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2014
FEBRUARY
特集
ネットワーク
つながる
大切さを追求
通信事業者や企業のネットワークを革新
Case Study
東邦大学医療センター 大森病院
手書きした情報を電子データ化する
デジタルペンソリューションを防災訓練で活用し、
医療処置の迅速化を実証
Frontier Report
【日立製作所 インフラシステム社 大みか事業所】
はいたっく 2014 年 2 月号
本印刷物は、Adobe 社 Acrobat により作成した PDFです。
All Rights Reserved,Copyright ©2014,Hitachi,Ltd.
日本で培った
社会インフラシステムを世界へ
*65;,5;:
2
2014 FEBRUARY
特集 ネットワーク
「つながる大切さ」を追求 通信事業者や企業のネットワークを革新
5 トラフィックの状態をリアルタイムに把握し、
Traffic Management Solutions
ネットワークの高付加価値化を実現します
7
9
11
データセンター向け仮想ネットワーク基盤ソフトウェア
運用自動化でネットワーク管理者の負担を軽減し
データセンターのトータルコストを削減します
フロンティアレポート Vol.2
日本で培った社会インフラシステムを世界へ
(株式会社日立製作所 インフラシステム社 大みか事業所)
Case Study
手書きした情報を電子データ化するデジタルペンソリューションを
防災訓練で活用し、医療処置の迅速化を実証
東邦大学医療センター 大森病院
編集部からのごあいさつ
先月号から装いも新たとなりました
「はい
13
たっく」。早速、読者の皆さまからポジティブ
な反応をいただいており、
もっと皆さまのニー
ズに合うホットな情報をお届けしよう
!と編集
15
部もはりきっております。
これまでと同様、
ご
要望やご意見をぜひお寄せください。
なお
「フロンティアレポート」
では、
今後、
皆
17
さまの"現場"をご紹介していきたいと思って
います。"現場"での取り組みやご提供され
ている製品・サービスを
「はいたっく」の誌
面を通じて読者の皆さまにPRしてみませ
18
んか? お気軽に担当営業までご相談くだ
さいませ。
発
行
Solution Service Product
初回面接をインターネットテレビ電話で行える
「はらすまダイエット/遠隔保健指導」
Solution Service Product
基幹システムを安心してクラウド化できる
高信頼のプラットフォームリソース提供サービス
「サーバサービス
(standard 2.0モデル)
」
よくわかるキーワード解説
SDN(Software-Defined Networking)
18 「リテールテックJAPAN 2014」開催のご案内
Topics&Information
(編集長)
発
Solution Service Product
「マネージド・セキュリティ・サービス」
で
高度化するサイバー攻撃にもすばやく、
かつ柔軟な対応を実現
日 2014年2月1日 通巻561号
行 株式会社日立製作所
情報・通信システムグループ 情報・通信システム社
お問い合わせ 経営戦略室 ブランド・コミュニケーション本部
TEL
(03)
5471-8900(ダイヤルイン)
〒140-8572
東京都品川区南大井六丁目27番18号
日立大森第二別館
印
刷 株式会社日立ドキュメントソリューションズ
本誌は環境に配慮し、植物油インキを使用しています。
1
はいたっく 2014.2
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はいたっく誌情報提供サイト
http://www.hitachi.co.jp/hitac-magazine/
特集
ネットワーク
スマートデバイスの急速な普及によってトラフィックが急増しています。
さらに、通信事業者にはユーザーに安定した通信環境を提供することや、
設備投資の最適化が求められています。一方、企業のクラウドサービスの
活用が活発になり、データセンターではネットワーク機能を自動的に割り
当てる仕組みが必要になっています。今回の特集では、通信事業者や
企 業 のネットワークに関する最新のトレンドと、これらのネットワークを
高度化するための日立の先進的な取り組みをご紹介します。
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2
特集
ネットワーク
つながる
大切さを追求
通信事業者や企業のネットワークを革新
スマートフォンやタブレット端末などのスマートデバ
者の収益力、ユーザーの満足度につながるといって
イスは、ビジネスや生活に欠かせない「携帯情報端
も過言ではないでしょう。
末」
として定着しています。
「いつでも、どこでも」手
バーストトラフィックによる通信品質やQoEの低下
軽にデータをやり取りできる環境が整い、社外から社
という問題を解決する手段として現在、さまざまなトラ
内メールやスケジュールを確認したり、訪問する取引
フィックを管理するソリューションが提案されていま
先の情報を入手したり、業務報告や受発注管理な
す。これはバーストトラフィックが発生している場所や
どに利用したりする企業は少なくありません。日本の
時間、原因をリアルタイムに検知・分析し、ポリシー
通信事業者のデータ通信サービスは定額制のもの
制御技術を用いてきめ細かな帯域制御などを行い、
が中心であるため、ユーザーは料金を気にすること
ユーザーごとのリアルタイムなトラフィック制御を行うも
なく、大容量のデータをやり取りできるのです。
のです。これにより、QoEの向上や設備投資の最適
そのため通信事業者としては、増え続けるトラ
化が可能になります。
フィックへの対応がますます重要になります。一時的
また、最新のスマートフォンは、4G(第4世代)の
なトラフィックの過負荷(バーストトラフィック)によって
LTE※2 対応機種が増えてきました。3G(第 3 世代)
つながりにくい状態が続けば、ユーザーの満足度
モバイル通信に比べて速いことに加え、周波数の利
(QoE※1)が低下し、ユーザーを失いかねません。
※1 Quality of Experience
用効率が向上し、基地局で処理するトラフィックを増
やすことができます。LTEの普及によって、3Gのトラ
フィックのオフロード(負荷分散)
も期待できます。
トラフィックの最適制御で
ユーザーの満足度を向上
ただし、通信事業者が一時的なトラフィックの増加
に合わせて設備を増強すると、投資コストが大きくな
3
※2 Long Term Evolution:次世代高速携帯通信規格
ネットワークの設定・変更などを
ソフトウェア技術で効率化
ります。
「いかに設備投資を抑えながら、ユーザーに
一方、企業に目を向けるとクラウドサービスの活用
安定的な通信環境を提供できるか」が、通信事業
が活発になり、クラウド基盤となる複数のデータセン
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社会イノベーションを支えるネットワーク
TMSとM2Mを連携
社会インフラネットワークを高度化
社
Traffic Management Solutions(TMS)
TMSとNFVを連携
通信事業者の
ネットワークを高度化
TMS
TMSとSDNを連携
データセンターや企業の
ネットワークを高度化
M2M:Machine to Machine NFV:Network Function Virtualization
トラフィックを適切に管理・制御できるTMSを
「NFV」
や
「SDN」
「M2M」
といった技術と連携させることで、
通信事業者や企業、
社会インフラなどのネットワークを高度化す
ることができます。
ター間を結ぶネットワークを迅速・柔軟に設計・構築・
VLAN※4 設定、ファイアウォールやIDS/IPS※5(侵
変更できる仕組みが求められています。
入検知・防御システム)などのセキュリティ対策、
トラ
その仕組みづくりの一例が、総務省の委託研究
フィックを分散させるロードバランサーなどの設定の
「ネットワーク仮想化技術の研究開発」に基づく研究
効率化も求められています。
開発プロジェクト「Open Innovation over Network
こうした課題を解決するため最近では、仮想サー
Platform」
(愛称:O 3プロジェクト)
です。
このプロジェ
バの構築・設定と連動して、仮想ネットワークの構
クトには日立も参画し、複数の広域ネットワークインフ
築・設定と、その仮想ネットワークが依存する物理
ラを統合管理するプラットフォームやアプリケーション
ネットワークの設定変更が自動的に行えるソフトウェ
などにSDN※3を適用するための研究開発に取り組
アが登場しています。これにより、データセンターの
んでいます。O 3 プロジェクトによる広域 SDN が実現
トータルコスト削減と運用負荷の軽減が可能になり
すれば、通信事業者はユーザーの要求に応じて広
ます。
域ネットワークを短時間に設計・構築・変更でき、迅
日立グループは現在、通信事業者や企業のネット
速なサービス開始が可能になると期待されています。
ワークの高度化を支援しています。以下、ビッグデータ
また、企業におけるクラウドサービスの利用拡大と
利活用の技術によって付加価値の高いネットワー
ともに、データセンター内の仮想ネットワークの設定・
クを実 現 する「Traffic Management Solutions
構築・変更の自動化も重要になっています。
(TMS)
」と、「データセンター向け仮想ネットワーク
現在、データセンターでは仮想サーバなどの設定
基盤ソフトウェア」を中心に、日立の最新の取り組み
の自動化は進んでいますが、ネットワーク設定につい
を紹介します。
ては多くの場合、管理者が手作業で行っているのが
※3 Software-Defined Networking:ソフトウェアで定義したネットワーク
現状です。仮想サーバが搭載された物理サーバの
※5 Intrusion Detection System/Intrusion Prevention System
※4 Virtual LAN
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4
[ネットワーク(Traffic Management Solutions)]
トラフィックの状態をリアルタイムに把握し、
ネットワークの高付加価値化を実現します
スマートフォンやタブレット端末などのスマートデバ
クルを、
短い場合は秒単位で回しながら、
トラフィックを
イスが急速に普及したことに加え、例えばスマート
効率的に管理することでより高度なデータの利活用を
メーターなど、
さまざまなセンサーをつけたモノどうしの
可能とし、
エンドユーザーのサービス性を向上します
※1
通信(M2M )が拡大していることから、
モバイルネッ
(図1)
。
トワークのトラフィック
(データが流れる量)が爆発的に
なお、TMSの適用範囲は、通信事業者をはじめ
増加し、
ネットワークの利用形態も多様化しています。
企業や社会インフラなどのネットワークを対象にしてい
将来を見据えたシステムの最適化や社会の高度化に
ます。TMSは、
日立が長年にわたって蓄積してきた信
対応していくには、
ネットワークにおけるこうしたさま
頼性の高い製品開発やシステム構築・運用ノウハウを
ざまなトラフィックを適切に管理・制御することが不可
活用し、NFV※2、SDN※3といった最新のネットワーク
欠です。
仮想・制御技術、
M2Mなどの通信技術を取り込み、
そこで日立は、
トラフィックの状態をリアルタイムに把
企業の設備投資や運用コストの削減などを可能に
握し、
その流れの効率化と情報の価値を最大化する
する適切なIT投資の実現と、新規事業の創出・拡
トラフィック
マネジメント
ソリューション
ソリューション「Traffic Management Solutions(以
大などのビジネス成長を支援します。
下、TMS)」を提供しています。
※2 Network Function Virtualization:ネットワーク機能の仮想化
※3 Software-Defined Networking:ソフトウェアで定義したネットワーク
※1 Machine to Machine
「秒」オーダーの制御を実現する
トラフィック管理ソリューション
トラフィックを効率的に管理し
データの価値を最大化
TMSの中核となるのが「トラフィック管理ソリュー
日立のビッグデータ利活用の技術やノウハウを生か
ション」
です
(図2)
。
これまで通信事業者のお客さまは、
したTMSは、
“ 今”流れているトラフィックである「リア
データ通信の一時的なトラフィックの過負荷にも耐え
ルタイム型データ」のほか、
ストレージに収集される情
られる設備投資を実施していました。また、
トラフィッ
報やログなどの
「蓄積型データ」
を対象にしています。
クの急増でユーザーにデータ通信のストレスを感じさ
“今”
を見える化する
「計測」、
“ 本質”
を発見する
「分
せるリスクに悩んでいました。
析」、
そして“あるべき姿”
を実現する「制御」のサイ
トラフィック管理ソリューションでは、
バーストトラフィッ
クが発生している時間や場
既存ネットワーク
高付加価値ネットワーク
所をリアルタイムに検知し
て、制御することで安定的
で快適な通信環境を実現
分析
し、QoE※4 の向 上を図りま
「本質」の
発見
通信事業者ネットワーク
す。また、
バーストトラフィッ
クを吸収・平準化する技術
企業ネットワーク
社会インフラネットワーク
計測
制御
「今」を
見える化
「あるべき姿」を
実現
でピーク時に備えた通信設
備の配備を抑え、投資コス
トの最適化も図ります。
トラフィック管理ソリュー
図1 TMSを活用した高付加価値ネットワーク
5
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ションにおいて、
日立はこれ
課題
データ通信の一時的ピークに合わせ、
設備投資を実施
ソリューション
ユーザーごとのリアルタイムなトラフィック制御
(秒単位)
で
QoE改善、
設備投資を最適化
分析
リアルタイム分析
分析装置
日立ストリームデータ処理基盤
(高速処理技術)
分
分析サーバ
計測
制御
バックボーン
データ計測装置
デ
制御装置
混雑検知
リアルタイム帯域制御
リアルタイムパケット計測
(ミリ秒オーダーのDP
I技術)
モバイルアクセス
リアルタイム帯域制御
(秒オーダーのポリシー制御技術)
図2 TMSの中核となる「トラフィック管理ソリューション」
まで「分」オーダー以上必要だった制御を「秒」オー
は、
TMSにNFVを取り込むことで、
トラフィックやサービ
ダーで実現しました。
スの利用状況に応じた適切なリソース配備を行うこと
その実現には、
パケット検査(DPI※5)技術を活用
ができます。
また、
通信事業者をはじめデータセンター
したリアルタイム計測やストリーム処理基盤を用いた
事業者やデータセンターを保有する企業・自治体など
大量データの高速分析処理、
ポリシー制御技術を用
を対象にした「広域SDN連携ソリューション」では、
いたリアルタイム帯域制御といった高い技術力を持つ
ネットワーク仮想化や複数のデータセンター間での帯
製品やノウハウを有する製品・システム基盤を活用し
域変更を容易に実現できる環境を提供します。
ています。これらを高度に融合しシステム化すること
さらに「M2Mトラフィックソリューション」では、
TMS
で秒オーダーの分析・制御を実現しています。すで
とM2Mを組み合わせ、大小さまざまなパケットが大
に国内大手企業の導入実績があり、海外の大手企
量かつ広範囲に発生するといったM2Mのトラフィッ
業でもトライアルを開始するなど、
グローバル市場で
ク特性に応じて、
きめ細かなネットワークの計測・分
大きな注目を集めています。
析・制御を実現し、
さらには社会インフラの制御シス
※4 Quality of Experience:利用者の満足度
※5 Deep Packet Inspection
テムとの連携により、安全・安心な社会の実現に寄与
することをめざします。
TMSと連携する
幅広いソリューションを提供
このように日立は、今後もTMSをベースに、履歴情
報などのビッグデータを利活用したネットワーク分析
このほかにも日立は、TMSと連 携した幅 広いソ
の高度化や新しいビジネス創生を支援し、
お客さま
リューションを、
順次リリースしていきます。例えば、
通信
企業のさらなる進展と社会イノベーションの実現に取
事業者向けの「ネットワーク機能仮想化ソリューション」
り組んでいきます。
お問い合わせ先
(株)日立製作所 通信ネットワーク事業部
http://www.hitachi.co.jp/network/contact/
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[ネットワーク(データセンター向け仮想ネットワーク基盤ソフトウェア)]
運用自動化でネットワーク管理者の負担を軽減し
データセンターのトータルコストを削減します
データセンター事業者やクラウドサービス事業者、
定と連動して、VMが接続する仮想ネットワークや物
プライベートクラウドを構築している企業や自治体な
理ネットワークの自動的な設定変更を容易に実現で
どでは、一つのシステムの中に複数の企業システム
きるのが特長です。
や業務システムを同居させる「マルチテナント型シス
具体的には、通信機能階層の「レイヤー 4∼7」に
テム」で、
システムリソース活用の効率化を進めてい
対応するロードバランサー(負荷分散装置)
、
ファイ
ます。こうした環境ではシステムを拡張したり新規
アーウォール、VPN※1 装置、帯域制御装置などを中
サービスを追加したりする際に、
それぞれのテナント
心とした既存の仮想・物理ネットワーク機器に対し
管理者(ユーザー)がセルフサービスポータルで仮
て、共通的な設定用ウェブAPI※2を提供します。テナ
想サーバ(以下、VM)やストレージ容量を自動的に
ント管理者がセルフサービスポータルなどのプログラ
割り当てる「セルフプロビジョニング」を行っています。
ムからこのウェブAPIを実行すると、VNPF-DC内部
しかし、VM間をつなぐネットワークについては、
で制御対象となるネットワーク機器へのコマンド(命
データセンターのネットワーク管理者が手作業で対応
令)を生成・実行する仕組みです。
するケースが一般的です。
このため、
データセンターの
これにより、
これまでネットワーク管理者が手作業で
トータルコスト削減と仮想環境のデリバリー(提供)高
行っていた複雑なネットワーク機器の設定を自動化
速化を図るには、
セルフプロビジョニングの対象をVM
し、VMの作成とネットワーク構築を連携させたセルフ
が接続する仮想ネットワークと、
その基盤となる物理
プロビジョニングを実現できます。
また、仮想ネットワー
ネットワークにまで拡大することが求められています。
クをオンデマンドで提供するといったサービスも実現
できるようになります(図1)。
VMの構築・設定と連動して
仮想・物理ネットワークの設定変更
※1 Virtual Private Network
※2 Application Programming Interface
機器ベンダーに関係なく
一元的な管理と運用が可能に
こうしたニーズに応えるため日立は、データセ
ンター 向 け 仮 想 ネットワーク基 盤 ソフトウェア
(Virtual Network Platform for Data Center/ 以
もう一つの特長は、
データセンター内の各種ネット
下、VNPF-DC)を製品化しました。VMの構築・設
ワーク機器のデータ入出力ポートや接続関係、
アドレ
● VM作成とネットワーク構築を連携させ一括実行
仮想ネットワークを
オンデマンドで提供
現状
例)VM構築時の運用
ネットワーク
設定依頼
テナント
管理者
セルフサービス
ポータル
VM
● テナント管理者に対して仮想ネットワークを含むセルフプロビジョニングを提供
ネットワーク
管理者
セルフプロ
ビジョニング
範囲はVMのみ
テナント
管理者
ロード
バランサー
一括実行
成
VM作成
ファイアー
ウォール
図1 VM作成とネットワーク構築を一括実行するセルフプロビジョニングを実現
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ネットワーク
管理者
セルフサービスポータル
手 動
テナントごとの仮想ネットワーク
7
作業が不要になり
運用コストを削減
VNPF-DC導入後
VM
VM作成と
ネットワーク構築
を連携
VNPF-DC
ロード
バランサー
ー
ファイアー
ウォール
テナントごとの仮想ネットワーク
セルフプロ
ビジョニング
範囲の拡張
● 上位プログラムのスケジューリング機能と連携し、帯域制御を自動化
テナントごとの要求にフィットした
WAN回線帯域を提供
現状
● テナント管理者に対して帯域の時間貸しサービスを提供
週末や深夜はトラフィックが増加する傾向にある。
ふくそう
VNPF-DC導入後
回線利用が集中して輻輳が発生した場合、
システム全体に影響を及ぼす可能性が…
ネットワーク
管理者
テナントごとに帯域の
時間貸しをサービス化し
トラフィックのピークを調整
クラウド管理ソフト
輻輳
発生
テナントA
お客さまシステム
テナントA
バックアップ
テナントA
お客さまシステム
テナントB
お客さまシステム
テナントB
バックアップ
テナントB
お客さまシステム
テナントC
お客さまシステム
テナントC
バックアップ
テナントC
お客さまシステム
2 [時]
1
2
データセンター B
3
帯域制御装置
データセンター A
帯域制御装置
データセンター B
1
スケジュールに
応じて自動的に
API呼び出し
VNPF-DC
データセンター A
22 23 24
ネットワーク 帯域の拡張を上位プログラムで
スケジューリング
管理者
❶ 23:00 ∼ 24:00 テナントA
❷ 00:00 ∼ 01:00 テナントB
❸ 01:00 ∼ 02:00 テナントC
テナントA
バックアップ
テナントB
バックアップ
テナントC
バックアップ
22 23 24
1
2[時]
図2 WAN回線の帯域制御の自動化を実現
スなどをネットワークオブジェクト
(設定の単位)
として
センター間において、複数のテナントが週末や深夜に
共通的にモデル化し、
その生成、更新、削除、情報取
データバックアップを実行すると、特定の時間帯にトラ
得を同じインタフェースで呼び出せるAPIとしてセット
フィックが集中し、
システム全体に影響が出る可能性が
で提供することです。さらに、
アプリケーションプロトコ
ありました。
これを避けるためには、
トラフィック集中時の
ルを制御するためのネットワーク機器も同一機能であ
ピーク量にあわせて広帯域の回線を用意する必要が
れば、
物理ネットワーク機器でも仮想ネットワーク機器で
ありますが、VNPF-DCを適用すれば、
クラウド管理ソ
も共通APIを活用して容易に設定することができます。
フトのスケジューリング機能と連携してテナントごとに
これにより、
ネットワーク機器のベンダーに関係なく、
帯域の時間配分を行い、
これを帯域の時間貸しサー
VNPF-DCから一元的な管理と運用が行えるように
ビスとして提供することも可能です。
なります。その結果、既存のネットワーク機器を活用し
これにより、
テナントごとの要求にフィットしたWAN
ながら、仮想ネットワークの構築・設定に関わる工数
回線帯域を提供しつつ、
自動的にWAN回線の帯
を大幅に削減でき、管理者の作業効率向上とトータ
域制御を行い、既存の環境でシステム全体の利用
ルコストの低減に大きな効果が期待できます。
率を向上させながらトラブルのない安定的な運用が
行えます(図2)。
WAN回線の帯域制御を
VNPF-DCで自動化
今後も日立は、
VNPF-DCで設定できるネットワーク
機器のラインアップを拡充しつつ、複数のデータセン
最後にVNPF-DCの適用例として、
ネットワーク機
ター間や異種クラウドサービスとの連携を強化します。
器を設定するAPIを活用した帯域制御の運用自動
そして、幅広いお客さま企業の迅速な新規サービス
化のケースを紹介します。遠隔地にある2つのデータ
の提供や運用管理の効率化を支援していきます。
お問い合わせ先
(株)日立製作所 通信ネットワーク事業部
http://www.hitachi.co.jp/network/contact/
■情報提供サイト
http://www.hitachi.co.jp/products/it/network/vnpf/
はいたっく 2014.2
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8
太陽光発電用PCS(直流交流交換装置)
の生産ライン
茨城県日立市
今回の訪問先
株式会社日立製作所
インフラシステム社
大みか事業所
Frontier Report
2
大みか事業所の正門
日本で培った社会インフラシステムを世界へ
日立市にある創業小屋(復元)。
ここで開発された5馬
力モーターから日立の歴史は始まりました
9
安定して供給される電力、安心して
術・製品の開発を通じて社会に貢献す
飲める水、安全で正確に運行される鉄
る」という創業の理念が脈々と受け継が
道など、私たちの生活を支える社会イン
れています。
また、2012年には、
インドに
フラシステム、
また、鉄鋼や化学プラント
工場を開設するなど、
グローバルでの生
の制御システムなどをトータルに提供し、
産拠点を広げています。
持続可能な社会の実現とグローバル社
大みか事業所の大きな特徴は「融
会の発展に貢献することをめざす拠点
合」
がベースになっていること。近年は、
が、株式会社日立製作所(以下、
日立)
社会インフラを最適に動かす制御技術
の大みか事業所です。
と人の行動を支援する情報技術を
「融
1969(昭和44)年、大みか事業所は、
合」
させた、安全・安心・快適でグリーン
日立工場と国分工場の制御部門が結
な次世代の社会インフラシステム作りに
集し、制御技術・制御用コンピュータの
取り組んでいます。
専門工場として誕生し、「優れた自主技
東日本大震災を機に始まった
「スマー
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2
茨城県日立市
トな次世代ファクトリー」も、
その先進的な
社会インフラシステムは、24時間365
データが配線や板金、基板といった現
取り組みと言えます。大みか事業所内の
日、安定稼働するために、高い品質が
場まで一貫してリンクする生産システム
約900か所にスマートメーターやセンサー
求められています。何よりも安全を優先
が採用されており、
すばやく正確な作業
を設置し、
電力の使用量を把握。
太陽光
しながら、同時に、すべてのプロセスに
を可能としています。熟練者の持つノウ
発電や蓄電池システムを活用した分散
おける品質の作り込みも重視しており、
ハウを世代を超えて引き継げるような人
型 E M S( E n e r g y M a n a g e m e n t
その仕組みのひとつとして、現場のリア
財育成や技能五輪への参加などを通じ
System)
により、電力のピークシフトや
ルなデータの活用・分析による、品質の
た技術・技能の伝承にも取り組んでいま
ピークカットを行い、
省エネかつ災害に強
「見える化」があります。また、
これらの
す。
また、今年4月にはインド工場の実習
い工場を実現するもので、2012年には、
データは、気付きや判断に応用可能な
生が学びに来ます。
国内の電機メーカーとして初めて、
エネル
FOA
(Flow Oriented Approach)
にも
今後も、
日本で培った社会インフラシ
ギーマネジメントの国際規格
「ISO50001」
つなげています。
ステムをグローバルに提供し、人々が豊
の認証を取得しました。今後は、循環型
さらに、大みか事業所のモノづくりの
かに、
そして安全・安心に暮らせる社会
社会の実現をめざす日立市の「スマート
現場では、ITと匠の「融合」が実践され
の実現に向けて、大みか事業所のたゆ
工業都市」にも貢献していきます。
ています。3D - CADで設計された図面
まぬ研鑽は続いていきます。
板金のラインでは、
自走・回転しながら作
業を行い作業効率を向上させています
電線加工セルでは、配線CAMのデータ
リンクにより加工指示が行われます
私たちの職場周辺はこんなところです!
まるで空港のような
オシャレな駅です
大 みか 事 業 所にほど近 いJR日立 駅は、
2011年4月にリニューアルした話題スポット。
日立市出身の女性建築家 妹島和世さんの
デザイン監修によるもので、全面ガラス張り
のアートな建物です。展望スペースのほか、
カフェも併設されているので、
お立ち寄りの際
には、
雄大な海を眺めながらのティータイムを
満喫されてみてはいかがでしょう。
匠の技を伝承。
2013年の技能五輪全国
大会では銅メダルを獲得しました
「スマートな次世代ファクトリー」に使用
する太陽光発電パネル
(440kW)
「 現場のIT化によって品質を極め、
新しい時代のモノづくりに
チャレンジしていきます」
こ
れからのモノづくりは、
ハード単品では
なく、製品やシステムを組み合わせ
た、全体のつながりで勝負していく時代にな
るでしょう。社会インフラとITの融合に取り組
むわれわれは、特にそうした環境変化に対
応することが必要です。
もちろんハードと
ソフトの融合も進むわけで、今後は、
その
大みか総務部
田上 ひかり さん
両方ができる人財の育成をはじめ、今
実践しているITと匠を融合した職場
づくりのさらなる推進、
さらに海外拠
拠点 DATA
株式会社日立製作所 インフラシステム社 大みか事業所
所 在 地 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号
(昭和44)
年
設
立 1969
交通、
鉄鋼、
産業、
上下水プラント等の
事業概要 電力、
情報制御システムの設計・開発・製造
点への展開も視野に入れ、
グロー
バル製造統括拠点の確立をめざ
していきます。
藤田 幸寿 さん
情報制御製造本部 製造部 部長
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10
Case Study
東邦大学医療センター 大森病院
http://www.omori.med.toho-u.ac.jp/
手書きした情報を電子データ化する
デジタルペンソリューションを防災訓練で活用し、
医療措置の迅速化を実証
誰でも容易に扱え、
手書き情報を
迅速に入力・管理・共有する
電子データ化できる
仕組みが必要だった
デジタルペンを活用
正確なデータの共有・管理を
実現。対策本部からの円滑な
指示が可能に
1925年に開院した東邦大学医療
こりやすかったりすることがわかりまし
んにご協力をお願いしたのです」
と語
センター 大森病院は、
東京都の災害拠
た。特に大量傷病者が発生する切迫し
ります。
点病院に認定されており、災害時には
た状況では、誰でも簡単に使える入力
城南地域の救急医療の拠点となります。
デバイスが必要です。
そこで注目したの
このため、
有事の際を想定し、
患者さんの
がデジタルペンでした」
と語るのは、院
受け入れや初期診断を行うためのトリ
長補佐 医療情報管理センター部長の
2013年11月16日に行われた秋季防災
アージ
(診察前に症状の緊急度を測り、
松裏 裕行氏です。
訓練は、東京で大地震が発生し、大森
治療の優先順位を決める方法)
を中
日立が提供するデジタルペンソリュー
病院に軽症・重症者が同時に50人ほど
心にした防災訓練を実施しています。
ションは、ペンに内蔵されたカメラが対
搬送されたという想定で行われました。
応用紙上の細かなドットパターンを読み
当日は医師・看護師のほか、
受傷模擬
取り、
そのデータを位置情報として認識
患者にふんした医学科や看護学科学
することで、
手書き情報を電子データ化
生と職員が参加。
トリアージ担当者がデ
「前回の訓練で、
トリアージ結果を
するものです。通常のボールペンと同じ
ジタルペンで、患者氏名や体温・血圧、
ノートPCで入力する方法を検証しまし
入 力の容 易さと効 率 性の高さから、
重症度などの情報を診療記録用紙に
た。
その結果、PCを使い慣れた人でな
窓口などの受付業務や、製造業の品
記載します。
この情報はデジタルペン
ければ入力速度が遅かったり、
ミスが起
質管理業務、流通業の発送業務など
処理用サーバで電子データ化され、
対
幅広い分野で導入されて
策本部や各エリア内のPCに自動的に
います。松裏氏は「日立の
集約。軽症=緑、
中等症=黄、
重症=赤、
デジタルペンソリューション
死亡=黒、
と色分けされたリストと集計
は消防機関などでも活用
結果が表示され、対策本部では、
この
されており、ハードウェアも
データをもとに、手術室や入院ベッド、
輸
ソフトウェアも信頼性が非
血の準備などの指示を各現場に出す
常に高 い 、
と判 断しまし
流れで訓練は進められました。
た。そこで災害時の有用
「大量傷病者が発生した際には、患
性を検証するため、
日立さ
者さん一人ひとりの症状とともに、数百
大量の傷病者が発生した際の
情報入力や管理の仕組みを検討
デジタルペンソリューションを活用したトリアージ訓練の様子
11
効果
発生した際、
患者さんの情報を
解決
課題
災害時に大量の傷病者が
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切迫した状況でも
容易に扱えるデジタルペン
東邦大学医療センター 大森病院
所 在 地 東京都大田区大森西6-11-1
設
立 1925年
(2013年10月1日現在)
職 員 数 1,993名
(内科・外科・感染症科)
/消化器センター
診 療 科 総合診療・急病センター
(内科・外科)
/循環器センター
(内科・心臓血管外科)
/呼吸器セン
ター
(内科・外科)
/糖尿病・代謝・内分泌センターなど
ふかん
人もの患者さんを俯瞰的に把握し、病
連携も図っていきたいで
院側の医師や機材といったリソースを
すね」
と期待を寄せる吉
いかに割り当てながら治療を行ってい
原氏。松裏氏も
「デジタ
けばいいか、
という情報共有を迅速に
ルペンからのデータで、
行うことが必 要です。従 来の訓 練で
有事の際の指揮命令系
使っていた手書きのトリアージタグでは、
統の一本化が図れるこ
そうした要求には応えられませんでした。
とがわかりました。
普段は
今回、
デジタルペンを活用し、
統計データ
デジタルペンを受付や診
がリアルタイムに更新される様子を見て、
療用に活用し、有事の
これは有用だと実感しました」
と語るの
際はトリアージに利用す
は、訓練を指揮した副院長 救急・災害
るなどしてコストバランスを計りながら導
挑戦している東邦大学医療センター
統括部 部長の吉原 克則氏です。
入していきたい」
と力を込めます。
大森病院。
その取り組みを、
これからも
また
「混沌とした状況下で何が起こる
医療措置の迅速化で、災害時により
日立は継続的な提案とソリューションの
かも検証目的の1つだったため、
デジタル
多くの命を救うため、
さまざまなIT活用に
拡充によって力強く支援していきます。
東邦大学医療センター
大森病院 副院長
救急・災害統括部 部長
教授
東邦大学医療センター
大森病院 院長補佐
小児科准教授
医療情報管理センター部長
吉原 克則 氏
松裏 裕行 氏
こんとん
ペンの使い方は、
あえて事前にトレーニン
グしませんでした。
しかし、
訓練当日は混乱
Step1
Step2
Step3
も少なく、
手書きした情報は、
電子データと
傷病者の氏名、
年齢、
性別、
住所などの
基本情報を入力
一次トリアージ
・傷 病 者を死 亡(黒)
、重 症(赤)
、中 等 症
(黄)
、
軽症(緑)に分類し記入。
・黒、
赤、
黄、
緑の各エリアへ傷病者を移送。
二次トリアージ
黒、
赤、
黄、
緑の各エリアで診察し
結果を記入
してシステムに吸い上げられ、
期待以上の
成果となりました」
と松裏氏は喜びます。
医師
トリアージでのデジタルペンの
有用性を実証
看護師 スタッフ
医師
記入
医師
看護師
記入
医師
医師
医師
記入
「デジタルペンはITリテラシーに関係
なく、有事の際も混乱なく利用できるこ
デジタルペン処理用
サーバ
とが実証されました。
日立さんには診療
記録用紙のフォーマット作成も含めて、
非常に手厚いサポートをいただき感謝し
ています。今後、
より専門的な情報記録
を行うための拡張性や、
電子カルテとの
・各収容先は傷病者が
移送されるまでに、受入準備が可能
対策本部
Step4
・
トリアージ結果を統計データとして
リアルタイムに確認
・各収容先へ医師や機材の配備を指示
各収容先
・検査室
・一般病棟
・手術室
・外来通院
・救命センター
東邦大学医療センター 大森病院での防災訓練で使用したシステムの概要
お問い合わせ先
(株)
日立製作所 公共システム営業統括本部 カスタマ・リレーションズセンタ
http://www.hitachi.co.jp/pchannel-inq/
■ 情報提供サイト
http://www.hitachi.co.jp/tegaki/
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12
「マネージド・セキュリティ・サービス」
で
高度化するサイバー攻撃にもすばやく、かつ柔軟な対応を実現
ソリュ ー ション・サ ー ビ ス・プ ロ ダ クト
企業をはじめ、
官公庁・自治体などへのサイバー攻撃が年々、
複雑化かつ巧妙化しています。
そこで日立は、
社内システ
ムだけでなく仮想化技術を活用した外部のクラウド環境でも、
サイバー攻撃などに対するセキュリティ対策をトータルに
支援する
「マネージド・セキュリティ・サービス」
を提供しています。
標的型攻撃への対応強化や、
クラウド環境も含めたセキュリティ強化を図りたい
対象ユーザー 企業や官公庁・自治体、大学など。
特 徴
お客さまの「経営」
「提供サービス」
「システム環境」
を守るセキュリティ対策。
特に
「運用」
フェーズでの動的対策で、侵入の早期検知と対処でセキュリティを強化。
企業をはじめ、官公庁・自治体などの
の新ラインアップとして、高度化するサイ
染させるような標的型攻撃の防御対策と
公的機関に対するサイバー攻撃が、
世界
バー攻撃へのセキュリティ対策をトータ
しては、
企業内でセキュリティの専門家を
中で問題になっています。特に最近は重
ルに支援する
「マネージド・セキュリティ・
育成したり、24時間365日の常時監視・
要情報の不正な取得を目的に、特定の
サービス
(以下、MSS)」
の提供を開始し
運用体制を構築したりすることが必要に
企業や組織を狙った「標的型攻撃」が
ました
(図1)。
なります。
増えており、
事業や組織の運営に多大な
また現在、企業などにおける情報シス
外部の専門家に委託して
運用フェーズのセキュリティを強化する
MSSのニーズが拡大
影響を及ぼしかねない情報流失も発生
しています。
複雑化かつ巧妙化する標的型攻撃
テムは、
「オンプレミス」
と呼ばれる自社運
用型に加え、外部のクラウドサービスも活
用しているケースが増えています。
そのた
には、従来型のセキュリティ対策だけで
Webサイトの閲覧を通してマルウェアを
め、
システムの監視・運用対象の範囲が
は対応しきれません。そこで日立は、セ
感染させたり、不正プログラム付きのメー
広がっています。企業や組織にとってこ
ルを送り込んで開封と同時にウイルス感
うした対策を自社で行うことは、大きな負
セキュアプラザ
キュリティソリューション
「Secureplaza」
防御対象モデル
マネージド・セキュリティガバナンス
経営を守る
・サイバー時代に即したポリシー、BCP見直し
CISO / CIO
ナレッジ
・豊富なインテリジェンスに基づく情勢判断
情報システム
・迅速かつ的確なインシデント対応
事業部門
マネージド・チャネル・セキュリティ
サービスを守る
・お客さまサービスチャネルの可用性確保
外部クラウド
お客さまサービス
チャネル
(Web)
センサー網
など
・不正なアクセスからの保護
マネージド・プラットフォーム・セキュリティ
社内用システム
・
「入れない」
マルウェアの侵入防御
システムを守る
・
「広げない」侵入の早期検知と対処
監視・サポート体制
事業用システム
情報システム
部門
制御システム
・
「出さない」万一感染しても情報漏えいを防止
CISO:Chief Information Security Officer
(最高情報セキュリティ責任者) CIO:Chief Information Officer
(最高情報責任者)
図1 動的セキュリティ管理を実現
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オンプレミス環境
クラウド環境
①防御
仮想サーバプロテクション
①防御
仮想アプライアンス
セキュリティ機器
(UTM、IPSなど)
仮想サーバ
各種サーバ
クラウド基盤
ログ
②監視
③運用
②監視
③運用
日立セキュリティオペレーションセンタ
セキュリティイベント監視
インシデント対応支援
(CSIRT技術支援サービス)
CSIRT:Computer Security Incident Response Team
図2 オンプレミスとクラウドが混在する環境にも対応
担とコスト増加の要因となります。
日立のMSSでは、PDCAサイクルに対
そこで注目されているのが、専門的な
応した従来型のセキュリティ対策に加え、 えい防止などをスピーディに支援します。
知識とノウハウを持つ外部に委託する
MSSといったサービスです。
未知の脅威を可視化して、
迅速な対処でリスクを極小化
入防御や迅速な駆除、感染後の情報漏
「総務省における情報セキュリティ政策
さらに日立のMSSは、
オンプレミス環
の推進に関する提言」
(2013年4月5日情
境やクラウド環境、分散したクラウド環境
報セキュリティ アドバイザリーボード)
で
など、複合的なシステム環境に対しても
ウゥーダ
提言されたOODA
(監視・情勢判断・意思
統合的なセキュリティ対策と運用を支援
決定・行動)
ループという迅速かつ合理
します。
クラウド環境では困難だった個
日立が提供するMSSは、
こうしたニー
的な意思決定や施策を実現するための
別のきめ細かい対策を可能とする
「仮想
ズにお応えする最新のセキュリティソ
概念を新たに採用することで、特に
「運
サーバプロテクションサービス」、
「セキュ
リューションとして、
「お客さまの経営」
「お
用」
フェーズでの動的対策を強化します。 リティイベント監視サービス」
などを取りそ
客さまが提供するサービス」
「お客さまの
例えば、
お客さまのシステム環境にファ
ろえています
(図2)。
システム」
といった、事業の根幹をなす3
イアウォールやネットワーク侵入検知/防
これらのサービスを活用することでお
つの観点に対するサービスメニューを用
御、
ゲートウェイ
・アンチウイルスといった複
客さま企業は、
サイバー攻撃などに対す
意しています。
コンサルティングやセキュ
数の機能を備えるUTM※1アプライアンス
る情報セキュリティポリシーの策定から、
※2
リティ診断、技術支援、Webサイト保護、
やIPS などを導入し、
ネットワークや既
システム構築・運用に至るまでのセキュ
具体的な監視・運用サービスまで、
お客さ
存システムからの各種ログをリアルタイム
リティ対策を、全社の経営視点で一体
ま企業・組織に適したセキュリティ環境の
に収集します。24時間365日対応の日立
的に計画・運用することが可能となりま
構築と運用を支援し、
さまざまなサイバー
のセキュリティオペレーションセンタが、大
す。
日立はサイバー攻撃への備えを豊
攻撃から情報システムと事業運営を強
量のログから脅威の兆候を見つけ出し、
富な経験と実績で支援していきます。
固に守ります。
迅速な対処を行うことで、
マルウェアの侵
※1 Unified Threat Management:統合脅威管理
※2 Intrusion Prevention System:侵入防止システム
お問い合わせ先
(株)
日立製作所 サービスプロデュース統括本部 http://www.hitachi.co.jp/secureplaza-inq/
■ 情報提供サイト
http://www.hitachi.co.jp/secureplaza/
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14
初回面接をインターネットテレビ電話で行える
「はらすまダイエット/遠隔保健指導」
ソリュ ー ション・サ ー ビ ス・プ ロ ダ クト
「はらすまダイエット/遠隔保健指導」
は、
厚生労働省の特定保健指導ガイドラインに準拠した指導を日立がトータルに代行。
インターネットを介して利用でき、
場所や時間を選ばないサービスで特定保健指導の実施率をアップします。
対象者が遠隔地に在勤していたり、
日中は多忙なため初回面接が困難な対象者がいる健康保険組合。
対象ユーザー リーズナブルなコストで特定保健指導を実施したい健康保険組合。
特 徴
●夜間・休日を含むインターネットテレビ電話での初回面接も合わせた特定保健指導サービスが、
19,800円 /人
(税抜)
。
心疾患や脳血管疾患などにつながる
メタボリックシンドローム※ 1 の該当者は、
予備群をあわせて国内で約2,000万人
といわれています。
この対策として2008
年4月から始まったのが「特定健診・特
定保健指導」※2制度です。
しかし、指導で必須となる初回面接
保健指導を実施しやすくなります。
※1 内臓脂肪型肥満
(男性の腹囲85cm以上、女性の腹囲90cm
以上)、
かつ、高血糖、高血圧、糖質異常の3項目中2項目以
上基準値を超えた状態
※2 メタボリックシンドロームが、生活習慣病の大きな一因になっ
ているという学説に基づき、40歳以上のメタボリックシンドロー
ム該当者や予備群に生活習慣の改善を指導することを目的と
して実施する保健制度
夜間や休日でも
初回面接が可能
すべての保健指導を
日立がトータルに代行
本サービスでは、
日立が管理栄養士
などの資格を持った指導者を準備し、
イ
ンターネットテレビ電話での初回面接を
はじめ、参加者への継続支援、終了時
の時間を、業務によっては昼間に確保
本サービスでは、
インターネットテレ
の最終評価報告書(電子データ)作成ま
できなかったり、遠隔地の拠点に指導
ビ電話を利用して、参加者が自宅など
でをトータルに代行。指導者が不在の健
者(保健師、管理栄養士など)
を配備
からタブレット端末やPCで、夜間・休日
康保険組合でも、特定保健指導の実施
できなかったりという企業・団体も多く、 などを含め、都合のつく日時に初回面
が可能となります。
(特定保健指導機関番号※3:1321000109)
特定保健指導をなかなか始められな
接を受診できます。
目標設定画面を双
いといった課題がありました。
方の端 末 上に表 示して、参 加 者と指
なお、
本サービスはクラウド
(SaaS型※4)
そこで日立は、ITを活用した、遠隔
導者がお互いの表情を確認しながら
で提供されるため、健康保険組合は新
地 から初 回 面 接も実 施 可 能とする
実施できるため、対面で面接している
たなシステム構築やサーバの設置が不
2013年8月の厚生労働省の規制緩和
のと同等の質を確保できます(図1)。
要です。
を受け、
クラウド型 健 康 支 援サービス
なお、初回面接の日時予約も、Web
また、
価格は、
参加者1人あたり19,800
「はらすまダイエット」のラインアップに、 上から24時間いつでも指導者のスケ
15
行うことが可能です。
円
(税抜)
で提供します。
インターネットテレビ電話で初回面接を
ジュールを確認しながら容易に行えま
日立は今後もクラウド型健康支援サー
実施するほか、指導を日立がトータルで
す( 図 2 )。初 回 面 接 後は、参 加 者が
ビス
「はらすまダイエット」
の機能強化や
代行する
「はらすまダイエット/遠隔保
「はらすまダイエット」
を活用した、減量
サービス拡充を図っていきます。
健指導」
( 以下、本サービス)
を追加し
を支援するためのアドバイスを定期的
ました。本サービスにより、初回面接が
にメールで送 信 。適 切な指 導 のもと、
※3 健康保険組合などから特定保健指導の委託を請ける機関は、
特定保健指導機関として登録することが厚生労働省より義務
付けられており、特定保健指導機関として登録した機関に付
与される番号
困難な企業や健康保険組合が、特定
効 率 的に減 量や生 活 習慣の改 善を
※4 サーバ上で稼働させたソフトウェアの機能を、
ネットワークを通じ
て利用できるサービスとして提供する形態のこと
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初回面接画面
面接予約画面
*指導者の画像は、
はめ込んだものであり、実際の指導者とは異なります
図1 初回面接画面例:減量や生活習慣改善に向けた目標設定画面を
参加者と指導者双方の端末上に表示
図2 日時選択画面例:初回面接の日時を容易な操作で予約可能
「はらすまダイエット」
とは
「内臓脂肪を減らし、生活習慣病のリスクを減らす」
ことを
モチベーションを維持できるのも大きなポイントです。
目的に、忙しい人でも日常生活での少しの工夫によって無
なお、
日立グループの社員が「はらすまダイエット」
を利用し、
理なく続けられる手法として、
日立健康管理センタの中川医
2013年3月時点の結果として、50.2%の参加者は体重の
師によって考案されたプログラムです。参加者は食事や運動
5%以上の減量に成功し、71.6%がメタボを解消。成功者を
の目安を100kcal単位で示した
「100kcalカード」
を使い、
追跡調査した結果、94.0%に健康診断の検査値に改善が
90日間で体重の5%減量を目標とした生活習慣の改善に
*
見られました。
取り組みます。指導者から届く定期的な支援メールによって、
*株式会社日立製作所 日立健康管理センタでの実施結果(参加者は累計 1,400 名以上)
お問い合わせ先
(株)
日立製作所 公共システム営業統括本部 カスタマ・リレーションズセンタ
http://www.hitachi.co.jp/pchannel-inq/
■ 情報提供サイト
http://www.hitachi.co.jp/harasuma/
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16
基幹システムを安心してクラウド化できる
高信頼のプラットフォームリソース提供サービス
「サーバサービス(Standard 2.0モデル)」
ソリュ ー ション・サ ー ビ ス・プ ロ ダ クト
仮想サーバのCPUやメモリー、
データディスクなどのシステムリソースをクラウド上で柔軟に利用できる高信頼のサーバ
ハ ーモニ ア ス
クラウド
サービス。
日立クラウドソリューション
「Harmonious Cloud」
のPaaS※1サービスとして提供します。
オンプレミスと変わら
ないきめ細かな統合監視や、
オンデマンドでのバックアップサービスも用意しています。
※1 Platform as a Service
対象ユーザー
特 徴
基幹業務のクラウド化を検討されているお客さま。
SAP®システム向けに最適化された環境を必要とされているお客さま。
I/O※2性能を確保したデータディスク
(IOPS※3指定型データディスク)
や、
システム監視の項目や方法を
カスタマイズできる柔軟性の高いサービスで、お客さま企業の基幹業務の安定運用を支援。
※2 Input/Output ※3 Input Output Per Second
コズミネクサス
、
ノンストップデータベース
企業システムのクラウドコンピューティ 「Cosminexus」
死監視・ログ監視・リソース監視・プロセ
ハイアールディービー
、
統合システム運用管理
「JP1」
ングへの移行が進展しています。
しかし 「HiRDB」
ス監視)
や通知方法の設定を柔軟に行
依然として、
ミッションクリティカルな基幹
といったミドルウェアを、
仮想サーバにオン
えるほか、任意のタイミングでデータディ
システムのクラウド化に慎重な姿勢をとる
デマンドでインストールして利用できます。
スクのバックアップや世代管理が可能な
サービスも用意しています。
企業が少なくありません。その理由とし
て、
(1)
システムリソースの柔軟性が不十
お客さま企業の業務運用に
合わせたサービスも拡充
このほか、SAP ®システム向けに最適
化された基幹業務クラウドスイートも提
分なサービスが多いこと、
( 2)監視項目
の設定やバックアップの頻度など、企業
また、
基幹業務用のデータベースサーバ
供。
基幹システムの安定稼働を最優先に
独自の業務運用に対応するカスタマイズ
などI/O処理量の多いシステムでは、
I/O
実現する信頼性と可用性を追求しました。
が難しいことなどが挙げられます。
性能を確保したデータディスク
(IOPS指
こうした特徴を備え、基幹システムを安
定型データディスク)
の利用が可能です。
心してクラウド化できるサーバサービス
機能強化で基幹システムの
クラウド化に対応
さらに、お客さま企業のシステム運用要
件に応じて、仮想サーバの監視項目
(生
(Standard 2.0モデル)
を、
お客さま企業のビ
ジネス競争力の強化にお役立てください。
そこで日立は、以前から提供してきた
プラットフォームリソース提供サービス
お客さま
Harmonious Cloudセンタ
仮想サーバ
(Standard 2.0)
(PaaS)
の機能を強化した
「サーバサー
オンデマンド・ミドルウェアサービス
ビス
(Standard 2.0モデル)」
を開発しま
オンデマンド・サーバサービス
した。
その特徴は、基幹システムのクラウ
ド化に必要な柔軟なリソース配備とI/O
セルフサービスポータル
画面操作
CPUコア追加
ネットワーク
メモリー追加
専用オプション
性能、
システム運用のカスタマイズ性を
データディスク追加
ストレージ
IOPS指定型データディスク
確保したことです。
Standard 2.0モデルは使いやすいセル
サーバ
OS選択
(Windows®またはLinux)
仮想サーバ追加
システム統合監視基本サービス
監視項目設定
生死監視
定義ファイルのアップロード
自動通知
ログ監視
リソース監視
プロセス監視
稼働統計レポート
フサービスポータルを利用して、
お客さま自
データディスクオンデマンドバックアップサービス
身が必要な時にCPUやメモリー、
データディ
コマンド実行、
ジョブ管理と
連動し自動実行
バックアップ実行
バックアップ
リストア
スクなどのリソースを柔軟に追加・削除でき
ます。
また、
クラウドサービスプラッ
トフォーム
プラットフォームリソース提供サービス
「サーバサービス
(Standard 2.0モデル)」
お問い合わせ先
(株)
日立製作所 クラウドサービス事業部
http://www.hitachi.co.jp/cloud-inq/
17
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■ 情報提供サイト
http://www.hitachi.co.jp/cloud/
世代管理
?
かる
よくわ
?
キーワード解説
S D N(Softwa r e - D e fi n e d
Q.
Networking)
企業内だけに留まらず、広域ネットワークのさまざまな要素
SDNとはどのような技術なのですか?
を総合的にSDN化するといった、
日立も参画する研究開
ネットワーク機器を制御するソフトウェアを用いて、
ネット
発プロジェクト
「Open Innovation over Network
ワークの構成や機能を自動的に設定・構築・変更する仕
Platform」
(愛称:O3プロジェクト)が昨年9月から始まって
組みを実現するための新しい概念です。
います。
Q.
Q.
なぜ今、SDNが注目されているのですか?
SDNが実現すると、ユーザーにはどのような
メリットがありますか?
ネットワークの設定・構築は人手で行うことが多く、非常に
まず、
データセンターや企業ネットワークの運用管理の省
手間と時間がかかります。
また、
ネットワーク機器ごとに設定
力化やコスト削減が可能になります。
また、
システムの構
方法が異なるなど、専門的な知識も必要です。SDNが注目
築・拡張をスピーディに行えるようになるため、
ビジネスの変
されているのは、
これまで人手に頼っていたネットワークの設
化に即応するIT環境を実現できます。
定・構築を自動的に行えるようになるからです。
このSDNは、
Topics&Information
「リテールテックJAPAN 2014」開催のご案内
開 催 概 要
会期:2014年
3月4日(火)∼7日(金)
10:00∼17:00[最終日のみ16:30]
2014年3月4日
(火)
∼7日
(金)
の4日間、
東京ビッグサイトで第30回流通情報システム
総合展
「リテールテックJAPAN 2014」
が開催されます。
日立グループでは、
お客さまのオムニチャネル戦略を成功に導くために、各種ビッグ
会場:東京ビッグサイト[東1・2ホール]
主催:日本経済新聞社
http://www.shopbiz.jp/rt/
データ利活用ソリューションを核にO2O支援ツールなどを幅広くご紹介します。
皆さまお誘い合わせのうえ、
ぜひ日立グループブースにご来場ください。
http://www.hitachi.co.jp/rtj2014/
出 展 製 品
オムニチャネルソリューションコーナー
量販店コーナー
流通分析ソリューション
高速データアクセス基盤「Hitachi Advanced Data Binder プラットフォーム」※
小売向けソーシャルCRMソリューション
「ReBee」/他
対面受注登録タブレット
(ギフト他)
FutureStage 量販店向け本部店舗システム
タブレット生鮮発注システム/他
専門店コーナー
物流・共通コーナー
専門店向けトータルシステム
「HITRMD Web」
美容室・サロン向け顧客管理・売上管理システム
「Salon's Mate」
統合物流管理システム
「HITLUSTER」
宅配事業者向け輸送管理ソリューション/他
※ 内閣府の最先端研究開発支援プログラム
「超巨大データベース時代に向けた最高速データベースエンジンの開発と当該エンジン
を核とする戦略的社会サービスの実証・評価」
(中心研究者:喜連川 東大教授/国立情報学研究所所長)
の成果を利用
● 本誌記載の他社登録商標
※ SAP、
および本文書に記載されたその他のSAP製品、
サービス、
ならびにそれぞれのロゴは、
ドイツ
およびその他の国々における SAP AGの商標または登録商標です。
※ Windowsは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商
標です。
※ Linuxは、
Linus Torvalds氏の日本およびその他の国における登録商標または商標です。
出展内容は、
予告なく変更になる場合がございますので、
あらかじめご了承ください。
●本誌記載の内容について
社外からの寄稿や発言は、
必ずしも当社の見解を示しているわけではありません。
画面表示をはじめ、
製品仕様は改良のため変更することがあります。
はいたっく 2014.2
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道 ∼Street∼
カスカウルシュ氷河とクルアニ国立公園
(カナダ)
ユーコンの西方、カナダ最高峰のマウント・
ローガンを筆頭に5000メートル級の山が連な
るクルアニ国立公園。研ぎ澄まされた山肌を
もつ高峰の谷間を、巨大氷河カスカウルシュ
が流れ落ちている。
まさに、
「氷河がつくり出し
た道」である。表面に描かれた黒い線は、氷河
の2つの流れが合流する際に、間にある土砂を
巻き込むために生まれるという。幾筋もの描線
は、高所からの長い距離を何度も合流を繰り
返しながら旅してくる、
アラスカ・カナダ国境地
帯の氷河ならではのものだ。セスナ機を2日
間にわたりチャーターして、ようやく撮れた一
枚である。
写真家
富井 義夫 Photographer・Tomii Yoshio
■ ホームページにて
「フォトギャラリー世界遺産」を掲載中
http://www.tomiiyoshio.com/
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