第1編

616.36-003. 826: 577.158
肝 疾 患 に お け る 肝Glucose-6-phosphate
6-Phosphogluconate
cleavage
dehydrogenase,
dehydrogenaseお
enzyme活
よ びCitrate
性 と肝 の 脂 肪 沈 着 に つ い て
第1編
岡山大学医学部 第一内科教室(主 任:小 坂淳夫教授)
大学院学生 古
元
〔昭 和42年3月29日
裕
受稿〕
成 し,脂 肪 酸 合 成 の亢 進 を 反 映 して 増 加 す る と い わ
緒
言
れ て い る5)6)7)Citrate cleavage enzyme(以
肝疾 患 時 に 現 わ れ る肝 の脂 肪 沈 着 の 問 題 は,脂 質
下CCE)
を ヒ トの肝 組 織 で 測 定 し,肝 に お け る脂 肪 沈 着 との
代謝に 関 す る知 識 の 増 大 と共 に 次 第 に 解 明 され て来
関連 に お い て 検 討 を 加 え た.
てい るが,尚 不 明 の 分 野 を 残 して い る.現 在 一 般 的
研 究 対 象 およ び 方 法
1) 研 究 対 象
な 脂肪肝 の発 生 機 序 と して,
1) 血中 非 エ ス テ ル型 脂肪 酸(non-esterified fatty
acid)の 肝 へ の 流 入 の増 加
当 内 科 入 院 の 肝 疾 患 患 者52例 で あ る.こ れ らの 対
象 例 に つ い て は,各 種 肝 機 能 検 査,腹
腔鏡検査 およ
2) 肝 内 で の 内 因 性 の脂 肪 酸 合 成 の 亢 進
び病 理 組 織 学 的 検 索 を 行 な つ て 診 断 を 確 定8)し た急
3) 肝 の 脂 肪 酸 酸 化 能 の低 下
性 肝 炎(恢 復 期)6名,活
4) リポ蛋 白 と して 肝 よ り中 性 脂 肪 を 分 泌 す る 機
動性 慢 性 肝 炎11名,肝
動 性 慢 性 肝 炎18名,非
硬 変14名,ア
2名 お よ び原 因不 明 の 脂 肪 肝1名
構の障 害
が考 え られ て い る.
正 常 対 照 例 は,肝,胆
これ らの うち,中 性 脂 肪 分 泌 機 構 の 障害 が 脂 肪 肝
活
ル コ ール 性 脂肝
を 対 象 と した.
道 疾 患 を 除 外 した 当大 学 病
院 入 院 患 者 で,十 二 指 腸 潰 瘍2例,胃
癌3例
で あ る.
発生 の最 も基 本 的 な要 因 と され,四 塩 化 炭 素 障 害 ラ
2) 研 究 方 法
ッ ト肝 の 脂肪 沈 着 を 説 明 す る上 に も重 要 な 部 分 を 占
a) 肝 上 清 液 の 作 成
め る1).一 方,脂 肪 酸 合 成 の亢 進 が 脂 肪 肝 の 発 生 に
肝 諸 酵 素 活 性 の測 定 は,当 内 科 入 院 患 者 に つ い て
関与 して い る可 能 性 も,高 橋 らの オ ロ ッ ト酸 脂 肝 に
は腹 腔 鏡 検 査 時 に直 視 下 生 検 に よつ て 得 られ た 肝組
お け る脂 肪 酸 合成 に 関 連 した肝 酵 素 の 活 性 上 昇 か ら
織30∼50mgに
示 され て い る2).ヒ
は,手 術 時 に 得 られ た肝 組 織 の 一 部(30∼50mg)に
トの肝 疾 患 経 過 時 に 現 わ れ る肝
つ い て,ま
の脂 肪 沈 着 に も3),上 記 の4つ の 要 因 が 関 与 す る と
つ い て行 な つ た.即
考 え られ るが,肝 病 態 の 多 様 性 か らみ て も 明 らか な
ア ル カ リ性KCl溶
よ うに,ど の 要 因 が よ り重 要 で あ る か を 知 りそ の 障
え, Potter-Elvehjem型teflon
害 の機 序 を 解 明 す るに は な お多 くの 困 難 を 伴 つ て い
分600回 転 の 速 度 で1分
る.
genizeし た.上 記 の操 作 は す べ て 氷 冷 下 で 行 な つ た.
著者 は肝 疾 患 時 に 現 われ る肝 の 脂 肪 沈 着 の機 序 を
次 い で,得
加 し,脂 肪 酸 合 成 にTPNH2供
測 定 を 行 な つ た.
PDH)お
dehydrogenaee(以
よ び6-phosphogluconate
下6-PGDH)更
下G6-
dehydrogenase(以
ドリア外 で そ の合 成 に 用 い られ るAcetyl-CoAを
生
homogenizerを
用 い毎
間(途 中15秒 間休 止)homo
で60分 間30,
遠 沈 後上 清 液 を 分 離 し,直 ち に酵 素 活 性 の
b) 肝 酵 素 活性 の 測 定
肝G6-PDH,
に,脂 肪 酸 合 成 の 場 で あ る ミ トコ ン
稀 釈 に な る よ うに加
られ たhomogenateを0∼4℃
000gで
い る4)Glucose-6-phosphate
られ た肝 組 織 に 氷 冷 等 張
液9)を40倍
解 明 す る一 段 階 と して,脂 肪 酸 合 成 の 亢 進 と共 に増
給 の面 で も関 与 して
ち,得
た外 科 入 院 患 者 に つ い て
6-PGDH活
応 液 を 用 い, 37℃ でTPNの
性 の 測 定 は表1に
示す反
還 元 をspectrophotometric
に 経 時 的 に測 定 し.最 初 の5分 以 内 の 直 線 部 分 か ら
348 古
Table
Assay System
裕
め る方 法 が あ る が,著 者 の成 績 で は,彼 等 の記 すそ
1
of Liver. G6-PDH
6-PGDH
元
れ ぞ れ の 基 質 濃 度5mMあ
and
Activities
るい は そ れ 以 上 に おいて,
両基質 を混合 した際の活性 が6-PG単
独の場合の活
性 に近 い か む しろ低 くな る結 果 を 得 て い る.著 者の
用 い た2.5mMの
基 質 濃 度 で はG6-P単
た 活性 の80∼90%が,そ
独 で 得 られ
れ ぞ れ の 基 質 濃 度2.5mM
に お い て 差 で 求 め たG6-PDH活
性 に 相 当 し, G6-P
単 独 で 得 られ た 値 をG6-PDH活
性 と して取 扱 うこ
と は妥 当 と考 え られ た11).
酵 素 活 性 は 肝 上 清 蛋 白mg当
TPNH2のmμmoleで
肝CCE活
性 の 測定 はSrere12)の
い て 検 討 し表2の
*:
Glucose-6-phosphate•@
**:
photometricに 行 な つ た.酵
(注1)肝G6-PDH活
性 の 測 定 に は, Glockお
下6-PG)の
系 でG6-PDHお
6-PGDH活
素 活 性 は12分 間 の吸光
度 の 変 化 か ら求 め,肝 上 清 蛋 白mg当
Glucose-6-phosphate(以
phosphogluconate(以
方 法 を人肝 につ
反 応 組 成 で37℃ に お いてspectro
6-Phosphogluconate
反応速度 を求 めた(注1).
Mcleanの10)
りの1分 間 に生 じた
表 わ し た.
よび
下G6-P)と6両基質 を含む反 応
よ び6-PGDH活
性 の 和 を 求 め た 後,
性 と の 差 を 求 め 真 のG6-PDH活
性 を求
に減 少 したDPNH2のmμmoleで
肝 上 清GPT活
従 つ て37℃
Karmen単
た りの1分 間
表 わ し た.
性 の 測 定 はReitman-Frankel法13)に
で 行 な い,肝
上 清 蛋 白mg当
た りの
位 で 表 わ し た,
肝 上 清 の蛋 白量 測 定 に は, Lowry等14)の 方法 を用
い た.
Table
Assay
System
2
測 定 に 用 い たG6-P(Na塩),
of Liver
CCE Activity
(注2),
TPN(Na塩),
(Na塩)お
6-PG(Ba塩)
Co-enzyweA,
製 品 で あ る.又,
malic
dehydrogenaseは
Boehringerの
製 品 を 用 い た.
(注2)Na塩
に 変 え て 使 用.
成
績
1) 正 常 者 の肝G6-PDH,
びCCE活
DPNH2
よ びATP(Na塩)はSigmaの
6-PGDHお
よ
性
肝 機 能 検 査 で 異 常 を 示 さず,且 つ病理組
織 学 的 に も異 常 を 認 め ず 健 常 とみ な され る
5名 の 平 均 値 お よ び 標 準 偏 差 は 表3の 通 り
で あ る.
*: malic dehydrogenase
Water
is used
Table
Activities
Human
of G6-PDH,
Liver
as
a blank.
よ び6-PGDH活
性 に関 して
た値 と ほぼ 一 値 して い る15)16)17).人肝CCE
3
6-PGDH
G6-PDHお
は,人 肝 で 測 定 され た 報 告 が あ り著者の得
and CCE of Normal
活 性 は 食 餌 摂 取 ラ ッ ト肝 の約1/10で 野本等
も同 様 な 値 を 得 て い る18).
2) 肝 疾 患時 の 肝 酵 素 活 性 の変 化
各 病 態 時 酵 素 活 性 の 測定 値 は 図1,お
び2に 示 す通 りで,こ
意 水 準 α=0.05に
よ
れ らの値 につ いて有
お い て 検 定 を 行なつた結
果,急 性 肝 炎(恢復 期)で はG6-PDH,
6-PGDH
肝 疾 患 に お け る 肝Glucose-6-phosphate
お よびCCEの
dehydrogenase,
有 意 の 活 性 上 昇 を 認 め た.対
て用 い たGPT活
照 とし
性 に は 有 意 の 上 昇 を認 め な か つ た.
他 の 病 態時 で は,い ず れ の 酵 素 に つ い て有 意 の 差 が
6-phosphogluconate
肝 炎(活 動性)γ=0.09,慢
=0 .43,肝 硬 変 γ=0.23で
dehydrogenase 性 肝 炎(非 活 動 性)γ
あ つ た が,こ れ らの 相 関
係 数 に は有 意 性 は み られ な かつ た.
5) 肝 の 脂 肪 沈 着 の程 度 とG6-PDHお
認 め られ な か つ た.
349
よ びCCE活
性,
Fig.
Liver
Fatty
Infiltration
1
肝 の 各 病 態 時 に お け る脂 肪 沈 着 の 程 度 と 肝G6-P
and G6-PDH
Activity.
DHお
よ びCCE活 性 の 分 布 を み る と 図1,お
よび図
2の 如 くで,い ず れ の酵 素 活 性 と の 間 に も一 定 の傾
向 を 認 め な か つ た.
考
按
肝 は 脂 質 代 謝 の 中 心 的 役 割 を 果 して お り,肝 を 中
心 とす る脂 質 代 謝異 常 は 各 方 面 よ り追求 され て 来 た.
特 に 脂 肪 肝 に お い て そ の 機 序 が あ る程 度 明 らか に さ
れ て 来 たが19),ヒ
トの 肝 疾 患 経 過 中 に 現 わ れ る肝 の
脂 肪 沈 着3)に つ い て の 機 序 の分 析 に つ い て は か な り
The extent
of
fatty
infiltration,
microscopic examination,
as revealed
is divided
into
the
by
follo
wing four groups.
○:
No
◎:
Slight
◎:
Moderate
●:
Marked
そ の解 明 に は 非 常 な 困 難 に 遭 遇 して い る.
そ こで 著 者 は こ の 問題 の 解 決 の 一 助 と して,肝 の
fatty
infiltration
fatty
脂 酸合 成 を と り あ げ,脂 酸 合 成 亢 進 を 反 映 して 増 加
infiltration
fatty
す ると い わ れ て い る肝 の 諸 酵 素 活 性 を 測 定 し,病 理
infltration
fatty
組 織 学 的 所 見 と の 関連 に お い て 検 討 を 行 な つ た.
infiltration
Fig.
Liver Fatty
の 業 積 が あ るに して も,実 際 の 因 果 関 係 は複 雑 で,
まず 肝 疾 患 時 の肝G6-PDHお
よ び6-PGDH活
性
2
の 動態 は 既 に 報 告 され て い る如 く20),急 性肝 炎 で は
and CCE Activity
有 意 の 活 性 上 昇 を 示 した が,活 動 性 慢 性 肝 炎 で は,
Infiltration
活 性 の上 昇 が 窺 え る が 有 意 の 上 昇 は み られ な か つ た.
ま た,非 活 動 性 慢 性 肝 炎,肝 硬 変,脂 肪 肝 で は,有
意 の 活 性 上 昇 あ る い は 低 下 を 認 め な か つ た.
肝CCE活
性 は 急 性 肝 炎(恢
を 示 して い るが,他
復 期)に
有意の上昇
の 病 態 時 に お い て は 有 意 の活 性
上 昇 も低 下 も認 め な か つ た.
更 に,こ れ らの肝 酵 素 活 性 と各 病 態 時 の 脂 肪 沈 着
の程 度 と の関 係 を検 討 した が,一 定 の 傾 向 は み と め
な か つ た.こ
○,◎,◎and●:
See
3) 肝G6-PDHと6-PGDH活
the
legend
to
Fig.
1
PDHお
性 の 関連 性
各 病 態時 に お け るG6-PDHと6-PGDHと
の相関
係 数 を 求 め ると,急 性 肝 炎(恢 復 期)γ=0.63,慢
性 肝 炎(活 動 性)γ=0.66,慢
γ=0.53,肝
硬 変 γ=0.47で
性 肝 炎(非
の こ とは,各 病 態 時 に お け る高 度 の脂
肪 沈 着 例 の頻 度 は ほ ぼ 同 程 度 で あ るの に反 し, G6よ びCCE活
示 して い る こ と か ら も明 ら かで あ る.
肝G6-PDHお
活 動 性)
あ つ た .こ れ らの 相 関
性 は急性期 にのみ有意の上昇 を
よ び6-PGDHは
属 し補 酵 素TPNH2を
に はTPNH2が
五炭糖 燐酸回路 に
産 生 す る.内 因 性 の脂 肪 合 成
必 要 で あ り,こ れ ら酵 素 と脂 肪 酸 合
係 数 の う ち,活 動性 慢 性 肝 炎 に おい て の み有 意 性 が
成 との 間 に は密 接 な 関 連 が あ る こ とが 報 告 さ れ4),
み られ た.
脂 肪 酸 合 成 の亢 進 時 にG6-PDH,
4) 肝G6-PDHとCCE活
性の関連性
各 病 態 時 に お け るG6-PDHとCCE活
性 の相関係
数 を求 め る と,急 性 肝 炎(恢 得 期)γ=0.40,慢
性
6-PGDHの
活性 の
増 加 が み られ る こ と が示 され て い る2).し
か し,こ
の 回 路 に よ つ て 生 成 され るTPNH2は,量
お よ び生
成 速 度 に お い て 充 分 で は な く21),他 の 酵 素 系(例
え
古
ば, malic enzyme)も
元
関与 して い る もの と も考 え ら
れ22),肝 で は む しろ後 者 の 方 炉 重 要 視 さ れ て い る23).
一方 , CCEは
裕 目 的 で,肝
350
の 脂 肪 酸 合 成 を 反 映 して 活 性 変 化 を示す
と い わ れ るGlucose-6-phosphate
Phosphogluconate
ミ トコ ン ドリア外 で のAcetyl-CoA
を 生 成 す る こ と に よ り,肝 の 脂 肪 酸 合 成 に 関 与 して
avage
い る と考 え られ,脂
を 得 た.
肪 酸 合 成 亢 進 と共 に増 加 す る と
1)
報 告 され て い る5)6)7).
著 者 の 成 績 で は,内 因 性 脂 肪 酸 合 成 を 反 映 す る こ
dehydrogenase,
dehydrogenase,お
enzyme活
よ びCitrate
6cle
性を生検肝 組織で測定 し次の成 績
健 常 者 の こ れ ら の 酵 素 活 性 は 次 の 通 り で あ る.
G6-PDH:
11.6±3.53
mμmoles/min/mg
protein
れ らの 肝 酵 素 活 性 は肝 の 脂 肪 沈 着 の程 度 とは 無 関係
6-PGDH:
49.7±7.27
mμmoles/min/mg
protein
で あ り,肝 疾 患 時 の肝 の 脂 肪 沈 着 に お い て は,肝
CCE:
1.28±0.42
mμmoles/min/mg
protein
の
脂 肪 酸 合 成 の亢 進 が 主 要 因 を な して い る と は考 え ら
れ な い 結 果 を 得 た.或 は,ヒ
ト肝 で は これ ら の酵 素
2) 肝G6-PDH,
肝 炎(恢 復 期)に
6-PGDHお
と して 用 い たGPT活
の か も知 れず,ま
た,急 性 肝 炎(恢
上 昇 を 認 めな か つ た.他
れ た肝G6-PDH,
6-PGDH活
性 の 上 昇 は,他 の 機 序
性 は,急 性 期 に お い て有 意の
の病 態時 に お い て は,こ れ
らの 酵 素 活性 の 有 意 の変 化 を 認 め な か つ た.
3) 肝 疾 患 時 の 脂 肪 沈 着 の程 度 と,こ れ ら の 酵 素
(例 え ば肝 の再 成 等20))に 関連 して い る の か も しれ
な い.こ の点 は 今 後 の解 明 を 必 要 とす る こ とで あ ろ
性 は急 性
お い て 有 意 な上 昇 を 認 め た.対 象
活 性 の 変 動 は,脂 肪 酸 合 成 の状 態 を 反 映 して い な い
復 期)に 認 め ら
よ びCCE活
活 性 の 間 に 一 定 の傾 向 を認 め な か つ た.
う.
稿 を 終 るに 臨 み,御
指 導 お よび 御 校 閲 を 賜わ つた
武 田和 久 博士 に 深 甚 な る 謝 意 を 表 し ます.
結
語
(本 論 文 の 要 旨は,日
肝疾 患経過 中に現 われ る肝の脂肪沈着 を解明す る
文
1) Recknagel,
R. O, Lombardi,
献
In "Methods in Medical Research", Vol. 9,
B. and Schotz,
Year Book Medical Publishers, Inc. Chicago
M. C.: Proc. Soc. Exptl. Biol. and Med. 104
(1961), p. 35.
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高 橋 忠 雄.坪
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Glucose-6-Phosphate
Dehydrogenase
in Relation
and
Citrate
to Fatty
Dehydrogenase,
Cleavage
Infiltration
in the
Enzyme
in
Liver.
By
Yutaka
The lst
Department
KOMOTO
of Internal Medicine
Okayama University Medical School
(Director: Prof. K. Kosaka)
Summary
The activities of Glucose-6-phosphate dehydrogenase, 6-Phosphogluconate dehydrogenase and
Citrate cleavage enzyme, of which increase is known to be associated with an enhanced lipogenesis
in experimental animals,
were measured in the
liver tissues from the patients
with liver
diseases.
1) The activities of these enzymes were significantly
of acute hepatitis,
while no significant
inactive), liver cirrhosis
increased in the convalescent stage
changes were found in chronic hepatitis
2) No apparent correlation was found between the activities
degree of hepatic fatty infiltration
might not play
of these enzymes and the
in these liver diseases, suggesting that
a majar role in fatty change of liver encountered
diseases. Alternatively,
(active or
and fatty liver.
the increased
enzyme activities
alterations associated with hepatic injury.
hepatic lipogenesis
in the course of the liver
might reflect some other metabolic