目次 概要 前提条件 - Cisco

目次
概要
前提条件
要件
使用するコンポーネント
表記法
背景説明
主な機能
統合ドロップ アンド インサート機能
設定
ネットワーク ダイアグラム
設定
確認
トラブルシューティング
関連情報
概要
このドキュメントでは、第 2 世代の 1 ポートおよび 2 ポート T1/E1 Multiflex Trunk(MFT; マルチフレックス トランク)ボ
イス/WAN インターフェイス カード(マルチフレックス VWIC)の設定例について説明しています。このカードでは、Cisco マル
チサービス ルータでデータ アプリケーションと音声アプリケーションがサポートされます。マルチフレックス VWIC には、WAN
Interface Card(WIC; WAN インターフェースカード)と Voice Interface Card(VIC; 音声インターフェイス カード)の機能が
組み合されており、次の点が改善されています。
T1 と E1 の両方をサポート:T1/E1 MFT VWIC2 カードでは、音声と WAN の両方のアプリケーション向けに、T1、フラクシ
ョナル T1、E1、およびフラクショナル E1 がサポートされており、MFT VWIC2 カードの設定での柔軟性が向上しています。
すべてのバージョンでのドロップ アンド インサート機能:現在すべての MFT VWIC2 モジュールには、ドロップ アンド イ
ンサート多重化機能が備わっています。この機能により、外付けのサードパーティ製 CSU/DSU やドロップ アンド インサー
ト マルチプレクサが不要になりました。
拡張クロッキング機能:2 ポート MFT VWIC2 では、データ アプリケーション用に各ポートを別々のクロック ソースからク
ロックが供給されるように設定できます。この独立クロッキング機能は、音声アプリケーション向けにはサポートされてお
らず、また AIM-ATM-VOICE-30 モジュールではサポートされていません。
専用エコー キャンセレーション オプション:MFT VWIC2 にはマルチフレックス トランク専用エコー キャンセレーション
モジュール(EC-MFT-32 および EC-MFT-64)用のオンボード スロットがあり、要求の厳しいネットワーク環境向けに拡張さ
れたエコー キャンセレーション機能を備わっています。この機能についての詳細は、『音声ポート設定ガイド』の「ハード
ウェア エコー キャンセレーションの設定」の章を参照してください。
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前提条件
要件
設定を開始する前に、次の前提条件が満たされていることを確認してください。
Cisco IOS イメージ:これらの機能を T1/E1 インターフェイスで実行するには、Cisco IOS リリース 12.3(14)T 以降の IP
Plus または IP Voice イメージ(最小構成)をインストールする必要があります。
VWIC のサポート:マルチフレックス VWIC カードは、Cisco 2600XM シリーズ、Cisco 2691、Cisco 2800 シリーズ、Cisco
3700 シリーズ、および Cisco 3800 シリーズの各ルータに、「使用するコンポーネント」に一覧されているネットワーク
モジュールに取り付けた場合にサポートされています。また、マルチフレックス VWIC カードは、ルータの VIC スロットに
取り付けることもできます。
独立クロッキング モード:独立クロッキング モードがサポートされているのは、次のモジュールでだけです。
VWIC2-1MFT-G703
VWIC2-2MFT-G703
VWIC2-2MFT-T1/E1
VWIC2-1MFT-T1/E1
独立クロッキング モードをイネーブルにするには、clock source コマンドで independent キーワードを使用します。
independent キーワードは、clock source internal コマンドと clock source line コマンドにも適用され、ポートが独立クロ
ッキング ドメインで動作できる指定になります。independent キーワードが追加されるまでは、ポート 0 はデフォルトのプライ
マリ クロック ソースです。また、ポート 1 はデフォルトのセカンダリ クロック ソースで loop-timed モードになっています。独
立クロッキングがイネーブルになっている状態ではこの依存関係は存在しなくなるため、independent キーワードを設定すると、
両方のポートでは別々にクロックが供給されることになります。
独立クロッキングが設定されている場合、コントローラではチャネル グループが 1 つだけがサポートされ、音声アプリケーショ
ンはサポートされません。複数のチャネル グループが設定されていると、次のエラー メッセージが表示されます。
channel-group 2 timeslots 3
%Channel-group already created.
%Only 1 channel-group can be configured with independent clocking.
%Insufficient resources to create channel group
clock source independent コマンドおよび no clock source independent コマンドを設定する際には、設定からチャネル グル
ープを削除する必要があります。
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使用するコンポーネント
このドキュメントの情報は、第 2 世代の 1 ポートおよび 2 ポート T1/E1 マルチフレックス トランク音声/WAN インターフェイ
ス カードでサポートされているネットワーク モジュールの組み合せに基づくものです。ネットワーク モジュールによって、使
用できるカードの種類が異なります。
NM-HDV(VWIC オプションには 0 または 1 を選択)の場合、次のカードを使用できます。
VWIC2-1MFT-T1/E1
VWIC2-2MFT-T1/E1
VWIC2-2MFT-G703
NM-HDV2(VWIC オプションには 0 または 1 を選択)の場合、次のカードを使用できます。
VWIC2-1MFT-T1/E1
VWIC2-2MFT-T1/E1
VWIC2-1MFT-G703
VWIC2-2MFT-G703
NM-HD-2VE(VWIC オプションには 0、1 または 2 を選択)の場合、次のカードを使用できます。
VWIC2-1MFT-T1/E1
VWIC2-2MFT-T1/E1
NM-2W、NM-1FE1R2W、NM-1FE2W-V2、NM-2FE2W-V2(VWIC オプションには 0、1 または 2 を選択)の場合、次のカードを使用
できます。
VWIC2-1MFT-T1/E1
VWIC2-2MFT-T1/E1
VWIC2-1MFT-G703
VWIC2-2MFT-G703
注:この機能が正しく動作するには、Cisco 2600XM、Cisco 2691、Cisco 2800 シリーズ、Cisco 3662(電話会社向けモデル)、
Cisco 3700 シリーズ、および Cisco 3800 シリーズのプラットフォームのいずれかに、ここにリストしたネットワーク モジュー
ルを取り付ける必要があります。
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表記法
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
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背景説明
主な機能
第 2 世代 1 ポートおよび 2 ポート T1/E1 マルチフレックス トランク音声/WAN インターフェイス カードには、主なものとし
て次の機能があります。
T1 Facility Data Link(FDL; ファシリティ データ リンク)をフル サポート
コントローラ ローカル ループバック
コントローラ リモート ループバック
RFC 1406 および内蔵 CSU/DSU MIB
MIB および Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)管理
T1 および E1 のレイヤ 1 ホモロゲーションをサポートするファームウェア
ユーザによる VWIC のリセットと Field-Programmable Gate Array(FPGA)ダウンロード
音声のサポート(DS0 グループおよび PRI グループの設定を含む)
第 2 世代の 1 ポートおよび 2 ポート T1/E1 マルチフレックス トランク音声/WAN インターフェイス カードを使用するモジュ
ールの名前と説明を次に示します。
VWIC2-1MFT-T1/E1:1 ポート RJ-48 マルチフレックス音声/WAN トランク(T1/E1)
VWIC2-2MFT-T1/E1:2 ポート RJ-48 マルチフレックス音声/WAN トランク(T1/E1)
VWIC2-1MFT-G703:1 ポート RJ-48 マルチフレックス トランク(E1 G.703)
VWIC2-2MFT-G703:2 ポート RJ-48 マルチフレックス トランク(E1 G.703)
注:これらのベースボードでは、ドーター カード(EC-MFT-32 または EC-MFT-64)が取り付けられている場合には、ハードウェ
ア エコー キャンセレーション機能も使用できます。詳細は、Cisco.com にある『音声ポート設定ガイド』を参照してください。
注:非構造化 G.703 の動作は E1 の動作に特有なものですが、VWIC2-1/2MFT-G703 カードでは構造化 T1 の動作もサポートされ
ています。
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統合ドロップ アンド インサート機能
ドロップ アンド インサート機能により、ある E1 インターフェイスから DS0 タイムスロットを切り離し、別の E1 インターフ
ェイスのタイムスロットに挿入できます。この機能は、VWIC アプリケーションで利用できます。ドロップ アンド インサート機
能を設定する場合は、使用しているコントローラ下の E1 のフレーミング(tdm グループの設定場所)が同一であることを確認し
てください。別のフレーム タイプを使用していると、シグナリング ビットを正しく読み込めないことがあります。この障害は、
あるコントローラからのチャネルをドロップし、別のコントローラからのチャネルにインサートする際に発生します。ドロップ
アンド インサート タイム スロット同士は、隣接している必要はありません。
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設定
このセクションでは、このドキュメントで説明する機能の設定に必要な情報を提供します。
注:このドキュメントで使用されているコマンドの詳細を調べるには、Command Lookup Tool(登録ユーザ専用)を使用してくださ
い。
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ネットワーク ダイアグラム
このドキュメントでは次の図に示すネットワーク設定を使用しています。
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設定
このドキュメントでは次に示す設定を使用しています。
データおよびドロップ アンド インサート機能用に設定されている T1 コントローラの例を次に示します。
Router# show run
Building configuration...
version 12.4
card type t1 0 0
!
no network-clock-participate wic 0
ip subnet-zero
ip cef
!
no ip dhcp use vrf connected
!
controller t1 0/0
framing esf
linecode b8zs
channel-group 1 timeslots 1-12 speed 64
tdm-group 2 timeslots 13-24
!
controller t1 0/1
framing esf
linecode b8zs
channel-group 1 timeslots 1-12 speed 64
tdm-group 2 timeslots 13-24
!
!
interface Serial0/0:1
ip address 10.0.0.1 255.255.255.0
!
interface Serial0/1:1
ip address 10.0.0.2 255.255.255.0
!
connect t1-xconnect T1 0/0 2 T1 0/1 2
!
!
2 ポート VWIC2-2MFT-T1 が取り付けられている Cisco 2620XM T1 コントローラの例を次に示します。
Router# show run
Building configuration...
version 12.4
service timestamps debug datetime msec localtime show-timezone
service timestamps log datetime msec localtime show-timezone
service password-encryption
!
hostname vnt-2620XM-55a
!
boot-start-marker
boot-end-marker
!
card type t1 0 0
logging buffered 64000 debugging
enable password 7 095B59
!
no aaa new-model
!
resource policy
!
clock timezone EST -5
clock summer-time EDT recurring
no network-clock-participate slot 1
network-clock-participate wic 0
network-clock-select 1 T1 0/0
voice-card 0
dspfarm
no local-bypass
!
voice-card 1
no dspfarm
!
ip subnet-zero
ip cef
!
!
no ip domain lookup
ip host redclay 172.18.108.26
!
!
!
controller T1 0/0
framing esf
linecode b8zs
ds0-group 0 timeslots 1-24 type fxo-ground-start
!
controller T1 0/1
framing sf
linecode ami
!
controller T1 1/0
framing esf
linecode b8zs
ds0-group 0 timeslots 1 type e&m-immediate-start
ds0-group 1 timeslots 2 type e&m-immediate-start
!
!
!
interface FastEthernet0/0
ip address 14.80.55.38 255.255.255.0
duplex auto
speed auto
!
ip default-gateway 14.80.55.1
ip classless
ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 FastEthernet0/0
!
ip http server
!
connect TieA voice-port 1/1/0 T1 1/0 0
!
!
connect TieB voice-port 1/1/1 T1 1/0 1
!
!
control-plane
!
!
!
voice-port 1/0:0
!
voice-port 1/0:1
!
voice-port 1/1/0
signal immediate
!
voice-port 1/1/1
signal immediate
!
!
dial-peer cor custom
!
!
line con 0
exec-timeout 0 0
line aux 0
line vty 0 4
exec-timeout 0 0
password 7 131200
login
!
ntp clock-period 17180246
ntp server 172.18.106.15
!
end
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確認
現在、この設定に使用できる確認手順はありません。
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トラブルシューティング
現在のところ、この設定に関する特定のトラブルシューティング情報はありません。
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関連情報
RFC 1406, Definitions of Managed Objects for the DS1 and E1 Interface Types
ITU-T G.168、デジタル ネットワーク エコー キャンセラ(英語)
ネットワーク モジュールのハードウェア(英語)
Cisco IOS 音声コマンド リファレンス、リリース 12.3 T(英語)
Cisco IOS 音声ポート設定ガイド、リリース 12.4 T(英語)
Updated: October 14,2009
Document ID: 65322