工業団地/バゴー

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工業団地/バゴー
 ヤンゴンの北東70km、バゴー管区の首都バゴー市にある工業団地。地元政府が開発。
 区画割りができており、外資向けエリア、ローカル企業向けエリア、農業向けエリア、一部の大企業向け特別エリア
がある。
 2014年1月現在、3工場が稼働済み、10社程度が契約済み。日産自動車(マレー資本のTan Chong Motor)の他、
ナイキ(韓国資本)、日系の縫製工場も3社稼働済み。
 賃料は初めの10年間が2.5ドル/㎡・年、次の10年間が同3ドル、次の10年間が同3.5ドル。
 人件費はヤンゴン近郊と同程度。また、工業団地全体でも数工場しか稼働していないにも係らず、ワーカーの通勤
の為に既にバスを使っている工場があり、バイクや自転車での通勤圏内の人手は豊富ではないと思われる。工場の
増加に伴いバスの用意は必須になると予想され、コスト要因となり得る。
 電気事情(停電)はヤンゴンと同程度
 国道(ヤンゴン‐マンダレー道路)に面し、ヤンゴンまでの道路状況は非常に良い。車で1時間。
 和食店や外国人向けスーパー等は無く、ヤンゴンに比べると駐在員の生活環境は厳しい。
point
 現状の人件費はヤンゴン近郊と同程度だが、バゴー管区の人口612万人に対し、街全体に就業機会が少なく、今後の人件費の上昇ペースはヤンゴン近郊より緩やかと思わ
れる。但し、バイクや自転車での通勤圏内の人口は多くなく、バスの手配が必要になり、コスト要因。
 道路事情が良く、“ヤンゴン近郊”と言える距離感。
 既に稼働している日系企業が複数社あるほか、日産やナイキの進出もあり、他の工業団地に比べると進出のリスクは低い。
 他のアジアの国の工業団地との比較で積極的な個性・優位性は見出しづらいが、ミャンマー国内の工業団地では比較的条件がバランス良く揃っていると考えられる。