TDAS, UDAS入門 ~インストール&セットアップ~ ~IDL-VM環境でのGUIの使い方~ 地上多点観測データの総合解析による超高層大気研究会 @極地研(2012年8月10日) 田中良昌(極地研) 1 本講習の内容 TDASの概要 UDASの概要 UDASのインストール IDL Virtual Machine 環境でのGUIの基本 操作 2 TDAS(THEMIS Data Analysis Software suite ) 開発元 ・ UCB, UCLA 言語 ・ IDL データのファイルフォーマット ・ CDFフォーマット (一部、それ以外も有り) 特徴 ・ データファイルを自動ダウンロード ・ 時系列データの表示・解析のライブ ラリが多数整備されている。 ・ GUIあり。 ・ ERG衛星ミッションの解析ソフトウェ アとして、採用が決定。 http://themis.ssl.berkeley.edu/ 3 TDAS の特徴① データのダウンロード~読み込みが簡単。 データサーバー群 3つのコマンドだけでプロットまでできる。 SSL, Berkeley > timespan, ‘yyyy-mm-dd’ > thm_load_○○○ > tplot, ○○○ ユーザーのPC 2 自動でディレク トリを作成、整 理して保存 TDAS on IDL 3 ローカ ルHDD 1 インターネット越し に自動ダウンロード (by http) データをIDL上 にtplot変数と してロード 日時、欲しいデータ種を指定する だけで、①,②,③ を自動実行 THEMIS, GBO (ISASで大部分をミ ラー中) CDAWeb OMNI, ACE, Wind etc. WDC, Kyoto Dst, AU/AL 新データ1 新データ2… ユーザーは、データファイルがどこにあるか、どんなデータなのか、ファイル形 式が何か等を気にせず、解析ができる。 4 TDASの特徴② GUIを使ってIDL初心者でも比較的簡単に解析ができる。 5 TDASで可能な様々な可視化・解析ツール 時系列スタックプロット フーリエ変換 オーロラの2次元画像 ウェーブレット変換 6 TDASの解析の流れ ユーザーのPC データサーバー群 IDL ダウンロード データ読み込み プロット tplot変数 tplotコマンド CDFファイル ・メタデータ ・実データ loadコマンド 例) thm_load_fgm ※ tplot変数 • 実データ(スカラーやベクトルの時系列データ) • メタデータ(作成者、単位、データ構造、タイトル、X軸,Y軸の最大値, 最小値などの可視化属性等) を含む構造体。 7 TDASでロードできるデータの例 • • • THM_LOAD_ASI THM_LOAD_ASK THM_LOAD_GMAG ; THEMIS GBO ASI (All Sky Imager) ; THEMIS GBO ASK (All Sky Keogram) ; THEMIS GBO フラックスゲート磁力計 • • • • • • • • • THM_LOAD_EFI THM_LOAD_ESA THM_LOAD_FGM THM_LOAD_FBK THM_LOAD_FFT THM_LOAD_FIT THM_LOAD_PEEB THM_LOAD_PEEF : ACE_MFI_LOAD ; THEMIS EFI (Electric Field Instruments) ; THEMIS ESA (ElectroStatic Analyzer) ; THEMIS FGM (FluxGate Magnetometer) ; その他、THEMIS衛星データが多数。 : : : : : ; ACE衛星データ • • ACE_SWE_LOAD GOES_EP_LOAD ; GOES衛星データ • • GOES_MAG_LOAD LOAD_I8_MAG ; IMP8衛星データ • • LOAD_I8_PLA KYOTO_LOAD_AE ; 京大WDCの地磁気指数 • • • KYOTO_LOAD_DST LOAD_SO_??? LOAD_WI_??? : ; SOHO衛星 ; WIND衛星 : 探せば、もっとあります。 8 Help • • TDASのコマンドリファレンスが 書かれたHTMLファイル。 以下に置かれている。 tdas_7_00/idl/_tdas_doc.html udas_2_00_b2/_udas_doc.html 9 UDASとは? • UDASは、TDASのプラグイ ンソフト。 • IUGONETの所属機関が所有 する地上観測データをTDAS で利用することができる。 • UDASは、TDASの様々な機 能を使っているので、TDAS (及びIDL)に依存している 。 • ERG-SCと共同で開発。 UDAS, TDAS, IDLの関係 10 UDASウェブページ UDASウェブサイト:http://www.iugonet.org/software.html 最新バージョンは、v2.00.1 (for TDAS v7.00) 今年2月に本公開 を開始。 2011年5月にβバージョンを 公開してから、計4回のバー ジョンアップの後、2012年 2月に正式バージョンを公開 した。 11 11 UDAS v2.00.1のロードプロシジャの一覧 電波望遠鏡 レーダー 地磁気 12 UDASによるプロットの例 13 太陽電波 by IPRT Lバンド下部対流圏レーダー 境界層レーダー 赤道大気レーダー(EAR) 14 MUレーダー 流星レーダー MFレーダー ウィンドプロファイラレーダー 15 EISCATレーダー SuperDARNレーダー WDC地磁気指数 16 地磁気(昭和基地、アイスランド) 地磁気(210度地磁気観測網) 地磁気(MAGDAS/CPMN) 17 動画によるUDASの使い方の解説 18 UDASのインストール http://www.iugonet.org/software/install.html 最新のバージョンは、 ここからダウンロー ドできます。 日本語のインストール マニュアルがあります。 TDAS&UDASのインス トール動画が見られま す。 19 UDASのインストール (講習会バージョン) 20 UDASのインストール① 1. UDASをダウンロードする。 http://iugonet0.nipr.ac.jp/lecture/ から、講習会用UDAS(udas_2_00_b2.zip)を、好みの 場所にダウンロードする。 例えば、 ・Windowsの場合、C:¥Program Files¥ITT¥IDL71¥external¥ ・Macの場合、/Applications/itt/idl71/external/ 2. zipファイルを解凍する。 21 UDASのインストール② 3. IDLを起動する。 ・Windowsの場合、スタート→すべてのプログラム→IDL 7.1→IDL Workbench 4. パスの設定 (1) ウィンドウ→設定 (2) IDL→パス→挿入→(udas_2_00_b2を選択) (3) 左側のチェックボックスにチェック→上に移動→OK 5. 動作確認 (1) IDL> thm_gui (2) File→Load Dataで、 IUGONET Dataタブが表示されていれば、OK。 22 基本操作(コマンドラインによるプロット) 1. 2. 3. 4. IDL> thm_init THEMIS> timespan, '2006-12-14', 3 THEMIS> iug_load_gmag_nipr, site=‘syo’ THEMIS> tplot_names 1 nipr_mag_syo_1sec 5. THEMIS> tplot, ‘nipr_mag_syo_1sec' ① TDASを初期化。 プロンプトがTHEMISに変わる。 ② 日時の設定。 2006年12月14日から3日間。 ③ データのロード。 昭和基地の地磁気をロード。 ④ ロードされたデータを確認。 ここで表示されているものは、tplot変 数と呼ばれる。 ⑤ プロット。 23 IDL-VM環境でのGUI操作 24 VM実行ファイルをダウンロード 1. TDASのVM実行ファイルをダウンロードする。 http://iugonet0.nipr.ac.jp/lecture/ から、idlvm_tdas7_20120810.zipを、好みの場所にダウ ンロードする。 例えば、 ・Windowsの場合、C:¥Program Files¥ITT¥IDL71¥external¥ ・Macの場合、/Applications/itt/idl71/external/ 2. zipファイルを解凍する。 25 IDL Virtual Machineの起動① 1. ダウンロード&解凍してできた Idl_vm_tdas7_20120810 → thm_gui_new の順にフォル ダを開く。 2. thm_gui_new.savをダブルクリックする。 Thm_gui_new.savをダブル クリックする。 26 IDL Virtual Machineの起動② IDL Virtual Machine が起動する。 3. クリック TDASのGUIウィンドウ が立ち上がる。 27 基本操作(GUI)1 メインウィンドウ IDL> thm_gui または IDL> thm_gui_new で、まずGUIを起動。 File→Load Data を選択。 or このアイコン をクリック Load Dataウィンドウ を開く。 28 基本操作(GUI)2 Load Dataウィンドウ UDASをインストールしていれば IUGONET Dataタブが現れる。 ①日時を設定 2006-12-14 ~ 2006-12-16 ②観測装置を選択 geomagnetic_field_index 29 基本操作(GUI)3 Load Dataウィンドウ ④矢印を クリック 今回は、 Dst_index, *(all), * のパラメータを選択。 ③パラメータ を選択 30 基本操作(GUI)4 Load Dataウィンドウ データポリシーの表示 ⑤OKをクリック 31 基本操作(GUI)5 Load Dataウィンドウ ⑥ロードされた データが表示される。 ⑦最後にDoneをクリックして ウィンドウを閉じる 32 基本操作(GUI)6 メインウィンドウ Plot/Layout Options ウィンドウを開く。 Graph ↓ Plot/Layout Options を選択。 or このアイコン をクリック 33 基本操作(GUI)7 Plot/Layout Optionsウィンドウ ②ラインプロットの 場合はLineをクリック。 ③選択されたデータ が表示される。 ①プロットする データを選択。 ④OKを押してウィンドウを閉じる。 34 基本操作(GUI)8 メインウィンドウ プロットされた。 File→Load Data or を選択。 このアイコン をクリック さらに、データ を追加してみる。 35 基本操作(GUI)9 Load Dataウィンドウ ②mfiを 選択。 ①ACE Dataを選ぶ。 ④矢印を クリック ⑤ロードされた データが表示される。 ③h0, BGSM を選択。 36 基本操作(GUI)10 Load Dataウィンドウ ⑥sweを 選択。 ACE Dataを選ぶ。 ⑧矢印を クリック ⑨ロードされた データが表示される。 ⑦h0, V_GSEを選択。 37 基本操作(GUI)11 同様の方法で、昭和基地(syo)の地磁気をロードしてみる。 Geomagnetic_field_fluxgate を選択。 38 基本操作(GUI)12 Plot/Layout Optionsウィンドウ ①パネルを追加(削除)する 場合はここをクリック。 ③ラインプロットの 場合はLineをクリック。 ④選択されたデータ が表示される。 ②V_GSE_xを選択。 39 基本操作(GUI)13 同様の方法で、ACEのmfi、syoの地磁気データを追加する。 ⑤最後にOKをクリックして ウィンドウを閉じる 40 基本操作(GUI)14 メインウィンドウ プロットされた。 Analysis→Calculateを選択。 V_GSE_xの符号 を変えてみる。 41 基本操作(GUI)15 Calculate ウィンドウ ③V_GSE_xが追加 される。 ②矢印をクリック。 ①V_GSE_xを選 択。 42 基本操作(GUI)16 Calculate ウィンドウ ④数式を記入する。 ⑤Runをクリック。 ⑥V_GSE_x_newができる。 ⑦Doneを押してウィンドウを閉じる。 数式 "ace_h0_swe_V_GSE_x_new"= -1*"ace_h0_swe_V_GSE_x" 43 基本操作(GUI)17 ①Plot/Layout Optionsウィンドウを開く。 ②V_GSEを選択して、 Removeで削除する。 44 基本操作(GUI)18 Plot/Layout Optionsウィンドウ ④ラインプロットの 場合はLineをクリック。 ③V_GSE_x_newを選択。 ⑤OKを押してウィンドウを閉じる。 45 基本操作(GUI)19 メインウィンドウ プロットされた。 Analysis→Data Processingを選択。 V_GSE_xの符号 が変わった。 V_GSE_xの符号 を変えてみる。 46 基本操作(GUI)20 Data Processingウィンドウ ③選択されたデータ が表示される。 ①解析するデータ を選択。 ② ⇒をクリック。 ④解析方法を選択。 47 基本操作(GUI)21 ⑤パラメータを選択。 ⑥OKでウィンドウを閉じる。 48 基本操作(GUI)22 Data Processingウィンドウ ⑦計算されたデータ が表示される。 ⑧Doneをクリックして ウィンドウを閉じる 49 基本操作(GUI)23 再び、Plot/Layout Optionsウィンドウを開く。 ①パネルを追加(削除)する場 合はここをクリック。 ④追加されたデータが 表示される。 ③スペクトル表示の場合は Specをクリック。 ②プロットするデータを選択。 ⑤OKを押してウィンドウを閉じる。 50 基本操作(GUI)24 メインウィンドウ ダイナミックスペクトル がプロットされた。 X軸を変更する。 Graph ↓ X Axis Options を選択。 51 基本操作(GUI)25 X Axis Options ウィンドウ ②date:h:m を選択。 ①Annotationタブ を選択。 ③OKを押して 設定終了。 52 基本操作(GUI)26 メインウィンドウ Y軸が変更された。 53 小技集(GUI)1 メインウィンドウ 拡大、縮小 ここの矢印ボタン で、X軸を拡大、 縮小したり、スク ロールしたりでき る。 クリック&ドラッ グで、拡大、縮小 できる。新しい ページが開く。 54 小技集(GUI)2 メインウィンドウ 新しいページが開 いて、拡大された。 Edit ↓ Subset ↓ Marker (All panels) を選択。 55 小技集(GUI)3 メインウィンドウ Ctrl+クリック& ドラッグで、マー カーができる。 マーカータイトル を記入。 56 小技集(GUI)4 メインウィンドウ マーカータイトル が表示された。 57
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