キッズプラザアスクセンター南園 - ナルク神奈川福祉サービス第三者評価

総
括
評価機関名
ナルク神奈川福祉サービス第三者評価事業部
評価実施年月
平成20年
公表年月
平成21年
対象サービス
保育所
対象事業所
(株)日本保育サービス キッズプラザアスク センター南園
事業所(所在地
横浜市都筑区茅ケ崎中央46-5
8月 ~21年
3月
3月
総合評価(優れている点、独自に取り組んでいる点、改善すべき事項)
【施設の特色】
1.当園は平成20年4月開設し、横浜市営地下鉄グリーンラインセンター南駅から徒歩
2分に立地している利便性の良さから、近隣住民ほか電車通勤してくる保護者も利用して
おり、園にベビーカーの保管場所を確保している。
2.運営主体は子育て支援事業を展開する法人であり、開設時の保護者説明会、「英語教
室」「体操教室」などの保育プログラムの実施、関係機関との連絡調整、人材育成など、
系列園に対する様々な支援体制がある。
【特に優れている点】
1.アットホームな園を目指した職員の取り組み
・園目標は、開園当初、運営理念に沿って職員が持ち寄って検討し、子どもたちにも分か
りやすい、「あいさつをしましょう。げんきにあそびましょう。おともだちを大切にしま
しょう。」に設定し、コミュニケーションを大切にしながら「全職員が全員の子どもたち
を見られる」園を目指して日々の保育を実践している。
・幼児の保育室は1フロアで低い棚で区切られているが、職員は常に全体を見渡す環境を
構成し、他のクラスの子どもたちの様子を見ながら、子どもたち同士も日常的に異年齢で
遊んでいる。
・職員は子どもたちの人権尊重を念頭に、職員同士でも話し合って穏やかな受け答えを心
がけ、実践している。個別対応が必要な場合は、子どもと十分に向き合うためにお互いに
連携して他の子どもたちを任せるなど、日常的に協力しあっている。
2.豊かな環境を生かした園外保育
・園の近隣には、都筑中央公園をはじめ大小の公園があり、遊歩道を通って日常的に散歩
に出かけ、子どもたちは思いきり走ったり、遊具で遊んだり、虫を探すなど、自分の好き
な遊びを見つけて楽しんでいる。警察署、消防署などがある散歩コースでは、署員と日常
的にあいさつを交わし、仕事の内容を聞いたり消防車の説明を受けるなど交流を深めてい
る。
3.運営委員会の活用
・当園では、『園から保育の様子や行事のお知らせなどを行い、保護者の皆様のご意見を
いただくため』に全保護者を対象とした運営委員会を開催している。今年度は年 5 回計画
し、保護者の関心の高い親子リトミック教室や給食試食会などを実施して参加を呼びか
け、園の運営方針の周知や意見交換、要望の把握に努めている。その中で収集した地域の
公園や施設の情報をもとに、保護者有志が自主的に「お散歩マップ」を作成して園に提供
し、園では子どもたちの散歩コースに活かしている。
【改善や工夫を期待したい点】
1.地域の子育て支援
・開園初年度ではありますが、園の行事に際しては子どもたちが作成したポスターを貼る
など、地域住民に呼びかけて施設の周知に努めています。また、地域子育て支援ニーズに
ついては、都筑区園長会の情報を基に職員間で話し合い、園庭開放なども予定されていま
す。それらの情報収集を活かし、園の長期目標である「地域に開かれた保育」の実現を期
待します。
2.第三者委員の選任と仕組み作り
・現在、苦情・相談窓口として運営本部、都筑区保健福祉センターを保護者に周知してい
ますが、第三者委員は選任中です。第三者委員の早期選任と、利用者が直接申し立てやす
い、身近な存在としての仕組み作りを期待します。
評価領域ごとの特記事項
・子どものプライドを傷つけないことを職員会議で話し合い、職員は穏や
かで優しい態度で子どもに接し、一人ひとりを尊重した対応に努めてい
る。
・子どもが一人で過ごしたいときや1対1で話す必要があるときは、プラ
イバシーに配慮して踊り場や事務室を利用している。
1.人権の尊重
・ 個人情報保護についてのマニュアルがあり、内容を全職員が周知して
いる。子どもたちの写真の園内やホームページへの掲載には保護者の承諾
を得、個人情報に関する書類は事務所に施錠保管している。
・虐待マニュアルに基づき子どもの変化を察知して、虐待が疑わしい場合
は北部地域療育センターなどの関係機関へ相談する体制がある。関係機関
や園長会議で得た最新情報は、職員に報告してファイルにし、必要に応じ
て確認できるようにしている。
・職員会議で、性差の固定観念を持たないよう確認している。
・子ども同士のトラブルがあった時は双方の言い分を聞き、お互いに納得
できるように支援している。
・職員は、子どもの表情や態度から意思や要望を汲み取って、自主性を尊
重した柔軟な対応をしている。
・職員は1人の子どもの遊びをみんなの遊びに結びつけたり、言葉かけし
て子どもの興味を引き出し、関心を膨らませる支援をしている。
・畳を敷いたコーナーや絵本コーナーを設定し、おもちゃは取り出しやす
い低床の木製のケースに種類別に入れて、自由に取り出して遊べるように
配慮している。
2.意向の尊重と自立
・2階保育室は移動可能な低い家具での仕切り年齢別保育と異年齢保育が
生活への支援に向け
しやすい工夫をしている。1階はソフト仕上げの床で 0~1 歳児が自由に
たサービス提供
這ったり寝転んだり、全身を使って遊ぶための安全に配慮している。
・リトミック・体育・英語教室を実施して、子どもの発達状況に合わせ、
遊びながら自由に表現できるように配慮している。
・食事は完食の喜びを味わえるように食べきれる量にして、お代わりでき
るような工夫をしている。好き嫌いも、無理強いしていない。
・排泄については、職員は保護者との連携に努め、個人差を認めて決して
強制せず、トイレトレーニングを行っている。
・理念の実現に向けて分かりやすい園目標を決定し、玄関に掲示している。
保育方針は運営委員会や園だよりで保護者に説明し、理解を深めている。
・入園前の保護者との面接では子どもの観察も行い、生育歴や家庭の状況、
特に配慮を要する事項を聴き取り、記録して入園後の保育計画や指導計画
に活かしている。入園時に保護者から提出された書類「入園時家庭調査票」
等は個人別ファイルにまとめて、入園後の成長発達状態の記録とともに職
員間で共有し、進級時に新担任に引き継ぐものとしている。
3.サービスマネジメ
ントシステムの確立
・ならし保育は子どもと保護者が安心できることを第一として、個別に柔
軟な対応をしている。
・0~2 歳児は子どもの発達や状況に応じて個別指導計画を、3,4,5 歳児
はクラスごとの指導計画を作成し、職員会議で報告している。年間保育計
画は 4 半期ごとに評価、見直しを行い、子どもの発達状況に応じて、必
要な都度改訂している。改訂に当たっては、運営委員会で保護者の意見や
要望を聴取し、反映している。
・「健康管理」「衛生管理」「安全管理」のマニュアルに基づき、業務
を励行している。必要に応じて本部で検討、見直しを行っている。マニュ
アルについての職員研修を行い、周知徹底を図っている。
・地域住民には散歩時に園から施設情報を提供したり、見学者の相談に乗
4.地域との交流・連携 っているが、地域の情報を収集中であり、具体的な地域への園情報提供の
方法は検討中である。
・都筑区園長会の情報から地域ニーズについての把握に努め、園長を中心
に職員会議などで議論している。また、系列園の園長会議やエリア別年齢
別研究会で他施設の職員と保育に関する情報交換をしている。
・開園年度であり、子育て支援については今後の課題であるが、住民向け
の講習など、今後ニーズを把握して情報発信していく予定である・
・病院、児童相談所、区役所などの地域相談機関等のリストを作成して事
務所に貼付し、相談に応じて職員が活用できるようにしている。
・園のパンフレットを都筑区役所に置き、運営法人のホームページや入園
のご案内(重要事項説明書)にサービス内容や子どもたちの様子、料金の
情報を提供し、入園希望者からの問い合わせには、パンフレットを用意し
て園長や主任が説明している。
・運営本部のコンプライアンス委員会が各園を指導すると共に、職員から
5.運営上の透明性の
確保と継続性
の直接情報提供の仕組みがある。
・本部ホームページに財務状況や経営、運営に関する情報を公開し、情報
収集を行い他施設の不正や不適切な行為を各園に即刻連絡し、全職員に周
知している。
・事業運営についての重要な事項の情報収集、分析は本部で行い、本部か
らの情報は園長会議で伝達、検討されて園の職員会議で検討して改善に取
り組むほか、園独自の園庭整備や、中長期計画の作成などを話し合ってい
る。
・次世代の人材育成は本部が一括して行い、社内研修、外部研修により後
継者を育成し、運営に関しては本部が関係行政機関とも連絡を取り合い、
意見交換や情報収集を行っている。
・代表研修時に、職員の提案を聞くアンケートを行っている。
6.職員の資質向上の
促進
・年2回の園長との定期個別面接のほか随時の面接で、職員の満足度や要
望を聞いている。
・経験・能力や習熟度に応じた役割の期待水準については、現在本部で作
成中である。
・職員は研修目標を設定し、半期ごとに研修内容と目的を提示し、研修受
講後はレポートを提出して、園長との個人面談を通して達成度を評価し、
反省を次回の研修計画に生かしている。
(フォント:丸ゴシック、ポイント:見出し12・本文11に設定してあります。)
評価機関による評価
3つ:高い水準にある、2つ:一定の水準にある、1つ:改善すべき点がある
評価領域Ⅰ 利用者本人(子ども本人)の尊重
評価の理由(コメント)
評価分類
Ⅰ-1 保育方針の共通理解と保育計画 ・理念は、「子どもの自ら伸びようとする力を育てる保育
等の作成
を」「後伸びする力を育てる保育を」「五感で感じる保育
を」で、園目標は開園時に全職員で決定した「あいさつを
しましょう。げんきにあそびましょう。おともだちを大切
にしましょう。」であり、利用者、職員が常に目に触れる
玄関に掲示している。
・保育計画は全職員で話し合って作成し、保護者には改定
時も含めて園だより、運営委員会等で随時説明している。
保護者の就労状況に配慮して、7時に開園し21時までの延
長保育と夕食の提供も行い、行事日程は年度初めに書面で
配布して知らせている。
・指導計画は各年齢別に年間、月間、週案を作成してい
る。見直しに当たっては、保護者の要望を取り入れるほ
か、子どもからは表情や態度から意思や要望を汲み取って
子どもたちの自主性を尊重した柔軟な対応をしている。
注;「運営委員会』は全保護者対象で『園から保育の様子
や行事のお知らせなどを行い保護者の皆様のご意見をいた
だくため』に実施している。
Ⅰ-2 子どもの発達や状況に応じた適 ・入園前面接は園長と主任が担当し、子どもの様子や要望
切な援助の実施
を聞き取り、子どもが遊んでいる場面も観察している。
・「入園時家庭調査票」と、面接で聞き取った要望などの
事項を記録して事務所の書棚に施錠保管し、日々の保育に
活かしている。
・ならし保育は子どもと保護者が安心できることを第1に
期間などを十分に説明し、集団生活が初めての0歳児は就
労状況にも対応しながら特に配慮して時間をかけて行って
いる。
・全職員がすべての子どもたちの成長を見守ることをモッ
トーとしているため、0,~1歳児の主担当制はとっていな
い。
・日々の保育の様子は0,1,2歳児は連絡帳で、3歳児以上に
ついては保護者の要望によって連絡帳を利用し、必要に応
じて手紙や口頭で保護者に伝えている。
・月間指導計画は担任間で反省をして次月の指導計画を作
成し、職員会議で報告している。年間保育計画は四半期ご
とに評価、見直しを行っている。また、子どもたちの発達
状況に応じて、必要な都度改訂している。
・評価、改訂は、運営委員会で保護者から意見を聴取した
り、行事ごとの保護者アンケートや連絡帳、口頭で個別に
聞き取った意見や要望を反映して行っている。
0
Ⅰ-3 快適な施設環境の確保
・施設内は清掃マニュアル・衛生管理マニュアルで適切に
掃除、管理され、汚れは都度掃除して清潔が保たれてお
り、チェック表で点検している。
・0歳児保育室は床暖房になっているほか、温湿度計を設
置して通気、換気は窓の開閉、エアコン、加湿器で適切に
管理している。
・1階、2階に温水シャワー付き沐浴設備を設置して、必
要に応じておもらしの処理などにも利用している。
・0,1歳児の保育室は低い棚で仕切ったり、マットや敷
物やスズランテープを利用したコーナーを作って小集団で
落ち着いて遊べるように工夫している。保育室を区切って
食事の場所と午睡の場所を区別して利用している。
Ⅰ-4 一人ひとりの子どもに個別に対 ・0~1歳児全員の個別指導計画があり、一人ひとりのねら
応する努力
い、配慮、反省欄を設けて作成し保護者と連携して子ども
の発達状況に応じて柔軟に変更している。特別な課題のあ
る幼児については、現在対象児はいないが個別の指導計画
の用意がある。
・子どもの生育歴や家庭の状況、保護者の要望は「入園時
家庭調査票」に記録し、入園後は個人別ファイルにまとめ
て事務所に施錠保管し、職員は必要に応じていつでも取り
出せるようになっている。進級時には児童票、発達記録な
どを新担任に引き継ぐことにしている。
Ⅰ-5 保育上、特に配慮を要する子ど ・特に配慮が必要な食物アレルギーのある子についての食
もへの取り組み
事は、給食会議で話し合っている。障がい児については横
浜市北部地域療育センターや、園長会議で得た発達障害等
の最新情報は職員研修や回覧で周知を図っている。
・玄関スロープ、バリアフリートイレやエレベーターを設
置して環境を整備している。
・アレルギーについては入園時に調査し、職員会議で食物
アレルギー児の誤飲誤食について食に関する知識や最新情
報を学んでいる。
・食物アレルギー児には保護者と栄養士が相談して対応
し、個別の情報を保育室と事務所に貼りだして違和感のな
い代替食、除去食を提供している。
・外国の文化や生活習慣の違いについては、外人講師によ
る英語教室を実施したり、ハロウィン行事を催すなかで、
理解に努めている。
評価分類
Ⅰ-6 苦情解決体制
評価の理由(コメント)
・現在第三者委員を選任中であり、役割検討を含めた仕組
み作りは今後取り組む予定である。園では意見箱、運営委
員会、行事ごとのアンケート実施や、話しやすい雰囲気作
りに努め、保護者から要望や苦情を聞き取っている。子ど
もたちからは、しぐさや表情を観察して意向の把握に努め
ている。
・相談・苦情受付として、都筑区の福祉保健センター、運
営本部相談窓口の連絡先を入園案内(重要事項説明書)に
掲載し、玄関にも掲示している。要望や苦情があった場合
の対応策や他園の情報は職員間で共有し、職員会議で対策
を検討している。
<コメント・提言>
早期に第三者委員を委嘱し、保護者が直接苦情を申し立て
やすいような仕組みを作り、行事に招待して保護者に親近
感を持ってもらうなどの工夫が望まれます。
1
評価領域Ⅱ サービスの実施内容
評価分類
評価の理由(コメント)
Ⅱ-1 保育内容[遊び]
・ 保育室は畳を敷いたコーナーや絵本コーナーがあり自
由に本を取り出せ、おもちゃは取り出しやすい低い木製の
ケースに種類別に入れている。0歳児ではお絵かきや遊び
道具は求めに応じて出している。
・1,2階とも、移動可能な低い棚やロッカーでの仕切りの
ため、合同保育がしやすくなっており、0,1歳は、床は
クッションフロアで自由に這ったり寝転んだりできる場と
なっている。
・職員は1人の子どもの遊びをみんなの遊びに結びつけた
り、声掛けをして子どもの興味を引き出し、関心を膨らま
せている。
・散歩コースにある地域の公園で子どもたちが草花や木の
実に触れて、植物に関心を示す機会を設けている。
・リトミック・体育・英語教室を実施して、子どもの発達
状況に合わせ、遊びながら自由に表現できるように配慮し
ている。
・おもちゃの取り合いなどでは両方の言い分を聞き、貸し
借りが言えるよう援助している。職員は穏やかな雰囲気で
優しい対応をしており、呼び捨てにしないなど、子ども一
人ひとりを尊重した対応に努めている。
・0歳より、マットに慣れさせたり、天気のいい日は公園
や園庭で、体を十分に動かせる遊びに取り組み運動能力を
高めているが、体調の悪い子どもは室内遊びに替える配慮
をしている。
・食事は完食の喜びを味わえるように食べきれる量にし
Ⅱ-1 保育内容[生活]
て、もっと欲しい子はお代わりできるような工夫をしてい
る。好き嫌いも、無理強いせず、職員はゆったりと、子ど
もの様子を見ながら接している。
・1月は丑年にちなんで牛と富士山を模した盛り付けな
ど、月1度は行事食を献立に取り入れ、楽しい食事を工夫
している。
・栄養士が、給食の時間に子どもたちの食事の様子を見回
わり、喫食状況を把握して、調理法などの参考にしてい
る。残食は保育日誌に記録してメニュー作りに活かしてい
る。
・毎月、献立表と給食だよりを家庭に配布して食の情報提
供をしている。クッキング保育のレシピも、家庭でも楽し
めるように提供している。
・試食会を設け、保護者に子どもたちの食事の様子や献立
の内容等を実際に確認してもらう機会を作っている。
・乳幼児突然死症候対策として、0,1歳児はあおむけに寝
かせ、15分間隔で様子を見て保育日誌に記入している。
・保護者と連携して、トイレットトレーニングを行ってい
る。お漏らしをした場合は、叱らずそっと替えるなど、自
尊心を傷つけない対応を心掛けている。
Ⅱ-2 健康管理・衛生管理・安全管 ・健康管理はマニュアルに基づき、健康状況やアレルギー
対策などを記載した個人別ファイルを作成し、保護者と連
理[健康管理]
携を取って対応している。毎年2回健康診断、1回歯科健
診を行い、その結果を保護者に伝えている。
・園での発熱などの体調不良はお迎え時に、保護者に様子
を伝え、病院で受診するようアドバイスしている。
・食後の歯磨きは1歳から指導して、3歳児までは仕上げ
を職員がしている。
・感染症マニュアルがあり、対応について職員は職員会議
で確認しあっている。「入園のご案内」に健康管理、感染
症についての対応策と、治癒証明書提出について記載し、
保護者に知らせている。感染症に関しては市や法人運営本
部からの情報提供を受け、注意事項を含めて園内に掲示し
て、保護者に周知を図っている。
2
Ⅱ-2 健康管理・衛生管理・安全管 ・衛生管理マニュアルがあり、職員会議で検討後、運営本
部や園長会議で見直しを行い、都度職員に周知している。
理[衛生管理]
マニュアルについて、入社時の新人研修と代表研修を受け
るほか、職員会議でも読み合わせをしている。
・清掃はマニュアルに従い実施し、清掃後は漏れの無いよ
うに清掃記録を残している。備品・おもちゃ・室内外は清
掃が行き届き清潔であった。
Ⅱ-2 健康管理・衛生管理・安全管 ・地震対策として、家具を突っ張り棒などで壁に固定し、
物入れの扉も飛び出さないよう留め具が工夫されている。
理[安全管理]
・職員は日本赤十字社の「幼児安全法」を修得している。
・保護者や救急機関の連絡リストを用意して緊急連絡体制
を作り、事務室に貼って緊急時に即対応できるようにして
いる。
・子どもの怪我などは、軽重にかかわらず保護者に報告し
て状況と対応を記録し、職員会議で報告して改善策を検討
することで、再発防止を図っている。
・警備会社と契約し不審時は即応できる体制がある。
・都築区役所よりポリスネットを通じて、事件・不審者情
報が得られるようになっている。
評価分類
評価の理由(コメント)
Ⅱ-3 人権の尊重
・子どものプライドを傷つけないよう保育することを、職
員会議で話し合い、職員が周知している。
・子どもと1対1で話す必要があるときはプライバシーに
配慮して、踊り場や事務室で行っている。
・ 個人情報の取り扱いや守秘義務については業務マニュ
アルに記載があり、入社時研修を受け全職員は誓約書を出
している。園内やホームページに子どもの写真を掲載する
時は、保護者の承諾を得ている。
・虐待については、虐待マニュアルに基づき変化を察知し
て、疑わしい場合は、北部地域療育センターなどの関係機
関へ相談する体制がある。
・職員会議で、性差の固定観念を持たないよう確認してい
る。
Ⅱ-4 保護者との交流・連携
・保育方針は入園説明会やその後の運営委員会、園だより
等で保護者に説明し、理解を深めている。
・登降園時に保護者と情報を交換し、連絡帳やクラスのホ
ワイトボードで毎日の園での様子を知らせている。
・個別面談は年2回実施して保護者の意向を聞き、相談に
は随時対応してプライバシーに配慮して事務室を利用し、
詳細を記録している。
・年度初めに年間行事予定を知らせて、保護者が計画を立
てやすいように配慮している。
・保護者の保育参観はいつでも受けている。運営委員会で
親子リトミック、親子クッキングなどを実施して、保育参
加の機会を作っている。
・運営委員会で保護者から意見を聞き、積極的にコミュニ
ケーションを取っているが、保護者の自主的な組織はまだ
ない。
<コメント・提言>
・園が、自主的に運営する保護者会の設立を支援して、保
護者同士の交流を図り、お互いの連携を深めていくことを
期待します。
3
評価領域Ⅲ 地域支援機能
評価分類
Ⅲ-1 地域のニーズに応じた子育て支 ・地域住民には散歩時に園から施設情報を提供したり、見
援サービスの提供
学者の相談に乗っているが、住民との交流から地域子育て
ニーズを把握するまでには至っていない。
・都筑区園長会の情報から地域ニーズの把握に努め、職員
会議で検討している。また、系列園の園長会議やエリア別
年齢別研究会で他施設の職員と保育に関する情報交換をし
ている。
・開園初年度であり、施設内の新経営対応を第一に進めて
おり、子育て支援については今後の課題であるが、住民向
けの講習など、今後ニーズを把握して情報発信していく予
定である。
Ⅲ-2 保育園の専門性を活かした相談 ・都築区役所にパンフレットを置いたり、行事実施の際に
機能
子どもたちが作成したポスターを入口に貼付して参加を呼
びかけているが定期的な育児相談を行うまでには至ってい
ない。
・地域の情報を収集中であり、具体的な地域への園情報提
供の方法は検討中である。
・病院、児童相談所、区役所などの地域相談機関等のリス
トを作成して事務所に掲示し、相談に応じて職員が活用で
きるようにしている。
・都筑区担当課とはエリアマネージャーが常時連絡調整に
当たり、園長に報告している。
<コメント・提言>
園の発展のためには、地域住民との密接で良好な関係が重
要となります。そのため、園のお知らせや育児相談などの
開催を呼びかけた情報を地域に発信することが望まれま
す。
評価領域Ⅳ 開かれた運営
評価分類
評価の理由(コメント)
Ⅳ-1 保育園の地域開放・地域コミュ ・園行事の際は保護者や見学者を通して地域住民を誘って
いるが、自治会との連携は検討中であり、行事に招待する
ニティへの働きかけ
など具体的な交流には至っていない。
・散歩で出会った地域住民には積極的にあいさつをし、友
好な関係づくりに努めている。園庭の整備が完了したの
で、今後開放の予定である。
<コメント・提言>
開設初年度でありますが、園では地域との密接な関係の構
築を大切に考えて検討しています。地域の情報を収集し、
施設の地域開放や住民とのコミュニケーションを通して地
域住民や学校、ボランティア組織との交流が深まることを
期待します。
Ⅳ-2
供
サービス内容等に関する情報提 ・園のパンフレットを区役所に置き、運営法人のホーム
ページや入園のご案内(重要事項説明書)に園のサービス
内容や子どもたちの様子、料金について詳細に情報提供し
ている。
・入園希望者からの問い合わせには、パンフレットを常備
して園長や主任が常時対応している。本社のホームページ
に連絡先を記載して随時見学できることを案内し、見学希
望者には、希望日時を調整して決定し、運営方針やサービ
ス内容を説明している。
4
Ⅳ-3 実習・ボランティアの受け入れ ・ボランティア、実習生の受け入れマニュアルを用意し、
主任を担当と決め、体制を整えているが、ボランティア、
実習生の受入れ実績はまだない。
・職員は入社時にマニュアル研修を受けている。
<コメント・提言>
・園の体制が整った後は地域社会に開かれた園となるた
め、ボランティアを積極的に受け入れ、また、人材育成の
ために実習生を受け入れてることを期待します。
評価領域Ⅴ 人材育成・援助技術の向上
評価分類
Ⅴ-1 職員の人材育成
評価の理由(コメント)
・園の人材育成、補充は運営本部と、社内人事課が常に管
理する体制である。
・法人内で、年間研修計画があり、職員は研修計画を立て
レポート提出し、園長の達成度評価を研修計画に生かして
いる。また、研修は常勤・非常勤の別なく参加できる。
・職員は自己の年間目標を設定し、半期ごとに個人別に自
分の受けたい研修内容と目的を提示し、研修受講後はレ
ポートを提出し、園長との個人面談を通して達成度を評価
し、前期の反省は後期の研修計画に生かしている。また、
半期に一度自己評価を行っている。
・業務については、常勤・非常勤の組合わせを考えたシフ
ト制になっている。また、非常勤職員については、担当者
は決めていないが、主任・現場の担任が丁寧に指導してい
る。
評価分類
評価の理由(コメント)
Ⅴ-2 職員の技術の向上
・職員会議などでサービスの具体的な見直しを検討し、第
三者評価の自己評価も利用して職員の技術向上に努めてい
る。
・毎週開催の園長会議で検討された系列園の工夫、改善点
は必ず職員会議で説明、討議し、全職員に周知徹底してい
る。
・エリア内で年齢別職員が参加する研修を開催している。
・法人本部の心理アドバイザーからは実際の対応のアドバ
イスを受け、系列園の看護師からは薬品の使用法・手洗い
などの指導を受けている。
Ⅴ-3 職員のモチベーションの維持
・経験・能力や習熟度に応じた役割の期待水準の明文化に
ついては、現在本部で作成中である。
・園長は可能な限り職員に権限を委譲し、緊急時には担当
職員の判断に任せて、事後園長に報告することになってい
る。
・代表研修時に、職員の提案を聞くアンケートを行ってい
る。
・年2回の定期個別面接のほか、随時の面接で職員の満足
度や要望を聞いている。
<コメント・提言>
習慣的に行われている業務も、能力に合わせた期待水準が
明文化されると、より質の向上が見られると考えます。
個々の職員の期待水準を明確にし、園と職員でチェックし
ながら職員の資質向上を奨めていくことが期待されます。
5
評価領域Ⅵ 経営管理
評価分類
Ⅵ-1 経営における社会的責任
評価の理由(コメント)
・業務マニュアルに法令順守を明文化し、職員は入社時に
本部研修を受けて周知徹底し、誓約書を提出している。
・運営本部のコンプライアンス委員会が各園を指導すると
共に、職員からの直接情報提供ができる仕組みがある。
・本部ホームページに財務状況や経営、運営に関する情報
を公開し、情報収集を行い他施設の不正や不適切な行為を
各園に即刻連絡し、全職員に周知している。
・ごみ減量化に配慮し、保護者にも協力を依頼して廃材を
子どもたちの制作に再利用している。
・適切な温度管理など省エネルギー化に全社的に積極的に
取り組み、保護者へも温度管理への理解を求めている。
・環境への配慮は全職員が取り組んでいるが、明文化まで
には至っていない。
<コメント・提言>
子どもにとっても環境問題は重要な課題です。園として環
境への考え方や取扱いを明文化し、職員が周知するととも
に、地域社会への情報発信が望まれます。
Ⅵ-2 施設長のリーダーシップ・主任 ・運営方針や園目標は園内出入り口に掲示して、採用時研
修や職員会議で周知に努め、園長は職員と年2回面接し、
の役割等
運営理念の理解度について確認している。
・園長は運営委員会で保護者と意見交換を行うほか、個人
面談や行事ごとのアンケートを実施して意見の聴取に努
め、重要事項の決定、変更については、園と運営本部、企
画部門などが一体となって検討する体制がある。
・主任の人材育成プログラムは本部で立案、実行してい
る。主任は職員の業務状況を把握し、勤務シフト表や適材
適所を考慮した行事分担表などを作成して常にリーダー
シップを取って助言・指導を行い、心身の健康状態を把握
して相談に乗るなどの配慮をしている。
Ⅵ-3 効率的な運営
・事業運営についての重要な事項の情報収集、分析は本部
で行い、本部からの情報は園長会議で伝達、検討されて園
の職員会議で検討して改善に取り組むほか、園独自の園庭
整備や、中長期計画の作成などを話し合っている。
・「中期計画・長期計画」を作成し、今年度は5領域に分
けて目標を設定している。5年長期計画は、「『生きる
力』を育てる保育」・地域に開かれた保育」である。
・次世代の人材育成は本部が一括して行い、計画に則り、
社内研修、外部研修により後継者を育成し、運営に関して
は本部が関係行政機関とも連絡を取り合い、意見交換や情
報収集を行っている。
6
施設名:キッズプラザアスク センター南園
利用者家族アンケート
結果の特徴
アンケート回収率 対象保護者数 43件 回収数 33 回収率 77%
【注】満足度は「満足」「どちらかといえば満足」の回答数合計割合
1)総合満足度 94%で高い満足度であった。
2)入園した時の状況は、新設園のため見学ができなかったことから58%の満足度であっ
た。面接時の対応や保育園での子どもの過し方などの説明は87%の満足度であった。
3)日常の保育「遊び」について、平均満足度は95%、特に子どもが「満足している」は
100%の満足度であるが、戸外遊びに対する満足度は78%と低かった。
4)日常保育「生活」についての平均満足度は、子どもが該当しない項目を除いて94%の平
均満足度であった。
5)保育園の快適さや安全対策について、施設設備については75%の満足度、外部からの不
審者対策や感染症などの情報提供については平均満足度80%であった。
6)園と保護者の連携・交流面での平均満足度は86%、特に園だよりや掲示による情報提供
は100%の満足度であった。個別面談や運営委員会についての平均満足度は74%であり、「ま
だ面談を受けていない」も含まれている。
7)職員の対応について、子どもが大切にされている 子どもが園生活を楽しんでいる(ア
レルギー児や障がい児への配慮を除く)は平均満足度99%、話しやすい雰囲気や意見や要望
への対応に対する平均満足度は87%であった。
調査結果
■園の基本理念や基本方針について
施設の基本理念や基本方針の認知 よく知ってい まあ知って
る
いる
6%
55%
どちらともい あまり知ら
えない
ない
13%
26%
まったく知ら
ない
無回答
0%
0%
問1で「よく知っている」、「まあ知っている」と回答した方のうち
付問1
理念や方針への共感
賛同できる
42%
まあ賛同で どちらともい あまり賛同 賛同できな
きる
えない
できない
い
19%
1
0%
0%
0%
無回答
39%
■施設のサービス内容について
問2 入園した時の状況
満足
39%
どちらかと
いえば満足
19%
どちらかと
いえば不満
不満
6%
その他
0%
無回答
29%
7%
見学の受け入れについては
その他: 園が建設中で見学できなかった。 36%
36%
16%
3%
9%
0%
36%
45%
3%
3%
13%
0%
入園前の見学や説明など、園からの
情報提供については
その他:第一希望でなかったので、分からないが、説明会はあったと思う。 園の目標や方針についての説明には
その他:あまり説明されなかった。覚えていない。 58%
33%
3%
3%
3%
入園時の面接などで、お子さんの様
子や生育歴などを聞く対応について
その他:ほとんど聞かれなかった。 は
0%
45%
45%
3%
7%
0%
0%
58%
26%
3%
6%
7%
0%
保育園での1日の過ごし方について
の説明には
その他: 費用やきまりに関する説明について
は(入園後に食い違いがなかったか その他:延長サービスについて分かりづらいので、もう少しゆっくり説明してもら
なども含めて)
ええると良かった。決まりがあることを知らなかった。
問3 保育園に関する年間の計画について
満足
32%
どちらかと
いえば満足
48%
どちらかと
いえば不満
7%
不満
その他
7%
年間の保育や行事についての説明に
は
その他:聞いていない。 3%
無回答
3%
23%
48%
7%
3%
16%
0%
年間の保育や行事に、保護者の要望
が活かされているかについては
その他:自分は特に要望をしたことはなく、他の人のことがよく分からない。 2
問4 日常の保育内容について
「遊び」について
満足
どちらかと
いえば満足
どちらかと
いえば不満
不満
その他
無回答
68%
32%
0%
0%
0%
0%
42%
33%
19%
3%
3%
0%
園のおもちゃや教材については
58%
36%
6%
(お子さんが自由に使えるように置
いてあるか、年齢にふさわしいかな その他: ど)
0%
0%
0%
13%
3%
3%
0%
クラスの活動や遊びについては
(お子さんが満足しているかなど) その他: 子どもが戸外遊びを十分しているか
については
その他:まだよく分からない。
自然に触れたり地域に関わるなど
の、園外活動については
45%
36%
その他:まだよく分からない。
58%
36%
3%
3%
0%
0%
61%
29%
7%
0%
3%
0%
遊びを通じた友だちや保育士との関
わりが十分もてているかについては その他: 遊びを通じたお子さんの健康づくり
への取り組みについては
その他:まだよく分からない。 「生活」について
満足
78%
どちらかと
いえば満足
16%
どちらかと
いえば不満
不満
3%
その他
0%
無回答
3%
0%
給食の献立内容については
その他:不満ではないが少し かたよりを感じる。 78%
16%
3%
0%
3%
0%
3%
3%
3%
0%
0%
0%
3%
32%
3%
お子さんが給食を楽しんでいるかに
ついては
その他:まだ分からない。 58%
33%
0%
基本的生活習慣(衣服の着脱、手洗
いなど)の自立に向けての取り組み
その他:できれば歯磨きをやって欲しい。
については
61%
36%
3%
昼寝や休憩がお子さんの状況に応じ
て対応されているかなどについては その他: おむつはずしは、家庭と協力し、お
36%
26%
0%
子さんの成長に合わせて柔軟に進め
ているかについては
その他:まだ始めていない。既にとれている。
71%
23%
0%
3%
3%
0%
55%
28%
3%
7%
7%
0%
お子さんの体調への気配りについて
は
その他:風邪の時は、あったかい服や靴下を履かせて欲しい。 保育中にあったケガに関する保護者
への説明やその後の対応には
その他:今までケガを経験したことがない。:まだ分からない。
3
問5 保育園の快適さや安全対策について
満足
39%
どちらかと
いえば満足
どちらかと
いえば不満
36%
不満
19%
その他
3%
無回答
3%
0%
施設設備 については
その他:説明を受けていないので、気づくところしか分からない。 お子さんが落ち着いて過ごせる雰囲
気については
その他:
39%
58%
3%
0%
0%
0%
48%
32%
7%
3%
10%
0%
48%
32%
7%
10%
3%
0%
外部からの不審者侵入を防ぐ対策に
ついては
その他:モニターの顔を確認していないのでは?裏の園庭からの侵入?不安であ
感染症の発生状況や注意事項などの
情報提供については
その他:何も言われていない。
問6 園と保護者との連携・交流について
満足
35%
どちらかと
いえば満足
39%
どちらかと
いえば不満
不満
その他
無回答
3%
10%
13%
0%
61%
39%
0%
園だよりや掲示などによる、園の様
子や行事に関する情報提供について
その他: は
0%
0%
0%
保護者懇談会や個別面談などによる
話し合いの機会については
その他:まだ分からない。運営委員会はあるが個人面談はない。 51%
26%
10%
0%
13%
0%
51%
32%
7%
10%
0%
0%
42%
52%
3%
3%
0%
0%
61%
29%
7%
0%
3%
0%
7%
0%
園の行事の開催日や時間帯への配慮
については
その他:まだ分からない。土曜日に集中しているので、出席できていない。 送り迎えの際のお子さんの様子に関
する説明については
その他:
お子さんに関する重要な情報の連絡
体制については
その他: 保護者からの相談事への対応には
その他:まだ分からない。 開所時間内であれば柔軟に対応して
70%
16%
7%
0%
くれるなど、残業などで迎えが遅く
なる場合の対応については
その他:まだ分からない。 4
問7 職員の対応について
満足
どちらかと
いえば満足
どちらかと
いえば不満
不満
その他
無回答
81%
16%
3%
0%
0%
0%
84%
16%
0%
0%
0%
0%
55%
23%
3%
0%
19%
0%
81%
16%
3%
0%
0%
0%
71%
16%
7%
0%
6%
0%
あなたのお子さんが大切にされてい
るかについては
その他: あなたのお子さんが保育園生活を楽
しんでいるかについては
その他: アレルギーのあるお子さんや障害の
あるお子さんへの配慮については
その他:アレルギー児や障がい児について、分からない。 話しやすい雰囲気、態度であるかど
うかについては
その他: 意見や要望への対応については
その他:経験が無いので分からない。 問8 保育園の総合的評価
満足
総合満足度は
61%
どちらかと
いえば満足
32%
5
どちらかと
いえば不満
7%
不満
無回答
0%
0%
観察方式による利用者本人調査
(キッズプラザアスクセンター南園)
◇ 0歳児
・遊び
床暖房が効いているので、ごろごろと寝転がって、気持ちよさそう。ぐず
っていた子は職員に抱かれて落ち着き、笑顔が出てきた。
職員がマットを三角にしてトンネルをつくり、くぐりぬけた子がトンネル
を覗き込んで「ばあ」と声をかけ、くぐり抜けようとしていた反対側の子が
驚いた様子を見て、面白がっていた。別の子ども達はビニールひものカーテ
ンから、笑いながら顔を出したり、引っ込めたりしていた。
・食事
子どもたちは、エプロンを付けてもらい、食事の歌を元気に歌って、
「いた
だきます」ぎこちなくスプーンを使っていたが、いつの間にか手づかみで食
べている。職員に「おいしいね」と声を掛けられ、嬉しそうに食べていた。
・午睡
ぐずっている子は職員に抱かれている。ほかの子は眠る前に本を読んでも
らい、布団に入っていた。寝付けない子は職員に添い寝してもらっていた。
◇1 歳児
・遊び
畳のコーナーでゆったりとくつろいだり、床に寝転がったり、自由に動き
回っていた。おもちゃの取り合いをしていたが、職員に「『かして』と言おう
ね」と誘われて、すんなりと仲直りした。
一斉遊びは、新聞紙を丸めて、豆まき用の豆作り。子どもたちはできあが
った豆を楽しそうに、「鬼は外」と言いながら投げ合っていた。
・食事
エプロンは、自分の好きな色を選んでいる。スプーンを上手に使って食べ
ていた。嫌いなものも職員に「すこし食べてみよう」と促されて、頑張って
食べていた。
デザートのキウイのお代わりを少しずつもらい、「みんなで 食べちゃっ
た」と、うれしそうに言っていた。
・0~1 歳児散歩
0 歳児はバギーやキャリーに1歳児と一緒に乗って行った。歩行がしっかり
できる1歳児は職員と手をつなぎ、頑張って歩いていた。川の遊歩道では、
みんな元気に走り回った。帰り道、お地蔵さんに手をあわせていた。
◇2歳児
・食事
子どもたちは2つのテーブルに分かれて職員がそれぞれに付き、用意され
たスプーンとフォークを選んで食事をしていた。
「ひじきだよ」「お野菜 お家
でも食べてる」「朝 ごはん食べた」などおしゃべりをしながら食べている。
食べ終わった子には職員がおかわりするかを聞いて取り分けている。ゆっく
り食べる子は一つのテーブルにまとまって食べていた。
・遊び
園庭で、鬼ごっこや、フラフープで汽車ぽっぽ、砂遊びなど、どの子も好
きな遊びに夢中になっていた。一人で、いすを並べて、汽車を作っている子
も、楽しそうであった。ぶつかって、職員に注意をされる子もぶつけられ泣
いた子も職員に声を掛けられて、仲直りしていた。
・午睡
食後の歯みがきは、仕上げを職員のひざに頭を載せてやってもらった。パ
ジャマへの着替えも、ほとんど自分でできるが、少し手伝ってもらう子もい
た。眠る前、職員に絵本を読んでもらって、落ち着いた様子で布団に入った。
◇3歳児
・制作
節分の鬼のお面を制作していた。既に色画用紙を使って形は出来上がって
おり、眉を貼る作業であった。職員は多くの色が入った箱を示し、
「なに色が
いい?」と聞き、子どもたちは暖色系、寒色系などそれぞれに好きな色を選
んで、形を考え、のりの使い方を話し合いながら貼っていた。できた作品を
誇らしげに調査員にも見せてくれた。
・食事
子どもたちと職員は同じテーブルについて食事をしている。
「年長さんが作
ってくれたうどんだよ」という職員の言葉に、
「おいしいね」
「おだんご」
「長
いよ」などとおしゃべりしながらお箸を上手に使って食べていた。
食が進まない子は、職員が量を減らし、「これだけ食べようね」「あと 2 口く
らいだね」の言葉に応じて口にしている。それでも無理な様子に「おしまい
にしようか」と職員が声を掛けると、子どもは「うん」と返事して、ほっと
した様子で片づけていた。
・遊び
子どもたちは園庭で職員から遊ぶ際の約束を聞いた後、ボール遊びやフラ
フープ、砂場では山を作ったりプリンづくりに熱中していた。ボールが他の
子に当たった時は、職員が「当たったよ。
『ごめんね』だね」
「『ごめんね』し
てるよ」と子どもに仲介していた。一生懸命プリンづくりをして、なかなか
固まらず困った様子の子に、職員が作った見本を見せて、
「やってごらん、す
ぐできるよ」と言葉を掛けると、子どもは何度も挑戦して、
「できた!先生 見
て!」と嬉しそうだった。
◇3~5才児
・異年齢で園外保育 公園へ散歩
菜の花公園へ異年齢で散歩に行く。二人ずつ手をつないで待っている間、
止まっているコンクリートミキサー車の運転手と会話し、職員が「みんなの
ためにお仕事してくれるんだよ」と説明すると、子どもたちは「おはよ~
ありがとう」と口々に声をかけていた。靴が脱げた子に年長児が優しく渡し
ている場面もあった。途中、他の保育園児と出会い「こんにちは」と声を掛
け合っていた。公園では「たかおにしよう」という子どもの声に応えて、職
員は他の子どもたちを誘い、みんなで走り回っていた。
入ってはいけない場所にいる年少児に、年長児が「そっちに行っちゃダメ」
と言葉を掛けている場面を見た職員から、
「ありがとう」とほめ言葉を受けて
いた。
遊び足りずに帰りたくないと大泣きしている子に対応するため、職員は他
の職員にほかの子どもたちと先に行っているように頼み、泣いている子ども
と向き合い、納得できるように目線を合わせて説明し、子どもは公園の端か
ら職員と一緒に走ることで遊びに区切りをつけて、みんなに追いついて列に
加わった。
◇4~5歳児
・異年齢でクッキング保育
午前中に栄養士の指導で4,5歳児がうどん作りに取り組んだ。一人ずつ
順番にこねて伸ばしていく。次に職員の「上手だね」
「気をつけてね」などの
言葉かけを聞き、一人ずつ補助してもらいながら包丁を持って細長く切って
いく。
「細く切れた!」と大喜び。切り終わったうどんを一本もらって自分の
机で、今度はそれをもっと細く長く延ばすことに取り組んでいる。
子どもたちは長さ比べをしたり、
「ネックレス、粘土みたい」と楽しそうに話
していた。子どもたちが延ばしたうどんは安全を考慮して別に回収し、切り
分けたうどんをお昼にみんなで食べた。
◇5才児
・午睡
昼食が終わると、それぞれがパジャマに着替えて、トイレに行っている。
布団に入ってすでに寝入っている子、本を読んでいる子、職員が読む紙芝居
を聞きに集まってくる子など、自分がやりたいことを自由に選んでいる。
横浜市第三者評価
事業者コメント
キッズプラザアスクセンター南園
【受審の動機】
「利用者に本当に求められるサービスを提供する」という理念の下、保護者のニーズを
確実に把握しながら、日々の運営に反映させるべく評価受審に臨みました。
開園1年目ということでまだまだ成長途中ではありますが、しっかりと園の土台を固め
ていくためにも今回の受審の持つ意味は大きく、またホームページ上で評価結果を公開
し、利用者の保育所選定の材料とすることは、当社の社会的責任であると考えます。
新しい園を一から作り上げていく中で、運営本部としましても、ここで得られた保護者
や職員の意見を業務改善に取り組むための評価として捉えていきたいと考えます。
[受審した結果]
新しい園ではありますが、系列園での受審経験を基に「第三者評価」の趣旨や目的を理
解した上で取り組むことが出来ました。また、今年は法人本部としても「保育の質の充実」
に特に重点をおき運営に取り組んでおり、そういった意味でも全職員が同時期に保育を見
直し、目指す方向や理念を再認識出来たことはとても大きな収穫であったと思います。今
後は系列園同士で統一してなされているべき点についてもう一度確認し、
「利用者が本当
に求める保育サービス」をさらに追及し提供していけるよう、今回得た課題をクリアし、
高く評価された点においては継続していくため、全職員一丸となって努力して参ります。
最後に、今回の第三者評価受審に際し、ご尽力いただいた評価機関の皆様、ご多忙にもか
かわらず利用者調査にご協力いただいた在園児の保護者の皆様に、心より感謝申し上げま
す。