PDFファイル - 木更津市まなび支援センター

教育長だより
潮見の風
木更津市教育委員会教育長
第128号
西村
堯
平成15年12月15日発行
出張おはなし会ー 学社連携の進展ー
1 1 月 1 3 日 ( 木 )、 西 清 小 の 3 校 時 目 、 1 年 生 2 ク ラ ス が
音楽室に集まって、市立図書館の永野さん、小高さんによる、
「 出 張 お は な し 会 ・ ブ ッ ク ト ー ク 」が 始 ま っ た 。子 ど も た ち は 、
どんなお話が始まるのかなと、みんな瞳を輝かしている。10
分前まで、業間の向寒マラソンがあったので、ほっぺが真っ赤
な子もいる。
私も、図書館としての初めての試みである「出張おはなし会
・ブックトーク」がどのような催しなのか、大変興味を持って
参加させていただいた。
永野さん、小高さんが自己紹介をして、今日のテーマ「ほね
ほねくんがやってきた」が始まった。
段ボールの中から、等身大の厚紙で作った骨格模型が取り出
される。
導入がうまい。
「 人 間 の 骨 の 中 で 、 一 番 大 き い 骨 は ど こ で し ょ う 。」 小 高 さ
んが質問する。
子どもたちは、口々にいろいろ言う。
答えは、大腿骨だそうだ。
こうして、一冊目の本「ほね」を読み始めた。
小高さんは、以前は、文化財センターに勤務しており、文化財の専門家であるが、話し
方も、読み方も、とてもうまい。
永野さんは、司書であり、お話し会も
数多くやってこられたので、やわらかい
語り口で、子どもの心をなごませる。
「 は は は の は な し 」「 ほ ね 、 ほ ね 、 き ょ
う り ゅ う の ほ ね 」「 も の い う ほ ね 」 な ど 4
冊の本が読まれた。
あっという間の1時間であり、子ども
たちも満足した様子であった。
学社連携が言われて久しい。
しかし、現実には、なかなか進まなか
った。学校にも、社会教育関係者の方に
も、目に見えない壁があった。
今回の、この図書館から学校へ出かけ
て行って「おはなし会」を開くという催
し は 、画 期 的 な こ と だ と 思 う 。図 書 館 は 、
どちらかと言えば、静的なイメージで、
お客さんを待つというイメージが強い。
そ れ が 、職 員 が 学 校 へ 出 か け て い っ て「 お
はなし会」を開くという能動的な試みを
した。このお二人以外にも、鎌田さんも
学校を訪れている。
私は、このことを高く評価している。
また、この試みに賛同し、日程調整を
した13の小学校にも敬意を表したい。
今 後 も 、い ろ い ろ な 領 域 で 、学 社 連 携 、
つまり、総合教育行政が進むことを期待
したい。
<ジンジャー>
http://www.kisarazu.ed.jp/si/si.htm