日本における大学キャンパスマスタープランの策定状況に関する研究

日本における大学キャンパスマスタープランの策定状況に関する研究
安藤 健介
1 . 研究の背景
3 . キャンパスマスタープランと施設長期計画書の差異
大学キャンパスは一つの都市であるという考え方が
C M P とは大学キャンパスの将来像を示す図面と,そ
ある。都市計画においては,総合計画や都市計画マス
れを補完する文章により構成される計画書であり,
タープラン等による計画手法が確立され,都市の基盤
キャンパス内のオープンスペースや建築群によって将
整備やまちづくりが進められている。同様に,米国等
来形成されるべき空間の質を明確にし,その目標と方
においては,大学キャンパスは「キャンパスマスター
針を全学で共有するためのものである。わが国におい
プラン( 以下 C M P ) 」に基づいて整備されるのが一般的
ては C M P を用いた計画手法はまだ一般的ではないが,
となっている。
文部科学省( 旧文部省) の管轄下にある国立大学において
C M P によるキャンパス計画手法が浸透している諸外
は,これまで類似の計画書として「施設長期計画書」注 1 )
国に対し,わが国においては,検討項目が多岐に渡る
が策定されてきた経緯がある。
キャンパス計画を総合的に取り扱う手法が確立されて
施設長期計画書は,各大学の施設担当部局によって策
いるとは言い難い。また,国内の 7 0 0 校を超える大学
定されるキャンパスの計画書であり,
「計画施設配置図」
「経年別建物配置図」
「現状施設配置図」等の主要な図面
における,C M P の浸透の実態等についての現状把握も
行われていない状況である。
に加え,ゾーニング図やインフラ配置図などが付された
時代の変化とともに大学に対する様々なニーズが高
内容となっている。これまで各大学に対しては,学生数
まりを見せる中,各大学にはキャンパスの物的計画に
に応じた施設面積の確保や老朽化建築の補修の必要性な
関する目標を明らかにし,経営理念やアカデミックプ
どを把握するために,おおむね 5 年毎に同書の見直しを
ランと連動した全学的な施設整備を推し進める努力が
行うことが義務付けられてきた。しかし,平成 1 6 年度
期待される。
の国立大学の法人化を契機に同書の策定に関する国から
2 . 研究の目的と方法
の積極的な関与は見送られており,今後大学キャンパス
本研究では,国内の 4 年制大学を対象としたアン
の整備は各大学独自の計画に委ねられることとなる。
ケート調査を行い,キャンパス計画の体制やプロセ
施設長期計画書は,今日に至るまで国の文教施設整
ス,および C M P の策定状況等に関する実態把握を行う。
備の拠り所となってきた計画書であるが,実態として
さらに,国内で既に策定された代表的な C M P について,
は施設整備費獲得の際の説明資料的役割を担った書類
その構成や取り組みの事例を整理することで,今後わ
である。従って,国の財政事情や実現の可能性が強く
が国の魅力的で質の高い大学キャンパスづくりに寄与
反映された内容となっており,将来的なキャンパス空
するための知見を得ることを目的とするものである。
間の理想像を描き,学内のコンセンサスを得る目的で
策定される C M P とはやや性格の異なる書類といえる。
1. 研究の背景
2.研究の目的と方法
3.キャンパスマスタープランと施設長期計画書の差異
4.キャンパス計画に関するアンケート調査
4-1.法人化に伴うキャンパス計画組織の改革状況
4-2.CMPや施設長期計画書の策定状況
4-3.キャンパス計画における今後の課題
5.国内で策定された CMPの分析
5-1.分析方法
5-2.キャンパスの開発形態・規模による CMPの分類
5-3.CMPの策定目的
5-4.小規模キャンパス再開発型プランの特長
5-5.大規模キャンパス再開発型プランの特長
5-6.大規模キャンパス新規開発型プランの特長
6.総括
図 1 研究のフロー
図 2 施設長期計画書より「計画施設配置図」
13-1
4 . キャンパス計画に関するアンケート調査
4 - 3 . キャンパス計画における今後の課題
現在国内にある 4 年制大学の数は 7 0 9 校である。本
キャンパス計画における今後の課題について,1 6 校
研究ではその中から『WORLD OF LEARNING 2005』に掲
の国立大学から自由記述形式で回答を得た。
(図6)
載された大学 253 校(国立 83,公立 72 ,私立 98 校)に
(1)老朽化(4 件)
対してアンケート表を郵送し,キャンパス計画に関す
施設の老朽化の問題は近年ずいぶん解消が進んだ
る実態調査ならびに関連資料の提供依頼を行った。
が,国立大学が保有する全施設面積の約 2 8 %にあたる
4 - 1 . 法人化に伴うキャンパス計画組織の改革状況
7 1 1 万㎡が今なお改修などの早急な改善を必要とする
アンケートに回答のあった 9 3 校のうち 5 9 校におい
状態である。また,昭和 5 6 年以前に建築された現行の
ては,キャンパス計画は従来通り施設部単独で行われ
耐震基準を満たさない建物は、国立大学施設等内に約
ている。また,3 2 校においては,キャンパス計画を専
1 3 , 0 0 0 件残されており,早急な耐震改修等を進める必
門的に推進する学際的な組織
注2 )
を設置していること
要がある。
が確認された。国内における学際的な組織の設置数は
(2 )予算措置( 1 件)
平成 1 6 年を境に倍増しており , 大学の法人化によって
平成 18 年度の国の文教施設整備費(案)は 1,031 億円
キャンパスの自治に対する関心が高まった結果と考え
であり,同 14 年度の 1,464 億円をピークに減少傾向に
られる。一方で,学生数 5 ,0 0 0 人に満たない小規模な
ある。厳しい財政状況下で予算配分も重点化が進めら
大学では,予算基盤や人的規模との兼ね合いから自力
れる傾向にあり,各大学には規定の予算内で実現可能
での組織設置が困難であることから,計画組織は従来
な計画を策定する努力が求められる。
の体制で充分であるとの意見が多くを占めた。
(図 3,4)
(3)計画組織(4 件)
4 - 2 . C M P や施設長期計画書の策定状況
現在国内の 7 校の大学において新たなキャンパス計
9 3 校中 5 1 校にてキャンパス計画に関する計画書の
画専門組織の設置に向けた具体的な準備が進んでお
策定が行われている。設置主体別では国立 4 6 ,公立 0 ,
り,大学全入等も視野に入れた体制づくりが始まって
私立 5 校となり,従前から国の指導下にあった国立で
いる。しかし,建築学科や土木学科等の建築系の研究
の策定率が高い。計画書類を持つ 5 1 校のうち,施設部
機関を持たない大学においては,施設部と教職員との
による長期計画書の策定を継続している大学は 2 9 校
連携体制が取り難く,専門的な知見が得難いとの指摘
(回答数 93 に対して 32%),学際的体制により独自の CMP
が上がっている。今後は大学間での連携など,従来の
を策定している大学は 1 9 校( 同 2 0 % ) であった。
(図 5)
組織の枠を超えた協力体制を整えることが期待される。
図 4 キャンパス計画組織数の推移
図 6 施設整備面での今後の課題
表 1 国内のキャンパス計画専門組織と C M P
図 3 キャンパス計画の推進体制
図 5 キャンパス計画資料の策定状況
13-2
5 . 国内で策定された C M P の分析
5-3.CMP の策定目的
本研究では,C M P 策定大学に対して行った資料提供
各 C M P には,施設老朽化の解消やキャンパスのアメ
依頼及び W e b 検索を利用して,国内の C M P 1 9 部を入手
ニティ向上など,主要な策定のねらいがあると考えら
した。その中から,内容が充実しており,可能な限り
れる。そこで,各 C M P の策定経緯や目的について説明
最新版であることなどを条件に 1 4 部( 1 3 校分) を選定
された記述の中で,通算 1 5 回以上使われた頻出語句
し,記載内容の分析を行った。
を抽出した。最頻出は「キャンパスの環境・アメニ
5-1. 分析方法
ティ」
(60 回)で,
「老朽・耐震」
(57 回),
「高度教育・研
まず,対象 C M P を計画対象キャンパスの開発形態や
究」
(50 回)とつづく。また,CMP の類型毎にも特に繰り
規模に応じて 3 つの類型に分類し,類型ごとに共通し
返し用いられる頻出語があることが確認された。
(表3)
て確認される内容上の特長を抽出した。次に,C M P 中
5 - 4 . 小規模キャンパス再開発型プランの特長
に記述された全ての内容を「 導入」 ,
「 条件」 ,
「 目標」 ,
「計
頻出語は「老朽」や「狭隘」であり,キャンパスの
画」 ,
「 運用」 の 5 つのカテゴリに分類し,該当する記述
施設や設備の整備・拡充の必要性を強調したものが多
数による定量的な分析を行った。
(表2)
い。記載内容は「施設の現状分析・問題点把握( 条件
5 - 2 . キャンパスの開発形態・規模による C M P の分類
部) 」とその「解決手法( 計画部) 」を主軸に構成され
分析対象となる 1 4 部の C M P は,開発形態により,現
ている。書類のフォーマットは従来の「長期計画」の
在使用しているキャンパスの「再開発型」11 部と,キャ
ものを踏襲しており,頁数は 2 0 程度のものが中心で
ンパスの移転に伴う「新規開発型」3 部に分類できる。
ある。
次に,各 C M P が開発の対象とするキャンパスの規模
キャンパスの面積が比較的小さく,全容を把握しや
を比較すると,単科大学のキャンパスやサテライト型
すい規模であるため,敷地の骨格や敷地のコンテクス
のキャンパスと,総合大学のメインキャンパスとでは
ト等に関する記述は既知の共通認識として省略されて
最大で約 3 0 倍の面積の差がある。対象面積の大小によ
いるものが多い。準備された予算の中で計画の優先順
り,計画の手法が異なると考えられることから,主に
位を決定し,必要最低限の整備を効果的に行おうとす
単科大学が所有する敷地面積 4 0 h a 以下のキャンパスを
る省力・高効率型の C M P といえる。しかし,計画が効
扱う CMP を「小規模キャンパス型」
,40ha 以上の敷地を
率的である反面,積極的な取り組みや独自の視点に欠
扱う C M P を「大規模キャンパス型」と分類する。
くことが課題である。
以上,キャンパスの「開発形態」と「規模」という
5 - 5 . 大規模キャンパス再開発型プランの特長
の 2 つの視点により,分析対象資料を 4 種類に分類し
頻出語は「環境・アメニティ」
,「高度教育」
,「国際
た。なお,今回収集した C M P には,小規模キャンパス
化」等であり,大学に期待される役割の変化を敏感に
の新規開発型に該当するものは無く,残りの 3 タイプ
読み取り,大学の運営に反映しようとする傾向が強
についての分析を進める。
い。記載内容は「大学の目標( 目標部) 」が全体の柱と
表 2 C M P の分類と記述内容の偏り
表 3 頻出語句
導入部
サ 背
マ 景
リ
ー
・
概
要
大
学
の
ヴ
条件整理・分析・予測
目
的
ィ
ジ
ョ
ン
類型
大学名
マスタープラン名称
策定年 頁数
1999
21
室蘭
米沢キャンパス整備計画書 ~中長期を見据えた施設整備計画~
2003
44
山形
キャンパス・マスタープラン
2004
19
キャンパス・マスタープラン 《藤森団地》 未定稿
2004
12 京都教育
広島大学
広島大学施設整備基本計画 霞キャンパス
2001
23
広島霞
北海道大学
北海道大学キャンパス・マスタープラン’96
1997
45
北海道
筑波大学
筑波大学キャンパスリニューアル計画
2002
75
筑波
名古屋大学キャンパスマスタープラン 2001
2001
42
名古屋
山形大学
小規模キャンパス 豊橋技術科学大学
再開発型
京都教育大学
大規模キャンパス 名古屋大学
再開発型
大阪大学
豊橋
大阪大学キャンパスマスタープラン
2005
42
大阪
琉球大学
琉球大学キャンパス・リファイン計画
2004
21
琉球
広島大学
広島大学施設整備基本計画 東広島キャンパス
2003
23
広島東
金沢大学角間(Ⅱ)キャンパス計画資料
2000
46
金沢
京都大学桂団地施設基本計画
2000
20
京都
新キャンパス・マスタープラン2001
2001 164
九州
金沢大学
大規模キャンパス 京都大学
新規開発型
九州大学
合計
キ
ャ
課
題
分
析
予
測
ン
パ
ス
の
環
境
・
現
況
目標設定
マ M 戦
ス P 略
タ 等
ー の
プ 構
ラ 成
ン
の
目
標
・
原
則
計
画
・
提
案
頻出語句 (上位5項目)
運用
規
準
・
S
T
A
N
D
A
R
D
ガ
イ
ド
ラ
イ
ン
ア 実 コ 長
ク 施 ス 期
シ ス ト 開
ョ ケ ・ 発
ン ジ 財 計
プ ュ 源 画
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グ ル 確
ラ ︵ 保
ム 日
程
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モ
・
パ
イ
ロ
点
検
・
評
価
・
ッ フ
ト ィ
プ ー
ラ ド
ン バ
今
後
の
検
討
課
題
ク
1
1
-
4
2
2
10
6
2
-
1
-
3
2
1
8
14
4
20
5
3
8
11
10
-
-
6
4
10
8
5
-
-
26
29
12
11
6
-
-
2
-
1
-
-
7
-
-
1
1
1
-
8
8
2
11
4
6
11
1
1
1
-
1
1
1
-
1
2
3
7
2
31
1
4
55
27
9
4
1
3
3
-
1
-
95
46
8
75
32
11
-
-
31
64
7
59
37
3
- - 1
- - 17
- - - 25 1
- 11 - - -
-
-
-
2
-
-
1
-
- 5 1 1
- 1 3 - 23 1 1
9 11 3 6 13 - -
-
-
13 - 14 - 48 1 29
49
38
157
-
1 - - -
-
-
1 - - -
5 92 21 6
34
7 1
1 29
529
0 47 19 3 1 0 2 8 1
1 1
14
0 5 3 2 1 0 1 2 1
116 127
375
記述を確認した資料数 (分析対象資料数 14)
5 14 8 6
8 13 8 3 1 14
記 述 数 の 数 え 方 に つ い て は C M P の 目 次 に 掲 載 さ れ た 「 章 」や「節 」等 の 最 小 単 位 を 基 本 と し て あ る 。 例 外 的 な ル ー ル は 下 記 の 通 り 。
・節がさらに細分化され( 1 ) ( 2 ) ( 3 ) …、A B C …、アイウ…と続くものについてはその一つ一つを一記述とカウントする。
・数ページに渡るような長文は段落毎に区切ってカウントする。
・明確な文章構成を持たない部分( 箇条書きや図表としてまとめてあるものなど) についても、内容が十分( 2 - 3 行程度) であれば一記述と同等の扱いとする。
13-3
-
1 2 8 -
出現
回数
全体
1
2
3
4
5
環境・アメニティ
老朽・耐震
高度教育・研究
ゾーン形成・土地利用
国際化
60
52
50
49
40
小規模キャンパス再開発型
ッ
︶
略称
室蘭工業大学 キャンパス・マスタープラン
室蘭工業大学
地
域
の
コ
ン
テ
ク
ス
ト
計
画
1
2
3
4
5
老朽・耐震
狭隘・高度利用
環境・アメニティ
自然・緑
地域貢献・地域開放
41
34
7
3
3
大規模キャンパス再開発型
1
2
3
4
5
環境・アメニティ
高度教育・研究
国際化
地域貢献・地域開放
研究環境
43
33
32
22
16
大規模キャンパス新規開発型
1
2
3
4
5
ゾーン形成・土地利用
組織再編
高度教育・研究
移転・統合
環境・アメニティ
47
23
16
15
10
※同義語と判断され る語句は合算
してある。
なっており,設定した目標( アカデミックプラン) を具
転を前提としているため,「周辺地域の社会環境や自
体的な空間( フィジカルプラン) に置き換える過程がま
然環境,歴史等に関する分析( 条件部) 」が丹念である。
とめられている。各大学が独自のフォーマットを用い
さらに,対象キャンパスが大規模であるため,「キャ
て個性的な計画づくりを行っており,頁数は 2 0 から
ンパスの骨格づくり」や「利用者の交流の場づくり」
5 0 程度である。
にも力が注がれている。未完成のキャンパスを対象と
記載内容には「デザインガイドラインの設定」や「環
するため,計画の表現方法にスケッチやドローイング
境保全への取り組み」,「景観や歴史的建築物の保護・
が多用されており,完成形のイメージを視覚的に使え
活用」等,大学独自の視点による計画が積極的に取り
ようとする手法がとられていることも特徴的である。
入れられており,キャンパスの質的向上により,ワン
6. 総括
ランク上の大学を目指そうとする内容のものが多い。
本研究では,4 年制大学を対象としたアンケート調
従来の施設長期計画書の仕様にとらわれない多面的な
査により,国内のキャンパス計画の現状と実態を把握
内容の C M P といえる。
した。また,国内の C M P の分類・分析により,類型に
大規模大学では組織の規模が大きく複雑であり,
応じた構成上の特長や,取り組みの事例を確認した。
キャンパス計画に臨む姿勢やスタンスも多様であるた
下記の 3 点を以って,本研究の総括とする。
め,関係者のコンセンサス形成が困難である場合があ
( 1 ) キャンパス計画を専門的に推進する学際的組織は,
る。そのため,詳細な計画には言及せずにキャンパス
国立大学法人化を契機に現在も増加の傾向にある。
の目指す方向性のみを定めた「フレームワークプラ
( 2 ) 現在国内で C M P を策定している大学は限られてお
ン」を策定するなどの手法が取り入れられている。
り,計画手法として充分に定着しているとは言い難い。
5 - 6 . 大規模キャンパス新規開発型プランの特長
( 3 ) C M P は開発形態と計画対象によって分類され,類型
新キャンパス開設のための計画書であり,敷地の基
ごとに共通する記述上の特徴や課題がある。
盤整備や,大学移転に伴う組織の再編について記載さ
れたものが多い。頻出語は「ゾーン形成・土地利用」,
「組織再編」である。再開発型プランよりも必然的に
計画量が多くなるため,書類に厚みがあり,頁数は 2 0
から 1 7 0 程度である。
記述内容はゾーニングや施設計画,交通計画等( 計
画部) が主軸となっている。また,新しい敷地への移
注 1)文部科学省による「国立学校施設整備計画指針」(平成 6 年 5 月 17 日付け文施計
第 73 号文教施設部長決裁)および「キャンパスの施設長期計画要領」(平成 6 年 5 月
31 日文教施設部長決裁)に基づいて策定される計画書である。米国等でみられる長期
開発計画(Long Range Development Plan)と類似の書類と言える。
注 2)学部代表の教員など,施設部以外の専門家を含む組織を指す。
参考文献
1)建築画報 277 号 , 文部省の建築 創造性と文化性を育むキャンパスを目指して ,
株式会社 建築画報社 ,1999 2)キャンパスの施設長期計画要領 , 文部省大臣官房文教施設部 ,1994
3)国立学校施設整備計画指針・同解説 , 文部省大臣官房文教施設部 ,1994,
4)21 世紀の大学像と今後の改革方針について - 競争的環境の中で個性が輝く大学 -,
大学審議会 ,1998
図 7 C M P の類型別特長のまとめ
13-4