1 学力向上対策に係る基本方針 2 各種学力調査の結果 - 豊後大野市

(豊後大野市教育委員会)
豊後大野市教育委員会においては、平成21年度全国学力・学習状況調査結果の公表
並びに各種学力調査の結果の分析を踏まえ、
「平成22年度豊後大野市学力向上推進計
画」を策定します。
1
学力向上対策に係る基本方針
「生きる力」を育む具体的な手立てを確立する観点から、新しい学習指導要領の趣旨
を踏まえ、
「知」
「徳」
「体」の調和のとれた、たくましく生きる「豊後大野っ子」を育成
する学校教育を推進します。
(1)授業改善と個に応じた指導の充実
①基礎・基本の確実な習得
②言語活動の充実による知識、技能の活用を図る授業改善
③総合的な学習の時間における探求的な活動の充実
④学力向上プランの作成と年間を見通したPDCAサイクルの確立
⑤習熟の程度に応じた指導や少人数指導等、指導体制の工夫改善
⑥補充的な学習や発展的な学習の充実
(2)家庭や地域社会との連携の深化
①学力向上会議、PTA等の場での実態、課題と取組の共有
②家庭での学習習慣、生活習慣の改善に向けた取組の推進
③外部人材の積極的な活用
(3)社会の変化に対応した教育の推進
①小学校外国語活動の推進
②勤労観や職業観、主体的な進路決定に資するキャリア教育の推進
③情報手段や情報モラルを身につける情報教育の推進
④環境教育の一層の推進
2
各種学力調査の結果及び分析
(1)平成21年度全国学力・学習状況調査について
①平均正答率:
(%)
ア 小学校
豊後大野市
( )内は昨年度
全 国
( )内は昨年度
小学校6年国語A
66.7 (58.2) 69.9 (65.4)
小学校6年国語B
47.0 (42.3) 50.5 (50.5)
小学校6年算数A
77.0 (67.5) 78.7 (72.2)
小学校6年算数B
48.4 (43.2) 54.8 (51.6)
イ
中学校
豊後大野市
全国
( )内は昨年度
( )内は昨年度
中学校3年国語A
76.9 (73.4) 77.0 (73.6)
中学校3年国語B
75.7 (58.2) 74.5 (60.8)
中学校3年数学A
59.7 (60.3) 62.7 (63.1)
中学校3年数学B
53.0 (44.3) 56.9 (49.2)
②教科の学力調査結果の分析
ア 主として「知識」を問う A 問題の平均正答率のポイントでは、昨年度に比
べて、全国平均との差が縮まり、子どもたちは「漢字を正しく書いたり、き
まりに沿って計算したりすること」や「グラフから数量を読取る」こと、
「文
章の展開に即して内容をとらえる」こと等に関する力を伸ばしてきています。
今後とも、ドリル学習やプリント等の繰り返し学習など、基礎的な知識及
び技能の確実な定着を図る継続的な取組が求められます。
イ 主として「活用」に関する B 問題については、その向上が豊後大野市子ど
もたちの課題であり、基礎的な知識及び技能を活用して課題を解決するため
に必要な思考力・判断力・表現力の育成が求められます。
特に、国語科では「書く」「読む」、算数・数学科では「数学的な見方や考
え方」
「数学的な表現・処理」の分野が落ち込んでおり、データや資料を活用
しながら、言語を駆使した学習活動を充実させることが大切となります。
<豊後大野市の児童生徒の課題となる国語科の問題内容>
●調べる内容を見通して必要な事柄を整理する。
●自分の立場や意図を明確にして話し合う。
●文章から必要な情報を読取り、簡潔にまとめて書く。
●文章と補助資料との関連を理解する。
<豊後大野市の児童生徒の課題となる算数・数学科の問題内容>
●見方を変えた別の解決方法を考え、それを記述する。
●情報を整理選択し、筋道を立てて考え、示された事実について評価す
る。
●証明の意義について理解する。
●事象を数学的に解釈し、問題解決の方法を数学的に説明することがで
きる。
③質問紙における主な回答と教科の学力調査の平均正答率との関連について
ア 毎日朝食を食べているか。
<質問紙における回答(%)>
豊後大野市
*食べている
全
国
小6 87.6
小6 88.5
中3 84.6
中3 82.2
*あまり食べていない
小6
5.0
小6
3.9
*食べていない
中3
4.5
中3
7.4
<豊後大野市の回答別平均正答率(%)>
小学校6年生
国語A
国語B
算数A
算数B
食べている
67.7
48.2
78.5
50.0
あまり食べていない
58.5
32.5
70.4
35.1
中学校3年生
国語A
国語B
数学A
数学B
食べている
77.9
76.7
61.2
54.4
あまり食べていない
70.7
69.7
54.3
46.7
イ
学校へ持っていくものを、前日か、その日の朝に確かめているか。
<質問紙における回答(%)>
豊後大野市
*している
全 国
小6 64.1
小6 65.6
中3 72.0
中3 65.3
*あまりしていない
小6 15.5
小6 13.5
*していない
中3 12.0
中3 16.1
<豊後大野市の回答別平均正答率(%)>
小学校6年生
国語A
国語B
算数A
算数B
している
71.1
51.0
80.7
52.8
あまりしていない
58.2
37.3
72.6
42.6
中学校3年生
国語A
国語B
数学A
数学B
している
79.1
77.8
61.5
55.0
あまりしていない
69.0
70.5
54.9
51.0
ウ
毎日 同じくらいの時刻に起きているか。
<質問紙における回答(%)>
豊後大野市
*している
全 国
小6 59.2
小6 61.0
中3 55.7
中3 55.9
*あまりしていない
小6 12.5
小6
9.8
*していない
中3 10.0
中3
8.9
<豊後大野市の回答別平均正答率(%)>
小学校6年生
国語A
国語B
算数A
算数B
している
67.1
48.2
78.1
50.7
あまりしていない
64.6
38.8
67.1
40.5
中学校3年生
国語A
国語B
数学A
数学B
している
78.6
76.1
60.8
54.9
あまりしていない
67.0
75.1
52.5
45.4
(2)平成21年度大分県基礎・基本の定着状況調査について
①結果概要
<小学校5年生
正答率:%>
豊後大野市
国
語
H21年度
大分県
66.4
H21年度
(偏差値:47.9)
H20年度
65.2
(偏差値:49.0)
69.0
(偏差値:49.3)
H20年度
66.1
(偏差値:49.5)
H21年度
算 数
H21年度
74.2
(偏差値:47.9)
H20年度
(偏差値:49.8)
H20年度
71.0
正答率:%>
豊後大野市
H21年度
国 語
大分県
H21年度
65.1
(偏差値:49.4)
H20年度
H21年度
H20年度
71.0
H21年度
60.1
H21年度
H20年度
55.1
58.4
(偏差値:49.3)
H21年度
66.2
(偏差値:48.5)
H20年度
61.0
(偏差値:49.4)
(偏差値:48.5)
英 語
71.5
(偏差値:49.4)
(偏差値:49.0)
H20年度
64.7
(偏差値:49.1)
(偏差値:49.5)
数 学
71.5
(偏差値:50.1)
(偏差値:47.8)
<中学校2年生
77.5
68.6
(偏差値:49.6)
H20年度
70.5
(偏差値:49.2)
71.4
(偏差値:49.2)
②成果の出ている内容及び課題となる内容
<小学校5年生:国語>
○漢字を読む
<小学校5年生:算数>
○与えられた計算を解く
○くわしくする言葉を探す(修飾語) ○四捨五入をして概数にする
○説明文の趣旨を考える
○一桁の数を表す数直線
●大切なことを聞き取る
●大きな数(億・兆)
●文章の場面を想定する
●分数と整数の比較
●文章から情報を抜き取り整理する
●筋道を立てて考える
●読取った情報を表にまとめる ☆
●買い物場面の想定し値段を考える ☆
<中学校2年生:国語>
<中学校2年生:数学>
○漢字を読む
○与えられた計算や問題を正しく解く
○説明文の内容を考える
○買い物場面を想定し値段を考える ☆
○人物の心情を考える
●筋道を立てて記述する
○読取った情報をカードにまとめる☆ ●円錐の表面積・体積
●長文の内容を考えて分ける
●文字式
●必要な情報に着目し、抜き取る
<中学校2年生:英語>
○会話の内容把握と場面の理解
概ね、各学年とも似た傾向が見られますが
○リスニング
☆印のように、小・中で異なる傾向の分野
●与えられた条件での記述
も見られます。
●長文の読み取り
●文法・慣用表
(3)平成21年度豊後大野市学習状況調査について(教研式 CRT-Ⅱ)
①調査結果の概要
教
科
(
)内は昨年度比較ポイント
H21市得点率
昨年度市得点率
全国得点率
77.1
79.5
78.5(↑1.4)
・関心、意欲、態度
75.6
77.1
77.3(↑1.7)
・話す、聞く
77.3
79.0
79.6(↑2.3)
・書く
74.7
77.2
75.7(↑1.0)
・読む
65.3
67.9
65.5(↑0.2)
・言語の知識理解技能 90.8
93.9
92.9(↑2.1)
72.4
75.1
72.6(↑0.2)
・関心、意欲、態度
69.7
71.9
72.5(↑2.8)
・話す、聞く
78.0
80.9
79.0(↑1.0)
・書く
67.2
68.8
64.7(↓2.5)
・読む
66.3
68.7
65.3(↓1.0)
・言語の知識理解技能 77.9
81.8
80.9(↑3.0)
68.3
73.2
71.0
・関心、意欲、態度
78.5
71.7
71.9
・話す、聞く
86.0
79.0
76.4
・書く
64.6
75.1
71.4
・言語の知識理解技能 66.7
73.8
73.5
73.6
75.1
72.7(↓0.9)
・関心、意欲、態度
77.6
79.9
78.1(↑0.5)
・話す、聞く
76.1
75.7
76.1(±0 )
・書く
75.6
79.6
76.7(↑0.9)
・言語の知識理解技能 70.2
71.1
69.1(↓1.1)
84.8
87.9
85.4(↑0.6)
・関心、意欲、態度
83.4
85.3
83.8(↑0.4)
・数学的な考え方
79.9
83.0
80.8(↑0.9)
・表現、処理
89.1
91.5
89.2(↑0.1)
・知識、理解
85.5
89.2
86.2(↑0.7)
小学2年
小学3年
小学4年
中学1年
小学2年
国
国
国
国
算
語
語
語
語
数
教
本市得点率
全国得点率
77.2
81.1
78.2(↑1.0)
・関心、意欲、態度
82.5
82.5
82.0(↓0.5)
・数学的な考え方
62.4
68.5
66.2(↑3.8)
・表現、処理
87.5
89.9
88.0(↑0.5)
・知識、理解
81.7
84.9
80.3(↓1.4)
74.1
79.3
76.5
・関心、意欲、態度
70.4
75.8
74.3
・数学的な考え方
68.5
74.0
69.0
・表現、処理
78.7
82.1
81.0
・知識、理解
70.9
82.0
79.6
76.4
79.0
76.0(↓0.4)
・関心、意欲、態度
66.5
69.0
66.2(↓0.3)
・数学的な考え方
73.9
76.1
73.0(↓0.9)
・表現、処理
78.2
80.0
78.0(↓0.2)
・知識、理解
77.5
79.7
77.1(↓0.4)
小学3年
小学4年
中学1年
科
算
算
算
数
数
数
全国比
②正答率の高い分野並びに今後の課題となる分野
国語科
<正答率の高い分野>
-小学校2年生―
<今後の課題となる分野>
―小学校2年生-
○楽しんで聞く
●どんな話か考えながら読む
○平仮名、片仮名の読み書き
●知らせたいことを選び、話す
●伝えたい内容を効果的に書く
-小学校3年生-
-小学校3年生-
○漢字を正しく使う
●どんな話か考えながら読む
○楽しんで聞く
●書く事柄を集め、選ぶ
●伝えたい内容を効果的に書く
-小学校4年生-
-小学校4年生-
○漢字を正しく使う
●伝えたい内容を効果的に書く
○言葉の性質や役割を知る
●伝えたい事柄を選んで話す
●文章の特徴に注意して読む
-中学校1年生-
-中学校1年生-
○小学校で学習した漢字を読む
●場面の描写に注意して読む
○ことわざや熟語の構成
●敬語の使い方
※太字は全国比-10ポイント前後
算数科
<正答率の高い分野>
-小学校2年生-
<今後の課題となる分野>
-小学校2年生-
○数の大小比較
●加法を使う場面
○加法を使う場面
●10が7こと1が6こで□(2位数の構成)
●答えが同じになる減法
●5は2と□、6は5と□
-小学校3年生-
-小学校3年生-
○乗法九九
●3時55分の時計見つけ(時刻の読み取り)
○加法の筆算
●色板を用いた形づくり
○色板を用いた形づくり
●減法の応用文章題
-小学校4年生-
-小学校4年生-
○除法(64÷8 30÷5)
●加法、減法の計算の工夫
○正方形を見つける
●地図をもとにした道のりの差
○情報の適用
●万の数の構成
●2次元の表の読み取り
●はかりの読み取り
-中学校1年生-
-中学校1年生-
○分数の乗法、除法
●辺の長さが分数となっている三角形の面積
○比と比例
●四角形及びその面積を求める式が与えられ、
その求め方の図示
※太字は全国比-10ポイント前後
国語科では「書くこと」
「読むこと」「話すこと」の領域が落ち込んでいます。
算数・数学科では「数量関係」「図形」の領域が落ち込んでいます。
英語科では「長文読解」
「文法事項」が落ち込んでいます。
学力向上のためには
学校における授業その他の教育活動の改善に係る取組と、子ども
たちの基本的な生活習慣の定着及び家庭学習の習慣化が重要です。
3
豊後大野市の子どもたちにつけたい力
課題1 目的に応じて内容を読み取り、情報の取り出し、活用する力
課題2 示された場面を想定する力
課題3 事実や他の考え方に関連付けて思考し、筋道を立てて表現する力
課題4 根拠や与えられた条件に沿って効果的に記述する力
4
現状に対する総括と今後3年間の目標数値
(1)現状に対する総括
豊後大野市は、平成21年度「全国学力・学習状況調査」においては、中学校国語 B
問題で全国平均を上回りました。しかしながら、小学校国語と算数の A 及び B 問題、並
びに中学校国語の A 問題、数学の A 及び B 問題において、依然として全国平均を下回る
厳しい結果となっています。
ここで、昨年度の結果と今年度の結果について全国平均との差がどれだけ変化したの
か、まとめてみると以下のとおりとなりました。
<昨年度に比べ、平均正答率が、全国平均と比べどう変化したのか>
※昨年度より全国平均との差を詰めてきたポイント数は、+で表示
※昨年度より全国平均との差が開いてしまったポイント数は、-で表示
単位(%)
国語 A
国語 B
算数・数学 A
算数・数学 B
小学校
+4.0
+4.7
+3.0
+2.0
中学校
+0.1
+3.8
-0.2
+1.0
小学校では全ての問題にて、全国との差を2.0~4.7ポイント詰め、近付いてき
ています。中学校においては数学 A 以外で0.1~3.8ポイント全国平均に近付きま
した。今後とも各学校において、基礎・基本の確実な定着と、それらを活用して課題の
解決を図る思考力・判断力・表現力の育成を図る授業改善等の取組が求められます。
また、同時に実施された質問紙による意識調査によれば、子どもたちの基本的生活習
慣の定着並びに家庭学習の習慣化が学力と大きく関連していることも、当市はもちろん
全国的な傾向として明らかになっています。このことについては、学校だけでの取組だ
けでは限界があるため、当面、豊後大野市の児童生徒の学力が全国レベルまで到達でき
るよう、昨年度より教育委員会の取組のテーマとして掲げてきました「情報・課題の共
有と連携」を更に深化させながら、家庭や地域の方々と連携した「豊後大野っ子」の学
力向上を推進していかなければならないと考えます。
(2)今後3年間の目標数値
義務教育の根幹(水準確保、機会均等、無償制)を確保する観点から、今後3年間で、
全国レベルまで到達できるよう取組を継続します。具体的には全国調査結果に基づいた
数値として以下の通りですが、抽出調査となったことに鑑み(3)による効果測定を計
画します。
①小学校6年生国語では「知識A」
「活用B」とも毎年1.2ポイントずつ向上
平成21年度数値に比べ、平成22年度に1.2ポイント向上、平成23年度ま
でに2.4ポイント、平成24年度までに3.6ポイント向上
②小学校6年生算数「知識A」では毎年0.6ポイントずつ向上
平成21年度数値に比べ、平成22年度に0.6ポイント向上、平成23年度ま
でに1.2ポイント、平成24年度までに1.8ポイント向上
③小学校6年生算数「活用B」では毎年2.0ポイントずつ向上
平成21年度数値に比べ、平成22年度に2.0ポイント向上、平成23年度ま
でに4.0ポイント、平成24年度までに6.0ポイント向上
④中学校3年生国語では「知識A」
「活用B」とも毎年0.3ポイントずつ向上
平成21年度数値に比べ、平成22年度に0.3ポイント向上、平成23年度に
0.6ポイント、平成24年度までに0.9ポイント向上
⑤中学校3年生数学では「知識A」
「活用B」とも毎年1.2ポイントずつ向上
平成21年度数値に比べ、平成22年度に1.2ポイント向上、平成23年度に
2.4ポイント向上、平成24年度までに3.6ポイント向上
(3)効果測定計画
県調査における偏差値の検証とともに、単年度事業であることに鑑み、平成22
年度中(3学期)に「学力向上支援教員」の取組について、学校評価と関連付け、
児童生徒や保護者、地域等による評価結果並びに小学校4・5年生を中心とした単
元末テスト等の結果データを検証し、学力向上推進計画の策定へつなげます。
5
今後の取組内容
教育委員会
○学力向上拠点校の研究内容の普及
○思考力・表現力向上拠点校の取組の普及
○各種研修会・連絡会議の充実
学
校
家庭・地域
○「授業力」と「組織力」の向上
○学校への提言及び連携
○保護者、地域との課題、取組の共有
○学校に対する積極的な支援
○校種間での早期の情報共有
○家庭での学習習慣、生活習慣の確立
(1)教育委員会の取組
①教育環境の整備
安全で安心して学べる環境づくりを推進します。
②研究主任研修会等の研修会・連絡会議の充実
中核となる教員の育成に資するため、市内の児童生徒の実態や、授業改善を
中心とした学力向上に向けた取組及び学校運営参画に係る意識の高揚を図りま
す。
【数値目標:校長会議 毎月1回 教頭会議 年間1回
研究主任研修会 年間2回】
③竹田教育事務所と連携した校内研究へのサポート及び指導主事の派遣の充実
学校がより自主的、自立的な教育活動が展開できるよう、竹田教育事務所と
連携し支援します。
【数値目標:校内研究会等への指導主事の派遣 各学校年間3回以上】
④学力向上支援プロジェクト事業の推進
推進校3校の取組を市内に還元するとともに、各学校の組織運営体制、指導
体制の充実を図ります。
【数値目標:推進校校内研究会への学校改善支援チームの派遣 合計年間6回以上】
⑤思考力・表現力向上対策事業の推進
「授業改善」
「小・中が連携した研究の推進」「小・中が連携した学力向上会
議」を柱とすることにより、地域の児童生徒の課題を共有し、改善に向けた取
組を中学校区単位ですすめます。また、これまで県内外へ実施してきた「先進
地視察」を継続します。
【数値目標:拠点校での市内への授業公開 年間各1回以上】
⑥学校評価の取組への支援
保護者や地域住民からの積極的な提言を受け、学校運営の改善と活性化を図
り、学校の「応援団」を増やします。
⑦公立幼稚園・保育所合同研究会による、小学校への円滑な接続
協同的な学びを通して、規範意識や社会性、思考力の芽生えを大切に育てま
す。
【数値目標:公立幼・保・小合同学習会の開催 年間1回】
(2)学校における家庭や地域と連携した改善方策の一層の充実
①開かれた、特色ある学校づくりの推進
・授業参観日や学校公開日の設定
【数値目標:授業参観日・学校公開日 各学校毎月1回】
・保護者、地域への積極的な情報提供と丁寧な説明
②日常的な授業力向上に係る取組の推進
・校長を中心とした職員間の共通理解及び学校経営への参画意識の向上
・職員間の共通理解と思考力・判断力・表現力育成に係る学習過程の工夫
・校内互見授業の充実
【数値目標:互見授業 各学校全教員年間1回以上+日常的な互見活動】
③学力向上会議の充実
・小、中学校での「相乗り会議」による情報の共有
・保護者や地域との、児童生徒の課題と改善に向けた取組の共有
【数値目標:学力向上会議への指導主事の派遣 各学校年間1回以上】
④学校評価の充実
・自己評価、学校関係者評価、外部アンケート集約の工夫、充実
・保護者、地域の教育力の積極的な活用
【数値目標:学校関係者評価委員会 各学校年間2回】
⑤校長等による計画的な授業参観の実施と適切な指導
・教職員一人ひとりの「授業力」の向上と「学校組織力」の向上
【数値目標:校長等による授業参観 週当たり3回以上】
(3)家庭及び地域へお願いすること
①望ましい食生活をはじめとする生活習慣の定着
「8時間以上の睡眠と1杯以上の朝ご飯」やテレビ、ビデオ、ゲーム等の長
時間の視聴や利用等による生活習慣の改善に向け、学校と連携した取組が求め
られる。
②家庭学習の習慣化
家庭と学校が共通理解した家庭学習の習慣化が求められています。
③PTA関係会議、授業参観日、学力向上会議等への積極的な参画と提言
④学校支援地域本部事業を活用した地域の教育力の積極的な提供
(4)定期的な取組に係る評価
上記(1)から(3)までの取組について年間を通し形成的な評価を実施しな
がら改善を図る。
(5)市町村学力向上戦略支援事業に係る「学力向上支援教員」の小学校における国語
科もしくは算数科に特化した効果的な活用
~豊後大野市のキャッチフレーズ~
「『15の春』を泣かせるな!」
活用方法1:配置校における授業改善や学力向上の取組を中心となって展開すると
ともに、市内各小学校へ出向き、市内各小学校における学力向上の取
組を平準化し、向上させる。
①
配置校における学力向上の取組や授業力向上に資する実践や助言を実施します。
ア
思考の言語化や言語活動の充実の視点からの示範授業並びに授業参観を通し
た助言、教職員の意識改革の促進。
イ
②
学力向上会議における保護者、地域住民との連携・協力の深化。
市内各小学校間の課題と改善に向けた取組の共有、並びに教職員の意識改革を
促進させる「連携校内研究会」を推進します。
ア
「地域ぐるみの推進」の視点から、市内各小学校の国語、算数の学力向上に
資する「連携校内研究会」の推進。
○他校において、自らの示範授業を通し、思考を言語化する学習過程の改
善と言語活動の充実。
○教員の授業を参観し、改善に向けた助言の実施。
○校内研修の中で、研究内容や言語環境の整備等についての助言。
イ
市内各小学校における学力向上会議への「学力向上支援教員」の立場での参
画。
○家庭における学習習慣、生活習慣の確立について保護者、地域住民と協
議し、改善に向け働きかけるとともに、市内の取組の平準化。
ウ 市内各町における小・中学校が連携した「連携学力向上会議」の推進。
活用方法2:市内全体の視点から、市教委と連携し、学力の実態と改善に向けた取
組、並びに教員の意識について検討し、各学校の研究を充実させる。
① 「豊後大野市思考力・表現力向上対策事業」と連携し、市教委指導主事とともに
事業拠点校における年間複数回の公開授業研究会へ参画し、指導・助言並びに授
業改善に関する形成的評価を実施します。
② 年間2回の「豊後大野市研究主任研修会」へ参画し、思考を言語化する学習過程
並びに言語活動の充実による授業力の向上を推進します。
③市教委、「学力向上支援教員」等で、「学力向上推進会議」を開催し、取組につい
て評価するとともに、保護者・地域の声を学力向上推進計画に生かします。
④ 市教委の学力向上施策に基づき、活動内容について広報等を通じて、地域に発信
します。
<「学力向上支援教員」活用モデル図>
1
豊後大野市学力向上推進会議を開催し、学校、保護者、地域が一体となって学校力の
向上に努め、児童生徒の学力向上に資する。
2
市内の各小学校において、授業力向上に資する連携校内研究を推進するとともに、小・
中間の「連携学力向上会議」の開催により小・中9年間の課題を共通理解し、一貫し
た教育スタイルについて検討、実施する。
豊後大野市学力向上推進計画
連携
豊後大野市思考力
表現力向上対策事業
連携
豊後大野市学力向上推進会議
(市教委・学力向上支援教員等)
豊後大野市研究
主任研修会
学力向上支援教員配置校及び市内における実践や指導・助言
(
「連携校内研究」
「連携学力向上会議」等)
豊後大野市小学校ブロック
菅尾小・百枝小・三重第一小・三重東小・新田小・
清川小・緒方小・朝地小・大野小・千歳小・犬飼小
大分県市町村学力向上戦略支援事業 ・ 大分県学力向上支援プロジェクト事業