力一杯やりぬく人

静岡県立
天竜特別支援学校
力一杯やりぬく人
学校便り NO.4
平成 24 年 6月29日
沖縄では梅雨明けしたということですが、浜松に本格的な夏が訪れるのはもう
少し先かな…といった感じです。でも、通学路脇に PTA で植えてくださった紫陽
花は、
「根がしっかりはるまで、もう少し梅雨が続くと嬉しいな」と思っているの
では…と雨に濡れる花びらを眺めています。
掃除を終え、水質検査を終えたプールは、そろそろプール開き。
子どもたちが大好きなプールですが、危険を伴う活動でもあります。
学校では、指導者以外にも監視を1名置くなど、安全に気をつけて
指導してまいります。御家庭、病棟の皆様には健康面について御協力をお願いします。
さて、様々な機会に、
「天竜病院と天竜厚生会、そして本校(天竜特別支援学校)の連携が進んできているこ
とにお伝えしていますが、6月6日(水)に行われました三者協議会について、その概要を掲載します。
三者協議会は、年間3回の「定例会」と、
「防災」
「就労支援」
「地域発信」などのワーキンググループでの
検討を基本としています。三者連携の足がかりとなったのは、平成 22 年 11 月に行った「防災教育推進のた
めの連絡協議会(天竜病院、天竜厚生会、天竜区役所防災担当、本校)」でした。
この連絡協議会では、
*大規模災害時には、互いに連携・協力し合うこと。
*不足する物資等については、病院・厚生会・学校でまとめて連絡してくれれば、天竜区・浜北
区両区役所で連絡をとって輸送する(ヘリコプターから本校グランドに投下する形になると思われる)。
*今回の協議会をきっかけとして、防災以外にも、三者の連携を進めていく。
市としても、必要な協力は厭わない。
…という3点を確認して、会を閉じました。
年をまたいで平成 23 年2月に第1回の三者協議会をスタートし、
先に行われた会で5回目となりました。
これまでに、
天竜特支
グランドに
投下物資
・火災時の協力
・大規模災害時の水源確保
・災害時に備え、市道拡幅や県道設置を!
・高等部の実習、障害者雇用
等々について話し合いを重ねてきました。
法人本部
瞑想の森
今回は、
1)地域にこの地域をより発信していくために、
連絡路
エリアの名前をつけよう!
2)災害時に備えた「連絡路(人と物のルート)」
という視点から、境界線にあるフェンスを
新病棟
一部開閉扉にしてはどうか?
…という2点を中心に協議しました。
エリア名については、7月中旬まで病院・厚生会・学校それぞれで公募し、8月の定例会で協議すること
となっています。三者共同看板にエリア名がつく…、待ち遠しい(!)です。瞑想の森の奥にあるフェンスは、
10 月を目処に厚生会で撤去してくださるそうです。災害時だけでなく、普段の散歩、厚生会での実習や交流
..........
に使用できますね。
「実感しやすい三者連携」へと、着実に進んでいることがとても嬉しく思います。
4月末の高等部から、6月半ばの中学部、同じく6月末の小学部と、修学旅行が順に行われました。それ
ぞれとても充実した修学旅行が行えましたので、ほんの一部ですが紹介します。
<高等部修学旅行>
高等部3年生は、4 月 24 日(火)から 27 日(金)まで熊本、長崎、福岡方面に修学旅行に行きま
した。往路は新幹線(東海道、山陽、九州)
、復路は飛行機(全日空)の利用でした。
◆阿蘇火口、普賢岳、自然の「驚異」を体感する。
阿蘇火口は、広く大きく、有毒な緑色の火山ガスが見られ、そのガスが
立ち込めれば命に危険を及ぼすということで、河口付近にはいくつかのシ
ェルターがあり、緊張感が感じられた見学でした。また、
「普賢岳がまだすドーム」では、噴火の3D 映像(臭い、振動あり)で噴火を体感し、噴火の火山灰に
埋もれた家々を見ることで、自然災害の恐ろしさと恐怖を感じることができました。
◆「平和の尊さ」と「戦争の悲惨さ」を感じる。
長崎原爆資料館では、被爆者からの講話を聞きました。生々しい体験談
を聞いたり被爆した人の火傷の写真や衣服、変形した瓦などを見たりしま
した。戦争の悲惨さと、今の自分たちが平和で過ごせる尊さを実感するこ
とができました。
....
◆時間厳守…は、当たり前です!
今回の修学旅行でまず感心させられたのが、生徒たちが時間をきちんと守れたこと。よく「5分前行
動」と言いますが、10分前には集合場所に揃っており、常にスムーズに行動ができた3年生。
『やると
きはやる』…、さすが3年生と思いました。
文責 高等部主事 櫻井
<中学部修学旅行>
中学部 3 年生は、6 月 13 日(水)から 15 日(金)まで奈良・京都
へ修学旅行に行きました。11 人全員が全行程に参加することがで
きました。
◆奈良にて
奈良公園では、びっくりするほど多くの鹿に囲まれて、鹿と笑顔でたわむれる生徒あり、涙目で逃げ
回ったりする生徒ありでした。世界最大の木造建築である東大寺の大仏殿では、そのスケールと歴史の
重みに圧倒されていました。
◆京都にて
鹿苑寺(金閣)では、静かな庭園と池の中に浮かび上がるかのように建って
いる金閣を見たとたんに「まぶしい!」
、
「すごい !!」の連発でした。
楽しみにしていた太秦映画村では、大好きなキャラクターコーナーにかじ
りついたり、お侍さん装束の役者さんと記念写真を撮ったり、アニメの声優
体験をしたり…と、心ゆくまで楽しみました。
清水寺では、特別に設置された東北大地震の犠牲者を悼む壇に合掌したり、舞台から見渡せる夏の京
都を味わったり、門前のお土産の店々を巡ったりしました。
文責 中学部主事 小楠