1 補助事業番号: 19-129 補助事業名: 平成 19 - 中東協力センター

補助事業番号:
19-129
補助事業名:
平成 19 年度中東諸国の産業経済開発に対する協力推進補助事業
補助事業者名:
財団法人
中東協力センター
1.補助事業の概要
(1)事業の目的
中東は、化石原・燃料資源の賦存、高い人口成長率等の面から、我が国の機械工業関
係企業にとって、下記に述べる如くプラント・機械類を中心にしたビジネスポテンシャ
ルは高く、我が国機械工業の振興に今後益々資する地域である。
この地域で日本の機械工業関係企業が欧米を中心とした競合先に伍してビジネスチ
ャンスを的確に捕捉し、取引実績・成果を上げていくためには、まずその第一歩として、
中東をめぐる政治経済情勢、文化、歴史、宗教等広範な分野にわたり正確な理解が不可
欠である。
当財団の国際交流、調査研究、研修等の日本自転車振興会補助事業は我が国機械工業
関係者に、中東についての最新の情報を提供し、中東におけるプラント・機械類を中心
としたビジネスの拡大に寄与することを目的とするものである。
(2)実施内容等
①国際交流
ア.日本イスラエル協力シンポジウム
(ⅰ)「イスラエルの技術革新と日本の産業界のシナジー」
駐日イスラエル大使館との共催で「イスラエルの技術革新と日本の産業界のシナ
ジー」、東京のホテルニューオータニにおいて開催した。イスラエル側から最新技
術先端企業紹介プレゼンテーションが行われ、400 人を超える参加者を集めた。ま
たイスラエル企業と日本企業との個別面談が行なわれた 。
② 調査・研究
ア.中東・北アフリカ経済動向調査:http://www.jccme.or.jp/
(ⅰ)「UAE(アブダビ・ドバイ)の投資環境」
近年の原油その他エネルギーの高騰を反映した、潤沢なオイルマネーを背景 に中
東諸国、とりわけドバイ、アブダビでは数多くの開発計画が進行している。特にド
バイでは、石油に依存する経済環境からの脱却を目的に「産業の多角化」を進めて
きたことから、同地域へ進出する海外企業が増加した。そこで、同地域の投資環境
を詳細に調査することによって、大企業のみならず、中堅企業が同地域への投資を
検討する一助とするため、本調査を(財)海外投融資情報財団に調査を委託した。
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同財団常務理事
調査部長
川野倫揚氏により現地調査が実施され、(財)中東協力
センター増田主査が同行した。
(ⅱ)「イラン
フリートレードゾーン環境調査」
中東諸国は、経済構造の改革産業の多角化を目的に外資導入政策を進めており、
その一環としてフリートレードゾーン(FTZ)を設置している。イランにおいては、
1993 年に制定された自由貿易・産業地区(FTIZ)法に基づき、国内 6 か所にフリ
ートレードゾーン(FTZ)が存在する。しかしながら、これらイランにおける FTZ
の実態は広く知られていない。そこで、イランの FTZ の現状を正確に把握し、日本
企業の同地域への投資検討に資することを目的として、本調査を(財)エネルギー
経済研究所
ー長
中東研究センターに委託した。同研究所
中東研究センター
センタ
田中浩一郎氏により現地調査が実施され、(財)中東協力センター小嶋主査が
同行した。
イ.中東・北アフリカ政治経済情勢分析:http://www.jccme.or.jp/
変動著しい中東情勢や石油市場動向を的確に把握するために、最新の情報を海外
から入手、分析・検討を加えて資料を作成し、会員企業他関係団体に配布した。
論文 7 本は以下の通り。
ルシアン・パリアレシ (エネルギー政策研究財団)
「MENA(中東・北アフリカ地域)における中国の石油及び天然ガス施策」
ジョン・B・アルターマン (戦略・国際研究センター (米国) )
「米国の中東政策の展望」
バッサム・ファトウ (オックスフォード・エネルギー研究所)
「原油価格の動向」
バッサム・ファトウ (オックスフォード・エネルギー研究所)
「DME のオマーン原油先物取引:課題と展望」
ウサマ・アハメド・ウスマーン (キングファハド石油鉱物資源大学)
「サウジアラビアの為替相場政策の選択肢」
ムハンマド・アブドルラウフ・アブドルハミド ( ガルフ・リサーチ・センター )
「GCC 諸国の環境問題」
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エッカート・ヴェルツ (ガルフ・リサーチ・センター)
「GCC 諸国の経済―経済多様化と石油価値連鎖の拡大―」
③研修
ア.中東入門講座
平成 19 年 10 月 31 日、東京麹町のホテルルポール麹町において会員企業を中心に
約 58 名の参加者を得て標記講座を開催した。
本事業は中東関係業務に携わっている会員企業、関係機関、団体等の若手・中堅
社員を対象に、中東における諸問題の歴史的背景、社会文化の特色、政治・経済及
びエネルギー問題の動向等を紹介し、参加者の中東理解を深めることを目的とする
ものである。
講師、テーマについては次の通り。
武石礼司氏
東京国際大学
国際関係学部教授:「中東におけるエネルギー相互
依存と代替エネルギーへの取り組み」
中畑美樹氏
(財)国際開発センター
エネルギー・環境室研究顧問:
「中東にお
ける FTA と WTO 加盟への取り組み及びその経済効果」
立石良司氏
吉田安純氏
防衛大学
総合安全保障研究科・国際関係学科教授:「湾岸諸国の
対周辺国外交
-対外政策と湾岸情勢-」
JAL ホテルズ
シニア・エクゼクティブ・バイスプレジデント:
「中
東への日系ホテルの進出について」
郡司みさお氏
建築士・インテリア
デザイナー:「イスラム文化の楽しみ」
2.予想される事業実施効果
① 国際交流
ア.日本イスラエル協力シンポジウム
イスラエルが世界的に優位に立つITを始めとする先端産業分野の同国の産官学に
わたる関係者と日本側関係者の交流の場を提供することにより、この交流を契機とし
て両国企業間での提携等今後の関係発展が期待される。
② 調査・研究
ア.中東・北アフリカ経済動向調査
本調査事業では、情報量の比較的尐ない中東諸国を対象に、我が国企業が関心を有
するテーマをその都度選定し、中東での職務経験の豊富な調査員を現地に派遣し、出
来るだけ具体的な実態調査を実施しているので、その報告書は中東ビジネスに関心を
有する企業にとって最新の有力情報として活用が期待される。
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イ.中東・北アフリカ政治経済情勢分析
最新の中東情報を海外から入手し、分析・検討を加えて中東に関する必要な情報を
会員企業他関係団体に提供するものであり、今後、企業が同地域に投資を進める上で
有効な情報としてその活用が期待される。
③ 研修
ア.中東入門講座
中東の政治、経済、社会・文化、エネルギー等の分野に関する入門講座であるが、
各分野の専門家及び実業家による講話は中東経験者にも好評であり、中東を考察する
上で参加者の今後の中東ビジネス推進に役立つ講座であると期待される。
3.本事業により作成した印刷物
① 国際交流
ア.日本イスラエル協力シンポジウム
該当なし
② 調査・研究:http://www.jccme.or.jp/
ア.中東・北アフリカ経済動向調査
「UAE(アブダビ・ドバイ)の投資環境」
「イラン
作成部数
フリートレードゾーン環境調査」作成部数
500部
160部
イ.中東・北アフリカ政治経済情勢分析
「中東諸国の現状と今後」
作成部数
120部
作成部数
150部
③ 研修
ア.中東入門講座
「中東入門講座」テキスト
4.事業内容についての問い合わせ先
団 体 名 : 財団法人
中東協力センター
(ザイダンホウジン チュウトウキョウリョクセンター)
住
所 : 102-0073
AMINAKA 九段ビル6階
千代田区九段北1-14-17
代 表 者 : 会長 根本 二郎
(ネモト ジロウ)
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担当部署 : 総務部(ソウムブ)
担当者名 : 総務部長 渡部 慎二郎
(ワタベ シンジロウ)
電話番号 : 03-3237-6721
Fax
: 03-3237-8018
E-mail
: [email protected]
URL
: http://www.jccme.or.jp/
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