2013年8月号(PDF/2.04MB) - JICA

ベトナム事務所
年 月号
JICA
2013
8
今月のトピックス
(ベトナム事務所月報)
社会・生活の向上と格差是正
1. (日系中小企業海外展開支援普及・実証事業)*
(日系中小企業海外展開支援普及・実証事業)*「危
険物漏洩対策に係る技術の移転を伴う SF 二重殻タンク
の普及・実証事業」ミニッツ署名式
2.(日系中小企業海外展開支援普及・実証事業)*
(日系中小企業海外展開支援普及・実証事業)*「ICT
を駆使した医療連携技術移転協力型実証事業」
を駆使した医療連携技術移転協力型実証事業」ミニッツ
署名
7月31日、JICA、
バックマイ病院及
び ( 株 ) ViewSend
ICTで本実証事業
7 月 26 日、Dong MPI 副大臣、MOIT、公安省消防局等関
のミニッツ( M/M)
係者列席の下、森 JICA 所長、玉田同工業株式会社社長、
署名式が行われ
Thinh Petrolimex 社長の間で「危険物漏洩対策に係る技
ました。
術の移転を
日 本 は、 ベト ナ
伴う SF 二重
ムへの協力におい
殻タンクの普
て、保健医療分野
及・実証事
を重点分野として
業」のミニッ
位置付けています。その一環として、バックマイ病院に対
ツが署名さ
し、長年にわたり新病
、バックマイ病院の
強
れました。
化及び地 病院への
力強化等の
の活 は
昨年には、
協力と技術協力により実施されてきました。
危 険 物 貯蔵
本実証事業においては、バックマイ病院及び
ライト
地下タンクの
病院に医療用
保 ・
シス ム(PACS)を
す
案 件 化 調査
るとともに、医療 事スタッフを対 にシス ムの
及
を実施し、今
び維
に関する
を行う
です。PACSシス ム
年度から実証事業を開始することになりました。ベトナム
の
、同
等 れた
を
て、バックマイ
でも日系中小企業海外展開支援普及・実証事業の第一
病院の
及び地 病院の医療の
の
が
弾の案件です。
されることと、 者さんの医療 の
を
することが
ベトナムで現在主に利用されている地下タンクは、一
されます。
重殻のアスファルト塗装タンクで、火災等直接的な事故
に加え、漏洩による土壌汚染、水質汚濁、また、アスファ
日系中小企業海外展開支援普及・実証事業 2 年度
ルトに起因する健康被害等のリスクを抱えています。日 に
されたス ーム。日本の中小企業の れた
や
本では、環境保全・防災意識の高まりから、危険物貯蔵 技術をODAにより 上 の開 に活用することで、 上
地下タンクへの移行が進んでおり、その中でも、SF二重
の開 と日本
の活 化の
を るもの。
殻(鉄(steel)と繊維強化プラスチック(FRP))タンクのシェ
3.(
3.(
アが増え、玉田工業株式会社(本社石川県)はそのトップ
メーカーです。
7 月 1 日、
大 とファム・ ー・ルアン
本件は今後1年半かけて実施されますが、同社の技
省大臣により
支援
(JDS)の
公 の
術を活用し、ベトナム側関係者の啓蒙や技術力の向上
署名が行われたのと同 に、同省
協力局チ ン・
に寄与していきたいと考えています。
バ・
ット・ ン
局 長と 森所 長 が
与
に署名をしま
した。 これを け、
今年度は一 大 、
大 (
)、
大 (
)、
大 (
業) 、
大 (環
境)、 名
大 、
大 (
)、
大 (行 )の
6 分野 大 にて
3 名の
行
及び
者が
で
を行う
です。
署名式において、ルアン大臣より、2
年の事業開始
からこれまでに 36 名の
を日本に り しており、
ベトナムにおいて重 な
の 会を
、その
への
と事業の
に いて
が るとともに、
機能
各種 動
無償資金
サテ
画像 管 電送 テ
導入
従
象 テ 運営
持管理
研修 予定
テ
研修機能 時操作 優 機能 通じ
過負荷 方
格差 問題 改善
患
費 負担 減少
期待
(*)
:4
導入
キ
優 製品
途 国 発
途
国 発 経済 性 両立 図
無償資金協力)
無償資金協力)「人材育成支援無償(JDS
人材育成支援無償(JDS)
JDS)」贈与契
約の締結
8 谷﨑泰明 使
ヴ
教育訓
練
人材育成 無償
交換 文
時
国際
ャ
ヴィエ ズ
贈
契約
受
橋 学
国際基督教 学 経
済 広島 学 運
輸 九州 学 農
筑波 学
古屋 学
神戸 学 法律
明治 学 政
8 学 合計 0 若手 政官 研究
修士課程 研究 予定
000
4 留学生
送出
要 人材育成 機 提供 成
果 謝辞
継続 つ 要請 あ
方
棟建設
指導能
00
貢献 見込
要望 示
目指 国
ど 象
経済発
拡 つ
2 2 年までの工業化を
す同 において、
展
への
が
まれる分野な 対 分野の 大に い
て
が されました。
4.(円借款
(第 2 期)のキックオ
4.(円借款)
円借款)「地方病院開発事業」
フミーティング
7 月 30 日ダーラ
ット市における地
方病院開発事業(第
2 期)のキックオフ
ミーティングが開
催されました。保健
省の Nguyen Thi
Xuyen 副大臣を始
め、関連部局の代表
者、対象 10 病院の
関係者及びコンサ
ルタントのイーテ
ック社から 50 名が参加し、ベトナム事務所からは沖
浦次長が同席しました。
地方病院開発事業(第 2 期)の L/A は 2012 年 3
月 30 日調印され、2013 年 4 月にコンサルタントが選
定され、今回の会議はキックオフミーティングとして、
中央保健省のプロジェクトマネジメントユーニット
(CPMU)、対象 10 病院、コンサルタントのイーテック
社の間において最初の会議となりました。同会議でコ
ンサルタントより、インセプションレポート、調達の
規定等を紹介した後、中央の CPMU からベトナム側国
内の手続き、今後の計画について説明がされました。
会議に続き、コンサルタントチームは 10 病院を回
り、機材項目、スペックの審査及び入札図書の準備を
始めます。
5.(技プロ)
「中部高原地域における貧困削減のため
5.(技プロ)
「中部高原地域における貧困削減のため
の参加型農業農村開発能力向上プロジェクト」終了時
評価調査・第四回合同調整委員会(JCC
評価調査・第四回合同調整委員会(JCC)の実施
JCC)の実施
7 月 25 日、ザーライ省プレイク市にて終了時評価
調査の結果報告・協議を目的とした第四回合同調整委
員会が行われました。本プロジェクトは住民及び行政
官の能力向上を通して少数民族の生活向上のための
参加型開発モデルを提示することをプロジェクト目
標として 2009 年 1 月
より実施されており、
現在 4 年半が経過した
ところです。今回の終
了時評価では、プロジ
ェクト活動を評価す
るとともに、残りのプ
ロジェクト期間です
べきことをカウンタ
ーパートと確認する
ことが主な目的です。終了時評価調査団は、JICA ベ
トナム事務所沖浦次長、Mai Anh 職員、農業農村開発
省経済協力・農村開発局ヒエン副局長らから成り、カ
ウンターパートを対象とした評価ワークショップ
協議を行いました。評価結果は、 プロジェクト目標
はプロジェクト終了時までに達成が
まれる とい
もので、調査団から今後の活動に対して、
者の
活
、 地
の 及活動を
とするこ
言
と等が提 さ
れました。今
後はこれまで
の活動の成果
を の地
及すべ 、
プロジェクト
の
をまと
めた イ ラ
イン(
)の 成 セミナーの実施等に
れる 定です。
他 域へ
普 く
教訓
ガ ド
仮称 作 や
重点が置か
予
6.(技プロ)
技プロ)「農産物生産体制および制度運営能力向上
プロジェクト」終了時評価実施
本プロジェクトには「安全作物」と「植物品種保護」とい
う 2 つのコンポーネントがあり、カウンターパート機関もそ
れぞれのコンポーネントに配置されています。
近年ベトナムでは、人々の生活の向上や人口の増加
等により農産物の需要が年々高まっており、野菜の栽培
面積も年々拡大しています。これに伴って安全野菜に対
する消費者の関心も高まっていることから、本プロジェク
トでは「安全で安
心な野菜の提供
を 目指 し た モデ
ル 産 地の 育成 」
「 消 費 者の 信頼
確 保 」 を 念頭 に
取 り 組 んで 来 ま
した。今回の終
了時評価 では、
高い評価を得ることが出来、2013 年 12 月には予定通り
活動を 終了出来る 見込みです。ただし、 せっ かく農家が
安全な野菜を作っても、その運搬や販売などの過程で信
頼性を失ってしまうケースが多く、その点が大きな課題と
なっております。
ベトナムは 2006 年に植物の新品種の保護に関する
国際条約(International Convention for the Protection of
New Varieties of Plants、略称:UPOV 条約)に加盟し、
植物品種保護(PVP)制度の運用と推進を行うことを公約
していますが、まだまだ思うようにこの制度を活用するこ
とが出来ておりません。 先進国は「種子生産地」としてベ
トナムに注目しつつあり、高い関心が持たれています。そ
のような状況の中、本プロジェクトでは PVP 制度の運用
にかかるサポートを目的として活動を続けて来ましたが、
栽培技術の未熟さなどによって、テストガイドラインの作
成に遅延が生じたため、これを解決し当初の目的を果た
すために、PVP 分野に関する協力期間を 6 ヵ月間延長す
ることが、今般の 合同終了時評価によ っ て日本側とベト
ナム側で合意されました。今後、 延長 期間も 含め た残り
のプ ロジェクト 期間で、 ガイ ド ラインを 作成し 持続性のあ
る PVP 制度運用能力の向上を達成する見込みです。
その他
7.新人 OJT の現場レポート ~OJT を半分終えて
半分終えて~
終えて~
海外憲人
(かいがい
のりひと)
“
OJT も あっという間に半分が過ぎましたが、ベトナム
見込 ”
う
研修受講 事務所での経験は、本部では経験できない、支援の現場
に触れることができました。
有効 用や 他 域へ 普
重点
や
ロ
ド
諸国
オ
エネ ギ
発 多
益性気候変動緩和 研究
E
際
ロジ
ダ 前
教授
(
f ) 発
研究 当
思
じ
だ
く 製
産 あ ロ
00
々 使 拡
見込み
パ ロ
通 ディ
ゼルに BDF を 5%配合したもの)
の導入が開始され、B10、B100 の試行的導入も近々行
われる予定です。
残り 1 ヶ月半、一つでも多くのことを吸収し、帰国後の
業務に少しでも生かせるよう頑張ります。
氏家 十穂 (うじいえ・かずほ)
海外OJT もあと半分となりました。これまで、私がOJT
としてベトナムで多くのことを学ぶ機会を提供してくださっ
た方々に、心より感謝申し上げます。
OJT では、主に都市交通セクターに焦点を当てて、案
件を見させていただきました。ベトナム事務所に来てから
ハードのインフラに強く注力している印象を受けました。
ハノイの都市は、モーダルシフトを目指し、都市に溢れ
る私的交通のバイクから、公共交通利用の促進を図って
います。そんな中で、ベトナムに対し JICA は都市鉄道の
敷設の円借款( ハノ イ1号線・ 2号線 )、それを運営する
O&M 会社の設立の技術協力(ハノイ O&M プロジェクト)、
交通渋滞をなくすためのバス運営改善等の技術協力(ハ
ノイ公共交通改善プロジェクト)の3プロジェクトのコンサ
ルタントに同行させて頂きました。
各案件とも、いかにCPのモチベーションを上げるか、ま
た、カウンタパート機関自主性を尊重しながら支援をして
いる様子がみられ、どの案件でも先方政府とのやりとり、
関係に苦戦しながらも、実際に日本の都市交通に関わっ
ているエキスパートの方々が技術移転をしている姿を見
ると、将来、都市交通が大きく変わったハノイの街に大き
な期待を抱いています。
技プ 「ベトナム及びイン
シナ
におけるバイ マス
ル ーの開 による
策の
(SATR PS)」に同行した 、
プ
ェクトリー ーの 田
から、ベトナムのことや
BDF bio diesel uel 開 の
が本 に大 好 きという い
が ひ し ひ しと 感 られ、 私自身 も
大きな刺激をいた きました。
案件の進捗も良 、精 した
BDF は世界遺 で るハ ン湾
の観光船 6 隻へ徐 に 用
大される
で、現在、すでに
イ ットとして B5( 常の
ー
ハノイ公共交通改善プロジェクトにおいて、地元住民に理
解を求めるために、バス優先道路の必要性についてローカ
ルメディアに説明している会議