83号（平成19年 9月発行） - 茨城県

IBARAKI
PORTNEWS
いばらき
2007年･ 83号
ポートニュース
発行／茨城県港湾振興協会連合会
編集／茨城県土木部港湾課
常陸那珂港に初入港したほっかいどう丸
CONTENTS
全国港湾知事協議会･･････････････････････････････････････････ 1
茨城県地方港湾審議会･･･････････････････････････････････････ 2
日立建機，常陸那珂港に進出
寄港地変更のお知らせ，船舶大型化･････････････････････ 5
「茨城の港・栃木セミナー」
定期航路一覧（11 月 1 日現在）････････････････････････････ 7
特集　県北３港統合･････････････････････････････････････ 3，4
【発　行】茨城県港湾振興協会連合会（e-mailto：[email protected]）
【事務局】茨城県土木部港湾課内　〒 310-8555　水戸市笠原町 978 番 6　TEL.029-301-4536（ダイヤルイン）
【いばらきの港ホームページアドレス】http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/dobokubu/kowan/sitetop1/
全国港湾知事協議会総会が開催されました。
8 月 28 日（火），東京都港区の ANA インターコンチネンタル東京において，全国港湾
知事協議会（会長　橋本昌茨城県知事）の平成 19 年度総会が開催されました。
総会には，会員である，港湾を有する 40 都道府県の知事をはじめ，港湾議員連盟会長
の古賀誠衆議院議員や冬柴鐵三国土交通大臣，栢原英郎日本港湾協会会長ら関係者約 170
名が出席しました。
橋本会長は，挨拶の中で「港湾は，わが国の経済活動や国民生活を支える重要な社会基
盤であるとともに，地域の経済や雇用を支えるうえで重要な施設であり，企業誘致におい
て港湾の整備状況が大きなポイント」と港湾整備の必要性について述べました。
また，わが国の国際競争力の強化と個性ある地域の発展を通じ，安全で豊かなくらしを
実現していくため，輸出入・港湾関連諸手続きの簡素化・電子化などの港湾サービスの向
上，大規模地震や津波・高潮などの災害対策，船舶からの排出ガス対策など循環型社会へ
の取組みなどについて政府等関係機関に求める決議を採択し，大会決議に基づく要望書を
橋本会長から冬柴国土交通大臣に手渡しました。
会長あいさつ
要望書を手渡す橋本会長
1
茨城県地方港湾審議会 / 日立建機，常陸那珂臨港工場の建設に着手
●
●
茨城県地方港湾審議会を開催しました
●●
8 月 23 日（木），水戸市のホテルレイクビューにて，茨城県地方港湾審議会が開催され
ました。審議会では，鹿島港臨港地区の変更と分区の指定及び大洗港臨港地区における分
区の変更について審議され，原案どおり了承されました。
【審議内容】
（1）鹿島港
・神の池東部地区，北海浜地区及び北公共埠頭地区内の一部について，臨港地区を拡大
し，工業港区または商港区に指定する。
・北公共埠頭地区内の一部について臨港地区から除外する。
・北海浜地区内の緑地を商港区から修景厚生港区へ変更する。
（2）大洗港
・大洗町磯浜町字東地内の一部を商港区から漁港区へ変更する。
●
●
日立建機，常陸那珂臨港工場の建設に着手
●●
日立建機（株）は，8 月下旬に常陸那珂工業団地内に完成したコンポーネント工場「常
陸那珂工場」に続き，中央埠頭地区にある 18.1ha を購入し，大型建設機械工場「常陸那
珂臨港工場」の建設工事に着手しました。
臨港工場では，輸送の際に油圧ショベルの分解
や再組立ての必要がなくなるという利点を生か
し，120t 〜 800t クラスの超大型の油圧ショベ
ルやマイニングダンプなどが製造されます。来年
4 月の竣工，5 月の操業開始が予定されています。
1 月に稼働しているコマツ茨城工場と併せ，北
米等への輸出拠点として，更なる常陸那珂港の発
展に大きく寄与するものと期待されています。
日立建機木川社長あいさつ
2
特集　県北 3 港統合
茨城県は，県北 3 港統合に向け，県内重要港湾 4 港（日立港，常陸那珂港，大洗港，鹿島港）
の地元自治体や港湾関係者などで組織する「県港湾連絡協議会」
（会長：渡邊一夫土木部長）
を設置しました。協議会は，県内重要港湾の発展に向け戦略的な取組を目指すため，今ま
で 2 回の会合を開き，戦略ビジョン策定に向け協議を進めてまいりました。
第 1 回の初会合では，事務局の県港湾課より，首都圏ゲートウェイ機能の一翼を本県が
担い，特に北関東地域の国内外の産業交流拠点としての役割を果たす「首都圏 NEW ゲー
トウェイ」構想を打ち出し，首都圏の北・東側のゲートウェイとしての戦略構築の重要性
を強調した「県港湾戦略ビジョン」の素案を提示し，これを受け協議会では，統合実現に
向けて協議を進める方針で合意しました。
「県港湾戦略ビジョン」素案
【重点戦略１】茨城の港湾の緊密な連携，相互補完による相乗効果の発現
①県北３港の統合
②「県北３港」と「鹿島港」の連携
【重点戦略２】顧客志向の港湾サービスの提供
①発展するみなと
②特色・個性あるみなと
③みなと再構築
【重点戦略３】官民・地域が一丸となった取り組み
①港湾を利用する企業誘致の促進
②内陸部との積極的な連携強化
第 2 回の会合で協議会は，新たな首都圏のゲートウェイ機能を担うため，本県の港湾が
目指す港湾戦略ビジョンについて基本事項で合意し，重要港湾 4 港の緊密な連携をはじめ
相互補完による相乗効果を目指すことなどを確認しました。これを受け，日立，常陸那珂，
大洗の県北 3 港を統合して「北側のゲートウェイ」に位置づけ，「東側のゲートウェイ」
とする鹿島港ともども北関東自動車道，東関東自動車道と連携した物流港湾を目指すこと
となりました。
海から陸までトータルサポート、効率的な物流をご提供いたします
鹿島埠頭株式会社
[営業案内]　曳船業　通船業　倉庫業　船舶代理店業
貨物運送取扱事業　損害保険代理業
<本　社> 〒314-0103　茨城県神栖市東深芝８番地
TEL0299-92-5551(代)　FAX0299-92-8586
<物流センター> 〒314-0116　茨城県神栖市奥野谷出羽4186-19番地
TEL0299-97-0661(代)　FAX0299-97-0665
URL　http://www9.ocn.ne.jp/~kfuto/
3
特集　県北 3 港統合
4
寄港地の変更，船舶の大型化
常陸那珂港−川崎港間で運航していた内航フィーダー船が 8 月末より東京港（大井埠頭）
にも寄港しております。大井埠頭では，OOCL 社の欧州（地中海）航路への接続が可能と
なりました。また，川崎港では引き続き OOCL 社の東南アジア航路へ接続しております。
運航スケジュールは以下のとおりです。
【旧スケジュール】
【新スケジュール】
（輸出）常陸那珂港（月）−川崎港（火）
⇨ （輸出）常陸那珂港（月）　−大井埠頭（火）−川崎港（火）
（輸入）川崎港（火）−常陸那珂港（水）
（輸入）川崎港（火）−常陸那珂港（水）
また，川崎近海汽船は 10 月 2 日（火）に常陸那珂−苫小牧間を運航していた「げんか
い」（7,097G/T・100 台（12m シャーシ））を東京−苫小牧を運航していた「ほっかいど
う丸」
（12,526G/T・160 台（12m シャーシ））へ入替え，運航船舶の大型化を図りました。
これにより，慢性的であった積み残しの解消が期待されます。
「茨城の港・栃木セミナー」を開催しました。
茨城県港湾振興協会連合会は，10 月 31 日（水）に茨城県と共催で，栃木県宇都宮市内
のホテルにて「茨城の港・栃木セミナー」を開催し，栃木県内の荷主企業，物流企業等約
90 名に参加いただきました。本県重要港湾の概要説明及び総合物流計画について，茨城
県土木部小平田港湾振興監，企画部地域計画課羽白課長が講演し，本県の港の優位性を伝
えました。また，事例発表では，本県の港を利用いただいている（株）神戸製鋼所アルミ・
銅カンパニー真岡製造所資材室佐藤氏及び芳賀通運（株）須藤自動車事業所長，コマツ物
流（株）田村取締役に茨城の港を利用したモーダルシフトへの取組み状況等について講演
いただきました。その中で，「輸出コンテナ船の増便」や「大阪方面への航路開設」等の
要望がありました。
（株）神戸製鋼所佐藤氏
セミナー会場の様子
コマツ物流（株）田村取締役
5
6
茨城県重要港湾の定期航路状況
1.　日立港
（内貿 2 航路）
航　路　名
航　路
内
貿
北海道
定期 RORO 航路
日立ー釧路
北九州
定期 RORO 航路
日立ー北九州
運航船社
備　考
川崎近海汽船㈱
ほくれん丸：13,950G/T・130 台（12m シャーシ）
第二ほくれん丸：13,950G/T・130 台（12m シャーシ）
［デイリー運航］
川崎近海汽船㈱
三菱化学物流㈱
勇王丸：9,500G/T・105 台（12m シャーシ）
新北王丸：5,873G/T・80 台（12m シャーシ）
［週 3 便（月・水・金）］
（H5.7 開設）
（H18.6 開設）
2.　常陸那珂港
航　路　名
北海道
定期 RORO 航路
H19.11.1 現在
（内貿 3 航路 , 外貿 5 航路 , 計 8 航路）
航　路
常陸那珂ー苫小牧
運航船社
近海郵船物流㈱
川崎近海汽船㈱
（H13.7 開設）
備　考
ほっかいどう丸：12,526G/T・160 台（12m シャーシ）
まりも：8,348G/T・125 台（12m シャーシ）
［デイリー運航（日曜日を除く）］
内
貿
四国
松山ー常陸那珂ー大井ー川崎ー清水井本商運㈱
定期コンテナ航路
（H4.8 開設／ H19.9 航路変更）（H16.3 運行船社変更）たかさご：499G/T・120TEU
大井で OOCL 地中海航路，川崎で
OOCL
OOCL 東南アジア航路に接続
（基隆，香港，シンガポール等）(H17.6 開設）
たかとり：499G/T・120TEU ［週 1 便（月）］
井本商運㈱
常陸那珂ー松山
（H18.6 開設 /H19.4 航路変更）
北米
北米西岸（バンクーバー・シアトル等）ー� Westwood Shipping Lines
定期コンテナ航路常陸那珂ー清水ー横浜ー東京ー博多 �
釜山（韓国）ー大阪ー名古屋ー清水ー東京�
北米西岸（バンクーバー・シアトル等）ー�
常陸那珂
（H16.2 開設）
［週 1 便（木）］
WESTWOOD RAINIER：32,551G/T・2,048TEU
WESTWOOD COLUMBIA：32,551G/T・2,048TEU
WESTWOOD VICTORIA：32,551G/T・2,048TEU
WESTWOOD OLYMPIA：32,551G/T・2,048TEU
［月 2 便］
外
貿
STAR CARRIER：9,522G/T・962TEU
韓国・中国
常陸那珂ー釜山ー蔚山ー光陽ー寧波南星海運㈱
定期コンテナ航路ー上海ー釜山ー清水ー仙台ー小名浜 (NAMSUNG SHIPPING Co.,Ltd) STAR MARINER：9,522G/T・962TEU
ー常陸那珂
（H12.8 開設 /H19.7 航路変更）
［週 1 便（日）］
北米
定期 RORO 航路
日本（常陸那珂）ー LB ー北米東岸
Wallenius Wilhelmsen Lines TAMPA：49,326G/T
（H12.11 開設）
TAPIOLA：39,535G/T 他
［月 1-2 便］
欧州
定期 RORO 航路
日本（常陸那珂）ー地中海・欧州
ホーグ
HUAL TRAMPER：33,696G/T
（H12.12 開設）オートライナーズ㈱ HUAL TROVE：58,684G/T　他
［月 2-3 便］
極東ロシア
定期在来航路
ナホトカー（門司 / 大阪 / 名古屋 / 横浜） Japan Nakhodka Line MASASHIMA MARU：4,736G/T・6,243D/W
�常陸那珂ーナホトカ
（飯野港運・FESCO） GREAT BEAR：4,732G/T・6,277D/W 等
（H12.4 開設）
［月 2 便］
3.　大洗港
航　路　名
北海道
定期フェリー航路
（内貿 1 航路）
航　路
大洗ー苫小牧
運航船社
備　考
商船三井フェリー㈱さんふらわあだいせつ：11,401G/T
さんふらわあしれとこ：11,410G/T
さんふらわあさっぽろ：13,654G/T
（S60.3 開設）
さんふらわあふらの：13,539G/T
［毎日 2 便（日曜日を除く）］
3 港湾計　内貿 6 航路 , 外貿 5 航路　計 11 航路

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