アイリン株式会社 導入事例 - 大塚商会

CASE STUDY
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大
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ク
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を
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膨大な処理量の業務システム化に成功したアイリン
株式会社
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関
連
最
新
情
報
導
入
事
例
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処
理
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の
導
入
で
在
庫
の
精
度
向
上
と
アイリン株式会社
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心から
「買って良かった!」
と言ってもらえる商品を提供すべく、日々努力している
導入の狙い
正確な在庫のリアルタイムな把握、
タイムリーな売上状況の把握
●業種:総合アパレルメーカー
●事業内容:紳士・婦人・子供アンダー
ウェア、インナーとアウターウェア、
ナイティ、ニット製品の企画・製造・販
売・卸商社
●従業員数:132名(2008年11月現在)
導入システム
『SMILEie 販売・購買/会計/人事・給与』
(EOS/EDI、展示会システム)
承認システム『Advance-Flow』
グループウェア『EasyPortal』
BIツール『Business Objects』
O-CNET イーサVPN(基幹系)、
インターネットVPN(バックアップ回線)
導入効果
2008年11月取材
インナーウェア業界で全国4位の売上高
を誇るアイリン株式会社。ナイトウェアや
アウターウェアも幅広く取り扱う総合ア
パレルメーカーとして、国内はもとより、
中国でも事業展開するなど積極果敢な
ビジネスを繰り広げている。ITを積極
活用して、業務の合理化と収益チャンス
の最大化を追求。2003年に大塚商会
より導入した統合型基幹業務システム
『SMILEie』
によって、在庫の
“見える化”
とリアルタイムな売上集計を実現した。
本社と全国の拠点間を結ぶネットワーク
システムは、物流拠点の集約、在庫管理
業務などの効率化に結び付いている。
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物
流
機
能
集
約
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削
減
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実
現
導入事例 – 553
インナーウェアの準大手
創業50周年に向けて飛躍
在庫精度が飛躍的に向上。
物流センターの集約によるコスト削減。
決算処理の早期化
を提供できる従業員の育成に力を入
れてきた。その長年の粒々辛苦が、差
別化が図りにくいインナーウェア分野
アイリン株式会社(本社・名古屋)は
において、商品への信頼はもとより、
インナーウェアを主力商品とする総
アイリンという会社そのものへの信頼
合アパレルメーカーである。
につながっている。この真摯な取り
1968(昭和43)年の創業以来、
組みにより同社は着実な成長を遂げ、
「企業は人なり。人間力は商品力に勝
インナーウェア業界で国内売上高4位
る」という経営理念に基づき、消費者
(2007年『繊研新聞』調べ)の準大手
や取引先に喜ばれる情報やサービス
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塚
商
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という地位を確かなものにした。
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パ
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現在ではインナーウェアだけでな
務改善にも表れている。同社は業界
く、婦人・子供用アウターウェア、ナイ
の中でも積極的に業務のIT化に取り
ティなど幅広い商品を取りそろえ、約
組んできた。本社と各営業拠点、物流
300社にも上る得意先にはイオング
センターはもちろん、取引先をもネッ
ループ、しまむらグループ、セブン&
トワークで結んだオンラインシステ
アイ・ホールディングスなど、日本の流
ムを構築し、データの迅速処理と情報
通業界を代表する顔ぶれが並ぶ。
の共有化を実現してきた。
商品の企画から、製造・卸まで一貫
して行うことにより、同社ならではの
取締役
管理本部 本部長
オリジナリティを徹底追求。厳選した
林 篤男氏
中国の協力工場に製造を委託して、品
「在庫の精度が格段に向上したことが、何
よりの成果でした。大塚商会さんには、
今後も当社の業務内容にマッチする画期
的な解決策のご提案を期待しています」
質と価格の両面における競争力を追
求している。
同社が本格的な業務システムの見
直しに踏み切ったのは2003年。大
2005年には中国の青島市に全額
塚商会から統合型基幹業務システム
出資子会社の青島盛愛貿易有限公司
『SMILEie』を導入するところから始
を設立。隣接する縫製工場から商品
まった。その経緯について、林 篤男
を受け取り、検針・値札付け・梱包など
取締役 管理本部 本部長は「リアルタ
の物流業務を行い、日々30万枚にも
イムに在庫状況や販売状況を把握し
およぶ在庫のスピーディな出荷を実
て、無駄やロスのない営業を実現で
現している。国内では名古屋本社の
きる体制を目指していました。そのた
ほか、東京本部、大阪・福岡・札幌の各
めにはシステムの全面的な見直しが
支店と、
5大都市を結ぶ拠点網を形成。
不可欠であると判断したのです」と振
全国の小売業者にタイムリーに商品供
り返る。
給できる体制を整えている。
『SMILEie』の導入以前、同社はレ
創業以来40年間、確かな歩みを続
ガシータイプのオフコンで業務処理
けてきた同社の歴史は、それぞれの時
を行っていた。オフコンを操作でき
代の要請に合わせ、常に変化を遂げて
るのは専門の担当者のみであり、営
きた努力の積み重ねでもある。記念
業担当者が在庫状況を確認する際に
すべき
「創業50周年」
を視野に入れて、
は、各本支店に併設する物流センタ
同社はさらなる変化を目指している。
ーに行き、実在庫を目で見て把握す
林 憲志 代表取締役社長が次の10
るという状況だった。
年間のテーマとして掲げるのは「皆さ
また、当時の同社では受注時に在
まに『安心』
『満足』に加え、
『美』と
『健
庫を引き当てるといった慣習がなく、
康』をご提案させていただける総合ア
出荷時に商品が欠品していた場合、代
パレル企業」を目指すことだ。そのた
替品を出荷しておき、後から業務シス
めに、主力であるインナーウェア以外
テムの処理を行っており、これが実在
のラインナップをますます拡充させ
庫と帳簿在庫に大きなズレを生じさ
るとともに、既存の販売チャネル以外
せる一因となっていた。
での商品提供にも力を入れていく。
常に変化を求め続ける姿勢は、業
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在庫の“見える化”と
物流拠点の集約を実現
同社が導入した『SMILEie 販売・購
買』では、受発注状況に応じて刻々と
アイリン株式会社
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変化する在庫をリアルタイムに把握で
東京の2カ所に集約し、コストを削減
き、しかも情報システム担当者だけで
できたことも『SMILEie』導入の大き
なく、
営業担当などすべての関係者が、
な成果です」
と高御堂氏は語る。
それぞれの端末から随時確認できる。
また、各営業担当者が商品別、部門
同社では、
『SMILEie 販売・購買』
別売上データなどをもとに、分析や
導入を機に、営業担当者がそれぞれ
販売計画などの営業支援資料を作成
受注データを入力できる環境を整え、
しやすくなったことも画期的だった。
受注時には在庫と受注データを必ず
オフコンの時代は、専門の担当者に
引き当てることをルールとして定め、
その都度データを出力してもらい、さ
営業担当者に徹底を図った。
らに各自がExcelなどで編集しなお
していたが、
『SMILEie』なら、各営業
操作経験が少ない者もいましたから、
担当者がいつでも、必要な情報を自
最初は戸惑いがあったようです」と管
由に抽出できるため、タイムリーな販
理本部 財務経理部 財務経理チーム
売戦略の立案など営業効率の向上に
リーダーの高御堂 晃久氏は振り返
もつながっている。
関
連
最
新
情
報
管理本部 財務経理部
財務経理チーム リーダー
高御堂 晃久氏
「導入当初サーバを設置した旧・東京営業
本部は、大塚商会さんの事業所が近隣だ
ったため、
トラブルが発生しても迅速に対応
してくださったのがありがたかったですね」
導
入
事
例
-
「営業担当者の中には、パソコンの
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る。今まではシステム部門にまかせ
さら に 、同 社で は『 S M I L E i e 会
ていた処理を営業担当者それぞれが
計/人事・給与』も先立って導入してお
担うことになったので、負荷が増える
り、
『SMILEie 販売・購買』とのシーム
との認識から多少の反発もあったと
レスな情報連携によって、決算処理の
いう。
早期化なども実現している。
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そこで、導入前に高御堂氏を中心と
するプロジェクトチームを編成。各拠
点からもチームメンバーを集い、現場
多方面で合理化を実現
今後も積極的なIT投資を目指す
の理解を得られるよう丁寧に対処し
ていった。その結果、現在では帳簿在
導入から5年を経て、
『SMILEie』
は
庫と実在庫の誤差は実に1%未満に
同社に欠かせない存在となった。しか
まで改善された。また、棚卸の回数
し、導入に至るまでには苦労もあった。
も年4回から年2回に減らすことがで
取 扱 い の 中 心 が S K U( S t o c k
今後、カタログ通信販売、テレビショッピング、オンラ
イン通販などのチャネルを開拓していくという。
システム
構成図
きた。
「何より在庫精度が格段に向上
したことが、今回のシステム導入の最
大の成果です」
と林氏は語る。
物流センターへ足を運ばなくても
システム上で正確なリアル在庫を確
認できるようになったことは、同社の
物流体制の抜本的な見直しにも結び
付いた。
「遠隔地から在庫状況をパソ
コンで確認できるため、それぞれの拠
点で在庫を持つ必要がなくなりまし
た。かつては全国の各営業拠点に併
《凡 例》
S ERPシステム
SMILEie
A 承認システム
Advance-Flow
グループウェア
E Easy Portal
B BIツール
Business Objects
展示会システム
X(SMILEie連携)
EOS/EDI
D(SMILEie連携)
O-CNETイーサVPN
(基幹系)
中国
ファイアウォール
FMS NetScreen
札幌支店
SAE
インターネット
ホスティングサービス
アルファメールプラチナ
VPN網
展示会場
X
EOS/
EDI
パ
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情
報
インターネット
VPN(バックアップ)
福岡支店
SAE
大阪支店
東京本部
SAE
SAEBXD
東京物流センター
得意先
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名古屋本社
本社物流
S A E B X D センター
SAE
名古屋/
第2物流センター
SAE
七宝工場
AE
EOS/EDI
(サーバルーム)
S A E サーバ冗長化
アプリケーション仮想化
得意先
設していた物流センターを名古屋と
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CASE STUDY
導入事例 – 553
アイリン株式会社
Keeping Unit:在庫保管単位)数の
ーズに最適な帳票を出力したり、先に
多いインナーウェアである同社ゆえ、
導入済みの展示会システムと合わせ
オフコンから移行された商品マスタ
て、計画と実売結果の比較・検証など
は120万SKUにも上り、
1日に実行さ
に活用しています」と管理本部 業務管
れるトランザクションはなんと10万
理部 システムチームの黒井 庸介リー
件以上にもなっていた。
「よいものを
ダーは語る。
安く」をモットーにしている同社のイ
またグループウェアの
『Easy Portal』
ンナーウェアは、製品単価が低いた
で部署ごとに必要な情報を掲示し社
め通常のアパレル企業に比べ、同じ売
内での情報共有を促進したり、承認
上を得るための物量はその3∼4倍に
システム『Advance-Flow』により遠
上る。それを処理するトランザクショ
隔地においてもスピーディな決裁を
ンも必然的に桁外れの数になる。
行える環境を整えている。
データの移行作業そのものは大塚
2008年5月には、拠点間を結ぶ通
商会に依頼したこともあり、スムーズ
信回線をIP-VPNからO-CNETのイー
に処理された。だが、あまりにもデー
サVPNに変更。システム化の推進と
タ量が膨大であったため、当初は思
ともに通信量は拡大しており、十分な
うような処理レスポンスが得られな
速度と帯域を確保するための見直し
かった。そこで大塚商会があらためて
である。
「拠点間のデータのやり取り
サイジングを行った。現在ではトラン
が格段に速くなりました」と黒井氏は
ザクション数はさらに増えているが、
満足そうに語る。
問題なく処理できているという。
い、創業50周年に向けてさらなる変
するEOS/EDI(オンライン受発注シス
化を追求し続ける。
「お客様(小売業
テム/電子データ交換)の絞り込みを
者)のシステムは日進月歩で進化して
行った。以前のシステムでは、得意先の
おり、それに対応するためには当社の
求めに応じて、それぞれの形式に合わ
システムも常に見直しを図っていかな
せてEOSを構築しており、開発コスト
ければなりません。しかし見直しに
もばかにならなかった。そこで、どの取
はそれなりの費用がかかる。いかに
引先がどれだけのオンライン発注を行
コストを抑えながら、時代の要請に応
っているか投資対効果の見直しを図っ
えていくか。大塚商会さんからの『提
た。現在では約110社に絞り効率的
案』に期待しています」
と林氏。
先の中には、当社のようなアパレル企
実践している。
「BI(ビジネス・インテ
業も少なくないはず。複数のアパレル
リジェン ス )ツ ール の『 B u s i n e s s
企業がシステムを共同開発すれば、開
Objects』も大塚商会さんを通じて導
発コストを抑えることができるのでは
入しました。社員がPCに慣れてきた
ないでしょうか」と提案する。あらゆ
ことや、市場環境も大きく変化してい
る業界に精通する大塚商会のポテン
ることから、社員が求める帳票の中身
シャルに期待を込めているようだ。
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東京物流センターに設置されたサーバ。ストレージは
日本HPのEVAを使っている。
高御堂氏は、
「大塚商会さんの取引
同社は、その後も積極的なIT投資を
も日々変化しています。それぞれのニ
黒井 庸介氏
「イーサVPNの導入によって、拠点間の
情報のやり取りがスムーズになりました。
費用対効果を考えてもIP-VPNよりいい
ですね」
同社は今後も積極的なIT投資を行
さらに、導入時に
『SMILEie』
と連携
にEDIで取引を行っている。
管理本部 業務管理部
システムチーム リーダー
アイリン株式会社のホームページ
http://www.airin.co.jp/