データ シート Cisco Wide Area Application Services(WAAS) ソフトウェア バージョン 4.1 製品概要 Cisco® Wide Area Application Services(WAAS)は、包括的な WAN 高速化および最適化ソ リューションです。WAN 上のアプリケーションを高速化するだけでなく、ブランチ オフィスにビデオ を配信したり、ブランチ オフィスの IT サービスをローカルでホスティングしたりすることもできます。 Cisco WAAS は、IT 部門が、LAN 同等のアプリケーション パフォーマンスを維持しながらデータ センターのアプリケーションとストレージを中央集中型にしたり、ローカルのブランチ オフィスに迅速 に IT サービスを配信したり、ブランチ オフィスのデバイスの設置面積を最小化したりできます。 主な利点 Cisco WAAS により、企業は次のような IT の主要目標を達成できます。 ● 従業員の生産性の向上:従業員のいる場所に関わらず、重要なビジネス アプリケーションの ユーザ エクスペリエンスを向上させます。 ● ブランチ オフィスの運用コストを軽減:データセンターのブランチ オフィス サーバ、ストレージ、 バックアップ インフラストラクチャなどの IT リソースを中央集中型にし、WAN 帯域幅のコストを 最小限に抑えます。 ● IT アジリティの向上:ブランチ オフィスに新しい IT サービスを配信するのに必要な時間とリソー スを削減します。 ● データ保護の簡素化:ビジネスの継続および各種規格との適合性をサポートします。 主な機能 Cisco WAAS ソフトウェア バージョン 4.1 の主な機能は次のとおりです。 初期導入の容易さ: ● Quickstart ウィザードにより、簡単で迅速な導入が可能になります。 運用継続の容易さ: ● ネットワークの透過性により既存のネットワーク サービスが保持され、メンテナンスが容易になり ます。 ● 合理化された管理ユーザ インターフェイスには、カスタマイズ可能なレポート ツール、診断ツー ル、およびトラブルシューティング ツールがあります。 ● 操作性に優れたワークフロー ベースの管理 ● リアルタイム モニタリング All contents are Copyright © 1992–2008 Cisco Systems, Inc. All rights reserved. This document is Cisco Public Information. Page 1 of 9 データ シート アプリケーション特有の高速化によるユーザ エクスペリエンスの向上: ● Microsoft Windows のファイル共有 ● Microsoft Exchange(MAPI) ● HTTP アプリケーション(Oracle、SAP、Microsoft SharePoint アプリケーションなど) ● Windows のプリント サービス ● UNIX ネットワーク ファイル サービス(NFS) セキュリティ: ● 通信中のデータは Secure Sockets Layer(SSL)暗号化トラフィックの高速化の間保護されると 同時に、サーバのプライベート キーがデータセンターから流出することはありません。 ● データは、Federal Information Processing Standards(FIPS; 連邦情報処理標準)ベースの 256 ビット Advanced Encryption Standard(AES; 高度暗号化規格)に基づいたディスク暗号化 によって保護されており、物理的なセキュリティ侵害に対しても保護されます。 ライブ ビデオ配信: ● エッジストリーム スプリッティングを使用したブランチ オフィスへの Windows Media ライブ ビデ オの大規模な配信により、WAN 帯域幅のアップグレードや複雑な設定は不要です。 ローカル ホスティング: ● ローカル ホスティングを使用したブランチ オフィスの IT サービスの柔軟な配信により、デバイス の設置面積を最小限に抑えることができます。 主な差別化要因 Cisco WAAS は、他社の WAN 最適化製品と比較して、次のような利点があります。 アプリケーションベンダーの認定:Cisco WAAS は、Oracle、SAP、Microsoft、IBM などの主要な アプリケーション ベンダーの協力によって、その設計が公式に認定されている唯一の WAN 最適 化ソリューションです。この認定された設計は、シスコのアプリケーション配信製品のすべてに対応 しています。シスコのアプリケーション配信製品はベスト プラクティスを提供し、アプリケーションを 高速化するために WAN 最適化を導入するリスクを最小限に抑えます。 ● シスコ社は最適化されたブランチ オフィス アーキテクチャを Microsoft と共同で開発しました。こ のアーキテクチャにより、Cisco WAAS を使用して、Microsoft Exchange、SharePoint、File Services などの中央集中型アプリケーションのパフォーマンスが最適化されます。一方、 Microsoft Active Directory やプリント サービスなどの Windows コア サービスは、ローカル ホ スティング用の Cisco WAAS 仮想ブレードを使用して、ブランチオフィスの Cisco WAAS デバイ スに統合されます。 ● Microsoft ファイル サービス、Microsoft Exchange、Windows プリント サービス、および Microsoft Windows メディア テクノロジに使用される独自の Windows プロトコルに対する Cisco WAAS のアプリケーション特有の最適化は、Microsoft と共同で開発されています。ま た、これに関連する Intellectual Property Right(IPR: 知的財産権)も、Microsoft からライセン スを受けています。他社の WAN 最適化製品はリバース エンジニアリング アプローチを採用し ていますが、これはアプリケーションを壊す恐れがあります。 ● シスコ社は一部の主要なアプリケーションおよびやストレージ ベンダーと共同で、エスカレーショ ン サポートを提供しています。これにより、ベンダー間共通の問題が適切に処理されます。 All contents are Copyright © 1992–2008 Cisco Systems, Inc. All rights reserved. This document is Cisco Public Information. Page 2 of 9 データ シート ネットワーク統合:Cisco WAAS の透過アーキテクチャ(図 1)により、ネットワークへの統合および 既存のネットワーク サービスの維持が可能になり、WAN 高速化の導入と運用が容易になります。 ネットワークの透過性と、IP および TCP ヘッダー情報の保持により、運用が簡素化され、QoS (Quality of Service)、NetFlow、Access Control List(ACL; アクセス コントロール リスト)、ファイア ウォール、Cisco Optimized Edge Routing、IP Service-Level Agreement(SLA; サービス レベル 契約)などのネットワーク サービスとの相互運用性が実現されます。他の WAN 最適化製品は、不 透明なトンネルによって高速化されたトラフィックを非表示にするため、ネットワーク サービスが中断 され、ネットワーク内の音声、データ、およびセキュリティの導入に支障をきたすことがあります。 図1 ● Cisco WAAS ネットワークの透過性 Cisco WAAS は、高速化されたトラフィックのネットワーク透過性を確保しているため、Cisco IOS Software と他のサードパーティ製品のネットワーク サービスの維持に役立ちます。 ● Cisco WAAS には最適化デバイスの自動検出が搭載されています。これにより、ほとんどのタイ プのトラフィック インターセプト方式(単純なインライン方式および安定したアウトオブバンド方式を 含む)を使用して、すべての Cisco WAAS デバイス タイプ(アプライアンスおよびルータ統合ネッ トワーク モジュール)の、すべてのタイプの WAN アーキテクチャ(Multiprotocol Label Switching [MPLS]、階層ネットワーク、ハブ & スポーク トポロジを含む)の運用を簡素化します。 ● インラインと経路外の Web Cache Communication Protocol(WCCP)導入オプションの両方が 使用可能で、最大限の柔軟性を確保します。経路外の導入オプションはハイ アベイラビリティの ために厳格にテストされていて、WCCP を実装するルータおよびスイッチで CPU の影響を最小 限に抑えます。他社の WAN 最適化ソリューションでは、WCCP サポートが不十分なために、 ルータやスイッチのCPU 使用にスパイクが発生し、パフォーマンスに影響を与える可能性があり ます。または、インライン導入のみがサポートされています。インライン導入は障害が発生した条 件下でメンテナンス期間を必要とするため、データセンターには推奨できないオプションです。 ● Cisco WAAS は、シスコのすべてのファイアウォール製品(Cisco IOS Firewall、PIX® Firewall ソ フトウェア、ASA 5500 シリーズ Enterprise Firewall Edition、Catalyst® 6500 シリーズ Firewall Services Module [FWSM])を統合することで、高速化トラフィックの完全にステートフルなファイア ウォール インスペクションおよびネットワーク ウイルス スキャン機能をお客様に提供します。トン ネル ベースの製品の場合、ACL やステートフル インスペクションなどのファイアウォール機能が 無効化されるため、企業が攻撃にさらされる可能性があります。 ● 通信中のデータは SSL 暗号化トラフィックの高速化の間保護されると同時に、サーバのプライ ベート キーがデータセンターから流出することはありません。データは、FIPS ベースの 256 ビッ All contents are Copyright © 1992–2008 Cisco Systems, Inc. All rights reserved. This document is Cisco Public Information. Page 3 of 9 データ シート ト AES に基づいたディスク暗号化によって保護されており、デバイスの紛失や盗難などの物理 的なセキュリティ侵害に対しても保護されます。 ● Cisco WAAS には、包括的な Role-Based Access Control(RBAC; ロールベース アクセス コ ントロール)が用意されており、大規模で多くの業務をこなす企業の管理機能を保護します。 ● Cisco WAAS は、Common Criteria Evaluation and Validation Scheme(CCEVS)や ISO 15408 の認定を受けた唯一の WAN 最適化ソリューションです。 ● Cisco WAAS はネットワークの透過性を維持するため、Cisco IOS QoS アーキテクチャに統合 できます。これにより、優先順位付け、帯域幅割り当て、保護、遅延の影響を受けやすい音声ト ラフィック制御の信頼性を確実に保つことができます。Cisco IOS QoS と組み合わせた Cisco WAAS は、1 つの統合 QoS フレームワークを作成します。これにより、独立した 2 つのポリ シーを管理したり、関連付けたりする必要がなくなります。また、他社の WAN 最適化ソリュー ションで問題となる、スタッフ リソースの使用が増加することによる運用費の増加も抑えることが できます。 ● インライン導入の場合、Cisco WAAS は遅延の少ない Voice-over-IP(VoIP)トラフィック バイパ ス機能を提供します。この機能は Cisco VoIP 試験台でストレス テスト済みです。 ● Cisco WAAS は、Cisco Performance Routing(PfR)と統合されています。PfR は、ブランチ オ フィスとデータセンター間の各種ネットワークリンクの遅延、パケット損失、(財政的な)コスト、容 量、ジッタに基づいてアプリケーションや音声トラフィックのルート選択最適化機能を提供すること で、Cisco WAAS を補完します。この機能により、アプリケーション高速化機能が導入されても、 遅延に影響されやすい音声トラフィックは最適なルートを取得できます。 最も低い TCO:Cisco WAAS は費用効率に優れており、現在市販されているソリューションの中 で、Total Cost of Ownership(TCO; 総所有コスト)が最も低くなっています。 ● Cisco WAAS ネットワーク モジュールを Cisco Integrated Service Router(ISR)に統合するこ とで、Capital Expenditure(CapEx; 資本コスト)、Operating Expense(OpEx; 運用コスト)、お よびサポート コストを削減できます。ブランチ オフィスに必要なデバイス数を削減することによっ て、Cisco WAAS は最大 70% の OpEx を削減します。 ● サーバ オフロード アーキテクチャにより、データセンター ファイル、Network Attached Storage (NAS; ネットワーク接続型ストレージ)、プリント、ビデオ、ソフトウェア配信サーバ数を 10 分の 1 まで削減できます。これによりサーバの CapEx および OpEx を削減し、データセンターの電力 とスペースを大幅に節約できます。 ● Cisco WAAS 仮想ブレードにより、デバイスの設置面積を削減すると同時に、Windows および Linux ベースのブランチ オフィス サービスに中央集中型展開のローカル ホスティングを提供で きます。 ● Cisco WAAS は既存の WAN アーキテクチャに統合され、QoS や PfR のような Cisco IOS ソ フトウェア機能を補完し、WAN 帯域幅のコストを削減します。 ● Cisco WAAS により、ブランチ オフィスにライブ ビデオを大規模に配信するための WAN 帯域 幅のアップグレードと複雑な設定は必要ありません。 All contents are Copyright © 1992–2008 Cisco Systems, Inc. All rights reserved. This document is Cisco Public Information. Page 4 of 9 データ シート 導入オプション Cisco WAAS は柔軟な導入オプションを提供します(図 2 を参照)。表 1 に、要約を示します。 図2 ブランチ オフィスおよびモバイル ユーザ向けの Cisco WAAS 導入オプション(ISR は Integrated Services Router [サービス統合型ルータ]、NM は Network Module [ネットワーク モジュール] の略) 表1 Cisco WAAS の柔軟な導入オプション 導入場所 Cisco WAAS Cisco Wide Area Application Engine (WAE)アプライアンス ISR の Cisco WAE ネットワーク モジュール Mobile クライアント Mobile サーバ ブランチ オフィス ○ ○ ― ― データセンター ○ ― ― ○ モバイル またはホーム オフィス PC ― ― ○ ― 機能および利点 表 2 に、Cisco WAAS の主な機能と利点を示します。モバイル ユーザを対象とした高速化の詳細 については、Cisco WAAS Mobile のデータ シートを参照してください。また、Cisco WAAS には、 WAN のデータセンター ストレージ レプリケーション最適化に特化したレプリケーション アクセラ レータ モードも搭載されています。詳細については、レプリケーション アクセラレータ データシート を参照してください。 表2 Cisco WAAS の主な機能と利点 利点 WAN の最適化 ● 高額な WAN 帯域幅アップ グレードの廃止または延期 機能の説明 ● Transport Flow Optimization(TFO):TFO は、公平性を維持しながら、パケット損 失や小さな初期ウィンドウなど好ましくない WAN 条件にあるアプリケーション パケッ ト フローを改善します。 ● Data Redundancy Elimination(DRE):DRE は、高度なネットワーク圧縮方式で、 双方向データベースを使用して過去の TCP トラフィックを保存し、繰り返されるパター ンを非常に小さなシグニチャで置き換えます。DRE は、検査対象のデータに応じて、 おおよそ 100:1 にまでパケットを圧縮することができます。 ● 適応型で永続的なセッション ベースの圧縮:このタイプの圧縮では、さらに最大 5:1 にまでデータを圧縮できます。 All contents are Copyright © 1992–2008 Cisco Systems, Inc. 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Page 5 of 9 データ シート 利点 アプリケーションの高速化 ● 従業員の生産性の向上 ● ブランチ オフィス サーバの 統合 ● ストレージやバックアップ テープなどのブランチ オフィ ス IT リソースの中央集中 化、および運用コストの削減 機能の説明 ● プロトコルの高速化:先読み、動作の予測、接続の再利用、メッセージの多重化、パイ プライン処理、およびパラレル化などの、さまざまなアプリケーション レイヤ技術によっ て、アプリケーション特有の遅延を最小化します。これにより、WAN 上での導入にも かかわらず、LAN 同等のパフォーマンスを得ることができます。 ● アプリケーション固有の最適化:Microsoft Windows ファイル共有(Common Internet File System [CIFS] ) 、 Microsoft Exchange ( Messaging Application Program Interface [MAPI])、Oracle、SAP、Microsoft SharePoint などの HTTP アプリケーショ ン、Windows プリント サービス、UNIX NFS で、プロトコル専用の高速化を使用できま す。SSL(HTTPS を含む)暗号化トラフィックの高速化では、データセンター発信時の サーバのプライベート キーが必要ありません。これらの機能により、エンドユーザ アプ リケーションの応答時間を改善し、従業員の生産性を大幅に向上させます。 ● ローカル CIFS ファイル サーバ:ブランチ オフィス ユーザがアクセスしたファイルは、 一時的にリモートの Cisco WAE アプライアンスに保存されます。変更されていない ファイルはデータの整合性が確認され、キャッシュから安全に提供されます(バージョ ン制御関連は不要です)。 ● コンテンツの事前配信:中央集中型のポリシーベースのファイル配信と事前配信を使 用すると、ファイルがエッジ Cisco WAE デバイスにプッシュされ、すべてのユーザに 対してソフトウェア パッチの配布やファイル アクセスが高速化されます。 初期導入および継続導入の 容易さ ● ネットワークの透過性:Cisco WAAS は、既存のネットワーク サービスをすべて保持 します。 ● クライアント、サーバ、およびアプリケーションの透過性:クライアント、サーバ、または アプリケーションの変更は不要です。 ● 自動ピア検出:Cisco WAAS デバイスはピアを自動的に検出するため、構成手順が 最小化されます。 ● Quickstart ウィザード:ウィザードの使用により、多くの構成手順を省くことができま す。また、迅速な導入に対応するため、ウィザードにはデフォルト設定があります。 ● 管理およびモニタリング:操作性に優れたワークフローベースの管理およびリアルタイ ム モニタリングを使用できます。診断ツールおよびトラブルシューティング ツールによ り、解決に要する平均時間を削減できます。 高品質なライブ ビデオ配信 ● 高額な WAN 帯域幅アップ グレードの廃止 ● 複雑な設定の回避 ● エッジストリーム スプリッティングによる導入の容易さ:ブランチ オフィスでビデオ スト リームを表示するユーザ数に関係なく、自動化されたエッジストリーム スプリッティン グにより、1 つのストリームのみが WAN 上にダウンロードされます。 ● サーバのオフロード:サーバのオフロード機能により、データセンターのビデオ サーバ 数を 10 分の 1 まで削減できます。 ● ブランチ ビデオ サーバの中 央集中化 ブランチ オフィス IT サービスの ローカル ホスティング ● ブランチ オフィスのデバイス 設置面積の削減 ● 柔軟性とアジリティを使用し たブランチ オフィス IT サー ビスの展開 ● ネットワーク組み込みの仮想化:サードパーティのサービスは、隔離された仮想ブレー ドでホスティングすることができます。このアーキテクチャにより、追加されたホスティン グ サービス用に同じハードウェア プラットフォームを使用しながら、WAN 最適化のネ イティブ パフォーマンスを維持できます。 ● Virtual Blade(仮想ブレード):この機能は、Cisco WAAS アプライアンスに Windows および Linux の多数のブランチ オフィス サービスを導入する際に使用されます。これ により、専用のハードウェアベースの導入によくみられる数日または数週間が必要な導 入期間を、数時間に短縮することができます。認定、サポートされたホスティング サー ビスの最初のセットには、Windows Server 2008 コア サービスの一部として、 Windows Active Directory、Domain Name System(DNS; ドメイン ネーム システム)、 Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)、プリント サービスが含まれます。この 機能は、Cisco WAAS ソフトウェア バージョン 4.1 を使用する Cisco WAE-674 で使用 できます。 All contents are Copyright © 1992–2008 Cisco Systems, Inc. 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Page 6 of 9 データ シート 利点 機能の説明 集中管理とモニタリングの 簡素化 ● 操作性に優れたワークフ ロー ベースの管理ツールに よるユーザビリティの向上 ● アプリケーション パフォーマ ンス管理を使用した接続のリ アルタイム モニタリングによ る可視性の向上 ● Cisco WAAS Central Manager:このワークフローベースのツールは、Cisco WAAS トポロジ内の最大 2,500 台の Cisco WAE デバイスについて、集中設定、プロビジョニ ング、リアルタイム モニタリング、障害管理、ロギング、およびカスタマイズされたレポー ト作成(スケジュールされたレポート作成機能を使用)を管理します。 ● 包括的な統計情報:Cisco WAE デバイスの機能について、包括的なログ、レポート、 グラフ、および統計情報を提供するため、IT 管理者はシステム パフォーマンスを最適 化し、トラブルシューティングを行うことができます。 ● モニタリング、レポート、トラップ、アラート:接続のリアルタイム モニタリング、Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)バージョ ン 2c および 3、Simple Mail Transport Protocol(SMTP; シンプル メール転送プロト コル)認証、および Syslog がサポートされます。 ● 中央集中型のソフトウェア アップグレード:管理者は、アップグレードまたはバージョン のロールバックをリモートで実行できます。 ● アプリケーションのパフォーマンス管理:NetQoS SuperAgent と Cisco WAAS は、エ ンドツーエンドのアプリケーション応答時間と WAN 帯域利用率について、正確なレ ポートを独自に提供します。 ● ソフトウェア配信ツールとの容易な統合:対応するツールは、Short Message Service (SMS)、LANDesk、Altiris、および BigFix ソリューションなどです。 ● Extensible Markup Language(XML)API:この API は、お客様のネットワーク管 理システムおよびモニタリング システムに Cisco WAAS Central Manager を統合す る際に使用できます。 スケーラビリティと ハイ アベイラビリティ ● 経路外への導入:Cisco WAAS は、WCCPv2 サービス グループ内の最大 32 台の Cisco WAE デバイスに対応した、可用性の高いクラスタリングと N+1 の負荷分散用 の WCCPv2 を使用して導入できます。Policy-Based Routing(PBR; ポリシーベース ルーティング)は導入メカニズムとしてもサポートされます。 ● インライン インターセプト(インラインカード オプション):Cisco WAE デバイスは、障 害が発生した場合でもバイパス通信を行う機能(fail-to-wire 機能)を備えた 4 ポート の Network Interface Card(NIC; ネットワーク インターフェイス カード)を使用して、 透過的に導入できます。これにより、ネットワークは切断されません。インライン オプ ションは、デイジーチェーン クラスタ処理によって、高いスケーラビリティとアクティブアクティブ フェールオーバーを提供します。 ● Cisco Application Control Engine(ACE):Cisco WAAS と ACE を組み合わせる ことで、最大 1600 万の TCP 接続と最大 64 Gbps の帯域幅を使用でき、可能なかぎ り多くの導入をサポートします。 ● 設定のバックアップとリストア:ハードウェアに障害が発生した場合、Cisco WAAS Central Manager を使用して、再プロビジョニングとリストア プロセスをリモートで処理 できます。 ● 冗長 WAN リンクのサポート:Cisco WAAS は、冗長 WAN リンク、冗長ルータ、非対 称ルーティングを備えた環境をサポートし、ハイ アベイラビリティと最適化の効率を向 上させます。 ● オフライン ファイル アクセスのサポート:Cisco WAAS は Microsoft Windows オフラ イン フォルダ、およびオプションで WAN 切断時の読み取り専用モードをサポートして います。WAN が切断された場合、WAAS のリモート側でデータへのアクセスを提供し ます。 セキュリティ ● デバイス上のデータ暗号化:Cisco WAE ディスク上のデータはすべて、256 ビット AES 暗号化および自動キー管理を使用して保護されます。 ● 通信中のデータ セキュリティ:SSL(HTTPS を含む)暗号化トラフィックの高速化で は、データセンター発信時のサーバのプライベート キーは必要ありません。 ● データ アクセスのセキュリティ:セキュリティ関連プロトコルのすべてのコマンドは、ファ イル サーバとドメイン コントローラで処理されます。ドメインセキュリティやユーザ設定 を追加する必要はありません。 ● 管理アクセスのセキュリティ:Cisco WAAS Central Manager では、Microsoft Active Directory、RADIUS、TACACS+ といった外部の認証プロバイダと Authentication, Authorization, and Accounting(AAA; 認証、認可、アカウンティング)を統合でき、セ キュリティを確保します。 ● ネットワーク セキュリティ:Cisco WAAS とシスコのファイアウォールは、Cisco IOS Intrusion Prevention System(IPS; 侵入防御システム)を使用するステートフル ファ イアウォール インスペクションとネットワーク ウイルス スキャンにより、高速化されたト ラフィックを保護します。その他のベンダーは、高速化されたトラフィックのセキュリティ を保持しません。 All contents are Copyright © 1992–2008 Cisco Systems, Inc. All rights reserved. This document is Cisco Public Information. Page 7 of 9 データ シート ライセンス Cisco WAAS は、機能に基づいた次のようなライセンス体系になっています。 ● Cisco WAAS Transport ライセンス:このライセンスは、DRE、Lempel-Ziv(LZ)圧縮、および TFO などの Cisco WAAS の WAN 最適化機能を提供し、ブランチ オフィスへのアプリケーショ ンの配信を最適化します。 ● Cisco WAAS Enterprise ライセンス:このライセンスは、Transport ライセンスの機能に加え て、CIFS、MAPI、HTTP、SSL(HTTPS)、NFS、Windows プリント サービスなどのプロトコルに 対するアプリケーション特有の高速化を提供し、アプリケーションの高速化、WAN 最適化、IT 統 合を容易にします。 ● Cisco WAAS Live Video ライセンス:このアドオン ライセンスは、WAN を使用したブランチ オ フィスへの大規模なライブ ビデオ配信を提供します。このライセンスによりエッジストリーム スプ リッティングが提供されるため、ブランチ オフィスでビデオ ストリームを表示するユーザ数に関係 なく、1 つのストリームのみが WAN 上にダウンロードされます。このオプションは、Cisco WAAS Enterprise ライセンスを発注したときのみ利用できます。 ● Cisco WAAS Virtual Blade ライセンス+ Windows Server Core 2008):このアドオン ライセ ンスは、企業に柔軟なブランチ オフィスの IT サービスを提供すると同時に、デバイスの設置面 積を削減します。認定、サポートされたホスティング サービスの最初のセットには、Windows Server 2008 コア サービスの一部として、Windows Active Directory、DNS、DHCP、プリント サービスが含まれます。このオプションは、Cisco WAAS Enterprise ライセンスを発注して、 Cisco WAAS ソフトウェア バージョン 4.1 を搭載した Cisco WAE-674 が使用できる場合にの み利用できます。 ● Cisco WAAS Mobile ライセンス:このライセンスを使用すると、Cisco WAAS によって、場所 に関係なくすべてのモバイル ユーザを対象とした TCP アプリケーションの高速化が可能になり ます。 発注情報 発注情報については、シスコの代理店にお問い合わせください。 WCCP のサポート WCCP は、Cisco IOS ソフトウェアの機能の 1 つで、Cisco ISR 1800/2800/3800 シリーズ ルー タ、Cisco 3700 シリーズ マルチサービス アクセス ルータ、および Cisco 7000 シリーズ ルータな どのシスコ ルータと、Cisco Catalyst 4500/4900/6500 シリーズ スイッチなどのシスコ スイッチで 動作します。 All contents are Copyright © 1992–2008 Cisco Systems, Inc. All rights reserved. This document is Cisco Public Information. Page 8 of 9 データ シート サービスおよびサポート シスコは、お客様がそのネットワーク サービスを最大限に活用するため、各種サービス プログラム を用意しています。これらのサービスは、スタッフ、プロセス、ツールをそれぞれに組み合わせて提 供され、お客様から高い評価を受けています。ネットワークへの投資を無駄にすることなく、ネット ワーク運用を最適化しネットワーク インテリジェンスの強化や事業拡張を進めていただくためにシ スコのサービスを是非お役立てください。サービスについての詳細は、以下の URL を参照してくだ さい。 テクニカル サポート サービス http://www.cisco.com/jp/go/tac/ サービス プログラム http://www.cisco.com/jp/services/ 関連情報 Cisco WAAS ソフトウェア バージョン 4.1 の詳細については、http://www.cisco.com/jp/go/waas/ を参照してください。 ©2008 Cisco Systems, Inc. All rights reserved. Cisco、Cisco Systems、およびCisco Systemsロゴは、Cisco Systems, Inc.またはその関連会社の米国およびその他の一定の国における登録商標または商標です。 本書類またはウェブサイトに掲載されているその他の商標はそれぞれの権利者の財産です。 「パートナー」または「partner」という用語の使用はCiscoと他社との間のパートナーシップ関係を意味するものではありません。(0805R) この資料に記載された仕様は予告なく変更する場合があります。 シスコシステムズ合同会社 〒107-6227 東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー http://www.cisco.com/jp お問い合わせ先(シスコ コンタクトセンター) http://www.cisco.com/jp/go/contactcenter 0120-092-255 (通話料無料) 電話受付時間 : 平日10:00~12:00、13:00~17:00 08.09 お問い合せ先
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