大府市立大府西中学校学校通信校長毛利隆宏２０１２．２０１２．１１．１１．８発行西中だより西中だより全校集会 No．．６０７１１月５日（月）＜校長先生の話＞「自由と平和を愛し，文化をすすめる日」 11 月 3日は文化の日でした。日本国憲法が公布された日であり ,1 946 年に平和主義・国民主権・基本的人権を宣言した新憲法に基づき，「自由と平和を愛し，文化をすすめる日」として，この日が記念日にされました。余談になりますが，この公布日から半年後の 1 947年 5月 3 日に日本国憲法が施行されました。この文化の日に合わせて，学校や地域でも様々な行事が行われました。また，文化の日を中心にした２週間は読書週間にもなっています。今日は，この読書週間にちなんでお話をします。私は，重松清の作品を３つ読んだことがあります。 ①きよしこ（吃音の少年「きよし」が思春期を悩みを抱えながら成長する物語） ②ナイフ（全編いじめがテーマの短編集） ③とんび（ひたすら我が子の幸せだけを願いながら懸命に生きた父親の物語）皆さんも小学６年の国語で「カレーライス」という作品に接していますね。ところで，先日，ＮＨＫで「とんび」が放映されました。改めて，親と子の葛藤や親と子を取り巻く周囲の人たちの励ましに大変感動しました。「ヤス」が幼いとき，父親は「ヤス」を捨てて再婚した。その父親が病床にあることを義弟から聞き，面会に行くかどうか迷う「ヤス」に「生きとるうちに悪態ついてやれ。親に好き勝手文句言うんも子供の特権じゃけ」と背中を押す住職の照雲。「アキラ」が幼いとき，突然崩れた荷物から「アキラ」を庇うため，自分が荷物の下敷きになって天国へ行った母親の死因を告げ，「お前は母親に命を守られ，親父に育てられた。他にもたくさんの人に助けられて大きゅうなった。その幸せをかみしめてこれからの人生を生きてゆけ」と「アキラ」を励ます海雲和尚。「親はそげんえろうない。親が子供を育てるんと違う。親は子供に育てられるんじゃ」と息子の「アキラ」に向かって偉ぶることなく自分の素直な気持ちを告げる父親の「ヤス」。この作品には，子どもを育てるということは，その過程で泣いたり笑ったり，怒ったり褒めたりすることを通して，親自身も一人前の社会人として成長していくものだというメッセージが込められているのです。また，皆さんも親に好き勝手文句言うことがあっても，実は，親自身がいろいろ悩みを抱えていることや皆さん自身が友だちや担任の先生，部活の顧問など多くの人に助けられて成長しているんだということを感じ取ってもらえたらうれしいです。＜酒井先生の話＞「心の傷」今日はいじめがつくる「傷」についての話をしようと思います。みなさんは「いじめがつくる傷」と聞くと何を想像しますか。「複数でだれかに何か嫌な事をする」「力が強いものが弱い者に対して殴る・蹴る」などでしょうか。私が中学生の頃には，いじめで顔面を思い切り殴られ，鼻を骨折した人がいました。この中には骨折の経験をしたことがある人もいると思います。骨折は時間がたてば治っていきます。いじめはもうひとつ傷つく所があります。それは心です。一生治らないかもしれない傷です。いじめられた時のショック，恐怖感，嫌な思い，それは心に深く大きな傷をつくります。いじめが原因で自殺に追い込まれている君たちと同い年の子がいます。クラスの，あるいは同じ学年の仲間にわざと嫌な思いをさせていませんか。仲間外れにしたり，からかって面白がったりしていませんか。相手の心に傷をつけていませんか。いじめをしている本人は，その事を自覚していない事があります。自分の言動を今一度見直してみてください。竹澤恭子ヴァイオリンリサイタル１１月１日（木）午後から大府市勤労文化会館で，竹澤恭子さんによるヴァイオリンリサイタルが行われました。生の演奏を聴く機会はめったにないので，貴重な体験になったと思います。私がおもしろいなと思った曲は中国の太鼓です。ヴァイオリンであの中国らしい音が出るなんてびっくりしました。１年岡田夏矢美息を必要とする楽器でないのに，演奏を始めるとき息を吸って，ピアノの方と演奏を始めていたので「息を合わせる」とはこういうことかと思いました。１年鈴木音梨絵私は以前トロンボーンをやっていたのですが，竹澤さんや江口さんは手だけでなく，全身で演奏していてすごいなあと思いました。１年磯部友以乃ヴァイオリンを生で聴いたことは，小学校でもありましたが，こんなに大きなホールで，世界にも名前が知られている方の演奏を聴くのは初めてでした。１年佐治ともか僕は学校以外で生のクラシック音楽を聴いたことがなかったので，貴重な体験ができました。お話もわかりやすくてヴァイオリンについていろいろなことを知ることができて良かったです。１年篠原宏輔演奏を聴いて，生の演奏はやっぱり違うんだということを実感しました。こんなにいい演奏をしてもらい，ありがとうございました。音楽への価値観が変わりました。これからもがんばってください。２年伏谷昇馬私が一番すごいなあと思ったのは音の迫力です。私も吹奏楽部でホルンをやっているので，竹澤さんのようにかっこいい演奏ができるよう一生懸命がんばりたいです。２年原田真佑学校の授業のＣＤで聴いた音色とは違い，生のヴァイオリンの音色はすごくきれいでした。また，学校で習ったことのある浜辺の歌のヴァイオリン版は，また違った良さがあり，すごいと思いました。２年澤村早紀特に僕が一番好きなのが，中国の太鼓がとても良かったです。リズムにのりやすいし，ヴァイオリンの音，響きがとても良かったです。２年早川充起特にプロだって思ったところはヴァイオリンを持って，演奏が始まると顔つきが急に変わったところです。それに顔で悲しいところや楽しいところを表現していて竹澤さんは「プロだ！」とあらためて思いました。２年加藤成実ヴァイオリンの音色はとてもきれいで，すごいなと思いました。特に低い音，高い音を自在に出したり，細いリズムをとても速く弾いたりといろんな技巧を使って演奏されていて，聴いていて感動しました。３年曽山結衣とても響きのあるきれいな音色で，指の使い方によって，ビブラートやスタッカートなど，また異なった音色を出すことができて驚きました。竹澤さんは中学生の頃，１日４時間も練習していたということだったので，私も頑張りたいです。３年藤本奈緒子知っている曲がいくつかあったのですが，知っている曲の雰囲気とはまた違った音色で違った雰囲気を楽しむことができました。エレガントな音色，力強い音色など，音色がどんどん変わっていくのが，とてもおもしろかったです。３年加古結梨佳テレビから聞こえてくる音とは，また違う音が聞こえて，すごく感動しました。生で聞く方が，すごく美しくきれいで，その中で深みもありました。３年玉村友乃竹澤さんは小さい頃からヴァイオリンが好きで続けてきたと言っていました。自分のやりたいことを見つけて，それに向かって努力していくことは大切だと思いました。３年藤山那海