学園通信3号indd の1026 のコピー.indd - 学校法人駒澤学園

No.
3
2007.10.12
優子さん︵四面に詳報︶がわざわ
十月の中旬、昭和十五年度駒沢
高等女学校の第十回卒業生、津森
きた歴史を学び、生徒といっしょ
私たちも、先輩たちから学園の生
た。その光景を目の当たりにして、
首都圏在住の同窓生数人が学園に
この機会に、山上曹源先生ご令
嬢の本学評議員関谷昭子さんなど、
は八十周年を迎える。この慶事に
てきた。そして、いよいよ来年に
毎年多数の卒業生を世に送り出し
るフビライ汗の命令で、文永・弘
な関係が結ばれている。
朝青龍に象徴されるように、平和
二度にわたって九州に攻め寄せて
大学﹁特色GP﹂選定記念
特別シンポジウム開催
本学の取組に対する評価・意見を
伺うセミナーを予定している。学
園関係者の皆様のご参加を期待し
ている。 ︵教育支援室井上喜一︶
一、
﹁特色GP﹂とは、文部科学
︵注︶
省の﹁国公私立大学を通じた大学
教育改革支援事業﹂
の一つである。
ための面倒見ある教育﹂とは、全
今回、本学との協定更新により
モンゴルで実施されている国際文
駒沢女子大学が取り組んできた
化学科の国際協力実習への協力、 教育プログラム﹁自主自立を促す
ークかつ画期的な方法で行われた
生の意見、評価を聴くというユニ
教育的取組に対して在学生側から
ィスカッションが行われた。この
委 員 ︶に よ る パ ネ ル デ
部長︵本学﹁特色GP﹂
生代表十一名と小川学
助教授の司会の下に学
石田香里人間関係学科
組の概要説明﹂を受け、
田 常 務 理 事 に よ る﹁ 取
田学長挨拶に始まり光
の面倒見ある教育﹂については、
二、本学の﹁自主自立を促すため
とする四一件が採択された。
三三一件の応募中、本学をはじめ
ら実施され、平成十八年度は全国
図る事業である。平成十五年度か
わが国の高等教育全体の活性化を
善・改革を推進していくことで、
大学が参考にして自らの教育の改
することにより、他の大学・短期
組を選定し、広く社会に情報提供
の改善に役立つ特色ある優れた取
育プログラムの中から、大学教育
十一月十八日記念講堂にて
他大学教職員の参加も得て
教員が入学から卒業まで懇切丁寧
ディスカッションでは、個々の取
学 園 ホ ー ム ぺ ー ジ︵
全国の大学・短期大学の様々な教
できめ細やかな少人数教育により
組及び取組全体についての高い評
に出すことをはばかるような状態
学生の学習意欲の確立と増進を図
価と共に改善・要望を求める意見
留学生が、正確な日本語で通訳を
の来校に際し、二人のモンゴル人
た。なお、今回のバトムンフ学長
後さらに協力を強めることになっ
留学生の受け入れなどについて今
ていくことは間違いない。
ますます、日本との関係も深まっ
展開するようになっている。今後
放されてから、さまざまな外交を
であったが、ソ連のくびきから解
り、学生の意識が﹁受信型﹂から
も出され活気のある討論会となっ
してくれたことも印象的であった。
前述のとおり、去る十一月十三日
て、明星会のみなさまにはますま
いる。百周年という大慶事にむけ
八年度文部科学省の﹁特色ある大
である。このプログラムが平成十
強化・深化の参考となる貴重なご
れた教職員の方々から今後の取組
意見発表に続く質疑応答では、
本学のみならず他大学から参加さ
究支援室
電話 〇四二 三- 五〇 七- 一一一
駒沢女子大学・短期大学 教育研
十二時半より学園記念講堂にて本
に外部講師をお招
次回は平成十九
年二月二十日︵火︶
わせは左記まで。
三、
﹁特色GP﹂に関する問い合
学教育支援プログラム﹂
︵通称﹁特
意見、ご指摘をいただいた。
学教職員、学生はもとより他大学
きし外部からみた
当日は戸
た。
が開催され
教育とは﹂
面倒見ある
自立を促す
っての自主
﹁私たちにと
ンポジウム︶
シ ョ ン︵ シ
ディスカッ
よるパネル
学在学生に
駒沢女子大
関係者及び一般市民の参加を得て、
記念して十一月十八日︵土︶午後
色GP﹂
︶の選定を受けたことを
︶に詳細を掲
news_gp1.html
載している。
www.komajo.ac.jp/uni/
http//
自主自立的な相互コミュニケーシ
た。
準備会を予定している。卒業生と
在校生が、世代をこえて交流でき
る学校、卒業生がいつでも気軽に
に代表の方数名にご来校いただき、
すのお力添えをお願いする次第で
来校できる学校にしたいと考えて
新しい時代にふさわしい運営法や
ある。
いただいた。今後の
活動、事務局の開設、
学校行事への参加、
名簿の更新、個人情
報問題への対処法、
ホームページの開設、
会員相互の情報交換
など、双方から建設
的な意見やアイディ
する手助けをする教育プログラム
ョンを指向する﹁発信型﹂に転換
雄であるチンギス汗のことすら口
モンゴル国も、一九九〇年代に
ソ連が崩壊するまでは、国家の英
安︵一二七四年・一二八一年︶の
モンゴル、
インターマネジメント大学学長来校
日蒙大学交流へ、協定調印
二〇〇三年、本学とインターマ
バトムンフ学長が来日された。
ネジメント大学間で国際交流協定
一〇月八日のりんどう祭にあわ
せて、協定更新調印式を行った。
を結び、留学生受け入れや、モン
ゴルでの国際協力実習を行ってき
きたのである。
モンゴルといえば、十一世紀に
たが、このほど、交流協定を更新
近年では、一九三九年のノモン
始まったチンギス汗による世界の
ハンで日本軍とモンゴル・ソ連軍
ざ大阪から来校された。津森さん
に次の世代に誇ることができるよ
駆けつけ、津森さんを囲んで、ひ
むけて、卒業生名簿整理の仕事が
アが多く出され、予
開会の挨拶をする戸田学長
覇者として有名である。
は、駒沢学園の戦災からの復興、
うな時を刻んでいきたいと願わず
としきり思い出話に耽った。六十
急ピッチに進められている。いま
定の時刻を大幅にす
ぎてしまった。
年度内には役員総
会を開催しようとい
うことで意見が一致
http://www.komajo.ac.jp
が衝突した事件があった。
日本との最初の接点は、
そういう悲しい歴史を経ては来
鎌倉時代に起きた元寇だっ
たが、現代では、大相撲の横綱・
た。チンギス汗の孫に当た
鈴木
眞
中学・高等学校校長
するため、
本学の招聘でツォクト・
オピニオン
稲城への移転、そして現在の総合
にいられなかった。
やかに活写されたひとときであっ
学園に至る発展ぶりに大変驚いて
余年前、
厳しい指導で有名な校長、
や卒業生は二万名をこえ、明星会
おられた。
山上曹源先生に叱られたこと、寮
はクラス役員が五百名を数える大
本校は昭和二年の創立以来、先
輩たちの貴いご支援ご協力を得て、
での楽しい体験学習のことなど、
所帯に成長した。
国際関係学科の国際協力実習報告会に参
加するバトムンフ学長
企画についての懇談会を開かせて
明星会とともに発展する学園をめざして
りんどう祭を見学するバトムンフ学長
し、十二月中旬には
明星会代表の皆様と鈴木中学高等学校校長(後左)
・瀬尾部長
学校法人 駒澤学園広報部 東京都稲城市坂浜 238 番地 TEL:042-331-1911
発行所
みんなで盛り上げよう
あと10ヶ月、
つい二、三日前のことのように思
時代は加速度的に変化し続け、
明星会もそのあおりを受けながら
われ、同窓生同士、気の置けない
会話がはずんだ。山上先生のお人
年々発展を続けてきた。そこで、
取組の概要を説明する光田常務理事
戸田学長と協定書に署名・調印するバトムンフ学長
柄や、生徒たちの学園生活があざ
パネリストとして発言する各学科代表学生
駒 沢 学 園 通 信
2006年(平成18年)12月15日
第 3号
1
──教えられたもの 伝えていくもの──
平成十八年度りんどう祭は、十月七日
︵土︶
、八日
︵日︶
の二日間、
さわやかに広がる秋晴れのもと盛大に開
催された。幼稚園・中学・高等学校・短期大学・大学・大学院の園児・生徒・学生が、それぞれに練習と準備を重
ね、個性豊かな模擬店やパフォーマンスを繰り広げた。
野村明加
駒女大風呂敷展
国際文化学科四年
渡邊紗耶香
本紙では、準備から当日、
後かたづけと中心となって活躍した、生徒・学生のレポートを紹介する。
やりがいいっぱい! りんどう祭
りんどう祭実行委員会広報部長
映像コミュニケーション学科三年
大盛況だった野外ステージ
片桐沙織
駒女特製メロンパン
食品加工プロジェクト
短期大学食物栄養科二年善組
諏訪ともこ
食品加工プロジェクトは、学生の自主参加でパンなどの加工食品を作っ
りんどう祭実行委員会野外ステージ代表
日本文化学科二年
野外ステージは今年も皆様のご協力のおかげで大きな混乱もなく無
ています。オープンキャンパスやりんどう祭では駒沢女子オリジナルのメ
今回のりんどう祭では、二日間で五百個のメロンパンを朝から一つ一つ
事に終了することができました。しかし前日までは慌しく、必要書類が
し、タイムテーブルに大きな変更があったり、成功させたいが故に意見の
手作りで作りました。両日とも即完売で達成感と喜びを感じました。
こ
ロンパンを作りました。学生、教員とも協力し、楽しく作っています。
ぶつかり合いがあったりと少々不安ではありましたが、その不安など無
れからも大勢の人に喜んでもらえる食品の創作に励んでいきたいと思い
なかなか届かず提出が遅れてしまったり、準備の段階でトラブルが発生
かったかのようにスムーズに進みました。
当日は早くからお客様にもお集まりいただき、参加団体の演目披露時
始一時間前には三百枚用意していたビンゴカードが完売致しました。
には行列が出来る程でした。二日目のビンゴ大会も大変盛り上がり、開
大風呂敷展
包美と結美 ︵」実習生代表・池谷美栄
講師・水嶋英治先
今 年のりんどう祭での仕 事は、学 園 祭 実 行 委 員・グループ展 示 参 加・ 学芸員の資格取得を目的とする博物館実習の企画で、私たちは 駒
「女
部活の発表の三つであった。実行委員と展示は昨年も行っていて、両立出
ま た 、両 日 共 素 晴 ら しいア
作りが最初なのだが、実行委員メンバーが一新したこ
論この三つを両立することだ。早く取り組む順でいくと学園祭パンフレッ
作成、広報マーケティング、映像作成と六つの班に分かれて動いてきまし
この風呂敷展は、実習生三十三名が調査研究、展示設営、
パネル、目録
ージを進 行 することが出 来
ただき、大盛況のうちにステ
のビッグバンドにもお越しい
ーティスト、そして緒方先生
生︶
を開催しました。
ト・ポスター・
た。最初は何から始めていけばいいのか、班ごとの活動もままならず右往
ました。
ます。
咲き競うりんどう祭!
上=青空を背景にいきいきと踊る舞踏研究部。
右=野外ステージで披露された古典芸能部の舞と謡。
来ず悔しい思いをしたので今回はそのリベンジである。苦労した点は勿
ともあってスケジュールは頭からどんどん押されていった。
左往するばかり。毎週会議を行いどう進めていくかを話し合い、やっと展
野 外ステージを進 行 する
示の形が見えてきたのが夏休み前でした。駒沢女子大学が仏教系の学校
した。展示メンバーで装飾
夏休みの半分を、学園祭パンフレット制作のために毎日友だちと通学
であることから風呂敷と仏教の関係を始め、風呂敷を絵画的に見て楽し
や友人、学校関係者、参加し
てくださったアーティストの
にあた り 共に頑 張った 後 輩
開催当日は開館から閉館まで人が途切れることなく、二日間で約七百
方々、そしてお集まりいただ
む要素、女子大生ならではの視点での風呂敷の活用方法など、さまざま
人もの方が来館してくれました。皆さん興味を持たれたようで、風呂敷
りしまして心からお 礼 申 し
この場をお借
いたお客様に、
なアイデアが生まれ形になっていきました。
もらうことができました。また、当日は実 習 生たちで風 呂 敷を持って行
上げます。
の包み方講習や帰りがけに渡した包み方のプリントなど、とても喜んで
動するなど風呂敷の存在が大きくなり、実習を通して風習を受け継いで
いくことやエコに対する気持ちが強まりました。
http://www.komajo.ac.jp
用の買い出 しに出 掛 けた
トを何 度 も議 論し合った。
り、展示テーマやレイアウ
展 示の部 屋に敷 き 詰 める
大きなタイルを、絵の具で
んなで作った。時間に追わ
ベタベタにな り な が ら み
れ人 手 や 技 術 が追いつか
いつも必ず笑顔が
けれど、
なくて、歯痒い思いをした。
あった。
この時みんなが感
じていた、
これを、﹁やりが
い﹂と言うのだろう。
私が入 学してから始め
ての晴れたりんどう 祭は、
大 盛 況 に 終 わった 。実 行
委 員 のみ ん な 、部 活 の先
輩、展 示メンバー、応 援し
てく だ さった 先 生 方に心
大勢の人が訪れ、風呂敷の意外な使い方などを興味深そうに見学した。
焼きたてのメロンパン。
とても良い香り。
発売前から並びはじめた列は、野
外ステージまで続いた。今年もあ
っという間に完売。
から感謝している。
これま
でのりん ど う 祭で私は今
回が一番楽しかった。勿論、
反 省 点 は 山 ほ ど ある。そ
して私はまた、次へのリベ
ンジを計るのだ。
学 生のう ちでしか味わ
え ないり ん ど う 祭 。踊 ら
にゃ損! である。
わなげ遊びとお絵かきせんべいの店で参加の平松ゼミ。 香ばしい大判焼きの香りでお客さんを集めた渋谷ゼミ。
2
第3号
2006年(平成18年)12月15日
駒 沢 学 園 通 信
お姉さん先生との楽しい音楽会を通して
﹁ヘビくんとあそぼう!﹂を公演
奈良ともみ
りんどう祭を終えて
高等学校自治会委員長
山下真美子
感動! 中学発表会
自治会中学部長
相原ありさ
りんどう祭を迎えるにあたり、新しい試みに取り組みました。高校生
、二年生のピーターパン、三年生のソーラン節・涙そうそう・卒業
短期大学保育科二年真組
としては最後の文化祭なので、華やかに飾ろうと試みましたが、中 途半
素晴らしいものにできたのも、生徒達の日々の練習と先生方のお力添え
の日、全て今までに経験したことのない感動的なものでした。
この発表を
安江麻希
児 童 文 化 部は子 ども 達 と 楽 しい時 間 を 過 ごしたいという 気 持 ちを
端に終わってしまったり、から回りばかりしてしまいました。りんどう祭
短期大学保育科一年真組
今回の音楽会では、手遊びを五種類、リズムゲーム、手話コーラスを行
日々忘れずに人形劇やヘビダンス・パネルシアター等を練習し、公演に備
当日、
一睡もできずに登校しましたが、何とか皆の元気で乗り切ることが
一緒に参加して楽しんでいた
シアターや体操のように見るだけではなく、
歓声を浴びながら曲に合わせてヘビくんが踊ります。その他にもパネル
のチェレンジが来年のりんどう祭につながれば幸いです。
こ
よなどと声をかけられ、とても幸せな気持ちでいっぱいになりました。
でも、友達と行き交う度に新しい趣向のオープニング楽しかったな
です。
出来ました。最終日は、新しい企画がイメージと違ってしまったのが残念
して、残り少ない今年を最後まで悔いのないように行きたいです。
この経験を活かして、
これからの学校生活を良いものにできるように、そ
笑︵以心伝心という意味︶を皆の深 絆によって達 成できたと感じました。
の結果だと思います。そして、今年のりんどう祭のテーマである﹁拈華微
・
いました。準備段階では、子ども達がどの様な反応をするのか、とても不
三回の公演をしました。公演でいつも大人気のヘビダンスでは子ども達の
えて活動しています。りんどう祭では﹁ヘビくんとあそぼう!﹂をテーマに
うでした。子ども達の楽しそうな表情を見ていると、私も自然に笑顔に
だけるプログラムを準備しました。当日はたくさん
私は、中 学 生 最 後の中 学 発 表 会に感 動 しました。
一年 生の
安でした。
なり、想像していたよりも、楽しい時間を過ごす事ができました。
の親 子の参 加があり、やりがいがありました。子 ど
しかし当日は、子ども達は積 極的に音楽会に参加し、楽しんでいるよ
かったですが、
も達の前に立つということで、子 どもの興 味を引き
手遊びや手話を音楽にのせて行うお姉さん先生。
今回、子ども達と一緒に音楽を通して関わる事ができ、時間的には短
とても 有 意
出 す 言 葉かけや素 直な反 応を感じることができま
初 めて出
した。
会った子ども
達 とで も 、音
楽 という 素
様と公演で会えることを楽しみにしています。
でもらえる公演をしていきたいと思います。また皆
した。
これからも公 演の準 備や練 習を重ね、楽しん
義な時 間で
はなやかに、
にぎやかに、
左=まずは手遊びで子ども達の注目を集める。右=人形劇「ヘビくんとあそぼう」
。夢中になって楽しむ子ども達。
晴らしい物を
通し楽しく
体 験 で き 、と
関わる事が
ても良い経験
ました。
の一つと な り
記念講堂で行われた中学発表は、練
習に練習を重ねた英語劇、合唱などが
披露された。
上=りんどう祭での中学生活最後の
パフォーマンスとなったソーラン節(3
年生)
左=英語劇「ピーターパン」
(2年生)
上=高校生の模擬店。下=父母の会の模擬店では
手作りのうどんやフランクフルトが大人気!
上=コーラス部 下=バトン部
中庭のメインステージでは恒例のカラオケ大会、
ダンス部、バトン部などのパフォ
ーマンスで盛り上がった。
駒 沢 学 園 通 信
2006年(平成18年)12月15日
第 3号
3
大学・短大 第一回ホームカミングデー開催
紅茶などが用意されていて、歓談
の時間が始まり、同窓生同士や懐
かしい先生方と近況の報告をし合
う楽しいひとときとなった。
こうして約一時間半に及ぶ歓談
の後、元保育科長の天野珠子先生
から閉式の挨拶があった。
品加工プロジェクトの学生が作っ
卒業生のみなさんには記念とし
て、学園のタオルと食物栄養科食
稲城校舎に初めて訪れた方も多
く、希望の卒業生のために﹁キャ
たパウンドケーキがおみやげに手
ちも坐禅をしたわね﹂などと笑顔
﹁ホームカミングデー﹂は
多くの卒業生の再会の場と
ンパスツアー﹂を実施した。照心
引き続き、この日のために映像
コミュニケーション学科の学生が
で見学。調理室、スタジオなどで
なるよう、今後も毎年開催
と挨拶があった。
充実ぶりを直接ご覧いただきたい﹂
みなさまには学園の発展、施設の
懐かしい面々が一堂に
十一月十八日︵土︶午後二時よ
り、駒沢女子大学・短期大学の第
一回﹁ホームカミングデー﹂が駒
行われた。一九六八年︵昭和四十
休日返上で制作した﹁学園紹介ビ
は、機材の充実ぶりに目をみはる
する予定である。
渡された。
三年︶
から今年三月までの卒業生、
デオ﹂の放映が行われ、学園の歴
人もいた。
館坐禅堂では﹁懐かしい﹂
﹁私た
百二十四名と退職された先生方、
史を当時の写真とともに回顧し、
沢学園記念講堂小ホールにおいて
現役の教職員が一堂に会す初めて
現在行われている花まつり、学燈
手が湧き起った。
みなさんから期せずして暖かい拍
に及ぶ放映が終わると、卒業生の
調べに乗せて紹介した。約二十分
各学科の講義風景・特色を美しい
会、りんどう祭など行事の映像、
の試みである。
司会の日本文化学科教授佐々木
俊道先生が終始和やかな雰囲気で
進行役を務めた。
開会後、まず最初に学長の戸田
洋樹先生から﹁八十周年を迎える
にあたり、世田谷時代の卒業生、
稲城に移転してからの卒業生の親
つぎに可動式の壁が取り除かれ
ると、ケーキ、サンドウィッチ、
睦を深めていただきたいと思い企
蘇武秀子先生
お菓子などの軽食と、コーヒー、
駒沢学園女子高校硬式野球部監督
画した会です。特に世田谷時代の
こまじょファミリー
〝平成の古豪〟
を育てた不屈の名将
テーラヴァーダ︵上座部︶の仏教
てタイの学生たちと交流し、また
タイ日本語教育・仏教文化研修
大学では平成十八年八月二十九
日︵火︶より九月五日︵火︶の八
日間にわたってタイ国において日
本語教育研修ならびに仏教文化研
修を実施し、十二名の学生︵日本
語教育研修六名、仏教文化研修六
名︶が無事研修を修了した。研修
内容はアユタヤのラチャパット大
学における日本語教育研修ならび
に大学付属幼稚園での交流、アユ
タヤ・ナコンパトム・バンコクの
仏教寺院の見学、マハーチュラロ
ンコン仏教大学への訪問、カンチ
ャナブリでの農園や小学校の訪問
などであった。日本語教育を通じ
﹁奥の細道﹂を俳画で再現
を相手に二位となり、決勝リーグ
ーグAグループで社会人チームら
ンニング戦って、みごと二対一で
んのこまじょトリオが出場、三イ
抑えの半田さん、打撃王の柴田さ
舎時代、高等学校の第十期生。学
問をされた。津森さんは世田谷校
月十一日︵水︶
、本学園へ母校訪
れた卒業生、津森優子さんが、十
松尾芭蕉
﹃奥の細道﹄
の手書き・
俳画の和装本を駒沢学園に寄贈さ
です﹂と語る。
だければ幸い
でお使いいた
ま し た。 授 業
ると思い描き
第十回卒業生 津森優子さんが来校
に勝ち進んだが、惜しくも三位に
高校女子選抜がジャイアンツを下
興味を持たれ
終わった。本校の萱野未久投手
︵三
した。
蘇武先生の超人的活躍を聞くと、
だれしもエネルギッシュなスーパ
今回ご寄贈くださった和装本は、
元々趣味でされている俳画を、芭
時間が持たれ、在校当時の貴重な
話を伺った。
美善真聖のクラス名、坐禅、会
食など昔と変わらぬ伝統を確認し、
文化に触れることができたことは、
学生たちにとって貴重な体験とな
︵日本文化学科教授 安藤嘉則︶
った。
展示される予定である。
ご寄贈いただいた
﹃奥の細道﹄
は、
十九年秋には大学博物館実習館に
した。
十周年記念式典での再会をお願い
を懐かしそうに見学し、来年の八
高等学校誌となった﹃むゆうげ﹄
本部三階に展示されている世田
谷校舎の写真や制服、いまは中学
たお経は、いまもそらでお唱えで
歩んできました。教えていただい
年︶
、半田渚投手︵二年︶
、柴田侑
きます﹂などの話があった。
選ばれた。十一月二十三日に東京
ーレディーを想像するだろうが、
蕉の句に合わせ、その情景を描い
学園本部瀬尾日出男部長と歓談の
園創設者・山上曹源先生から直接
当日は、
他に五名の卒業生の方々
が来校し、高等学校鈴木眞校長、
ドームで開催された巨人軍のファ
がっしりとした体躯と真っ黒に日
たたいへんに凝った作品。
﹁若い
教えをうけた大先輩である。
ン・フェスタの呼び物として、女
方たちには絵の入ったものの方が
季選手︵三年︶がベストナインに
その後も、鹿児島の神村学園、
埼玉の栄、花咲徳栄、東京の蒲田
子高校選抜チームが巨人の一軍と
焼けした精悍な容貌に似合わず、
に出場し、準優勝を遂げた。
ボールの名手が女子硬式野球で全
女子などと並ぶ強豪として、常に
おっとりした寡黙な女性であって、
用しての現役生活だ。そのソフト
国屈指の〝強豪駒沢学園〟を育て
親善試合を行い、
先発の萱野さん、
嬉しそうな様子だった。
優勝を争ってきた。平成十六年に
男まさりの鬼監督ではけっしてな
また、
﹁学園で学んだ経験、
教えられた仏教の考えがその
は春の第五回全国高等学校女子硬
い。これはおそらく、実績がすべ
後の人生において支えになり、
上げた。柔よく剛をも制す。ソフ
てのスポーツ界にあって、自信に
トからハードへ、並大抵の手腕で
あふれているからではないだろう
か。男がすなるという野球を女も
おいてもパイオニアとは苦労の多
し て み ん と て・・・ な に ご と に
いものである。
蘇武先生は、駒女硬式野球部の
モットーを、
﹁ア・タ・マ﹂の三
文字で表す。
﹁アキラメナイでタ
ノシム、そしてマケナイ﹂だ。不
屈の名将蘇武の魂が﹁雁の使い﹂
によってわが秀子先生に乗り移っ
たのかもしれない。
︵T︶
http://www.komajo.ac.jp
元学部長平嶋先生(左端)
学園紹介ビデオに見入る卒業生
式野球選抜大会、第
の監督と、多忙な時間の合間を利
(左)
元国際文化学科教授川竹先生
はない。
球リーグ戦、秋の同
二回関東女子硬式野
女子野球の黎明期、女子はソフ
トボールという時代にあって蘇武
中国前漢の忠臣蘇武は不撓不屈
の別名でもある。この敗残の将は
敵地に孤立して十九年、最後まで
売巨人軍が後援する
第三回リーグ戦に連
ジャイアンツ杯争奪
先生に硬式野球との縁をつくった
った。駒沢学園女子高校のソフト
大会︵通称ヴィーナ
節を曲げることなく、雁の足に文
ボールチームが急造の硬式野球チ
スリーグ︶となりい
続優勝した。この関
わが蘇武秀子先生は中学、高校
︵宮城県岩ヶ崎高校︶
、大学︵日本
ームとして中国チームと対戦した
っそう発展する運び
のは、昭和五十二年に体育教師と
女子体育大学︶とソフトボールに
︵三十七対〇で圧勝した︶
。時に平
となった。今年の秋
を結んで祖国とつなぎをとり、主
明け暮れた。今も現役、東京の社
成七年である。硬式野球部創設は
季ヴィーナスリーグ
東女子硬式野球リー
会人チームで貴重な助っ人投手と
五年後の平成十二年であるが、創
グ戦は、昨秋より読
して活躍中だ。時速一〇〇キロ超
部以前の平成九年に早くも第一回
して赴任した駒沢学園である。き
の剛速球を投げ、打っては四番の
では、本校は予選リ
長嶋一茂読売巨人軍球団代表特別補佐を囲んで駒女チーム
ナコンパトムの寺院前にて
創立者山上曹源先生の胸像前にて
っかけは意外にも国際親善試合だ
スラッガーである。本校の体育授
全国高校女子硬式野球選手権大会
昔の校舎の写真を眺める一同
君への忠誠を誓ったという。
業、野球部の練習指導と対外試合
津森優子さんと卒業生の皆さん
元保育科教授玉水先生(中央)
4
第3号
2006年(平成18年)12月15日
駒 沢 学 園 通 信
一報ください。
立八十周年記念事業準備室まで御
大学院︵三名︶
一七名
武 笠 里 美、山 寺 敬 一 郎、他 匿 名
堀内明、水本隆範、光田萬喜代、
長尾裕、野口博史、藤田二三夫、
髙橋英昭、多田宗則、中原正巳、
佐達諭史、白石浩行、白洲治男、
二二名
水 野 美 佳、山 口 さ と み、他 匿 名
玉和子、田村美絵子、豊田輝人、
下橋淳子、菅原順一、鈴木眞、高
最勝悦応、齊藤徳子、渋谷香織、
井戸桂子、井上喜一、岡本友子、
安藤嘉則、池田節子、市川裕子、
︻教職員︼
︵三九名︶
有限会社地人館、有限会社高瀬服装
化、有限会社須山ミシン電器商会、
式会社玉川支店、有限会社小金井緑
ルディングス株式会社、野村證券株
用具株式会社日本堂總卸店、
野村ホー
会社、日正印刷株式会社、日本宗教
サクサ株式会社、西武緑化管理株式
カデミー、
株式会社梁プランニング、
店、リコー販売株式会社、以上二九
潮田育夫、下岡富子、矢野佳江、
個人の部
大学︵二名︶
社調布女子学生会館、株式会社東
山田博章︶
している。いずれも吉川弘文館。
統天皇と皇位継承﹄の執筆を準備
■野︵持統︶に焦点をあてた﹃持
夢︶
﹂
を分析した
﹃平安貴族の
﹁夢﹂
﹄
記した古記録に見える﹁夢︵顕在
の創作文学とは違って王朝貴族の
文学の﹁夢﹂を分析した。これら
れらを総合した
﹃訓読御堂関白記﹄
いう原稿を載せるが、将来は、そ
堂関白記﹄と﹃御堂御記抄﹄
﹂と
女紀要﹄
第一三号には、﹁平松本
﹃御
関白記﹄
新写本の研究を始める。﹃駒
て行なった現地調査の成果を、地
原稿を書いた。
花物語﹄に見える﹁夢﹂
﹂という
記﹄の研究を進めている。
﹃御堂
ては、特に藤原道長の﹃御堂関白
ると、感謝を忘れた日はない。
と先生方と学生諸君のおかげであ
い日々が続いている。これも駒女
緑を満喫しながら勉学とリフレッシュ
[箱根セミナーハウス]
創立八十周年記念事業
寄付申込状況
平成十七年十一月から平成十八
年十月末まで創立八十周年記念事
業の寄付申込状況については、総
額 二 億 二 五 一 八 万 円、内 訳 と し
が、確認できしだい掲載させてい
社
榎本修明
ただきます。
以上一四八名その内現在三名の方
以上
高校︵一二名︶
︻在学生︼
て は、在 学 生 父 母 よ り 七 六 四 万
中学︵三名︶
石田絵里子、板垣裕香、大橋良子、
円、卒業生 四四五万円、教職員
伊藤隆司、中谷幸俊、山田敏治
片山朋子、斉藤弘子、鈴木さやか、
佳仙、
株式会社エスエヌリレーショ
︵創立八十周年記念事業準備室長
高校︵一七名︶
長島静佳、山本益子、他匿名四名
ンズ、株式会社エデュケーショナ
に関しては、ご芳名の記載確認が
阿部範良、有川潔、石射慶二、榎
高等女学校︵一名︶
ルネットワーク、株式会社小田急
︻卒業生︼
寄付をいただくことができました。
本学、榎本修明、及川恭子、奥田
津森優子
トラベル、株式会社学術企画、株
幼稚園︵一名︶
しかし現状では予算金額
能実、清水康行、中西浩文、野村
短期大学︵一二名︶
式会社紀伊國屋書店、株式会社共
七三四万円︵学校関係者六五万円
の二億五千万円まで総額で
利昭、原武文、原美穂子、古澤恭
岩﨑由美子、川邊ふさえ、金子芳
立メンテナンス、
株式会社鈴乃屋、
できないため掲載しておりません
二四八二万円不足しております。
夫、吉澤直彦、他匿名三名
子、永野永子、野崎紘子、吉越み
株式会社玉川繊維工業所、株式会
幼稚園︵一名︶
八〇周年記念事業計画を実施する
短大︵八名︶
き、渡辺美智子、渡辺容子、他匿
西殿勝利
ために、今後とも皆様方の絶大な
青木良平、伊藤三明、入佐さと子、
名四名
を含む︶
、法人二億五七五万円の
るご支援ご協力を宜しくお願いい
小澤沙知子、鈴木善行、他匿名三
大学︵四六名︶
京都民銀行 稲城支店、株式会社
次に、2︵摂関期の実体︶につ
という単著を来年中に書き、柏書
を刊行する予定である。
原稿に追われる毎日であるが、
現在執筆中のものを挙げてみる。
図と写真、それに現地調査の体験
関白記全註釈﹄は、あと四冊で完
箱根仙石原の別荘地にある中世ス
ペイン風の瀟洒な建物が、
本学の
﹁箱
根セミナーハウス﹂である。
幼稚園のお泊まり保育、中学・高
校の校外学習などでも多く利用され
ているが、開設以来セミナー設備も
増改築が進められ、大学・短大の集
中講義も多く行われるようになった。
緑豊かで静かな環境は、勉学はも
とより、クラブ活動・散策などのリ
フレッシュ効果も抜群。
館内の浴室には、箱根十七湯の一
つである仙石原温泉がひかれ、近く
には、
﹁箱根湿生花園﹂や﹁サン
テグジュペリ星の王子様ミュージア
ム﹂
﹁UKAI箱根ガラスの森﹂な
どなど、見所もたくさんある。
ぜひ、駒沢学園総務部︵電話〇四
=
本学学生・生徒の他に、職員・家
族・卒業生も利用することができる。
二 三- 三一 一- 九一一︶に申し込ん
で頂きたい。
http://www.komajo.ac.jp
法人の部
たします。
名
寄 付 者 御 芳 名︵ 平 成 十 八 年 四
月 平成十八年十月三十一日 迄、
ただし前回芳名の有無が未回答
だった方三名を含む︶
北澤ひとみ、田村実香
株式会社松屋、株式会社三井住友
日新広告社、株式会社はなはん、
飯田康英、飯塚ゆい、池田真一、
︻学園関係者︼
︵三名︶
銀行 府中法人営業部、株式会社
伊村公良、牛敷高志、大塚雅明、
大宮宏現、門田有剛、河田昌信、
金子美恵子、野崎初子、若林祥生
ご芳名は、ご提出いただきまし
た﹁寄付申込書﹂の表記どおりと
させていただいております。敬称
北澤雪子、北村仁志、黒栁博仁、
いては、菅原昭英先生をはじめと
房から刊行する予定である。
むつみや、株式会社ライセンスア
は省略させていただきました。万
近藤昌俊、佐井徳康、斎藤良一、
現在のところ、研究の柱は三つ
する先生方との共同研究﹁夢﹂の
また、
﹃一条天皇﹄
︵吉川弘文館︶
日本文化学科教授 倉本一宏
が一、誤りがございましたら、創
私の研究テーマ
である。まず、1︵古代国家の成
一環として、
﹃日本文化研究﹄第
なお、現時点における最新作は、
を中心に述べたものとして、
﹃壬
夢を﹁神仏からのメッセージ﹂
とか﹁深層心理の反映﹂とか考え
というわけで、退屈する暇もな
山川出版社の﹃国家史﹄という本
申の乱を歩く﹄という本も校正中
最後に、3︵古記録論︶につい
に書いた
﹁大和王権の成立と展開﹂
結するが、それとは別に、
﹃御堂
﹁壬申の乱﹂
に新説を提示する
立︶
については、現在、
﹃壬申の乱﹄
90.1%
また、従来から使いにくいので
定評があった﹃古事類苑﹄の索引
225,178,000 250,000,000
に続く天皇伝記として、ミネルヴ
525件
七号に﹁平安朝説話文学に見える
合 計
という本を校正中である。壬申の
( 学校関係者は、教職員欄に合算してあります。)
を五〇音順に排列し直した﹃古事
95.2%
ァ書房の﹃三条天皇﹄を書くため
205,750,000 216,000,000
﹁夢﹂
﹂
、第八号に﹁平安朝物語文
50件
乱は大海人︵天武︶ではなく、
法 人
類苑新仮名索引﹄も、来年中には
6,000,000
の史料解読を行なっている最中で
10,000,000
7,340,000
学に見える﹁夢﹂
﹂
、新典社の﹃栄
4,448,000
103件
野︵持統︶が起こしたという新説
131件
教職員
ある。
卒業生
花物語の新研究﹄という本に﹁
﹃栄
18,000,000
ず、脳医学の成果を基として平安
資料も豊富にそろえられているゼミ室
44.5%
7,640,000
である。また、そのつながりで、
エントランスにいたる石段の小径
122.3%
241件
というものである。
純和風の客室はくつろぎの最適スペース
42.4%
在校生
を提示する。その執筆過程におい
区 分 入金件数 現在入金額(円) 目標金額(円) 目標金額に対する割合
完成させなければならない。
平成18年10月31日現在の受付申込状況
二階窓から見たセミナーハウス庭園
中央の大テーブルを挟んでの集中講義
一階のロビーでは、思い思いの時間を過ごせる
駒 沢 学 園 通 信
2006年(平成18年)12月15日
第 3号
5
今年六月に開設した国際協力・
ボランティア室は、文部科学省の
子ども広場や市内中学校の教育補
定を結んでいるが、新たに、長峰
稲城市と学生教育ボランティア協
重点を置いてきた。すでに本学は
カナダ﹂
の講師をつとめ、
回 知りたい国シリーズ
授が同会の﹁国際理解講座 第
国際文化学科のアン・ヤング助教
の連携も始めている。十一月には
いる。さらに稲城国際交流の会と
ムなどでの奉仕活動が活発化して
協力により市内外の特養老人ホー
︵国際文化学科教授臼井実稲子︶
いる。
をより良きものにしたいと考えて
動き始めたばかりのプロジェクト
意思と社会的ニーズを結びつける
康論などの講義を担当している。潜水理論の
私立大学高度化推進特別事業に認
助、市立病院でのボランティア活
予想を超える数の参加
国際協力・ボランティア室を開設
大学日本文化学科教授の倉本一宏先生は三
重県津市の出身、平成九年四月に就任以来、
定された﹁大学教育の中から得ら
動、市主催のイベントへの出演な
者で盛況のうちに終え
ギーは学内はもちろん宗門、学会から畏敬と
日本史の教鞭を取りながら日本文化研究所の
れるボランティア活動の意識調査
どに希望学生をおくり出した。そ
た。 今 後、 同 会 と は 稲
研究論文が多数あり、平成三年に﹁スクーバ
主要メンバーとして活動している。就任後ま
と活動形態の研究﹂プログラムか
の際、
﹁ボランティア活動記録ノ
城市内の留学生交流な
潜水に伴う耳管調圧機能﹂により医学博士の
もない平成九年十一月、
﹁日本古代国家成立
ら生まれ、学生のボランティア活
ート﹂を配布しているが、このノ
ど様々な協力を進める
賞賛の的となっている。謹厳な学僧の陰にカ
短期大学英語英文科設置を機に法学担当教員
期の政権構造﹂の研究により三十代にして東
動推進を目的としている。同室の
ートを通して学生のボランティア
予定である。
石川県金沢市にある大乗寺は七百余年の歴
史を誇る曹洞宗の代表的名刹である。現住職
として就任、四年制大学発足とともに専門の
京大学より文学博士号を取得した。古代史、
役割は、四月に実施したアンケー
活動に対して継続した支援を与え
任者として駒沢学園の発展に尽力された功労
設置からこれまで、稲城市はじ
め近隣のボランティア・国際交流
認定され、支援を受けた。同会の
るシグマソサエティとして本室が
十月には国際ソロプチミスト稲
城より、奉仕活動や地域に貢献す
は 多 い が、 学 生 の 参 加
これから改善すべき点
供の方法、
追跡調査など、
た。中でも後期は空間造形学科、
程を予定通り終了することができ
の地元市民の皆さまを迎えて全日
平成十八年度は前期が四講座八
日間、後期は五講座十日間、多く
されている。
回さまざまなテーマのもとに実施
駒沢女子大学・駒沢女子短期大
学公開講座は、土曜日の午後、毎
上げる次第である。
生、さらには関係各位に感謝申し
市教育委員会、講義ご担当の諸先
を借りて参加者はじめ後援の稲城
変な好評をいただいた。この紙幅
の各講座が開催され、それぞれ大
庭英雄教授による
﹁現代旅行事情﹂
と供養の話﹂
、国際文化学科の大
の佐々木俊道教授による﹁日本人
で住宅が変わる﹂
、日本文化学科
科の小林憲夫教授による﹁光技術
事日は除く︶
、坐禅堂を擁する研
毎月第二、
第四土曜日の午前中
︵行
一方、もうひとつの市民講座で
ある駒澤学園主催の仏教講座は、
市民講座であるよう努めたい。
提案し、皆さまに愛される駒女の
応えながら、より魅力ある企画を
である。今後とも市民のご要望に
まな分野の講座をご案内する予定
から専任教員をお招きし、さまざ
現在のところ、平成十九年度も
大学五学科ならびに短期大学二科
いる。
参加できるよう学内外に案内して
らには年度途中からでも安心して
に坐禅体験に関しては経験不問で
幅広いテーマが扱われた。ちなみ
の話など、専任仏教教員によって
や、道元禅師の教え、インド仏教
義内容は、禅と仏教における
﹁夢﹂
者の割合が増加している。また講
く、近年はとくに男性による参加
人以上を数え、その年齢層も幅広
高内秀剛教授による人気の﹁陶芸
文学│横光利一の表現を中心に
渋谷香織教授による﹁新感覚派の
谷キャンパス時代
く 本 講 座 は、 世 田
学の精神にもとづ
れている。学園の建
︵日本文化学科助教授千葉公慈︶
願っている。
くの方に体験していただきたいと
されるひとときを、ひとりでも多
に耳を傾けながら、心身ともに癒
あり、まったくの初心者でも、さ
体験﹂をはじめ、日本文化学科の
公開講座・仏教講座
関連団体との関係を深めることに
地域に貢献する奉仕活動をスタート
憲法と人権論の講義を担当した。平成十二年
摂関政治、王朝史の研究者として学会の評価
トでボランティア活動希望を示し
ることを企図している。
学位を取得した。
四月から 十三年三月までドイツの名門ゲッ
はきわめて高い。端正な本格派学究である。
ている学生に、本学に寄せられる
ラオケ達人の一面を併せもつ粋人でもあり、
者である。峻厳な教育者であると同時に、禅
ティンゲン大学で一年間在外研究に従事した。
一方、吉川弘文館人物叢書の一巻として刊行
ボランティア情報を適宜提供する
の東隆眞先生は京都出身で、昭和三十七年に
と仏教学の研究と著述に専念した勤勉博識な
帰国後も研究者として学会で活躍する一方、
された﹃一条天皇﹄は浩瀚な古記録を渉猟し、
ことである。
読経で鍛えた喉で聞かせる十八番の
﹁座頭市﹂
学者である。
﹁初期曹洞宗学思想上の諸問題﹂
厳格で面倒見のよい熱血先生として大学・短
王朝文学を独自の視点で読み解き書き下ろし
駒沢学園に就任以来、中高校長、幼稚園長、
の研究により昭和六十二年に文学博士の学位
大の学生たちの信頼はすこぶる厚い。該博な
た名著であり、
﹁文学と歴史とがみごとに綾
は伝説的名人芸である。
を授与された。
﹃瑩山禅師の研究﹄
︵春秋社︶
法律知識と傑出した行政能力を発揮して大学
を織りなしていて、平安朝古典文学愛好家必
大学・短大学長等を歴任、平成十四年三月に
を初めとして、専門の曹洞宗学に係わる学術
改革に積極的に取り組み、折から発足した大
読の書﹂
︵武田佐知子、朝日新聞書評︶と評
退職されるまで、長年にわたり教学部門の責
書のみならず、禅と仏教全般に及ぶ啓蒙書を
学の第三者評価制度にもいち早く対応して、
価され、洛陽の紙価を高からしめた。
現常務理事で大学国際文化学科教授の光田
督良先生は大阪府の出身である。平成元年の
含め、東先生が執筆された著書、論文はゆう
平成十六年度に教育課程、教育研究交流、社
高校で英語を担当する井下広先生は和歌山
県海南市の出身である。大学短大就職センタ
ーの白井恵太課長が京都市出身である。神戸
市の妙香寺住職の幣道紀先生︵昭和四○年退
︵題字は長尾理事長、文責栩木︶
職︶は高校で国語を担当した。
ボランティア情報の
統括や学生への情報提
に三百点を超える。疲れを知らぬ知的エネル
会貢献、施設設備の各項目において大学が高
い評価を受け、
﹁ 大学基準に適合している ﹂
との認定を勝ち取るに到った。
大学人間関係学科教授の芝山正治先生は三
重県上野市の出身である。短大と大学で体育
実技を担当し、テニスやスクーバダイビング
の熱心な指導で学生たちの人気が高い。大学
六、十一月六日 自由について 心
日本文
~ の自由について考える
化学科 千葉公慈先生
人間関係学科設置に伴い生涯スポーツ論、健
学
燈
会
平成十八年度後期
平成十六年度より実施されてきた学燈会も三年目となる。
本年度も建学の精神を軸としながら、学長をはじめ大学五学科・
短大二科の先生方の講話、あるいは音楽鑑賞などが行われ、月曜日
の昼休みにもかかわらず多くの学生が参加している︵前期にはのべ
美しい日本庭園に囲まれた坐禅
修道場﹁照心館﹂において開催さ
堂で、
﹁玲瓏の池﹂にそそぐ水音
│﹂
、映像コミュニケーション学
の伝統を受け継ぐ
である。
栩木 泰
一、七五八名の学生が参加︶
。
カナダから空輸されたロブスターを調理する国際文化
学科助教授アン・ヤング先生
編集制作 地人館 豊福 伸欣
本年度は前期六
長尾 通之
編集人
講 座、 後 期 八 講 座
発行人
が、 毎 回 午 前 十 時
からの坐禅と十一
時から正午までの
講義として実施さ
れ た。 本 年 度 の 参
平成18年12月15日発行
歴史ある坐禅教室
照心館二階の坐禅堂で坐禅修行を実践
http://www.komajo.ac.jp
20
加 者 は、 の べ 二 百
駒沢学園通信 第3号
大学・短大の学生が週に一度記念講堂に集まって仏教をはじめ、
さまざまな分野の専門的立場からの話を聴講することは、駒女のア
安藤嘉則︶
の球だったら﹄を読む
七、十一月十三日 ﹃地球がもし 100cm
空間造形学科 榎本文夫先生
八、十一月二十日 スポーツのススメ 保育科 木下茂昭先生
九、十一月二十七日 おまかせライブ ロマヴァイオリン奏者 大
田惠資先生 タブラ奏者 吉見征樹先生
十、十二月四日
神父の思い出 人間関係学科 富田隆先生
Love
十一、十二月十一日 キウイフルーツの研究を始めたきっかけ
食物栄養科
西山一朗先生
十 二、 十 二 月 十 八 日
日本文化学科
安藤嘉則先生
十三、一月十五日
大 学・ 短 大 学 長
戸田洋樹先生
︵日本文化学科教授
仏教の心・禅の教えを学ぶ
イデンティティーを確認する大切なひとときであろう。
先生
2
左から、東隆眞先生、光田督良先生
なお、十八年度後期学燈会の日程は次の通りである。
一、九月二十五日 文化大革命からよみがえった中国の仏教 大学
院人文科学研究科
長 菅原昭英 先生
二、十月二日 歌曲鑑賞︵
﹁菩提樹﹂
・
﹁魔王﹂等︶バリトン歌手
杉野正隆先生 伴奏
田中はる子先生
三、十月十六日 公共広告のいま 映像コミュニケーション学科元
教授 深川英雄先
生
四、十月二十三日 モンゴルで学ぶ 国際文化学科 臼井実稲子
先生
五、十月三十日 音楽法要にむけて 日本文化学科 佐々木俊道
「おまかせライブ」で演奏する太田氏と吉見氏
編
近 畿
3回
第
6
第3号
2006年(平成18年)12月15日
駒 沢 学 園 通 信