の講演を依頼され引き受けます。その原稿暁星の教育が自分の人生にとって本当に良かったと公言した人物を紹介します。山本信次郎（1877∼1942）は江ノ島の近く、片瀬海岸に生まれ、地元で小学校を卒業しました。そして、14歳になろうとして暁星学園理事長いた1891年の夏に、片瀬海岸で休暇を過ごしていた創立者、ヘンリック神父と運命的な出会いをしました。この縁をきっかけに建学の精神全文が新聞に掲載され大きな反響を呼びました。帰国直後に東宮御学問所御用掛に任命され、皇太子（後の昭和天皇）にフランス語を進講します。１時間の講義に４時間準備したと言っています。その後、官内省御用掛となり、昭和天皇に20年近くお仕えしました。暁星に入学し寄宿舎に入ります。当時の在彼は軍人としては海軍少将にまで昇進校生は第１期生から第３期生までを含めてし、外交官としては度々、海外に派遣され９人、第４期生は彼を入れて５人、合わせて欧米数十か国を歴訪して諸外国の日本理て14人にすぎませんでした。解に尽力し、役人としては天皇の側近中の寄宿舎と学校生活を通して、外国人教師側近と称され、カトリック信者としては歴と起居を共にし、その文化に触れ、彼は大きな衝撃を受け、代４人の教皇に謁見して日本教会の発展に大いに貢献しま教師達の生活の根底にあったキリスト教に特別な関心を持した。キリスト教が未だ評価されず、むしろ反感をもたれつようになりました。キリスト教に対する反感や偏見が未ていた明治から戦前の時代に、彼が天皇の側近として信頼だ強く残っていた時代でしたが、彼は両親の反対も忍耐強され、軍人、外交官として評価された、その原因は彼の生い説得によって乗り越え、ヘンリック神父より洗礼を受け活態度と外国語力、そして外国人と対等の立場で交流、討てカトリック信者となります。論、交渉することができたことだとされています。 1895年、卒業し、１年後、海軍兵学校入学、1900年、少彼自身は度々、次のようなことを述懐しています。暁星尉に任官します。義和団事件、日露戦争ともに従軍し、有でキリスト教の理念に基づく善良で品位ある生活を学び、名な日本海海戦においては東郷平八郎（後の元帥）の配下外国人とその文化に慣れ、対話するためには充分な外国語で活躍し、生涯の知遇を得ます。を修得したので、外交交渉などで臆することなく主張する 1915年から駐イタリア日本大使館付の武官となり外交官ことができた。としての活躍を始めます。この折、ローマのサンタ・マリ山本信次郎の生涯に、いつの時代にも通用する暁星建学ア学園（マリア会経営、1889年創立、現在に至る）に、ヘの精神を見ることができると思います。彼は生涯、暁星をンリック神父の親友、エルネスト・モーリス神父を訪ね、熱烈に愛し続けました。「暁の星のマリア」画像（小学校のステンドグラスの意匠にもなっている）と「暁の星なる聖母に対する祈り」文の作成を依頼しました。この絵と祈りは小さなカード（御絵）として印刷され、欧米諸国と日本で広く使用され、祈りの一大運動を引き起こしました。 1919年、第一次世界大戦後のパリ講和会議に西園寺公望全権大使の随員として参加し、武官として、また、通訳として活躍しました。この折に、パリの大司教をはじめ教会の要人に歓待され交誼を結びます。そして、日本についてもくじ最前列は皇太子殿下（後の昭和天皇）、向かって左端が山本信次郎氏。建学の精神その体現者（1）……………… 1 クラブ活動 ………………………………… 4 暁星の理念と教育実践 …………………… 2 学園ウオッチング ………………………… 5 学園行事 2006年10月∼2007年3月 …… 3 同窓会便り ………………………………… 6 ミッション暁星中学・高校校長先日、関西から東京に進出してきたあるではないかと話を締めくくった。進学塾の恵比寿にある教室で本校の入試説子供には、照る日、曇る日，土砂降りの明を行った。本校が塾で入試説明を行うの日がある。トータルに子供を受け入れるのはこれが最初であったが、30名弱の受験生が親の愛ではないかと思う。現時点での子の保護者の方々に１時間ほどお話をさせて供の状況に一喜一憂するのではなく、長期いただいた。的に見れば必ず良い方向に向かうという子本校の教育理念や入試関係の説明の後、供の可能性を信じる心のゆとりが必要かと中学入試を突破することだけを目的にしな思う。私自身も親として、家庭が子供にといで、｢ゆとりある心｣をもって、親としてって安らぎの場、憩いの場となるように、のミッション(使命)を意識すること、つま肩の力を抜いて、家族としての絆を日々再り子供を愛しむことを意識することが大切確認し、大切にしていきたいと思っている。外部評価の意義本年度から学校評議会を立ち上げました。本校では、内部評価は教育活動が終了すこれまでに２回の会議を開催し、本校の学る毎に行うとともに、年度末に総括的に行校運営の基本方針、本年度の重点事項としっています。外部評価は、それとは違ったての心の教育の推進と国語力の涵養等につ観点から本校の教育の成果と課題を明らかいて説明をし、本校の教育についてのご理にすることを期待するものです。私たちは、解を深めていただきました。また、運動会その両方を活かしてよりよい暁星教育をつや授業等を参観され、本校の教育活動の一くりあげていきたいと考えています。端を実際に見ていただきました。暁星小学校校長ただ、今はまだ端緒についたばかりです。本会の第一義的な目的は、本校の教育にどのような内容、方法で行うのがよりよいついて理解していただいた上で、評価をしてい外部評価になるのかは歩きながら考え、改ただくことであります。つまり外部評価です。善していきたいと考えています。子どもがゆったりと物事に向き合う時暁星幼稚園園長子ども達が子どもらしい感性で真剣に物葉つきの大きな大根の描写力に子どもらし事に向き合っている姿がこの二学期にたくい感性が表現されており、年長児ともなるさん見られるようになりました。ある朝、と葉脈までもとらえようと、鉛筆の濃さ、ひとりの子どもがえんどう豆の発芽に見入薄さでその特徴をとらえています。子どもっていました。蔓の巻きひげがくるりと渦の観察眼の鋭さには感心させられます。巻状になっているのを不思議そうにじいー子ども達の生活が、目まぐるしく動いてっと見つめていました。しばらくすると、いるこの時代の中で、幼児期こそ、ゆったジャックと豆の木の話にもなり、落ちついりと考える時間と環境を大切にしてゆきたたゆったりとしたひとときでした。いものであります。幼児期は、すぐ目に見本当に子どもはひとつのことに向き合うえる形で成果がでない時期ですが、やがてと、見過ごさずに物事を吸収しようとする大人になってから、しっかりとした力とな能力が高められてゆきます。今、保育室のって開花されることを願っております。壁にたくさんの野菜の絵が飾られています。 2006年10月∼2007年3月２学期は、なにかと学校行事の多い時期となります。を送っていきます。そして、短い３学期は、１年を締めしかし、あわただしい中でも、園児、児童、生徒たちは、くくる大事な時期となります。新しい段階への期待ととしっかりとしたカリキュラムに基づき、着実に学園生活もに、今年度１年間のまとめを行います。幼稚園 2学期 10月運動会遠足（いも掘り）誕生会小学校中学・高校文化祭中間試験入試説明会保護者会全校ミサ運動会那須合宿（４年）参観日避難訓練 11月入園テスト一日動物村七五三の集い誕生会入学試験中学進学試験創立記念日研修旅行（中３）校外学習実力テスト（高３） 12月星の子コンサート誕生会クリスマスの集い終業式サッカー大会避難訓練クリスマスの集い終業式期末試験ソダリティー終業式クリスマスミサ 1月始業式保護者会後援会文化講演会後援会新春懇親会おもちつき誕生会始業式保護者会後援会文化講演会後援会新春懇親会避難訓練始業式実力テスト（中１∼高２）外部テスト（高１・高２）後援会文化講演会後援会新春懇親会保護者会 2月避難訓練修学旅行（６年）スキー教室（５年）校外学習（１年∼４年）参観日音楽会中学入学試験編入試験 3月誕生会卒園を祝う会終業式修了式春休みサッカー大会総合避難訓練感謝ミサ修了式卒業式春休み学年末試験高校卒業ミサ、卒業式中学卒業ミサ、卒業式終業式春休み 3学期園児たちの野菜の絵（2ページ参照）幼稚園の運動会。改装を終えたグラウンドで小学校の運動会。 4年生の那須合宿での稲刈り。 10月に行われた中学・高校の文化祭。 13年ぶりの高校選手権、そして国立競技場へ 11月18日、快晴に恵まれた西が丘サッカー場で、強豪修徳高校と東京都代表の座を懸けて闘い、ＰＫ戦にまでもつれた激闘の末、 13年ぶり10回目の出場を決めました。当日は沢山の在校生はじめ、保護者、ＯＢの方々の熱い応援が励みとなり、勝利の切符を勝ちとることができたと思います。全国大会の初戦は開幕戦、国立競技場で、ユース日本一の滝川第二高校と対戦します。全国の暁星ファンに観ていただける機会を得たと思って、今まで以上にチームを向上させ、勝利の喜びをもって、新年を迎えたいと思います。東京都代表の座を勝ち取った歓喜のイレブン〈写真提供・東京写真工芸（株）〉応援よろしくお願いします。花輪線のスライドを文化祭で上映都大会優勝、関東大会2位、全国大会出場夏休みに都大会で優勝し、山梨県での関東大会に出場して2位となり、愛媛県において全国中学校サッカー大会に出場することができました。全国大会では、惜しくも2回戦で静岡県の常葉学園橘中に0対1と敗れてしまいましたが、多数の保護者、先生方の応援を背に全力を尽くすことができました。関東大会で2位という結果の下に、10月後半に高円宮杯の関東大会に出場し1分2敗という成績でしたが、クラブチームとの対戦によって、中学3年生にとっては高校サッカーに向けて良い経験ができたようです。北の丸公園や皇居もぼくらの練習場所陸上部は現在60名を超える大所帯で活動しています。通常の練習は短距離と中長距離で分かれて行っていて、短距離は夏の全国大会、中長距離は秋の駅伝をひとつの目標としてがんばっています。学校のグラウンドだけでは飽き足らない部員たちは、学校周辺の由緒ある坂道や北の丸公園、ランナーの聖地である(？)皇居、また時には陸上競技場まで出向いて練習を行っています。短距離、長距離ともに１秒でも速く走るため、｢楽しく、明るく、厳しく｣をモットーに、一人ひとり懸命に練習に取り組んでいますので、応援をよろしくお願いします。鉄道研究部は、文化祭でのスライド・模型の上映・展示を目標に日々活動しております。今年度は、岩手・秋田両県を走る花輪線のスライド上映を行いました。花輪線はローカル色の豊かな路線で、沿線は八幡平などの観光地にも恵まれています。これらの魅力を20分強という上映時間に短縮するべく、１年をかけて撮影や音楽の選定を行いました。模型に関しても、ループ線の設置など新たな仕掛けを取り入れました。 100％の出来ではありませんでしたが、来訪者をもてなすという最大の目標は、達成できたのではないかと思っております。レパートリーはジャズ音楽部は、スタンダードのジャズナンバーを主なレパートリーとするビッグバンドスタイルで活動しています。現在、部員は 44名で、火・木・金曜日に中高生一緒に練習をしています。ジャズという特異な分野であるため、外部コーチとして、トロンボーン奏者の伊藤真介氏に十数年来指導していただいています。文化祭でのコンサート、日本学校ジャズ教育協会主催のサマーコンサート（川崎市民プラザ）やジャズフェスティバル(日本青年館大ホール)を主な発表の場とし、本校の入学式や卒業式などでの式典曲の演奏も行っています。 “将棋の心”を暁星の子どもたちへ「お願いします」子どもたちの声が一斉に教室に響く。後は駒を着手する音と対局時計の音のみ……。毎週木曜日、6校時の将棋クラブの対局風景である。今、教育改革が叫ばれる中、将棋の教育的意義が論議され始めている。実際に東京都教育委員会では伝統文化の教材として検討されている。きれる子、我慢できない子が問題視される中、自分で考え、自分で決 2006年8月27日川崎市民プラザにて。定すること、負けを認め投了すること、相手との無言の会話、年齢性別を超えて対峙するコミュニケーション力の育成など将棋の持つ教育的効果が注目されている。対局が開始され、しばらくすると「負けました」と投了する声が聞こえる。自分の負けを宣言する勇気を今の子どもたちに身につけさせたい。感想戦を行った後、勝った子も負けた子もそれぞれ一緒に駒を駒箱にしまう。「ありがとうございました」の礼で一局を終える。礼で始まり、礼で終わる日本の伝統文化と心を暁星健児へ届けたい。備えあれば……ＡＥＤを導入します「ＡＥＤ」を知っていますか？いま、駅や区役所、体育館、コンサート会場など多くの人が集まる公共の場所に置いてある「自動体外式除細動器」です。心停止した人の命を心肺蘇生とこのＡＥＤが救います。学園では、幼小中高の各拠点に配備するとともに、教職員全員に使用法などの講習を行い、園児、児童、生徒、教職員などの万一の場合に備えます。左はハートスタート HS1、右はハートスタートFR2 学園連絡網を構築、まずは中高から従来「電話連絡網」で行われていた学園（幼稚園、小学校、中学校、高校）と保護者との連絡方法を現在文化講演会講師は料理の服部先生来年度の後援会報について暁星学園の保護者で組織されている暁星学園後援会の文化講演会・新春懇親会が、平成19年１月19日（金）後援会報の第33号は、子供たちを通じてお手元に届いていることと思いますが、平成19年度からは５ 17時からホテルメトロポリタンエドモンド（飯田橋）にて開催されます。文化講演会ではテレビでもおなじみの料理の服部幸應氏にお話していただきます。すでにご案内をしており月号の発行を中止し、年１回（11 月１日発行）となります。これまで５月号に掲載されていた事項は、この学園報の中に新たなページを設け、皆様にご報告、ご連絡することますが、是非多くの皆様のご参加をとなります。お待ちしております。なお、当日受付も可能です。よりウイルスを避けることは不可能です。大切なことは体内に侵入しても抵抗できる身体を作り、流行する前に丈夫な身体でウイルスをやっつけることです。ウイルス対策として次のことに気メール（携帯電話、パソコン）、電話（携帯電話、固定電話）などの指定先にご連絡します。中高の保護者の方々には、その詳細、登録方法を１月末の保護者会でご案内いたします。平成19年度の暁星幼稚園の入園試験が11月６日（月）から11日（土）までの６日間行われました。今年も、学希望者がしのぎを削りました。インフルエンザの季節となりましたインフルエンザは「ウイルス｣が原因です。しかし、日常生活の中で月からの運用開始をめざして準備しています。学校からの連絡は、あらかじめ保護者の皆様にご登録いただいた多くの入園希望者が受験し、昨年以上に狭き門となりました。暁星小学校では11月２日（木）∼４日（土）の日程で入学試験が行われました。こちらも定員に対して約７倍強の入幼稚園入園試験、小学校入学試験終わる保健室の情報化社会に即したものに変えていきます。まず中学、高校が来年４をつけましょう。 ①部屋の換気と適度の湿度を心がける！ ②うがい、手洗いを励行！ ③バランスの良い食事で体力保持！ ④質の良い睡眠で休養を！ ⑤ストレスを上手に解消して免疫力をつけよう！ ⑥予防注射も忘れずに受けよう！同好会から広がる人の輪と絆暁星学園同窓会会長北大路欣也氏と浅尾空人会長（学園祭にて）同窓会はどんな活動をしているのか、また同窓グルメ会、釣りの会、ウォーキングの会、ワイ生同士の交流はあるのかなどいろいろな疑問があンの会)があります。そのうちのグルメの会ではると思いますが、今回はその一端をご紹介いたし卒業年度を超えて30代∼80代までの卒業生が食事ます。のテーブルを囲んで和気藹々、話の花に花が咲同窓会の数ある行事の中でも、暁星の学園祭にき、時のたつのも忘れて楽しんでおります。最生徒の皆さんと一緒に参加させていただけること近では奥様同伴での出席がほとんどで、奥様同は素晴らしいことです。御聖堂下の宗教室に２日士の交流も盛んになりました。卒業生とその奥間、卒業年度の末尾１桁の卒業生、たとえば1941．様そして家族と少しずつその輪を広げ、人と人 51．61．∼2001の仲間のなつかしい写真や先生方との絆をつくることも同窓会の活動のひとつだの写真が展示されることによって、在校生の頃のと考えております。思い出話に花が咲き、楽しいひと時を過ごすこと生徒の皆さんも、卒業したらすぐにでもこの輪が出来ました。このような機会をつくることによの中に入っていただけたら素晴らしいと思っておって、卒業後初めて来校してあまりの変わりようります。に驚いている方もおり、それはそれで卒業生にとっては大変評判の良い企画です。同窓会には六つの同好会(観劇会、ゴルフ会、左から中村夫人、浅尾会長、中村吉右衛門氏、浅尾夫人（グルメの会にて）左から石坂二朗前会長、松本幸四郎氏、浅尾会長（学園祭にて）暁星学園報第２号発行日 2006年12月１日発行者田上保幸発行所暁星学園事務室