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の競 改善 に 関する懇談会
JA100WS)第 10回 輛
版
I.第 10回 総 会 の開催 ―
ュー ズ レター No.6(2000。 12.31)を 発行 し
た。ホームベ ー ジを加藤万里子 氏 の所でたちあげた。
(5)ニ
価
(6)女 性研 究者 の姓名アンケー トを実施 した (2/16)
日時 :2001年 3月 30日 (金 )
(7)公 開 シ ンポ を他研連と共 同主催 し、ジェンダニ
場所 1日 本 孝術会議 2獣 会議室
特委・ ワー キ ンググループに協 力 した。
出席者 :50音 順 鮨 槍 むつ子、伊 藤 セ ツ、岩井宜子、
奥村軒 、柏木 恵 子、加藤万里子 、神 長百合承 小林
3.会 計中間報告
和承 島田淳子 、 直捕 承 中島明 子、中間書
4.締
評
会計報 告 は別鰺 照 (監 杏 の 時期を遅らせた )
、
活動計画
典子、別府恵子 (委イ
壬状 77)
(1)必 要で効 果 的な要望書の提 出
議長 :鳥 居淳 子
本学術 会議難 研究遭密委員、 日本学術会議会
へ
のア
ンケー トの勧
員
(2)日
F
次第
1.あ いさつ
(3)シ
経緯と活動目的 の 説明をかねた挨 拶 があった。
原ひろ子会員 :日 本搬
議会員 と しての立場か ら
り
第 18期 の「 ジ ェ ンダー問題にかん す る多角的検討特
―プの活動を中′
別委員会」とそ の ワーキンググル‐
らヽ
と
した報告をかね て の挨拶があつた。
2.活 動報告
な
(1薄務局のお茶の水女子大ジェンダ呵 汗
究センタ
ンポ ジ ウムの離
(4)常 時ホー ム ページでの広報
PD
島田淳子会振≧ 」AICOWSと は何 か について、設立の
(5)ジ
ェンダー 特委・ワーキング グループヘの協力
(6)ニ ューズ レターの発行
(7)そ の他
を行なうこ とと した。
5。
予算
別紙 の とお り提案 され承認 された。
6.役 員の 選 出
ーから昭和女子大学女性文化研究所に移動(5/30)し 、
事務センターをワールドプランニ ングヘ委託 (6/1,
搬 員が次 のように決まつた。
7/18契 約)し た。
副会長 :鳥 居淳子
(再 )
原 ひ ろ子
(再 )
企画 :浅 倉 むつ子
(再 )
神 長 百合子
(新 )
き
(2)役 員 会 を
5回
会長 :島 田淳子 (再 )
(2000.10/14,11/23,12/9
2001.3/16,3/30)開 催した。
(3臨 聯 会 (総 会としては第 9回 10/14)を 開催
い
項
中山栄子、長 谷 川 真理子、馬場房子 、原ひろ承 平木
した。
艦
会漏耐録はNewsletter No.6に 掲載した。
(4)4つ の要望書を提出した。
・4/15 第 18期 に女性特委 (仮称 )設 置に関して
・4/15第 18期 日本備
会員選挙に関して、登
録学会に吉川会長名で送った調査結果の期 ]公 表に
ついて
。10/14女 性特委 (仮 称)設 置について、10%ま で
女性会員を増やす ことの具体策について
。12/11 科学技術基本計画に対 して
(4)新 入会員の勧議を行つた。
約
対し30名 が入会 した。
80名 の新資格者に
直井道 子
(再 )
庶務・会言十:伊 藤セツ (再 :事 務局担当幹事 )
広報 :伊藤 セ ツ :ニ ューズ レター (再 )
加藤 万里子 :ホ ームベ ー ジ (再 )
中山栄子 :ニ ューズ レター (新 )
歴
:袖 井孝子
(再 )、
馬場房 子 (新 )
3集『男女共同参 画社会―キーワー ド
ェン
はジ
ダー 』がでました。総会会 場で販売しました。
(学 術会議叢 書
AICOWS事 務局 にあ ります。 1800円 です。
」
)
私 は 、2000年 11月 1日 付 けで日本学 術 会 議 か ら
上記 の 委 員 を委嘱 され た 。 任期は 2003年 7月 21
日まで 、 つ まり日本学 術 会 議 の第 18期 の 期 間 であ
る。 以 来 、第 1回 は 2000年 11月 2日 、 第 2回 は
2001年 1月 19日 に、 第 3回 は 2月 16日 に 、第 4
に、
回 は 3月 22日 にと、第 5回 は 4月 27日
第 6回 は 5月 29日 に、 とすでに6回 の 会 議 が 開催
され た 。
委 員 長 は蓮見音彦 氏 (第 一部の社会学 )、 幹 事は
池 内 了 氏 (第 4部 の 天 文 学 )と 原ひろ子 氏 (第 一
部 の 文 化 人類学)で 、 以 下 それそれの部 Flか ら 15
名 の 委 員 、計 18名 で構 成 されている。 女 性 は原氏
の他 、 本自木 恵子氏 (第 一 部 の発達心理 学 )、 岩 井宣
子氏 (第 2部 の犯罪 学 )、 米 澤富美子氏 (第 4部
物理 学 )力 Sお り、オ ブ ザ ー パーに加藤万 里 子 氏 (第
4部 の 天 文学 )が い る 。 今 回私は、第 6部 農 学部
門家 政 学 研究連絡委 員 会 か ら出てい る 。 他 の 男性
は、第 2部 の法学、第 二 部 の理論経済学 と財 政 学、
第 5部 の 機械工学 と造 船 学 、第 6部 の 水 産 学 、第
7部 の 医 学等さまざ ま で あ るが、すべ て の 領 域 に
女性 研 究 者 を進出させ 、 す べ ての領域 の 研 究 にジ
:
PD
F
:
版
第 6部 家政 学 県連委員 伊 藤 セ ツ
価
1.委 員 を務めて
き を克服するため の 貴 重な事例研究 と して、極め
て 重 要な意義を担 つ て いる」
「ジェ
また、日本学術会 議 第 18期 活動計 画 中、
ンダ ー 問題の多角 的 検 討」特別委員会 の 課題とし
て 次 の ように書かれ て いる。
「 地球規模の持続 可 能性を創造的 に切 り開くた
め の 前提として、
『 人 間観』の修正は、喫緊の課題
で あ る。ジェンダー (社 会的文化的性 別分類)間
題 は 、民族・
『人種 』 区分や階層区分 な どの問題を
も含 めて人間を分類 す る概念その もの の 再検討を
促 している。本特 委 は 、 ジエンダー 問 題 に焦点を
当 て 、地球環境 と生 命 誌 の視野にお い て、人口、
健康 、暴力、政治、法 、経済、産業、教 育、家族、
人 間 の 尊厳、その他 の 観点から、 生 物 と してのヒ
トと社会的文化的存 在 としての人間 との交叉に関
し検 討する」とな つて いる。
この趣 旨に基づ い て 、第 2回 委員会 では、岩井
「フエミニ ス ト犯罪学一女性 の加 害 。被害
委 員 が、
の 視 点から一」と題 して、神野直彦委 員 (第 3部
財 政 学 )が 「ジェ ン ダー と二つの政 府 体 系」と題
して 報告した。また 、 ここで、具体 的 活動のため
の ワーキジグ・グル ー プ (男 女 5名 ず つ 10名 )が
発 足 し、池内了氏 が 長 になつた。第 3回 委員会で
は 私 が「ジエンダー 課 題解決のツー ル と してのジ
ェ ン ダー統計」と題 して報告した。 ま た同じ日の
ワー キング・グルー プでは、 2月 中 に女性研連委
員全 員に (約 140名 )に 、研究上使 用 する姓名に
関 してのアンケー トを実施 し、 4月 の 日本学術会
議 の 総会時には会員 全 員 (210名 )に 同 じ調査を実
施 す ることとな りそ の 原案を作成 した 。
第 4回 委員会で は 、「従来の性差 男1や 役割分業
に基 づ く硬直化 した 状 況 を打破 し、 男 女共同参画
社 会 の確立を進め る上 で必要な方策 に ついて」及
び 「 従来の学術研 究 に ついてのジ ェ ン ダー視点か
らの 見直しについて 」 委員全員が 自由討議を行な
つた。
ま た、ワーキング ・ グループでは 、 研 究上の姓
名 ば か りでなく、 学 会 開催時の保育 室 の 設置、科
学 研 究費交付中に育 児 休業を取得 す る場合の諸間
題 、 育児休業期間 中 における専門職 の 代替教員の
補 填 について、学 会 事 務局におけ る学 会員の職員
に た いするセクハ ラ に ついて等を今 後 問題にして
い くこととなつた。―
日本学術会議 の「 ジ ェンダー特委 」 が扱う問題
は 、 日本のジェシ ダ ー 課題のごく一 部 、少数のも
の の 問題でしかな い か もしれない。 しか し、自分
が 置 かれた場での ジ ェ ンダー課題 の 解 決 への努力
が 、 他 のジェンダー 課 題 と関連 して 、 全体的な男
女 共 同参画社会へ の 大 きなうね りとな つてい くこ
とを期待したい。
評
Π。第 18期 日本 学 術 会 議「 ジェンダ ー 問 題
の多 角 的 検 討 委 員 会 Jお よびワー キ ンググ
ルー プの 中 での JAICOWSの メン′ヽ一
ェンケー視点を入れるということで、 この委員会
は毎回活発な討論が展開されている。
い
き
な
り
な お 、この委員会 │ま 、日本学術会議第 17期 の「 女
性科 学 者 の環境の改 善 」 特 別委員会を 受 け 継 ぐも
ので 、 今 期 の 7つ の 特 男1委 員会 (他 の 6つ は「価
値 の 転 換 と新 しい ラ イ フ ス タイル 」「 ヒ ユ ーマ
ン・ セ キ ュ リティの構 築 」「 情報技術革 新 と経 済・
社会 」「 循 環型社会」
「 生 命 科学の全体 像 と 生命倫
理」
「 教 育 体系の再構 築 」)の 一つであ る 。
「 ジ ェ ンダー問題 の 多 角 的検討」特 男J委 員会設
置 の 際 の 内容は次の よ う に説明されて い る 。
「 ジ ェ ンダ‐問題 は 、 階層やエスニ シ テ イその
他 の 差努 J問 題 とともに 、 21世 紀にお け る 全 地球規
模 で の 課 題 であるとい つ て よい。課題 の 具 体 的内
容は 、 歴 史的に見て 19世 糸己末以来は、 政 治 領 域か
ら経 済 領 域 をへて家 庭 内 役 割分業へ と展 開 して き
たが 、 い まや発展途 上 国 社 会の人口増 カロ、 先進工
業社 会 の 少子・ 高齢 化 、 両 者 に関わる リ プ ロ ダク
テ ィ ブ・ヘ ルス/ラ イ ツ 、女性 に対する暴 力 、等 々、
人間 生 活 の あらゆる領 域 へ と拡大・深化 して い る。
その 際 、 ジ ェンダー ・ セ ックス・セ ク シ ュ ア リテ
ィと い う三 つの概念 の 学 術 的解明は、 問 題 の 根底
を明 らか にする理論 的 作 業 として、い い 換 えれば、
遺伝 情 報 と文化情報 と の 相 互関連の好 事 例 と して、
すな わ ち生物科学的 知 見 と人文・社会 科 学 的知見
の、 そ れ ぞれの党派 化 や 絶 対化や孤立 化 や 一 人歩
2.ワ ーキング・ グ ル ープの一 員 と して
文学研連 カロ藤 万里子
2月
26日 の第 3回 ジ エンダー特委 か らオブザー
評
価
版
て動 きた したか、 とい う思 いである。
学 会 会場での保育 室 に ついては、い ろ い ろな学
会で 設 置 されるようにな ってきてお り、 新 聞報道
もさ れ て いる。最近 で は、物理学会や 化 学会 のよ
うに 大 きな学会でも設 置 されるように な つた。私
は 保 育 室 設置の た め の 情報提 供 の ペ ー ジ
(http://sunrise.hc.kelo.ac.jp/∼ mariko/gakka
i/info.htEl)を 作 り、 また学会保育室 設 置 のため
の情 報 交換ネットワー クも主催 してい る が、まだ
規模 の 小さな学会で は 、 保育室設置 の た めの理解
がえ られなかつた り、 学 会から補助 が な い ため、
寄付 あ つ めに苦労す る話 もきく。また、 学 会会場
とな る大学の近 くに適 当な部屋がみ つ か らないこ
とも あ る。いろい ろな 問 題があるので 、 どのよう
な状 況 になっているの か、調査が必要だ と思 う。
WGで は、さまざまな 問題について具体 的な進展
をは か るための活動 を す る目的で発足 した。ご意
見を ぜ ひ委員までお寄 せ 下さい。
以 上 、 ジェンダー 特 委 委 員とオ ブザ ー バ ー 、 ワ
ー キ ン グ グループ員 の 、伊 藤 と加藤が、」AICOWS会
員 に 、 雰 囲気等をお 伝 え した く報告 を 書 き ま した
が、 次 の 点 について も 御 留意 ください。
(1)日 本 学術会議 の 会 合 が 4月 の総会 以 後 、原則
オー プ ンにな りえま した 。研連もジ ェ ン ダ ー特委
も傍 聴 で きるので、 み な さんどうぞ。 会 議 の 日程
は 日 本 学術会議のホ ー ム ベ ージにあ りま す 。
(2)科 研 費では通称 使 用 が可能にな つ た が 、宣伝
が足 りな いこと、学 内 の 書類はいぜん と して戸籍
名 の と こ ろが多いの で 、 研 究者登録 に 準 して 変え
て い く運 動 を各大学 で す る必要があ りま す 。
(3)ジ ェ ンダー特委 と WGと 」AICOWSの 関 係 につい
て で す が 、前 2者 は 日 本 学術会議の正 規 の 常置会
議 で 、」AICOWSと は全 く別 組織です。た だ し、上記
の よ う に 」AICOWSの 役 員 、会員が前 2者 に所属 し
て い る 場 合 があ りま す し、学術会議 は ア ンケー ト
をす る 資 金の合理的 出 所 もないので、JAICOWSが 部
分的 に 協 力するとい う側 面 を持 ってい ま す 。
(4)ワ ー キ ンググル ー プ に ついては次 の 参 考 資料
を ご 覧 ください。
い
き
な
り
PD
F
バー 参 加 し同時 にワー キ ン グ グループの 一 員 とな
つた。 特 委 の委員は各部 か ら出てお り、 ジ ェ ンダ
ー に関 連 した専門分野 の 方 も いる。 この 日 は 第 3
回 目で 、 伊 藤 セツ先生 か ら「 ジ ェンダー 課 題 解 決
の ツー ル と してのジェ ン ダ ー 統計」と題 す る 報 告
があ つ た 。 ジ ェンダー 問 題 が そこに存在 す る こ と
が意 識 さ れ な い うちは、 男 女 別 の統計 を と る とい
う発 想 す らお きず、その た め に、既存 の 統 計 資料
をジ ェ ン ダ ー の視点か ら解 析 しなおす さ い に 、信
頼で き る デ ニ タがない と い う問題が発生 して い る。
これ を 日 本 学術会議の 問 題 に た とえて い う な らば、
女性 会 員 の 比率が少な い の で もつと増 や そ う、 と
い う議 論 を す る時に、議 論 の 基礎 とな る各 学 会 の
構成 員 の 男 女別データが な い 、会員に推 薦 さ れ た
候補 者 の 男 女別デー タが な い 、 とい つた も の で あ
る。 ジ エ ン ダー問題がひ そ ん でいそうな 事 柄 に つ
いて は 、 ま ず男女別の統 計 を とることが 、 問 題 解
・
決へ の 第 一 歩である。
ェ
づ
つ
ジ ン ダ ー 特委終了後 、
けてワー キ ン グ グル
ープ(WG)の 会合が開かれ た 。 この WOは 、 学 術 会議
第 123回 総 会で採択 され た 「 声明」 と「 要 望 」 の
内容 を具 体 的 に実現 して ゆ くための調査 ・ 提 言 を
行 うも の で あ る。(こ の声 明 と要望については 、
『 日本
の学術』 2000年 7月 号、また は 」
AICOWSの ホー ム ベージ
をご参照 ください).
WGで は 、 研究者の別 姓 問 題 と学会会場 で の 保育
室につ い て 私 から報告 した 。 我田引水 に な る が、
天文学 会 で の 女性研究者 調 査 でも、研 究 上 の 姓 が
戸籍 姓 と違 う場合に、 さ ま ざ まな不愉快 ・ 不 利 益
な こ とが 発 生 している こ と が わかって い る 。 天文
研連で は 、 17期 からこの 問 題 を継続 して と りあげ
て きた し、 天文学会か ら lま 、 天文学研 究 者 の い る
大学 ・ 研 究 機 関(約 40)に 、 別 姓使用協力 の お 願 い
の手紙 を 出 している。 今 年 に な つて、科 研 費 の 制
度改定 が 議 論 されてきた の で 、別姓問題 に つ い て、
天文研 連 委員 長 (池 内 了 先 生 )か らも、 学 術 会議
の学術 体 制 常 置委員会題 部 委 員に要望書 を 出 すな
どを して き た。(注 :男 」
姓 に 限 らず、女性 研 究 者 の
かか え る 問 題 について各 研 連 で努力をさ れ て い る
ことに つ い てお知らせ下 さ れ ば 」
AICOWSニ ュ ー ズ
レター に 載 せ られます )
私 の 知 る範 囲でこれ ら の こ とを報告 し、 外 国 の
紙誌 で も 、 日本の女性研 究 者 が研究上 の 姓 を 保 つ
ため に は 、 とても大 きな 困 難 がある、 ベ ー パ ー 離
婚 にふ み き る人もいる、 な ど と報道され て い る こ
とも報 告 した。
別姓 に つ いては、
「 科 学 研 究 費 と女性研 究 者 」 シ
ンポ ジ ウ ム が 3月 30日 に も たれ ることとな り、そ
こに文 部 科 学省の担当官 が 出 席 して話 を す る こ と
にな っ た と原 ひろ子先生 か ら報告があ つ た 。 次 の
日の 朝 日 新 聞 にシンポ ジ ウ ム の記事が載 り、 参 議
院の質 問 で も とりあげ られ 、 それへの回答 と して、
『 研 究 者 の 望 む名前を研 究 者 登録に使 え る 方 向 で
検討 中』 と い う成果が出 た 。 よ うや く解 決 に む け
参 考 :「 ジ ェンダー 問 題 の多角的検 討 」特別委
員会 ワーキング・ グ リレー プについて
(目 的 )
日本 学 術会議第 132回 総 会 において採択 され た「声明」
お よび 「 要望」を具体的 に 実現 してゆくため の 調査・提
言を行 う。
(成 す べ き事)
「 声 明 」 に関連して
1)学 術 研究団体登録手 続 き様式の改訂 :代 表 者 の性別、
会員 ・ 役 員・会誌編集委 員 ・ 論文審査委員 の 総 数並び男
女別数の公表につ い て、推薦管理委 員 会 へ 申し入れ。
2)次 回の会員推 薦 時 での学協会へ の 会 長要請文の依頼 、
その対応の調査 の 実 施 、結果の公開 方 法 の検討。
3),研 連委員の 選 出方法・選出団体 で の 女性の割合・ 女
4月 :東 京 大 学
希望者 には 、 博 士論文の 申請 名 を戸籍名とと も に
旧姓を併 記 す る こ とが可 能 に な った(そ れ以 前 は
戸籍名のみ )。
6月 8日
日 本 学術会議 (第 132回 総会)要 望
『 女性科 学 者 の 環境改善 の 具 体 的措置につ い て 』
5)文 部 省 科 学研究費補 助 金 の 申請条件 を 改 善
すること。 (大 学等の常勤研 究 者 に限定する現 状 の
規定は女性 研 究 者 に不利 に な っ て いる。例 え ば 非
常勤教員等 に も 申請できる よ う門 戸を拡げ る 措 置
が必要であ る 。 )
8)公 私 の 別 な く、研 究 者 が 自 ら希望す る 名 称
(日 姓、通称 名 な ど)を 使用 で き る ようにする こ と。
(*)研 究 機 関 には、国公 立 の 研 究機関だけ で な
く、民間 の 研 究 機関も含む 。
(こ れ らの 要 望 は、文部 省 を は じめ、各省庁 、 国
立大学協会 会 報 等 に送付 )
性 委員の比率 の 調 査 。
4)そ の他
ヒの 公 表 と年次変化 の 分 析 。
職 などの男女上
b)人 事選考 にお け る女性研究者 の 位 置 づ け。(ポ ス ト
西己分や選考委員 )
c)セ クシュアル ・ ハラスメン ト防 止 の ための措置 の
実 態。
d)別 姓使用希望 者 へ の措置。
2)文 部科学省 に 対 して、以下のよ う な 要望を出す。
a)男 女機会均 等 を促進するための 研 究 ・教育プロジ ェ
ク トの設定。
b)着 手研究者 へ の 育児援助が可 能 な フ ェローシ ップ
6月 21日
評
日本天文 学 会 理事長お よ び 天 文研連委員長 か ら、
別姓使用協 力 お 願 いの手紙 を 、 約 50の 大学・ 研 究
機関に送付 。
9月 12日 付
文部省研 究 助 成課 河村 潤 子 課 長に、研 究 者 登
録を本人 が 希 望 する名前 に す る よ う要望書 を 日 本
学術会議第 17期『 女性科学 者 の 環境改善の推 進 』
特別委員会 幹 事 原ひろ子、 池 内 了より提出。
秋 :第 18期 日本 学術会議
特別委員会『 ジ ェンダー 問題 の 多角的検討』発 足 。
9月 ころ :日 本 学術会議
第 18期 よ り、 日本学術 会 議 の 研 連等の委員 の 委
嘱を希望 者 に は 別姓のみ で で き るようにな っ た
(旅 費・手 当 等 は、登録 した 名 前 の銀行日座 に 振 り
込まれる )。
これは、 第 17期『 女性特 委 』 幹事の原ひ ろ こ ・
池内 了よ り 日 本学術会議 あ て に 委員の任命 を 本
人の希望 す る 姓 名を使 う要 望 書 を出 したこと を う
けたもの。
く<2001年 >>
制度の新設。
c)科 研費申請資 格 の拡大。
d)別 姓使用範 囲 の 拡大。
第 2部
第 3部
肇
な
第 7部 折茂
り
岩井宣 子
鶴田満彦
l
第 4部 池内 了、 加藤万里子
第 5部 藤野正隆
第 6部 丹羽雅子 、 伊藤セツ
PD
使 用、特別措置 な ど について)
4)そ の他
(WGの 構成 )
第 1部 原ひろ子 、 柏木恵子
F
3)学 術会議会 員 に対 して
a)ジ ェンダー 問 題 に関する意識調 査 。 (現 状認識、別姓
価
版
「 要望」に関連 して
1)各 大学・研 究 機 関 に対して、以 下 の ような調査 ・ 要
望 ・問い合わせ を行 う。
a)受 験者・入 学 者 ・ 卒業生・学位 取 得 者・教員・管理
Ⅲ.研 究者 の 姓 の使用につ いてのアンケー
ト活 動 (2001.3.30シ ンポジウムでの報告より)
加藤万里子
1月
き
第 18期 日本 学術会議特別 委 員 会『 ジェンダー 間
題の多角的 検 討 』
第 18期 の 要 望 等を実現 す る た めの方策を議 論 す
るワーキ ン グ グル ープが発 足 。
」AICOWSで は 、 日本学術会議、 ジ ェ ンダー特委 と
ワーキンググル ー プに協力 して 、 研 究 者の姓の使
用 に関するア ン ケ ー トを実施 し ま した。とりくむ
に あた り、 これ ま で の 日本学術 会 議 お よび天文 研
連 を中心 とす る 動 きの概略を追 加 も 含 めて記録 さ
せ ていただ き、 ア ンケー ト及び そ の 結 果につい て
報 告 します。
(1)経 過
<<1994年 (平 成 6年 )>>
5月 26日 :日 本 学 術会議(第 118回 総会)声 明 15
-7「 女性科 学 研 究 者の環境改 善 の 緊 急牲 につ い
て の提言 (声 明 )」 提言(5)『 科 学 研 究者が旧姓
を継続 して使 用 す る ことを保障 す る 』 と明記
い
1月 11日
天文研連 委 員 長 ジェンダー 問 題 の多角的検 討 特
別委員会幹 事 池 内了よ り第 4部 学術体制 常 置
委員会 柴 田 徳 思 委員あて に 、 科 研 費の別姓使 用 お
よび申請資 格 拡 大の要望書 を 出 す 。
2月 19日 朝 日新聞記事
『 学会で は 旧 姓・・・ 補 助 金 申請は戸籍 名 』 と
いうタイ トル で シンポジウ ム も 含 めて記事 と して
掲載され る 。 同 日松島み ど り参 議 院議員事務 所 よ
リシンポ ジ ウ ム について問 い あ わ せあ り。
2月 21日 参 議 院
<<2000年 >>
4
アンケ ー ト対 象者は、 日本 学 術 会議研連 委 員 の
うち女性 委 員 (国 際会議 の 委 員 と して 日本 学 術 会
議の名簿 に含 まれている方若 干 名 を含む )で 、送 付
数 143、 回 答 数 は 93で 65%の 回 答率で した。
アンケー トの 内容および得 られ た 回答のパ ー セ ン
トを集計記 入 した結果は次 の 通 りです。
F
(2)ア ンケ ー トの実施
返信部 分 を 3月 19日 まで に FAXま たは郵 送 で
ご返送 い た だ け ると幸いで す 。 郵 送 の場合 に は 、
恐れ入 りま す が切手をお貼 り くだ さるようお 願 い
いた します 。 よ ろ しくご協 力 を お 願 いいた しま す 。
返送先 :fax:045-5661102加 藤 万里子あて (ジ エ
ンダー特 委 WG、 天文研連幹 事 、 Jaicows役 員 )
郵送先 :〒 223-8521横 浜市 港 Jヒ 区 日吉 4-1-1慶 應
義塾大学 天 文 学 教室 加藤万 里 子 あて
版
林紀子参 議 院 議 員が担 当者 に た だ したとこ ろ 、
「次回の科 研 費 申請 から原則『 本 人 の使用 した い
名称』で申請 を うけつ ける方 向 で 検 討 を始めた 。
今後 10万 件 の コ ンピユーター 処 理 を可能に して い
くこと、各 大 学 で 戸籍 を把 握 して も らうこ と が
前提」と回答 。 (秘 書の方よ り連 絡 )
3月 『 ジ ェ ン ダー問題 の 多 角 的検 討』ワー キ ン
ググルー プ :研 究 者 登録お よび 学 位 記 に使用 す る
姓名につい て の ア ンケー ト調 査 を実施。(研 連委 員
の女性 メンバ ー には 3月 、学 術 会 議 会員全員に は
4月 実施 )
4月 文部 科 学 省 が研究者登 録 の 姓 名 に、通称 を
み とめる。 2001年 度の科研 費 が あ た つた人は そ の
書類から変更 で き る。(文 部科 学 省 、学術振興会 か
らの科研費の 書 類 に手続 き説 明 あ り)
価
2月
況が違 うた め 、 皆様 のご意 見 を い ただき、 今 後 の
議論の礎 と さ せ ていただきま す 。
研究者 の 研 究 上の姓の問題 は 、 男女 とも に か か
える問題 で は あ りますが、 特 に 女性研究者 が 多 く
直面す る問 題 で す。日本学術 会 議 では今期 7名
の女性会 員 が 誕 生 しました が 、 い ろいろな分 野 の
状況 を広 ぐ知 るために、女 性 の 研 連委員の み な さ
まにも、 ご協 力 いただきた く月れ ヽます。
評
「 共生社 会 に 関 する調査 会 」 で 大 森礼子参議 院
議員の質問 に 答 えて、結城章 夫 文 科 省官房長 が「 旧
姓 や通称 の み の 表 示 を認 め る 方 向 で、具体 的 に
検討を勧 めた い 」 と表明.
2月 22日 読 売 新 聞記事
『 科研費 申 請 旧姓でも可一 文 科 省方針 業績 評
価 の不利避 け る』 掲載され る。
(3)ア
PD
依頼文は次 の 通 りです。
2001年
2月 26日
り
第 18期 日本学術 会議研究連絡委員のみなさま
い
き
な
第 18期 「ジェ ンダー問題の多角的検討」特別委員会
池内 了 (第 4部 会員、ワーキング・ グループ委員長 )
原 ひろ子(第 1部 会員)
「研究者の 別 姓 使 用 について 」 ア ンケー トご協 力
のお願い :
日本学術 会 議 で は これまで 女 性 科 学者問題 を継
続 してあつ か つ て きてお り、第 17期 には「 女性 科
学者の環境 改 善 の 推進」特別 委 員 会で、女性 科 学
者 の環境 に つ い て の国際比較 調 査 をお こない、 広
く議論が展 開 さ れ ま した。そ の 結 果 、第 132回 総
会では、
「 女 性 科 学者 の環境 改 善 の 具体的措 置 に
ついて」の「 要 望 」 が決議 され ま した。
第 18期 「 ジ ェ ンダー問題 の 多 角 的検討」特別 委
員会では、 こ の 「 要望」を実 現 す るための具体 的
な方策を提 案 す る WGが 発足 しま した。皆様の ご協
力のもとに、 学 術 体制上の 問題 点 を抽出 し、改 善
をはかるため の 活 動 をは じめ た い と思 います。
その第一 歩 と して、研究者 の 別 姓使用問題 に つ
いて、学術 体 制 にお ける問題 点 を 明 らかに した い
と考えてい ま す 。 上記「要望 」 の 第 8項 目にお い
「公私 の 男Jな く、研究者 自 ら希 望 する名称 (旧
て、
姓、通称名 な ど )を 使用で き る よ うにすること」
という表現 を して お りますが 、 研 究 分野によ り状
ン ケ ー トの内容 と結 果
***本 *ホ *******ネ ホ****ネ *率 *********************
研究者 の 別 姓使用に関 す る ア ンケー ト
‡
*************ネ **ネ ‡
***ネ *ネ *ネ ****************
)部 ( )研 連
(I)日 本学術 会議 第(
氏名(
)
(lI)文 部科 学 省 の科学研究費 で 用 いる名前 に つ い
て文部科学省 科 学研究費 に関 す る書類は、研 究 者
登録上の名前 で しか認められ ません。研究者 が 研
究上では戸籍 姓 と違う姓を用 い て いる場合 には 、
その名前 を使 う ことはできな い こ とが多いよ うで
す。この件 に関 して、あなたの ご意見に 最 も近 い
ものに○ を つ けて下さい。
文部科学省 の 研 究者登録の名前 は
・研究者 が 研 究上使用 してい る姓 名 (1日 姓やハ イ フ
ンでつなげた姓 など)が 使用 で きることが望 ま し
い(69.74%)
・研究者 の戸 籍姓 に限るべ きで あ る (2.2%)
・個 々の研 究 者 の判断に任 せ る べ きである
:
(31.33%)
・ どちらで もよ い (1,1%)
・わからな い (0%)
。その他 (自 由記入 :10.H%)
・無回答 (1.1%)
合計 114(%は 回答者数でわ つ た もの、重複 して 回
答 した場合 が あ ります)
(Ⅲ
)学 位記 に ついて
研 究 上使用 してい る姓 名が戸籍姓 と異 な る場合
には 、 学位記には研 究上 の姓名は記載 され ないこ
とが多 い ようです。 この 件 に関して、 あ な た の意
見に最 も近いものに○ を つ けて下さい
学位 記 の 名前は
・研 究 上使用 している姓 名 (1日 姓やハイ フ ンでつな
げた姓 も含む)が 望ま しい (52.56%)
・ 戸籍 姓 に限るべ きであ る (6.6%)
・ 個 々 の 研 究者 の 判 断 に任 せ る べ き で あ る
して下 さい。
ご協 力 あ りがとうござい ま した。
要望書の採択 (有 志によるものは下記の とおり
(金 )14:30∼ 17:00
:日
場所
本学術会議大 会 議 室 (地 下鉄乃 木 坂 駅 下車
り
主催 :社 会学研連、 天 文 学 研連、教育学 研 連 、 家
政 学研連 、文 化 人 類 学・民俗学 研 連
AICOWS)
お よび 」
な
AICOWS カロ藤 万 里子
事務 担 当 :天 文学研 連 委 員 、」
広報 担 当 幹事
き
スピーカーと講演タイトル
い
○ ○
司会 :浅 倉むつ子 東京都 立大学法学部教授 (第
17,18期 社会法学研 連委員)
主催 者代表あいさつ 」AICOWS会 長 島 田淳子
来賓 あ いさつ
日本学術会議第 18期 「 ジェンダー問題 の 多角
的検 討特別委員会 」委 員長
和 洋女子大学人文学部 長 蓮見音彦
話題 提 供
(1)文 部省科学研 究 費 補 助金の仕組 み
佐 久 間研二 (文 部 科 学省研究振興 局 学 術研
究 助 成 課企画室長 )
(2)科
学研究費 と女性 研 究者問題
原 ひ ろ子(第 17,18期 会員、
第 1部 副 部 長、
2001年 3月 30日
日本 学 術 会議 学術 体 制 常置委員会
委 員 長 増本健 様
科 研 費 分科会主査 上 里 一郎 様
複 合 領 域担当とりま と め 役 柴田徳思
PD
テーマ:科 学研究費と女性研究者
)
V.要 望書
F
Ⅳ。公 開シンポジウム
「科学研究費 と女性
の実施
研究 者 」
す ぐ)(参 加 自由、入場 無 料 )
価
(Ⅳ )姓 名 に関する学 術体 制上の問題を 自 由に記入
評
(35.38%)
・ どち らでもよい (1.1%)
。わか らない (0%)
・ その他 (自 由記入 :7名 、 8%)
・ 無 回答 (1。 1%)
合計 102(%は 回答数 を回答者数で割 った数 字 )
日時 :2001年 3月 30日
討 論 :シ ンポジ ウ ム には約 40名 の 参力Jが
あ り、 活発な討論 が 展 開された 。 そ の結果
は 次 の 要望書 に結 実 した (後 掲 )。 要 望書に
入 つ て いないが、 討 論 になった の も として
は 、 非 常勤講師 も 申 請 できる「 奨 励 研究 B」
が 周 知徹底されて い な いこと、 学 振 とのア
ンバ ラ ンス、育 児 休 業 中の方が 研 究 が進む
とい う現実の矛盾 !、 文部科学 省 の 中 に研
究 費 の 部会を立 ち 上 げ るとい う「 科 学技術
5カ 年 計画」の方針 な どがあ った 。
版
:
文化人類学・ 民 俗 学研連委員長、 放送大学
教授)
(3)非 常勤職員に と つての科研費 の問 題 点
中根美知代 (立 教 大学等非常勤 講 師 )
(4)研 究者の姓の表 記 について
加藤万里子(第 17,18期 天文学研 連委員会
幹事、慶 應 義塾大学理 工 学 部助教授)
様
公 開 シ ンポジウム「 科 学 研究費と女性 研 究 者」参
加 者 有 志 一同 代表 者 JAICOWS会 長 島 田淳子
女性 研 究者の環境改 善 の ための科学研 究 費 の あ り
方 に 関 す る要望書
日 本 学術会議にお か れ ま しては、 か ね て よ り男
女 共 同参 画社会にお け る 日本の学術 の あ り方 と女
性 研 究 者 の環境改善 に つ いて、積極 的 な ご努力を
重 ね て お られるこ と に 深 く敬意を表 し ま す 。私ど
もは 、 去 る 3月 30日 に 、 日本学術会議 の 社 会学研
連 、 天 文学研連、教 育 学 研 連、家政 学 研 連 、文化
人 類 学 ・ 民俗学研連 、 女 性科学研究 者 の 環 境改善
に関 す る懇談会 (」 AIcoWS)の 主催の下 に 、公開シ
ンポ ジウム「科学研究 費 と女性研究者 」 (開 催場所
日本 学術会議大会議 室 )を 開催 し、女性 研 究者の
視点 か ら科学研究費 の あ り方に関 して 、 多角的な
議 論 をいたしました。 そ の結果、以下 の 点 を要望
致 します。
言
己
1 大 学 の非常勤講 師 に も科研費申請 資 格 を認め
てい ただきたい。
現 在、大学の非常勤 講 師 には「奨励研 究 (B)」
の 申請 資格 しか認め られ ていない。 しか し、そも
「大学等で 行 われない
そ も「 奨励研究 (B)」 は、
価
版
4 育児体 業 を十分に取得 で き るために、科 学 研
究費の執行 を 改善していただ きたい。
現在 は 、 科研費の交付 を 受 け研究を遂行 して
いる者が、 6か 月以上所属研 究 機 関を離れ る場 合
には、研 究 の 廃 止または研 究 代 表者 (ま たは 研 究
分担者)を 交 代 しなければな らないことにな っ て
いる。 した が つて、研究者 が 育 児休業制度 を利 用
する場合、 産 前産後休暇と育 児 体業期間が 6か 月
を超える場 合 には、科研資 を返 上 しなければ な ら
ないことに な る。多くの研 究 者 は、科研費 を取 得
し続けるた め に育児体業を短 縮 せざるをえな い 。
研究者が法 律 によつて認め られ ている育児体 業 を
十分に取 得 で きるために、 育 児 休業に関 して は 、
「 6か 月以 上 研究機関を離 れ る」 という規定 の 適
用から除外 していただきたい 。 あるいは科学 研 究
費の対象 とな る期間を延長 して いただきたい 。 も
し早急 に この ような対応が無 理 な場合でも、 い つ
たん科研 費 を 返 上せざるをえ な か つた者が翌 年 ま
こ再申請した場 合 に、かつて交 付 さ
たは近 い将 来 こ
れた科研 費 を 育児休業のため に返上せざるを え な
かつた事情 を 、できるだけ再 交 付 の有利な条 イ
牛と
して考慮 して いただけるよ う に 、周知徹底 して い
ただきた い 。
3
な
り
PD
F
2 /AR開 天文 台 、 博物館等の 研 究 者 の科研費 申 請
資格を改善 して い ただきたい 。
公開天 文 台 や 博物館等 に所 属 す る研究者は 、
文部科学省や 教 育 委員会所管 の 研 究機関に所属 す
る研究者 と異 な つて、科研費 の 申 請 資格が認 め ら
れていない と考 え られている。 も つ とも、 3月 30
日のシンポ ジ ウ ム 当日の文部 科 学 省 の説明によ れ
ば、所属機関 が 学 術研究を行 う機 関 として「指定 」
を受ければ そ れ 力S可 能になる と の こ とであるが 、
そのこと自体 が ほ とんど知 られ て いない。公 開 天
文台や博物館 の 設 置者 に対 して 、 所 属機関の研 究
者 が科研費 を 申 請 で きるように 、 学 術機関と して
「指定」を受 け る手続 きを行 う よ うに学術会議 と
しても周知徹 底 していただきた い 。
女性研究者 の 多 くは、男性研 究 者 に比べて、 研 究
開始時期 が遅 れたり、さまざ まな理由によ つて キ
「若 手 」
ャリアを中断 す る者が多い。 したがつて、
という場合 に は、実年齢では な く、研究開始 時 期
を起点と した アカデミック・ エ イジ (研 究年 齢 )
によつて判 断 し、対象者を決 定 していただきた い 。
評
ような教育的 ・ 社 会的意義を有 す る研究」が対 象
であ り、常勤 の 教 員 と同様に「 大 学 等で行われ る
研 究」を遂行 し て い る非常勤講 師 を対象にす る も
の としてはふ さ わ しくない し、 か つ 交付額が著 し
く低 いとい う難 点 がある。ブF常 勤 と常勤とい う 区
別 によつて科 研 費 の 申請資格 に 格 差 を設けるの で
は な く、同 じ研 究 者 として対 等 に 審 査が受け られ
るように して い た だ きたい。 も しブト常勤講師 に 科
研 費を交付 で き な い理 由があ る の な ら、それを 明
らかにして い た だ きたい。私 た ち は、非常勤講 師
は常勤教員 に Lヒ 較 して研究・ 教 育 力 量が低い と は
考 えていない が 、 も し学術会 議 お よび文部科学 省
が この点に疑 念 を も つてお られ る な ら、まずは 十
分 な実態調査 を して いただき た い 。 非常勤講師 の
実態はあま りに も知 られていな い か らである。
また、女性 学 分 野 において は 民 間 の研究者 が 多
く、その人 た ち との共同研究 が ぜ ひ とも必要で あ
る。それだけ に 、 民 間の研究 者 と の 共同研究が 可
能 になるよ う に 科 研 費の取扱 い に 配 慮をして い た
だ きたい。
い
き
申請資格 に お ける「 若手 」 は 、実年齢では な
く、研究年齢 で 決 定 していた だ き た い。
科研費 の 「 奨 励研究 (A)」 は 、「37歳 以下 」
の若手が対象 で あ り、科研費 に は 、これ以外にも、
「 若手」に応 募 資格 をかぎる も の がある。 しか し
5 科研 費 の 申請にあた り研 究 上使用してい る姓
の使用を可 能 としていただ きた い。
現在、 科 研 費の申請書 に 記 入 する姓名は 、 文
部科学省 の 研 究者登録に記載 さ れている姓 名 に 限
られてお り、 その場合、同省 は 、通称を使用 して
「戸籍姓 (通 称)」 とい う形 に
いる者に対 しては、
するようによ
旨導 している。 しか し研究者に と って
研究の上で ふ だん使用して い る通称は重要で あ り、
これを科研 費 の 申請にあた つ て も使えるよ う に し
ていただ きた い。
」AICOW
スイス大使 館 見 聞 記
加藤 万里子 (慶 應 大学、天文研連
)
2001年 4月 18日 に、スイス大使 館 (東 京・広尾 )で の
夕食会に招かれ ま した。招待状 には ホ ス トはスイス大使 、
名 目は PrOf. Dr. Heidi Diggelmalm (President,
Research Counc i l, Swiss National Sc ience Foundation)
と、Dr.Hans Peter Hertig(SNSF Secretary General)と
の会合とあ りま した。
私が招待 され た のは、日本の 女 1生 科 学者が少な く、
Nature(2001.3月 号 )の 記事「 日本 人 女性研究者の環境 」
に私が出ていた か らとのことで した 。 大使主催の着席 パ
ーティはどんな も の だろうと、わ くわ くして出かけま し
た。Residenceは すてきな建物で 、 グ ラ ンドピアノカS′ Jヽ
さく見えるほ ど大 きな部屋は、日本 ばなれしてい ま した。
西洋骨董 の 飾 り箪笥や、日本の 置 物 が飾つてあ り、 庭 は
竹や木のあ る和 風です。15年 前 に ス イス大使館にな る 前
には、どこか の お屋敷だつたの で しよう。
事前に I先 生 など偉い方が来 る こ とがわかつた の で 、
質問するめ つ た にないチャンス だ と、科学新聞に載 つ て
いた I先 生 の て い談や科学技術 基 本 計画を読んで準 備 し
ておきま した 。運 良くI先 生が私 の 前 に座っていた の で、
「若い研 究 者 の
質問をす る機 会 を待つていま した 。まず、
人口がふえて 、就職難だがどう思 うか」については 、
「間
題だと思 つて い る」との言葉で した 。でもなん とな くす
れ違つてい る よ うに思います。 私 立 大学に予算が配 分 さ
「政府は私 立 に 自
れないこ とに つ いても聞きま した が、
由に補助 をす る ことができない の で 盛 り込んでい な い 」
価
版
意 見 て した。文部 省 国 際 統括官の自川さ ん も来ていて、
文部 省内の保育所 の 話 題 も出ました。
理 研 (和 光市)の 伊 藤 正 夫先生によると、 理 研では外国
人 の 訪間が増え、理研 の 中 に保育室をつ く つてほしいと
い う要望がたくさんあ る、学齢期の子供 を つ れて日本に
来 る希 望の人も増 え、 英 語 での教育を望 ん で いるが、学
校 が和光市から速 いの が 問題。何とか しな い と優秀な人
を集 めに くくなつて い る、 と話していま した 。
ス イスはジェンダー ノヽイアスが強 く、 女 性 研究者は若
手 は 増 えているが、教 授 は とても少ない こ となど、 日本
と事 情 が似ているよ うで す。この夕食会 は ス イスと日本
の 科 学交流を促進 す る た め、理研や学術 会 議 関係 ,文 部
省 の 国際交流の役人 な ど、研究交流に関係 す る人たちを
招 い て雑談する会 で あ つ たのだという こ と が、最後 の
Diggletonさ んのあ い さ つ で、ようや く私 に わか りまし
た 。日本学術会議第 17期 に第 4部 長だ つた 和 田先生もい
ら して ました。
しか し、このような場 では、みなさん あ らたまつて学
術 体 制 の議論をするつ も りはないようで した 。でもトッ
プ が 女性で初来 日な の で、女性研究者 を提れ ヽ
たのかもし
れ ません。その意味 で は 私 が少ししゃべ りす ぎてもいい
で す よね。私にとって 、 女性研究者をめ ぐるいろいろ
な 話 も間けたし、違 う世
`ま 界 の雰囲気もわ か った し、お料
理 もお い しく、たいへ ん 勉強になりま した 。 (お わり)
評
とい う返事でした。英 語 な ので言葉たらず に な り、どれ
だ け私 の 意見が伝わつ た か 自信がありませ ん 。 女性研究
者 の 環 境 改善については 、 基本計画には数 をふ やすこと
が盛 り込 んである、とい う答 えてした。数 の 問題 ではな
セ クハラ防止などの 研 究改善の努力には なぜ触れな
く、′
いの か つ っこんでみた と こ ろ、それは政府 が 努 力するも
の で は な く、各大学の 問 題 だから、と片付 け られ そうに
な つて しまいました。別 姓 使用推進は政府 の 問題 ですが、
問題 だ という意識が全 くな い ようで した。私 は つ い力が
こ も つて しまい、女性研 究 者 のセクハラ被 害 率 はいろん
な調査 で 3割 から4割 もあ り、そのうちの 何 割 かは重大
な もの も多い。逆にいえ ば 、男性教授の 1割 は加 害者だ
と言 つ た ら、その場が シー ンとなってしまい、
「 あ、まず
か つた か」 と思いました 。誰 かが、ここに男性 は 10人 い
るけ ど…、と言うので、
「 管 理責任もふ くめれ ば、ほとん
どの 人 が加害者だろう」 と答 えて、またシー ン となつて
L/ま い ま した。そのあ とは 多少自粛。
食 事 は フランス風で、 きれ いな銀食器が 並 ん でいまし
た。 お料 理はとてもお い しか ったのですが、 魚 料理 のと
きに、 I先 生と議論 して しまい、ちょっと食 べ ただけで
魚 を下 げ られてしまい ま した。
私 が 夫 と6年 間別居 した ことを話すと、 大 使 が、昔は
外 交官 も夫婦が同じ場所 に勤 めることはで きなか つたが、
今 は認 め られると教えて くれ ました。いろん な動 きにつ
い ては 、 文部省よりも大 学 の方が保守的た と I先 生のご
会計 報告
2000年 度
2001年 度
女 性 科学研究者 の 環 境 改善に関する懇 談 会 予算
盤費子付
予 算
決
算
89,878
800,000
500
279,720
436,000
科目
繰越金
会費収入
利子
寄付金
172
184.200
支 出】
【
50,000
160,000
90,000
60,000
520,000
き
な
通信費
NL発 行発送費
行事費
会議 費
事 務 局費
予 備費
そ の他
繰 越金
計
900,092
り
890,378
計
64,550
84,199
27,740
1,890
890,378
93,677
100
80,000
│
773,777
支出l
【
通信費
NL発 行発送費 (2回 )
行事費
会議費
事務局費 (WP)
予備費
0
113,536
93,677
900,092
支出
600,000
収 入計
514,500
10,378
収入
収入】
【
PD
繰会利寄
収入】
【
F
女性科学研究者の環境改善に関する懇談会会計報告
支 出計
50,000
160,000
30,000
30,000
400,000
103,777
773,777
い
こ の ニ ューズレター は 担 当の伊藤・ 加 藤 ,中 山が編集 し ま した。
連絡先 :女 性科学研究者 の環境改善に関 す る懇談会 (JAICOWS)事 務局
〒154‐ 8533 東京都世田谷 区太子堂 7
昭和女子大学女 `隆 文化研究所内
担 当幹事 伊藤 セ ツ
1‐
Tc1 03‐ 3411-5096 Fax 03-3411‐
5347 E‐ ma五
hlり //Sunrisc.hc.keio.acjP/∼
jo‐
[email protected]
m額 ko均 aicOWS/
事務 センター :〒 105‐ 0001 東京都港 区虎 ノ門3‐ 7-2大 橋 ビル 株式会社 ワールドプランニ ング内
Te1 03‐ 3431‐ 3715
Fax 03‐ 34311-3325 E― md [email protected] ncjp