作成者 高等学校 1 題材 2 題材の目標 芸術科(音楽Ⅰ) 町田正純 学習指導案 「ドイツリートの豊かな音楽表現を味わおう」 (1) ドイツリートの多様な音楽表現の豊かさを味わうことができる。 (2) 楽曲から感じ取ったイメージを大切にしながら,その楽曲にふさわしい表現方法を工夫すること ができる。 3 教材 「野ばら」 「子守歌」 「魔王」 「糸紡ぎのグレートヒェン」 「アリンデ」 「歌曲集『冬の旅』から」(いずれもシューベルト作曲) 「野ばら」(ウェルナー作曲) 「子守歌」(ブラームス作曲) 「歌曲集『詩人の恋』」(シューマン作曲) 4 題材の指導計画(全7時間) 次 時 学 習 内 容 一 1時 「野ばら」(シューベルト作曲)の歌詞内容を理解し,原語で歌う。 次 2時 「野ばら」(ウェルナー作曲)の歌詞内容を理解し,原語で歌う。 3時 形式,旋律の動き,伴奏の働きからドイツリートの特徴を理解する。 (本時) 二 4時 2つの「野ばら」を比較し,それぞれの曲の特徴とそれによる表現上の効果につい て研究する。 次 三 次 5時 シューベルト作曲の「子守歌」とブラームス作曲の「子守歌」の中から1曲選曲し, ・ その楽曲から感じ取ったイメージを基に,楽曲にふさわしい表現方法を工夫しなが 6時 ら原語で歌唱練習をする。 7時 歌曲集「詩人の恋」の全曲を鑑賞する。 5 本時の学習指導 (1) 教材 「野ばら」 「魔王」 「アリンデ」 「糸紡ぎのグレートヒェン」 「歌曲集『冬の旅』から」 「歌曲集『詩人の恋』から」 (2) 目標 ・ドイツリートの特徴を理解する。 ・ドイツリートの音楽表現の豊かさを感じ取ることができる。 (3) 展開 過程 学 習 活 動 指導上の留意点 評価(備考) (教師の働きかけ) 導 ○既習曲であるシューベルト作曲, ・歌う姿勢や呼吸時の息 ・体の力が抜け, 入 ウェルナー作曲の「野ばら」を原 の使い方,声の響きに 自然な歌声になっ 語で歌う。 注意して歌わせる。 ているか。 (5分) ○本時の学習内容を理解する。 ・本時の学習目標と授業 の流れを把握させる。 ○ドイツリートの特徴を下記の視点 から考える。 ・教師主導になりすぎな いように,生徒の考察 の時間を多く確保する。 1.形式面から ・ドイツリートが有節歌曲形式と ・有節歌曲形式と通作歌 ・有節歌曲形式と 通作歌曲形式とに分けられるこ 曲形式について説明し, 通作歌曲形式の とを知る。 それぞれの形式で作曲 違いが理解でき された曲を紹介する。 たか。 展 2.旋律面から ・旋律が時には特定の言葉や語句 ・下記の作品の一部を例 ・旋律の動きが, を絵画的に表現していることを に取り,旋律の動きが 表現において, 知る。 何を表現しているのか 大きな役割を果 考えさせる。 たしていること ・「アリンデ」 を理解できたか。 ・『詩人の恋』から「い まわしい昔の歌」 3.伴奏面から ・伴奏が以下に示す重要な役割を ・下記の作品の鑑賞を通 ・グループ活動に 果たしていることを知る。 して,伴奏の働きを考 積極的にかかわっ ① えさせる。 ているか。 歌にとって,旋律的あるい は和声的な支えとなる。 ・「野ばら」 ・伴奏が重要な役 ② ③ 間奏を入れることによって, ・「魔王」 割を果たしてい 詩の行間や節と節とを結ぶ。 ・「糸紡ぎのグレートヒェン」 ることを理解で 歌のパートとは異なった旋 ・歌曲集『冬の旅』か きたか。 律的な素材を持たせることに ら「おやすみ」 よって,より深い情緒を醸し ・グループによる話合い 出す。 開 の時間を設け,結果を 発表させる。 (40分) ○ドイツリートの特徴をつかむ。 ・ドイツリートの特徴で ・ドイツリートの ある「詩と音楽との結 特徴を理解でき びつき」について説明 たか。 する。 ○分析した曲の中から数曲鑑賞し, ・ドイツリートの音楽表 ・主体的に鑑賞し ドイツリートの音楽表現の豊かさ 現の豊かさを味わわせ ようとしている を味わう。 ながら鑑賞させる。 か。 ・ドイツリートの 音楽表現の豊か さを味わうこと ができたか。 ○ドイツリートの特徴を再確認する。 ・本時のまとめとして, ・ドイツリートの ま プリントでドイツリー 特徴を再確認で と トの特徴を再確認させ きたか。 め る。 (5分) ○次時の学習内容と準備物を確認す る。 ・次時の学習への心構え を持たせる。
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