研究室探訪

Knock the door
!
!
Knock the door
食環境科学科研究室探訪 2
農業・食 食品流通経済学研究室 教授 野島直人 食料システムの経済を分析する
多様化、高度化した食生活は、原料生産、加工、流通、消費に至る食料の
流れの中で、生産者と拡大する食品産業(製造、卸売、小売、外食・中食産
業等)の活動に支えられ、今、食品産業なしには成り立たなくなっています。
食品流通経済研究室では、フードシステムの主要な担い手である食品産業
の市場および流通構造を中心に研究しています。
エコ・環境 生体分子制御研究室 教授 福森 文康
外界刺激に適応するための生物の仕組み
微生物
細菌は非常に小さな生物ですが、環境の変化を感知しそれに適応するた
めの巧妙な仕組みを持っています。それらは、高等生物の機構のプロトタイ
プと考えられるものや、それに匹敵するものであることも多くあります。細菌
の環境応答機構を研究することで、細菌の衛生面での制御技術や工業的
な利用法の開発を試みています。
タンパク質の二次元電気泳動解析
分子病態栄養学研究室 教授 矢野 友啓
日本の健全な超高齢社会を目指して
健康・医療 健康寿命を平均寿命に極力近づける 有効な方法論の構築を目指して ヒト 健康寿命を延ばすことができてはじめて、日本の超高齢社会を健全化する
ことができます。この目標に向かって当研究室では、がんを中心とした各生
活習慣病の病態を分子レベルで解き明かし、食品由来の機能性成分の潜
在力を有効利用して実効性のある生活習慣病の予防・治療法の構築を試
みています。
食物科学研究室 教授 吉江 由美子 食物の持つ様々な機能を解明し機能性食品を開発しよう
農業・食 ヒト 食物の持つ有用性は抗酸化、抗ガン、抗疲労など様々です。これらの機能
性を持つ成分を分析すると同時に機能性成分が組み合わさったらどのよう
な効能を発現するのか明らかにし、それら機能性を有する食品として加工
品を試作し、食品として受け入れられる味や形態を有している事を官能検
査によって明らかにすることを試みています。
光食環境科学研究室 教授 和田 直久 光は生物の情報伝達や体内エネルギー生成の手段 健康・医療
農業・食
微生物
植物
ホタルやキノコの生物発光反応の電子励起状態生成機構においては酸素
要求性反応が多く見られますが、その発光メカニズムの詳細は分かってい
ません。そこで、この機構を分子レベルで解明し、その知見を踏まえて酸化
劣化とも考えられる老化や発ガンなどの疾患に対する光効果についての応
用研究を目指します。
ホタルの明滅機構のモデル
Knock the door
食環境科学科研究室探訪 3
食品栄養学研究室 准教授 太田 昌子 実学に基づく食品開発、そして栄養管理の実践
健康・医療
ヒト 材料
アスリートの食習慣について検討したり、アスリートの疲労骨折を予防するた
めに、バイオマーカーを特定して栄養管理に応用できるように検討していま
す。また、食品開発においては、マーケティング、品質の維持、流通経路の
確保は重要な要素であり、この3本柱が揃わないとヒット商品は生まれませ
ん。食品会社の食品開発の手助けを行っています。
生物情報学研究室 准教授 玉岡 迅
農作物の産地判別法を開発する
農業・食
植物
植物が栽培されるとき、生長した植物に含まれる無機元素は栽培土壌から
取り込まれる。栽培土壌が違えば、無機元素組成に差が生じる。そこで、い
ろいろな栽培地の農作物の無機元素組成を調べ、その差を統計的手法で
解析することで、「国産」と産地偽装している外国産の農作物を見分ける産
地判別法について研究しています。
糖質生命機能科学研究室 准教授 宮西 伸光
生命が何故”糖”を採用したのか
健康・医療農業・食
動物植物
太古地球において、糖(と呼ぶに相応しい形態のもの)はおそらく様々な状
態で 存在していました。そのような糖が、ある時、生物によって取り込まれ
(食され)、より使いやすい状態に変換させたり、結合させたりして利用され
る様になり ました。そのような“糖”の様々な構造と機能について研究してい
ます。
教養教員
科学教育研究室 教授 柄山 正樹
身近な事柄から展開する科学教育教材の研究
教職
中・高の理科の授業に使える、比較的簡単に実施でき、身近な科学に潜む
事柄や現象を解明できる教材の開発を行っている。主なテーマは、「簡単な
アルコール発酵の検出」、「UVカット化粧品の効果」、「身近なものを使った
二酸化炭素」、「樟脳舟の科学を探る」、「身近なものを使って手軽に時計反
応」、「顕微万華鏡の製作」である。
エコ・環境
健康スポーツ科学・保健学研究室 准教授 高橋 珠実 健康・医療
○○
ヒト 運動・スポーツ実践を通した健康づくり法
「運動」、「環境」、「生涯を通じた健康づくり」をテーマに様々な視点から研
究を行っています。「紙飛行機を用いた運動遊びに関する研究」や「運動と
免疫機能に関する研究」等、こころの健康や健康の維持増進などをねらい
とする研究、運動・スポーツ実践を通した健康づくりとその有効な指導法等
について研究を行っています。
Knock the door
食環境科学科研究室探訪 4
応用生理学研究室 講師 大上 安奈
全身を巡る血液の流れとそれを流す血管の働き
健康・医療
ヒト 材料
静脈は血液をためやすい性質があるため、安静にしている時は全血液量の
約60%が静脈血管に存在しています。一方、運動時など体に血液がたくさん
必要な場合、静脈は血管を硬くして、血液を心臓に還しやすくする性質もあ
ります。そのような静脈血管の反応や調節の仕組みをヒトを対象に調べてい
ます。
生体光センシング研究室 助教 Uma Maheswari Rajagopalan 光の特性を用いた生体用計測技術開発 農業・食
教養 健康・医療
植物
ヒト 脳の仕組みを知るためには脳の活動中の様子を計測する技術が欠かせな
い。必要とされる技術は細胞から細胞集団を含む広いスケールでの脳活動
の画像化である。私は英会話中の受講生の実際の脳活動の様子を近赤外
光脳機能画像化技術を用いて明らかにし、脳科学に基づいた効果的な勉
強法などへの応用研究を行っています。
保健栄養学研究室 助教 吉﨑 貴大 朝食を食べることは体内時計に関わるのか
健康・医療
動物
ヒト 食生活を工夫することで、体内時計の乱れを適切な状態へと改善できる可
能性があります。今後も管理栄養士としての人間栄養学の視点を軸とし、基
礎的な因果の解明から実生活への還元を将来的な目標に掲げ、心身の健
康に対する食生活面からのアプローチ法を検討していきます。
卒業研究テーマの例
・非平衡蒸気検出型ニオイセンサの開発
・コメの芽部における糖鎖構造解析
・コメの元素組成による産地判別の試み
・世界の国々の主食と食文化の関連について
・ヤコウタケ菌糸の青色化の条件検索
・ギョウジャニンニクの機能性に関する研究
・検知器を用いたアルコール濃度測定
・植物粉末及び加工食品中での抗酸化能分析
・微生物制御御因子の惣菜類消費期限延長に及ぼす影響
・コンビニエンスストアの食品分野におけるPB商品戦略
・前立腺がんの予防・治療に有効な標的分子の特定
・アカモク入り中華麺のアルギン酸保持効果の検討
・ジャガイモスナック菓子における遺伝子組換え表示の検証
講義・実験・校外活動風景
授業
学生実験
工場見学
Knock the door
.10
-.35 **
.25 **
.31 **
.51**
-.25 **
.58 **
.20
*
.34 **
−共分散構造分析−
!"#$%$&
"#$%$$'
(K, Mg, P, Fe, Zn)
(Na, Cl, Ca)
Mg, P, Zn
Na, Ca
Knock the door
健康栄養学科研究室探訪 2
調理学研究室 准教授 飯島 久美子 ハッショウマメの普及を目指して
健康・医療農業・食
ハッショウマメの利用
ヒト
ムクナ属マメの一種であるハッショウマメは L-3,4-dihydroxyphenylalanine
(L-DOPA)が含まれるため、調理品として利用するためには除去あるいは制
御が必要です。そこで、調理方法を組み合わせてL-DOPA量を制御しつつ、
おいしくかつ機能性の高い調理品の開発を目的に研究しています。
花
莢
エコ・環境
分子微生物学研究室 准教授 藤澤 誠 食品-微生物-ヒトの関わりを解く
微生物
本研究室では、食品-微生物-ヒトの関わりに興味を持って研究しています。
ヒトの健康を真に理解するためには、腸内細菌や皮膚常在菌などのヒトと共
生する微生物や食品に含まれる微生物、さらにはヒトに病気を起こす微生
物も含めた統括的な理解が必要です。最近は微生物の多様性と食品微生
物の薬剤耐性に興味を持って研究しています。
健康・医療
予防医学研究室 准教授 宮越雄一
活性酸素による健康影響評価
ヒト
活性酸素は生体内の構成成分を傷害し、発がん、糖尿病、動脈硬化症な
どを引き起こすことが報告されています。活性酸素による酸化ストレス状態
を早期に把握するバイオマーカーを用いることが病態把握のためにも重要
です。研究室では、健康食品やサプリメントなどを用いることにより抗酸化能
の評価について行っています。
講義・実験・実習風景とオリジナルハンドブック
食品学Ⅰ(1年生)
調理学実習Ⅰ(1年生)
微生物学実験(2年生)
教養教員
教養
イギリス・ルネッサンス文化研究室 教授 五十嵐 博久
シェイクスピアの作品研究
板倉キャンパスの英語教育プログラムのコーディネートを担当しています。
専門的には、シェイクスピア作品の本文編纂、上演方法、そして批評につい
て、十八世紀以降における受容史の中でそれらがどのように変容してロマン
主義の時代へと継承されたのかについて調査研究を行っています。
健康栄養学科オリジナル
「管理栄養士ハンドブック」