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Ⅱ-3-(5)ホッケー国際大会誘致のプロセス(岐阜県)
Ⅱ.実証実験・調査報告書
3.国内成功事例調査
<支えるスポーツ>
(5)ホッケー国際大会誘致のプロセス(岐阜県)
Ⅱ-3-(5)ホッケー国際大会誘致のプロセス(岐阜県)
Ⅱ-3-(5)ホッケー国際大会誘致のプロセス(岐阜県)
1.調査概要
調査対象
社団法人日本ホッケー協会
調査手法
対面式デプスインタビュー
調査実施日
平成23年2月25日(金)
2.「日本ホッケー協会」概要
1)「日本ホッケー協会」について
社団法人日本ホッケー協会(英:JAPAN HOCKEY ASSOCIATION、略:JHA)は、
日本におけるホッケーの統括団体です。ホッケー競技の普及振興を図りもって、
国民の心身の健全な発展に寄与することを目的としている。
名称
社団法人 日本ホッケー協会 Japan Hockey Association
略称
JHA
所在地
〒150-8050 東京都渋谷区神南 1-1-1 岸記念体育会館内
定款
社団法人 日本ホッケー協会定款
創立
1923 年 (大正 12 年)
名誉総裁
会長
高円宮妃久子殿下
吉田 大士
加盟団体
(財)日本体育協会、(財)日本オリンピック委員会
日本における
競技人口
約 3 万人
TEL
03-3481-2330
FAX
03-3481-2329
・ホッケー誌関係:[email protected]
協会関係
メールアドレス
・日本ホッケー協会事務局:[email protected]
・審判部会:[email protected]
・競技部会:[email protected]
主たる事業
1.ホッケー競技の普及に関する各種事業
2.全日本選手権、全国尐年大会、全国高校選手権、全日本大学選手権等の
全国大会の開催
3.オリンピック大会、アジア大会、世界選手権大会、ユニバーシアード大
会等各種国際大会に我が国の代表選手を派遣すること
4.審判員や指導員を養成すること
5.機関誌の発行等広報宣伝活動の実施
6.功労者や優秀選手の表彰
7.各種規則の制定
8.その他の事業
※「平成 20 年の国家公務員法改正により、国家公務員の管理職職員等が、その離職後 2 年間以内に、特例民法法人の
うち「国と特に密接な関係があるもの)
」の常勤役員等に就こうとする場合には、予め、内閣総理大臣に届出をするこ
とになった。
「社団法人日本ホッケー協会は、国と特に密接な関係がある法人ではない。
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2)組織について
Ⅱ-3-(5)ホッケー国際大会誘致のプロセス(岐阜県)
3)国際大会の種別(男子・女子)
・オリンピック/予選
・ワールドカップ/予選
・チャンピオンズトロフィー
・チャンピオンズチャレンジ
・アジア大会/アジアカップ
・ジュニア(U-21)ワールドカップ
・U-18代表国際大会
(注)2012年より「ワールドリーグ」を新たに開催予定
4)日本リーグ 競技会場
名称
1
〒/所在地
今市青尐年スポーツセンター
〒321-2342
ホッケー場
栃木県日光市根室 609-1
〒357-0046
2
飯能市阿須ホッケー場
3
法政大学多摩キャンパスホッケー場
4
山梨学院ホッケースタジアム
5
小矢部ホッケー場
6
備考
埼玉県飯能市大字阿須 812-3
〒194-0298
東京都町田市相原町 4342
〒400-1484
山梨県甲府市酒折 2-4-5
〒932-0132
富山県小矢部市杉谷内字大島 21-2
岐阜県グリーンスタジアム
〒504-0924
国際大会
岐阜県各務原市下切町 6-1-4
可能な
競技場
7
立命館大学柊野ホッケー場
8
親里ホッケー場
9
10
〒603-8003
京都府京都市北区上賀茂柊野町 24
〒632-0032
奈良県天理市杣之内町 78
コカ・コーラウエスト
レッドスパークスホッケースタジアム
広島県広島市安佐北区安佐町毛木
国際大会
799
可能な
NTT広島総合グランド内
競技場
〒699-1511
三成公園ホッケー場
島根県仁多郡奥出雲町三成 1627
※その他、国際大会可能スタジアム:
大阪市長居球技場
(〒546-0034 大阪市東住吉区長居公園 1-1)
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3.調査結果
1)今回の最終予選大会招致における取組について
①国際連盟(IF)へのアプローチについて
1年前から日本オリンピック委員会(JOC)・日本ホッケー協会(NF)・岐阜県
ホッケー協会などを中心に誘致活動を実施。国際ホッケー協会へのアプローチは5月
から開始。
②大会誘致における懸念点
●実近の大会開催国である点
4年前の北京オリンピックに向けた最終予選も、日本で開催された。
同じ国での連続大会はこれまでに一度もない。
また競技の強いチームほど発言力が強く、日本チームは世界ランクでの上位国で
あるインドやマレーシア、或いは欧州各国と比べると発言力が弱いことが懸念さ
れる。
③誘致成功となったアピールポイント
●日本の開催意義をアピール
競技実績の下位国だからこそ、大会を開催することによってホッケーの魅力を
より多くの人に理解してもらい、競技人口を増やす必要があるなど、日本での
開催意義をアピール。誘致に成功した今、この実現に向け動かなければならない。
●前大会での経験をアピール
4年前の大会開催があることから、スムーズな大会運営及び日本の治安面や経済
面といった「安心感」をアピール。
●関係各所からの推薦状
文部科学省、外務省や観光庁といった各省庁、岐阜県、各務原市や協会など関係
各要所の推薦文を申請書類とともに提出。
●IFの意向をキャッチ
事前のロビー活動により、男女同時開催などの国際連盟の意向を確実に捉える
ことができ、プレゼンテーションに反映できたことが大きい。
各務原市長が国際連盟への事前交渉活動時に複数回帯同するなど自治体との協力
体制についてもアピールすることができた。
会長の視察の時期が桜の開花と重なっていたことを受けて、参加国の大会記念樹
をスタジアム前に植樹をするといった活動も行った。
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2)ホッケーと各務原市(岐阜県)
①背景
国民体育大会を岐阜県で開催が決定していることを背景として、施設やオペレーシ
ョンについてアピール。一般に大会招致後、一時的なブームで終わってしまうことが
多いが岐阜県では協会だけでなく指導員も熱心であり、学校体育に取り入れられるな
ど子どものころがホッケーに親しむ、指導者がいるなどのよい循環ができており現在
まで続いていることを強みとした。
②自治体での取組
各務原市では、ホッケーに対する予算があり、2008年の北京オリンピック
予選については5百万円となっている。
他の活動としては、ホッケーのトップアスリートを招いての講習会の実施など、
行政によるホッケーに対する協力体制も整備されている。
3)国際大会誘致における課題
①開催できる施設の不足
国際基準を満たしている施設が日本国内に尐ない。
必然的に開催出来る会場が限定されてしまう。
②自治体との連携が重要
国際大会を開催する地域の自治体だけでなく、県による協力も必要不可欠であり、
インフラ整備だけでなく、自治体の人・ノウハウ・予算などの協力が無ければ、
成功し得ないものである。
③関係省庁の更なる協力・バックアップ体制が不可欠
観光庁だけでなく、関係省庁のお墨付きがあると、PRだけでなく様々なことが
進めやすくなる。今回の誘致資料には観光庁・文部科学省・外務省などのサポート
文書が岐阜県・各務原市とならんで添付されている。
④周辺観光とのタイアップ
世界クラスのトップアスリートのプレイを見る機会であるにも関わらず、ホッケー
に取り組む学生・子ども・観戦者などへのプロモーションが弱く、観光誘致に至って
いない。県や市のサポートを強化するためにも観光誘致・プロモーションは今後の
課題であるといえる。
岐阜県は、日本の中心に位置しているため、全国各地とのツアーが組みやすいとい
う利点がある。周辺観光地とホッケーを盛り込んだツアーの造成も今後取組んでいく
ことによってホッケーだけでなく地域の活性化にもつながり、更なる地域との連携
を臨むことができる。
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4.所感
JOCやNFによるIFへの活動はもちろんのことだが、市・県における施設・
受け入れ・協力体制の実施による誘致成功のモデルといえる。
また、観光庁・文部科学省・外務省などの各省庁の協力をアピールできたことも
大きなポイントであるといえ、今後の単体競技の誘致活動においての国・自治体・
JOC、競技団体との連携における課題、役割などのひとつのモデルであるといえる。
市が、競技振興の町であるという点や、国体実施経験の人材の活用などもポイントに
なるといえる。