発 足 当 時 の 状 況 相談役 坂尻源作 1.はじめに 昭和の30年代に入る頃、北海道の自衛隊で除隊した九州出身者の多くは 郷里に帰ることなく、名古屋駅等で途中下車し、愛知県内の大企業に再就職 した。その企業数も増え、各企業単位で自衛隊OBの親睦会が結成された。 また、市町村等の地域内でも自衛隊OBの集まりや、出身部隊毎の連絡・ 親睦会が催されるようになった。 これら自衛隊OB同志が会合を重ねる毎に、一丸となって「自衛隊の後楯」 として活動しようとの声がたかまった。 2.昭和35年(1960) 1月10日 隊友会愛知県支部連合会発足 自衛隊愛知地方連絡部の援護・募集担当者は、このような活動をしている 自衛隊OBとの連携が地連業務に役立つであろうとの思いを深くし、第2代 愛知地方連絡部長「神崎 清 氏」が自ら乗り出し、「佐藤 明 事務官」 ともども音頭を執り、第1回の準備委員会を鶴舞公園の池之端の茶屋で開い た。 時に、昭和34年(1959)5月31日のことであった。 この時、参集した自衛隊OB団体の ①鳩友会 ②白鳩会 ③十施会 ④ 若桜会 ⑤五大会 ⑥三施会等の代表として、伊藤良一、伊藤正雄、祖父江 直彦、杉山安光、菊地章、鈴木米雄、住吉久人の7氏が世話人となり、隊友 会支部連合会組織として大同団結することになった。 昭和34年(1959)内に結成大会を催す予定であったが、同年9月の伊勢湾 台風のため延期され、翌年1月10日に、名古屋市中区の愛知県青年会館で 盛大に行われ、隊友会愛知県支部連合会の発足をみたのである。 3.初代県会長に伊藤良一氏を選任 初代県会長には、鳩友会の伊藤良一氏が選ばれ、事務局長に杉山安光氏が 就任し、事務局長が実質上、会の中心となって会務運営が行われた。 県内各地域等には、連絡協議会(現在の支部)が次々と結成され、各企業 (トヨタ、総合警備保障等)の職域支部17、市町村等の地域支部37を数え るまでになった。 なお、事務局長の杉山安光氏は平成4年(1992)1月15日に急逝された。 事後急遽、坂尻源作が事務局長を引き継ぎ、平成25年6月まで務めた。
© Copyright 2024 ExpyDoc