県内で要注意の特定外来生物 - 滋賀県

外来種による生態系への被害を防ぐために、
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指定
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外来
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種」
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飼育
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人は
は届
届け
け出
出て
てく
くだ
ださ
さい
い。
。
「指定外来種」には植物 2 種、動物 13 種類の計 15 種類が指定されました。
2007 年(平成 19 年)5 月 1 日、
ハクビシン(ジャコウネコ科)
タイリクバラタナゴ(コイ科)
・東アジア原産
・県内の各地で定着
・東∼東南アジア原産
・県内の一部で定着
県内でも多くの水域に定着し、交雑に
より在来のニッポンバラタナゴは絶滅
しました。観賞魚として人気がありま
すが、他のタナゴ類と競合するおそれ
があります。
ワニガメ(カミツキガメ科)
ピラニア類(カラシン科)
・南アメリカ原産
・県内で捕獲例あり
動物愛護管理法で「特定動物」に指定さ
れていますので、飼育には知事の許可が
必要です。2006 年、滋賀県でも野外で捕
獲されました。
ブラウントラウト(サケ科) カワマス(サケ科・上 2 尾)
・東アジア原産
・県内では未定着
県の北部で野生化し、農業被害があり、
人家に侵入するおそれもあります。木
登りがうまく、白鼻芯(白鼻心)の名
のとおり白い鼻筋が特徴。
・北アメリカ南部原産
・県内で捕獲例あり
オオタナゴ(コイ科)
・ヨーロッパ原産
・県内では未定着
観賞魚として一部で流通し、現在、
霞ヶ浦周辺で増加中です。在来のタ
ナゴ類と競合するおそれがあるため、
県内への侵入・定着を未然に防ぐこ
とが大切です。
オヤニラミ(スズキ科)
別名ブルックトラウト。イワナ属の
魚で、侵入した先で在来のイワナ類
(下の2尾)と交雑するおそれ(中
央の個体)があります。
スクミリンゴガイ(リンゴガイ科) コモチカワツボ(ミズツボ科)
・西日本原産
・県内数箇所で定着
本来は臆病な魚ですが、鋭い歯を持
ち、取り扱いには注意が必要です。
写真のピラニア・ナッテレリイは、
2005 年、琵琶湖で捕獲されました。
複数種が観賞魚で流通しています。
別名ブラウンマス。釣り堀(管理
釣り場)で利用される大型魚。渓
流に住み着いた場合、在来のサケ
科魚類を駆逐してしまった例が知
られています。
・北アメリカ東部原産
・県内では未定着
・南アメリカ原産
・県内では2水系で定着
観賞魚として人気のある、京都府以
西に分布する日本在来種ですが、滋
賀県では「国内外来種」となります。
県内の数箇所で確認され、拡大が心
配されています。
・ニュージーランド原産
・県内の複数水系で定着
通称ジャンボタニシ。「ゴールデン・アッ
プル・スネール」という黄色個体(写真
左)は観賞用です。温暖な地方では水稲
の食害が深刻で、水生植物への影響のお
それがあります。
微小な貝で県内数箇所で定着。
ホタル幼虫のエサとして注目
されますが、河川で大増殖す
ることがあり、放流や野外逸
出のないよう厳重管理が必要。
スポッテッドガー
アリゲーターガー
ガー科魚類全種(ガーパイク類)
ヨーロッパオオナマズ(ナマズ科)
・北アメリカ原産
・琵琶湖等、県内で捕獲例あり
他にロングノーズガー、ショートノーズガーなどが観賞用に流通
しています。大きく成長する魚食魚なので、飼育を始めるときに
は注意が必要です。滋賀県でも何度か捕獲例があり、定着して生
態系に影響を与えるおそれがあります。ガー科はレピソステウス
科と呼ばれることもあります。
・ヨーロッパ原産
・県内で確認例あり
オオミジンコ(ミジンコ科) イチビ(アオイ科) ワルナスビ(ナス科)
・北アメリカ原産
・実験利用の実態あり
・インド原産
・県内で定着
単にヨーロッパナマズとも呼ばれます。大型になる観 薬剤耐性実験などの基準とな 別名キリアサ、ゴサイバ。牧
賞魚で、白い個体(アルビノ)も流通しています。20 る動物。飼育の際には流出し 草地等で異臭のある駆
05 年、県内の池でアルビノ個体が確認された記録があ ないよう注意し、利用後は適 除しにくい雑草として
ります。
正に廃棄することが必要です。問題化しています。
・北アメリカ原産
・県内で定着
牧草地等で鋭いトゲ
のある駆除しにくい
雑草として問題化し
ています。
県内で要注意の特定外来生物 →
参
考
外来生物法の特定外来生物(83
種類)のうち、滋賀県で確認・捕獲された
主な種。(下線は県内定着種。
)
アライグマ ヌートリア カミツキガメ ウシ
ガエル(食用蛙) チャネルキャットフィッシュ
(アメリカナマズ)
カダヤシ(タップミノー)
ブルーギル オオクチバス(ラージマウスバス)
コクチバス(スモールマウスバス) ウチダザリ
ガニ(タンカイザリガニ)
セアカゴケグモ
クロゴケグモ
カワヒバリガイ オオフサモ
(パロットフェザー) オオキンケイギク オオ
カワジシャ アレチウリ
オオハンゴンソウ
ボタンウキクサ(ウォーターレタス)
飼っている生き物が野外に放されると、も
とからいた動植物や生態系に深刻な影響
を与えたり、農林水産業や生活環境等への
被害・迷惑をもたらしたりする場合があり
ます。最後まできちんと飼うことが、飼い
主の責任です。
アライグマ(アライグマ科)
ヌートリア(ヌートリア科)
カミツキガメ(カミツキガメ科)
コクチバス(サンフィッシュ科)
セアカゴケグモ(ゴケグモ科)
カワヒバリガイ(イガイ科)
オオキンケイギク(キク科)
オオフサモ(アリノトウグサ科)
ボタンウキクサ(サトイモ科)