平成18年度第2回会議録(7月7日開催)(ファイル名:18 - 大垣市

平成18年度
第2回
大垣市行政改革推進審議会 会議録
日
時:平成18年7月7日(金)午後1時 30 分から午後3時 20 分
場
所:大垣市総合福祉会館 3階 会議室
議
題:大垣市行政経営戦略計画(案)について
出席者(敬称略):
(委員)池永
輝之《会長》
鈴木
一朗、北野 茂樹、高岡 ミネ、田中
良幸、登坂 辰也
馬場
一、広瀬 雅信、水野 奈穂子、山中
茂樹、鈴木 利通
豊田
和代、田邉
義章、山村 千寿【計14名】
(市及び事務局)
水井
静雄(企画部長)
、安田 浩二(行政改革推進室長)
山下
雅久(行政改革推進室長補佐兼推進係長)、平松 善幸(行政改革推進室係長)
佐竹
裕樹、毛利 正人(行政改革推進室)【計6名】
欠席者(敬称略):
大熊 紀子、國枝
豊田
義見、小寺 仁左衛門、竹中
清次、竹中
昌子
充子【計6名】
傍聴者:無
【審議会の概要】
1.大垣市行政経営戦略計画案(前半部分)について
行革室長
※開会にあたって(会長へ議事進行をお願いするまでの間、議事を進行)
〈企画部長挨拶>(略)
〈議事進行について、大垣市行政改革推進審議会設置条例第5条第2項の規
定により、会長が会務を総理することになっているため、これ以降の議事
は会長が執り行う。
〉
会
長
※欠席者の報告
※審議会公開の報告
※傍聴者の報告
※議事録署名者として、鈴木利通委員と豊田和代委員を指名。
※事務局に対し、大垣市行政経営戦略計画案(前半部分)について説明を要請。
事 務 局
※大垣市行政経営戦略計画案(前半部分)について説明(略)
・前回会議でご質問いただいた「公用車の台数」や「結婚相談業務の外国人対
応」については、後半部分に該当する関係で、次回回答させていただきたい
と思いますので、ご了承ください。
会
長
・小寺委員、田邉委員及び山村委員から、事前にご意見をいただいており、事
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務局から回答をいただき、資料として配布してあるので、お目通しいただき
たい。
・小寺委員は欠席ですが、田邉委員さん、山村委員さん、そのような回答でよ
ろしいでしょうか。
委
員
・今回の計画は、行政改革から経営戦略計画へと転換を図っているが、内容的
には従来と同様のものが多いように思われる。抽象的になってしまうが、そ
のような印象を持ちました。
・地方公営企業の経営健全化も、行政の立場からすると限界もあろうかと思う。
前回の審議会においても、会長が、行政というものは金儲けが目的ではない
ということをおっしゃってみえ、あくまでも公的な事業ではあると思うが、
近年、業務の民間委託や指定管理者制度への移行など、民間を活用していく
ことにより、財源の削減だけではなく、民間を活用することによって、間接
的に金儲けを行うというように、積極的な財源捻出を図っているように思う。
国からの指導というのが大きな要因であると思うが、このような改革の責任
者は市長である。市長のリーダーシップのもと、民間の活用によって、もっ
と広い視点での地方公営企業の経営健全化の検討が必要ではないかと思う。
・税などの収納も、市民としては当然のことだと思うが、それが主眼になって
しまっているのが、いかがなものかなという気がする。収納率の向上にとど
めるのではなく、上げ方をどうするのかといった踏み込んだ検討が必要だと
思う。
・新たな自主財源の創出、これは民間委託と同様、大切な問題だと思うが、減
らすこととあわせ、増やすことも大切である。大垣市の市税を見た場合、固
定資産税が課題である。社会情勢的にも地価が下がり、人口も増えない、空
き家が増える、企業が海外へ進出してしまうなど、土地活用により、固定資
産税を増やすことは困難な時代であるが、市が増収を図るためには、土地の
有効活用策によって、市全体の土地資産の価値を高め、結果、固定資産税の
増加につながるように検討が必要である。住宅も、高層ではなく、平地で土
地活用を図るという視点が必要。そして、新しい産業による法人税など、積
極的に税源を増やすことを考える必要があると思い、現実味のある的を絞っ
た市税対策を行って欲しいと思うし、それに特化した検討委員会を作っても
いいと思う。
・ITは、手段としては時代の寵児となっており、企業からは、日進月歩によ
り新たな理想像が提供されると思う。その提案される新たな理想像に対する
研究は必要だと思うが、導入に際しては、費用対効果を十分検討すべきであ
る。ITの活用により市民も便利にはなっているが、それほど高い割合では
ないのではないかと思う。次々と、新たなものの導入を図るのではなく、既
存のものを活用し費用対効果を高めていくという視点が必要だと思う。
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委
員
・税金を如何に確保するかについては大変だと思うが、大垣市の場合、固定資
産税は良くないが、市民税は好調と聞いている。収納率が 100%になるよう
な方策を考えていただきたい。場合によっては、個々事情はあろうかと思い
ますが、滞納情報を公開するなどといったことも検討すべきかもしれない。
・スモールガバメントも良いが、弱者が困るようなことは絶対に避ける必要が
ある。法改正で障害者の方でもお金がない人は福祉施設にも入れなくなると
も聞く。そういう方たちの行き場がなくならないような方策の検討も必要で
ある。
・小さな政府で大きな効果というのは、どこでも言っているが、子育て支援も
含め福祉の充実のことも考えながら進めていただきたいと思う。
委
員
・子育て日本一を目指す大垣市に期待するところも大きいが、実際にやってみ
ると大変なことも多く、同じような業務を統合するなど、もっと広範にわた
る連携が必要な部分もある。何度も何度も見直しを行っていくためには、何
度も何度も提案していく必要があると思う。
・指定管理者制度の導入に際しても、例えば、介護保険なども、国が制度を変
えれば地方はそれに対応していかなければならず、制度の中の隙間をどのよ
うに埋めるか、どのように変えていくのかということで現場はすごく頭を悩
ませている。施設によっては、採算による判断が難しいものもあるなか、国
がこういう方針だからというのではなく、多少効率性が落ちても、どうある
べきかといった視点で知恵を出し合い、検討いただくことも必要だと思いま
す。セーフティーネットの整備というのも行革とは対極にあるものかもしれ
ないが、現場にしか分からないこともあるので、配慮をいただきたいと思い
ます。
会
長
・小寺委員は欠席ですが、事務局から回答をいただいておりますので、お目通
しください。
・それでは、審議を続けたいと思います。本日は前半部分を中心に審議をした
いと思いますが、ご意見等はございませんか。
委
員
・山村委員さんのご意見に賛同するところが多くありますが、セーフティーネ
ットからこぼれた部分を担うのが NPO などの市民団体だと思いますが、大
垣市の場合、その支援などが遅れていると思う。様々な活動を行う団体を支
援していることは分かるが、行政パートナーとなりうる団体が少ないし、育
てる支援が大事で、趣味的な団体の支援にとどまってしまっているのではな
いかという気がします。
・保育園などの民営化についても、現場の保育士さんたちの苦労は大変である。
少子化の中、民営化が進められると、保育園などによる子どもの獲得競争が
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行われ、幼児期に何を身に付けるべきかという視点ではなく、違った視点で
子どもの取り合いがなされるのではないかと危惧します。
・指定管理者制度についても同様で、どうあるべきかということを十分に検討
していただきたい。民営化もよく検討すべきだと思う。
事 務 局
・市民団体などの活動支援や保育園の民営化などについては、計画案の中で記
載しているが、後半部分で審議いただきたいと思います。
会
長
・ご意見をいただいたということを忘れず、後半で審議することとさせていた
だきたいと思います。
委
員
・給与などの適正化が盛り込まれ、実施とされていますが、具体的な目標数値
などもない。内容的にも、人事院勧告を尊重するとかいったことが書いてあ
る。民間でいう倒産状態になった夕張市もすぐ前まで、職員や議員の給料を
上げていたと聞き、そういった事例を聞くともっとも関心のある事項だと思
う。給料の問題は、一般市民でも分かりやすいことで、ボーナスも公務員は
民間に先駆けて支給される。一般市民が聞けばおかしいと思われる。ボーナ
スも、民間の場合は、利益のあるときは出すが赤字のときは出さないといっ
たことが当然であるが、夕張市の場合も、人事院勧告に従っていたというよ
うな説明を聞きました。そうすると人事院勧告は良く分からない不透明な制
度だと思われるので、もう少し取組み目標を記載してはどうかと思う。
行革室長
・財政状況については、年2回公表を行っており、給与についても、計画のプ
ラン票の中で記載しているとおり、従来は国を基準とした人事院勧告に従う
ということで見直しを進めてきたが、人事院勧告制度も歪が生じており、他
都市や民間企業との均衡に配慮して給与構造を見直し、財政状況等に応じて、
給与に差が生じても仕方がないのではないかという傾向になっております。
また、給与状況についても、毎年公表を行っております。従いまして、計画
に実施というように記載しておりますのは、特別職の報酬をはじめ、従来か
らの見直しなどを継続して行っていくという趣旨でございます。
委
員
行革室長
・議員の給料については、関係があるのですか。
・議員の皆さんは、報酬ということで、別に特別職報酬等審議会で審議がなさ
れますので、この場でご審議いただく内容ではございません。
委
員
・言いっぱなしの意見ではなく、具体的な表現などについて意見を言わせてい
ただきたいと思います。先ず、1ページの上段で、
「市長と職員が危機意識と
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改革意欲を共有し」とあるが、議員は出てこない。本行政改革における存在
意義や位置づけがよく分からない。
・同じく 1 ページの中段、
「これからの行政経営は、」の次に「合併による新大
垣市の発足」という文言を入れてはどうか。
・4 ページの5、地方公営企業の経営健全化の 6 行目、「経営の基本原則を再
確認し」の次に、
「公営企業の経営の見直しと改革を進め」という文言を入れ
ていただきたい。
・6ページの新たな自主財源の確保は大切であり、広告による収入しか触れら
れていないので、
「市税等の収入が減少する中、」の次に「市税の根源は産業
の振興にあると認識し、既存産業の振興と新産業の育成・振興政策を、民間
との連携の下に推進すること、」を加えていただきたい。
委
員
・産業振興は、新たな自主財源の確保というテーマではないのではないか。産
業振興策をうたうのであれば、組み立てを考える必要があると思う。
委
員
・歳入の増加策としての新しい産業振興策は、行革にとって重要なテーマであ
ると思う。
行革室長
・ご議論いただいておりますとおり、産業の振興による市税の増加というのは、
新たな自主財源の確保という取組みとは異なると思いますし、本日配布いた
しました事前意見への回答でも、ご意見の趣旨を盛り込む方向で検討すると
回答いたしておりますので、事務局の見直し案をベースに検討いただきたい
と思いますし、まちづくり全般になると、現在策定中の総合計画の範疇にな
ってまいります。また、各論につきましても、当計画で記載することは難し
いと思われますので、あくまでも趣旨について計画への盛り込みを検討させ
ていただきたいと思います。
会
長
・収納率の 92.3%という数字は、岐阜市など他都市と比較して高いのか低い
のか。
企画部長
・収納率は、滞納分と現年分があり、両方を合わせて 92.3%という収納率で
あり、滞納分は恐らく 20%をきっていると思いますが、他都市との比較で
言えば高いといえますが、税の公平性という観点からすれば、少しでも収納
率の向上に努める必要があると思っております。また、税については、県税
もございますが、これは、市で徴収したものに一定率をかけ、県税として納
めており、滞納分については、県も同じ状況になりますので、これを改善す
るため、県が市の部分も一緒に直接徴収を行うという制度もあり、岐阜県で
は平成 18 年度から同制度を導入しております。また、西濃圏域といった広
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域で、債権徴収機構のようなものを作るという方法もあり、全国的に力を入
れていく部分だと思われます。
行革室長
・従来は消極的であった差し押さえなども、インターネットを使った自動車の
競売による自動車税の滞納整理など、差し押さえの積極的な実施や県が直接
徴収に取り組むなど、積極的な取組を進めているところでございます。
・しかし、収納率ということでいえば、都市部は低く郡部は高いという傾向が
ありますので、県下の中で高いか低いかといえば、低くなってしまうと思い
ます。
委
員
・先ほども少し触れました議員の立場というのは、どのようなものなのでしょ
うか。
行革室長
・その件につきましては、前回、部長からも回答させていただきましたとおり、
文章として計画に記載することは控えたいということです。議会には議会と
しての意思決定がありますし、議会の中で、議員数の削減などに取り組んで
みえますので、この計画は執行機関としての大垣市の計画ということで、ご
理解をいただきたいと思います。
委
員
・議会は、立法機関であり、行政とは対極の位置づけであるため、ここでは書
けないということだと思う。
委
員
・定員適正化の推進についてですが、定年退職者数、採用予定者数及び団塊の
世代などの年齢構成について、少しご説明をお願いします。
行革室長
・定年者数につきましては、平成 18 年度が 46 人、19 年度が 68 人、20 年
度が 67 人、21 年度が 93 人の予定であり、定年退職者数と定員の削減予
定数の差が、採用予定者数ということになります。
・年齢構成については、30 代前半と団塊の世代が多く、最も少ないのが 42~
45 歳くらいの年齢で、採用を控えておりましたので、少なくなっていると
思われます。資料につきましては次回ご用意をさせていただきたいと思いま
す。
委
員
・チャレンジする人材の育成の中の提案制度ですが、どのような頻度で提案が
あるものですか。
行革室長
・事務改善提案で、平成 16 年度が提案 61 件で採択が 24 件、17 年度が提
案 23 件で採択が 10 件。政策提案は 16 年度が提案 42 件で採択 12 件、
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17 年度が 4 件で採択0という状況で、以前からやっているので、改善され
ているところも多々あると思う。表彰については、今後の勉強に資するよう
にと記念品として、図書券を渡している。最近は、民間の QC サークルの大
会などにも参加し、追いつけるよう研究している。
会
長
・そのほかご意見等はございませんか。それでは、私の方からですが、自主性・
自立性の高い財政運営の確保の中で、補助金や使用料・手数料の適正化という
項目がありますが、これらの項目に対する取り組みについて、市の考え方な
どをご説明いただきたいと思いますが。
行革室長
・関係資料を配布し、説明を行いますので、次回にご意見をいただければ幸い
です。なお、当課題は第三次行政改革での積み残しの課題でもあり、新たな
計画の策定に当たっては、委員皆さんのご意見等をお伺いした上で、今後の
進め方を検討したいと考えております。
事 務 局
※補助金等の検討、見直しの考え方について説明(略)
行革室長
・使用料・手数料の適正化の説明の中で、経過として 11 年度に検討し、方針を
決定したが実施に至らなかったという説明がございました。これは、第三次
行政改革の策定に際して、当審議会において見直しの方針等をご審議いただ
いたという記録から、このようにご説明させていただいております。
会
長
・事務局からご説明いただいたことにつき、ご意見等がございましたら、よろ
しくお願いいたします。
委
員
・補助金に関する説明の中で、10 年以上にわたって執行している補助金が 50
%以上にのぼるということですが、具体的な団体名などの情報は。
行革室長
・個人情報に関する部分を除けば、公開可能だと思います。
委
・このような団体に補助金が執行されているといった情報があれば分かりやす
員
いと思います。
行革室長
・どういう方針で見直しを行うかということを議論した後であれば、当然具体
的な交付先は必要な情報であると思いますが、先ずは、交付先を問わず、見
直しの方向性の議論が必要かと思います。
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会
長
・ご意見等がございましたら、よろしくお願いいたします。
・それでは、補助金等については、次回以降、ご意見をいただきたいと思いま
す。
・皆さんからいただきますご意見等については、計画案の変更を求めることを
答申に明記するもの、審議会の意見として答申に付記するもの、審議会での
質疑応答を議事録にとどめ答申には含めないものの 3 つに分け整理していき
たいと思います。
※次回開催日程を協議
第3回審議会は7月21日(金)に決定。
第4回審議会については、8月4日(金)開催案を中心に審議を進める。
(終了時刻
配布資料
▽事前意見及び回答 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
資料 No.4
一覧
▽補助金等の検討、見直しの考え方(案) ・・・・・
資料 No.5
※資料 No.1~3については、前回配布済み。
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