一般研究発表 一般研究発表2‐3‐2 小動物用 PET カメラ MIP‐ 1 0 0(住友重機械工業)性能評価 ─感度、画質、吸収・散乱補正の精度─ 首都大学東京健康福祉学部 放射線学科 東京都健康長寿医療センター 【目的】 ○野尻 織田 美奈/福士 圭一 政広 【結果】 本研究は NEMANU4 ‐ 2 0 0 8にしたがって、感度、画質お 絶対感度は0. 2 8%で中央付近の感度が高く、周辺部ほど よび吸収・散乱補正の精度を測定し小動物用 PET カメラ 低かった。均一性は低分解能の方が優れていた。リカバリ の性能を評価する。 ー係数は、最も細い直径1!ロッドのリカバリー係数は、 高分解能モードで0. 2 1、低分解能モードで0. 1 3であった。 【使用機器】 最も太い直径5!ロッドのリカバリー計数は、高分解能モ Table 1 MIP‐ 1 0 0の仕様 対象 げっ歯類(マウス、ラット) 検出器 CdTe 結晶(2段タンデム配置) リング径 ードで1. 0 7、低分解能モードで0. 7 8であった。また、吸収・ 散乱補正の精度では、高分解能モードの方が低分解能に比 べて SOR が小さい値を示した。 1 0 0! 面方向径:7 7! FOV 体軸方向:2 7! 空間分解能 使用環境 面内(FOV 中心):0. 7! 体軸(FOV 中心):0. 8! 2 7℃以下 Fig. 2 絶対感度 [%] Fig. 1 PFT カメラ MIP‐ 1 0 0 外観 Fig. 3 リカバリー係数 【方法】 小動物用 PET カメラの性能評価項目は、感度、画質、 【考察】 吸収・散乱補正の精度(均一性、リカバリー係数。減弱・ 今回の性能評価により小動物用 PET カメラは、ラット 散乱補正精度)について、NEMANU4 ‐ 2 0 0 8に準拠して実 やマウスを対象とした、分子イメージング装置であり、本 施した。 実験結果より、感度、画質、吸収・散乱補正の精度(均一 性、リカバリー係数。減弱・散乱補正精度)などの基本的 性能を満たしていることが確認された。 第6 6回東京部会春期大会 後抄録 37
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