セルフ ホスト アプリケーション - Microsoft

ボリューム ライセンス簡易ガイド
セルフ ホスト アプリケーション
目次
概要 ............................................................................................................................................................... 1
詳細 ............................................................................................................................................................... 1
よく寄せられる質問 (FAQ).................................................................................................................................. 4
概要
マイクロソフトでは、独自のソフトウェアをホスティング サービスとして提供することを希望する Independent Software
Vendor (ISV) 向けのライセンス モデルを用意しています。これらの ISV は一般に「セルフ ホスト ISV」として知られ、自社ソ
フトウェアのライセンスを 2 とおりの方法で提供することができます。このガイドはこの 2 つのライセンス モデルの概要をまと
めたものであり、SPLA プログラムのメリットを紹介すると共に、
「セルフ ホスト アプリケーション」の使用権とその要件につい
て詳しく説明しています。
この簡易ガイドの更新内容
この簡易ガイドは 2012 年 10 月に発行された前のバージョンの代わりとなるものです。今回の更新にライセンスの変更はありま
せん。
詳細
セルフ ホスト ISV 向けのライセンス オプション
Services Provider License Agreement (SPLA) は、自社のアプリケーションのいずれかをソフトウェア サービスとして提供す
るセルフ ホスト ISV を含む、すべてのサービス プロバイダー向けの基本的なプログラムであり、柔軟性に富むオプションを備え
ています。ただし、対象となる統合ソリューションを提供するセルフ ホスト ISV である場合は、製品使用権説明書 (PUR) を通
じて提供される「セルフ ホスト アプリケーション」の使用権が、最適な選択肢になり得ます。
Services Provider License Agreement
SPLA は、セルフ ホスト ISV を含むすべてのホスティング ビジネス モデルを対象とした基本的なライセンス プログラムです。
このプログラムでは、ソフトウェア サービスのホスティングと提供を目的とした別途の契約に基づいて、月単位の従量課金制の
ライセンス モデルが提供されます。SPLA は、さまざまな製品およびホスティング シナリオに対応しており、高度にカスタマイ
ズされた堅牢なソリューションをお客様に提供するために役立てることができます。SPLA プログラムの詳細については、
http://www.microsoft.com/ja-jp/licensing/licensing-options/spla-program.aspx をご覧ください。
2014 年 3 月
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ライセンス簡易ガイド - セルフ ホスト アプリケーション
「セルフ ホスト アプリケーション」の使用権
対象となる統合ソリューションをお持ちのセルフ ホスト ISV は、マイクロソフト製品使用権説明書 (PUR) を通じて提供される
「セルフ ホスト アプリケーション」の使用権を利用することができます。これは SPLA とは別のライセンス オプションであ
り、資格基準や具体的なライセンス要件があるだけでなく、対象となる製品が限定されています。このオプションを通じてライセ
ンスを提供するセルフ ホスト ISV は、以下の条件を満たす必要があります。

対象となる統合ソリューションをホストすること。

新規または既存のボリューム ライセンス契約 (Microsoft Enterprise Agreement、Microsoft Select Plus Agreement、
Microsoft Open Value Agreement など) に基づいて必要なライセンスを購入すること。
対象となる統合ソリューション
自社ソフトウェアとマイクロソフト製品の組み合わせ (統合ソリューション) が、PUR に規定されている「セルフ ホスト アプリ
ケーション」の使用権に基づくライセンスの対象となるかどうかを判断するには、PUR の「付録 2: ソフトウェア アシュアラン
ス特典」の「セルフ ホスト アプリケーション」に定義されているすべての基準を満たしていなければなりません。要件およびラ
イセンスの権利について把握するには、最新の PUR の「セルフ ホスト アプリケーション」の項をよくお読みください1。
ソフトウェアは、以下の各要件を満たしている必要があります。

マイクロソフト製品に重要かつ主要な機能を追加すること
お客様に対してマイクロソフト製品をホストすることは、重要かつ主要な機能を追加することにはなりません (たとえば、お客様
の従業員に対して Microsoft Exchange をホストするなど)。ただし、マイクロソフトのソフトウェア プラットフォーム スタッ
クの機能に重要かつ主要な機能を追加する基幹業務アプリケーションを作成することであれば、この要件を満たすことができま
す。具体的な要件については、最新の PUR の定義をご覧ください。

「セルフ ホスト アプリケーションの許可: あり」と指定されているマイクロソフト製品のみを含むこと
「セルフ ホスト アプリケーションの許可: あり」と PUR に記載されている製品のみが、セルフ ホストの対象となり、この方法
でライセンスされる統合ソリューションに含めることができます (図 1 を参照)。
「セルフ ホスト アプリケーションの許可: あ
り」と指定されていない製品が統合ソリューションに含まれている場合 (たとえば、統合ソリューションに Microsoft Office また
は SharePoint Server が含まれている場合)、SPLA プログラムを通じて統合ソリューション全体をライセンスする必要がありま
す。

統合ソリューションの主要なサービスであり、唯一のアクセス ポイントであること
お客様は、ISV のアプリケーションを操作し、基本的にこれにアクセスしなければなりません。基になるマイクロソフトのソフト
ウェア スタックに直接アクセスすることはできません。お客様にマイクロソフト製品への直接的なアクセス (SQL Server へのア
クセスなど) を提供したいとお考えの場合は、SPLA を通じて統合ソリューションをライセンスする必要があります。

インターネットを通じて配信されること
セルフ ホスト アプリケーションの使用権を通じてライセンスされる統合ソリューションを、お客様のデバイスに読み込むことは
できません。統合ソリューションはホスティング サービスとして、インターネットを介してリモートでお客様に提供されなけれ
ばなりません。統合ソリューションのコンポーネントをお客様の施設でインストールすることはできません。お客様のデバイスに
1
最新の PUR は、http://www.microsoftvolumelicensing.com/userights/DocumentSearch.aspx?Mode=3&DocumentTypeId=1 から入手
できます。
2014 年 3 月
ライセンス簡易ガイド - セルフ ホスト アプリケーション
またはお客様の施設でインストールして、統合ソリューションを提供したいとお考えの場合は、SPLA プログラムを通じてライセ
ンスする必要があります。

ISV によって所有されるが、ライセンス許諾されないこと
ISV は、ホスティング サービスとして提供する知的財産を所有していなければなりません。もし ISV が他社の主要アプリケーシ
ョンまたはサービス (マイクロソフト製品を含む) として機能する知的財産をライセンス許諾する場合、SPLA を通じてソリュー
ションをライセンスする必要があります。たとえば、Microsoft Exchange を主要サービスとして提供することは、セルフ ホスト
アプリケーションの要件を満たさないため、SPLA プログラムを通じてライセンスする必要があります。
ライセンス要件
統合ソリューションが上記の各資格基準を満たしている場合、PUR に規定するセルフ ホスト アプリケーションの使用権を通じて
ソリューションをライセンスすることができます。アプリケーションに関する適切なライセンスと、PUR に規定されているライ
センスを確実に取得していなければなりません。セルフ ホスト アプリケーションの使用権を許可するマイクロソフト ボリューム
ライセンス プログラム (Enterprise Agreement、Select Plus、Open Value など) であって、ソフトウェア アシュアランス特典
を提供するプログラムを通じて、必要なライセンスをすべて取得する必要があります。
必要なマイクロソフト ソフトウェア ライセンス
統合ソリューション内で統合ソリューションの提供をサポートするために使用される製品はすべて、
「セルフ ホスト アプリケー
ションの許可: あり」と指定されている必要があります。組織がセルフ ホスト アプリケーションの使用権を使用するためには、
以下のライセンスを取得しなければなりません。

マイクロソフト製品: 統合ソリューションの一部として統合ソリューションの提供をサポートするために実行されるすべての
マイクロソフト製品 (Windows Server、SQL Server など) について、必要なマイクロソフト ソフトウェア ライセンスを取
得する必要があります。

アクセス ライセンス: 統合ソリューションを外部から利用できるようにするアクセス ライセンスを取得する必要があります
(クライアント アクセス ライセンス (CAL) またはエクスターナル コネクタ (EC) ライセンス)。たとえば、Windows
Server EC ライセンスなどがあります。詳細については、PUR の製品固有の使用条件をご覧ください。
有効なソフトウェア アシュアランス
統合ソリューションの一部として統合ソリューションをサポートするために使用される必要なすべてのマイクロソフト ライセン
ス (必要なすべてのアクセス ライセンスを含みます) について、有効なソフトウェア アシュアランスを取得し、維持する必要が
あります。ソフトウェア アシュアランスが満了し、これを更新しなかった場合、セルフ ホスト アプリケーションの使用権を通じ
て統合ソリューションを提供することはできなくなります。この場合、SPLA を通じてソフトウェア アシュアランスまたはライ
センスを更新しなければなりません。
SPLA とセルフ ホスト アプリケーションの併用
セルフ ホスト アプリケーションの使用権を通じて統合ソリューションをライセンスすることを選択した場合、セルフ ホスト ア
プリケーションの使用権を許可するボリューム ライセンス プログラム (Enterprise Agreement、Select Plus Agreement、
Open License Agreement など) を通じて統合ソリューション全体をライセンスする必要があります。統合ソリューションが、
セルフ ホスト アプリケーションの使用権に基づいて提供されない追加購入製品 (Microsoft Office など) を必要とする場合、
SPLA を通じて統合ソリューション全体をライセンスしなければなりません。単に Microsoft Office について SPLA ライセンス
を購入することはできません。同様に、セルフ ホスト アプリケーションの使用権と、(ご自身のまたは他のサービス プロバイダ
ーの) SPLA を通じて取得したライセンスを組み合わせることはできません。セルフ ホスト アプリケーションの使用権では、す
べてのマイクロソフト製品について有効なソフトウェア アシュアランスを維持する必要があります。
2014 年 3 月
ライセンス簡易ガイド - セルフ ホスト アプリケーション
よく寄せられる質問 (FAQ)
1. 統合ソリューションがセルフ ホスト アプリケーションの使用権の要件を満たしていません。ホスティング ソリューションを
正しくライセンスするにはどうすればよいですか?
統合ソリューションが、PUR に規定されているセルフ ホスト アプリケーションの使用権についていずれかの資格を満たして
いない場合、SPLA を通じてホスティング ソリューションをライセンスする必要があります。SPLA の詳細と利用方法につい
ては、http://www.microsoft.com/ja-jp/licensing/licensing-options/spla-program.aspx をご覧ください。
2. セルフ ホスト アプリケーションの使用権を通じて統合ソリューションをライセンスする場合、統合ソリューションの一部と
して SPLA で取得したライセンスを使用することはできますか?
いいえ、できません。統合ソリューションの一部として使用されるソフトウェア ライセンスはすべて、セルフ ホスト アプリ
ケーションの使用権を許可するマイクロソフト ボリューム ライセンス プログラム (Enterprise Agreement、Select Plus
Agreement、Open Value Agreement など) であって、ソフトウェア アシュアランス特典を提供するプログラムを通じて
取得しなければなりません。
3.
セルフ ホスト アプリケーションの使用権を通じて統合ソリューションをライセンスする場合、SPLA を通じてライセンスを
追加することはできますか?
いいえ、できません。統合ソリューションをサポートするすべての製品が、セルフ ホスト アプリケーションの使用権を通じ
てライセンスされている場合でも、ソリューションに必要な追加ライセンスはすべて、セルフ ホスト アプリケーションの使
用権を許可するマイクロソフト ボリューム ライセンス プログラム (Enterprise Agreement、Select Plus Agreement、
Open License Agreement など) であって、ソフトウェア アシュアランス特典を提供するプログラムを通じて取得する必要
があります。(短期間であっても) SPLA を通じてライセンスを追加することはできません。
4. セルフ ホスト アプリケーションの使用権を通じて統合ソリューションをライセンスする場合、アウトソーサーまたはパート
ナーが代わりにソリューションをホストすることはできますか?
はい、できます。ただし、統合ソリューションをサポートする完全に専用のハードウェアから実行する場合に限ります。
5. セルフ ホスト アプリケーションの使用権を通じて統合ソリューションをライセンスする場合、共有ハードウェアに統合ソリ
ューションを展開することはできますか?
いいえ、できません。自社内であろうと代わりにサービスを提供するパートナー/アウトソーサーの施設であろうと、ソリュ
ーションを展開できるのは完全に専用の物理ハードウェアだけです。共有ハードウェアに展開する場合は、SPLA を使用する
必要があります。
6. セルフ ホスト アプリケーションの使用権を通じて統合ソリューションをライセンスする場合、統合ソリューションの一部と
して Office またはデスクトップ アプリケーションを使用することはできますか?
いいえ、できません。これらの製品は、PUR でセルフ ホストの対象として指定されていないため、統合ソリューションに含
めることはできません。ソリューションに Office を含めることを希望する場合は、SPLA プログラムを通じて統合ソリュー
ション全体をライセンスする必要があります。
2014 年 3 月
ライセンス簡易ガイド - セルフ ホスト アプリケーション
7. セルフ ホスト アプリケーションの使用権を通じて統合ソリューションをライセンスする場合、異なるボリューム ライセンス
プログラムや加入契約 (EAP、ECI、EA など) を組み合わせて、統合ソリューションをライセンスすることはできますか?
はい、できます。ただし、組み合わせるプログラムが、すべてセルフ ホスト アプリケーションの使用権の対象であり
(Enterprise Agreement、Select Plus Agreement、Open Value Agreement など)、ソフトウェア アシュアランス特典を
提供する場合に限ります。たとえば、セルフ ホスト アプリケーションの使用権と SPLA プログラムを組み合わせることはで
きません。
8. ソフトウェア アシュアランスが満了した場合はどうなりますか? 引き続きセルフ ホスト アプリケーションの使用権を利用す
ることはできますか?
いいえ、できません。このセルフ ホスト アプリケーションの使用権には、有効なソフトウェア アシュアランスが必要です。
ソフトウェア アシュアランスが満了した場合、セルフ ホスト アプリケーションを通じてサービスとしてソリューションを提
供することはできなくなります。ソフトウェア アシュアランスを更新または再取得するか、SPLA を通じて統合ソリューシ
ョン全体をライセンスする必要があります。
9. 現在は SPLA を通じてライセンスしていますが、セルフ ホスト アプリケーションの使用権に移行する必要はありますか?
いいえ。SPLA は常に、統合ソリューションをソフトウェア サービスとして提供するためのオプションです。ただし、適格
アプリケーションについては、セルフ ホスト アプリケーションの使用権も、ライセンスの選択肢となります。
10. お客様の施設でまたはお客様のハードウェアに、統合ソリューション (またはそのコンポーネント) をインストールすること
はできますか?
いいえ、できません。セルフ ホスト アプリケーションの使用権では、サービス全体をインターネットを介してリモートでお
客様に提供する必要があります。
11. SPLA とセルフ ホスト アプリケーションの使用権の違いを教えてください。
適格アプリケーションについてこの 2 つのオプションを比較する場合は、担当のリセラーまたはマイクロソフト アカウント
マネージャーにご相談ください。
12. セルフ ホスト アプリケーションの使用権には、どの製品使用権説明書が適用されますか?
製品使用権説明書 (PUR) では、セルフ ホスト アプリケーションの使用権について説明すると共に、そのライセンス オプシ
ョンに対応するすべての製品を規定しています。セルフ ホスト ISV がこのオプションに基づく統合ソリューションの提供に
おいてライセンスする製品には、すべて PUR が適用されます。
13. すべてのマイクロソフト製品が、セルフ ホスト アプリケーションの使用権に基づく使用の対象となるのですか?
いいえ。セルフ ホスト アプリケーションの使用権に基づく使用の対象となる製品は PUR に明記されており、Independent
Software Vendor (ISV) に好評のサーバー製品が含まれています。
14. 契約締結時にのみ、セルフ ホスト アプリケーションの使用権の要件を満たしていればよいのでしょうか?
いいえ。その資格に影響を及ぼしかねない変更 (新しいコンポーネントや機能の追加、新しいマイクロソフト製品の追加な
ど) を統合ソリューションに加えたときはいつでも、統合ソリューションを評価して、要件を満たし、適切にライセンスを取
2014 年 3 月
ライセンス簡易ガイド - セルフ ホスト アプリケーション
得していることを確認しなければなりません。要件を満たしていない場合は、SPLA プログラムを通じてライセンスする必要
があります。
15. セルフ ホスト アプリケーションの使用権を通じてライセンスしている場合、他から追加のマイクロソフト ソフトウェア ラ
イセンス製品を調達することはできますか?
いいえ、できません。セルフ ホスト アプリケーションの使用権では、統合ソリューション内で統合ソリューションをサポー
トするために使用されるすべてのマイクロソフト ソフトウェア製品のライセンスを取得している必要があります。SPLA 契
約を別途締結した会社からソフトウェア サービス (Windows Server の能力、SQL Server のコンピューティング能力など)
を調達することを希望する場合は、SPLA を通じて統合ソリューションをライセンスしなければなりません。
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本資料に記載された内容は情報提供のみを目的としており、明示または黙示に関わらず、これらの情報についてマイクロソフトはいかなる責任も
負いません。これは、ライセンスを取得した製品の許可された使用について説明したものであり、お客様との契約ではありません。ボリューム ラ
イセンス契約に基づいてライセンス許諾された製品の使用は、契約の条項および条件に従う必要があります。この情報と契約の内容に矛盾がある
場合は、契約の条項と条件が優先されます。マイクロソフト代理店を通じて取得されるライセンス価格はマイクロソフト代理店によって決められ
るものです。
2014 年 3 月