25.福川南地区 H22 国勢調査人口:4,584 人 面積:2.3 人口密度:1,993 人/ ①概要及び特性 福川南地区は、本市の市街地西部に位置する夜市川以西の地区で、福川南小学校区となります。 地区は、福川地区、夜市地区、戸田地区と接しています。 交通は、産業道路の西端から夜市川にかかる常盤橋を渡り、川沿いの市道を軸に羽島、中畷、 室尾、長田と住宅団地が整備されています。 地区内は、瀬の上、室尾、中畷に市営住宅が整備されているほか、中畷には大規模な雇用促進 住宅が設置されていますが、廃止決定され入居者は概ね退去している状況です。 中畷や長田には、戸建て住宅団地の開発がなされ、比較的若い世代の定住者が増えたことから 福川地区に比べて高齢化率が低く、年少人口比率が高いものと考えられます。 長田地区には、長田海浜公園やプレジャーボートを係留できるフィッシャリーナが整備されて いるほか、風光明媚な瀬戸内海を臨む景観等を活かしながら、野球やサッカー等のスポーツが楽 しめるよう平成 24 年度には福川地区総合グラウンドが整備されています。 地区内には、高潮時の水位よりも低い箇所に位置する土地があり、大雨による浸水被害や高潮 等の被害が懸念されています。 672∼681 瀬 ノ 上 住 宅 1 ∼ 1 0 棟 982 羽 島 一 丁 目 公 園 890 福 99 南 羽 島 児 童 遊 園 946 川 南 中 畷 消 公 園 防 機 庫 451 新南陽学校給食センター 273 300 331 福 川 南 幼 稚 園 福 川 南 児 童 館 福 川 南 児 童 ク ラ ブ 422 福 川 南 小 学 校 地 1083 479 中 畷 地 区教 職員 住宅 896 947 中 畷 児 中 畷 住 宅 1 棟 長 田 西 第 2 公 園 901 682 683 中 畷 住 宅 2 棟 長 地 903 990 中 園 888 118 み 933 中 開 作 児 童 遊 園 羽 長 長 長 島 田 田 墓 北 東 田 田 公 緑 公 西 公 園 園 福川地区総合グ ラウ ンド 891 畷 な 1008 室 240 童 遊 園 広 み 尾 場 会 広 館 場 684 685 686 室 尾 住 宅 1 棟 室 尾 住 宅 2 棟 室 尾 住 宅 5 棟 393 長 田 フ ィ ッ シャ リ ーナ 1020 長 田 海 浜 公 園 - 421 - ②人口変化 福川南地区の人口は、平成 22 年国勢調査では 4,584 人、高齢化率は、市内平均の 26.2%を 6.3 ポイント下回り、年少人口比率は市内平均の 13.2%を 2.7 ポイント上回っています。 人口の動きを平成 17 年国勢調査と比較すると、人口は 116 人の減少となっています。 内訳としては、年少人口は 116 人減、生産年齢人口が 231 人減、高齢者人口は 215 人増加 しています。 (内訳には年齢不詳者は含まれません。 ) ③公共施設の配置状況及び整備状況 福川南地区の公共施設の配置状況は、幼稚園、小学校、学校給食センター、児童館、コミュニ ティセンター等を整備しています。 【整備状況】 地区内の公共施設は、延べ 3 万 1,290 ㎡と、市内全体の 3.88%を占めており、住民一人当 たりでは 6.8 ㎡となっています。 内訳を区分ごとに見ると、市営住宅が 2 万 2,822 ㎡、学校関連施設 6,221 ㎡、こども関連施 設 845 ㎡と続いています。 ④主な公共施設の状況 【福川南幼稚園】 福川南幼稚園は定員 70 人に対して、平成 17 年度が 47 人、21 年度が 27 人、24 年度が 32 人と減少傾向にあり、定員を大きく割り込んでいます。 施設は、昭和 55 年に建築されたもので築後 30 年を経過していますが、耐震診断の結果、耐 震基準を満たしています。 (人) 人口推計 6,000 100% 90% 5,000 4,700 695 4,584 910 4,000 80% 4,429 4,199 1,154 67.2% 63.9% 60.3% 3,000 3,161 2,930 2,674 3,697 1,345 1,351 60% 55.0% 53.9% 50% 36.5% 40% 34.0% 26.1% 18.0% 19.9% 1,000 0 57.2% 30.7% 2,000 70% 3,952 1,288 14.8% 15.9% 844 728 H17 H22 年少人口(0∼14歳) 高齢者人口(65歳∼) 年少人口比率 高齢者人口比率 30% 2,405 2,174 1,991 12.1% 11.0% 9.6% 13.6% 601 506 433 355 H27 H32 H37 H42 生産年齢人口(15∼64歳) 年齢不詳 生産年齢人口比率 - 422 - 20% 10% 0% (歳) 100∼ 95∼99 90∼94 85∼89 80∼84 75∼79 70 74 65 69 60 64 55 59 50 54 45 49 40 44 35 39 30 34 25 29 20 24 15 19 10 14 5 9 0 4 年齢構成 H22 H42 0 200 400 600 800 1,000 (人) 【福川南小学校】 福川南小学校の児童数は、平成 17 年度が 395 人、21 年度 342 人、24 年度が 287 人と 大きく減少しています。 児童数の減少は、雇用促進住宅の廃止や団地開発が終わったことなどにより、子育て世代の流 入に歯止めがかかったことよるものと考えられます。 施設は、昭和 55 年∼56 年に建築されたもので、築後 30 年を経過しています。 小学校の敷地内に、福川南児童館を平成 17 年度に建築しています。 【福川南地区コミュニティセンター】 福川南地区コミュニティセンターは、地域の集会や交流、文化、教養講座等の拠点施設であり、 平成 24 年度実績では 17,695 人の利用がありました。 施設は、平成7年の建築で比較的新しく、当分の間は大規模な修繕等の発生はなく、現行のま ま維持管理が可能と見込まれます。 【建築年次ごとの施設分類別延面積】 築30年経過ライン (㎡) 12,000 築30年以上 築30年未満 10,000 8,000 6,000 市住 7,400 4,000 市住 10,188 学校 6,221 市住 3,729 2,000 市住 1,505 こども 537 0 S28以前 S29‐33 S34‐38 庁舎等 学校 S39‐43 市民 教住 S44‐48 S49‐53 教育 市住 こども 308 S54‐58 スポーツ 公園 S59‐63 こども 上下水 H1‐5 福祉 し尿 H6‐10 H11‐15 保健 ごみ H16‐20 H21以降 産業 その他 【施設分類別延面積】 庁舎等 41 こども 845 市民 産業 506 14 0 学校 6,221 教住 740 5,000 市住 22,822 10,000 庁舎等 学校 市民 教住 15,000 教育 市住 公園 合計 101 31,290 20,000 スポーツ 公園 こども 上下水 - 423 - 25,000 福祉 し尿 保健 ごみ 30,000 産業 その他 35,000 (㎡) ⑤今後の検討の視点 【耐震化・老朽化への対応】 地区の公共施設は、公営住宅の整備や宅地の造成など、人口増加に併せて整備したものや、近 年の地域ニーズに基づき設置したものなど、比較的新しいものが多い状況です。 福川南小学校については、校舎、体育館ともに耐震基準を満たしておらず、平成 25 年度∼27 年度にかけて耐震改修工事を予定しています。 新南陽学校給食センターは、昭和 55 年の建築で、設備等の老朽化が見られます。 【市民ニーズに応じた施設配置・整備への対応】 福川南地区は、隣接する福川地区に、複合施設である新南陽ふれあいセンター、新南陽球場、 新南陽プールが整備されているため、身近に公共施設を利用することが可能です。 このため、地区の誰もが利用できる地区内の公共の建物は、コミュニティセンターのみとなっ ています。 引き続き、施設の適正な維持、管理に努め、施設の長寿命化を図っていきます。 【人口構成の変化等による施設の在り方】 平成 22 年の人口と比べると、42 年では約 19%、約 880 人の減少が見込まれています。高 齢化率は 19.9%から 36.5%へと約 17 ポイント増加し、年少人口比率は 15.9%から 9.6%へ と約 6 ポイント減少します。 この結果、平成 22 年度と比べ、高齢者人口は 910 人から約 1,350 人へ、年少人口は約 730 人から約 360 人へと推移することが見込まれます。 地区の特徴として、総人口の減少に対して、高齢者人口は概ね 1.8 倍に増加し、年少人口は半 減することから、少子高齢化が進み、公民館等の施設は高齢者の利用が増える一方で、福川南小 の平成 24 年度の児童数 287 人が、42 年には 160 人前後まで減少することが予測され、これ を踏まえた施設の有効活用の検討が必要です。 - 424 -
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