省エネルギー活動のための学部内情報統合システムEnisys3D

九州産業大学 情報科学部
卒業研究概要
省エネルギー活動のための学部内情報統合システム Enisys3D
九州産業大学情報科学部には、同学部棟の各所の消費電力量を計測し、その
情報を蓄積する検針システムが設置されている。この情報を活用するために、
平成 22 年度から平成 23 年度の卒業研究において、この情報と K’sLife の連絡通
知を併せて提示することで学生の興味関心を喚起するためのシステムが開発さ
れた。このシステムは Windows 上のクライアントと Web 上のサーバからなる。
しかし、このシステムにはいくつかの問題点がある。まず、ユーザが複数箇
所・時点の消費電力量を同時に閲覧して比較したい場合に、これを支援する機
能がない。次に、クライアントが単一の実行ファイルからなるため、複数人に
よる新機能の追加がしづらい。さらに、サーバ側の消費電力情報のセキュリテ
ィが充分ではないことなどが挙げられる。
本研究ではこれらの問題を解決するために、「学部内情報統合システム
Enisys3D」を開発し、そのユーザビリティ等を評価した。
Enisys3D のクライアントは、サーバから取得した 2 地点ないし 2 時点の消費
電力量を比較しやすいように二つの棒グラフを横に並べて表示する。また、ア
ドオン機能を実装しているので、開発者は新機能の追加を容易に行うことがで
きる。さらに、Enisys3D のサーバは学部内 LDAP サーバを利用してユーザ認証
を行うので、セキュリティが向上している。
評価実験では、被験者 6 名に Enisys3D を試用してもらった。Enisys3D での消
費電力量の比較作業にかかった時間を計測したところ、従来のシステムよりも
約 24%短かった。一方、SUS (System Usability Scale)でユーザビリティを測定し
たところ、Enisys3D は従来のシステムより若干劣っていた。
本研究で開発した Enisys3D は、効率的な省エネルギー活動の基盤となりうる。
今後の課題として、より多くの機能の開発や、ユーザビリティの向上、長期的
な評価などが挙げられる。
発表者
:
指導教員 :
09JK041
関谷 爽多(情報科学科)
古井 陽之助 准教授
図1
図2
Enisys3D 全体のシステム構成
Enisys3D クライアント使用中の画面