現代 GP シンポジウム「大学における新たなスポーツ教育活動 - 岡山大学

現代 GP シンポジウム「大学における新たなスポーツ教育活動と地域の活性化」
実施報告
平成 17 年度現代 GP シンポジウム「大学における新たなスポーツ教育活動と地域の活性
化」を、平成 18 年 2 月 23 日に開催した。当日は岡山大学学生、教職員を始め、学外関係
者を含めて 55 名の参加があった。また、新たなスポーツ教育活動の可能性にはマスコミの
関心も深く、山陽新聞、NHK 岡山放送局からも参加があり、取材および当日のニュースにて
放映された。シンポジウム終了後には、学内の学生からの要望・質問が多く、スタッフが
それに対応した。
開会にあたり田中宏二副学長より、全学あげてのバックアップ体制が取れていること、
さらに岡山大学の活性化と同時に地域貢献および活性化に対する期待を述べられた。次に、
記念講演として NPO 法人ポラーノ副理事長・奥アンツーカ(株)中国支店長
松村公市氏
に、「スポーツ振興方策」と題して、これまでの実例や今後の展望について講演していただ
いた。スポーツ施設を利用者の立場になって利用しやすくする必要があること、縦割り行
政の対応のまずさは大学でもみられることなど多くの指摘がなされた。また今回の現代 GP
のテーマでもある「双方向のスポーツ活動」は、立地条件にも恵まれている岡山大学では
ぜひ成功させてほしいなど、エールを送っていただいた。
挨拶をする田中副学長
特別講演:松村氏
次に、「大学における新たなスポーツ教育活動と地域の活性化」と題したシンポジウムを
開催した。まず、最初に現代 GP、およびその題目である「バリアフリーによる双方向スポ
ーツ教育活動」について、高橋香代代表より説明がなされた。その後、三浦孝仁教授より
「岡山大学の課外活動」について歴史的な背景と今日的な課題について述べられた。徳永
敏文教授には、海外の視察報告としてデンマークの大学のスポーツ事情について、日本の
大学との違いを解説していただいた。また、鈴木久雄助教授には「今年度の活動報告と今
後」と題し、5つの調査や講座の報告がなされた。この調査にしたがって、18 年度の事業
計画が紹介された。その後、コメンテータとして前述の松村氏から意見をうかがい、さら
に学生代表の内田宏城さんからは、鹿田地区(医歯学部地区)の施設と部活動の状況を説
明され、施設の改善と他施設の利用等への期待、大学と学生の連携や情報交換の必要性が
述べられた。次に津島地区代表の尾田圭介さんには、部活動へのトレーニング科学や施設
の支援、利用時間帯の改善など多くの問題点の指摘が出された。またフロアーからも多く
の期待や要望が出された。これらの意見は大学教職員が見逃している点が多く、非常に参
考となったと同時に学生のパワーを感じた。今後はさらに教職員がスポーツ活動現場に出
向き、直接学生の意見を聞き、より信頼関係をとれるように行動する必要があると思われ
た。
今回のシンポジウムの開催によって、平成 18 年度のスポーツ教育センターの開設と運営
に向けて多くの課題が明確になり、より効果的な計画にシフトできた。また、学生をはじ
め、多くの人々の意見を拝聴することができ、極めて有意義な会であった。
司会 高橋香代 現代 GP 取組担当者
3名のシンポジスト
3名のコメンテータ:学生の尾田さん、内田さん、松村氏
討論での発言
大橋教授
岡大バジャーズ:瀧
氏