2015.05月号 - SATO行政書士法人

Back office
会社が得する!行政書士のバックオフィスサポ―ト
平成27年4月1日以降の建設業許可に
係る新しいルールについて
建設業法の改正により、平成27年4月1日より建設業許可や経営事項審査の申請書式や運用方法
が変更されております!
建設業許可におけるルールが大きく変更になりました。今回は
若手の技術者及び技能労働者の育成及び確保の状況という項目
特に気を付けていただきたい変更事項をご説明いたします。今回
が追加されました。内容と致しましては経営事項審査書類の中の
の改正にともなう添付書類については所管する行政庁によって異
技術職員名簿(書式が変わりました)に記載された35歳未満の
なる場合がございます。事前のご確認が必要となりますので十分
技術職員数が技術職員名簿全体の15%以上の場合には、W点で
ご注意願います。
1点加点されます。また、新たに技術職員名簿に記載された35
①役員の範囲が拡大
歳未満の技術職員数が技術職員名簿全体の1%以上の場合にW点
従来、許可申請書の別紙一「役員の一覧表」には謄本上の取締
に努めている企業様は点数がアップする事が予想されます。
役を記載し、略歴書や身分証明書、登記されていないことの証明
⑤経営事項審査の評価対象となる
建設機械の範囲拡大
書といった添付書類を提出しておりましたが、
今回の改正より
「役
員」から「役員等」ということで範囲が拡大され、取締役だけで
で1点加点される事になりました。よって、若手技術職員の確保
はなく、
「顧問」
、
「相談役」
、
「100分の5以上の個人の株主等」
これまでもショベル系掘削機械、トラクターショベル、ブルド
が記載事項の対象となりました。
今回から対象となります
「顧問」
、
ーザーを保有している場合1台に付きW点で1点(15台で満点)
「相談役」
、
「100分の5以上の個人の株主等」
も欠格事由
(破産者、
加点されておりましたが、改正後より移動式クレーン(注1)
、
暴力団員等々)の適用対象となり、該当する場合は許可を受ける
大型ダンプ車(注2)
、モーターグレーダー(注3)の3機械が新
事ができません。この「役員等」に該当する方は全員許可申請時
たに加点対象となりました。これまで同様1台に付きW点で1点
に住所、生年月日等に関する調書を提出する事となります。
(今
加点されます。
まで必要とされていた職歴の記載は、改正後から経営業務管理責
注1:吊り上げ荷重3トン以上
任者のみとなりました。
)
注2:車両総重量8t以上または最大積載量5t以上で事業の種類
として建設業を届け出、表示番号の指定を受けているもの
②工事経歴書への記載における留意事項
注3:自重が5t以上
平成27年1月30日国土建第246号の「建設業許可事務ガイド
以上、主な改正事項を挙げさせていただきました。他にも改正
ラインについて」によりますと、工事経歴書に注文者や工事名を
点がございますので、冒頭でも申し上げたとおり、申請の際には
記載する際には、個人の氏名が特定されないように留意するよう
所管する官庁に事前にご確認いただきますようお願い申し上げま
求めています。よって、個人宅の、例えば加藤様の場合、工事を
す。
請負った際には、注文者は「K」
、工事名は「K邸内装工事」の
ようなイニシャル等で記載する工夫が必要となります。
③許可申請書類の閲覧について
従来は所管する官庁に提出した許可申請書類は、担当窓口でほ
とんどの書類を閲覧する事が出来ましたが、改正後より個人情報
が含まれる書類の閲覧が出来なくなります。また、大臣許可業者
の都道府県による閲覧制度が廃止となり、主たる営業所を管轄す
る各地方整備局等でのみ閲覧できる事となりました。
これに伴い、
今までは大臣許可業者様は申請書の副本を従たる営業所、営業所
を管轄する都道府県ごとに用意し、提出しなければなりませんで
したが、今後は正本(提出用)と副本(会社控え)の2部を提出
する事となり、負担が軽減されます。
④経営事項審査における審査項目の追加
執筆者紹介
∼グループ総従業員数450名!∼
SATO GROUP
SATO行政書士法人
東京オフィス 副所長 今城 貴愉
SATO GROUPは、
創業35年余の実績と
品質を誇る業界最高水準のアウトソーサー
です。
当法人ではBtoBに特化したサービ
スを提供しており、
大企業をターゲットと
した
「許認可総合管理サービス」
「ビザ・在留資格サポートサービ
ス」
「開業支援ワンストップサービス」
を主要業務とし、
お客様企業
に点在している
「リスク管理」
「法令遵守」
「業務の大量処理」
などを
徹底サポートするサービス体制を構築しています。
近年は、
周辺業務をアウトソーシングし、
コアコンピタンスに集
中するというグローバルな経営文化が浸透しつつあります。
ご興味がございましたら是非一度お気軽にご相談ください。
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