I-12 <イソニアジドとチーズの相互作用> 論文標題:Isoniazid and Reaction to Cheese. 著者:Lejonc JL, Gusmini D, Brochard P. 出典:Annals of Internal Medicine.1979 Nov;91(5):793 医薬品:イソニアジド 食品:チーズ 研究デザイン:症例報告 患者:31 歳、男性 服用薬:イソニアジド(2.5mg/kg/日)、リファンピシン(7.5mg/kg/日) 1 年前より服用中 症例報告:スイスチーズ 100gを含んだ食事を食べた所、食後すぐに紅潮と動悸を生じた。 排便は無かった。15 分後、紅潮は顔、肩、前胸部広がり、悪寒と発汗を伴った。 チーズ摂取 30 分後には、血圧は 200/100mmHg に上昇し、脈拍は 112 回/分であ った。症状は 1 時間続いた。 検査結果は正常で、血圧 130/85mmHg、脈拍 72 回/分が正常であった。血色素、 白血球数、血小板数、赤沈、血清総タンパク、アルブミン、ビリルビン、ALP、 AST、電解質、クレアチン、凝固検査の結果はすべて正常であった。 この症状を発現時に、イソニアジドは過量投与ではなかった。 空腹時にリファンピシンと併用において、投与 3 時間後のイソニアジドの血中 濃度は 1.2μg/mL であった。 チーズの摂取を止めた所、チーズを食べた時のような症状が食後に起きること は無かった。
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