北海道札幌平岡高等学校:大坂厚志 1.学校種・学年・科目名・単元名 高等学校・3年・物理Ⅱ・「電磁誘導と電磁波」 2.単元の目標 ・電磁誘導の現象を定量的に扱い、エネルギー保存の観点でもとらえることができること。 ・交流回路、特にコイルやコンデンサーを流れる交流の性質を理解させ、共振回路、電気振動に振 れ、交流の現象をエネルギーの観点から理解すること。 ・物理Iで扱った電波の利用および波の性質を発展させ、電磁波が波の性質を持つことを理 解すること。 3.「理科ねっとわーく」活用のポイント 【モデルの提示】 デジタルコンテンツの動画を見せることにより、コイルに交流が流れる際のようすを 観察させる。 【知識の定着】 デジタルコンテンツの動画を見せる際に、ワークシートを用い、空欄を埋める形で授 業を展開し、知識の定着を図る。 <利用コンテンツ名> 物理Ⅱ 電磁誘導・半導体 相互誘導 変圧器 コイルに流れる電流 4.指導計画(12時間扱い・本時8/12) ①電磁誘導の法則(3時間) ②交流の発生(2時間) ③インダクタンス(2時間) ④交流回路(3時間・本時1/3) ⑤電磁波(2時間) 5.本時の目標 ・コイルが交流電圧に対して抵抗のはたらきを示すことを理解させる。 ・RL直列回路で、抵抗とコイルに加わる電圧の実効値の和と電源電圧が一致しないこと から、コイルに加わる電圧と電流の位相がずれていることを理解させる。 146 北海道札幌平岡高等学校:大坂厚志 6.本時の展開 児童生徒の思考と活動の流れ 教師の支援・使用コンテンツ ・前時の学習内容を確認する。 ・相互誘導について理解して ●相互誘導のデジタルコンテンツを見る。 いるか、前時のデジタルコ ●変圧器のデジタルコンテンツを見る。 ンテンツを見せながら、確 認する。 【理】相互誘導 1 相互インダクタンス V2=-MΔI1/Δt を理解しているか。 2 変圧器とエネルギーの保存 V1e:V2e=N1:N2 を理解しているか。 【理】変圧器 ・直流にはなく、交流に対して、抵抗のはたらきを示す量 のことをリアクタンスということを理解する。 ●コイルに流れる電流のデジタルコンテンツを見る。 ・コイルのリアクタンスにつ いて説明する。 【理】コイルに流れる電流 ・コイルに流れる電流が直流の場合、抵抗のはたらきをし ないが、交流の場合、抵抗のはたらきをすること、また、 そのことをリアクタンスと言うことを理解する。 ・コイルに加わる電圧は、コイルを流れる電流よりも位相 がπ/2だけ進んでいることを理解する。 コイルのリアクタンス ・デジタルコンテンツは、必 XL=VLe/ILe=ωL 要に応じて繰り返し、再生 位相 VL=VLosin(ωt+π/2) する。 が理解できたか。 ・ワークシートで学習内容を確認する。 ・ワークシートに書き込ませ る。 7.参考資料 北海道立理科教育センター http://www.ricen.hokkaido-c.ed.jp/index.html 147
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