アスク本牧保育園 - ナルク神奈川福祉サービス第三者評価事業部:HOME

第三者評価結果報告書
総
括
対象事業所名
アスク本牧保育室
経営主体(法人等)
株式会社日本保育サービス
対象サービス
保育所
事業所住所
〒231-0806神奈川県横浜市中区本牧和田1-1グランデュオ本牧1-B
設立年月日
平成 21年 3月 1日
評価実施期間
平成 22年 7月 ~ 平成 22年 10月
公表年月
平成 23年 7月
評価機関名
ナルク神奈川福祉サービス第三者評価事業部
総合評価(優れている点、独自に取り組んでいる点、改善すべき事項等)
【優れている点】
1.一人ひとりのこどもへの個別対応と保護者との連携
個別の連絡ノートに園での毎日の子どもの姿を記入して保護者に伝え、保護者は連絡ノートに
家庭での子どもの状況を記入して施設に報告し、送迎時に職員と細かな情報交換をしている。離
乳食への移行、トイレットトレーニング、アレルギー食への対応など、家庭と施設の間で情報を
交換して歩調を合わせ、子どもの個々の発達に合わせた保育を行っている。これらの結果、保護
者アンケートでは園と保護者との連携・交流、日常の保育内容、職員の対応について満足度が高
く、多くの保護者が子どもの園生活への安心感、職員への信頼感と感謝の気持ちを述べており、
職員のていねいな対応が保護者に受け入れられている。
2.外国籍の子どもの保護者への対応
現在3人の外国籍のこどもがいるが、保護者とは英語で意思疎通をしている。連絡ノート、配
布資料、保護者への重要な掲示物、送迎時の会話はなど英語で対応する必要があり、職員は全員
で英作文、英会話を勉強して少しでも保護者との意思疎通・連携を円滑にするように日々努力を
している。子どもには日本語を強要せずに他の子どもと同様に園生活を送り、日本の文化、習慣
を自然に身に着けられるよう配慮している。
3.保育の質を高める体制への取り組み
保育の質を高めるために施設長は <・職員会議、リーダー会議の徹底 ・研修会への積極的参
加と情報の共有 ・近隣の保育園や施設との交流>を重点テーマとして掲げ、平成21年~平成
26年の5年間をかけて施設の新体制を構築しつつある。年度ごとに前期・後期・年間に分けて、
取り組み内容・反省・改善点をレビューし、次年度の課題につなげている。その結果、施設の適
切な運営、職員の育成とモチベーション向上、広い視野に立った保育の実現に向けて効果をもた
らしている。特に職員の研修は一人当たり年10回を数え向上意欲が高いことを示し、子どもた
ちへの適正な保育、保護者との緊密な連携につながっている。
【工夫している点】
1.室内の柱を利用したコーナー
保育室内に太い柱があり周囲を子どもたちが駆け回って危険であったが、職員たちが改 善案
を話し合い、この柱を利用して簡単なパーティションとドアを設け、落ち着いて遊べるコーナ
ーを設けた。
2.申し送り事項の徹底
職員は、子どもへの対応の仕方や健康管理について、保護者からの連絡事項などを「職員連絡
ノート」を用いて、申し送りを行なっている。記述する際、職員は黒字で記載し、施設長は朱字
で記載することで確認事項の内容を明確にし、さらにサインをすることにより周知徹底を図って
いる。
【改善すべき事項】
苦情解決体制への取り組み
施設単独で解決が困難な要望や苦情があった場合は、法人本部の担当部署とともに解決にあた
っており、また、昨年10月に第三者委員の連絡先を掲示しましたが、第三者機関の紹介に至っ
ていません。権利擁護機関として行政の窓口(中区役所の子育て支援課)を「入園のしおり」に
掲載し、玄関に掲示することをお勧めします。
評価領域ごとの特記事項
1.人権の尊重
・保育中の子どもとの接し方については、業務マニュアル「園児へのことば
かけ」に基づき、職員は子どものしぐさや表情から気持ちを汲み取り、子ど
もにゆっくり話しかけ、子どもの思いに答えるように努めている。
・個人情報の取り扱いや守秘義務については個人情報マニュアルがあり、個
人情報取り扱いについてガイドラインを設け、全職員に周知している。保護
者には、年度初めの保護者会で個人情報の取り扱いについて説明し、ホーム
ページに子どもの写真を掲載することについて保護者の了解を得ている。
・虐待が疑わしい場合は、ケース会議を開いて職員間で情報を共有し経過観
察を行い、必要に応じて関係機関に連絡をする体制がある。気になる保護者
には、降園時に必ず声かけをして信頼関係の構築に努め、虐待の予防に配慮
している。
・性差による先入観や固定観念を植え付けないために、遊びや行事の役割、
持ち物、服装などで性別による区別をしていない。職員が無意識に性差によ
る固定観念で保育を行っていないかを、職員会議で振り返っている。
・0才児クラスには、つかまり立ちや伝え歩きをするための柵を設け、ぬい
ぐるみや音の出るおもちゃなどを多く備えている。1、2才児クラスには、
キッチンやままごとセット、アンパンマンのミニカー、ブロック、絵本など
があり、子どもたちが自由に取り出して遊べる環境を整えている。
・熱帯魚やクワガタを飼育し、プランターに三つ葉などを植えて水遣りをし、
天気の良い日は近隣の自然に恵まれた公園に散歩に出かけて、草花や木の
実、昆虫などに触れ、近所の人たちと挨拶を交わしている。
・おもちゃの取り合いの場面では職員は見守り、状況に応じて子どもたちの
2.意向の尊重と自
間に入って「もうちょっと待ってね」などと声を掛けて、子ども同士の関わ
立生活への支援に
り方を教えている。
向けたサービス提
・毎月の給食会議で施設長、栄養士、クラスリーダー(3人)が給食の量、盛
供
り付けの工夫、子どもたちの好みなどを話し合い、これらを調理に活かして
いる。
・午睡時は消灯して部屋を薄暗くし、職員がそばについて安心して眠れるよ
うに配慮している。0、1才児は10分おきに呼吸チェックを行い、記録し
ている。
・排泄については個々の子どものリズムに合わせて誘導し、トイレットトレ
ーニングは保護者と連携をとりながら、発達状況に応じて個別にすすめてい
る。
3.サービスマネジ ・保育理念は「子どもの自ら伸びようとする力、後伸びする力を育て、五感
メントシステムの で感じて感受性や好奇心を伸ばす保育」、運営理念は「安全安心を第一に、
確立
想い出に残る保育、利用者に本当に求められるサービス」であり、園目標と
して「・いつも笑顔で元気よく・続けていこう美化活動」を掲げている。こ
れらは利用者本人を尊重するものになっている。
・保育課程は、クラスリーダーを中心に全職員が参加して話し合い、周囲の
公園などの自然環境を考慮して年間指導計画、月間指導計画を作成し、年度
初めの保護者会で説明している。
・0、1、2才児ともに個別に主担当職員を決め、全園児に個別連絡ノート
があり、保護者と園の緊密な意思疎通を図っている。年間指導計画は年齢別
に年間4期に分けて作成し、月間指導計画は0、1、2才児の年齢別と個別
を作成して、それぞれ評価・反省・見直しを行っている。
・施設内は衛生マニュアルに基づき清潔に保たれ、各保育室に換気装置、温
度・湿度計、加湿器、空気清浄機、冷暖房機を備え、採光を十分に取り入れ
て、子どもが快適に過ごせる施設環境を維持している。
・入園前の面接で家庭の状況・要望を確認し、入園時健康調査票、入園前面
接シートに記録し、入園後の成長発達記録は児童健康調査票、児童票(発達
記録)に記録して個別にファイルし、事務所内の書棚に施錠保管しており、
職員はいつでも閲覧できる。
・施設長が苦情受付担当者であることを「入園のしおり」に明記し、玄関に
法人本部の苦情・相談窓口を掲示している。
・地域に対する子育て支援については、平成22年度の保育課程で「地域や
保護者対象の子育て相談等を受付し対応していく」としており、また、中区
役所主催の園長会に参加して得た子育て支援に関する情報を職員会議で伝
え、職員間でニーズについて話し合っている。
・玄関ドアに「育児相談」のプレートを掲げ、相談に応ずる体制ができてい
る。
・地域のニーズとしては一時保育の預かりの要望が多く、4~5名が利用し
4.地域との交流・連 ている。
携
・園に対する地域の理解促進のための取り組みについては、地域の小学校や
卒園児、退園児、入園希望者に園の行事の案内状を送付している。
・子どもと地域との交流については、本牧小学校の体育館を借りて運動会を
開催したり、消防署を見学するなど地域の施設を利用している。
・利用希望者に対して随時見学できることを伝え、見学時に「入室のご案内
や「入園のしおり」に基づいて説明している。見学希望の電話や、施設への
来訪者の対応は施設長が行い、希望の日に見学が出来るように調整してい
る。
・「入室のご案内」を入園希望者や来訪者に配布し、また、法人のホームペ
ージで園に関する情報提供を行っている。
・法人本部にて情報誌やタウン誌などに園の情報を提供している。区役所に
施設のパンフレットを置いている。
・業務マニュアルに倫理等に関する規定が明文化されている。法人本部にコ
ンプライアンス委員会があり各園を指導監督している。
5.運営上の透明性
・法人のホームページで財務諸表、運営状況を公開している。
の確保と継続性
・法人本部は事業運営に影響のある情報を収集、分析し、毎週開催の園長会
議で討議している。施設長は園長会議で得た重要情報を職員会議で説明し、
必要に応じて対応を検討している。
・保育の質を高めるために施設長は <・職員会議、リーダー会議の徹底 ・
研修会への積極的参加と情報の共有 ・近隣の保育園や施設との交流>を重
点テーマとして掲げ、平成21年~平成26年の5年間をかけて施設の新体
制を構築しつつある。年度ごとに前期・後期・年間に分けて、取り組み内容・
反省・改善点をレビューし、次年度の課題につなげている。
・運営に関する情報などについては、法人本部が専門家などの意見を聞き、
本部の指導の下で園として効率的な運営ができるよう努力している。
・人材育成計画については、法人の運営理念や方針に基づき法人本部が「新
卒研修年間計画」を作成し、研修受講後、新卒研修レポートを提出している。
職員は個別に「個人年間研修計画」を作成し、本人の成長目標、今年度の研
修目標、受けたい研修ジャンル、参加する目的と目標を記載、提出し、自己
啓発を促している。職員の受講回数は一人年間10回を超えている。研修参
加者は受講後研修レポートを提出し、職員が閲覧できるようにしている。年
2~3回の施設長面談で研修の実行状況の査定を行っている。非常勤職員に
も研修案内を回覧し、研修の受講機会を与えている。
・保育技術に関する外部講師の指導については、法人本部の専任講師から必
6.職員の資質向上
要に応じて技術向上の指導を受ける仕組みがある。(例、法人本部の心理ア
の促進
ドバイザーが来園した際に講師となり、発達障害等について知識、判断の仕
方などを職員に指導している。)また、園の特殊性として外国人利用者が多
いので、保護者との意思疎通を図るために英語対応の勉強会を行なってい
る。
・職員の経験や習熟度に応じた役割分担と期待水準については、法人運営本
部で作成した「保育に求められる役割、能力」に項目別に明文化している。
・クラス運営に関しては、クラスリーダーに可能な限り権限を委譲し、やり
がいを感じ満足度を高めるようにしている。クラスリーダーは施設長に対
し、報告・連絡・相談を徹底している。
評価機関による評価
3つ:高い水準にある、2つ:一定の水準にある、1つ:改善すべき点がある
評価領域Ⅰ 利用者本人(子ども本人)の尊重
評価分類
評価の理由(コメント)
Ⅰ-1 保育方針の共通理解と保育計画 ・保育理念は「子どもの自ら伸びようとする力、後伸びする
等の作成
力を育て、五感で感じて感受性や好奇心を伸ばす保育」、運
営理念は「安全安心を第一に、想い出に残る保育、利用者に
本当に求められるサービス」であり、園目標として「・いつ
も笑顔で元気よく・続けていこう美化活動」を掲げている。
これらは利用者本人を尊重するものになっている。
・職員は設置法人の研修や職員会議などで運営理念、保育理
念、園目標を確認し周知している。
・運営理念、保育理念、園目標は保護者や職員の目につく玄
関に掲示している。
・保育課程は、クラスリーダーを中心に全職員が参加して話
し合い、周囲の公園などの自然環境を考慮して年間指導計
画、月間指導計画を作成している。
・保育課程は、年度初めの保護者会で説明し、改訂した時は
保護者会や送迎時に説明している。「年間スケジュール予
定」を年度初めに配布して、保護者の勤務調整がしやすいよ
うに配慮し、行事や保育参観などはアンケートを取るなど、
保護者の実状を考慮して作成している。
Ⅰ-2 子どもの発達や状況に応じた適 ・入園前面接には子ども同伴で来てもらい、施設長と担当職
切な援助の実施
員が面接をしながら子どもの様子を観察し、生育歴、健康状
態、家庭での状況などの把握した内容を個別ファイルにして
保管し、職員は必要に応じて閲覧して日々の保育に活かして
いる。
・短縮保育については、その必要性を入園前に説明し、保護
者や子どもの状況に応じて行っている。
・0、1、2才児ともに個別に主担当職員を決めている。全
園児に個別連絡ノートがあり、保護者と園の緊密な意思疎通
を図っている。
・年間指導計画は年齢別に年間4期に分けて作成し、月間指
導計画は0、1、2才児の年齢別と個別を作成して、それぞ
れ評価・反省・見直しを行っている。
・指導計画の作成には、保護者会や個人面談、送迎時、行事
後のアンケートで聴取した保護者の意向を反映している。
Ⅰ-3 快適な施設環境の確保
・施設内は衛生マニュアルに基づき清潔に保たれ、各保育室
に換気装置、温度・湿度計、加湿器、空気清浄機、冷暖房機
を備え、採光を十分に取り入れて、子どもが快適に過ごせる
施設環境を維持している。
・自由遊びの時間には状況に応じてBGMを流し、職員は不必要
に大きな声を出さないように配慮している。
・0才児の保育室は棚、パーティション、ベビーベッドで仕
切り、遊びと食べるためのスペースを確保している。1、2
才児の保育室はクラスごとに遊びが終わると、食事と午睡の
スペースを作り機能を切り換えている。各クラスともに絨毯
を用いて遊びの場を作り、小集団保育ができるように工夫し
ている。
・トイレの一角に沐浴、温水シャワーの設備が備えてあり、
毎日、清掃を行い清潔を維持している。
1
Ⅰ-4 一人ひとりの子どもに個別に対 ・0、1、2才児には一人ひとりの発達に応じた個別の月間
応する努力
指導計画を作成している。
・個別指導計画は毎月、評価・見直しを行っている。発達の
状況に応じて保護者と連絡を取り、クラスの週案の実施につ
いて柔軟に対応している。個別指導計画の重要部分は保護者
の送迎時に説明し同意を得ている。
・入園前の面接で家庭の状況・要望を確認し、入園時健康調
査票、入園前面接シートに記録し、入園後の成長発達記録は
児童健康調査票、児童票(発達記録)に記録して個別にファ
イルし、事務所内の書棚に施錠保管しており、職員はいつで
も閲覧できる。
・個別ファイルを基にして、進級時に次年度の担任に口頭で
申し送りをしている。
Ⅰ-5 保育上、特に配慮を要する子ど ・個別のケースへの対応については、毎月開催する職員会議
もへの取り組み
で話合い、記録している。
・保育室内はバリアフリーになっており、障がい児保育のた
めの環境整備が整っている。中区役所、設置法人の心理アド
バイザーなど専門家から助言や情報を得る体制が出来てい
る。
・入園時に子どものかかりつけ医の診断書、指示書、食物ア
レルギー調査票を提出してもらい、栄養士と職員は該当する
子どもの保護者と面談し、入園後は保護者と密に連絡を取っ
て食物アレルギー対応状況を確認し合いながら、除去食や代
替食を提供している。職員はアレルギーに関する内部研修を
受け、全員が内容を周知している。
・米国籍の子どもがいるが、園生活では日本語を強制せず、
子どもが自然に表出することばを受け止めるようにしてい
る。保護者とは、連絡ノート、配布資料、掲示物、送迎時の
意思疎通など英語で対応している。
<コメント・提言>
環境整備に配慮され、障がい児保育の受け入れ態勢も整っ
ています。今後、行政に積極的に働きかけ、統合保育の実績
を積まれることを期待します。
評価分類
Ⅰ-6 苦情解決体制
評価の理由(コメント)
・施設長が苦情受付担当者であることを「入園のしおり」に
明記し、玄関に設置法人の苦情・相談窓口を掲示している。
保護者懇談会、個人面談、送迎時の会話、行事後のアンケー
ト等で、保護者の要望や苦情を聞いている。昨年10月より
第三者委員の連絡先を玄関に掲示している。
・意見を表明できない園児や自分で進んで意見を表明しない
保護者には、送迎時などを通じて職員から積極的に話しかけ
て意思疎通を図っている。
・要望や苦情に対しては業務マニュアルに沿って解決する体
制があり、職員会議(月1回)とリーダー会議(毎週)で内
容、解決策について話し合い、職員は周知している。
<コメント・提言>
・権利擁護機関として行政の窓口(中区役所の子育て支援
課)を「入園のしおり」に記載し、玄関に掲示することをお
勧めします。
2
評価領域Ⅱ サービスの実施内容
評価分類
評価の理由(コメント)
Ⅱ-1 保育内容[遊び]
・0才児クラスには、つかまり立ちや伝え歩きをするための
柵を設け、ぬいぐるみや音の出るおもちゃなどを多く備えて
いる。1、2才児クラスには、キッチンやままごとセット、
アンパンマンのミニカー、ブロック、絵本などがあり、子ど
もたちが自由に取り出して遊べる環境を整えている。また、
絨毯などでコーナーを作り、子どもが落ち着いて遊べる環境
を確保している。
・職員は子どもが何に興味を持っているかを話し合い、子ど
もの思いを受け止めて保育に活かしている。(小麦粉粘土で
思い思いの形を作って楽しんだり、段ボール箱を電車に見立
てて中に入って遊ぶなど)
・一斉活動のリトミック教室や英語教室ではみんなで遊ぶ楽
しさを、トイレでは順番を待つなど、友だち関係やルールを
守ることなどを年齢に応じて取り入れている。
・玄関では熱帯魚やクワガタを飼育し、プランターに三つ葉
などを植えて水遣りをし、天気の良い日は近隣の自然に恵ま
れた公園に散歩に出かけて、草花や木の実、昆虫などに触
れ、近所の人たちと挨拶を交わし、他園の子どもたちとの触
れ合いを大切にしている。
・おもちゃの取り合いの場面では職員は見守り、状況に応じ
て子どもたちの間に入って「もうちょっと待ってね」「半分
こにしようね」などと声を掛けて、子ども同士の関わり方を
教えている。
・年令により散歩の距離や場所を変えたり、クッキング保育
で食材の葉などをちぎったり、遊びの中で新聞をちぎりに取
り組むなど、発達段階に応じて運動機能を高める遊びの環境
に配慮している。
Ⅱ-1 保育内容[生活]
・食事を豊かにし、食べることが喜びになるように、昼食は
子どもが完食出来る量を盛付け、完食する喜びを味わえるよ
うにしている。授乳、離乳食については子どものペースを
守って与えており、職員は授乳時に子どもをだっこし、顔を
見つめながら授乳をしている。離乳食は、子どもの状況を見
ながら保護者と連携して進めている。
・毎月の給食会議で施設長、栄養士、クラスリーダー(3人)
が給食の量、盛り付けの工夫、子どもたちの好みなどを話し
合い、これらを調理に活かしている。毎月、設置法人で栄養
士ミーティングがあり、子どもたちの喫食状況を報告し、献
立の作成・調理の工夫に活かしている。
毎月献立表、給食だよりを保護者に配布し、毎日玄関に食事
の献立、栄養価、サンプルを掲示するなど、子どもの食生活
について保護者との連携に努めている。保護者の希望があれ
ばレシピーを配布し、秋に保護者向けに試食会を設けてい
る。
・午睡時は消灯して部屋を薄暗くし、職員がそばについて安
心して眠れるように配慮している。0、1才児は10分おき
に呼吸チェックを行い、記録している。
・排泄については個々の子どものリズムに合わせて誘導し、
トイレットトレーニングは保護者と連携をとりながら、発達
状況に応じて個別にすすめている。
3
Ⅱ-2 健康管理・衛生管理・安全管 ・子どもの日常の健康管理については、登園時に職員が連絡
ノートや保護者からの聞き取りで子どもの体調を確認し、ま
理[健康管理]
た、園での一日の子どもの健康状態を連絡ノートに記載し
て、お迎え時に保護者に口頭で報告している。
・定期的な健康管理については、健康管理マニュアルに基づ
き、子どもの健康状態、嘱託医による年2回の健康診断結果
を児童健康調査表に記録し、既往症、アレルギー調査票など
とともに個別にファイル保管して、保育に反映している。健
康診断結果は連絡ノートに記載し、保護者のお迎え時に口頭
で報告している。
・感染症の発症が確認された場合は、感染症対応マニュアル
に沿って直ちに保護者に電話連絡をし、玄関の掲示板に掲示
して保護者に通知している。設置法人、中区役所から得た感
染症情報は掲示、連絡ノート、送迎時の口頭連絡で保護者に
情報を提供している。
<工夫している事項>
・子どもの対応に関する職員間の[連絡ノート]は、職員記入
欄は黒字で記載し、施設長指示は朱書きで明確にし、職員は
施設長指示の内容を確認してサインすることを徹底してい
る。
Ⅱ-2 健康管理・衛生管理・安全管 ・衛生管理マニュアルがあり、年度末に職員が内容を確認
理[衛生管理]
し、設置法人に見直し結果を報告している。職員は採用時に
マニュアル内容を研修し、その後は職員会議などを通じて内
容を確認している。
・衛生管理マニュアルに基づき、園内の清掃場所を列記し担
当者を決め(輪番制)、チェック項目に従って毎日清掃を行
い記録している。また、遊具は毎週土曜日に消毒液で消毒を
し、汚れた時は都度消毒を行っている。職員は、毎日勤務前
に自己管理チェック表に記入し、自己の衛生管理に努めてい
る。
Ⅱ-2 健康管理・衛生管理・安全管 ・安全管理に関するマニュアルがあり、職員は採用時研修を
理[安全管理]
受け、職員会議で安全管理について話し合い、事故防止、災
害対策について周知している。室内はL字金具による壁への固
定や耐震マットを使用をして、地震による備品の店頭防止対
策を講じている。
・事故や怪我の発生時及び事後の対応体制として、嘱託医等
の救急機関連絡先の一覧表を事務所の電話の前に掲示してい
る。また、各クラスの保護者への緊急引き渡し表があり、職
員は緊急連絡先表(施設長、エリアマネージャー、設置法
人)を携行している。
・毎月避難訓練(通報・消防訓練を含む)を実施し、記録し
ている。職員は幼児救急法を取得して緊急時対応を講じてい
る。
・軽傷な怪我をした場合であっても保護者のお迎え時に口頭
で報告し、かみつき、転倒など必要に応じてアクシデントレ
ポートに記録し、設置法人に報告するとともに職員会議で再
発防止策を検討している。
・不審者侵入防止対策については、警備保障会社と契約し、
玄関にオートロック、監視カメラを設置している。また、緊
急時の脱出口4か所を確保している。園外保育時、職員は緊
急連絡装置を携行している。
4
評価分類
評価の理由(コメント)
Ⅱ-3 人権の尊重
・保育中の子どもとの接し方については、業務マニュアル
「園児へのことばかけ」に基づき、職員会議で話し合い、子
どものしぐさや表情から気持ちを汲み取り、子どもにゆっく
り話しかけ、子どもの思いに応える、子どもの人権を尊重す
る保育に努めている。
・個人情報の取り扱いや守秘義務については個人情報マニュ
アルがあり、個人情報取り扱いについてガイドラインを設け
全職員に周知している。保護者には年度初めの保護者会で個
人情報の取り扱いについて説明し、ホームページに子どもの
写真を掲載することについて保護者の了解を得ている。
・虐待が疑わしい場合は、ケース会議を開いて職員間で情報
を共有し、経過観察を行い、必要に応じて関係機関と連携す
る用意がある。職員は、気になる保護者には降園時に必ず声
かけをして信頼関係の構築に努め、虐待の予防に配慮してい
る。
・性差による先入観や固定観念を植え付けないために、遊び
や行事の役割、持ち物、服装などで性別による区別をしてい
ない。職員が無意識に性差による固定観念で保育を行ってい
ないかを、職員会議で振り返っている。
Ⅱ-4 保護者との交流・連携
・入園時に配布する「入室のご案内」「入園のしおり」に保
育理念、運営理念、園目標を明記し、年度初めと中期、進級
前の3回の保護者会で保育方針について説明している。ま
た、毎月配布する「えんだより」で保育の様子を伝えてい
る。
・その日の子どもの様子は、個別の連絡ノートに記載し、降
園時に口頭で保護者に報告をし、連携を蜜にしている。ま
た、個人面談は年2回開催し、日時は保護者の都合を考慮し
調整をている。当日は保護者に保育参観をしてもらってい
る。
・保護者からの相談は随時受け付けている。相談時には個人
のプライバシーを配慮し、事務所や子どものいない場所を選
んで行っている。
・「えんだより」(毎月発行)「食農だより」「英語だより」
「ほけんだより」を発行し、子どもの様子や行事の案内など
園生活に関する情報を提供している。当日のお知らせがある
場合は、玄関の黒板に記入している。
・年間行事計画は年度初めに配布し、保護者があらかじめ日
程を確保できるよう配慮している。
・保護者同士がつながりを持つようにするために、お迎えが
遅くなった保護者同士がその場でコミュニケーションを図っ
たり、行事で保護者同士が会話できる環境を作るなど配慮し
ている。
5
評価領域Ⅲ 地域支援機能
評価分類
評価の理由(コメント)
Ⅲ-1 地域のニーズに応じた子育て支 ・地域に対する子育て支援については、平成22年度の保育
援サービスの提供
課程で「地域や保護者対象の子育て相談等を受付し対応して
いく」としており、また、施設長が中区役所主催の園長会に
参加して得た子育て支援に関する情報を職員会議で伝え、職
員間でニーズについて話し合っている。
・玄関ドアに「育児相談」のプレートを掲げ、相談を受ける
体制ができている。散歩先の公園で触れ合う地域の保護者か
らの育児相談に応じている。
・地域のニーズとしては一時保育の預かりの要望が多く、4
~5名が利用している。
<コメント・提言>
・地域のニーズに応える子育て支援サービスを提供するため
に、中区の子育て支援課から関係機関や地域の子育て団体等
の情報を得て、連携を図ることが望まれます。
評価領域Ⅳ 開かれた運営
評価分類
評価の理由(コメント)
Ⅳ-1 保育園の地域開放・地域コミュ ・地域の小学校や卒園児、退園児、入園希望者に園の行事の
ニティへの働きかけ
案内状を送付している。
・子どもと地域との交流については、本牧小学校の体育館を
借りて運動会を開催したり、消防署を見学するなど地域の施
設を利用している。山頂公園、三渓園、近隣の公園を含めた
散歩マップを作成し、散歩の途中や公園などで地域住民と接
する機会を設け、子どもたちが挨拶を交わしたり言葉をかけ
る機会を設けている。
<コメント・提言>
・地域の人たちに園を理解してもらうために、園の行事を玄
関に掲示するなど、園の情報を地域に提供するための工夫を
期待します。
Ⅳ-2
供
サービス内容等に関する情報提 ・将来の利用者への情報提供については、「入園のご案内」
「入園のしおり」を入園希望者や来訪者に配布し、また設置
法人のホームページで園に関する情報提供を行っている。来
訪者には積極的に声を掛け、希望者にはパンフレット(当園の
運営方針やサービス内容、料金等を記載)を配付している。
・利用希望者の問い合わせや見学への対応については、希望
者の電話や来訪者に対して随時見学できることを伝え、見学
時に「入室のご案内」や「入園のしおり」に基づいて説明し
ている。見学希望の電話や園への来訪者の対応は施設長が行
い、希望の日に見学ができるよう調整している。
6
評価領域Ⅴ 人材育成・援助技術の向上
評価分類
Ⅴ-1 職員の人材育成
評価分類
評価の理由(コメント)
・人材育成計画は、設置法人の運営理念や方針に基づき、
「新卒研修年間計画」を作成し、研修受講後、新卒研修レ
ポートを提出している。職員は個別に「個人年間研修計画」
を作成し、本人の成長目標、今年度の研修目標、受けたい研
修ジャンル、参加する目的と目標を記載、提出し、自己啓発
を促している。職員の受講回数は一人年間10回を超えてい
る。研修参加者は受講後研修レポートを提出し、職員が閲覧
できるようにしている。年2~3回の施設長面談で研修の実
行状況の査定を行っている。
・非常勤職員にも研修案内を回覧し、受講できるようになっ
ている。
評価の理由(コメント)
Ⅴ-2 職員の技術の向上
・職員会議にてサービスの見直しを行い、意見交換をする中
で自己のスキルの向上に努めている。
・毎週開催している本部の園長会議で得た情報(工夫や改善
の事例)を園に持ち帰り、職員会議で報告、検討してサービ
スの向上に繋げている。
・保育技術に関する外部講師の指導については、法人本部の
専任講師から必要に応じて技術向上の指導を受ける仕組みが
ある。(例、設置法人の心理アドバイザーが来園した際に講
師となり、発達障害等について知識、判断の仕方などを職員
に指導している。)また、園の特殊性として外国人利用者が
多いので、保護者との意思疎通を図るために英語対応の勉強
会を行なっている。
Ⅴ-3 職員のモチベーションの維持
・職員の経験や習熟度に応じた役割分担と期待水準について
は、設置法人で作成した「保育に求められる役割、能力」に項
目別に明文化している。
・クラス運営に関しては、クラスリーダーに可能な限り権限
を委譲し、やりがいを感じ満足度を高めるようにしている。
クラスリーダーは施設長に対し、報告・連絡・相談を徹底し
ている。
・施設長は、職員の自己評価票を基に年3回の個別面談を行
い、職員の満足度、意向、要望などを把握し、職員のモチ
ベーションの維持に努めている。
7
評価領域Ⅵ 経営管理
評価分類
Ⅵ-1 経営における社会的責任
評価の理由(コメント)
・守るべき、法・規範・倫理については、業務マニュアルに
明文化されており、また、設置法人にコンプライアンス委員
会があり各園を指導監督している。
・設置法人のホームページで財務諸表、運営状況を公開して
いる。
・ゴミ減量化・リサイクル・省エネルギーへの取り組みにつ
いては、園目標として「続けていこう美化運動」を謳い、全
職員や子どもたちが取り組んでいる。(例、トイレットペー
パーの芯を子どもの製作物に使用、コピー用紙の再利用、
ペットボトルキャップの回収、不要な照明の消灯、園内・園
外(散歩など)での職員と子どもたちによるゴミ拾いな
ど。)
Ⅵ-2 施設長のリーダーシップ・主任 ・保育理念、運営理念、園目標の職員への周知については、
の役割等
玄関に掲示し、施設長は職員会議で職員に説明している。
・重要な意思決定に当たり、施設長は内容を職員会議で検討
し、目的・理由などを保護者会、運営委員会で説明して保護
者と意見交換をしている。変更時にも、職員、保護者に十分
に説明している。
・施設長は主任を兼任しており、勤務表や衛生チェックリス
ト、職員会議などで職員の業務状況を把握している。また、
クラスごとにリーダーを選出して連携をとり、特に毎週の設
置法人での園長会議出席の折は、各クラスリーダーが重要な
役割を担っている。
・施設長は職員一人ひとりの経験、能力に応じて、サービス
に関する適切な助言、指導を行っている。また、シフト表を
作成するときに職員の精神的・肉体的状態を考慮し、良好な
状態で仕事に入るように配慮をしている。
Ⅵ-3 効率的な運営
・設置法人は事業運営に影響のある情報を収集、分析し、毎
週開催の園長会議で討議している。施設長は園長会議で得た
重要情報を職員会議で説明し、必要に応じて対応を検討して
いる。
・保育の質を高めるために<・職員会議、リーダー会議の徹
底 ・研修会への積極的参加と情報の共有 ・近隣の保育園や
施設との交流>を重点テーマとして掲げ、平成21年~平成
26年の5年間をかけて施設の新体制を構築しつつある。年
度ごとに前期・後期・年間に分けて、取り組み内容・反省・
改善点をレビューし、次年度の課題につなげている。
・運営に関する情報などについては、設置法人が専門家など
の意見を聞き、本部の指導の下で園として効率的な運営がで
きるよう努力している。
8
平成22年8月5日
施設名:本牧保育室
ナルク神奈川福祉サービス第三者評価事業部
利用者家族アンケート
アンケート 配布保護者世帯数 29世帯 回収 25世帯 回収率 86 %
【注】 下に記載する満足度 満足、どちらかといえば満足 と答えた回答の合計値とする。
1.総合満足度は、100%(満足84%、どちらかといえば満足16%) の結果が出ている。
2.入園したときの状況は、見学する前に入園が決まったので分からないことがあった保護者が僅
かに不満を持ったものの、全ての項目において平均満足度が98%と、非常に高い。
3.保育理念や方針について保護者のほぼ全員が賛同し、保育園に関する年間計画については入
園して間もない保護者に12%の「よく分からない」とする意見があるものの、94%の満足度である。
日常の保育内容 遊び についての平均満足度は 96%で、戸外遊びに対する満足度が 92%、自
然に触れたり地域と関る園外活動が88%以外は各項目100%の満足度であった。
4.日常の保育内容 生活 についての平均満足度は91%と高く、分からないと回答した保護者は、
子どもがその段階に達していない理由による。子どもの昼寝や休憩など状況に応じた対応、体調へ
の気配りは満足度100%であった。
5.保育園の快適さや安全対策については、施設設備に対しての満足度は 80%とやや低く、外部
からの不審者対策面で不満度が8%ある。
6.園と保護者の連携・交流面での平均満足度は95%で、送迎の際の子どもに関する情報交換や
子どもに関する重要な情報の連絡体制については、いずれも100%の満足度であった。
7.職員の対応についての平均満足度は95%と高く、子どもが大切にされているか、子どもが園生
活を楽しんでいるかについては100%の満足度、食物アレルギーや障がい児対応に関しては、「よく
分からない」、無回答の合計が12%あった。
調査結果
■園の基本理念や基本方針について
施設の基本理念や基本方針の認知 よく知ってい まあ知って
る
いる
20%
どちらともい あまり知ら
えない
ない
72%
4%
4%
まったく知ら
ない
0%
無回答
0%
問1で「よく知っている」、「まあ知っている」と回答した方のうち
付問1
理念や方針への賛同
賛同できる
74%
まあ賛同で どちらともい あまり賛同 賛同できな
きる
えない
できない
い
26%
0%
0%
0%
無回答
0%
■施設のサービス内容について
問2 入園した時の状況
満足
72%
どちらかと
いえば満足
20%
どちらかと
いえば不満
不満
4%
その他
0%
4%
無回答
0%
見学の受け入れについては
その他: 見学する前に入園が決まった。 60%
40%
0%
0%
0%
0%
60%
40%
0%
0%
0%
0%
入園前の見学や説明など、園からの
情報提供については
その他: 園の目標や方針についての説明には
その他: 76%
24%
0%
0%
0%
0%
80%
16%
4%
0%
0%
0%
80%
20%
0%
入園後に食い違いがなかったかなど
も含め、費用やきまりに関する説明
その他: については
0%
0%
0%
お子さんの様子や生育歴などを聞く
対応には
その他: 保育園での1日の過ごし方について
の説明には
その他: 問3 保育園に関する年間の計画について
満足
どちらかと
いえば満足
どちらかと
いえば不満
不満
その他
無回答
64%
36%
0%
0%
0%
0%
52%
36%
0%
0%
12%
0%
年間の保育や行事についての説明に
は
その他: 年間の保育や行事に、保護者の要望
が活かされているかについては
その他:入園したばかりなので、よく分からない。まだ、行事に参加していない。 問4 日常の保育内容について
遊びについて
満足
どちらかと
いえば満足
どちらかと
いえば不満
不満
その他
無回答
72%
24%
0%
0%
4%
0%
68%
24%
4%
0%
4%
0%
園のおもちゃや教材については
68%
28%
0%
(お子さんが自由に使えるように置
いてあるか、年齢にふさわしいかな その他: ど)
0%
4%
0%
クラスの活動や遊びについては
(お子さんが満足しているかなど) その他: 子どもが戸外遊びを十分しているか
については
その他: 自然に触れたり地域に関わるなど
の、園外活動については
56%
32%
8%
0%
4%
0%
68%
28%
0%
0%
4%
0%
52%
44%
0%
0%
4%
0%
その他: 遊びを通じて友だちや保育者との関
わりが十分もてているかについては その他: 遊びを通じたお子さんの健康づくり
への取り組みについては
その他: 生活について
満足
84%
どちらかと
いえば満足
12%
どちらかと
いえば不満
0%
不満
その他
無回答
0%
4%
0%
給食の献立内容については
その他: 72%
20%
0%
0%
8%
0%
64%
基本的生活習慣(衣服の着脱、手洗
いなど)の自立に向けての取り組み
その他:
については
24%
8%
0%
4%
0%
84%
16%
0%
0%
0%
0%
お子さんが給食を楽しんでいるかに
ついては
その他:まだ離乳食をはじめたばかり。 昼寝や休憩がお子さんの状況に応じ
て対応されているかなどについては その他: 56%
24%
0%
0%
20%
0%
おむつはずしは、家庭と協力し、お
子さんの成長に合わせて柔軟に進め
その他:まだその時期ではないので、分からない。 ているかについては
76%
24%
0%
0%
0%
0%
60%
24%
4%
4%
8%
0%
お子さんの体調への気配りについて
は
その他: 保育中にあったケガに関する保護者
への説明やその後の対応には
その他: まだ分からない。 問5 保育園の快適さや安全対策について
満足
56%
どちらかと
いえば満足
24%
どちらかと
いえば不満
不満
16%
その他
無回答
0%
0%
4%
施設設備については
その他: 56%
36%
4%
0%
0%
4%
60%
28%
4%
4%
0%
4%
44%
48%
0%
0%
4%
4%
お子さんが落ち着いて過ごせる雰囲
気については
その他: 外部からの不審者侵入を防ぐ対策に
ついては
その他: 感染症の発生状況や注意事項などの
情報提供については
その他:分からない。 問6 園と保護者との連携・交流について
満足
64%
どちらかと
いえば満足
32%
どちらかと
いえば不満
不満
その他
無回答
0%
0%
4%
0%
72%
20%
4%
園だよりや掲示などによる、園の様
子や行事に関する情報提供について
その他: は
0%
4%
0%
保護者懇談会や個別面談などによる
話し合いの機会については
その他: 68%
24%
4%
0%
4%
0%
76%
24%
0%
0%
0%
0%
76%
24%
0%
0%
0%
0%
80%
16%
4%
0%
0%
0%
園の行事の開催日や時間帯への配慮
については
その他: 送り迎えの際のお子さんの様子に関
する情報交換については
その他: お子さんに関する重要な情報の連絡
体制については
その他: 保護者からの相談事への対応には
その他: 開所時間内であれば柔軟に対応して
72%
16%
4%
0%
8%
0%
くれるなど、残業などで迎えが遅く
なる場合の対応には
その他:まだ分からない。時間内にお迎えに行っているので、利用なし。 問7 職員の対応について
満足
どちらかと
いえば満足
どちらかと
いえば不満
不満
その他
88%
12%
0%
0%
0%
0%
84%
16%
0%
0%
0%
0%
76%
12%
0%
0%
8%
4%
84%
12%
4%
0%
0%
0%
72%
20%
4%
0%
4%
0%
あなたのお子さんが大切にされてい
るかについては
その他: あなたのお子さんが保育園生活を楽
しんでいるかについては
その他: アレルギーのあるお子さんや障害の
あるお子さんへの配慮については
その他:よく分からない。 話しやすい雰囲気、態度であるかど
うかについては
その他: 意見や要望への対応については
その他:まだ分からない。 問8 保育園の総合的評価
満足
総合満足度は
無回答
84%
どちらかと
いえば満足
16%
どちらかと
いえば不満
0%
不満
無回答
0%
0%
観察方式による利用者本人調査
(アスク本牧保育室)
【0 歳児】
<散歩>
子どもたちはバギー車2台に分乗して職員と徒歩 15 分ほどの三渓園に行く。
途中で犬の散歩をしている近所の人に出会い、手を出すしぐさをする。職員
が「わんわん みんなバイバイしよう バイバーイ」。木陰で休んでいる猫を
見つけた職員が「あ、ネコ、ニャンニャンがいる」と知らせると、子どもの
一人が猫を見つけて指差しをする。むずかっている子どもに、職員がバギー
車の遮光カバーの具合を何度も直し、直接子どもに日が当たらないようにす
るとその子どもは眠ってしまった。職員の「ミーンミーンだよ」のことばに、
子どもたちは周囲の木々を眺め、蝉の鳴き声に聞き入っていた。
<オムツ替え>
子どもたちはパーティションで区分されたオムツ替えスペースで、散歩か
ら帰った後や自由遊びの時間に職員にオムツを替えてもらっている。
<食事>
0 歳児前半の子どもは、授乳時間になると職員にだっこされてミルクを飲ん
でいる。その間、職員の目をじっと見つめていた。離乳食の子どもは、パー
ティションで区分された落ち着いた場所でテーブル付き椅子に座り、職員は
子ども一人ひとりのペースに合わせて言葉をかけながら、離乳食を口へ運ん
でいる。
<自由遊び>
絨毯の上で子どもたちは、ぬいぐるみ、積み木、ボールなどで思い思いに
遊んでいる。床ではハイハイをしている子ども、積み木で遊んでいる子ども
に近づいてじっと見つめる子ども、職員とボールを転がして遊ぶ子ども、軽
く BGM が流れる中で子どもたちは自由に遊んでいる。
【1歳児】
<食事>
子どもたちは机に向かい合って座り、アレルギー食の子どもたちは、一般
食から離れた場所に用意された机に向かって座っている。子どもたちは、手
づかみやスプーンで食べている。時々職員が「おいしいね」
「たくさん食べて
ね」と声をかける。苦手なおかずがある子どもには、職員が「好きなものお
替りしたから、このおかずも食べよう」と声をかけている。エプロンにスー
プを流し込んで遊んでいる子どもに、職員が「あーあ、ちょっと待って」と
エプロンを外してきれいにし、
「ハイ、代わりのスープをもってきたから飲ん
でちょうだい」、子どもはしぶしぶスープを飲み始める。職員は子どもの様子
を見て「お茶を飲んでごちそうさましようね」と声をかけてる。
<排泄>
午睡の前にパジャマに着替えた後、職員が「トイレに行こうね」と声をか
け、数人ずつ一緒にトイレに行き、おむつを交換する。
<散歩>(公園で水遊び)
子どもたちと職員が近くの公園に出かける。ペットボトル、牛乳パックで作
った手作りおもちゃで水遊びを楽しむ。水道の蛇口に集まり順番を待つ子ども、
地面にたまった水に蜂が飛んできたので職員と一緒に眺める子ども、子どもた
ちはそれぞれ遊びに夢中になっている。帰り道はアンパンマンの歌を皆で歌う。
園に到着し玄関に入ると、職員に手伝ってもらい靴を脱ぐ。濡れた衣服を脱ぎ、
順番に並んで、職員に体を拭いてもらいオムツを交換している。
<午睡>
窓のカーテンを閉じ、音楽と照明を消して落ち着いた雰囲気の部屋で、子ど
もたちは職員に添われて横になりそれぞれに午睡に入る。歩き回る子どもは
「自分のお布団でゴローンだよ」と職員に声をかけられ、横になる。なかなか
眠れない子どもには、職員が背中を優しくトントンして眠りを誘っていた。
<自由遊び>
絨毯を敷き、その上や周囲で子どもたちは、自由に歩き回ったり、ブロック
を組み立てて遊んでいる。絵本を棚から取り出し職員に渡して読んでもらった
り、ままごとで遊んでいる子どももいる。自分で組み立てたブロックを職員の
ところに持って行って見せている子もいる。木製の絵本ラックに登った子ども
に職員から「それは駄目よ」と声をかけられ、降りていた。
【2歳児】
<食事>
食事の前にいつもの体操をしてから手を洗い、2 列に並べた机に会い向かい
に座る。手を合わせて「いただきまーす」。肉味噌うどん、中華五目煮、わか
めの酢の物を前にして、フォークや箸を使って食べ始める。
「おいしいね」と
隣の子と会話を交わしている。完食した子どもは職員から「ピカピカ!」と
褒められ嬉しそう。もっと食べたい子どもは「おかわり!」と言って、お替
わりをしていた。
<排泄>
トイレットトレーニング中の子どもは、職員が個別に時間を見計らってト
イレに誘導し、子どもの様子を見守っている。排泄に成功した場合はトイレ
の入り口のホワイトボードに名前と時間を記入している。
<午睡>
フロアに布団を並べ、子どもたちは自分でパジャマに着替えて床についた。
音楽と照明を消し、落ち着いた雰囲気のなかでそれぞれに眠りについた。眠
れない子どもには職員がそばで寝付くのを見守っている。
<自由遊び>
午後の自由遊び時間になり、フロアの絨毯の上でブロックで遊んでいる。
机のコーナーでは、職員が薄力粉をボールに入れ、子どもたちはふわふわの
粉を触る。水を注ぎ小麦粉の粘土にしてから、興味津々の子どもたちは好き
なものを形作って遊んでいる。作った作品に職員が「何を作ったの?」
「かわ
いいね」「良く出来ました」と対応し、子どもたちは嬉しそうである。
職員の動きに合わせて皆でピョンピョン跳ねて遊んでいるが、2~3 人の子
どもは皆から離れた場所で、棚から遊具を持ち出して遊んでいる。
H22 年度第三者評価事業者コメント【本牧保育室】
【受審の動機】
昨年度に引き続き第三者評価を受審させていただきました。園の運営を振り返ると共に、
今後の課題を見出す有効な手段として感じたためです。
運営主体の理念として、
「利用者に本当に求められるサービスを提供すること」を掲げて
おり、利用者調査を元に保護者のニーズを把握しながら、日々の運営に反映されるべく評
価受審に臨みました。また、評価機関の選定については比較しやすいよう、昨年度と同様
の機関へ依頼しました。
今後も常に利用者のニーズに耳を傾け、全ての利用者に親しまれる園でありたいと考え
ております。
【受審した結果】
第三者の目から見ていただくことにより、全職員が日々の保育を見直すきっかけとなり、
問題がクリアになり、新たな気付きが得られる機会となりました。評価の結果出てきた、
地域との連携・交流については、昨年度から引き続きの自園での課題であると捉えており
ます。入所対象が 0~2 歳児である横浜保育室では、実施・実現が難しい項目もありますが、
特性を生かした地域交流を保育に取り入れ、地域に開けた園へ展開していけるよう、出来
るところから努めていきたいと思います。また、利用者一人一人が気持よく利用していた
だけるよう、多くの声に耳を傾け、運営に反映していければと考えております。
高く評価していただいた点に関しては更なる向上を、課題として挙がった点に関しては
改善の努力をしてまいります。
今後も利用者のニーズに沿った保育サービスを提供していけるよう、評価結果を真摯に
受け止めて、職員の意識向上を保育の質向上へと繋げていきたいと考えております。
最後に、受審にあたりご尽力いただいた、評価機関の皆様、ご多忙にも関わらず利用者
調査にご協力いただいた在園児の保護者の皆様に心よりお礼申し上げます。