やビデオ視聴を通して
学んだ。その際,教育政策を人間の発達や環境の発展とのか
大学教育を位置づける評価を行ってし、くことです。青少
5歳というのは,生後第 4の新
年の発達においては, 1
しし、発達の原動力が発生してくる,この上なく重要な時
です。
・・生後第 4の新しし噴達の原動力は「連帯した価値
かわりで捉え直し,受講生の故郷(市町村&都道府県)を切り
口に,生まれてから亡くなるまでじだ発達保障政策へと再構成
を深く識っていく力│です。
・・・・・これに対して教育的な発達をうながす質の異な
する探究を,心がけた。
*地方自治法第 1条の 2
:地方公共団体は、住民の福祉の
ω
0歳
る複数の時空間単位を持った教育をおこなって, 2
なかばに社会活動を担っていくなかで,人格の発達的基
増進を図ることを基本として、生 或における行政を自
主的かつ総合的に実施する役割を広く担うものとする。
第 9回 (
6
1
0
6
):情熱を持った人聞が歴史をつくる一一糸賀一
e
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n
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雄の思想と実践神大附属図書館 K
礎として,歴史的,社会的,創造的で,民主的な第 1期
の紅会的自己を形成していきます~1O歳代なかばから
2
0歳代なかばというのはそのような 1
0年間です。そこ
では個性を表しながら,経験を教訓として育ちゆくさま
3
4
ぷ晶程があります。そこに非教育的,非人道的なも
ざま f
レジュメ (
2
0
1
3ふ2
.
)を巻末に収録しt
レジュメ (
2
0
1
3
.
5
.
1
6
.
) を巻末に収録した。
-12-
生誕百年・糸賀一雄の魅力を若い問代にどう伝えるか
のを帝iJ度として持ち込むとし、うことを改めようとし、う
りに見据えている。この惹句(キャッチコピー)をテーマの副
ことが,青少年期教育の大切な方向です。
題とした後半の初回に糸賀を据えたのである。
学生の発達保障と大学評価J
(問中昌人 2oo4f
(2) 何を学びとってほしいかを明示
~シリーズ「大
告判面を考える』第 1巻、晃洋書房 2
0
0
5、pp3
5
3
6 引用す
目
講 義 の 官 頭 で 実 施 概 要Jにも示したレポート戸課題@J
0
る際に省略箇所を「・・・・・・」で,強調箇所を下線で示した(以
をます官示し
下同勝。)
課 題3
本稿で「若し、世代」とし、う場合は,直接的には大学生(受講
ι
・6
1
6の講義及び DVD視聴等を受けて,糸賀一雄の福祉社会
E思が 21世紀の世界や日本,各自の故郷(市町村&都商守県)
引を指すが,田中が提示した「連帯した価値を深く認って
し、く力 Jの誕生から「歴史的,社会的,創造的で,民主的な
における福祉社会づくりにどう寄与するのか述べよ。
J
;形 成 を 課 題 と し た 学 校 か ら 社 会
第 1期の社会的自己J(
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J にアク
-神戸大判付属図書館「学術成果リポジトリKe
昭男」で検索して,以下の 2資
セスし,キーワード「主賠E
への移行j 期にある青少年を念頭に置いている。
また,田中は,亡くなる 1か月前の講演では以下のように
2
0
1
0
) r日本の福祉教育
料を参照すること。(リ渡部昭男 (
述べている。
の先駆者一ー一糸賀一雄J ~きらめく 120 ん
ω渡部昭男
・・・大学で 1年次教育をおこなうのであれば,これか
4
0
4
1,
史
j
]pp.
鳥取市人物
(
2
0
1
1
) r
地域を創る教育福祉
ら 50年先に向けて何を学ばなければし、けないのかを考
一一『障害児教育原論』の授業実践J ~地域教育学研究』
えなければなりません。これから 50年後に・・・・・・人口
3
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)
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1
8
2
2
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問題や貧困問題,あるいは環境ち染問題など,緊急事態
・レポート 1ページロでは講義や DVD,K
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l資料等から
に対応する諸問題について,少なくともこれだけのこと
得た新たな知見を整理し, 2ページ目で各自の考えを自由
は解決できるための知識と見識をもってどう学んだら
に展開して下さい。
いし、かがわかることを宅ぶことが必要て寸。そういう大
学生の迎え方をして,
(3) 対面授業と自主学習の結合
r
これからの 4年間,主主主主二
鐘区生主主Jということが行われる必要があるのではな
いかと思います。
当日医師した資料は,①「糸賀一雄略年表 J,②渡部昭
2
0
1
3
)
男 (
r
情熱を持った人聞が歴史をつくる一一糸賀一雄
の思想と実践」のレジュメペ@糸賀一雄 (
1
9
6
8
) ~福祉の思
5f
新しい大学連合「関西圏』を考え,創出にあ
(国中昌人却0
想』日本放送出版協会の「はじめに J,である。また視聴し
2
0
0
5年 1α22講演鮒 J
たる際のいくつかの基本視長 (
たのは,録画 rNHKスペシャル
割の実IJ~ クリヱイツかもがわ,
~土
∞
27
,p
.
3
0
)
ラストメッセージ第 6集
2
0
0
7放映)の前半部分,配布資料@
この子らを世の光に J (
大学での「一年次教育」に限らず,次代を担う若い世代を
の PPI'スライドである。
弁橡とした教育に共通する重要な指摘であろう。この点も意
この 1コマの対面授業
ι学術成果リポジトリ Kernelか
識したえ
ら入手する追加資料 2種に基づく自主学習とを結ひも合わせて,
2
)糸賀一雄の魅力をどう伝えるか
レポートを作成するのである。
(1)前半と後半の結節点・連結部
(4) 情熱を持った人聞が歴史をつくる~連掛け軸
糸賀一雄を扱ったのは,全 15回の中の第 9回目の 1コマ
「情熱を持った人間が歴史をつくる」は,糸賀一雄に対し
に過ぎなし九しかし,この回は,前半の学びを終えて後半の
て,彼が師の一人とも仰いだ元国鉄総裁の十河信二7 が贈っ
学むいと繋ぐ重要な結節点である。すなわち,前半で学んだ
992年に糸賀夫人の
た掛け軸の言葉である。この掛け軸比 1
「排除から包摂への転換Jが上からの政策によって集権的・
房様から鳥取県立図書館に寄贈されたものである。資料②の
一方的になされたというよりは,当事者や関係者の権利保障
P円スライドには,この掛け軸の写真も収めている。そして,
運動の高まりにおいて実現されたことを,テキストを離れて
以下のような秘話を紹介する。
具体の人物や実践例てオ架る後半への連結部であり,さらに後
糸賀一雄顕
・・・・・・鳥取県立図書館の開館一周年記念の I
半 7困の入り口にもあたる。
彰展j について,案内を受けて房様は,まだ会期中のあ
情
糸賀の魅力を若い世代に伝える切り口は豊富にあるが, r
る日に,相談したいことがあると自宅に呼ばれて,内容
熱を持った人聞が歴史をつくる」ではなかろうかと,筆者な
は主人は鳥取に望郷の想いをもっていたことを何か
の形て宏したし、」と肱かれ思案のすえに主人の書
いたものではないが,鳥取は進取の気風のある処だから,
これらの点を意識した共通教育の講義実践については,別稿にまと
1
4予定) f
大官こおける応答型講義づくりの詐偽
めた。渡苦闘男(20
教養原論『教育学』の実酌『大学毛利面学会年報~ ω
0。なお,朝
日新聞 2
0
1
4年 1月 1
3日の天声人語「時代をつくれ新成人」は・・・・・・
明治時代l
こ『青年』という言葉は生まれ,広まった。戦後の高度成長
期からは, ~若者』がさかんに使われだしたという 0 ・・・・・・先行世代
の繰り言は世の常として,進んで担会左かかわり,自分たちで時代を
つくる大人になってほしい。青年ペ味諸に続く新しし、群像の呼ひた名を,
世に広めるような。」と記している。
高校生くらいの若い人たちの励ましになるようなものを
5
記念に差し上げたし、」といって,この掛け軸を図書館に
当資料は, 2
0
1
3年 7月 5日に予定されていた「第 5
5田中国・四国
地区知的障害関倒哉員研修協議会J (於:米子市)のために準備した
ものである。
7 糸賀と十河との出会いのエヒ。ソードについては,高谷清 (
2 5H
異
質の光一一糸賀一雄の魂と思想」大月書庖, p
.
9
9を参照のこと。
6
-13-
∞
「教育科学論集」第 1
7
号 2
0
1
4年3
月
寄贈することを決心されました。周囲の者への気兼ねを
-・・白分がこの事業にのり出すとすすLば そ れ は , 一
しながらの決断だったと思います。翌日,私はこれを携
生の問題でなければならない。そして,一生つづく情熱
えて鳥取へ出向きお届けしてきましたが,帰ってきて滋
の問題でなければならない。情熱は収容の対象である子
賀の連中にはひどく叱られましたが,私も覚悟のうえの
ども達に対して,そしてこの事業そのものに対して,さ
ことでした。......
らに祖国再建への最も具榊句な道であるとするこの事業
に対する信念が問題である。自分は静かに考えさせられ
(わド会・斎藤沼氏談) 8
「伏目的)障害者樹止の父」などの枕調を冠した「偉人」
た
。
ぐ
p
.
1
6
)
「賢人」として糸賀一雄をパターンイじするのではなく,受講
生である現代の若者一人ひとりが時代を越えて糸賀の魅力に
・・・・かくして自分は一転機を試みねばならなくなって
人間・糸賀一雄」を語る必要を強
接止するには,等身大の I
いるのではなし治、病気そのものが,自分に自己反省せ
く感じる。
そこで筆者は情熱を持った人間Jについて,
しむる機縁となったO そしてほのかに新しい進路が開か
青年期の糸賀の次のようなエピソードに重ねることにしてい
れんとしつつある。祈るがごとき心地をもって,そして,
る
。
あくまで冷厳なる批判の精神をもって,さらに燃ゆるが
-・・・糸賀は松江に帰ってから,すぐにお礼の手紙をだ
ごとき情熱の中に,その熱気に身を焼かれながら,自分
した。/房も返事を書いた。そうすると手紙が来る間隔
はこの人生における大いなる転職を考えているのである。
が詰まり,やがて毎日手紙が届くようになった。多いと
匂.
1
6
)
きは一日に三通もきた。速達でくることもあり,厚い手
・・・・・おおげさだが, ちょうど,初代キリスト教徒が,
紙に切手がいうばい貼ってあった 房は,家の者にも郵
あの迫害の中で敢然として信仰の表白に身を挺したごと
D
便を配達してくれる人にも,なにか恥ずかしいというか
く,私は自分の心の中に,子どもたちへの愛を通じて,
肩身の狭い思いをした。.......
神への,キリストへの信仰が漸く感じられようとしてい
(高谷清 2
0
0
5~異質の光一一糸賀雄の魂 ι思担J 大月書庄,
p却
。
るのである。久しく吉れてし叱神のこと,キリストのこ
VJは原文の耐子箇所を示す。)
と,私は私なりに復活しようとしている。私は信仰をえ
賢人Jが持つ特異な,または崇高な「情熱j で
「偉人J i
て,しかる後,愛の事業に突進するのではない。私を推
¥の延長線上におい
はなく,人間(青年)誰もが有する「↑開J
進せしめるものは,只私の身内に湧出する情熱である。
て捉えてほしいと思うからである。こうして「人間・糸賀一
しかもこの情熱は何処より来たり,何処へ連れゆかんと
雄」をまず感じ取ってもらうことが,糸賀に対する若い世代
するのであろうか。私はそれを説明することはできない。
(
p
.
1
9
)
の自由で広がりのある理解に道を拓くことになろう。
t
(.
r
情熱の丈手攻曜は引用者による)
(5) 膏換を持った人聞が歴史をつくる一一岳活江学園設立
糸賀は,人生の岐路にあって迷いを払拭する際に,自身も
(
6
)情熱を持った人聞が歴史をつくる一一③『樹止の思想』
近江学園開設以降の糸賀の事業
この「情熱」としづ言葉を使っている。
ι思想に関しては,
~樹止
終戦前後に担当であった滋賀県経済統制課長,食糧課長と
の思想』が参考になろう。糸賀が亡くなる年に刊行された『福
しての「凄まじし性人勤め」を離れて,結核療養のために琵
祉の思想』は,糸賀の事業と思摺、を端的に示している。その
9
4
6年 7月,糸賀は迷ってい
琶湖畔の真野で静養していた 1
一冊の本の要点を筆者なりに以下のように圧縮し,受講生に
た
提供した(当日配布資料②の後半部分) 0
0
・・・時おり欠勤し床にふせている日,私は夢中になっ
1
)[
p
p
.
9
1
6
]はじめに
て,般若心経茶道弁に読みふけっていた。心血を注いで
9 自分がそのなかでもがき悩み,そしてささやかでも進展の
食糧問題に打ちこんでいる役人生活に深い疑問が起きて
方向で戦ってきたと思う具体的な社会福祉の問題とし、う
くる。私はもう役人はやめたくなっていた。真野に来て
から,私は妻と相談して,京都大学の医学部に再入学し
f
r
j
工学園とし、う歴史的な柄主についてであった。
のは, J
1
0人聞の新しい価値観の創造をめざすといった歴史的な戦
て,医者としてあと半生をおくろうかとも考えていた。
いの一環・・・・・・私たち自身のこの子たちをみる目の変
幸い,私は高等学校では理科で、あったから,できないこ
革・・・・・・見方に変遷
3歳なのだから・・・
ともあるまい。私はまだ 3
9
6
5~この子らを世の光に~
(糸賀一雄 1
(~糸賀一雄著作集 u
2
)[
p
p
.
1
7
・
5
3
]1.精神輔君といわれる人びと
3
7社会自体の内面的な変化であり,進歩であり,むしろ教育
1
9
8
2所収, p
p
.
1
3
1
7
2
)p
.
1
7
)
このタイミングにおいて,池田太郎と田村一二が訪ねてき
的革命と呼んでもよい・.....
5
2一隅をまじめに照らす・・・・・・その実践が深く世界に通じ,
て精神薄弱児と戦災孤児の綜合学園としての近江学園の
設立」を糸賀に打診したので、あった。
歴史につながった生き方になる
3
)[
p
p
.
5
5
-回]
12
. 柱会福祉の基本
6
4このひとたちが,じつは私たちと少しもかわらなし、柄主で
以前にお聞きした経緯を再度確認したところ, 2
0
1
3年 1
2月 2,
日
F
A
Xにて回答をいただし、た。正確を期すためにその内容を記載した。
あって,その生命の尊厳と自由な自己実現を願っており,
8
-14-
生誕百年・糸賀一雄の魅力を若い世代にどう伝えるか
うまれてきた生き甲斐を求めていることを友愛的に共感
して,それが本当の社会の常識となることへの道行が「福
キ
止Jの内容となるのである。
3
.糸賀一雄を若い世代はどう受けとめたか
前任校の特別支援学校教諭免許状の科目においては,ゆっ
4) [
P
p
.
8
1
10U3
. 権利思想の形成
0コマをかけて糸
たりと丁寧に,学期の 3分の 2,すなわち 1
5
)[
p
p
.
1
0
3
・
1
2
8
]4
. 障害者の生きがい
賀一雄を取り扱ったので、あるが教育政策」においてはわ
1
0
7すべてのひとはひとと生まれてひととなるという,万人
ずかに 1コマとしづ超駆け足で、あった。果たして,受講生は
に共通な発達の道行きを歩む。
1
1
6
1
1
7生きる屍・・・・・・と思われていた。 しかし,そうでは
なかったのである。
6
)[
p
p
.
1
2
9
1
5
0
]5
.精神薄弱者の施設における「療育」につ
分析を通じて,明らかにしてみたい。
1)タイト jレ
課題告のレポートには,各自が自由にタイトルを付けるこ
とができた。レポートのタイトルは,その内容を最も象徴的
いて
1
3
3
1
3
71
9
4
6年
糸賀一雄をどう受けとめたのであろうか。課題③のレポート
医局→1
948年木造二階建→ 1
9
5
3年「杉
の子組」療護の集団
1
4
4
1
4
5不治永患→療育,すなわち専門的な治療と教育(び
わこ学園)
1
4
8指設養護では,特に集団生活のなかで子どもの人格の発
達が追求される 0 ・・・・・・指導のために現場が教育意図的
に活動するその実践の記録こそが貴い・・・・・・同時に職員
。
コ
・
.
.
.
に示すものである。わずか 1回の対面授業に自主学習をセッ
トした形で,受講生はいったいどのようなタイトルをレポー
トに付けたのであろうか。提出されたもののうち, レポート
にタイトルが付されていた 1
7
5件を検討の対象とした(重複
分類あり)。
【糸賀一雄の・・・・・・】
まず多かったのが,課題③の提示方法とも関連したと}~~わ
れるが糸賀一雄心/糸賀氏/糸賀) Jとし、う固有名詞を掲
7
)[
p
p
.
1
5
1・
1
6
6
]6
. 重症'l;身憧害児の対策
げ て のJ I
とJ I
から J I
が」の助詞でつないだタイト
1
5
3既に昭和 34 (
1
9
5
9
) 年 2月には,びわこ学園建設の計
ルで、ある
画がたっていた→ 1
9
6
3年開園。
1
5
9療育態勢やその技術を後退させないために,借金をしな
がら歯をくし、しばって運転
1
6
0私たちはその・・・・・・科学的,思想的根拠として,発達保
障という考えをみがいてきた。
8
)[
p
p
.
1
6
7
18
8
]7
. 発達保障の考え方
1
7
2......重症児・・・・・・すべての人の発達保障の思思と基盤
とか法が生まれてくる
1
7
5 I
人間」としづ抽象的な概念でなく, I
この子 Jとし、う生
きた生命,個性のあるこの子・・・・・・
1
7
6保護という名の飼い殺しではなく→リハビリテーショ
ン→ハピリテーション(人間としての形成)
C
「糸賀一雄の・・・・・・」としたものは 5
6件であった 具体的
O
には糸賀一雄の福祉社会思想、 V社会崩止皆思/福祉思認/
中士会福祉づくり)・・・・・・」が 24件糸賀一雄の思想、 V想
、
い
3件 糸 賀 一 雄 の
/考え方/信念/砥念/精神)・・・・・・ I が 2
情熱・・・・・・」が 3件
, などである。
I
糸賀一雄と・・・・・・】
「糸賀一雄と・・・・・・」としたものは 1
7件であった。具体的
に は 糸 賀 一 雄 と 福 祉 社 会 V福松教育/社会副〆現代帥上
/現代¢福祉/現代日本の田正教育/広島県の福祉社会/21也紀の
福祉世づくり) Jが 1
2件糸賀一雄と発達(呆障J I
糸賀一
卜
)Jが各 2件,などである。
雄と地誠どの関連 V出掛土会福ネI
【糸賀一雄から・・・・・・】
1
7
7 だれととりかえることもできない個性的な自己実
「糸賀一雄から・・・・・・」どしたものは 8件であった 具体
現・・・・・・その自己実現こそが創造であり,生産であ
的には糸賀一雄から学ぶ樹止社会思想、 V社会樹止1fJ!~惇/
る
・
・
・
・
・
・ 「この子らを世の光に」 ・・・・・・人格発達の権利
社会福祉づくり) Jが 4件
,
を徹底的に保障・
糸賀一雄から学んだり考えたりしたこと」
への活かし方J I
9
)[
p
p
.
1
8
9
-2
4
4
l8
. 却期貯副止のなかで
2
3
2地域の具体的な要望や必要を専門的に吟味し,調整し,
いわゆるソーシャル・アクション(社会的活動)
として,切実な世論にまで成長させるという方向づ
け
・
・
・
・ 。
・
2
3
2福祉の思想、が瑚或に根づくとし、うことは容易なことでは
ない。
2
3
2社会連帯感が育つように,具1
柏句な問題とのとり組みが
始められなければならない。
244住民のニードを自分のものとして感じ, うけとめ,しか
D
I
糸賀一雄からの学びとこれから
糸賀から学ぶ
「糸賀一雄から受け取る社会福祉への思念J I
福祉の心」が各 1件である。
【糸賀一雄が・・・・・・】
「糸賀一雄が・・・・・・」としたものは 6件で、あった。具件剥に
は糸賀一雄がし/私たちに/我々に)残したものJ4件 糸
賀稚が2
1由自こし/今日に)もたらしたものJ2件である。
I
福祉キ士会E悶
課題③に含まれてし、た「福祉社会思濯、」をタイトノレl
こ含めた
ものは 1
6件であった。具体的には,
I
糸賀一雄の福祉佐会思
1件糸賀の樹止社会思晴、(が組蛾の福祉干士会
想・・・・・・」が 1
もそれを整理して,もういちど住民すべての自覚的なも
樹止社会居君、の未来 V寄与) J
づくりにどう寄与するの的 J I
のとするための専門家がいてほしし、。
が各 2件糸賀一雄から学ぶ福祉社会思偲」が 1件である。
「教育科学論集」第 1
7
号
2
0
1
4
年3
月
【
福5
祉社会づくり】
課題③に含まれていた「福祉社会づくり Iをタイトルに含
【インクノトージョン等】
めたものは 8件あった。具附句こは糸賀から学ぶ樹止社
また,前半のテーマであった「インクルージョン」等と関
会づくり J I
糸賀一雄と 2
1断己の樹止社会づくり J I
糸賀の
連させたものが 3件あった。具体的にはインクルージョ
1世記の福祉佐会づくり糸賀一雄の知見
思担、から考える 2
ンの理念実現に向けて糸賀思想、をどう活かす州
糸賀一雄の福祉社会思想が地
に寄与する福祉社会づくり J I
域の福祉社会づくりにどう寄与するの州
「樹l
撒育
インクルーシブ教育J I
共に生きる j が各 1件である。
2
)キーワード
「糸賀一雄の樹止
社会づくりへの貢献J I
糸賀氏の思想からの樹止社会づくり J
次に,もう少し踏み込んで,各自がレポートに付したキー
「日本の福祉社会づくり」が各 1件である。
ワードを集計し,その特徴をみた。表 1は
, 2件以上の記載
[情熱】
1件の証識の場合は「その伽
のあったキーワードを一覧にした (
に一括)。言草案1展位でみると,第一キーワードは 1
4
2件,第二
課題③の提示から脅針もて最も多かったのは情熱Jと関
3件であった。具体的には情熱を
連させたものであり, 1
3
7件,第三キーワードは 1
2
6件,第四キーワ
キーワードは 1
持った人聞が歴史をつくる J I
糸賀一雄の情熱 V情熱から学
0件,第六キーワードは 1
ードは 45件,第五キーワードは 1
ぶ) Jが各 3件
,
件であり,のべ計 4
6
1件のキーワ一月E
識があった。なお,
I~情熱]~糸賀一雄から受け取ったもの
I
情熱を持った男糸賀一雄について学んでJ I
情索濠た
~J
キーワード分析したレポートの実数は,第一キーワード主識
4
2
f
i
牛である。
と同じ 1
情熱と行動力 J I
情熱の狭間にみえ
ちが創りあげた政策J I
4
6
%
,間瓜内
多かった順に示すと糸賀一雄」が 66件 (
た糸賀の知性・知的センス J I
受け継がれる糸賀一雄の情熱」
の%数字はキーワード分析したレポートの実数計 1
4
2件を分母とした
「糸賀の思想 情熱の教育」が各 1件である。
もの),
【この子らを世の光に}
った 具体的には,
D
「発達保障JI
福祉Jが各 1
1件 (
8
%
),I
福祉jが 1
0件 (
7
%
),
II
この子らを世の光に」から考える」
地域J I
樹出教育」が各 9件 (
6
%
),など
「実践的考察J I
II
この子らを世の光にj から見る故郷の福祉J I“世の光"
の創造包
I
この子らを世の光に」が 3
4件 (
2
4
%
), 教 育 福
8件 (
1
3
%
), IJW
工学園 J I
情熱」が各 1
6件 (
1
1
%
),
祉」が 1
他 に こ の 子 ら を 世 の 光l
こ」と関連させたものが 5件あ
子
「糸賀一雄と「この子らを世の光に」の理念J I
であった。
どもたちを世の光に」が各 1件である。
若い世代に受け取られたキーワードはどこから由来してい
るのかを,表 1では「その他」に一括した記載 1件のものも
表1.課題③レポートにおけるキーワ}ド一覧
第五
第六
糸賀一雄
この干らを世の光に
教育福祉
近江学園
情熱
社会福祉
発達一保障
福祉
実蹟的考察
地場
福祉教育
教育
障害(がい)者福祉
共生
福祉社会
障害児(者)教育
(個性的な)自己実現
障害(碍・がい)者
63
41
B1
61
611199
十6
割
第四
含めて,推測してみよう。
4
6
%
)
まず,固有名詞の「糸賀一雄J66件 (
は課題③のレポート指示文,配布された様々な
資料,視聴教材, K
e
r
n
e
l資料に由来する。
「福祉社会J6件
I
福祉社会思想J2件は,
課題⑤のレポート指示文の影響が大きし、しか
し
「樹止社会J I
福祉社会思想、」はタイトノレ
に採用されていた件数ほどにはキーワードは伸
びていない。
タイトルイ牛数をはるかに越えてキーワードに
採用されたのは,
インヲルージョン
施設社会事業
情熱を持った人聞が歴史をつくる
ぴわ ζ学 園
価値観
I
この子J2件
,
I~この子』の生命J
I~この子』一人ひとり J
I~を』と『に』の
である。
実践
I
この子らを世の光に J3
4件
入れ替え」各 1件を含めると 3
9件 (
2
7
%
)であ
傍観(者)的考察
個性
地域福祉
療育
先駆者
り,インパクとの大きかったことがうかがえる。
「教育福祉J18件は, Ke
r
n
e
l資料1)蹄日「日
行動(力)
この子
社会
地峨を(が)創る教育福祉
福祉国家路線
福祉(の)思想
糸賀の思想
共生社会
権利(の〕保障
障費者(の)権利条約
本の教育樹止の先駆者一一糸賀一雄」に由来し
ていよう。
I
福松教育J9件は,誤引用か類似
概念と思われる。
固有名詞の「近江学園 J1
6件は,当日商胡資
e
r
n
e
l資料のすべてに由来しよ
料,視聴教材, K
特殊教育
福祉社会思想
インヲルーシフ
インヴルーシブ教育
う。これに対して情熱を持った人間が歴史
人格発達
をつくるJは NHKの TV放映には採用されて
町(まち)づくり
その他
いなし、視点である。
註
-16-
I
情熱U1
6件
,
I
情熱を持
生誕百年・糸賀一雄の魅力を若い世代にどう伝えるか
*
r
輔・旭鷲・生命・人瓢噛他」→「支耽祉会の細川盟国,11:
9個 人 帽 遭 」 噌 轟 輯 酎
った人聞が歴史をつくる J4件 情 熱 家J1件
の計 21件 (15%) は,まんまと筆者の講義意図
にはまった者たちといえよう。
「宇宙史田地球史 生 命 史 目 人 類 史 の 時 空 軸 宇 宙 地 域 生命目人類の進化J-軸 I
寸宙地球生命止当代中生代新生代
誕生誕丑誕生
人類誕生
E
将来へ
1
「発達保障Jl1件 (8%) および i(伺性的な)
自己実現J5件 (4%)は,配布資料q:および P円
ω渡部「地域を創る教育
スライド, Ke
r
n
e
l資料
往生
C
!
!
'
!
i期
福1
ト -W~章害児教育原論』の授業実院で解
H年期
!
説している用語である。
i
i
こ れ ら に 対 し て 実 蹴 句 考 察J9件 (6%)
礼
¥
11足期
i持
無数の「当日窪にわたる個人史¢時空鞍個人の発泡
「施設社会事業J4件 (3%) ,樹止国家路線」
(
1%)は,配布資料çH福祉の思想~
百点期.'~tf{rWJ
主反事j
~..,,;仕
および対となる「傍観若的考察J3件 (2%) ,
2件
X人期
i
;
軸E
i
は
図 1.D
e
v
e
l
o
p
m
e
n
tにおける 3つの時間軸の交差(糊12013)
じめにj の箇所を読み込まなければ採用されないキーワード
である。
また,
賀を囲む友垣,近江学園等で接した職員や「この子」たち)との「交
イ
「インクノトージョンJ4件インクノレーシブJ i
差=絡み合い」も見せてくれる。
ンクルーシブ教育」各 2件 (1%) は,講義の前半テーマと結
び付けて登場するキーワードである。
保障のあゆみ,発達保障
次に,糸賀らの仕事・事業が本訴U
i
共生J7件 (5%) ,
政策の展開に貢献したことを見せてくれる。それは,図 1の
「共生社会J2件 (1%) も同様の延長線上にあろう。
なお,筆者がオ三科目のキーワードとして挙げていた「一隅
「
軸l
l
:文明と社会の発展= w文明誕生以降の目撃空軸~ Jで
を照らす」は,講義でも盛時資料②で鮒もており講義終了時
あり,浅野の言う「②歴史・社会的主体としての人間」であ
に提出する「臆思カード」において言及した者はいたが,課
る。近江学園は 1946年の開設,びわこ学園は 1963年の開設
題③レポートのキーワードとして挙げた受講生はいなかった。
であり,糸賀らの事業と思想、がどのように今日に至る樹止社
会づくりと結合するものかを説得的に語ってくれる。また,
「
軸E と軸 Eの交差むをも見せてくれている。
おわりに
なお,この講義の資料には含めていないのであるが,例え
一一Developmentにおける
ば高谷清の障害児者である支子は現代の社会のなかで本
3つの時間軸とその交差
流でなし、かもしれないが,長く人類を支えてきたしこれから
も支えてし、く相主」であるとする視長10,重症J
L
'
身障害児な
最後に,筆者が別稿9 で提示した「図 1
.D
e
v
e
l
o
p
m
e
n
tに
おける 3つの時間軸の交差むを用いて生誕百年・糸賀一
ど「人類の樟害を引き受けている個体は『人類戦士JJであ
雄の魅力を若い世代にどう伝えるか」の課題に迫ってみたい。
るととらえる視点 11などは,図 1の 「 軸 宇 宙 ・ 地 球 ・ 生
浅野慎一 (2005) W人間的自然と社会環境一人開発達の学
命・人類の進化= w
宇宙史・地球史・生命史・人類史の時空
をめざして~
軸I~ J,浅野の言う「任注物種としてのヒト」にも触れる可
(大学教育出版)は, 3つの時空を生きるトータ
能性を秘めている。
ルな人間の在り方を問うている。すなわち,①生物種として
のヒト,(2:歴史・社会的主体としての人間,(J活者個人の日常
i
D
e
v
e
l
o
p
m
e
n
tにおける 3つの時間軸とその交差むの仮説
生活や人生,である。これにも示唆を得て,筆者は図 1を作
的な榊旦みが,若し、世代を対象とした人開発達(環掴学に係
成した。
る科目の実践創造において有効であるのかどうかについては,
さらに実践と検証を重ねたい。
今現友や自分自身を見定めることは難しいが,生誕百年を
1968) を通して(重ねて),時空をず
迎える糸賀一雄 (1914・
らすことが可能となり, 21断己を生きる自分自身キヨ現代およ
び未来社会を読み解くことができるのではないだろうヵ、
配布資料,視聴教材, Ke
r
n
e
l資料は,まず「糸賀の人生」を
見せてくれる。それは,図 1の「軸皿:個人の発達=無数の
『生涯にわたる個人史の時空軸~ Jであり,浅野の言う「③
諸個人の日常生活」である。
i
偉人J i
賢人」としての糸賀
というよりは「人間・糸賀一雄」として,糸賀の悩み・葛藤・
喜びなども伝えてくれる。加えて,糸賀と他の無数の人々(糸
9 渡部昭男 (
2
0
1
3
)r
人開発達環境学噺究の推進と発達保障研究の深
七『神戸大判定制克人開発達環境学研矧ヰ研究粧要J
l
J
6
飢 p.247
。
1
0
1
1
高谷清(1叩6) W
支子一一転諸児と家族の生』労働旬報t
.
tp.4o
高谷清 (2011) W重い障害を生きるとし、うこと』岩波書尻p.
41
o
門
i
αコ
20130502渡部
E杢主査
尊厳の権利、自律権、アクセス権、教育条項を含んだ社会参加・連帯権
障害者権利条約 ~21 世紀になって初めてつくられた人権条約=前文十 50 条
③障害者の支援のニーズをどのように満たす表現とするか。
②学習者の多様性に取り組み、対応するプロセス+質の高い。
.2010 r インクルージョンと教育 J~
オーストラリア
特別教育を一般教育制度に 7
Tむυ
③差別の祭止と合理的配慮例
ニュージ←ランド
特別学校はインクルーシブ教育に向かう一般教育制度の一部である。
般教育制度の確立の意義と課題。
②イギリス
①
.国際的な課題
一般教育制度│の解釈とその改革の動向
(
2
)r
p
.
6
2 3
. インクルーシブ教育と権利を基礎にした特別支援教育改革の課題
められる=合理的配慮(ないし調整)はその核止なる概念。
p
.
6
1 ・特別なニーズを卜分考慮した柔軟で多様な支援が可能となるような教育環境と教育条件が求
p
.
6
0
般教育制度改革に関する議論の 7項目 p
p
.
5
8
5
9
.2008fド発効、国連内に障害者権利委員会が設慢。毎年、締約国会議。
(1)障害者権利条約の批准の進展と締約国会議での議論
2 障害者権利条約批准と教育改革・インクルーシブ教育
③特別教育を例外的な:流の教育としない=多様性、最善の利益、ニーズにあった質を持つ
p
.
5
9 ・8点にわたる「条約の原則」第 3条
p
.
5
8
②i
n
c
l
u
s
i
v
e教育=教育の場、多様性、カリキュラム、参加、評価、合理的配慮・リソース等
① NothingAboutUsWithoutUs
、 第 4項、第 5項二今参照 p
.
2
2
2
4
p
.
5
7 ・第 l項、第 2項、第 3項
(
2
)障害者権利条約第 24条の概要と課題
第 2項 (
p
.
5
6 e
)完全な i
n
c
l
u
s
i
o
nとし、う目標、・・・最大にする環境、効果的で個別化された支援方策。
p
.
5
5
①インクルーシプでアクセス可能な教育の選択十ニーズを満たしていない場合に特別&代替。
-審議過程において中心となった論点の 3区分
(1)教育条項の審議過程での論議
p
.
5
4 1 障害者権利条約教育条項の審議過程とその到達点・課題
p
.
5
3
障害者権利条約と特別支援教育の蚕孟J
I
(
5
1
0
9提出)
│玉村公二彦『第 3章
斗
④ 5/02 テキス卜「第一部読み解き J第 3章、第 4章、高学校の歩みと実践、視覚障害者の落語家
ター(1)内閣府 I
障がし、有制度改革推進会議 J v
s (
2
)文科省&中教審「特特委員会」
③ 4/26 テキス卜「特別寄稿 Jpp.1-24/障害者権利条約の批准に向けた困内 i
tの整備/一二つのアク
2007年施行)/諸アクター(&理念)への着目、地方政府・地五分権への着目。
くり条例 (
② 4/19・障害者権利条約(国連 2006年採択)、障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県づ
「友だち 100人できるかな J ~1975 年日本の公立小学校に全盲児が初めて入学c
① 4/12 シラパス「排除から包摂への政策転換 J/
政策、権力、支持する理念、運動、行政
位
。 13年前期「教育政策」木曜 2困
(
1
)r
一般教育制度│と特別支援教育
(
2
)特別支援教育の再吟味の必要
「障がい者制度改革」とインクルーシブ教育J
I
r
効果的で伺別化された支援
意見」は、「地域の学校 J ではない特別支援学校での合理的配慮を視野に入れていない。
4. 障害者の願い、選択の無視
xr
意見 j は、通常学級在籍を誘導する仕組みになっている。
通常の学級 j 在籍に誘導する巧妙な「仕組み」
(
3
)r
x
(
2
)r
合理的配慮│が I
通常の学級 lに限定される問題
xr
意見」は特別支援学校への在籍を原則否定している。
措置 J r
適当な言語並びに意思疎通の形態及び手段 J r
障害者相互による支援及び助言」
ウォーノック報告斗参照第 6章「イギリス」
r
③子どもの発達のために学校段階での独自の活動と役割。
②通常学校では授業に参加するととが不可能な子どもたちがし、るロ
て不可欠、もっとも適切な環境で教育を受けるととを可能にする支援と財源の保障を伴う。
・インクルージョン=最大限の権利を保障するプロセス、インクルーシブな社会の発展に止っ
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①「インクルーシブ教育=共に学ぶ教育」、通常の学級のみへの就学を全面的に再定c
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5 ・メアリー・ウォーノックら (2012翻訳) イギリス特別なニーズ教育の新たな視点」
7 ウォーノックの「新たな視点│
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視覚障害教育提言 J~ r
多様な教育システム j
「意見 j への危倶・懸念、「意見」と異なる提言
p.74 ・「意見 J と異なる提言 ~20 1O
6
・イギリス 1978 r
特別ニーズ教育」概念
・アメリカ 1975全障害児教育法ヰ参照第 8章「アメリカ」
5 国際的動向の無視
斗参照 p
.154 r
増え続ける「特別ぷ援教育j の利用希望」
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3 ・引に多くの児童生徒が特別支援学校に在籍&多数の保護者が特別支援学校を希望
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-障害者権利条約 ~r 学問的及び社会的な発達を最大にする環境 J
~r すべての人たちへの教育 Education
・1994年「特別ニーズ教育に関する世界会議 J (ユネスコ&スペイン共催)
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0 ・「インクルーシブ 教 育 障 害 の あ る 子 ど も が 障 害 の な い 子 ど も と 共 に 教 育 を 受 け る I図式
(1)特別支援学校否定の問題
3 権利条約規定に反する「意見j
つ通常の学級に在籍する j 原則十「本人・保護者が望む場合」等のみに特別支援学校・学級
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9 -現行制度は「原則分離別学の仕組み今「すべての子どもは地域の小・中学校に就学し、か
• 2009年「推進会議 j 設置斗 2010年 6月「第一次意見 j 二今同 12月「第二次意見」
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障がい者制度改革J
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8 ~.障害者権利条約
│安藤房治「第 4章
のある人たちの発達を促していく固有の支援策を求めている。
・社会的な差別・排除を払拭し、その固有の多様な文化を尊重しつつ、わけへだでなく、障害
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﹁鉢功掌特即酔川柳﹂瀧口同州
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20130516渡部
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。小規模・分散化を知見し地域コミュニティ・同
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lするニーズを大きく待っている
ω「連続性のある多様な学びの場Jの必要性
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皇嗣生のある多様な学びの場」の必要許生と支援サポート
解されているカ弘
多様なカスケード論、米国でしゅヰこ枇念化、今日、かに坪J
障害児への不可的な支援サポートの樹財蒙式がし、かなるものでなければならなし、れ
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インクノLーシフ教育がサポートなしの通常学級へのダンピング(投げ込み)でないことを強調した警七L
26 問題の所在
匝言 i主主~-(;連続性のある多様な学びの場」と「域内の教育資源の組合せJ (清水貞夫) I
47
地域と特別支援学校の結びつきの強化
48
センター的機能の充実
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居住地校の「交流及。喚問学習」の推進
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0 おわりに 市町キ拷生育委員会の強化の必要性5
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主要参考文献
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. 市町村への一元化¢利点
市丁中│エリアでの学習と生活を保障する方策の一つ。
特別支援守校の 1割強が市也立/特別ム援学級だけの小中学校/敷地そ校舎が同ーの学校
C長野県須坂市(人口 6力一人) :-yンモスの県立校二今市立特別支援学校を開設 G薗常校の校長が兼務)。
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45
人口 8~ 1O万人のエ日アに 1;蚊ヒした多倣な学びの場」を用意するロ
市町村教委は、同
市町村に刷同一るすべての fどもたちのために適切な教育を保障する学校を確保。
fどもとして育てるべきであるにもかかわらず、一部の該当児童生徒を都道府県に移す。
ω一元化の具体像
ム町村が W
1
虫で用意できなし湯冷ニ共同利用方式=学宅滋且介立
。基{漣自治体で特別支援教育対象児の教育に責仔をもっシステムを一定の猶予期間を設けて完成させる。
提案の実現可能性
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4
43
障害者権利条約第 2
4条①通常・一般の教育システムからの非排除、②居住地での就修宅。
学校設置義務の一正化:都道府県立特支校を市立なし、し町村組合立に転換し、小規模・分散化を阿る。
x本来、身近なところで行われるべき義務教育しくノレで、分離土義的な広域の障害児教育の場にロ
(1)学校設置義務の一元化の理由
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プロセスとしてのインクルーシプ教育」
(ゆ自立活動左支援サポート
筆者の考え=カリキュラムニーズの違し斗こ基づき就修学十ニーズに対応した支援サポート
漸進的な過程としてインクルーシブ、教育を知見
了どもが就修学の場を移動することなく、多様な支援サポートを選択できるようにする。
専門家じて配置や助言は通常学級に限定されない十どこでもニーズに対応した支援サポートが用意。
j論
ω「サポートの並置/選択
X 支援サポートの質量の程度と混同し、制約のある就修学の場の荊主を容認
障害児の就修学の場を階段式に図示
図 1:
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5全障害児教育法=最も制約の少ない環境(最ノ」制が燥場Le掛tRe
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カスケードj とはなにか
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カスケード」論から「並置/選和論へ
米国の障宮児教育法制=関連サービス/サボ←トは 24種数
教師の行う学習指導や支援十専門家が行うサポート
五援サポートの提供の有無は子どもの就修学空間とは直接的には関係なし、=必要に応じてどこでも。
ω支援サポートを二分して考える
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才子どもの学ぶ空間を別にして、特別のカリキュラムを用意+交流及て用主同学習
1
支援学校・特別支援学級・通常学級を「連続した・・・」として想定し直し。
・就修学の場としての槻 )
「論点整理/インクルーシプ教育報告」の問題点
カリキュラムの差異と不可的な支援サポートの提供の有無が混同されたものとなっている。
病気・変調→機能障害→能力障害→社会的不利
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幅制明集権4O>:l!l¥法制。訟
「医療モデノレ」から「人間と環境との相互作用モデル』へ
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障害の『構造的把握」
*WHO(1980)国際障害分類 I
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4における渡部の見解はいかに!?
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塵携J
36 4目通常学級及て刈朝リ支援教室の問題をいかに理解するか
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連続的な多様な学びの場」の一環としての通常学級
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特別支援教室
3印39 主要参与文献
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スクールクラスターj と「連携」
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4日 間障の所在
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1 中教審特特委員会と障がし滑制度改革推進会議の問には、深し、溝があり、両者はカミみ合ってし、ない。
二今両者が十分に検討したとは忠之れない問題特別支援学校の設置義務h
1.相暗府県立特別支援学校の市町村への一元化の提案
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2 特別支援ヤ校二都通「守県/小中守校ニ市町村 今 一分討した現行制度を漸進的に一λイヒする提案。
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主!l1tは、その l
ベ域内にある学齢児童を就学させるに必要な小学校を設置しなければならないc
(中学校への準用規定 第 49条)
艶草亙基は、その μ
域内にある学齢児童及び学指令生徒のうち、視覚障害者、聴覚障害者、知的障害者、
第 80条
5条の政令で定める程度のものを就学させるに必要な特別 援 学 校
肢体不白山者又は病弱者で、その障害が第 7
を設置しなければならない。
第 38条
学校教育法
│
第 2章回特有リ支援学校の設置義務を市町村へ(清水貞夫) I
これまでの発相・考え方江枠#且みを転換すると新たにイロI
が見えてくるか!
能か?
設問① 国の法制の桝且みの中で地方自制本ゃう惜現場ではどのような工夫が日T
易が工夫しやすし、国の法制の桝且みや政策の り方とは?
設 問 ② 地 方 自 治 体 平 械 現J
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教育政策』テキスト第 1・2章レジュメ
同昨醐開副刊・米副l篠島)襟 ud品叩柑吋 時3
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