第2節 大気環境保全(PDF:1828KB) - 長野県

第2節 大気環境保全
大気保全対策の概要……………………………………………………
現 状
一般環境大気
・二酸化硫黄、二酸化窒素、浮遊粒子状物質及び微小粒子状物質は全局
で長期的評価による環境基準を達成
・光化学オキシダントは全局で環境基準未達成
道路周辺大気
・二酸化窒素、浮遊粒子状物質、一酸化炭素及び微小粒子状物質は全局
で長期的評価による環境基準を達成
対 策
移 動 発 生 源 対 策
発生源対策
固 定 発 生 源 対 策
大気常時監視
環 境 基 準 等
達 成 状 況 の 把 握
・自動車排出ガス規制
・低公害車の普及促進
・アイドリング・ストップ運動の推進
・ばい煙発生施設、粉じん発生施設等の届出審
査及び立入検査
・煙道検査
・指定物質排出施設の立入検査
・一般環境大気測定
・道路周辺大気測定
ばい煙等規制効果の把握
大気汚染に係
る各種調査
有害大気汚染物質の
汚 染 状 況 の 把 握
大 気 汚 染 に よ る
影 響 の 把 握
大気汚染防止
に係る啓発
80
40
答え
事業者、住民に対する大
気汚染防止に係る啓発
・有害大気汚染物
質の調査
・酸性雨調査
・パンフレット等
による啓発
③ ①は空気吸収線量率、②は 1cm 線量等量率、③が放射能濃度です。
・各種施策の立案
・結果の公表
平 成23年 度 は、 一 般 環 境 大 気 測 定 局16局、
1 大気環境の現状
自動車排出ガス測定局7局、移動局2局及び
⑴ 大気汚染に係る環境基準
大気環境測定車で大気を測定しました。(図
大気汚染に係る環境基準は、水質汚濁に係
2-2-24)
る環境基準と同様に、人の健康を保護し、生
また、有害大気汚染物質については一般環
活環境を保全する上での目標値となってい
境大気測定局5局、自動車排出ガス測定局1
ます。
局及び発生源周辺大気測定局1局において測
環境基準の達成状況等を監視するために、
定を実施しました。
全
( 凡例 )
測 定 の 種 類
固
定
観測地点数
記号
16
●
2
△
5
■
7
▲
1
□
局
一般環境
移動局
(コンテナ)
大気測定
大気環境測定車
定
局
道路周辺 固
大気観測 大気環境測定車
(注)1 一般環境大気固定局のうち4局は長野市が設置
2 道路周辺大気固定局のうち2局は長野市が設置
(水大気環境課調べ)
図2-2-24 大気常時監視測定地点概要図(平成23年度)
〔参考〕
物質
○大気の汚染に係る環境基準
環境上の条件
二酸化硫黄
一酸化炭素
1 時 間 値
の 1 日 平
均 値 が
0.04*ppm
以 下 で あ
り、かつ1
時 間 値 が
0.1ppm 以
下であるこ
と。
1時間値の
1日平均値
が 10ppm
以 下 で あ
り、かつ1
時間値の8
時間平均値
が 20ppm
以下である
こと。
環 境
クイズ
41
浮遊粒子
状物質
二酸化窒素
1時間値の
1日平均値
が 0.10mg/
㎥以下であ
り、かつ1
時 間 値 が
0.20mg/ ㎥
以下である
こと。
1 時 間 値
の 1 日 平
均 値 が
0.04ppm か
ら 0.06ppm
までのゾー
ン内又はそ
れ以下であ
ること。
光化学
微小粒子状
オキシダント
物質
1時間値が
0.06ppm 以
下であるこ
と。
1年平均値
が 1 5 μg/
㎥以下であ
り、かつ1
日平均値が
35μg/ ㎥ 以
下であるこ
と。
ベンゼン
トリクロロ
エチレン
テトラクロ
ロエチレン
ジクロロ
メタン
1年平均値
が0.003mg/
㎥以下であ
ること。
1年平均値
が 0.2mg/
㎥以下であ
ること。
1年平均値
が 0.2mg/
㎥以下であ
ること。
1年平均値
が 0.15mg/
㎥以下であ
ること。
長野県の大気環境測定車「あおぞらⅣ号」で測定できない物質はなんでしょうか。
① 放射線量 ② 二酸化炭素 ③ 微小粒子状物質
81
大 気 環 境
保
第2部
第2章
⑵ 一般環境大気
微小粒子状物質は全測定局において、長期
的評価による環境基準を達成しました。
ア 環境基準の達成状況
一般環境大気測定局16局の環境基準達
ま た、 * 光 化 学 オ キ シ ダ ン ト は、16測
成状況は表2-2-17のとおりであり、二酸化
定局の全てで環境基準未達成でした。(表
*
硫黄、二酸化窒素、 浮遊粒子状物質及び
2-2-18)
表2-2-17 一般環境大気環境基準達成状況
二酸化硫黄
項目
測定局名
環境保全研究所
(長野市)
二酸化窒素
表2-2-18 光化学オキシダントの環境基準超過日数
浮遊粒子状物質 微小粒子
状物質
21
22
23
82
77
74
80
63
長 野 市 吉 田 101 106 106
88
59
長野市篠ノ井
59
98
78
84
50
長 野 市 松 代
42
61
0*3
長 野 市 真 島
70*3 73
56
長 野 市 豊 野
6*4
69
61
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
環境保全研究所
(長 野 市)
○ ○ ○ ○ ○
長 野 市 松 代※1
○ ○ △
長 野 市 真 島 ○ ○ △ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
長 野 市 豊 野※2
△ ○ ○
松
本 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
上
田 ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
岡
谷
○ ○ ○ ○
飯
田 ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
諏
訪 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
須
坂 ○ ○ ○ ○
伊
那 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
大
町 ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
塩
尻
○ ○ ○ ○
佐
久
木
曽 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
小
諸
中
野
状
20
測定局名
長野市篠ノ井 ○ ○ △ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
成
19
19 20 21 22 23 19 20 21 22 23 19 20 21 22 23 22 23
長 野 市 吉 田
達
年度
○ ○
松
本
60
75
77
82
13
上
田
14
31
29
84
46
飯
田
27
67
64
78
37
諏
訪
26
57
63
69
57
須
坂 24*1
伊
那
23
81
59
80
26
大
町
32
36
76
84
19
佐
久
○ ○ ○ ○ ○ ○ △ ○ ○
木
曽
37
61
49
36
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
小
諸 109 102
80
83
59
中
野 21*1 54
62
60
46
平
均 54*2 68 69*5 76
48
○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○
○
○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○
72
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○
○
11 13 13 12 8 18 18 19 18 15 16 16 16 16 10 4 6
況 / / / / / / / / / / / / / / / / /
11 13 13 12 8 18 18 19 18 15 16 16 16 16 10 4 6
※1:松代局は平成21年5月まで
※2:豊野局は平成21年12月から (水大気環境課調べ)
63
62
(水大気環境課調べ)
(表2-2-17の凡例)
環 境 基 準
82
達 成
未達成
6,000時間以上
○
●
6,000時間未満
△
▲
41
答え
*1:平成19年6月に須坂局から中野局へ
測定機の移設を行った。
*2:平均は合計時間数を13地点で割って
算出した。
*3:平成21年5月に松代局から真島局へ
測定機の移設を行った。
*4:豊野局は平成21年12月から
*5:平均は、豊野局を除く合計時間数を
13地点で割って算出した。
① 「あおぞらⅣ号」は平成 23 年度に更新整備し、微小粒子状物質や二酸化炭素を含め 15 項目の測定が可能ですが、放射線量の計測装
置までは搭載していません。
イ 二酸化硫黄(SO2)
*
られるとき、都道府県知事は光化学オキシ
硫黄酸化物のうち二酸化硫黄について
ダント注意報を発令します。長野県では、
環境基準が定められています。
平成19年8月に長野県光化学オキシダント
県内の二酸化硫黄の年平均値の推移は図
緊急時対策要綱を全面改正し、県下全域を
2-2-25のとおりであり、ゆるやかな減少傾
10地域に分けて発令することとしています。
向となっています。
(ppm)
0.010
平成20年5月23日には、改正後の要綱に
基づき、佐久地域に県内で初めてとなる光
(全測定局(19年度は11局、20,21年度は13局、22年度は12
局、23年度は8局)の年平均値)
化学オキシダント注意報を発令しました。
平成23年度は、16測定局の全てで環境
0.005
0.004
0.004
0.003
0.003
0.003
22
23
基準未達成となっていますが、注意報を発
令する状況はありませんでした。
0.000
H19
20
21
(年度)
(ppm)
(水大気環境課調べ)
0.04
0.033
0.032
52
0.02
68
0.031
100
第2部
第2章
80
76
69
60
年平均
48
全
窒素酸化物のうち二酸化窒素について
40
超過日数
環境基準が定められています。
20
0.00
H19
県内の二酸化窒素の年平均値の推移は図
2-2-26のとおりで、ゆるやかな減少傾向と
なっています。
(ppm)
0.02
0.035
20
21
22
23
(年度)
(水大気環境課調べ)
図2-2-27 光化学オキシダントの年平均値及び環境基
準を超えた日数の推移
(18測定局(21年度は19局、23年度は15局)の年平均値)
オ 浮遊粒子状物質(SPM)
0.010
0.01
0.009
0.009
浮遊粒子状物質とは、大気中に浮遊して
0.009
0.009
いる粉じんなどのうち、粒径10マイクロ
メートル以下の粒子状の物質のことであ
0.00
H19
20
21
22
23
り、工場や自動車から発生するほか、風に
(年度)
(水大気環境課調べ)
よる土砂の巻き上げなどでも発生します。
図2-2-26 二酸化窒素の年平均値の推移
県内の浮遊粒子状物質の年平均値は図
2-2-28のとおりで、ゆるやかな減少傾向と
エ 光化学オキシダント(Ox)
光化学オキシダントは、自動車や工場な
どから排出される大気汚染物質が、太陽の
強い紫外線を受けることで生成するオゾン
などの刺激性のある物質で、目の痛みや、
のどの痛みなどを引き起こします。日差し
なっています。
(mg/㎥)
0.03
0.02
(16測定局(23年度は10局)の年平均値)
0.018
0.018
0.017
0.016
0.016
0.01
が強い、気温が高い、風が弱いなどの条件
が揃うと高濃度の*オキシダントが発生し
0.00
H19
20
21
やすく注意が必要です。
県内の光化学オキシダントの年平均値及
び環境基準(1時間値0.06ppm以下)を超
えた日数の全測定局平均の推移は図2-2-27
のとおりであり、緩やかな増加傾向が見ら
れていましたが、平成23年度は減少しま
した。
環 境
クイズ
42
22
23
(年度)
(水大気環境課調べ)
図2-2-28 浮遊粒子状物質の年平均値の推移
⑶ 道路周辺大気
ア 環境基準の達成状況
自動車排出ガス測定局(固定局)7局の
長期的評価でみた環境基準達成状況は表
1時間値濃度が0.12ppm以上になり、気
2-2-19のとおりであり、二酸化窒素、一酸
象状況からみてその濃度が継続すると認め
化炭素、浮遊粒子状物質及び微小粒子状物
平成 21 年度に環境基準が設定された微小粒子状物質について、人の健康に対して懸念されていない影響は何でしょうか。
① 目や喉の痛み ② 肺癌 ③ ぜん息やアレルギー性鼻炎
83
大 気 環 境
ウ 二酸化窒素(NO2)
0.034
保
図2-2-25 二酸化硫黄の年平均値の推移
*
(日)
(13測定局(21,22年度は14局、23年度は16局)の平均値)
質は全測定局で環境基準を達成しました。
エ 浮遊粒子状物質(SPM)
イ 二酸化窒素(NO2)
県内の浮遊粒子状物質の年平均値の推移
県内の二酸化窒素の年平均値の推移は図
は図2-2-31のとおりで、ゆるやかな減少傾
2-2-29のとおりで、ゆるやかな減少傾向と
向となっています。
なっています。
(mg/㎥)
0.04
(ppm)
0.04
(7測定局の年平均値)
(7測定局の年平均値)
0.025
0.025
0.023
0.020
0.02
0.022
0.020
0.02
0.020
0.019
0.00
0.017
H19
20
21
20
21
22
22
23
(年度)
(水大気環境課調べ)
0.00
H19
0.020
23
図2-2-31 道路周辺大気浮遊粒子状物質の年平均値の
推移
(年度)
(水大気環境課調べ)
⑷ 有害大気汚染物質調査
図2-2-29 道路周辺大気二酸化窒素の年平均値の推移
「有害大気汚染物質」とは、「継続的に摂取
*
される場合には人の健康を損なうおそれがあ
一酸化炭素は、主に自動車排出ガスから
る物質で大気の汚染の原因となるもの」をい
ウ 一酸化炭素(CO)
発生するため、交通量の多い道路及び交差
います。
点付近で測定しています。
県では環境基準の定められているベンゼ
県内の一酸化炭素の年平均値の推移は図
ン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチ
2-2-30のとおりで、ゆるやかな減少傾向と
レン及びジクロロメタンの4物質のほか、ク
なっています。
ロロホルム、1,2-ジクロロエタン、塩化ビ
(ppm)
1.5
ニルモノマー、1,3-ブタジエン、アクリロ
(2測定局の年平均値)
ニトリル、水銀、砒素及びニッケル化合物の
1.0
8物質を加えて監視を行っています。その結
0.7
0.5
0.6
0.5
0.5
0.0
H19
20
21
22
果は、表2-2-20のとおりです。
0.4
ベンゼン、トリクロロエチレン、テトラク
23
ロロエチレン及びジクロロメタンについて
(年度)
(水大気環境課調べ)
は、すべての地点において、環境基準を達成
図2-2-30 道路周辺大気一酸化炭素の年平均値の推移
しています。
表2-2-19 道路周辺大気環境基準達成状況(長期的評価)
項目
測定局名
二酸化窒素
一酸化炭素
浮遊粒子状物質
19 20 21 22 23 19 20 21 22 23 19 20 21 22 23
微小粒子状物質
22
23
長 野 市 小 島 田 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
長 野 市 鍋 屋 田 ○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○
○
松 本 渚 交 差 点 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○
上
○
城 ○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○
更埴インターチェンジ ○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○
岡谷インターチェンジ ○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○
○
飯田インターチェンジ ○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○
○
達
田
常
成
磐
状
7 7 7 7 7 2 2 2 2 2 7 7 7 7 7
況 / / / / / / / / / / / / / / /
7 7 7 7 7 2 2 2 2 2 7 7 7 7 7
○
1
/
1
○
6
/
6
(表2-2-19の凡例)
環 境 基 準
測 定
時間数
達 成
未達成
6,000時間以上
○
●
6,000時間未満
△
▲
(水大気環境課調べ)
84
42
答え
① 微小粒子状物質は、吸入による呼吸器系の炎症や、循環器系や免疫系への影響、がん発生への寄与等の可能性が報告されています。目
や喉の痛みは光化学オキシダントによって引き起こされます。
表2-2-20 有害大気汚染物質の検出状況
所在地
測定局
分 類
測定
年度
(単位:*μg/㎥)
トリクロ テトラク
ジ ク 塩化ビニ
ヒ素及び ニッケル
クロロホ 1,21,3- ブ タ 水銀及び
ベンゼン ロエチレ ロロエチ ジクロロ
ロロエタ ル モ ノ アクリロ
そ
のそ
の
メタン
ルム
ニトリル
ジエン
ン
レン
ン
マー
化 合 物化 合 物化 合 物
松 本 市
松 本 局
松 本 市
松本渚交差点局
0.80
2.4
0.12
0.098
0.020
0.052
0.098
0.0018 0.00090 0.0023
0.61
0.26
1.7
0.10
0.10
0.020
0.037
0.078
0.0018 0.00051 0.0033
H21
1.3
0.66
1.1
1.6
0.14
0.15
0.016
0.058
0.11
0.0018 0.00063 <0.0030
H22
1.1
0.71
0.81
1.5
0.23
0.20
0.038
0.12
0.14
0.0018 0.00088 <0.0041
H23
0.82
0.42
0.28
1.5
0.16
0.15
0.016
0.086
0.094
0.0018 0.00063 <0.0020
H19
1.3
0.90
0.14
2.5
0.25
0.12
0.020
0.052
0.13
0.0019 0.00090 0.0042
H20
1.1
0.60
0.087
1.2
0.21
0.10
0.0041
0.049
0.10
0.0019 0.00021 0.0032
H21
1.2
0.79
0.21
0.81
0.17
0.14
0.018
0.074
0.087
0.0021 0.00066 <0.0030
H22
1.2
1.3
0.24
1.0
0.29
0.19
0.040
0.15
0.15
0.0020 0.00070 <0.0041
H23
0.95
1.0
0.29
0.87
0.30
0.25
0.084
0.14
0.15
0.0020 0.00080 <0.0020
H19
1.3
4.1
0.17
2.9
0.38
0.14
0.015
0.044
0.14
0.0023
H20
1.1
2.6
0.17
2.5
0.14
0.13
0.056
0.042
0.10
0.0017 0.00061 0.0021
H21
1.2
2.9
0.24
2.0
0.16
0.14
0.013
0.048
0.12
0.0031 0.00058 <0.0030
H22
1.3
2.9
0.31
2.6
0.24
0.21
0.035
0.094
0.17
0.0019 0.00080 <0.0041
H23
1.1
4.2
0.15
2.8
0.17
0.16
0.022
0.12
0.15
0.0017 0.00068 <0.0020
H19
1.3
2.1
0.19
1.7
0.16
0.11
0.012
0.044
0.14
0.0019 0.00090 0.0022
H20
1.1
2.0
0.086
0.95
0.11
0.11
0.0049
0.036
0.11
0.0026 0.00050 0.0015
H21
1.2
1.5
0.11
0.81
0.12
0.13
0.012
0.040
0.12
0.0024 0.00050 <0.0030
H22
1.2
2.7
0.22
1.1
0.24
0.22
0.049
0.13
0.18
0.0025 0.00071 <0.0041
H23
0.98
2.6
0.17
1.3
0.21
0.20
0.048
0.13
0.15
0.0023 0.00070 <0.0020
H22
1.1
0.54
0.19
1.1
0.21
0.15
<0.021
0.11
0.11
H23
0.88
0.28
0.19
1.0
0.18
0.18
0.011
0.12
0.089
H19
1.2
6.7
0.20
8.4
0.18
0.10
0.012
0.031
0.093
H20
0.97
5.6
0.17
10
0.10
0.10
0.0033
0.025
0.087
H21
1.1
3.7
0.37
11
0.12
0.13
0.011
0.033
0.099
H22
1.1
3.8
0.27
12
0.18
0.17
<0.021
0.086
0.12
H23
0.92
4.1
0.17
14
0.16
0.16
0.017
0.10
0.13
H19
2.7
0.55
0.52
2.5
0.22
0.12
0.018
0.11
0.37
H20
2.3
0.58
0.32
1.6
0.15
0.12
0.0096
0.076
0.36
H21
2.2
0.47
0.92
1.2
0.17
0.14
0.012
0.11
0.32
H22
2.1
0.59
0.52
1.3
0.24
0.18
0.026
0.20
0.34
H23
1.7
0.39
0.25
1.2
0.21
0.17
0.026
0.18
0.31
0.0032
第2部
第2章
H18
H19
H20
(注)測定値は年平均値
(水大気環境課調べ)
⑸ 酸性雨調査
本県では、5地点において1カ月ごとの降
水のpH等について調査を実施しました。
その結果は、図2-2-32及び図2-2-33のとお
り で、 平 成23年 度 の 平 均pHは4.5か ら6.8の
範囲となっており、県内でも酸性雨が観測さ
れています。
酸性雨による森林等の被害は、県内ではま
だ報告されていませんが、今後も被害の未然
防止に向けた実態調査の継続が必要です。
環 境
クイズ
43
0.0020
全
岡 谷 市
沿 道
0.77
1.0
光化学オキシダントの原因となる大気汚染物質は何でしょうか。
① 二酸化炭素 ② 窒素酸化物 ③ フロン類
(PH)
(平成23年度)
8.00
7.00
6.81
酸性雨評価基準
6.00 (5.6)
5.00
■最高値
●平均値
▲最低値
5.55
5.21
5.97
5.18
4.86
5.95
5.57
5.29
6.81
5.98
5.78
5.28
5.11
4.75
4.97
4.51
4.51
4.00
上田市
飯田市
松本市
白馬村
長野市
全県平均
(水大気環境課調べ)
図2-2-32 酸性雨調査結果
85
大 気 環 境
長 野 市
環境保全研究所局
岡 谷 局
発生源周辺
1.3
H20
保
伊 那 市
諏 訪 市
上 田 市
伊 那 局
諏 訪 局
上 田 局
一 般 環 境
H19
白馬村 (平均pH値の推移)
長野市 (平均pH値の推移)
6.0
5.0
4.8
5.1
4.9
5.1
5.1
白馬村
6.0
長野市
5.0
5.4
4.8
4.8
5.0
5.0
4.0
H19 H20
H21 H22 H23
4.0
(年度)
H19
H20
H21
H22
H23
(年度)
上田市
松本市 (平均pH値の推移)
上田市 (平均pH値の推移)
6.0
5.2
5.0
5.1
松本市
5.6
5.3
6.0
5.6
5.2
5.0
5.0
4.7
5.1
4.7
4.0
H19
H20
H21 H22
4.0
H23
H19
(年度)
H20
H21
H22
H23
(年度)
飯田市 (平均pH値の推移)
飯田市
6.0
4.9
4.9
5.0
5.0
5.2
5.0
4.0
H19 H20 H21 H22 H23
(年度)
図2-2-33 酸性雨調査結果概要図
2 大気環境保全対策
⑴ 大気常時監視
ア 大気常時監視オンラインシステム
大気汚染が著しくなった場合に必要な措
21のとおりであり、二酸化硫黄、二酸化
窒素、一酸化炭素、浮遊粒子状物質及び微
小粒子状物質は全地点で環境基準を達成し
ています。光化学オキシダントは3地点で
環境基準未達成となりました。
置をとるために、県内の大気測定局のテレ
また、一般環境測定局を補完し地域の大
メータと県庁をオンラインで結び、環境基
気汚染状況を把握するため、軽井沢町及び
準の適合状況を迅速に把握できるように
下諏訪町に移動局を設置して、二酸化窒素、
なっています。
浮遊粒子状物質、二酸化硫黄及び光化学オ
イ 大気環境測定車及び移動局
キシダントの測定を1年間行いました。そ
工場・事業場の周辺及び道路周辺の大気
の結果は表2-2-22のとおりであり、二酸化
汚染状況を把握するため、3市町の6地点
窒素、浮遊粒子状物質及び二酸化硫黄はい
で大気環境測定車に搭載した連続測定装置
ずれの地点も環境基準を達成しています
を用いて、大気汚染物質の濃度を測定しま
が、二酸化硫黄及び光化学オキシダントに
した。
ついて環境基準未達成となりました。
各地点での環境基準の適合状況は表2-2-
86
43
答え
② 光化学オキシダントは、大気中の窒素酸化物や揮発性有機化合物などが、太陽の紫外線により光化学反応を起こして発生します。
表2-2-21 大気環境測定車による主な大気汚染物質の環境基準達成状況
(短期的評価 ただし微小粒子状物質については平均値の年間平均評価値との比較)
(平成23年度)
測定月
測定日数
二酸化
硫 黄
二酸化
窒 素
一酸化
炭 素
込
4~5
32
○
○
○
○
● (13)
軽井沢町馬取区公民館
5~6
29
○
○
○
○
● (15)
測定区分
測定値地点名
一 般 環 境
佐
久
市
中
浮遊粒子状 微小粒子状
光化学
物 質 物 質 オキシダント
松 本 市 野 尻 北
7~8
33
○
○
○
○
松 本 市 今 井( 山 の 神 )
11~12
29
○
○
○
○
○
○
佐 久 市 佐 久 平
12~1
32
○
○
○
○
○
○
6~7
33
○
○
○
○
道路周辺 松
本
市
島
内
○
● (2)
(注)○…環境基準達成 ●…環境基準未達成、光化学オキシダントの( )内は環境基準超過日数を示す。 (水大気環境課調べ)
表2-2-22 移動測定局による大気汚染物質の環境基準達成状況(長期的評価)
(平成23年度)
測定地点名
測 定 期 間
○
○
-
● (47)
下 諏 訪 町 下 諏 訪 町 町 屋 敷 平成23年4月~平成24年3月
○
○
○
-
全
軽 井 沢 町 軽 井 沢 町 中 央 公 民 館 平成23年4月~平成24年3月
(注)○…環境基準達成 ●…環境基準未達成、光化学オキシダントの( )内は環境基準超過日数を示す。 (水大気環境課調べ)
⑵ 工場・事業場対策
また、一般粉じん発生施設は全体の約5割
工場・事業場から排出される*ばい煙や粉
じん等による大気汚染を防止するため、大気
汚染防止法及び公害の防止に関する条例に基
づき、ばい煙発生施設、粉じん発生施設及び
揮発性有機化合物排出施設について届出を義
務付けて規制しています。
をベルトコンベア及びバケットコンベアが占
めています。
公害の防止に関する条例に基づく施設数は
図2-2-35のとおりです。
一方、平成23年度における大気汚染防止
法及び公害の防止に関する条例に基づくば
大気汚染防止法に基づく届出施設数は、図
い煙発生施設等への立入検査状況は、表2-2-
2-2-34のとおりで、ばい煙発生施設について
23のとおりであり、検査の結果、不備事項
は、全体の約8割をボイラーが占め、次いで
のあった72施設に対して、改善指導をしま
ディーゼル機関、ガスタービンの順になって
した。(ダイオキシン類対策特別措置法での
います。
指導を含む)
溶解炉 114(2.3%)
その他 211(4.2%)
廃棄物焼却炉 130(2.6%)
ガスタービン
148(2.9%)
ディーゼル機関
501(9.9%)
5,045
施設
ボイラー
3,941(78.1%)
ばい煙発生施設
ふるい
124(9.0%)
堆積場
226(16.5%)
1,373
施設
ベルトコンベア
バケットコンベア
681(49.6%)
破砕機
342(24.9%)
一般粉じん発生施設
(水大気環境課調べ)
(平成24年3月末現在)
図2-2-34 大気汚染防止法に基づく届出施設数(長野市を含む)
環 境
クイズ
44
もともと自然界には無かった化学物質はどれでしょうか。
① フロン類 ② 石綿 ③ カフェイン
87
大 気 環 境
一般環境
市 町 村
保
測定区分
第2部
第2章
浮遊粒子状
光 化 学
二酸化窒素
二酸化硫黄
物 質
オキシダント
金属表面付着油処理施設
6(2.6%)
金属精錬又は
鋳造用溶解炉
61(26.4%)
黒鉛製品製造用原料混和施設又は
加工施設 84(6.2%)
繊維製品製造用
動力打綿機又は
混打綿機
346(25.4%)
金属製品製造用
表面処理又は
排出ガス処理施設
164(71.0%)
231
施設
1,362
施設
木工用機械
932(68.4%)
粉じん発生施設
ばい煙発生施設
(水大気環境課調べ)
(平成24年3月末現在)
図2-2-35 公害の防止に関する条例に基づく届出施設数(長野市を含む)
表2-2-23 立入検査実施状況
対
象
施
設
ば
い
煙
発
生
施
設
4,594
1,973
粉
じ
ん
発
生
施
設
2,517
揮発性有機化合物排出施設
17
7,128
計
(平成23年度)
数 立 入 検 査 実 施 数 ばい煙等測定施設数 改 善 指 導 件 数
0
58
398
-
14
28
20
0
2,399
20
72
(注)1 長野市(中核市)分は除く。
2 改善指導件数は口頭指示以上の件数である。
⑶ 有害大気汚染物質対策
有害大気汚染物質のうち、ベンゼン、トリ
状物質の特定地域における総量の削減等に関
クロロエチレン及びテトラクロロエチレンに
する特別措置法」(自動車NOx・PM法)に
ついては早急に排出抑制の取組を行う物質と
より、これらの地域では、使用車種規制、自
して大気汚染防止法に基づく指定物質に定め
動車使用の合理化などが進められています。
られており、指定物質排出施設と、排出の抑
本県では、自動車からの排出ガスによる汚
制基準が設定されています。
ける不必要なエンジンの使用をやめる*アイ
レンは金属加工部品などの脱脂洗浄、ドライ
ドリング・ストップが一人ひとりのライフス
クリーニング等の各種産業において幅広く使
タイルとして定着するよう、各地で6月の環
用されており、また、ベンゼンは、化学製品
境月間や12月の大気汚染防止推進月間を中心
の合成原料や自動車の排気ガスなどから発生
に、広報や街頭啓発活動に取り組んでいます。
します。このため、県では、これら指定物質
アイドリング・ストップについては、市町
の排出実態を把握し、事業者に対して排出抑
村や車での利用者の多いスーパーマーケット
制対策を講じるよう指導しています。
や百貨店などで、駐車場への看板設置や店内
自動車排出ガスによる大気汚染を防止す
業界でも、宅配便を中心にエンジンキーをド
ライバーのベルトに繋ぐなどの取組のほか、
台当たりから排出される一酸化炭素(CO)、
アイドリング自動停止装置の付いたバスの導
*
入などが進められています。
炭化水素(HC)、窒素酸化物(NOx)、粒子
自動車の種類ごとに許容限度が定められて
います。
また、窒素酸化物及び浮遊粒子状物質によ
る大気汚染が著しい大都市地域を対象とした
44
放送などにより広くPRしているほか、運輸
るため、大気汚染防止法に基づき、自動車一
状物質(PM)及びディーゼル黒煙について、
答え
染を削減するため、自動車の駐・停車時にお
トリクロロエチレン及びテトラクロロエチ
⑷ 自動車排出ガス対策
88
「自動車から排出される窒素酸化物及び粒子
⑸ 全国星空継続観察
大気環境の状況を象徴的に知るために、星
空を観察し、どこまで星が見えるか調べると
いう手段があります。
環境省では、昭和63年度から観察団体等
① もともと自然界に無かった化学物質はフロン類です。冷蔵庫やクーラーの冷媒、断熱材の発泡剤などに使われていました。石綿は繊維
のような形状をした鉱物の一種です。カフェインはコーヒー豆や茶葉などに含まれています。
長野県でも県民の安全・安心を確保するた
を募集し、全国で夏と冬に星空観察を実施し
めのアスベスト対策を実施しています。
ています。
本県からは、平成23年度は夏期の観察に
ア アスベスト環境モニタリング調査
県内の大気環境中のアスベスト濃度を経
16団体、冬期の観察には13団体の参加があ
りました。
年的に把握することにより、アスベスト対
県では、引き続き多くの方々に参加してい
策の基礎資料とします。県内6箇所におい
て調査を実施しました。その結果は、表
ただけるよう呼びかけています。
⑹ *アスベスト対策
2-2-24のとおりです。
平成17年6月下旬以降、アスベストによ
る健康被害の問題が広がりました。
表2-2-24 アスベスト環境モニタリング調査結果(平成23年度)
(単位:本/ℓ)
調査対象
10 月
1 月
佐 久 市(県佐久合同庁舎)1
0.18
0.33
0.37
0.18
佐 久 市(県佐久合同庁舎)2
0.15
0.43
0.51
0.28
諏 訪 市(県諏訪合同庁舎)1
0.17
0.30
0.20*
0.24
諏 訪 市(県諏訪合同庁舎)2
0.34
0.30
0.28*
0.24
飯 田 市(県飯田合同庁舎)1
0.37
0.46
0.58
0.36
飯 田 市(県飯田合同庁舎)2
0.21
0.50
0.38
0.15
松 本 市(県佐久合同庁舎)1
0.31
0.38
0.54*
0.18
松 本 市(県佐久合同庁舎)2
0.42
0.31
0.53*
0.20
中 野 市(県中野庁舎)1
0.22
0.19
0.47
0.20
中 野 市(県中野庁舎)2
0.17
0.19
0.43
0.16
松 本 市 渚 交 差 点
0.50
0.64
0.48*
0.38
第2部
第2章
全
7 月
(注)1 「アスベストモニタリングマニュアル第3版(平成19年5月改訂)」に基づく測定のため、1箇所につき2地点での採取
を原則としていますが、場所がら2地点で採取できない松本市渚交差点のみ1地点での採取となっています。
2 アスベスト濃度の算定
各地点で3日間(各4時間)採取して得られた個々の測定値を地点ごとに幾何平均した値を当該地点のアスベスト濃度
としています。 3 *の測定値は都合により11月上旬に実施しました。 (水大気環境課調べ)
ウ 廃棄物対策
イ 建築物対策
アスベストの大気環境中への飛散を防止
アスベスト含有建材が不適正に処理さ
するため、吹付けアスベスト等の除去作業
れていないか確認するため、特別管理産業
の際には「大気汚染防止法」による届出、
廃棄物処理業者に対する立入検査を実施
さらに解体の際には県の「既存建築物等に
するとともに、破砕処理施設(産業廃棄物
おけるアスベスト含有建材の適正撤去・処
処分業者及び自社処理業者が有するもの)
分に係る実施要領」に基づく届出が別途義
設置事業所へアスベストを含有する産業
務付けられています。
廃棄物が持ち込まれないよう立入検査を
県では、これらの届出のあった作業につ
いて、立会を行い、吹付けアスベスト等が
適正に処理されていることを確認しまし
エ 健康被害対策
石綿による健康被害を受けた方及びその
遺族のうち、既存の制度の枠組みで救済さ
た。(表2-2-25)
表2-2-25 アスベスト除去作業等件数
(平成23年度)
大 気 汚 染 防 止 法 関 係
行いました。
届出件数
170
立会回数
173
(長野市分を除く) (水大気環境課調べ)
れない被害者を隙間なく救済するため、医
療費等の給付を支給するための措置を講ず
ることを内容とする「石綿による健康被害
の救済に関する法律」が施行されました。
これを受けて、保健福祉事務所において被
害者認定等の申請を受け付けました。
環 境
クイズ
45
健康被害が問題になっているアスベストですが、様々な用途に使用され、日本では建築物に最も多く使われました。全体の使用量の何割を
占めていたでしょう。
① 5割 ② 7割 ③ 9割
89
大 気 環 境
道路周辺
4 月
保
一般環境
調 査 地 点
光化学オキシダントに注意しましょう
光化学オキシダントは、自動車や工場などか
ら排出される窒素酸化物や揮発性有機化合物
(VOC)が、太陽の紫外線を受けることで生
成する刺激性のある物質です。光化学オキシダ
ントの濃度が高くなると、目の痛みや、のどの
痛みなどを引き起こすことがあります。
全国の光化学オキシダント濃度の年平均値
は、最近20年間で約0.005ppm上昇しており、
県内でも同様に上昇する傾向がみられます。
光化学オキシダント昼間の日最高1時間値の年平均値の推移
光化学オキシダント濃度が高くなり、気象状
況等からみてその高濃度が継続すると認められ
る場合、健康への被害を防止するために都道府
県知事が「光化学オキシダント注意報」を発令
しますが、近年、注意報を発令する都道府県が
拡大する傾向にあります。県内においても、平
成20年5月23日に初めての注意報を佐久地域
に発令しました。
長野県は首都圏のように頻繁に光化学オキシ
ダント注意報が発令される状況にはありません
が、春から夏にかけて、気温が高い、日差しが
強い、風が弱いなどの条件が揃うと、光化学オ
キシダントが高濃度となり、注意報が発令され
る場合があります。注意報は県内を10地域に
分けて発令し、県、市町村からの広報、県ホー
ムページなどで情報をお伝えします。
注意報が発令される濃度レベルは、感受性の
高い人が目やのどに刺激を感じる程度です。注
意報が発令された場合は、以下の点に注意して
慌てることなく落ち着いて行動しましょう。
⑴ 屋外での激しい運動は控えましょう。
⑵ 目の痛み(チカチカする)、のどの痛み
を感じたときは、すぐに洗眼やうがいをし
て、屋内で安静にするようにしましょう。
⑶ それでも、症状が改善しない場合は、医
療機関を受診してください。
詳しくは、長野県ホームページをご覧ください。
h t t p : / / w w w. p r e f . n a g a n o . l g . j p / k a n k y o /
mizutaiki/taiki/ox/Ox.htm
また、県内の光化学オキシダントの濃度は、
環境省大気汚染物質広域監視システム「そらま
め君」で随時確認することが出来ます。
http://soramame.taiki.go.jp/
太陽
光化学オキシダント(スモッグ)
紫外線
光化学反応
目やのどに刺激
90
45
答え
③ アスベストは様々な用途に使われ、その製品は 3,000 以上と言われています。中でも最も多く使われたのが建材製品で、日本で使わ
れたアスベストの 93%を占めています。