L99H01 - STMicroelectronics

L99H01:DCモータ向け
HブリッジMOSFETドライバ(50∼500W)
May 2010
www.st-japan.co.jp/automotive
簡単・安全に DC モータを駆動
CO2 排出量削減規制に対応するために、多くの車載アプリケーションで、車両の軽量化に伴い、電子制御化が求
められます。その中でも大電力 DC モータには、柔軟性と拡張性に優れた H ブリッジ構成の MOSFET ドライバが
不可欠であり、パワートレインや安全装置、快適、利便性など、幅広いアプリケーションに対応できることが求
められます。ST マイクロエレクトロニクスの L99H01 は、実績のある L9903 と L9904 の後継となる H ブリッジ
MOSFET ドライバです。この製品は SPI 通信が可能であり、あらゆる診断機能と保護機能を備えています。また、バッ
テリ電圧が 6V に低下しても、標準またはロジック・レベルのパワー MOSFET に対して完全なゲート駆動機能を提
供できるため、新しいアイドリングストップ等のアプリケーションに最適な製品です。
VCC
M
制御
L99H01
SPI
L99H01 の特徴
n
n
n
n
n
n
n
n
ゲインをプログラミングできる(10/20/50)フロー
ティング電流センス・アンプ
2 つの電流センス入力
通常の MOSFET の駆動は Vbatt = 6V まで完全に RDS(on)
を維持
100% デューティ・サイクル
設定可能なクロスコンダクション保護時間
バッテリ逆接保護用 MOSFET のチャージ・ポンプ出力
PWM 動作:最大 30kHz
プログラミング可能なフリーホイール機構
n
n
n
n
n
n
MOSFET ドロップ電圧検知による H ブリッジの過熱
保護および短絡保護
フローティング・センス抵抗による負荷電流センス
ロジック電源:3.3V および 5V 互換
外部温度センサによる MOSFET 温度検知用のアナロ
グ入力
様々なデバイス設定とあらゆる診断機能用 SPI イン
タフェース
パッケージ
n
LQFP-32(7 × 7mm)
n
2
PowerSSO-36
L99H01 アプリケーション・ブロック図
Vbatt
逆極性保護
CP1+
CP1- CP2+
CP2-
CP
Vcc
Vs
チャージ・ポンプ
5 V / 3.3 V
TS / ACT off
Vcc
温度
センサ
過不足電圧検知
Vccd
GH2
コントロール
ロジック
EN
DIR
PWM
GH2
GH1
スリープモード
ウェイクアップ
SH2
CSN
MOSFET
コントロール
CLK
DI
DO
2x
ゲート・ドライバ
SPI
インタフェース
マイコン
SH2
SH1
GL2
M
Rs
GL1
SL2
ウォッチドッグ
SL2
SL2
TS/ACT
オフ制御
SL1
余熱&シャット
ダウン検知
ゲイン
CSI1+
CSI1-
CSO
アナログ
マルチプレクサ
差動電流
センス・アンプ
CSI2+
CSI2-
Rs
L99H01
GND GNDD
L99H01 の主な特徴の 1 つは、アプリケーションの柔軟性に優れていることです。多重化されたフローティング
電流センス入力を 2 個備えているため、ローサイド・パワー MOSFET のソース・パスとモータ・パスにセンス抵抗
を配置できます。ハイサイド・パスのドレイン電源ライン内の電流測定も可能です。また、この回路はしきい値
のプログラミングによって上限を設定できるアナログ入力を備えているため、検出ダイオードによる MOSFET ク
ラスタの PC ボードの温度測定も可能です。チャージ・ポンプは Vbatt 電圧より約 10V 高い電圧を供給し、バッテリ
逆接保護用 MOSFET を駆動します。
仕 様
動作ジャンクション温度
最大電源電圧
動作電源電圧(Vs)
Vs 時のスタンバイ消費電流
動作ロジック電源電圧
HV シグナル端子(Gxy, Sxy)
値
-40 ∼ 150℃
40V
6 ∼ 28V
5µA(最大値)@Tj < 25℃
3 ∼ 5.3V
-6 ∼ 40V
電流センス・アンプ入力電圧範囲(CSxy)
-4 ∼ Vs + 5V
ゲート・チャージ電流
1A(TYP 値)
パッケージ
PowerSSO-36
LQFP-32 / PowerSSO-36
LQFP-32 (7 x 7)
3
電気油圧式サイドブレーキ・システム図
Vbatt
STD100N3LF3
SPI
L99H01
M
DCモータ
ドライバ
電動油圧式
ブレーキ
STD95N4F3
マイコン
パワー
マネージメント
SPC560Bx
バルブ&
ポンプ・モータ
STD95N4F3
ドライバ
SPI
L99H01
M
DCモータ
ドライバ
サイド・ブレーキ機能は、油圧弁を駆動するブレーキ・モジュールの一部です。L99H01 は、ストール検出のため
の電流検知を含む DC モータ・ブリッジの駆動に最適です。ロジック・インタフェースは 5V/3.3V 互換であるため、
すべての 32bit マイクロコントローラに対応します。
テールゲート / スライド・ドア作動向け左右のモジュール・システム図
Vbatt
L4995
Vbatt
STD100N3LF3
ボルテージ
レギュレータ
STD95N4F3
SPI
データ・バス
LIN
トランシーバ
マイコン
L99H01
STM8
DCモータ
M
ドライバ
センサ
左モジュールへ
L9637
Kライン
インタフェース
モータ駆動式のテールゲートの普及が急速に進んでいます。DC モータは 2 個あり、テールゲートのバランスを
保つには、2 個のモータの同期をとる必要があります。また各電子回路は、メカトロニック・モジュール内に別々
に内蔵されます。L99H01 を使用することにより、負荷電流検知による過負荷やストール検出が可能です。
4
フロントガラスのワイパー・システム図
Vbatt
L4995
Vbatt
STD100N3LF3
ボルテージ
レギュレータ
STD95N4F3
SPI
データ・バス
L99H01
マイコン
LIN
STM8
DCモータ
トランシーバ
M
ドライバ
センサ
右ワイパーへ
L9637
Kライン
トランシーバ
このシステムは、LIN バスを介してゲートウェイ・モジュールと通信するメカトロニック方式を採用しています。
L99H01 は、バッテリ逆接保護を備え H ブリッジを駆動します。マイクロコントローラで左右のワイパーを同期
させるために、ワイパーの位置を検知します。
シートベルト・テンショナ・システム図
Vbatt
Vbatt
STD100N3LF3
L4995
ボルテージ
レギュレータ
STD95N4F3
SPI
データ・バス
L9616
マイコン
L99H01
SPC560Bx
DCモータ
CAN
ドライバ
トランシーバ
M
ADC
危険な運転状況になると、DC モータを駆動して電流モード動作に入り、予防安全システムが作動してシートベ
ルトを締めます。L99H01 の電流センス・アンプは、マイクロコントローラの AD コンバータ入力に電流の状態を
知らせます。
5
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(BRHMOSFET1008)