30 S T R O N G PA RT N E R S H I P 共通の目標を目指して En Route to a Common Goal 標準規格、将来の動向、およびパラダイムシフトについて自動車用組込みソフトウェア開発の分野にはかなり大きな動きが見られますが、将来にわたってこの分野で成功し続けていくためには何が必要でしょうか。これはまさに、Dr. Walter Grote（Robert Bosch GmbH ディーゼル・ガソリンエンジン用 ECU 開発（DGS）担当上級副社長）ならびに Friedhelm Pickhard（ETAS 代表取締役）の対談のテーマでした。執筆者新しい推進システム、CAR2X 通信、自律アシステムを利用できるようになり、私運転など、多くの画期的技術は、今日私たちは資源を少ししか利用しない状態か Jürgen Crepin：たちが目にしている自動車の世界を完全ら開発・保守の工数をほとんど必要とし ETAS に変貌させることでしょう。Dr. Grote、ない状態へという大きなパラダイムシフコミュニケーション Mr. Pickhard、ソフトウェアの開発・適トを目の当たりにしています。（ソフトウェア開発・合が直面している最大の課題は何であるテスト分野担当）とお考えですか。そのような変化は開発ツールにどのよう Dr. Walter Grote：間違いなく、複雑な影響を与えますか。 Anke 性の増大でしょう。影響を及ぼすパラ Friedhelm Pickhard：弊社にとって、 Dewitz-Grube ：メータの数の増加とネットワーク化の拡ソフトウェアの複雑性が増して協力関係 ETAS 大により、電子制御装置（ECU）およびが強化されてきたことは、大きなチャン技術革新が進む一方で、標準規格の整備コーポレート開発ツールの機能や性能の需要が着実にスの前兆です。特に、複雑なシステムの場も進んでいますが、この両者は相反するコミュニケーション高まります。合には、評価と検証をバーチャルで、時間ものではありませんか。実際のところ、標部門長それだけではありません。自動車メーカー軸に沿ってできるだけ早期に行うことが準規格により、技術革新にあまりにも多の OEM とそのサプライヤの協力関係これまで以上に重要になってきます。こくの制約が課されてしまったり、開発コも、大幅に複雑化することでしょう。以うなると、ますます高性能の PC と成熟ストが跳ね上がってしまったりはしませ前、弊社は ECU と関連ソフトウェアかした標準規格が役立つようになります。んか。らなる完全なパッケージを弊社だけで開 ETAS は、弊社のテストシステム Dr. Walter Grote：私は、標準規格は発していました。ところが今では、弊社の LABCAR、プロトタイピング環境効率的な協力関係を実現するために非常顧客企業が独自の機能を弊社に提供し、 INTECRIO、仮想 ECU EVE などといっに重要であると考えています。弊社が弊弊社はそれを統合しています。Motor た包括的な一連のソリューションにより、社の中核能力に基づいて技術革新を進め Management Diesel Gasoline またはすでにこのような課題に対応しています。る一方で、標準規格は弊社の定型業務や MDG1 と呼ばれる次世代製品が、2014 まもなく、弊社のお客様は全体システム情報交換を単純化するのを助けてくれま年の終わり頃に量産工程に入ります。この機能と相互作用にますます注目するよす。そのため、弊社は中核事業にますますれにより、協力関係も今お話ししましたうになるでしょう。その一方で、ソフト注力できます。標準規格に準拠することように増え続けていくことになります。ソウェアの実装はますます自動化されていにより、すべての関係者、つまり、自動車フトウェアの共同利用を核として、国際きます。弊社のお客様の側ではコンサルメーカー、サプライヤ、およびツールベン的な規模で効率的な協力関係を維持してティングがよりいっそう重要視されるこダーに有利な状況が生まれます。いくことがますます重要になっていくことでしょう。この領域に関して、弊社はとがよく分かります。高性能のマルチコ ETAS Consulting とともにサービス能力を大幅に強化してきました。 31 DGS と ETAS のコラボレーションの成さに最優先しなければならない重要な問功例をいくつか挙げてください。題です。ネットワーク化の普及が進んで Dr. Walter Grote：最も有名な例は、その可能性も広がりつつある中、弊社の間違いなく、 INCA 適合ツールおよび機動性を確実に守ってくれる、特に診断 ETK ECU インターフェースです。他に例とインターネット利用に関する頼もしいとして思い浮かぶのは、ETAS ASCMO ソリューションが必要です。DGS ではシミュレーション・自動化ツール、 ETAS の ESCRYPT 社買収をあきらかに AUTOSAR オーサリングツール有益な進展として歓迎しています。 ISOLAR-A、および EHOOKS というソフトウェアフック設定ツールです。偶然セキュリティ分野において ESCRYPT かにも、私たちは EHANDBOOK にも共同ら何を提供できるでしょうか。で取り組んでいます。これは、適合業務用 Friedhelm Pickhard：弊社の製品ラのインテリジェントな ECU ドキュメンインは脆弱性分析から暗号鍵管理までのテーションソリューションです。領域を取り扱っています。ただし、セキュリティは他から隔絶されている製品では自動車組込みソフトウェア開発を動かすないことを忘れないでください。機能的もう一つのテーマ領域として、セキュリ安全性とセキュリティとでは内容こそかティ、つまり、不正アクセスに対する防御なり異なりますが方法論は非常によく似の問題があります。貴社が注力する分野ています。ETAS と ESCRYPT の知識のにセキュリティ問題がどのような影響を結集により、弊社のお客様は弊社の広範与えているかについて説明してください。にわたる専門知識の力を活用し、相互に Dr. Walter Grote：セキュリティはま関連する非常に多くの相乗効果を利用できるようになります。 Dr. Walter Grote（左） Friedhelm Pickhard（右）