板橋区景観計画Q&A - 板橋区役所

板橋区からのお知らせ
板橋崖線軸地区に独自の景観形成基準(街並みづくりのルール)
【案】
板橋崖線軸地区の景観形成方針(景観づくりの考え方)を具体化したのが、以下の景観形成基準になります。
※ここには、この地域の景観形成基準のみを掲載しています。この他に、板橋区全域で共通に定めるルールが併せ
てかかります。
配慮前
① 配置
(高さ 12m以上の部分の詳細なルール)
③ 形態・意匠
日頃より、区政にご協力頂きありがとうございます。
がい せん
崖線に配慮した上層
部のセットバック
皆様がお住まいの崖線周辺地域には、起伏に富んだ『坂道』、みどり豊かな『樹林地』、『湧水』などの自然
環境や板橋十景に選定されている赤塚公園や徳丸・赤塚の田遊び、松月院など多くの歴史・文化的資源があり
ます。
(高さ 12m以上の部分の詳細なルール)
・ 建築物・工作物の高さは、崖線の眺望を保全するため、崖線稜線部の樹林
地(12m程度)から著しく突出しない。
・ やむを得ず高層となる場合は、高層棟をできるだけ崖線及び周辺の緑地か
ら離れた位置に配置するとともに、上層部のセットバックに努める。
板橋区 都市整備部 都市計画課 景観担当
板橋区では、良好な街並み景観づくりに向けて『板橋区景観計画』の策定に取組んでいます。
・ 高島平側から崖線への眺望及び板橋崖線軸地区内から高島平側への見晴ら
しに配慮して、建築物・工作物の配置を工夫するほか、著しく長大な壁面
が生じないよう、建物の分節化等に努める。
②。高さ・規模
平成 21 年 9 月
配慮後
板橋区では、このような区の景観を代表する赤塚公園及びその周辺の地域〔板橋崖線軸地区〕の魅力を大切
にし、さらに高めていきたいと考えています。
そのため、地区内にお住まいの皆様とこの地域の景観についてともに考えていくため、四葉集会所で計3回
崖線の眺望に配慮した建築物の配置
イメージ
とや、区がたたき台として提案した板橋崖線軸地区の景観づくりの考え方(案)、街並みづくりのポイント(案)
配慮前
(高さ 12m以上の部分の詳細なルール)
の懇談会を開催いたしました。懇談会では、この地区を景観計画の中の『景観形成重点地区』に位置づけるこ
などについて、多くのご意見を頂きました。
・ 屋根・屋上に設備などがある場合には、崖線の眺望に配慮した位置、構造
とし、やむを得ず露出する場合は、色彩や素材などを工夫し、緑に調和し
た遮蔽に努める。
板橋区景観計画Q&A
配慮後
④ 色彩
Q 板橋区景観計画ができると何が変わるの?
A 現在、板橋区の景観に関しては、都の景観計画(平成 19 年4月策定)に基づき、非常に規模の大きな建築
物の色彩などが都の基準により指導がされています。
板橋区景観計画がつくられると、区の地域特性を生かしたきめ細やかな景観形成のため、より小さな規模の
建築物などに対して、区が主体となって区独自の基準により景観形成を進めていくことができます。
・ 外壁の基調色は、樹木の緑になじむ色彩(緑の彩度より低い中彩度、もし
くは低彩度かつ中明度の色彩)を用いる。
・ 外壁の強調色は、中彩度までの色彩とし、主に中低層部で用いる。
・ 屋根には、明度や彩度を抑えた色彩を用いる。
※彩度:色を表す指標の一つで、色の鮮やかさの度合いを示す。
※明度:色を表す指標の一つで、色の明暗の度合いのこと。
生垣や建築物正面へ
の緑化により、崖線の
緑との連続性を確保
崖線の緑を生かした緑あふれる表
情豊かな街並みイメージ
⑤ 公開空地・外構・緑化等
・
・
配慮前
崖線の緑と連続した敷地内の緑化、屋上や壁面の緑化を図る。
歴史・文化資源の周辺では、景観資源と調和した景観となるよう、歴史文
化資源周辺の緑との調和・連続性を意識した緑化を行う。
配慮後
歴史・文化資源と連続
した緑化
Q 板橋崖線地区が『景観形成重点地区』に指定されるとどうなるの?
A 板橋崖線軸地区内で建築物などを建築する際に、区に届出が必要になります。届出られた設計図面などにつ
いて、区は、板橋崖線軸地区の景観形成基準及び板橋区全域の共通で定める景観形成基準に基づき、届出者
と良好な景観形成のための協議や、助言・指導を行うことになります。
Q どの範囲が板橋崖線軸地区の対象区域となるの?
A 赤塚公園及びその周辺地域である下記の町目に含まれる敷地を対象としています。
徳丸六丁目(22∼55)、徳丸七丁目、徳丸八丁目、高島平三丁目1(赤塚公園部分)、四葉二丁目、大門、
赤塚五丁目(1、2、10∼18、26∼36)、赤塚七丁目 28、赤塚八丁目
これらはあくまで現時点での案であり、今後皆様と検討していく中で、内容を変更する
とも考えられます。
高島平三丁目
歴史・文化資源に配慮した街並み
イメージ
大
今後のスケジュール
板橋崖線軸地区の内容について、ご意見等ございましたら、下記あて先までお寄せください。
赤塚八丁目
門
四葉二丁目
徳丸八丁目
赤塚五丁目
徳丸七丁目
今後は、板橋区景観計画(素案)の内容についてパブリックコメントを 1 月に実施させて頂く予定です。
徳丸六丁目
パブリックコメントでは、区全域に関する内容と景観形成重点地区に関する内容について、区民の皆様から広く
新大宮バイパス
ご意見を伺いたいと考えております。
景観まちづくりに関するご質問やお問合せは、下記までご連絡ください。
古紙を配合している
用紙を使用しています。
板橋区 都市整備部 都市計画課 景観担当(区役所7階・⑤窓口)
〒173-8501 板橋区板橋二丁目 66 番1号
電話 03−3579−2552(直通)
ファックス 03−3579−2588
E メール:[email protected]
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Q もっと詳しく景観形成基準(街並みづくりのルール)案の内容を知るには?
A 板橋崖線軸地区の景観形成基準等の詳細の内容は、ホームページ、板橋区役所都市計画課(7階⑤窓口)ま
たはお近くの地域センター(下赤塚・成増・徳丸)で閲覧することができます。
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懇談会等で皆様から頂いたご意見と区の考え方
□取り組み全般について
・今ある緑を大切に守りながら、どうしたら快適な街ができるのか考えていきたい。
・景観づくりの考え方は概ね良い。
・練馬区側の建物等の規制についても、連携を図ってほしい。
・滝不動(湧水)の保全、乗蓮寺裏の公園の湧水を活用した、溜池公園の整備などに取り組んでほしい。
・電線が景観を悪くする一要素であるため、電線類の地中化を含めて景観に取り組んでほしい。
⇒板橋崖線軸地区における景観づくりの考え方については、概ね賛成頂いたと考えております。
今後は、隣接市区や関連部署との連携を密にして景観づくりに取り組んでいきたいと考えております。
板橋崖線軸地区の景観形成方針(景観づくりの考え方)
【案】
崖線の眺望、崖線からの見晴らしの守り、生かした景観の形成
○崖線の眺望を守るため、建物や屋外広告物などの高さや色彩に配慮した景観づくり
を進めます。
○坂道・高低差といった地形を守り、過去から受け継がれた眺望・見晴らしを保全し
ます。
高島平方面から望む崖線
四季の彩りを生かし、崖線の緑と調和・連続した景観の形成
□崖線への眺望・見晴らしへの配慮について
・高さ制限により低中層で横に長く、崖線・高島平への見晴らしを阻害する建築物ができてしまう。一律に高さを制
限せず、敷地内の緑地や台地からの見晴らしを確保するためのルールを設けたほうが良い。
⇒ご指摘の通り、長大な壁面は見晴らしを阻害するばかりではなく、周囲へ圧迫感を与えるものとなります。
板橋区景観計画では、これに関する景観形成基準を設ける予定であり、圧迫感を与える壁面が生じないよう指導していき
ます。
□緑化について
・屋上緑化・壁面緑化は、維持管理が大変なので、義務にしない方が良い。
・道路や公園内の緑化は、交通安全や防犯にも配慮して適切に管理してほしい。
○家の周りなど、身近なところから緑を育て、崖線の緑と一体となった緑の回廊を形
成します。
水と緑の潤いのある景観の形成
○貴重な湧水と崖線の緑の潤いのある景観を守り、生かした景観づくりを進めます。
番場の坂脇の湧水
歴史・文化的資源を生かし、風情のある景観の形成
⇒板橋区では生垣助成などを設けており(P4参照)、緑化に際しこれらの制度を活用して頂ければと考えています。また
行政としても、区と都が連携し、適切な緑の維持管理に努めていきたいと考えています。
□その他
・開発行為に当たらないミニ開発(建売住宅)
、資材置場や駐車場、墓地なども、景観を阻害する可能性が高いため、
何らかの規制をしたほうが良い。
⇒資材置場や駐車場、墓地などについても、景観計画の届出対象行為に含め、周囲への配慮などを求めていきたいと考え
ています。
また、宅地化される場合に、ミニ開発(戸建住宅)が行われ、良好な住環境、景観の形成が損なわれる可能性がありま
すが、地元の皆様の合意があれば、敷地面積の最低限度や緑化、形態意匠などのルールを定めることができる地区計画
制度などを活用して、良好なまちづくりを進めることができます。
○赤塚城址や松月院などの歴史・文化資源周辺では、これらの景観資源との調和に
配慮した景観づくりを進めます。
松月院
景観づくりの考え方を実現するための取り組み
《断面図イメージ》
配置・高さ・規模
【公共の取り組み】
・景観重要公共施設(赤塚公園、坂道等)として指
形態・意匠
・色彩
定・景観に配慮した整備
・湧水保全の取り組み
【民間(区民・事業者)の取り組み】
・景観形成基準に従った景観づくり
景観づくりに関連する支援事業・助成金制度
公開空地・外溝・緑化
行政が景観づくりに取り組む範囲
(道路・公園管理者との協議)
景観づくりに利用できるような景観関連支援事業や助成金制度をご紹介
いたします。
名
赤塚公園
称
住民の皆様が景観づく
りに取り組む範囲
板橋崖線軸地区に独自の景観形成基準(街並みづくりのルール)
【案】
接道部緑化助成(生垣等)
屋上緑化助成
緑
化
第1回板橋崖線軸地区懇談会の様子
保存樹木等管理助成
崖線の眺望への影響を考慮し、建築物・工作物などの規模(高さ)により、異なったルールを適用したいと考え
ています。特に、崖線の眺望に大きな影響を及ぼす建築物・工作物などの一定規模以上の部分(高さ 12m以上の
部分)については、より詳細なルールを定めることを考えています。
街かど緑化支援事業
花壇・庭づくり活動支援事業
湧
水
◇ 一定規模以上への詳細なルールの適用
雨水浸透ますの設置
高さによる街並みづくりのルールの考え方の違い
がけ・よう壁
がけ・よう壁安全対策工事助成
活動助成
200 年住まい・まちづくり担い手事業
街並みづくりのルール ⇒ 崖線の緑や歴史・文化的資源との連続性・調和を図るための景観形成の規制・誘導
高さ 12m 以上の部分の
詳細なルール
※詳細な助成内容は、ホームページをご確認ください。
⇒ 崖線の眺望、崖線からの見晴らしを守るための景観形成の規制・誘導
第2回板橋崖線軸地区懇談会の様子
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