資料2 内航船の省エネルギー技術・機器一覧 <NEDO 省エネ補助関連> 1.船体抵抗の低減 省エネルギー技術・機器 形 状 ①バトックフロー船型 ⑩ハブ渦発生防止プロペラ ・船尾形状をなだらかに切り上げ、船尾の流 ・付加物を用いずハブ渦の発生を防止してハ ブ渦によるエネルギー損失を低減。 れを改善して抵抗を低減。 ハ ・ 付 ブ (図:内航ケミカルタンカー) 渦 加 物 ⑧フラップ独立可動型舵 抵 (低抵抗フラップ舵) 抗 ・フラップ駆動リンク機構を船内に収納し、 低 付加物抵抗を低減。高速航行時はフラップ 減 部のみで操船。 エ ネ ル ギ プ ④二重反転プロペラ ロ ・前部プロペラ後流中の回転成分を後部プロ (左図:二重反転プロペラ) 効 (右図:ツインプロペラ) 率 ⑥可変ピッチプロペラ(ALC を装備している 改 ものに限る) 善 ・負荷に応じてピッチを変化させてプロペラ 効率を最大化。 を消してエネルギー損失を低減。 の 制 ⑨整流板付舵 御 ・舵に取り付けた翼(整流板)によりプロペ ラ後流からエネルギーを回収して推進力と して利用。 概念図・写真・備考 ⑦プロペラ前部放射状型取付翼 ペラで回収してプロペラ効率を改善。 ラ ・プロペラボスに取り付けたフィンでハブ渦 等 2.推進効率の向上 省エネルギー技術・機器 ⑤プロペラボス取付翼 | ・採用実績は小型船が主体。 ペ 省エネルギー技術・機器 概念図・写真・備考 ・プロペラに入る流れを整えてプロペラ単独 効率を向上。 ALC:自動負荷制御装置 ・振動防止効果。 概念図・写真・備考 4.機器の効率化 3.燃費改善 省エネルギー技術・機器 概念図・写真・備考 省エネルギー技術・機器 ⑪電子制御ディーゼル機関 ⑮超電導電動機 ・コモンレール型式と従来型機関のカム軸を 省 油圧装置に置き換えた型式の 2 種類。 エ ・各筒毎に燃料噴射、給排気等を電子的に制 御して燃焼の最適化を図り燃費を低減。 等 の 高 効 率 化 ・コイル等を極低温にすることで電気抵抗を 大幅に低減して電動機の効率を大幅に向上。 ネ ル 機 関 ギ | ⑫低燃費ディーゼル機関(燃料消費率が改善 機 する主機関に換装する場合に限る。) 器 ⑬低負荷運転システム付ディーゼル機関 ⑯インバータ制御電動機器 ディープウエルポンプ ・負荷変動に対応した回転数制御が可能、待 電動甲板機械 機電力の減少(電動油圧機器では使用中常 とで長時間の低負荷運転を可能として燃費 を低減。 5.スーパーエコシップ・フェーズ1 ・噴射量、噴射圧なども調整。 船内負荷 主配電盤 (当該システムを利用することに伴う船体設 ・着火性を改善して燃焼速度を向上。 主発電機関 計を含む。) ・主として軽油、A重油に使用。 ③排ガスエコノマイザー 主として使用燃料油が C 重油の場合 ・主機関の排気ガスの熱を回収して燃料油の に利用。 加熱や船内の熱源として利用。 ル ⑰主機冷却水熱回収装置 主として使用燃料油が C 重油の場合 ギ ・主機関の冷却水の熱を回収して燃料油の加 に利用。 | 概念図・写真・備考 ②電気推進システム ⑱燃料改質器 ネ 等 時駆動)等により消費エネルギーが減少。 ・各筒に2本ある燃料弁を交互に使用するこ 省エネルギー技術・機器 エ 概念図・写真・備考 主推進電動機 S ・機関室の機器配置の自由度を活用した低抵 E 抗船型、二重反転プロペラ等を組み合わせ S ることにより推進効率が向上。 1 ・機関室の縮小により積載スペースが増大し、 主推進器 主発電機関 主配電盤 単位輸送量当りの燃費が改善。 主推進電動機 熱や船内の熱源として利用。 回 ⑭軸発電装置 収 ・航行中の補機関(発電原動機)の運転を減 らすことで省エネを実現。 ・機械式と電気式の2種類 注 数字の付してある技術・機器は、 「エネルギー使用合理化船舶建造・改造指針」に記述のあるもの。 (鉄道・運輸機構技術支援部 平成 18 年 11 月)
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