VWIC3 での音声およびデータ サポートの 設定 Configuring Voice and Data Support on VWIC3s OL-22847-01-J 【注意】シスコ製品をご使用になる前に、安全上の注意 (www.cisco.com/jp/go/safety_warning/)をご確認ください。 本書は、米国シスコシステムズ発行ドキュメントの参考和訳です。 リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップ デートがあり、リンク先のページが移動 / 変更されている場合があ りますことをご了承ください。 あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サ イトのドキュメントを参照ください。 また、契約等の記述については、弊社販売パートナー、または、弊 社担当者にご確認ください。 このモジュールでは、VWIC3 とも呼ばれる次世代の Voice/WAN Interface Card(VWIC; 音声 /WAN インターフェイス カード)の音声およびデータ サポートの設定について説明します。 このマニュアルは次のシスコ製品を対象としています。 • Cisco 1 ポートおよび 2 ポート T1/E1 VWIC3 – 1 ポート SKU:VWIC3-1MFT-T1/E1 – 2 ポート SKU:VWIC3-2MFT-T1/E1 • アンフレームド E1 付き Cisco 1 ポートおよび 2 ポート T1/E1 VWIC3 – 1 ポート SKU:VWIC3-1MFT-G703 – 2 ポート SKU:VWIC3-2MFT-G703 VWIC3 での音声およびデータ サポートの設定 機能に関する情報の参照先 サポートされるプラットフォーム • Cisco 1 ポートおよび 2 ポート T1/E1 VWIC3 およびアンフレームド E1 付き Cisco 1 ポートおよび 2 ポート T1/E1 VWIC3 は、Cisco 2901、Cisco 2911、Cisco 2921、Cisco 2951、Cisco 3925、 Cisco 3925E、Cisco 3945、および Cisco 3945E でサポートされます。 • Cisco Integrated Services Router Generation 2(ISR G2; サービス統合型ルータ第 2 世代)プラッ トフォーム、1 ポート、および 2 ポート VWIC3 のデジタル音声機能は、MotherBoard(MB; マ ザーボード)の VWIC スロットでしかサポートされません。 機能に関する情報の参照先 ご使用のソフトウェア リリースで、記載されているこのモジュールの機能の一部がサポートされない 場合があります。最新の機能情報および警告については、ご使用のプラットフォームおよびソフトウェ ア リリースのリリース ノートを参照してください。このモジュールに記載された機能に関するマニュア ルと各機能をサポートするリリースの一覧については、「VWIC3 の音声およびデータ サポートに関する 機能情報」(P.18)を参照してください。 Cisco Feature Navigator を使用すると、プラットフォーム サポートと Cisco ソフトウェア イメージ サ ポートに関する情報を検索できます。Cisco Feature Navigator には、http://www.cisco.com/go/cfn から アクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。 目次 • 「VWIC3 の音声サポートの制限」(P.2) • 「VWIC3 の音声およびデータ サポートに関する情報」(P.4) • 「T1/E1 VWIC3 上での音声サポートの設定方法」(P.5) • 「T1/E1 VWIC3 の音声サポートの設定例」(P.12) • 「その他の参考資料」(P.16) • 「VWIC3 の音声およびデータ サポートに関する機能情報」(P.18) VWIC3 の音声サポートの制限 サポートされない機能 • Drop and Insert(DI; ドロップ & インサート)はサポートされるが EADI はサポートされない • V.54 ループ アップ / ダウン コード認識 • G.732 • ネットワーク時間参照クロッキング • 自動回線検出 • Nitro ケーブル接続 • J1 VWIC3 での音声およびデータ サポートの設定 2 VWIC3 での音声およびデータ サポートの設定 VWIC3 の音声サポートの制限 サポートされるチャネルグループ • VWIC3-1MFT-T1/E1 は、VWIC ごとに 2 個のチャネルグループ、1 ポートあたり最大 2 個をサ ポートします。 • VWIC3-1MFT-G703 は、VWIC ごとに 2 個のチャネルグループ、1 ポートあたり最大 2 個をサ ポートします。 • VWIC3-2MFT-T1/E1 は、VWIC ごとに 2 個のチャネルグループ、1 ポートあたり最大 2 個をサ ポートします。 • VWIC3-2MFT-G703 は、VWIC ごとに 2 個のチャネルグループ、1 ポートあたり最大 2 個をサ ポートします。 VWIC サポート VWIC3 は、音声サポートのために、ISR-G2 の EHWIC スロットにしか接続できません。 独立クロッキング モード 独立クロッキング モードは、次のモジュールでサポートされます。 • VWIC3-1MFT-T1/E1 • VWIC3-2MFT-T1/E1 • VWIC3-1MFT-G703 • VWIC3-2MFT-G703 独立クロッキング モードを有効にするには、clock source line independent コマンドを使用して、 ポートが独立クロッキング ドメインを使用して動作できるように指定します。independent キーワー ドは特定のポートが VWIC3 コントローラのクロッキング ドメインから独立することを意味します。 independent キーワードが追加される前は、ポート 0 がデフォルトのプライマリ クロック ソースで、 ポート 1、2、および 3 がループ タイムに設定されていました。clock source line independent コマン ドを使用して、独立クロッキング モードを有効にし、以前の依存関係を削除します。 独立クロッキングが設定されている場合、そのポートではデータ アプリケーションしかサポートされ ず、音声アプリケーションはサポートされません。ただし、独立クロッキングが有効になっていない同 じコントローラを使用するその他のポートでは、音声アプリケーションがサポートされます。 たとえば、VWIC3-2CE1T1-PRI は次のように設定できます。 network-clock-participate wic 3 …… controller T1 0/3/0 cablelength long 0db ! controller T1 0/3/1 cablelength long 0db clock source line independent ! ポート 1 で独立クロッキングを有効にします。このポートではチャネル グループおよびデータ アプリ ケーションだけがサポートされ、ポート 0/2/3 ではすべての音声アプリケーションがサポートされま す。 clock source line independent コマンドと no clock source line independent コマンドを使用する場合 は、その設定からチャネルグループを削除する必要があります。 VWIC3 での音声およびデータ サポートの設定 3 VWIC3 での音声およびデータ サポートの設定 VWIC3 の音声およびデータ サポートに関する情報 VWIC3 の音声およびデータ サポートに関する情報 ここで説明する内容は、次のとおりです。 • 「T1/E1 マルチフレックス トランクの音声 /WAN インターフェイス カードの主要機能」(P.4) • 「統合型ドロップ & インサート機能」(P.4) T1/E1 マルチフレックス トランクの音声 /WAN インターフェイス カードの 主要機能 1 ポートおよび 2 ポート VWIC3 には、次の主要機能があります。 • T1 Facility Data Link(FDL; ファシリティ データ リンク)のフルサポート。 • コントローラ ローカル ループバック。 • コントローラ リモート ループバック。 • RFC 1406 および統合型 CSU/DSU MIB。 • MIB および Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)管 理。 • T1 および E1 レイヤ 1 ホモロゲーションをサポートするファームウェア。 • G703 VWIC3 カードは、アンフレームド E1 をサポートします。アンフレームド E1 の機能および サンプルの設定の詳細については、「関連マニュアル」(P.16)を参照してください。 • ユーザ開始 VWIC のリセットおよび Field-Programmable Gate Array(FPGA)のダウンロード。 • 音声サポート(dso-group 設定および pri-group 設定を含む)。 統合型ドロップ & インサート機能 ドロップ & インサート機能は、E1 インターフェイスからの DS0 タイムスロットの取り外しと、他の E1 インターフェイスへのタイムスロットの挿入を可能にします。この機能は VWIC アプリケーション で使用できます。ドロップ & インサートを設定する場合、関連するコントローラ(tdm-group 設定ロ ケーション)の支配下の E1 フレーム同期が同一であることを確認してください。異なるフレーム タイ プを使用する場合、シグナリング ビットが正しく読み込まれないおそれがあります。チャネルがある コントローラから取り外され、別のコントローラのチャネルに挿入される間、この障害が発生します。 タイムスロットのドロップ & インサートが連続している必要はありません。 VWIC3 での音声およびデータ サポートの設定 4 VWIC3 での音声およびデータ サポートの設定 T1/E1 VWIC3 上での音声サポートの設定方法 T1/E1 VWIC3 上での音声サポートの設定方法 1 ポートおよび 2 ポート T1/E1 VWIC3 機能を設定するには、次のセクションのタスクを実行します。 • 「T1/E1 VWIC3 の設定」(P.5) T1/E1 VWIC3 の設定 独立クロッキングがイネーブルで、統合型ドロップ & インサートを備えたマルチフレックス トランク 音声 /WAN インターフェイス カード上の T1 または E1 インターフェイスを設定するには、次のタスク を実行します。 手順の概要 1. enable 2. configure terminal 3. card type {e1 | t1} slot subslot 4. voice-card slot 5. codec complexity {flex [reservation-fixed {high | medium}] | high | medium} 6. controller {e1 | t1} slot/port 7. framing {sf | esf} または framing {crc4 | no-crc4} 8. linecode {ami | b8zs} または linecode {ami | hdb3} 9. clock source {line [primary | bits | independent] | internal [independent] | free-running} 10. ds0-group ds0-group-number timeslots timeslot-list type {e&m-delay-dial | e&m-fgd | e&m-immediate-start | e&m-wink-start | ext-sig | fgd-eana | fxo-ground-start | fxo-loop-start | fxs-ground-start | fxs-loop-start} または pri-group [timeslots range] 11. voice-port {slot-number/subunit-number/port | slot/port:ds0-group-number} 12. exit 手順の詳細 ステップ 1 コマンドまたは操作 目的 enable 特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • パスワードの入力を求められた場合は入力します。 例: Router> enable ステップ 2 configure terminal グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 例: Router# configure terminal VWIC3 での音声およびデータ サポートの設定 5 VWIC3 での音声およびデータ サポートの設定 T1/E1 VWIC3 上での音声サポートの設定方法 ステップ 3 コマンドまたは操作 目的 card type {e1 | t1} slot subslot カード タイプを E1 または T1 に設定または変更します。 • slot:スロット番号を指定します。プラットフォーム に応じて、有効な範囲は 0 ~ 6 です。 例: Router(config)# card type t1 0 0 • subslot:VWIC スロット番号を設定します。ホスト モ ジュールまたはプラットフォームに応じて、有効な範 囲は、0 ~ 3 です。 • このコマンドが最初に使用されるときに、設定がただ ちに実施されます。その後のカード タイプへの変更 は、reload コマンドを入力するかルータをリブートす るまで、有効になりません。 (注) ステップ 4 voice-card slot 音声カード インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 • 0 ~ 5 の値を使用してスロット位置を指定します。 例: Router(config)# voice card 1 VWIC3 での音声およびデータ サポートの設定 6 card type コマンドを使用して、インストールされ ているカードの設定を変更する場合、最初に no card type {e1 | t1} slot subslot コマンドを入力する 必要があります。続いて、新しい設定情報として card type {e1 | t1} slot subslot コマンドを入力しま す。 VWIC3 での音声およびデータ サポートの設定 T1/E1 VWIC3 上での音声サポートの設定方法 ステップ 5 コマンドまたは操作 目的 codec complexity {flex [reservation-fixed {high | medium}] | high | medium} 使用するコーデック標準に基づくコーデック複雑度を指定 します。 例: Router(config-voicecard)# codec complexity flex • flex:Digital Signal Processor(DSP; デジタル シグナ ル プロセッサ)ごとに、最大 16 個のコールが実行で きます。サポートされるコールの数は、コールに使用 されるコーデックに応じて、6 ~ 16 の範囲で変化しま す。このモードでは DSP のオーバーサブスクリプショ ンが可能であるため、CAMA E-911 コールなどの一部 のアプリケーションで、アナログ Voice Interface Cards(VIC; 音声インターフェイス カード)の予約が 必要です。これに該当する場合、reservation-fixed オ プションがイネーブルにされることがあります。デ フォルトでは、予約はありません。 – reservation-fixed:VWIC または T1/E1 VIC では 使用できません。 • high:DSP ごとに最大 6 個の音声コールまたはファク ス コールが実行できます(コーデック G.711、G.726、 G.729、G.729 Annex B、G.723.1、G.723.1 Annex A、 G.728、および GSMEFR を使用する場合)。 (注) 高複雑度コーデックは、中複雑度コーデックより 低いコール密度をサポートします。 • medium:DSP ごとに最大 8 個の音声コールまたは ファクス コールが実行できます(G.711、G.726、 G.729 Annex A、G.729 Annex B with Annex A、 GSMFR、およびファクス リレー コーデックを使用す る場合)。 (注) すべての中複雑度コーデックは、高複雑度コー デックでサポートされます。 • codec complexity コマンドで指定されたキーワード は、codec ダイヤル ピア音声コンフィギュレーション コマンドの使用時に利用可能なコーデックに影響を与 えます。利用可能でないコーデックを選択すると、エ ラー メッセージが表示されます。 • DS0 グループが定義されている間、コーデック複雑度 は変更できません。DS0 グループが設定済みの場合 は、次の手順を実行します。 1. コントローラに関連付けられた音声ポートを シャットダウンします。 2. T1 または E1 コントローラ支配下の DS0 グループ または PRI グループを削除します。 3. voice-card slot コマンドを入力し、コーデック複 雑度を変更します。 (注) コーデック複雑度を変更するこの手順は、T1 コン トローラおよび E1 コントローラだけに適用されま す。この手順はアナログ音声ポートには有効では ありません。 VWIC3 での音声およびデータ サポートの設定 7 VWIC3 での音声およびデータ サポートの設定 T1/E1 VWIC3 上での音声サポートの設定方法 ステップ 6 コマンドまたは操作 目的 controller {e1 | t1} slot/port VWIC のコントローラ コンフィギュレーション モードを 開始します。 例: Router(config-voicecard)# controller t1 0/0 ステップ 7 framing {sf | esf} または framing {crc4 | no-crc4} • slot に有効な値は、0 ~ 5 であり、port に有効な値は、 0 および 1 です。 フレーム タイプを指定します。 • このコマンドを使用可能にするには、controller コマ ンドを入力する必要があります。 • T1 コントローラのフレーム タイプには、superframe の sf または、extended superframe の esf を指定できま 例: Router(config-controller)# framing esf 例: す。 • E1 コントローラのフレーム タイプには、crc4 または no-crc4 を指定できます。 Router(config-controller)# framing crc4 ステップ 8 linecode {ami | b8zs} または linecode {ami | hdb3} コントローラの回線符号化を指定します。 • このコマンドを使用可能にするには、controller コマ ンドを入力する必要があります。 • T1 の回線コード値は、ami または b8zs です。 • E1 の回線コード値は、ami または hdb3 です。 例: Router(config-controller)# linecode b8zs 例: Router(config-controller)# linecode hdb3 VWIC3 での音声およびデータ サポートの設定 8 VWIC3 での音声およびデータ サポートの設定 T1/E1 VWIC3 上での音声サポートの設定方法 ステップ 9 コマンドまたは操作 目的 clock source {line [primary | bits | independent] | internal [independent] | free-running} クロック ソースを指定します。 例: Router(config-controller)# clock source line independent • 両方のポートがプライマリ指定なしでライン クロッキ ングに設定されている場合、ポート 0 がデフォルトの プライマリ クロック ソースで、ポート 1 がデフォルト のセカンダリ クロック ソースです。 – 両方のポートがラインに設定され、一方のポート がプライマリ クロック ソースとして設定されてい る場合、もう一方のポートがデフォルトでバック アップまたはセカンダリ ソースで、ループタイム に設定されます。 – 一方のポートが clock source line に設定され、も う一方が clock source internal に設定されている 場合、クロック ソース ライン ポートがアップで あれば、内部ポートはクロック ソース ライン ポートからクロックを回復します。クロック ソー ス ライン ポートがダウンしていれば、内部ポート は自身のクロックを生成します。 – 両方のポートが clock source internal に設定され ている場合、internal のクロック ソースは 1 個し か存在しません。 – オプションのキーワード primary および bits は、 コマンドライン インターフェイスに表示されます が、この特別の設定には影響を与えません。 – independent キーワードは、clock source internal および clock source line を詳細に説明し、 ポートが独立クロッキング ドメイン上で動作する ことを指定します。ポート 0 はデフォルトのプラ イマリ クロック ソースで、ポート 1 はデフォルト のセカンダリ クロック ソースでループタイムに設 定されます。independent キーワードは、両方の ポートが独立してクロックされることを意味する ため、独立クロッキングをイネーブルにすると、 この依存関係がなくなります。 (注) 独立クロッキングが設定されている場合、コント ローラは 1 個のチャネル グループだけをサポート し、音声アプリケーションをサポートしません。2 個以上のチャネルグループが設定されている場合 は、次のエラーメッセージが発生します。 channel-group 2 timeslots 3 %Channel-group already created. %Only 1 channel-group can be configured with independent clocking. %Insufficient resources to create channel group clock source independent および no clock source independent を設定している場合、チャネルグ ループはこの設定から削除される必要があります。 VWIC3 での音声およびデータ サポートの設定 9 VWIC3 での音声およびデータ サポートの設定 T1/E1 VWIC3 上での音声サポートの設定方法 コマンドまたは操作 目的 – free-running キーワードは、マザーボードの発振 器に由来する free-running クロックを指定します。 これは、テスト接続および back-to-back 接続だけ に使用します。 ステップ 10 ds0-group ds0-group-number timeslots timeslot-list type {e&m-delay-dial | e&m-fgd | e&m-immediate-start | e&m-wink-start | ext-sig | fgd-eana | fxo-ground-start | fxo-loop-start | fxs-ground-start | fxs-loop-start} または pri-group [timeslots range] 例: Router(config-controller)# ds0-group 12 timeslots 1-3 type fxs-loop-start または (音声のみ)圧縮音声通話に使用される T1 チャネルと、 ルータで PBX またはセントラル オフィスに接続するため に使用されるシグナリング方式を定義します。 • 音声カード設定でコーデックの複雑度を指定してから DS0 グループを設定してください。 • ds0-group-number:DS0 グループを特定する 0 ~ 23 の値。 • ds0-group コマンドは、自動的に、 slot/port:ds0-group-number のように番号付けされた 論理音声ポートを作成します。1 つの音声ポートしか 作成されませんが、該当するコールがグループ内の任 意のチャネルに経路指定されます。 • timeslot-list 引数は、単一の数字、カンマで区切られた 複数の数字、またはタイムスロットの範囲を示すハイ フンで区切られた数字のペアです。 例: Router(config-controller)# pri-group timeslots 1-5 • type キーワードに対するシグナリング方式の選択は、 構築する接続によって異なります。 – E&M インターフェイスは、PBX 幹線(連絡線) と電話機の接続を可能にします。 – Foreign Exchange Station(FXS)インターフェイ スは、基本的な電話機と PBX の接続を可能にしま す。 – Foreign Exchange Office(FXO)インターフェイ スは、現地の規制で許可されている標準の PBX イ ンターフェイスへの CO の接続用です。 Off-Premises Extension(OPX; 構外延長)によく 使用されます。 または コントローラを PRI インターフェイスとして設定するよう に指定します。 • T1 の場合、最後に定義されたチャネルは D チャネル です。 • コントローラが PRI として設定されている場合は、そ のコントローラ上で個々のチャネルグループを設定で きません。 • このコマンドを使用可能にするには、controller コマ ンドを入力する必要があります。 (注) VWIC3 での音声およびデータ サポートの設定 10 このコマンドを使用して PRI グループを作成する には、まず、グローバル コンフィギュレーション モードで isdn switch-type コマンドを入力する必要 があります。 VWIC3 での音声およびデータ サポートの設定 T1/E1 VWIC3 上での音声サポートの設定方法 コマンドまたは操作 ステップ 11 voice-port {slot-number/subunit-number/port | slot/port:ds0-group-number} 例: Router(config-controller)# voice-port 3/0:0 目的 音声ポート コンフィギュレーション モードを開始して、 音声ポートを指定します。 • slot-number 引数には、VIC がインストールされてい るスロットを指定します。有効なエントリは、インス トールされているスロットに応じて 0 ~ 3 です。 • subunit-number には、音声ポートが配置されている VIC 上のサブユニットを指定します。有効なエントリ は 0 または 1 です。 • port 引数には、音声ポート番号を指定します。有効な エントリは 0 および 1 です。 または • slot 引数は、音声ポート アダプタがインストールされ ているスロットです。有効なエントリは 0 ~ 3 です。 • port 引数は、音声インターフェイス カードの位置で す。有効なエントリは 0 ~ 3 です。 • ds0-group-number 引数には、定義済みの DS0 グルー プ番号を指定します。定義済みの DS0 グループ番号は それぞれの音声ポート上に表示されています。これに よって、デジタル T1/E1 カード上で個々の DS0 を定 義できます。 ステップ 12 exit コントローラ コンフィギュレーション モードを終了し、 ルータの特権 EXEC モードに戻ります。 例: Router(config-voiceport)# exit VWIC3 での音声およびデータ サポートの設定 11 VWIC3 での音声およびデータ サポートの設定 T1/E1 VWIC3 の音声サポートの設定例 T1/E1 VWIC3 の音声サポートの設定例 ここでは、T1 上の 2 ポート VWIC3 の設定例を示します。 2 ポート T1 VWIC3:例 この例では、2 ポート VWIC3 がカード タイプ T1 に設定され、デフォルト設定で構成されます。チャ ネルグループは、ポートの 0 および 1 に対して定義されます。 informers# sh run Building configuration... ! voice-card 0: ! Mixed PVDM3 and PVDM2 C5510 DSP cards detected. ! Mixed DSP types in this slot is an unsupported configuration. ! PVDM2 C5510 DSP cards have been disabled. Warning! DSPs1, 2, 3, 4, 5, 6, in slot 0 are using non-default firmware from flash: This is not recommended, the default version is 27.0.200 Current configuration : 2377 bytes ! ! Last configuration change at 13:59:20 PST Wed Mar 10 2010 ! version 15.1 service timestamps debug datetime msec localtime show-timezone service timestamps log datetime msec localtime show-timezone no service password-encryption ! hostname informers ! boot-start-marker boot system flash:c3900e-universalpi13k9-mz.SSA.argot boot-end-marker ! card type t1 0 1 card type e1 0 2 logging buffered 8000 no logging console enable password lab ! no aaa new-model ! clock timezone PST 16 ! network-clock-participate wic 1 no network-clock-participate wic 2 network-clock-select 1 T1 0/1/0 no ipv6 cef ip source-route ! ! ip cef ! ! no ip domain lookup ! multilink bundle-name authenticated ! ! ! VWIC3 での音声およびデータ サポートの設定 12 VWIC3 での音声およびデータ サポートの設定 T1/E1 VWIC3 の音声サポートの設定例 ! isdn switch-type primary-ni ! ! ! voice-card 0 codec complexity medium ! ! ! voice service pots ! voice service voip ! ! ! ! ! license udi pid C3900-SPE250/K9 sn FHH1334001J ! ! ! redundancy ! ! crypto ikev2 diagnose error 50 ! ! controller T1 0/1/0 cablelength long 0db ds0-group 1 timeslots 1-24 type e&m-immediate-start ! controller T1 0/1/1 cablelength long 0db pri-group timeslots 1-24 ! controller T1 0/1/2 clock source line independent cablelength long 0db channel-group 1 timeslots 1-20 ! controller T1 0/1/3 cablelength long 0db ! controller E1 0/2/0 ! ! ! ! ! ! ! ! interface GigabitEthernet0/0 ip address 1.2.146.10 255.255.0.0 duplex auto speed auto ! interface GigabitEthernet0/1 no ip address shutdown duplex auto speed auto ! VWIC3 での音声およびデータ サポートの設定 13 VWIC3 での音声およびデータ サポートの設定 T1/E1 VWIC3 の音声サポートの設定例 interface GigabitEthernet0/2 no ip address shutdown duplex auto speed auto ! interface GigabitEthernet0/3 no ip address shutdown duplex auto speed auto ! interface Serial0/1/1:23 no ip address encapsulation hdlc isdn switch-type primary-ni isdn incoming-voice voice no cdp enable ! interface Serial0/1/2:1 no ip address ! ! ip forward-protocol nd ! no ip http server no ip http secure-server ! ip route 223.255.254.0 255.255.255.0 1.2.0.1 ! ! ! ! ! nls resp-timeout 1 cpd cr-id 1 ! ! control-plane ! ! voice-port 0/0/0 ! voice-port 0/0/1 ! voice-port 0/1/0:1 ! voice-port 0/1/1:23 ! ! mgcp fax t38 ecm ! ! ! ! ! gatekeeper shutdown ! ! line con 0 exec-timeout 0 0 transport output all flowcontrol hardware VWIC3 での音声およびデータ サポートの設定 14 VWIC3 での音声およびデータ サポートの設定 T1/E1 VWIC3 の音声サポートの設定例 line aux 0 line vty 0 4 session-timeout 300 exec-timeout 0 0 password lab no login transport input all ! exception data-corruption buffer truncate scheduler allocate 20000 1000 end VWIC3 での音声およびデータ サポートの設定 15 VWIC3 での音声およびデータ サポートの設定 その他の参考資料 その他の参考資料 関連マニュアル 関連トピック 参照先 Cisco IOS コマンド 『Cisco IOS Master Commands List, All Releases 』 第二世代 1 および 2 ポート T1/E1 マルチフレックス ト 『Second-Generation 1- and 2-Port T1/E1 Multiflex Trunk ランク音声 /WAN インターフェイス カード Voice/WAN Interface Cards』 音声設定とコマンド リファレンスに関する一般情報 『Cisco IOS Voice Command Reference, Release 12.3T』 Cisco IOS 音声ポート設定に関する一般情報 『Cisco IOS Voice Port Configuration Guide, Release 12.4T 』 音声ポート設定とハードウェア エコー キャンセレー ションに関する情報と手順 『Configuring Hardware Echo Cancellation on T1/E1 Multiflex Voice/WAN Interface Cards』 アンフレームド E1(G703)のサンプルの機能および 『G.703 Configuration for Multiflex Voice/WAN Interface Cards on 設定に関する情報 Cisco 2600 and 3600 Series Routers』 標準 標準 タイトル ITU-T G.164 「Echo Suppressors」 ITU-T G.165 「Echo Cancellers」 ANSI T1.168 「Digital Echo Cancellers」 MIB MIB MIB リンク • RFC 1406 MIB • T1 CSU MIB サポート • ポート モジュール MIB 選択したプラットフォーム、Cisco ソフトウェア リリース、および 機能セットの MIB を検索してダウンロードするには、次の URL に ある Cisco MIB Locator を使用します。 http://www.cisco.com/go/mibs • T1/E1 回線ステータス報告 RFC RFC タイトル RFC 1406 『Definitions of Managed Objects for the DS1 and E1 Interface Types』 VWIC3 での音声およびデータ サポートの設定 16 VWIC3 での音声およびデータ サポートの設定 その他の参考資料 シスコのテクニカル サポート 説明 リンク 右の URL にアクセスして、シスコのテクニカル サ ポートを最大限に活用してください。 http://www.cisco.com/cisco/web/support/index.html 以下を含むさまざまな作業にこの Web サイトが役立 ちます。 • テクニカル サポートを受ける • ソフトウェアをダウンロードする • セキュリティの脆弱性を報告する、またはシスコ 製品のセキュリティ問題に対する支援を受ける • ツールおよびリソースへアクセスする • Product Alert の受信登録 • Field Notice の受信登録 • Bug Toolkit を使用した既知の問題の検索 • Networking Professionals(NetPro)コミュニ ティで、技術関連のディスカッションに参加する • トレーニング リソースへアクセスする • TAC Case Collection ツールを使用して、ハード ウェアや設定、パフォーマンスに関する一般的な 問題をインタラクティブに特定および解決する この Web サイト上のツールにアクセスする際は、 Cisco.com のログイン ID およびパスワードが必要で す。 VWIC3 での音声およびデータ サポートの設定 17 VWIC3 での音声およびデータ サポートの設定 VWIC3 の音声およびデータ サポートに関する機能情報 VWIC3 の音声およびデータ サポートに関する機能情報 表 1 にこの機能のリリース履歴の一覧が記載されています。 Cisco Feature Navigator を使用すると、プラットフォーム サポートとソフトウェア イメージ サポート に関する情報を検索できます。Cisco Feature Navigator を使用すれば、ソフトウェア イメージでサ ポートされる特定のソフトウェア リリース、機能セット、またはプラットフォームを調べることがで きます。Cisco Feature Navigator には、http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。 (注) 表 1 表 1 には、特定のソフトウェア リリース トレインで特定の機能に対するサポートが導入されたソフト ウェア リリースのみが記載されています。特に断りのない限り、そのソフトウェア リリース トレイン 以降のリリースでもその機能がサポートされます。 VWIC3 の音声およびデータ サポートに関する機能情報 機能名 リリース 機能情報 1 ポートおよび 2 ポート VWIC3:音声 WAN 15.0(1)M3、 15.1(2)T、 15.1(1)T1 VWIC3-1MFT-G703(T1/E1)および VWIC3-2MFT-G703(T1/E1)にデジタル音声サポートが インターフェイス カード 導入されています。 この機能は、Cisco 2901、2911、Cisco 2921、Cisco 2951、Cisco 3925、Cisco 3925E、3945、および Cisco 3945E でサポートされています。 この機能については、次のセクションで説明しています。 • 「VWIC3 の音声およびデータ サポートに関する情報」 (P.4) (P.5) • 「T1/E1 VWIC3 上での音声サポートの設定方法」 VWIC3 での音声およびデータ サポートの設定 18
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