佐藤海二研究室

8 教授・准教授・講師の専門分野と研究内容
佐藤海二研究室
http://kaiji-www.pms.titech.ac.jp/
佐藤 海二 Kaiji SATO
機能創造講座 准教授 博士(工学)
専門分野
アクチュエータ、精密制御、精密メカトロニクス
ムの研究を進めています。そのために簡易かつ頑強で、小
研究室の特徴
型化に適した熱磁気アクチュエータを開発し、それを活用
製作と利用の両面から利便性の高い機械システムを実現
し、機械の活用範囲を広げ、快適な社会づくりに貢献する
するマニピュレータシステムの構成法を検討しています。
(C)超高加速高速メカニズムとその応用
ことを目指しています。そのために、高性能で製作や管理
生産効率が高くラ
が容易なアクチュエータや制御方法、メカニズムを明らか
ピッドプロトタイピン
にし、それらを利用した高性能機械システムの実現に取り
グに適した次世代の産
組んでいます。
業機械の実現を目指
し、現在の産業機械の
研究テーマ
性能を大きく上回る高
速なメカニズムとその
(A)微小物の組立・検査システム
応用の研究を行ってい
簡単な構造で小型化に適
超高速リニアモータ
し、新機能・利用法を可能と
ます。その一環として、
する運動システムを考案し、
加速度 100G、速度 10m/s を超える超高速リニアモータを製
その特性を利用して、生体を
作し、その高精度制御の研究を行っています。また高速回
含む微小物を加工・組立・検
転機構や高加速平面モータの研究にも取り組み、それらを
査に有用なシステムを実現す
組み合わせた超高速加工システムや超高速組立ロボットの
る研究に取り組んでいる。そ
実現を目指しています。
の一環として、
(1)使い捨て
可能なフィルム状可動子をも
(D)コンパクト高推力アクチュエータ 極薄モータ
感温磁性体と永久磁石を組み合わせたコンパクトで高推
つ、極薄で組み込み容易なステージや、
(2)液体の表面張
力なアクチュエータの実現方法について、研究を進めてい
力を利用して、微小物を自律的に位置合わせする方法(セ
ます。
ルフアライメント)について研究を進めています。
(E)実用的な高性能制御系設計法 誰にでも簡単かつ直観的な制御系設計を可能とする実用
的な方法の研究を行っています。現在リニアモータやボー
ルねじ機構、空気圧シリンダや人工筋で駆動される機構等、
様々な機構に適した制御方法を明らかにするとともに、更
なる改良を進めています。
教員から
セルフアライメントの様子
(B)熱磁気アクチュエー
タを用いたマイクロ
Finger
マニピュレータ
な特長をもつシステム実現にチャレンジしています。学生に
は基本的に、構想・設計・試作・実験・解析といった研究の
生物・生体やマイクロ
一連の過程を経験してもらいます。研究テーマは、学生と
マシン等微小物の検査・
相談して決め、新規テーマを立ち上げることもあります。興
組立等に適し、扱いやす
味がありましたら、是非見学に来てください。
いマニピュレータシステ
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物体が本来持つ物性や新技術を積極的に利用して、新た
熱磁気アクチュエータを用いたグリッパ