横浜市立奈良の丘小学校 互いに認め合い、たくましく生きていく子どもの

「子どもキラキラタイム」実践研究報告書
横浜市立奈良の丘小学校
校長:堀 清志
担当者:兵頭 慎也
横浜市青葉区奈良二丁目29番1
電話 :045-962-5391FAX045-962-5426
E-mail: [email protected]
〒 227-0038
1 研究主題
互いに認め合い、たくましく生きていく子どもの育成
2 学 校概要
本校 は開校 6年目 を迎え る新し い学校 であり 、現在 の6年 生が第 1回の 入学 生であ る。全 校
児童 は86 0名。 奈良の 丘の街 自体も 比較的 新しく 、親校 である 奈良小 学校 の児童 数増に 伴い
開校 した。 近くに ある「 こども の国」 は、昔 から近 隣の学 校や幼 稚園、 保育 園の遠 足など でに
ぎわ ってい る。本 校でも 春の全 校遠足 や、1 年生の 秋探し など、 歩いて すぐ 行かれ るので よく
利用 してい る。「 こども の国」 の他に も、学 校の近 くには 、ホタ ルの生 息す る小川 が流れ 、学
校の 樹木に はメジ ロが飛 来して くるほ ど自然 環境に 恵まれ ている 。学校 の周 りには 、通称 「桃
太郎 公園」 「花坂 公園」 「さる かに公 園」と 呼ばれ る3つ の公園 と、広 くて 高台も ある「 奈良
山公 園」が ある。 児童が 安心し て遊ぶ には十 分な環 境であ るとい える。
また 、近隣 には、 スイミ ングス クール がいく つかあ り、通 ってい る児童 も多 い。学 校の校 庭
や体 育館を 地域に 開放し て、野 球、サ ッカー 、ミニ バスケ ットボ ール、 新体 操など 地域の スポ
ーツ チーム も盛ん に活動 してい る。
3 学 校の実 態及び課題
本校 は、
「N ice Tr y
たくま しく 生きて いく 子ども を育て ます。 」
「O pen Mi nd 互いに 認め合 い共に 生 きる子 どもを 育てま す。」
「S tep Up
夢や希 望の実 現に向 け て進ん で行動 する子 どもを 育てま す。」
を学 校教育 目標と して掲 げてい る。
本校 は、平 成15 年から 3年間 、「主 体的に 問題解 決をし 、互い に高め 合う 授業を めざし
て」 をテー マに、 体育科 を重点 として 研究を 行って きた。 そこか ら、「 子ど もたち は、で きな
いこ とがで きるよ うにな りたい と思っ ている こと」 「教師 の支援 や工夫 によ って子 ども同 士の
関わ り合い 方が高 まるこ と」「 体育の 授業で 行った 運動内 容が、 休み時 間・ 放課後 にその まま
子ど もたち の遊び になっ ている ことが 多いこ と」な どがわ かって きた。 今後 、子ど もたち の運
動に 対する 旺盛な 意欲を 維持し 、体力 を向上 させる ために も、授 業研究 やス ポーツ レクリ エー
ショ ン大会 の実施 など職 員の相 互理解 のもと 、進め てきた 。
また 、運動 するこ との大 切さを 知り、 心も体 も健康 になろ うとす ること を、 児童一 人ひと り
に気 づかせ 、進ん で友だ ちと関 わって 運動す ること を楽し むこと ができ るこ どもを 育てて いき
たい 。
4 研 究の重 点
(1 )「互 いに認 め合い 、たく ましく 生きて いく子 ども」
「互 いに認 め合う 子」は 、友だ ちの良 さを認 め 合うこ とによ り、関 わり合 うこと の楽し さを実
感す ること ができ る子を 目指し ている 。それ により 、コミ ュニケ ーショ ン能 力も高 まり、 積極
的に 友だち と関わ ろうと すると 考えた 。そし て、「 たくま しく生 きてい く子 」では 、友だ ちと
のよ り良い 関わり の中か ら、「 外遊び 」や「 進んで 体を動 かすこ と」が 増え ていき 、心も 体も
たく ましい 子を育 成でき ると考 えた。
(2 )学校 保健重 点目標
「 心も体 も健康 に」を テーマ に、 年3回 の学校 保健 委員会 (内1 回は、 中学校 合同) を開き 、
食と 睡眠を 含めた 生活リ ズムの 大切さ 、心の 健康に ついて 児童、 保護者 、地 域に啓 発して いく 。
5 体 育・健康 に対する指導の 概要
健康 教育に ついて は、「 体育授 業の充 実」「 いのち の授業 」「保 健安全 の指 導」「 食に関 す
る指 導」「 喫煙防 止教育 」「親 子キラ キラタ イムの 実施」 「学校 保健委 員会 での児 童、保 護者
への 啓発」 などを 行い、 体力作 りへの 関心を もって もらえ るよう 機会を 設け てきた 。
6 具 体的な取 組
(1)教育課程および時間割編成上の工夫に関する取組と成果
○ なかよしグループ(縦割り)による「こどもの国 」への全校遠足の実施(5月)。
また、縦割りグループ活動は、年間を通して行い、異学年の児童同士の関わりを深め
る。運動会(9月)もこの縦割りグループで実施。このことで、日頃から、異学年の
子どもたちで遊んだり交流する姿が見られるようになった。
○ 運動委員会主催によるドッジボール大会、なわとび大会、マラソン大会の実施。
「運動に親しむ」という目的で企画、運営した。勝ち負けにこだわらず楽しみながら
参加することができた。
(2)新体力テストなどの活用に関する取組と成果
○ 体育授業時間内に全学年で実施。学年、男女別に集計し、実態を把握。
(3)児童の実態把握による生活習慣や食習慣等の健康面の指導に関する取組と成果
○ 生活アンケートを行い、実態をつかむ。学校保健委員会などの機会に、青葉区福祉
保健センターの保育士、栄養士、養護教諭から健康面や食と睡眠を含めた生活リズム
に関する指導を受ける。
(4)波及校や他の拠点校との連携に関する取組と成果
○ 中学校区の合同保健委員会の実施。児童、保護者、教師の代表が集まり、「食育」
に関して互いに学び合うことができた。
(5)その他の取組と成果
○ 親子体力テストの実施(6月)
土曜参観の午後実施。親子での参加希望者を募り、当日は、300名近い親子が集
まった。全体でのレクリエーションを行った後、新体力テストの種目のうち、「握力
」「長座体前屈」「上体起こし」「反復横跳び」「立ち幅跳び」に、親子でチャレン
ジした。楽しみながら自分の体力の実態の把握ができた。
○
親子クラブ活動の実施(11月)
「奈良の丘教育フォーラム」の午後実施。当日は、250名近い親子が集まった。全
体でのオリエンテーションを行った後、運動系クラブ活動と文化系クラブ活動に分か
れ、親子で楽しいひとときを過ごすことができた。運動系クラブでは、親子で協力し
て好プレー続出、素晴らしい笑顔を多く見ることができた。