消化器内科専門修練プログラム 1. 専門修練プログラム責任者 渡辺純夫 (秋田大学医学部内科学講座、消化器内科分野・神経内科分野教授) e-mail: [email protected] 2. 専門修練プログラムの基本理念 臨床の第一線で活躍する指導的立場に立つ消化器内科医の養成に重点を置きます。またこの研修期 間中に基礎的研究に従事し、学位を取得することも目標とします。 3. 一般目標 消化器内科医として基礎的ならびに臨床的知識と医療技術を習得する。また日本内科学会認定医を 取得したうえで、日本消化器病学会専門医、日本肝臓学会専門医、日本内視鏡学会認定医の取得を めざす。 4-1. 日本内科学会認定医制度に関する規定 平成 16 年度以後の国家試験合格者 ① 臨床研修 2 年+教育病院 (内科系大学院含)での内科研修 1 年以上=計 3 年以上 ②臨床研修 2 年+教育関連病院での内科研修 1 年以上=計 3 年以上 (臨床研修必修化の研修 2 年間は教育病院での研修扱いとする) 詳細は学会ホームページ (http://www.naika.or.jp/seido.html) なお秋田大学は日本内科学会の教育病院に指定されています。 4-2. 日本消化器病学会専門医 専門医の条件 日本内科学会認定医を取得し、日本消化器病学会会員歴が継続 4 年以上を有する医師 提出書類;専門医認定申請書、履歴書、認定施設研修終了証明書、指導医の推薦状、医師免許証 (写)、 日本内科学会認定医認定証(写) 年 1 回、書類審査および学科試験により審査する 試験内容は筆記試験 消化器系専門医の場合、どのような研修を積んだかとともにどこで研修を受けたかが重要です。す なわち日本消化器病学会、日本肝臓学会、日本消化器内視鏡学会認定の施設であることが不可欠で す。秋田大学消化器内科はこれら学会の認定施設です。 5. 年次別行動、到達目標 卒後年次 3 年次;消化器疾患の理解と基本技術の習得。大学病院にて消化管グループ、肝胆膵グループをロ ーテーションし、指導医のもと消化器疾患の検査および治療法について知識を深める。担当した症 例の中から希有な症例、教育価値のある症例を県内各研究会または地方会で発表する。また関連病 院とも協力し、ルーチン検査としても上部消化管内視鏡、胃透視、下部消化管内視鏡、注腸造影、 腹部超音波検査技術を習得する。 4 年次;主治医としての専門的治療への参加。入院患者は主治医として治療方針、病状説明などを 一人で行うことができる。また指導医のもと専門的治療の介助に入り、指導医が治療できるレベル に達したと判断すれば、専門治療の術者となる。内視鏡的粘膜切除術、食道静脈瘤結紮術、肝癌ラ ジオ波焼灼術など。 5 年次;基礎研究。大学院に入学した医師は入院患者受け持ちからはずれ、難病解明につながる基 礎研究を行い、学位取得の基盤をつくる。なお検査技術が後退しないように外来検査等は担当する。 大学院に入らなかった医師は内視鏡的粘膜剥離術、食道静脈瘤硬化療法、内視鏡的乳頭切開術など より高度で専門の高い治療法の習得に努める。 6 年次;大学院生は学位論文をまとめ、投稿する。学位の仕事が一段落した時点で、ベッドサイド に戻り、内視鏡的粘膜剥離術、食道静脈瘤硬化療法、内視鏡的乳頭切開術などより高度で専門の高 い治療法の習得に努める。大学院に入らなかった医師は高度な専門技術をより高める。 7 年次;学位取得。専門医試験の受験対策。 補足;日本消化器病学会、日本肝臓学会取得のためには日本内科学会認定医の取得が必須です。も し臨床研修期間で必要症例が満たない場合は第一内科(消化器・神経)に所属しながら、第二内科、 第三内科、老年科での研修も可能。またこれは第二内科、第三内科、老年科共通です。各人の事情 により当科での基本的プログラムに合致不可能な人は別途プログラムを相談のうえ、修練を行うこ とは可能である。 6. 専門医修練プログラムの特色と概要 3 年目 4 年目 5 年目 6 年目 7 年目 大学病院 関連病院 大学病院 大学病院 大学病院 大学院 大学院 大学院 大学院 関連病院 7. 関連病院一覧 (県北) 大湯リハビリ温泉病院、大里病院、秋田労災病院、北秋田市立阿仁病院、大館市立扇田病 院、瀬川医院、能代山本医師会病院 (中央) 湖東総合病院、男鹿みなと市民病院、藤原記念病院、秋田県立脳血管研究センター、秋田 県立太平療育園、市立秋田総合病院、秋田赤十字病院、秋田組合総合病院、中通病院、秋田共立病 院、小泉病院、白根病院、秋田県成人病医療センター、秋田県総合保健センター、社会保険あきた 健康管理センター、外旭川病院、小川内科医院、濱島医院、向島医院、高木内科胃腸科医院 (県南) 由利組合総合病院、本荘第一病院、本荘由利医師会病院、金病院、佐藤医院、市立田沢湖 病院、市立角館総合病院、協和病院、太田町診療所、仙北組合総合病院、市立大森病院、市立横手 病院、平鹿総合病院、井田内科胃腸科医院、雄勝中央病院、町立羽後病院 海外の主な留学先 ハーバード大学 消化器内科 (マサチューセッチュ州)、バージニア大学 消化器内科 (バージニ ア州) ノースキャロライナ大学 (ノースキャロライナ州)、南カルフォルニア大学 肝膵疾患リサーチセ ンター (カルフォルニア州) 8. 専門医取得後の進路 本人の希望を聞いた上で決定するが、他科同様、大学教員または医員、留学、関連病院での勤務、 開業が主な進路となります。他県出身で地元に帰りたい場合でも相談にのります。 9. 秋田大学医学部附属病院消化器内科が得意とする診療技術 消化管粘膜剥離術. (胃のみならず、より難度の高い食道や大腸でも行っています) 静脈瘤硬化療法. (この治療依頼のため県内外から紹介患者さんが来ます) 肝癌ラジオ波焼灼術. (ラジオ波にエタノール注入を併用し、より効果の高い治療法に取り組んで います) 劇症肝炎の集学的治療. (この治療依頼のため県内から紹介患者さんが来ます) 造影エコー法. 血管造影など比較的侵襲の高い検査前に肝腫瘍などの血流情報が得られ、診断確定 に大きな威力を発揮しています。 10. 秋田大学医学部附属病院消化器内科の診療実績 平成 15 年 1 月 1 日∼平成 15 年 12 月 31 日 延入院患者数 19638 人、1 日平均患者数 53.8 人 延外来患者数 28189 人、1 日平均患者数 116 人 各種検査件数 上部消化管内視鏡検査 2885 人、食道粘膜切除術 31 人、胃粘膜切除術 60 人 大腸内視鏡検査 1444 人、大腸粘膜切除術 135 件、注腸 X 線検査 165 件 腹部超音波 2152 件、ドプラーエコー 438 件、コントラストエコー 120 件 11. スタッフ一覧 (平成 17 年 9 月現在) 教授 渡辺純夫 消化器病学会指導医、消化器全般 講師 大高道郎 消化器病学会指導医、消化管、特に内視鏡下での消化管粘膜剥離術 講師 飯塚政弘 消化器病学会指導医、消化管、特に炎症性腸疾患 講師 堀江泰夫 消化器病学会指導医、消化管、特に炎症性腸疾患 助手 後藤隆 助手 神万里夫、消化器病学会専門医、消化管、特に内視鏡下での消化管粘膜剥離術 助手 三浦光一、消化器病学会専門医、肝臓学会専門医、内科学会専門医、肝胆膵、肝線維化 助手 大嶋重敏 肝胆膵、劇症肝炎 医員 11 名 消化器病学会専門医、肝臓学会専門医、内科学会専門医、肝胆膵、ウイルス性肝炎 大学院生 19 名 12. 秋田大学医学部附属病院消化器内科週間予定、カンファランス、レクレーション 教授回診、カンファランス (週 1 回) 肝胆膵ミーティング (週 1 回) 消化管カンファランスおよび回診(週 1 回) 消化器系 3 科合同カンファランス (年 3 回) ゴルフコンペ (年 2 回、参加自由) 13. 平成 18 年度消化器内科専門医修練プログラム募集要項 1) 募集定員: 10 名 2) 選考方針:面接での評価 3) 身分・処遇:ローテーション期間に応じて、秋田大学医学部附属病院医員または関連病院常勤 医師となります。給与は各病院の規定によります。 4) 募集期間:平成 17 年 10 月 1 日より順次希望者の受け付けを行い、平成 18 年 2 月 20 日を締め 切りとします。締め切り後でも相談いたします。 5) 選考日 (面接)については日程が決まりしだい連絡いたします。 6) 問い合わせ先 秋田大学医学部内科学講座消化器内科分野 担当 三浦光一 (ミウラ コウイチ) e-mail; [email protected] TEL 018-884-6104, FAX 018-836-2611 募集連絡先 秋田大学医学部附属病院卒後臨床研修センター 住所:〒010-8543 秋田市本道1−1−1 TEL:018-884-6233、FAX:018-834-8619 E-mail: [email protected] 応募方法や応募書類については「秋大病院専門医育成プログラム」を参照 してください。願書は秋大病院ホームページ (http://www.hos.akita-u.ac.jp/)からダウンロードできます。
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