︻お酒の勉強会月例会 垰野理事長の﹁私の呑み方﹂ に参加して︼ 前島敏正︵六八五︶ 理事長のお話︵詳細骨子別掲参照︶ は人生哲学から始まりました。十五歳 の時に感銘を受けたという藤村操の ﹁厳頭之感﹂の解釈、文明と文化の違 い等々のお話を頂き感謝致します。写 真は余興として﹁お酒の歌﹂が紹介さ れたものです。割り箸と猪口で各節句 を表現するという大変ユニークなもの であり、お酒の席で披露されると喝采 をあびることが必然です。導入部分は 哲学から始まり締めの部分はやはり ﹁日本酒で﹂という粋な計らいに参加 者からはさすが、理事長!との掛け声 もありました。 ﹁ お 酒 の 歌 ﹂の 詳 し い 内 容は理事長にお会いする時がありまし たら是非、直接お伺いする事をお奨め します。 7月のお酒の勉強会、 左から垰野兪、田島房市、増田知子、 豊原亜紀子、莇啓の各氏 ︽垰野理事長の話の骨子︾ ︿巌頭之感﹀ 藤村操 旧制一高満十六歳十ヶ月 ﹁ 悠 々 な る 哉 天 壌 、遼 々 な る 哉 古 今 、 五尺の小躯を以て比大をはからむとす。 ホレーショの哲学竟に何等のオーソリ ティーを價するものぞ。萬有の眞相は 唯だ一言にして悉す、曰く、〝不可解 〝。我この恨を懐いて煩悶、遂に死を 決するに至る。既に巌頭に立つに及ん で、胸中何等の不安あるなし。始めて 知る、大なる悲観は大なる楽観に一致 す る を 。﹂ ︿文明と文化﹀ 宇宙で一億光年の星、その広さは測 り知れない。時間は人間の生死とは関 係なく永遠に続くもの。その中で、余 りあくせくしたくはない。早く、遠く へ、と考える一方で短い人生どう生活 すべきかを考えよ。これは自然科学と 人文科学、文明と文化、の差異に繋が る。物を考える時どちらの分野かを考 えて行動を。 自然の美、生活の美、それは花鳥風 月や色の美しさだ。これから美しい文 化を楽しみ、酒の美しさを楽しむこと に結びつく。 ︿箸と盃を使った数え歌﹀ 一つとや、一つは正月のことなれば ー ことなればー 門松などとはど どでごんすー でごんすー 三つ︱三月、おひな様︱ 五つ︱五月、武者幟︱ 七つ︱七月、七夕︱ 九つ︱九月、お月見︱ 十一︱十一月、菊の花︱ 十三︱十三という月はないけれどー ないけれどー とかくこの世は○○ ○○と○○︱ と○○︱ ︵ ○の中 に 何と いう 字を 入れます か︶ 兪 作 中 童 在 感 心 真 野 酒 心 一 垰 酔 汗 詞 ︵意味は考えて下さい︶ 一
© Copyright 2024 ExpyDoc