国の行政機関の通報処理ガイドラインQ&A 共通:総論 (答) 通報を行っ

国の行政機関の通報処理ガイドラインQ&A
共通:総論
問1 行政機関の職員からの通報について、
「内部の職員等からの通報」と「外
部の労働者からの通報」を分ける基準は何ですか。
(答)
通報を行った職員が所属する行政機関(府省庁)が通報を受けた場合は、
「内
部の職員等からの通報」に関するガイドラインに従って通報を処理すること
になります。
他方、職員から監督官庁としての権限行使を期待して通報があった場合(職
員のインサイダー取引について証券取引等監視委員会の窓口に通報された場
合など)には、当該監督官庁は、
「外部の労働者からの通報」に関するガイド
ラインに従って通報を処理することとなります。
共通:総論
問2 公益通報者保護法の制定や国の行政機関向けガイドラインの策定を踏
まえて、地方公共団体においてはどのように対応すればよいのですか。
(答)
公益通報者保護法との関係で、地方公共団体は、①事業者として、内部の職
員から通報を受け付けること、②公益通報者保護法上の「権限を有する行政機
関」として、労働者からの通報を受け、必要な調査をし、法令に基づく措置等
をとることが必要です。
そのため、各地方公共団体においても自主的、主体的に通報処理の仕組みを
整備することが望まれます。
具体的には、通報を受け付ける体制をどうするか、その他、通報処理の在り
方をどうするか(権限を有する担当部局ごとに直接通報を受け付ける体制とす
るか、又は、通報者の便宜を考慮して、総合的に通報を受け付ける体制とする
か等)について、地方公共団体の実情等に応じて整備を検討していただくこと
になります。
その際、通報処理の基本的事項を定めた国の行政機関向けガイドラインが参
考になります。また、権限を有する行政機関として通報を受ける場合は、地方
公共団体の行う事務には、自治事務のみならず法定受託事務もあることから、
各省庁の作成する内部規程も参考になると思われます。
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共通:2
問3 通報処理における個人情報の保護はどのような点に留意すればよいの
ですか。
(答)
通報処理における個人情報保護は、政府が特に留意するよう国会で附帯決議
がなされているところです。そこで、ガイドライン中でも通報処理の各過程に
おいて個人情報の取扱いに留意すべきことを規定しています。
具体的には、
「行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律」
(平成15
年法律第58号)及び「行政機関の保有する個人情報の適切な管理のための措
置に関する指針について」と題する各府省庁等官房長等あて総務省行政管理局
長通知(平成16年9月14日付け総管情第84号)で示されている指針も参
考にして、各府省庁の責任で内部規程(訓令等)の整備その他の措置を講ずる
こととなります。
共通:2
問4 現時点で、各府省庁で通報処理について定めた規程又はガイドラインの
例はあるのですか。
(答)
行政機関内部の職員等からの通報については、内閣府本府や社会保険庁の規
程があります。
外部の労働者からの通報については、経済産業省の「競争紛争通報者保護ガ
イドライン」、
「原子力施設安全情報申告制度運用要領」、
「産業保安申告処理要
領」、文部科学省の「原子力施設に係わる安全情報申告制度運用要領」等があ
ります。
共通:2
問5
相談窓口は何のために設置するのですか。
(答)
事業者内部で法令違反と思われる行為を知った労働者(職員)は、事前に
ある行為が法令違反行為に該当するのか否か、また、通報処理の手続きはど
のようなものか等について知りたいと思うでしょうから、相談窓口が必要で
す。
共通:2
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問6
「通報」と「相談」の違いは何ですか。
(答)
「通報」とは、一定の事実を他人に知らせる行為をいい、
「相談」とは、他
人の助言を受ける行為をいいます。
通報相談窓口においては、通報に先だって、ある行為が法令違反行為に該
当するのか等の相談や通報処理手続きの問合わせ等に対応することが想定さ
れます。
共通:2
問7 「相談」の窓口と、
「通報」の窓口を完全に一体化してもよいのですか。
行政相談、セクハラ相談その他の窓口との関係はどうなるのですか。
(答)
当該規定は、相談者又は通報者とのやりとりにおいて、相談者又は通報者
と窓口担当者との間で混乱が生じないように、当該相談又は通報が「通報」
と「相談」のいずれに該当するかという峻別を担当者が明確に認識し、相談
者又は通報者との間で見解を共有しておく必要があるという趣旨のものであ
り、必ずしも通報窓口と相談窓口を別個に設けるべきとの趣旨ではありませ
ん。したがって、相談窓口と通報窓口の運用上の一元化については、差し支
えありません。
なお、本ガイドラインの趣旨に従って通報処理が行われる限りにおいては、
セクハラ相談等の既存の窓口を活用して一体的に運用することも差し支えあ
りません。
また、各府省等倫理監督官あて国家公務員倫理審査会会長通知(平成17
年3月31日付け倫参第22号)に記述されているとおり、
「職員の職務に係
る倫理の保持のための通報制度」と一体化することも差し支えありません。
共通:2
問8
「自らが関係する通報事案の処理に関与してはならない。」とされてい
ますが、「関係する」とは具体的にどのような場合のことですか。
(答)
具体的には、例えば、
・ 通報処理担当者が、法令違反行為を行った当事者である
・ 通報処理担当者が、以前法令違反行為が行われた部署に勤務していた
・ 通報処理担当者が、法令違反行為を行った者の親族である
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等の場合が想定されます。
共通:3(1)
問9
「通報者の秘密保持に配慮しつつ」とはどのような配慮なのですか。
(答)
例えば、面会による通報であれば他の職員に分からないよう別室で聴取する
とか、電話による通報であれば会話が担当外の職員に聞こえないように工夫す
る等の方法が考えられます。
共通:3
問 10
調査の通知に関して留意すべき「利害関係人」には具体的にどの程度
の範囲が含まれるのでしょうか。
(答)
利害関係人には、通知に関して利害関係のある者が広く含まれます。具体
的には、調査の過程で聴き取り調査を行った被通報者の同僚等の他、被通報
者(通報された者をいう。)も含まれます。事案によっては国や地方公共団体
も含まれます。
共通:3(2)
問 11 調査に際して担当者が留意すべき事項の具体例として、どのような事
項が考えられますか。
(答)
具体的には、例えば、
・ 通報者についての情報管理を徹底する
・ 立ち入り調査を行うに当たって、通報者が特定されないように対処する
・ 通報者と接触するに当たって、時間や場所を適切に定める
ことなどが考えられます。
共通:内部5(1)
外部4(1)
問 12 適切な保存期間とは何年くらいでしょうか。
(答)
1.通報関連資料の保存期間については、各府省庁の判断でそれぞれ適切に決
定することになります。
なお、職員等からの通報事案については、現在の運用例として、内閣府の
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法令遵守対応室の通報関係書類は、内閣府本府文書管理規則(平成13年1
月6日訓令第22号)別表第17第3表8(1)「考査、監査に関するもの」等
として、通報処理の終了後最低5年は保存すべきものとされています。
また、外部の労働者からの通報事案については、労働関係における民事上
の権利に関する消滅時効期間(賃金2年、退職手当5年、損害賠償請求権そ
の他の債権10年)等も考慮の上、決定することになります。
2.通報処理に関して争訟が生じていることを知った府省庁は、それらが終結
するまでの間、保存期間を延長することが望まれます。
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<内部の職員等からの通報>
内部:総論
問 13 独立行政法人や公益法人は、民間ガイドラインの対象となるのですか。
(答)
国の行政機関の通報処理ガイドライン(内部の職員等からの通報)(以下、
「行政機関内部向けガイドライン」という。)は、
「1.目的」に記述されてい
るように、国の行政機関を対象としたものです。
このため、行政機関ではない独立行政法人や公益法人は、行政機関内部向
けガイドラインではなく民間事業者向けガイドラインの対象となります。
なお、職員に国家公務員の身分が与えられている法人(特定独立行政法人、
日本郵政公社)は、公益性も高く、職員の身分については一般職の国家公務
員とされており、行政機関と同様公益通報者保護法第7条の対象となってい
ます。このため、これら特定独立行政法人等において内部通報処理制度を整
備する際は、人事院の救済制度の周知等の項目が含まれている行政機関向け
ガイドラインも参考にするとよいでしょう。
内部:総論
問 14 通報処理窓口を設置することでどのような効果があるのでしょうか。
(答)
通報処理窓口の設置により、①通報がなされた場合に適切に処理され、業務
における法令遵守が確保されるとともに、②職員自らが業務を厳正に執行する
という意識を高める上で極めて有益であると考えられます。
内部:2(1)
問 15
「幹部を責任者とし、部署間横断的に通報を処理する仕組み」とは具
体的にどのような仕組みを想定していますか。
(答)
通報の内容は多岐に渡る可能性があり、また、調査や再発防止策が全部局
に及ぶこともあり得ることから、行政機関全体において権限を持つ幹部を責
任者として、幹部の下に通報を処理する体制等を整備することを想定してい
ます。具体的には、例えば、大臣官房長を責任者として内部規程を整備し、
大臣官房に通報処理の窓口を置くような体制等が想定されます。
内部:2(2)
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問 16
通報処理窓口を「全部局の総合調整を行う部局又はコンプライアンス
を所掌する部局」に設置することとされているのはなぜですか。
(答)
通報の内容は多岐に渡る可能性があり、調査や再発防止策が全部局に及ぶこ
ともあり得ることから、法令遵守に関する幅広い権限を有する部局であること
が必要だからです。
内部:2(2)
問 17 地方支分部局がある場合、窓口はどのように設けられるのでしょうか。
(答)
地方支分部局のある府省においては、受付、調査、措置等を適切に行うため、
地方ブロックごと又は都道府県レベルの支分部局ごとに窓口を設置すること
が望ましい場合があり、実情に応じて各府省庁において判断することになりま
す。
内部:2(2)
問 18 外部の弁護士等は配置すべきでしょうか。
(答)
必ず配置しなければならないわけではありませんが、
① 同じ府省庁の職員へ通報することは心理的に抵抗感のある職員がいると
考えられること
② 法令遵守を徹底するためには外部の専門家を配置することが有益である
こと
から、外部の弁護士等を外部ヘルプラインとして活用することが望まれます。
なお、内閣府や金融庁に設けられている既存の制度では、いずれも外部ヘル
プラインに相当する窓口に弁護士を活用しています。また、地方公共団体では
第三者委員会へ通報できるようにしている例もあります。
内部:2(4)
問 19
通報対象が公益通報者保護法の通報対象よりも広がっているのはなぜ
ですか。
(答)
行政が円滑にその役割を遂行していくためには、法令遵守を徹底し行政に対
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する国民の信頼を確保することが重要です。このため、通報対象を公益通報者
保護法の規定に限定せず、当該行政機関の法令違反行為及び各行政機関におい
て定める事実に広げています。
なお、すでに内部通報制度を有している府省庁や地方公共団体においては、
法令違反全般等、通報対象を広汎に設定しています。また、国家公務員倫理審
査会が本年3月 31 日に「職務に係る倫理の保持のための通報制度の整備につ
いて」を発しており、国家公務員倫理法関係の通報制度の整備も行うこととさ
れています。
なお、契約違反のような法的義務への違反行為は、法令違反に準じるものと
して取り扱われることになります。
内部:2(4)
問 20
「代理人その他の者」の「その他の者」とは、具体的にどのような者
を想定しているのですか。
(答)
当該規定については、公益通報者保護法第 2 条第 1 項に規定された文言を
使用しているものです。例えば、行政事務が民間委託されている場合に、当
該事務を行う民間の労働者が入る場合があると考えられます。
内部:2(4)
問 21
「適正な業務の推進のために各行政機関において定める事実」とは何
を想定しているのでしょうか。
(答)
人の生命、身体、財産その他の権利利益を害する事実、環境の保全を害する
事実、不当な行為の事実等が考えられます。これらの事実を放置する場合には、
かかる不作為が違法性を帯びることもあり、適切に対処することが望まれます。
内部:2(5)
問 22 匿名の通報にはどのように対処すべきですか。
(答)
匿名の通報については、通報者との連絡がつかないため、十分な調査ができ
ないことがあり、また、通報者へのフィードバック(調査結果の通知等)も困
難であることなどから、実名に基づく通報と同様な通報処理を行うことは困難
です。
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しかし、匿名の通報であっても法令遵守のために有益な情報が寄せられる場
合もあることから、情報提供として受け付ける等、何らかの対応を図ることが
望ましいでしょう。
なお、民間の実態では、匿名を希望する通報者に対しては、通報窓口の担当
者が、通報者の保護や調査の流れを誠実に説明することで実名を明かしてくれ
ることが多いようです。
内部:2(5)
問 23 不正の目的での通報にはどのように対処すべきですか。
(答)
業務妨害や誹謗中傷など不正の目的をもってする通報は法による保護の対
象とはされません。また、悪質な事案については懲戒処分等の対象となり得る
と考えられます。
内部:2(5)
問 24
広く「国民等からの通報も受け付けることができる」としているのは
なぜですか。
(答)
内部通報窓口であることから、行政機関内部の職員等からの通報の受付が中
心となりますが、法令遵守を図るためには、違法行為等に関する通報を職員等
に限らず、広く国民から受け付け、その是正を図ることが必要な場合もあるの
で、そのように規定しています。
内部:2(5)
問 25 職員と一般国民からの通報は同じ基準で受け付けるのでしょうか。
(答)
窓口で受け付ける通報の基準については、通報者の性格に応じて、一定の差
異を設けることはあり得ます。
内部:3(1)
問 26 「通報を受理しないとき」とはどのような場合ですか。
(答)
例えば、
① 通報対象事実でないことが通報時において明らかな場合
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② 通報内容が著しく不分明な場合
③ 通報内容が虚偽であることが明らかな場合
等が考えられます。
内部:3(2)及び(4)
問 27
調査結果の通知と是正措置等の通知は一括で行われることもあるので
すか。
(答)
調査結果を踏まえて、是正措置等が速やかにとれるのであれば、通報者への
通知を一括で行っても差し支えありません。
内部:3(4)
問 28 標準処理期間は必ず定める必要があるのでしょうか。
(答)
標準処理期間を定めることが難しい場合もあるため、通報者に対し、必要と
見込まれる期間を通知することでもよいとされています。なお、事務の性質上、
標準処理期間を定めたり、見込み期間を通知することが、いずれも困難な場合
もあり得ることから、努力義務規定としています。
内部:3(5)
問 29 公表が必要な事項とは、どのような事項を想定しているのですか。
(答)
公表することにより、国の行政機関の法令遵守が推進されるような事項が
考えられます。例えば、相談及び通報が寄せられた件数及びその概要、通報
に基づき措置が行われた事案の件数及びその概要等が考えられます。
内部:4(1)
問 30 通報者等に対して、どのような不利益取扱いが禁止されるのですか。
(答)
免職、停職、減給、戒告等の懲戒処分に限られません。
・ 懲戒処分に該当しない訓告、厳重注意、自宅待機命令
・ 不利益な配置の変更など人事上の差別取扱いの作為又は不作為
・ 昇給、昇格など給与上の差別取扱いの作為又は不作為
・ 退職の強要
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・ 仕事を与えないこと
・ 専ら雑務に従事させるなど就業環境を害すること
等の事実上の行為も禁止されます。
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<外部の労働者等からの通報>
外部:2(6)
問 31
公益通報者保護法に基づく公益通報以外の通報の受付については「各
行政機関が別に定める」としているのはなぜですか。
(答)
法令を所管する各府省庁においては、法が規定する通報対象事実や通報者の
範囲外でも、有益な情報提供があれば、従来から適宜調査や行政処分等を行っ
てきました。法令遵守に資するそのような取扱いをこのガイドラインでも踏襲
し、各府省庁において、適正な権限の行使がなされるべき場合の手続を予め定
めておくことが有益であると考えられるからです。
外部:3(1)
問 32 通報を受理する必要のない事案とはどのようなものですか。
(答)
ある府省庁に対して、
① 当該府省庁の通報対象事実でない事実の通報があった場合
② 通報内容が著しく不分明な通報があった場合
③ 通報内容が虚偽であることが明らかな場合
など、そもそも通報を当該府省庁で受理しても何ら対応できないことが窓口で
容易に判断できるものについては、そもそも受理をしないという取扱いをする
こととなります。
外部:3(2)
問 33 受理はしても調査をしない事案とはどのようなものですか。
(答)
問 32 に対する回答で挙げたように通報としての形式及び実質を備えていな
い場合と異なり、形式的には当該府省庁において通報対象事実として定められ
ている事実が通報された場合には、窓口としては受理をせざるを得ないと考え
られます。
しかし、受理後に当該事案を検討した上で、調査をする必要性が認められな
い場合(すでに調査済み、すでに改善済み等)や、調査を行うことが相当でな
い特段の事情がある場合(調査をすることによってより重大な他の法益が害さ
れる等)は、例外的に調査を行わないとの判断をすることとなります。
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外部:3(1)
問 34
教示をするための「権限を有する行政機関」は、どのようにして調べ
ればよいのですか。
(答)
今後、本法の通報対象事実となる法令の概要と対応する行政機関のリストを
作成する予定です。教示の際にはこのリストが使用されることになります。
外部:3(5)
問 35
標準処理期間は必ず定める必要があるのでしょうか。また、標準処理
期間を定める場合はどの程度の期間が適当ですか。
(答)
標準処理期間を定めることが難しい場合もあるため、通報者に対し、必要と
見込まれる期間を通知することでもよいとされています。なお、事務の性質上、
標準処理期間を定めたり、見込み期間を通知することが、いずれも困難なとき
もあり得ることから、努力義務規定としています。
標準処理期間を定める場合、具体的にどのような期間が妥当なのかについて
は、問題となる法令ごとに異なるので一概にはいえません。各所管法令に基づ
く事務の特性に応じて、各府省庁において適正と判断する期間を定めることに
なります。
外部:4(2)
問 36 行政機関同士が「協力」するのはどのような場合ですか。
(答)
例えば、A、B両省で共管する法律があり、両省の所管部分を跨って法令
違反行為が行われているとの通報がなされた場合には、両省は情報の共有を
行うことや立ち入り検査等の日程を調整するなど、
「協力」をすることが必要
と考えられます。
外部
問 37
通報者が、ガイドラインに基づく通報処理に不満がある場合には不服
申立てができますか。
(答)
通報処理の内容について通報者に対してはできる限り誠実に説明し、行政機
関に対する不信感を与えることのないように対応することが望まれます。
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しかし、ガイドラインは、関係省庁による申合せであって、国民に適正な通
報処理を求める具体的権利を付与するものではありません。また、ガイドライ
ンは、各府省庁に通報処理手順を内部規程化するよう求めていますが、この内
部規程も、職員に対する基準を示すにとどまります。
このため、本ガイドラインに定める通報処理は通報者による各種不服申立て
等の対象とならないと考えられます。
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