別記様式第2号(その1の1) 基 本 計 画 書 基 事 計 項 画 フ の 区 リ 設 リ 学 名 学部の設置 ガッコウホウジン ラクノウガクエン 大 学 の 目 欄 者 学校法人 酪農学園 ナ ラクノウガクエンダイガク 称 酪農学園大学(Rakuno Gakuen University) 大 学 本 部 の 位 置 画 入 ナ ガ の 計 記 分 ガ 置 フ 大 本 備 北海道江別市文京台緑町582番地 キリスト教の精神によって人間教育を行い、酪農の科学と実際並びに高度の学術 を教育・研究し、もって神を愛し、人を愛し、土を愛する三愛の精神に徹する有 為な社会人及び指導者を養成することを目的とする。 的 獣医学群は酪農学園創立の基本精神に基づき、獣医学、獣医保健看護学とその関連科学の総合 的な教育・研究により、生命・自然を尊ぶ豊かな人間性を育み、人類と動物の福祉及び動物・ 人・環境の調和と共存に具体的に貢献するための学群であり、専門知識・技術及び総合的な判 断力を有する人材を養成し、国際的視野に立って動物と人の健康保持と食料の安定供給及び環 境保全に寄与することを目的とする。 新 設 学 部 等 の 目 的 新設学部 等の名称 獣医学群 修業 年限 年 〔School of Veterinary 新 Medicine〕 設 学 獣医学類 部 〔Department of 等 Veterinary Medicine〕 の 獣医保健看護学類 概 〔Department of 要 入学 編入学 定員 定 員 人 年次 人 6 120 50 4 収容 定員 人 学位又 は称号 開設時期及 び開設年次 年 月 第 年次 所 在 地 720 学士(獣医学) 平成23年4月 第1年次 - 200 学士(獣医保 健看護学) - 平成23年4月 第1年次 北海道江別市文京台 緑町582番地 Veterinary Science〕 計 170 920 酪農学園大学 環境システム学部経営環境学科(廃止) (△100) (平成22年7月届出予定) 酪農学部(廃止)、獣医学部(廃止)、環境システム学部(廃止) 酪農学部 酪農学科 (△165) 同一設 変 ( 定 名 称 置者内 更 員 の の 変 におけ 状 移 行 更 等 酪農学部 農業経済学科 (△100) る 況 酪農学部 食品科学科 (△ 90) , 酪農学部 食品流通学科 (△ 70) ) 獣医学部 獣医学科 (△120) 環境システム学部 環境マネジメント学科 (△ 80) 環境システム学部 地域環境学科 (△100) 環境システム学部 生命環境学科 (△100) ※平成23年4月学生募集停止 開設する授業科目の総数 新設学部等の名称 講義 教育 課程 獣医学群 獣医学類 獣医学群 獣医保健看護学類 11科目 46科目 111科目 10科目 32科目 新 獣医学群 獣医学類 設 獣医学群 獣医保健看護学類 分 計 実験・実習 135科目 学 部 等 の 名 称 教 員 組 要 織 の 概 演習 計 卒業要件単位数 192科目 153科目 専任教員等 助教 教授 准教授 講師 計 助手 人 人 人 人 人 人 14 48 26 5 3 0 (26) (14) (5) (3) (48) (0) 0 4 0 4 8 0 (4) (0) (0) (0) (4) (0) 3 30 14 9 56 0 (30) (14) (5) (3) (52) (0) -1- 182単位 124単位 兼 教 任 員 人 38 (27) 37 (27) 40 (27) 考 専任教員等 兼 任 員 計 助手 教 教授 准教授 講師 助教 0 0 0 0 0 0 0 (0) (0) (0) (0) (0) (0) (0) 0 0 0 0 0 0 0 (0) (0) (0) (0) (0) (0) (0) 5 133 73 17 5 72 38 (94) (37) (13) (5) (149) (5) (197) 兼 任 計 専 任 58 人 57 人 115 人 (58) (57) (115) 10 0 10 (10) (0) (10) 2 10 8 (10) (2) (8) 7 7 0 (7) (7) (0) 65 142 77 (142) (65) (77) 共用する他の 共 用 計 学校等の専用 学 部 等 の 名 称 概教 員 既 組 分 設 織 要の 該当なし 計 合 計 職 種 教 員 以 外 の 職 員 の 概 要 事 務 職 員 技 術 職 員 図 書 そ 館 の 専 他 門 の 職 員 職 員 計 区 分 校 地 等 専 用 地 189,879.27㎡ 21,245.58㎡ 46,669.00㎡ 運 動 場 用 地 0.00㎡ 40,377.00㎡ 54,079.00㎡ 189,879.27㎡ 61,622.58㎡ 100,748.00㎡ 352,249.85㎡ 校 舎 敷 小 計 そ の 合 257,793.85㎡ 94,456.00㎡ 酪農学園大学短 期大学部と共用 他 9,729.26㎡ 940,617.19㎡ 98,418.87㎡ 1,048,765.32㎡ 計 199,608.53㎡ 1,002,239.77㎡ 199,166.87㎡ 1,401,015.17㎡ 共 用 専 用 実験実習室 演習室 44 室 2,822.46㎡ 15,467.49㎡ 50,044.83㎡ 講義室 93 室 情報処理学習施設 65 室 0 室 室 数 48 室 獣医学群 獣医保健看護学類 8 室 図書 学術雑誌 視聴覚資料 機械・器具 〔うち外国書〕 〔うち外国書〕 電子ジャーナル 冊 点 種 〔うち外国書〕 点 図 獣医学群 35,600〔12,800〕 23〔 23〕 260〔74〕 300 書 (27,385〔 9,723〕) ( 256〔70〕) ( 19〔 19〕) 獣医学類 ( 229) ・ 設 獣医学群 2,350〔 440〕 9〔 9〕 15 12〔 9〕 備 5〔 5〕) ( 7) 8〔 5〕) ( 獣医保健看護学類 ( 767〔 147〕) ( 標本 点 272〔 83〕 32〔 32〕 315 3,039 0 (28,152〔 9,870〕) ( 264〔 75〕) ( 24〔 24〕) (236) (2,992) (0) 面積 520 ㎡ 面積 体育館 ㎡ 野球場1面、テニスコート7面 開設前年度 第1年次 教員1人当り研究費等 経費 の見 共 同 研 究 費 等 経 費 の 積り 図 書 購 入 費 17,863 見積り 設 備 購 入 費 124,350 及び維 持方法 第1年次 の 概 要 学生1人当り 1,400千円 納付金 1,300千円 231,291 席 冊 体育館以外のスポーツ施設の概要 4,174.23 区 分 収 納 可 能 冊 数 閲覧座席数 4,359.38 大学全体での共 用図書 89,580 冊 0 (0) 3,039 (2,992) 37,950〔13,240〕 図書館 千円 千円 第2年次 第3年次 第4年次 第5年次 千円 350 千円 350 千円 350 千円 350 千円 350 千円 14,700 千円 14,700 千円 14,700 千円 14,700 千円 14,700 千円 14,700 千円 17,863 千円 17,863 千円 17,863 千円 17,863 千円 17,863 千円 17,863 千円 39,840 千円 50,655 千円 34,350 千円 34,350 千円 34,350 千円 34,350 千円 学生納付金以外の維持方法の概要 2,280千円 1,300千円 第3年次 2,280千円 1,300千円 第4年次 2,280千円 1,300千円 第5年次 第6年次 共同研究費等は 大学全体 第6年次 2,280千円 ― 千円 私立大学等経常経費補助金、資産運用収入、雑収入等 -2- 大学全体 武道場3面、弓道場1棟 350 第2年次 大学全体 (補助職員 人) (補助職員 人) 新設学部等の名称 計 語学学習施設 3 室 獣医学群 獣医学類 専 任 教 員 研 究 室 新設学部等の名称 計 酪農学園大学 68,334.78㎡ 短期大学部と共 用 ( 50,044.83㎡) ( 15,467.49㎡) ( 2,822.46㎡) ( 68,334.78㎡) 校 舎 教室等 共用する他の 学校等の専用 2,280千円 獣医学類 ― 千円 獣医保健看護学類 大 学 の 名 称 酪農学園大学 学 部 等 の 名 称 修業年 限 入学 定員 編入学 定 員 収容 定員 学位又 は称号 定 員 超過率 開設 年度 年 人 年次 人 酪農学科 4 165 - 660 学士(農学) 1.07 昭和35年4月 農業経済学科 4 100 - 400 学士(農学) 0.77 昭和38年4月 食品科学科 4 90 - 360 学士(食品科学) 1.16 昭和63年4月 学士(食品流通学) 1.11 平成6年4月 人 所 在 地 倍 酪農学部 食品流通学科 4 70 - 280 6 120 - 720 学士(獣医学) 1.15 平成8年4月 4 - - - 学士(環境学) - 平成10年4月 獣医学部 獣医学科 環境システム学部 既 設 大 学 等 の 状 況 経営環境学科 環境マネジメント学科 4 80 - 320 学士(環境学) 0.36 平成17年4月 地域環境学科 4 100 - 400 学士(環境学) 0.65 平成10年4月 生命環境学科 4 100 - 400 学士(環境学) 1.10 平成17年4月 酪農学専攻修士課程 2 6 # 修士(農 学) 4.08 昭和56年4月 フードシステム専攻修士課程 2 6 # 修士(農 学) 0.33 平成7年4月 修士(食品栄養科学) 1.42 平成15年4月 平成17年より学生募集停止 北海道江別市文京 台緑町582番地 酪農学研究科 食品栄養科学専攻修士課程 2 6 # 食生産利用科学専攻博士課程 3 2 6 博士(農 学) 1.00 平成3年4月 3 2 6 博士(食品栄養科学) 0.33 平成15年4月 4 3 # 博士(獣医学) 2.08 昭和56年4月 食品栄養科学専攻博士課程 獣医学研究科 獣医学専攻博士課程 短 期 大 学 の 名 称 酪農学園大学短期大学部 学 部 等 の 名 称 酪農学科 附属施設の概要 修業年 限 入学 定員 編入学 定 員 収容 定員 学位又 は称号 年 人 年次 人 人 2 50 - 100 定 員 超過率 開設 年度 所 在 地 倍 短期大学士(農学) 0.78 1.附属家畜病院 設置の目的:獣医学群附属施設 所 在 地:江別市文京台緑町569番地29他 設置年月日:1964年1月 規 模:土地24,623.61㎡ 建物3,615.60㎡ 2.附属農場 設置の目的:農食環境学群附属施設 所 在 地:江別市文京台緑町569番地38他 設置年月日:1960年1月 規 模:土地790,347.00㎡ 建物3,229.29㎡ -3- 昭和25年4月 北海道江別市文京 台緑町582番地 学校法人酪農学園 設置届出に関わる組織の移行表 入学定員 平成22年度 酪農学園大学 酪農学部 入学定員 平成23年度 変更の事由 酪農学園大学 酪農学科 165 0 平成23年度より学生募集停止 農業経済学科 100 0 平成23年度より学生募集停止 食品科学専攻 50 0 平成23年度より学生募集停止 健康栄養学専攻 40 0 平成23年度より学生募集停止 食品流通学科 70 0 平成23年度より学生募集停止 0 平成23年度より学生募集停止 80 0 平成23年度より学生募集停止 地域環境学科 100 0 平成23年度より学生募集停止 生命環境学科 100 0 平成23年度より学生募集停止 食品科学科 獣医学部 獣医学科 環境システム学部 環境マネジメント学科 120 → 農食環境学群 循環農学類 食と健康学類 [内、管理栄養士コース 獣医学群 学部の設置(届出) 170 学部の設置(届出) 40] 環境共生学類 120 学部の設置(届出) 獣医学類 120 学部の設置(届出) 50 学部の設置(届出) 獣医保健看護学類 -4- 240 様式第2号(その2の1) 教 育 課 程 等 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 単位数 科目区分 授業科目の名称 配当年次 必 選 自 修 択 由 酪 農 学 園 教 育 人 文 社 会 科 学 教 育 基 盤 教 育 自 然 科 学 教 育 保 健 体 育 教 育 情 報 教 育 外 国 語 教 育 建学原論 キリスト教学Ⅰ キリスト教学Ⅱ キリスト教と諸宗教 キリスト教と生命倫理 循環型農業論 農場実習 小計(7科目) 哲学 心理学 文学 社会学 日本史 世界史 地誌 地理学 法学 日本国憲法 経済学 小計(11科目) 数学Ⅰ 数学Ⅱ 統計学Ⅰ 統計学Ⅱ 生物学 生物学実験 化学 化学実験 物理学 物理学実験 地学 地学実験 小計(12科目) 運動の科学 体育実技Ⅰ 体育実技Ⅱ 小計(3科目) 情報科学の基礎 情報処理基礎演習 小計(2科目) 英語Ⅰ 英語Ⅱ 英語Ⅲ 英語Ⅳ 英語演習Ⅰ 英語演習Ⅱ ドイツ語Ⅰ ドイツ語Ⅱ フランス語Ⅰ フランス語Ⅱ 1通 1前 1後 2前 2後 1後 1前 ― 1前・後 1前・後 1前・後 1後 1前 1後 1前 1前 1前・後 1前・後 1前・後 ― 1前 1後 2前 2後 1前・後 1前・後 1前・後 1前・後 2前・後 2前・後 2前・後 2前・後 ― 1後 1前 1後 ― 1後 1後 ― 1前 1前 1後 1後 2前 2後 2前 2後 2前 2後 1 2 2 2 2 2 1 6 6 0 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 0 22 0 2 2 2 2 2 1 2 1 2 1 2 1 6 14 0 2 1 1 1 3 0 2 1 2 1 0 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 授業形態 実 講 演 験 ・ 義 習 実 習 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ― ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ -1- 専任教員等の配置 教 准 講 助 助 教 授 授 師 教 手 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 備 考 兼2 兼2 兼2 兼2 兼2 兼1 兼6 兼9 ― 兼1 兼1 兼1 兼1 兼1 兼1 兼1 兼1 兼1 兼2 兼3 兼12 ― 兼2 兼2 兼4 兼4 兼3 兼4 オムニバス 兼3 兼4 兼1 兼2 兼1 兼1 兼17 ― 兼3 兼9 兼4 兼9 ― 兼4 兼8 兼8 ― 兼12 兼12 兼12 兼12 兼3 兼3 兼1 兼1 兼1 兼1 単位数 科目区分 授業科目の名称 配当年次 必 選 自 修 択 由 外 国 語 教 育 基 盤 教 育 導 入 教 育 ャ キ リ ア 教 育 中国語Ⅰ 中国語Ⅱ ハングルⅠ ハングルⅡ 日本語Ⅰ 日本語Ⅱ 小計(16科目) 基礎演習Ⅰ 循環農学概論 食と健康学概論 環境共生学概論 獣医療概論 小計(5科目) プレゼンテーション キャリア実習Ⅰ キャリア実習Ⅱ 小計(3科目) 国際関係とメディアコミュニケーションの科学 総 合 領 域 教 育 専 門 基 礎 教 育 専 門 教 育 生 体 機 能 教 育 群 人と動物の関係の科学 エントロピーによる生命・環境・農業の科学 食の安全・安心の科学 GIS・リモートセンシングによる空間情報の科学 観光と地域振興の科学 小計(6科目) 獣医組織学総論 獣医生化学 細胞生物学 分子生物学 獣医生理学総論 内分泌学 獣医薬理学 放射線影響学 生物物理学 獣医療倫理と動物福祉 獣医基礎演習 獣医臨床基礎演習 生産動物行動学 野生動物医学概論 獣医ウイルス学 獣医細菌学 寄生虫病学総論 実験動物学 獣医公衆衛生学総論 獣医麻酔学総論 獣医臨床検査学総論 獣医臨床検査学各論 A 小計(22科目) 獣医解剖学総論 獣医解剖学各論 獣医解剖学実習 獣医組織学各論 獣医組織学実習 獣医生化学実習 獣医生理学各論 獣医生理学実習 2前 2後 2前 2後 1前 1後 ― 1通 1後 1後 1後 1後 ― 5前 4前・後 5前・後 ― 1前 1後 6前 6前 6前 6後 ― 2前 2後 2前 2後 2前 2前 2後 2前 2前 2前 2前 2前 2前 2前 2後 2後 2後 3前 3後 3前 2後 3前 ― 2前 2前 2前 2後 2後 2後 2後 2前 2 2 2 2 2 2 8 24 0 1 2 2 2 2 1 8 0 1 1 2 0 4 0 2 2 2 2 2 2 0 12 0 1 1 1 1 1 1 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 21 2 0 1 2 1 2 1 1 2 1 授業形態 実 講 演 験 ・ 義 習 実 習 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ -2- 専任教員等の配置 教 准 講 助 助 教 授 授 師 教 手 0 0 15 9 0 3 0 1 0 2 16 9 3 1 0 0 0 0 0 1 0 0 1 0 1 1 1 1 1 0 1 備 考 兼1 兼1 兼1 兼1 兼1 兼1 兼19 兼70 兼3 兼3 兼3 兼1 兼71 兼3 兼1 兼1 兼4 兼4 兼3 兼2 兼3 兼2 兼6 兼20 外国人留学生対象 外国人留学生対象 ― 註1 オムニバス オムニバス オムニバス オムニバス ― オムニバス 集中 集中 ― オムニバス オムニバス オムニバス オムニバス オムニバス オムニバス ― オムニバス 1 兼1 1 1 1 2 2 2 5 兼1 オムニバス オムニバス オムニバス 2 2 2 兼3 兼1 オムニバス 兼1 オムニバス 1 1 1 1 1 1 1 1 18 4 1 1 1 1 1 1 1 1 オムニバス 2 3 0 兼1 兼1 兼6 ― 1 1 1 兼1 兼1 オムニバス オムニバス 単位数 科目区分 授業科目の名称 配当年次 必 選 自 修 択 由 生 体 機 能 教 育 群 感 染 ・ 病 理 教 育 群 専 門 教 育 消化生理学 栄養生理学 栄養生理学実習 臨床薬理学 獣医薬理学実習 獣医核医学基礎 獣医核医学基礎実習 小計(15科目) 獣医ウイルス病学 獣医ウイルス病学実習 獣医細菌病学 獣医細菌病学実習 寄生虫病学各論 A 寄生虫病学各論 B 寄生虫病学実習 疾患モデル動物学 原生動物性疾病学 実験動物学・原虫病学実習 獣医基礎病理学 獣医実践病理学 獣医病理学実習 獣医免疫学 病態免疫学 獣医免疫学実習 小計(16科目) 食品衛生学 食品衛生学実習 環境衛生学 毒性学 環境衛生学・毒性学実習 衛 生 ・ 環 境 教 育 群 生 産 動 物 医 療 教 育 群 人獣共通感染症学A 人獣共通感染症学B 獣医疫学 獣医疫学実習 獣医衛生学A 獣医衛生学B 予防衛生学実習A 獣医生産環境学 予防衛生学実習B 生産管理学 予防衛生学実習C ハードヘルス学 予防衛生学実習D 小計(18科目) 動物生殖機能学 動物生殖疾病学 動物生殖工学 動物生殖学実習 生産動物内科学総論 循環器・呼吸器内科学 消化器内科学 生産動物内科学実習A 代謝内科学 泌尿器・感覚器内科学 幼獣内科学 2前 2後 2後 3前 3前 2後 2後 ― 3前 3前 3前 3前 3前 3後 3後 3後 3後 3後 3前 3後 3後 2後 4後 3前 ― 4通 4後 5前 4前 5前 4後 5通 4通 5前 4後 4後 5前 5前 5前 5前 5前 5前 5前 ― 3後 4前 3後 4前 3後 3後 4前 4前 3後 4後 4前 1 1 1 1 1 2 1 19 0 2 1 2 1 1 1 1 1 1 1 2 1 1 2 1 1 20 0 2 1 2 1 1 1 2 2 1 2 1 1 1 1 2 1 2 1 25 0 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 0 0 0 授業形態 実 講 演 験 ・ 義 習 実 習 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ -3- 専任教員等の配置 教 准 講 助 助 教 授 授 師 教 手 1 1 1 1 1 1 2 7 1 2 1 1 2 1 2 1 1 6 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 2 2 2 6 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 備 考 1 1 兼1 兼1 2 2 1 0 兼2 オムニバス オムニバス オムニバス オムニバス ― 1 オムニバス 1 1 1 1 2 1 1 1 4 兼1 兼1 兼1 オムニバス オムニバス オムニバス オムニバス オムニバス オムニバス 0 1 1 0 0 兼1 1 1 1 1 1 1 2 1 1 1 1 1 ― オムニバス オムニバス オムニバス オムニバス オムニバス オムニバス オムニバス オムニバス オムニバス オムニバス 4 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 0 0 0 ― オムニバス オムニバス オムニバス オムニバス オムニバス オムニバス オムニバス オムニバス オムニバス オムニバス 単位数 科目区分 授業科目の名称 配当年次 必 選 自 修 択 由 生 産 動 物 医 療 教 育 群 専 門 教 育 生産動物内科学実習B 生産動物手術学総論 生産動物軟部組織外科学 生産動物運動器外科学 生産動物外科学実習 小計(16科目) 獣医麻酔学各論 獣医疼痛管理学 伴侶動物医療基礎実習A 伴 侶 動 物 医 療 教 育 群 画像診断学A 画像診断学B 獣医臨床検査学各論B 伴侶動物内科学総論 皮膚病・感覚器疾患 伴侶動物医療基礎実習B 伴侶動物内科学各論A 伴侶動物内科学各論B 伴侶動物運動器外科学 伴侶動物神経病学 伴侶動物医療臨床実習 伴侶動物軟部外科学 獣医腫瘍学 伴侶動物医療基礎実習C 専 修 教 育 共 通 科 目 4後 4後 4前 4後 4前 ― 6後 6後 5前 5前 生体機能・感染病理学特論 I 専 修 教 育 コ ス 別 科 目 生体機能・感染病理学特論 II 1 1 1 1 1 16 0 1 1 1 2 1 1 1 2 1 2 2 2 2 2 1 2 25 0 1 1 1 1 5後・6前 5後 6前 生体機能・感染病理学実習 5後~6前 生体機能・感染病理学基礎実験 5後~6前 0 5 1 1 5前・後・6前 ― 0 1 4後・5前・後・6前 生体機能・感染病理学演習 I 5後~6前 生体機能・感染病理学演習 II 6前 ー 専 修 教 育 小計(17科目) 統合獣医学 獣医畜産法規 魚病学 中獣医学 学外実習 研究発表 病院実習専修コース 小計(7科目) 4前 4前 4後 4後 4後 ― 3前 3後 3後 3通 4前 3前 3前 3後 4前 3後 4前 4前 7 4 2 1 1 1 2 4 0 5後~6前 2 衛生・環境学演習 I 6前 1 衛生・環境学演習 II 衛生・環境学基礎実験 5後~6前 4 衛生・環境学特論 I 1 5後 衛生・環境学特論Ⅱ 1 6前 5後~6前 衛生・環境学実習 2 生産動物医療クリニカルローテーション 5後 6 生産動物医療アドバンスコース 6前 5 伴侶動物医療クリニカルローテーション 5後 6 伴侶動物医療アドバンスコース 6前 5 小計(16科目) ― 0 44 0 授業形態 実 講 演 験 ・ 義 習 実 習 ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― -4- 専任教員等の配置 教 准 講 助 助 教 授 授 師 教 手 1 1 1 1 1 4 1 1 2 1 1 1 1 1 1 1 1 5 1 1 2 5 22 1 2 備 考 1 1 1 1 1 3 オムニバス オムニバス オムニバス 1 0 1 0 ― オムニバス 1 オムニバス 兼1 兼1 兼1 兼2 1 1 1 1 1 1 1 1 5 1 2 オムニバス オムニバス 1 1 1 2 1 1 1 2 兼1 0 兼2 兼2 兼2 1 26 8 26 13 13 6 7 13 13 5 5 5 2 3 5 3 3 5 5 26 14 4 14 6 6 3 3 6 6 4 4 4 2 2 4 3 3 1 1 14 オムニバス オムニバス オムニバス オムニバス 5 2 5 2 2 2 3 2 3 1 1 1 2 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 5 0 兼2 兼4 オムニバス オムニバス オムニバス ― オムニバス オムニバス オムニバス オムニバス 集中 集中 集中 ― オムニバス オムニバス オムニバス オムニバス 2 2 3 0 兼2 兼2 兼2 ― 単位数 科目区分 自 由 科 目 授業科目の名称 他学群他学類科目 他大学等互換科目 小計(0科目) 合計 (192科目) 学位又は称号 授業形態 専任教員等の配置 実 験 教 准 講 助 助 必 選 自 講 演 配当年次 教 ・ 修 択 由 義 習 実 授 授 師 教 手 習 ― ― 学士 (獣医学) 備 考 0 ― 0 0 0 0 0 ― 157 144 0 ― 26 14 5 3 0 兼113 ― 0 0 0 学位又は学科の分野 卒業要件及び履修方法 授業期間等 【基盤教育】 人文社会科学教育4単位以上を含み、合計32単位以上修得す 1学年の学期区分 2学期 ること。 【専門基礎教育】 合計21単位以上修得すること。 【専門教育】 合計105単位修得すること。 1学期の授業期間 1 5週 【専修教育】 専修教育共通科目から9単位以上、専修教育コース別科目の生 体機能・感染病理学、衛生・環境学、生産動物医療、伴侶動物医 療から1専修11単位、合計20単位以上修得すること。 全学共通教育 90分 1時限の授業時間 専門基礎、専門教育 60分 上記の要件を満たし必修科目を含む182単位以上修得すること。 1年間に履修できる単位数は42単位を上限とする。 註1 年度毎にローテーションで担当のため、教員数は担当予定者の総数を表記している -5- 様式第2号(その2の1) 教 育 課 程 等 の 概 要 (獣医学群獣医保健看護学類) 単位数 科目区分 授業科目の名称 配当年次 必 選 自 修 択 由 酪 農 学 園 教 育 人 文 社 会 科 学 教 育 基 盤 教 育 自 然 科 学 教 育 保 健 体 育 教 育 情 報 教 育 外 国 語 教 育 建学原論 キリスト教学Ⅰ キリスト教学Ⅱ キリスト教と諸宗教 キリスト教と生命倫理 循環型農業論 農場実習 小計(7科目) 哲学 心理学 文学 社会学 日本史 世界史 地誌 地理学 法学 日本国憲法 経済学 小計(11科目) 数学Ⅰ 数学Ⅱ 統計学Ⅰ 統計学Ⅱ 生物学 生物学実験 化学 化学実験 物理学 物理学実験 地学 地学実験 小計(12科目) 運動の科学 体育実技Ⅰ 体育実技Ⅱ 小計(3科目) 情報科学の基礎 情報処理基礎演習 小計(2科目) 英語Ⅰ 英語Ⅱ 英語Ⅲ 英語Ⅳ 英語演習Ⅰ 英語演習Ⅱ ドイツ語Ⅰ ドイツ語Ⅱ フランス語Ⅰ フランス語Ⅱ 1通 1前 1後 2前 2後 1後 1前 ― 1前・後 1前・後 1前・後 1後 1前 1後 1前 1前 1前・後 1前・後 1前・後 ― 1前 1後 2前 2後 1前・後 1前・後 1前・後 1前・後 2前・後 2前・後 2前・後 2前・後 ― 1後 1前 1後 ― 1後 1後 ― 1前 1前 1後 1後 2前 2後 2前 2後 2前 2後 1 2 2 2 2 2 1 6 6 2 0 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 20 0 2 2 2 2 2 1 2 1 2 1 2 1 6 14 0 2 1 1 1 3 0 2 1 2 1 0 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 授業形態 実 講 演 験 ・ 義 習 実 習 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ― ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ -6- 専任教員等の配置 教 准 講 助 助 教 授 授 師 教 手 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 備 考 兼2 兼2 兼2 兼2 兼2 兼1 兼6 兼9 ― 兼1 兼1 兼1 兼1 兼1 兼1 兼1 兼1 兼1 兼2 兼3 兼12 ― 兼2 兼2 兼4 兼4 兼3 兼5 オムニバス 兼3 兼5 兼1 兼2 兼1 兼1 兼19 ― 兼3 兼9 兼4 兼9 ― 兼4 兼8 兼8 ― 兼12 兼12 兼12 兼12 兼3 兼3 兼1 兼1 兼1 兼1 単位数 科目区分 授業科目の名称 配当年次 必 選 自 修 択 由 外 国 語 教 育 基 盤 教 育 導 入 教 育 ャ キ リ ア 教 育 中国語Ⅰ 中国語Ⅱ ハングルⅠ ハングルⅡ 日本語Ⅰ 日本語Ⅱ 小計(16科目) 基礎演習Ⅰ 循環農学概論 食と健康学概論 環境共生学概論 獣医療概論 小計(5科目) プレゼンテーション キャリア実習Ⅰ キャリア実習Ⅱ 小計(3科目) 国際関係とメディアコミュニケーションの科学 総 合 領 域 教 育 専 門 基 礎 教 育 専 門 教 育 専 門 教 育 人と動物の関係の科学 エントロピーによる生命・環境・農業の科学 食の安全・安心の科学 GIS・リモートセンシングによる空間情報の科学 観光と地域振興の科学 小計(6科目) 獣医組織学総論 獣医生化学 細胞生物学 分子生物学 獣医生理学総論 内分泌学 獣医薬理学 放射線影響学 生物物理学 獣医療倫理と動物福祉 獣医臨床基礎演習 生産動物行動学 野生動物医学概論 獣医ウイルス学 獣医細菌学 寄生虫病学総論 実験動物学 獣医公衆衛生学総論 獣医麻酔学総論 獣医臨床検査学総論 獣医臨床検査学各論 A 小計(21科目) 動物保健看護関連法規 動物解剖学 動物生理学 動物形態機能学実習 動物看護学A 動物看護学B 動物看護学実習A 動物看護学実習B 2前 2後 2前 2後 1前 1後 ― 1通 1後 1後 1後 1後 ― 3前 2前・後 3前・後 ― 1前 1後 4前 4前 4前 4後 ― 2前 2後 2前 2後 2前 2前 2後 2前 2前 2前 2前 2前 2前 2後 2後 2後 3前 3後 3前 2後 3前 ― 3後 2前 2後 2後 2後 3前 3前 3後 2 2 2 2 2 2 8 24 0 1 2 2 2 2 1 8 0 1 1 2 0 4 0 2 2 2 2 2 2 0 12 0 1 1 1 1 1 1 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 20 2 0 1 1 1 1 1 1 1 1 授業形態 実 講 演 験 ・ 義 習 実 習 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ -7- 専任教員等の配置 教 准 講 助 助 教 授 授 師 教 手 0 1 0 0 4 0 0 1 2 0 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 備 考 兼1 兼1 兼1 兼1 兼1 兼1 兼19 兼93 兼3 兼3 兼3 兼2 兼94 兼3 兼1 兼1 兼4 兼5 兼2 兼2 兼4 兼2 兼6 兼21 兼2 兼1 兼1 兼1 外国人留学生対象 外国人留学生対象 ― 註1 オムニバス オムニバス オムニバス オムニバス ― オムニバス 集中 集中 ― オムニバス オムニバス オムニバス オムニバス オムニバス オムニバス ― オムニバス 1 兼1 兼1 兼1 兼2 兼2 兼11 兼1 兼1 兼1 兼1 兼1 兼2 兼1 兼2 1 2 1 1 4 1 1 0 1 0 0 兼27 オムニバス オムニバス オムニバス オムニバス オムニバス オムニバス ― 兼1 1 2 兼2 1 1 1 1 オムニバス 単位数 科目区分 授業科目の名称 配当年次 必 選 自 修 択 由 専 門 教 育 専 門 教 育 伴侶動物品種論 人と馬の関係学 動物介在療法論 動物介在療法実習 動物行動学A 動物行動学B 動物栄養学A 動物栄養学B 動物理学療法学A 動物理学療法学B 動物行動学実習 動物栄養学実習 動物理学療法学実習 動物ハンドリング論 動物ハンドリング実習 動物飼養管理学 動物飼養管理学実習 動物病院管理学 動物グルーミング理論 動物グルーミング実習 動物ウイルス病学 動物細菌病学 動物寄生虫病学 動物免疫学 動物病理学 動物遺伝学 臨床検査学実習 動物内科学 動物外科学 動物生殖学 臨床基礎実習 獣医麻酔学実習 附属動物病院実習 学外動物病院実習A 学外動物病院実習B 特殊動物看護学 救急治療ケア概論 エキゾチックアニマル学 ドッグスポーツ論 アニマルレクリエーション論 ペットビジネス論 獣医保健看護学基礎実験 栄 養 管 理 専 攻 獣医保健看護学演習Ⅰ 獣医保健看護学演習Ⅱ 獣医保健看護学演習Ⅲ 獣医保健看護学演習Ⅳ 卒業論文 小計(55科目) 栄養指導概論 応用栄養学 栄養学実習A 栄養学実習B 小計(4科目) 2前 3後 3後 3後 2前 3前 2後 3前 3前 3後 2後 3前 3後 2前 2後 2前 2後 4前 3後 3後 3前 3前 3前 3前 3前 3後 3前 3後 3後 3後 3前 3前 4前 2後 3後 3後 3後 3後 4前 4後 4前 3~4 2前 2後 3前 3後 3~4 ― 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 2 1 1 1 1 1 1 4 1 1 1 1 4 49 14 0 4前 4前 4前 4後 ― 1 1 1 1 0 4 0 授業形態 実 講 演 験 ・ 義 習 実 習 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ― -8- 専任教員等の配置 教 准 講 助 助 教 授 授 師 教 手 備 考 兼1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 オムニバス 兼1 兼1 兼1 兼1 兼1 兼1 兼1 兼1 兼1 1 1 1 4 1 1 オムニバス 兼1 兼1 兼1 兼3 兼1 兼9 4 オムニバス オムニバス 集中 集中 1 1 兼1 1 1 兼1 4 4 4 4 4 4 4 1 1 1 0 4 4 4 4 4 4 4 0 2 2 2 オムニバス 0 0 0 0 兼21 0 ― オムニバス オムニバス ― 単位数 科目区分 授業科目の名称 0 4 0 授業形態 実 講 演 験 ・ 義 習 実 習 ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ― ― 0 0 0 ― 0 0 0 0 0 0 ― ― 95 120 0 ― 4 0 4 0 0 兼145 ― 配当年次 必 選 自 修 択 由 行 動 管 理 専 攻 専 門 教 育 理 学 療 法 管 理 専 攻 自 由 科 目 しつけ指導論 行動コンサルテーション論 行動学実習A 行動学実習B 小計(4科目) 高齢動物理学療法論 整形外科疾患理学療法論 理学療法実習A 理学療法実習B 小計(4科目) 他学群他学類科目 他大学等互換科目 小計(0科目) 合計 (153科目) 学位又は称号 4前 4前 4前 4後 ― 4前 4前 4前 4後 ― 0 1 1 1 1 4 1 1 0 1 1 専任教員等の配置 教 准 講 助 助 教 授 授 師 教 手 備 考 1 1 1 0 0 0 1 1 1 1 1 1 1 1 0 0 0 ― 0 0 0 ― 学士 (獣医保健看護学) 学位又は学科の分野 獣医学関係、農学関係 卒業要件及び履修方法 授業期間等 【基盤教育】 人文社会科学教育4単位以上を含み、合計40単位以上修得す ること。 【専門基礎教育】 合計20単位以上修得すること。 【専門教育】 栄養管理専攻・行動管理専攻・理学療法管理専攻のいずれか1 専攻4単位を含む、合計53単位以上修得すること。 1学年の学期区分 2学期 1学期の授業期間 1 5週 上記の要件を満たし必修科目を含む124単位以上修得すること。 全学共通教育 90分 1時限の授業時間 1年間に履修できる単位数は42単位を上限とする。 専門基礎、専門教育 60分 註1 年度毎にローテーションで担当のため、教員数は担当予定者の総数を表記している -9- 様式第2号(その3の1) 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 科目区分 基 盤 教 育 授業科目の名称 講義等の内容 建学原論 建学原論は「建学の精神」の1.理解(歴史観)、2.現状(酪農学園と現代観)、3.継承と発 展(酪農学園と使命)より構成する。最初に今、何故「建学原論」を学ぶ必要性があるのかを 導入として行う。その後、理解(歴史観)では、建学の精神である「三愛精神」、「健土健民」を 学び理解する。そのためには、酪農義塾として1933年に設立された酪農学園の歴史を創設 者黒澤酉蔵の生涯と照らし合わせ考える。時代背景としては富国強兵が国策として全てに優 先された近代日本の設立時期の中で国と社会の基盤は農業にあるとの信念と「家畜なけれ ば農業なし」を心情とし、生命力あふれる土壌づくりを啓蒙した事実を再認識する。現状(酪 農学園と現代観)では建学の精神が、環境破壊や世界平和など地球上の全ての人が共有す る課題への解決にもつながり、酪農学園の学生に与えられた役割にもつらなる事を理解す る。 キリスト教学Ⅰ 本学は、第二次世界大戦で決定的な敗北を喫した日本の、その「戦前・戦後」の歴史認 識、自己・他者認識の過ちと傲慢さにたいする悔悟をへて、「戦後日本」における農業と農業 人の真の再生のために設立された大学である。そのさい、本学の「建学の精神」をキリスト教 精神に置くことが確認された。本学が「キリスト教学」を必修科目としているゆえんである。本 講では、まず「建学の精神」の源泉であるキリスト教を、特に聖書そのものをより深くより広く学 ぶ営みをとおして味わうことを目的としたい。と同時に、現代の諸問題がすべて「学際的アプ ローチ」を求めている事情を考慮し、「学際的思考」とは何か、そのためにはいかなる学びの 姿勢が求められているかを常に意識する。最終的には、聖書的思考が、学生個々人の人間 的課題の発見や問題関心の探究のために多少なりとも役に立つ「手ごたえ」を獲得してもらう ことを目的とする。 キリスト教学Ⅱ 1年次前期で、酪農学園大学における「三愛精神」の意義、キリスト教や聖書(特に旧約聖 書)に関しての基本的な知識や教養を修得してきたことを前提に講義する。後期は、キリスト 教と現代の関連、キリスト教的な思考と感覚が私たちが生きる現代社会や一人一人の人生に どう関わり、どのような意味を持つかという視点を重視し、新約聖書を中心に三つの主題を設 定する。(A)聖書テキストが現在の開発途上国問題にどのように寄与できるかに注意を払う。 (B)キリスト教とユーモアの関係、人間の社会的・文化的営みにおいていかにユーモアや笑 いが必要であるかを検討する。(C)「死」の問題をキリスト教的な生命倫理の観点から学ぶ。 できるだけ、activity(参加型授業による活動)を取り入れる。時には学校礼拝(大学礼拝)で の特別講演とも連携させる。 キリスト教と諸宗教 わたしたちの世界には様々な宗教があるが、それらは互いに関わり合い、影響を与え合い つつ、現代に至っている。キリスト教も例外ではない。本講座では、キリスト教が、ユダヤ教や イスラム教とどのような関係をもってきたか、また、ローマ帝国やアメリカ合衆国という帝国主義 の国家と結びついて、どのように推移してきたかを、歴史や民族、文化的価値観との関わりの 中で考察する。後半では、日本におけるキリスト教の動向を素描し、キリスト教をアジアの視点 で考察しつつ、日本とアジアに存在する宗教性との対話を行う。 キリスト教と生命倫理 「隣人を愛せよ」との聖書の指針に従い、「他者のために、また、他者と共に生きる人間の生 き方」を模索するキリスト教の視点から、人間が他者と共に生きる際の倫理について考察す る。第一部では、戦争、死刑制度、臓器移植など、「いのち」に対峙する人間の倫理を取り上 げる。第二部では、女性、セクシュアル・マイノリティ、こども、障害をもった人々、ホームレス (野宿生活者)など、社会の中の少数者・弱者と共に生きる倫理を考える。第三部では、人間 に委ねられている自然環境の保全に関する倫理を、グローバリゼーションや原発・核を切り口 に論じ、自然と人間との新しい関係、オルタナティブな生き方を提示する。最後は、スケール を地球市民へと拡げ、多文化共生社会に生きる倫理を考察していく。 循環型農業論 「循環農法とは?」その背景にある「健土健民とは?」そして循環を成立させるための諸条 件や循環型農業・畜産の事例について、土-草-牛、微生物、副産物の利用、酪農経営、 地域内循環など多様な側面から考える。また、海外の状況、輸入濃厚飼料への依存状況、 都市近郊酪農における循環、酪農経営の総合的評価などについても学ぶ。そのことにより、 「三愛精神」、「健土健民」、「循環農法」を単なる言葉としではなく、具体的なイメージと共に 理解する。 農場実習 本学附属農場(キャンパス内農場)での基礎的な農作業体験を通して、酪農・農業の概念を 把握し、酪農・農業への興味・関心を深める。また、初歩的な技術の実際を理解し、酪農・農 業の基礎を学ぶ。実習は、牛舎、飼料作物圃場管理および畑作物栽培実習に区分し、各組 6つの班に編成し、班毎に実習を行う。 酪 農 学 園 教 育 -1- 備考 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 科目区分 基 盤 教 育 人 文 社 会 科 学 教 育 自 然 科 学 教 育 授業科目の名称 講義等の内容 哲学 『ソフィーの世界』を読む〜西洋哲学史の入門として〜をテーマに、今日の現代文明を形成 したヨーロッパ思想の原点としての哲学の歴史をわかりやすく理解するため、北欧の作家ゴ ルデル氏(元・高校の哲学教諭)の作品を読む。 心理学 感覚、知覚、記憶、学習、動機づけ、感情、性格といった心理の基礎的仕組みをまなぶ。応 用的話題として、発達、対人関係、精神的障害についてまなぶ。その際、心理測定法、デー タ分析法も紹介する。 文学 文学を読み解くことの楽しさを知るために、主にイギリス文学を代表する詩人、劇作家、小 説家の作品に直接ふれ、実際に文学を「経験」してみることにする。文学について学ぶのはも ちろんだが、様々な表現に触れることで、色々なモノを論理的に読み解くものについても同 時に学んでいきたい。前期は主に「詩」と「劇」を読む。「知識」というより「方法」を身につけら れる様な講義にするつもりである。読むことの楽しさが少しでも実感できれば、と考えている。 社会学 社会学の考え方、方法論についての基本的な知識を得る。また、取得した知識、特に社会 学的な知識、を現実の問題の理解及び対処において役立てる考察力を養う。そして、考察し たことを文章で表現する力を養う。 日本史 高校・中学の教諭をめざす学生、および日本史に興味をもつ学生を対象とした日本史とし て、ある事項に着目して、日本の歴史をみていきます。古い時代から新しい時代へ、単に時 間の流れを追うのではなく、ある事項に着目して因果関係を知ることで、歴史の流れが理解し やすくなることを了知していただき、歴史への興味のあり方を変えていただきたいと思いま す。 世界史 この講義の目的は文明の誕生から現代にいたる世界史の大きな流れを概観することにあ る。内容的には西洋史の叙述を基軸とするが、イスラム世界、東洋、第三世界の歴史にも時 間の許す限りふれることによって、われわれの生きる「現代」への理解を深めたい。 地誌 本講義では、地理学という学問の両輪を構成する「系統地理学」と「地誌学」のうち、「地誌 学」の講義をおこなう。具体的にはまず、地誌学のこれまでの成果と課題およびアプローチに ついて整理する。次にアジアのメガシティに焦点を当て、大都市における自然環境や歴史、 政治、経済、社会等の諸相を複合的に捉え、各都市の地誌的な特徴を、日本の大都市も含 めた他都市とも比較しながら講義する。 地理学 本講義では、地理学という学問の両輪を構成する「系統地理学」と「地誌学」のうち、主に 「系統地理学」の講義を行う。最初に地理学という学問の歴史を概観した後に、系統地理学 を構成する自然地理学と人文地理学の諸分野を取り上げ、それぞれの研究対象や研究方 法、研究成果について事例を交えて紹介するとともに、複合応用領域としての環境問題研究 や空間情報科学(GIS)との関連についても講義する。 法学 法の基本的な考え方を学ぶための講義です。法はあらゆる社会現象を対象とし、社会秩序 の安定や人々の福祉の実現を目指すものです。多様な価値観が並存する現代社会におい て、どのような法規範を作り又は現に存在する法を解釈・適用すべきかという課題を、具体的 な問題に則して検討します。 日本国憲法 国の最高法規である憲法の意味やしくみを理解し、憲法に即して、基本的人権や国民主権 の意義を自分自身で考える一助になるように授業を進めていきます。身近な問題や、時事的 な主題にも言及しつつ、具体的な話題を中心に検討を進めます。 経済学 経済現象は諸君の身の回りの、目に見えるところで起こっている。しかし、しばしばとんでも ない俗説によって理解されている.あるいはマスコミなどにより誤ったみかたが流布されてい る.そのようなみかたに惑わされず,経済を正しく視る目を養うのがこの講義の目的である. 経済学は大きくミクロ経済学とマクロ経済学に分かれる。講義ではミクロ経済学とマクロ経済学 の基礎を学ぶ。 数学Ⅰ 本講義では、実一変数関数一般についてのより高度な微分・積分学を概観する。そして、 次のことを目標とする。①初等関数の微分と積分の概念を理解できること。②初等関数の微 分と積分の計算ができること。③微分と積分の相互の関係を理解できること。④将来、微分・ 積分学の知識を必要とする場面に遭遇した場合に、参考書を読むことができること。 -2- 備考 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 数学Ⅱ 自然現象、社会現象の根底に横たわる“線形性”についての理解を深め、その強力な解析 手段としての行列(一次変換)の基本操作を学ぶ。そして、行列やベクトルの計算を習熟する ことで、近年、生命 科学諸分野において注目を浴びつつある様々な“非線形現象”の理解の 大前提である線形概念を把握し、数学に限らず いかなる研究分野においても不可欠である 「理論の構成」が明確に出来る用になることを目標とする。 統計学Ⅰ 基本的な統計的方法について学ぶ。統計的方法とは、問題の対象である母集団から抽出 した標本デ−タから母集団に関する結論を引き出す方法である。例えば、各種の選挙前に新 聞社が調査を行い立候補者の当落予想を行うが、けっして全有権者を調査しているわけで はなく、有権者の一部を調査しているにすぎない。その限られた標本からかなり正確な予想 を行っている。それが可能なのは適切な統計的方法が使われているからである。統計学Iで は、データの整理、記述統計、確率分布について学ぶ。 統計学Ⅱ 基本的な統計的方法について学ぶ。統計的方法とは、問題の対象である母集団から抽出 した標本デ−タから母集団に関する結論を引き出す方法である。例えば、各種の選挙前に新 聞社が調査を行い立候補者の当落予想を行うが、けっして全有権者を調査しているわけで はなわけではなく、有権者の一部を調査しているにすぎない。その限られた標本からかなり正 確な予想を行っている。それが可能なのは適切な統計的方法が使われているからである。統 計学IIでは、区間推定、仮説検定、回帰分析について学ぶ。 生物学 農・食・環境・医などのあらゆる自然科学系応用分野の基礎となる生物とその世界を理解する 上で、広い視野で時間の要素も入れた生物界全体の体系的なとらえ方と、一方、個々の生 物・生命現象のしくみがどのように個体レベル、細胞レベル、分子レベルで解明されているか について学ぶ。さらに、個々の現象が体系のなかでどのような関係性をもっているかを考え、 不思議な現象についてもその意味を考える。そして、生命・生物現象に興味・関心をもち、自 らの言葉で説明できるようにする。 備考 オムニバス方式 基 盤 教 育 自 然 科 学 教 育 生物学実験 生物学の基礎的な考え方と技術を習得するため、以下の4項目から構成する。『細胞の 観察』:生物が細胞から成り立っている事を認識し、細胞の形態的特徴や生きた細胞の変化 をとらえる。『動物の体の構造』:ネズミの解剖と各組織の切片標本の観察で、様々な器官の 外部形態と構造の特徴、さらに機能までを結びつけて考える。『植物の構造と成長』:つぼみ と開花時の花の各部の構造を比較して変化を捉え、植物の成長を細胞分裂から確認する。 『染色体の観察』:唾腺染色体により染色体と遺伝子の関係を知り、減数分裂で遺伝子の多 様化を理解して、遺伝子の本体DNAの性質を理解する。毎回の実験を通して、得られた事 実や結論を、相手に分かりやすく伝えるためのレポートの書き方を訓練する。 (オムニバス方式 / 全15回) (93 山舗 直子、72 佐藤 元昭、98 井上 博紀、102 岡本 英竜、16 寺岡 宏樹 /3回) 第1回 ガイダンス 生物学実験について、どのように受講するのかを把握する 第2回 顕微 鏡操作法の説明 顕微鏡の正確な操作を学ぶ 第15回 実験総括 生物学実験の各テー マについてレポートを再度見直し、個々の質疑応答で理解を深める (93 山舗 直子、72 佐藤 元昭 /5回) 第3回 レポートの書き方 科学レポートの基本を知り、生物学実験で要求される書き方を理解 する 第9回 『植物の構造と機能』①植物体の観察 テッポウユリの花と蕾の構造を比較し、成長を 推測する 第10回 『植物の構造と機能』②花粉の発芽と花粉管の伸長 配偶子の活動と、 精細胞の活動を捉える 第12回 『染色体の観察』①唾腺染色体の観察 特殊な巨大染色 体を観察し染色体と遺伝子の関係を理解する 第13回 『染色体の観察』②減数分裂の観察 (72 佐藤 元昭、102 岡本 英竜 /1回) 第4回 『細胞の観察』①タマネギ表皮の観察 生物の体が細胞から成り立っていることを認識 する (98 井上 博紀、102 岡本 英竜 /1回) 第5回 『細胞の観察』②血球の観察 細胞の性質と形態の関係を知る (72 佐藤 元昭、98 井上 博紀 /1回) 第6回 『細胞の観察』③魚の色素胞による体色変化 細胞の活動と個体レベルの変化を関連 づける (98 井上 博紀、16 寺岡 宏樹 /3回) 第7回 『動物の体の構造』①ネズミの解剖と各器官の観察 様々な器官の外部形態の意味を 考える第8回 『動物の体の構造』②各組織の観察 細胞の特徴を捉え、器官の構造と機能を 関連付ける 第14回 『染色体の観察』③DNAの抽出 組織に多くのDNAが含まれていることを理解し、その (93 山舗 直子、102 岡本 英竜 /1回) 第11回 『植物の構造と機能』③根の成長点における細胞分裂 細胞分裂の観点から成長を確 (98 井上 博紀、16 寺岡 宏樹 /1回) -3- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 科目区分 自 然 科 学 教 育 授業科目の名称 講義等の内容 化学 化学的素養は食糧生産の向上、環境問題の考察に欠かすことのできないものである。一方 で、あらゆる物質が氾濫する現代社会では、市民が自身の健康を維持して行くためにも化学 的な素養が不可欠である。本講義では、原子の構造、化学結合、周期律、化学量論、物質 の状態変化、化学平衡、酸塩基、酸化還元、熱化学等の基本概念を講じ、身近な現象を化 学的に考察する基礎能力の涵養を目指す。 化学実験 中和滴定、酸化還元滴定、キレート滴定、吸光光度法による金属イオンの定量、有機化合 物の合成等の実験を経験することにより、化学の基本的な概念を確実に身に付けることを目 的とする。また、毎回の実験遂行とレポート作成を通して、科学的かつ論理的な考察をする 能力の涵養を目指す。 物理学 高校時代に「物理」を学習していない学生を念頭に置き、また将来の中等理科教育に携わ る人材の育成も視野に入れ、物理学基礎ではまず科学史の中の代表的な素材を時代順に 抽出し、先人たちの努力の中に科学的思考の雛形を学ぶことをねらう。失敗も含めて先人た ちの科学者としての努力を追体験することで、完成品としての科学的常識をただ記憶するの ではなく、思考の試行錯誤に耐える訓練を課す。具体的には、物理学の原点である古代ギリ シャの科学哲学からひも解き、ケプラー、ガリレイ、ニュートンとたどり、物理学が問い続ける古 くて新しいテーマを明示する。 物理学実験 力学、熱力学、電磁気学、光学についての基礎的実験の学習。物理実験に使用される装 置や機材、器具等の取扱いと実験方法を知ることで、機械実験の基礎的素養を習得すると、 物理学の講義で学ぶ内容を体験的に理解することが目標である。 地学 地学は地球を取り巻く自然現象・自然環境を取り上げ、太陽系の天体・岩石の種類と特徴・ 火山活動・地震活動・地質時代区分・地体構造・気象現象等のさまざまな地学現象について 幅広い分野を取り上げている。火山活動・地震活動・気象現象については火山災害と防災、 地震災害と防災、気象災害と防災についても触れた内容としている。また、教職課程科目とし て、中学校・高等学校で取り扱う内容の基礎・基本的な事柄を取り扱う内容としている。 地学実験 地学は地球を取りまく幅広い分野の自然現象・自然環境を対象とした学問である。さまざま な地学現象を理解するとともに、その仕組みを実験・実習を通して理解する。 運動の科学 健康に生きるために重要な働きをする身体の諸機能を学ぶ。また、加齢や運動不足にとも なう身体諸機能の低下や諸機能の低下にともない発症する各種生活習慣病について学ぶ。 加えて、継続的な運動の実践によって実現する身体諸機能の維持や向上や各種生活習慣 病の予防改善の効果について学ぶ。そして、現時点での各個人の身体諸機能の状態につ いて把握し、今後の変化について予想できるようになる。身体諸機能を維持向上させるため の運動方法を習得し、自ら実践できるようになる。これらを目的として本授業を展開する。 体育実技Ⅰ 実技種目を通じて、体力の維持向上ならびに健康の保持増進を図り、なおかつ、それらを 実現するための方法を習得する。また、チームあるいはコンビのコミュニケーションにより、集 団行動の役割および責任分担、連帯感やマナーなどの理解を図る。加えて、選択種目にお ける基本および応用技術を高め、自分の習得した技術を実感しながら練習や試合を実践で きるようになる。また、選択種目のルールを十分に理解し、試合の運営ならびに審判をするこ とができるになる。これらを本授業の目的とし、展開する。 体育実技Ⅱ 実技種目を通じて、体力の維持向上ならびに健康の保持増進を図り、なおかつ、それらを 実現するための方法を習得する。また,チームあるいはコンビのコミュニケーションにより、集 団行動の役割および責任分担、連帯感やマナーなどの理解を図る。加えて、選択種目にお ける基本および応用技術を高め、自分の習得した技術を実感しながら練習や試合を実践で きるようになる。また、選択種目のルールを十分に理解し、試合の運営ならびに審判をするこ とができるになる。これらを本授業の目的とし、展開する。 情報科学の基礎 コンピュータと情報処理の基礎を学ぶ。コンピュータの概念から実社会における情報システ ムまでを概観し、コンピュータを利用するために必要となる知識や考え方を学ぶ。さらに、情 報社会において重要なセキュリティの問題や知的所有権についても取り上げる。主な項目 は、コンピュータの構成としくみ、情報のデジタル化、計算のしくみ、ソフトウェア、情報通信と ネットワーク、情報システム、情報社会における諸問題などである。 情報処理基礎演習 コンピュータの利用技術は、実社会はもちろん大学においても必須のものとなっている。こ の演習では、パソコンを実際に操作し、Windows(基本ソフト)の基本操作ならびに、代表的な アプリケーションソフトであるワープロソフト、表計算ソフト、プレゼンテーションソフトの基本を 学習する。具体的な内容は次のとおり。①Windows:ウィンドウの操作,フォルダ・ファイルの 操作、②ワープロソフト:文書の作成,編集,保存と読込、③表計算ソフト:表の作成,計算式 の入力,グラフの作成、④プレゼンテーションソフト:スライドの作成,アニメーション 基 盤 教 育 保 健 体 育 教 育 情 報 教 育 -4- 備考 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 科目区分 基 盤 教 育 外 国 語 教 育 授業科目の名称 講義等の内容 英語Ⅰ この授業では、英語でコミュニケーションする力を身につけることを目標とする。コミュニケー ションとは、相手が考えていることを理解し、自分が考えていることを相手に伝えることである が、英語でのコミュニケーションを成立させるうえで最も重要なのは、英語の基礎的なルール をきちんと身につけることであることは言うまでもない。また、言葉の背景にある文化というもの を理解する力も必要となるだろう。英語Ⅰ、Ⅱでは、主に基礎力の養成に重点をおく。この授 業が、英語という言語とその背後にある文化を丸ごと体験する場となればと考えている。 英語Ⅱ この授業では、英語でコミュニケーションする力を身につけることを目標とする。コミュニケー ションとは、相手が考えていることを理解し、自分が考えていることを相手に伝えることである が、英語でのコミュニケーションを成立させるうえで最も重要なのは、英語の基礎的なルール をきちんと身につけることであることは言うまでもない。また、言葉の背景にある文化というもの を理解する力も必要となるだろう。英語Ⅰ、Ⅱでは、主に基礎力の養成に重点をおく。この授 業が、英語という言語とその背後にある文化を丸ごと体験する場となればと考えている。 英語Ⅲ この授業では、英語でコミュニケーションする力を身につけることを目標とする。コミュニケー ションとは、相手が考えていることを理解し、自分が考えていることを相手に伝えることである が、英語でのコミュニケーションを成立させるうえで最も重要なのは、英語の基礎的なルール をきちんと身につけることであることは言うまでもない。また、言葉の背景にある文化というもの を理解する力も必要となるだろう。英語Ⅲ、Ⅳでは、英語Ⅰ、Ⅱで学習した内容をふまえ、主 に応用力の養成に重点をおく。この授業が、英語という言語とその背後にある文化を丸ごと 体験する場となればと考えている。 英語Ⅳ この授業では、英語でコミュニケーションする力を身につけることを目標とする。コミュニケー ションとは、相手が考えていることを理解し、自分が考えていることを相手に伝えることである が、英語でのコミュニケーションを成立させるうえで最も重要なのは、英語の基礎的なルール をきちんと身につけることであることは言うまでもない。また、言葉の背景にある文化というもの を理解する力も必要となるだろう。英語Ⅲ、Ⅳでは、英語Ⅰ、Ⅱで学習した内容をふまえ、主 に応用力の養成に重点をおく。この授業が、英語という言語とその背後にある文化を丸ごと 体験する場となればと考えている。 英語演習Ⅰ この授業では、英語Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳで学んだことを土台に、より実践的な英語の運用能力を 身につけることを目標とする。少人数による参加型の授業を通して、生きた英語を実際に体 験してもらいたい。この授業が、英語でコミュニケーションすることの面白さとそして難しさを実 際に経験する場となり、卒業論文や留学を含め、今後の英語学習への動機付けとなってくれ ればと考えている。 英語演習Ⅱ この授業では、英語Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳで学んだことを土台に、より実践的な英語の運用能力を 身につけることを目標とする。少人数による参加型の授業を通して、生きた英語を実際に体 験してもらいたい。この授業が、英語でコミュニケーションすることの面白さとそして難しさを実 際に経験する場となり、卒業論文や留学を含め、今後の英語学習への動機付けとなってくれ ればと考えている。 ドイツ語Ⅰ この授業は初めてドイツ語を学ぶ人を対象にしています。ドイツ語の読み・書き・会話におけ る基礎的な力を身に付けることを主な目標としていますが、ドイツの現状や文化についても適 宜紹介していく予定です。ドイツ人の暮らし、食べ物、住まいといった日常的なものや学生生 活など身近な話題も授業中に取り扱います。またドイツ語と日本語の違い、あるいはドイツ人 と日本人の価値観の違いについてなど様々な問題意識をもって参加すると、授業がより楽し いものとなるでしょう。進行速度はきわめてゆっくりで,内容の理解をひとつひとつ確認しなが ら次のステップへ移っていく予定です。 ドイツ語Ⅱ この授業は初級文法を既に学んだ人を対象にしています。ドイツ語の読み・書き・会話にお ける基礎的な力をしっかりと身に付けることを主な目標としていますが、ドイツの現状や文化 についても適宜寄り幅広く紹介していく予定です。ドイツ語と日本語の違い、あるいはドイツ 人と日本人の価値観の違いについてなど様々な問題意識をもって参加すると、授業がより楽 しいものとなるでしょう。 フランス語Ⅰ 単年度開講に限られた仏語Ⅰ及びⅡの両科目の枠内で、フランス語の世界に少しでも受 講生を近づけるため、当科目と後期のフランス語Ⅱを合わせて「会話表現を中心として、発 音、文法、読解、作文の基礎を学ぶ」ことをめざす。(より高度な訓練を必要とする人の場合に ついては、卒業後の自主的な学習に委ねたいが、少なくともこの一年の経験を、そのための 導入とできるようなものとして提供したく思う。) フランス語Ⅱ 「フランス語Ⅰ」に続き、会話表現を中心とした、初級文法の理解ならびに読解、作文、聴解 及び発話の4技能の開発を進める。 -5- 備考 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 科目区分 外 国 語 教 育 基 盤 教 育 授業科目の名称 講義等の内容 中国語Ⅰ これからますます重要となる中国語を、歴史、文化、生活習慣をから生きた言葉として学 び、言葉を通して中国に対する理解を深めることを目的とする。中国語の音の構成を理解 し、独特のイントネーションを覚えるためにテキストの録音テープやビデオを活用する。ビデオ を鑑賞して、中国の文化や生活習慣を知る。 中国語Ⅱ これからますます重要となる中国語を歴史、文化、生活習慣などから生きた言葉として学 び、言葉を通して中国に対する理解を深めることを目的とする。中国語Ⅰで学んだ内容を確 認しながら基本的な語彙、文型、文法を繰り返し練習して簡単な日常会話を習得する。ビデ オを鑑賞して、中国の文化や生活習慣を知る。 ハングル語Ⅰ ハングル語の基礎力を身につけることを目指す。ハングル語の基礎知識に基づいて、ハン グル語の日常会話ができるように繰り返して練習する。なお、毎回、朝鮮半島の文化関連用 語を学び、単語の学習だけでなく朝鮮半島の文化についても理解を深める。 ハングル語Ⅱ ハングル語Ⅰでの学習を基礎に、(1)正しい発音やリスニング能力を習得できる。(2)多様 な表現を確実に身につけることができる。(3)ことばだけではなく、その背景にある朝鮮半島 の社会・文化について理解し、より深い意味での語学習得ができる。ことを目標とする。 日本語Ⅰ 本学において日本語を用いて開講されるすべての授業に有効に参加できるための日本語 運用能力の養成を目的とする。まず初回に受講生は、本学入学以前に受けてきた日本語学 習経歴を、日本語を用いて担当教員に説明し、これまで学習できていること、及び、いまだに 学習できていないことを明確化した上で、両者の協議を経て、具体的な指導方針を定める。 (外国人留学生対象) 日本語Ⅱ 日本語Ⅰで決定した学習内容を継続しつつ、より高度な日本語運用能力の育成をはかる。 後期のⅡでは、各授業における試験答案作成やレポート執筆のために必要な、日本語作文 能力の強化を中心とした指導を行う。(外国人留学生対象) 基礎演習Ⅰ 学生生活への意欲向上と目的志向の確立、問題発見・解決能力の向上、および他者との コミュニケーション能力・コラボレーション能力の向上を図る。また、学生と教員アドバイザーと の定期的な接触機会を確保し、教職員や学生同士の交流により、大学の一員であることの自 覚を高める。前期には農場実習、後期には建学原論という他の基盤教育科目と連携したプロ グラムとして課題を設け、グループにおける報告発表と意見交換、レポートの作成等を行う。 備考 オムニバス方式 導 入 教 育 循環農学概論 農業に関する幅広い科学的な知識を学びます。循環農学への視点として、農学・環境科 学・生命科学・経済学・社会学などの学際的領域へのアプローチを重視します。特に、授業 の全体を通して、物質と生命の循環の仕組みを理解し、持続的な農業発展のあり方と循環型 社会の形成について考えて行きます。さらに、人々の命の糧となる食料を生産・供給すること の意義、職業人としての役割、社会的責任についても理解します。 (オムニバス方式 / 全15回) (86 發地 喜久冶 /5回) 第1回 循環農学への視点:1)学際的なアプローチ、2)職業としての農業及び食料関連産業 第4回 社会システムから循環を考える 第11回 環境問題と循環型社会の思想 第12回 循環型社会に関する法制度と農業 第15回 循環型社会形成への課題 (67 菊田 治典 /5回) 第2回 生命の領域から循環を考える 第5回 文明の起源と農業の役割 第7回 農業技術 の発展と循環 第10回 資源の循環と農業 第14回 循環型社会形成への多様な取り組み (70 小宮 道士 /5回) 第3回 物質の領域から循環を考える 第6回 技術の発展と環境の変化 第8回 栽培技術 の発展と循環 第9回 畜産技術の発展と循環 第13回 持続的な農業発展と循環型社会 -6- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 食と健康学概論 農食環境学群のうち、1年生を念頭にした「食と健康学類へのいざない」として開講されるも のである。具体的には4つのコース専攻教育である、食品機能科学、食品開発学、健康栄養 学、食品流通学などの観点から解説することを目的とする。これらを踏まえて、食の生産、加 工・製造、流通ならびに健康に関する幅広い知識と技術を修得するとともに、食と健康に関 する総合的な判断力を培い、社会に貢献できる人材を養成するためのファーストステップと する。 (オムニバス方式 / 全15回) (64 金田 勇、88 眞船 直樹、112 深澤 史樹 /1回) 第1回 ガイダンス 食と健康学類へのいざないとして3人が講義概要と注意事項を説明す る。 (112 深澤 史樹 /4回) 第2回 食生活の変化 食の外部化をもたらし要因、主食をはじめ肉や魚、野菜などの食料 消費の変化について解説する。第3回 食品消費と環境問題 新しい食品消費のあり方から 食品ロスへの対応やフードバンクなどを解説する。第4回 食品消費と安心・安全 食品と健 康との関わりから、輸入食品や遺伝子組み換え食品、健康をキーワードにした食料品の市場 や企業について、具体的な事例、資料をもとに解説する。第5回 試験 (64 金田 勇 /5回) 第6回 食品機能科学・食品開発学概論(1)機能性食品の探索および分析について解説す る。第7回 食品機能科学・食品開発学概論(2)微生物と食品について解説する。第8回 食 品機能科学・食品開発学概論(3)乳・肉製造学の基礎について解説する。第9回 食品機能 科学・食品開発学概論(4)食品の生化学的および物理的特性解析について解説する。 第10回 食品機能科学・食品開発学概論 試験 (88 眞船 直樹 /5回) 第11~14回 健康栄養学(1)~(4)、第15回 健康栄養学 試験 備考 オムニバス方式 オムニバス方式 基 盤 教 育 環境共生学概論 本授業では、自然環境と生態系(特に野生動物の生態)の・共生・共存に関する基礎学問 を勉強することである。生命圏を取り巻く生物と物質の循環の場として生命環境を学び、人間 社会が自然環境と生態系に及ぼす影響を考え、科学的な根拠に基づいて、資源と環境の持 続利用・野生生物の保護管理を推進できる循環型社会構築の在り方についても学ぶ。これ を通じて、自然科学研究者・技術者、一般企業や地方自治体や省庁などでの環境担当、環 境情報処理者、などの生命環境を扱う職業にとって基礎となる素養を、幅広く学んでゆく。ま た、国内外で野生動物の個体数と生息地を保全し、かつ鳥獣被害などの軋轢に対応でき、 社会に貢献できる人材となるべきファーストステップとする。 (オムニバス方式 / 全15回) (92 矢吹 哲夫、84 星野 仏方、119 吉田 剛司 /2回) 第1回 環境共生学で何を学ぶか。ガイダンス 第15回 授業のとりまとめ レポート返却 (84 星野 仏方 /5回) 第2回 環境共生における生命圏 第4回 生命圏における物質循環 第5回 環境が作る 生態系と生物が作る環境 第7回 生態系を取り巻く環境と環境問題 第8回 アフロ・ユー ラシアの文明社会(共生・共存の実例) (92 矢吹 哲夫 /2回) 第3回 生命圏におけるエネルギーの固定 第6回 生命環境の変化と生態系に生じるレ ジームシフト (119 吉田 剛司 /6回) 第9回 環境共生における野生動物 第10回 野生動物と共生できる社会とは 第11回 野 生動物の生息地保全 第12回 絶滅危惧種を保全する 第13回 増えすぎた野生動物と の人間社会の軋轢 第14回 外来生物の侵入と生態系 獣医療概論 酪農学園大学および獣医学群の設立された歴史的背景とその経緯について学び、本学獣 医学群設立の意義について理解する。獣医療における獣医師と獣医保健看護士の役割、社 会的使命、心構え、倫理観などについての概観を理解する。4年間(獣医保健看護学類)、6 年間(獣医学類)の学習の指針を習得する。獣医学類、獣医保健看護学類の専修コース、専 攻についての教育研究分野の具体的な取り組み状況、研究内容、養成される人材像などに ついて理解する。 (オムニバス方式 / 全15回) (21 林 正信 /5回) 第1回 獣医学群の教育目的、理念、目標 第2回 獣医学群の教育内容の概説 第4回 獣医師の職域 第8回 獣医師の職務:伴侶動物獣医師 第15回 獣医専修コース教育に ついて (61 加藤 清雄 /5回) 第3回 酪農学園大学獣医学群史 第6回 獣医保健看護学類の教育内容 第12回 獣医 保健看護士の職務と職域 第13回 獣医保健看護士に求められるもの 第14回 獣医保健 看護士の職務:動物と人との絆 (15 田村 豊 /5回) 第5回 獣医学類の教育内容 第7回 獣医師の職務:産業動物獣医師 第9回 獣医師の 職務:公衆衛生獣医師 第10回 獣医師の職務:動物園獣医師 第11回 獣医師の職務: 薬品開発と獣医師 導 入 教 育 -7- オムニバス方式 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 プレゼンテーション 本授業では、情報伝達の手段であるプレゼンテーションの基本的な知識を理解し、技能を 学びます。キーワード設定・プロットの組み立てを個人レベルで実施。発表内容をプレゼン テーションソフト(Microsoft Power Point)にまとめます。また話し方、立ち方、視線の置き方、 表情などのノンバーバルコミュニケーションを学び、どのような内容でも短時間でわかりやすく 伝える高度な技能を習得します。この授業を受けることによりみなさんは、大勢の前での発表 が苦ではなくなります。そして、社会で活躍するために必要な自己表現力や説得力・論理的 思考力を身に付けるとともに問題解決能力とコミュニケーション能力の向上を図ることを目的 とします。 (オムニバス方式 / 15回) (104 小糸 健太郎 /5回)プレゼンテーションの基礎知識 (74 高取 則彦 /5回)プレゼンテーションの設計、マルチメディアの活用 (100 上野 岳史 /5回)発表と評価、改善、グループディスカッション キャリア実習Ⅰ 企業や官公庁での就業体験を通して社会で働くことを学び、将来の働き方を考える契機と し、知識や技術の実際の現場で体験する。 キャリア実習Ⅱ 将来の進路を念頭に置き、企業や官公庁で就業体験をすることを通して、進路決定の好機 とすることを目的とする。自身の知識や技術を実社会でためし、長所や欠点をはっきりと認識 する。次の段階への課題を明確にする。 ャ キ リ ア 教 育 備考 オムニバス方式 オムニバス方式 基 盤 教 育 総 合 領 域 教 育 世界は、地球環境の破壊、貧困の拡大、人口の増加、民族対立の激化など、新たな課題 に直面している。一方、近年、これらに関する情報は、発展の著しいインターネットなど情報コ ミュニケーション技術を通じ、誰もが享受できる時代となっており、メディアによる情報伝達は、 諸課題を解決するための必要不可欠のツールとなっている。本科目では、学群学類に共通 的に横たわる地球上の様々な諸問題の現状に目を向ける共に、いかに正確な情報を入手し 発信できるか、映像やコンピュータ技術、インターネットなどのメディアの利用を通じ、その理 論と実践を学ぶ。 (オムニバス方式 / 全15回) (63 金子 正美、76 高橋 一、59 押谷 一、110 遠井 朗子、4 遠藤 大二 / 6回) 第1回 国際関係とメディアコミュニケーションの科学ガイダンス 第11回 情報の取得技術 演習1 第12回 情報の取得技術2 第13回 情報の発信技術演習1 第14回 情報の 国際関係とメディアコミュニケー 発信技術演習2 第15回 メディアコミュニケーション発表演習 (59 押谷 一 / 1回) ションの科学 第2回 地球環境問題とメディアコミュニケーション (63 金子 正美 / 2回) 第3回 生物多様性の危機とメディアコミュニケーション 第6回 メディアの拡大とインター ネット (76 高橋 一 / 1回) 第4回 人口・貧困・民族問題とメディアコミュニケーション (110 遠井 朗子/ 3回) 第5回 世界の環境政策、環境法とメディアコミュニケーション 第9回 各種メディアリテラ シー1 第10回 各種メディアリテラシー2 (4 遠藤 大二 / 2回) 第7回 インターネットメディアの多様性 第8回 各種インターネットメディアのトポロジー オムニバス方式 人と動物の関係の科学 人と動物との関わりは家庭、農場、動物園、動物実験室など様々な場面で見られる。この授 業では、人と動物が関わることによる、人、動物それぞれの生理、心理、社会面への影響に ついて紹介する。 (オムニバス方式 / 全15回) (117 山田 弘司 /5回) 第1回 人と動物の関係学ガイダンス 研究概略、対象者、対象動物、酪農学園大学での研 究について 第12回 家畜動物と人間 家畜動物によるアニマルセラピー 第13回 家畜 動物と人間 乗馬療法の手順と実践例、効果モデル、実証研究 第14回 家畜動物と人間 動物の性格。ウシの性格を測定する 第15回 動物園の動物と人間 動物の印象と環境エ ンリッチメント評価 (55 内田 佳子 /5回) 第2回 伴侶動物と人間 犬・猫と人間の関係の変遷 第3回 伴侶動物と人間 現代にお けるコンパニオンアニマルの役割 第4回 伴侶動物と人間 動物虐待と動物福祉 第5回 伴侶動物と人間 幼児、高齢者とコンパニオンアニマル 第6回 伴侶動物と人間 問題行 動、ペットロス (119 吉田 剛司 /5回) 第7回 野生動物と人間 野生動物とは 第8回 野生動物と人間 狩猟の歴史と重要性 第9回 野生動物と人間 動物の捕獲や駆除における留意点 第10回 野生動物と人間 野生動物の搾取とペット問題 第11回 野生動物と人間 野生動物の飼育とエンリッチメン ト -8- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 備考 オムニバス方式 エントロピー”という量は“熱力学”の中で発見され、特に“エントロピー増大の法則”という自 然界のもつ本質的な不可逆性のキイワードになっている。この講義の前半では“エントロ ピー”のこの側面に光を当て、エネルギーの量と質についての基礎的な理解をめざし、ミク ロ、マクロのエネルギーに幅広く焦点を当てて、生命科学、環境科学、農業科学への応用を 具体的に学ぶ。また、“エントロピー”は、“統計力学”の中で再発見されることにより、“散らば り具合”をはかる(定量的)尺度として今日幅広く活用されている。後半ではこの点に焦点を 当てて解説していく。 (オムニバス方式 / 全15回) (92 矢吹 哲夫 /12回) 第1回 “エントロピー”の概説 第2回 エネルギーと熱力学 第3回 熱力学的エントロ ピーの概説 第4回 熱力学的エントロピーの環境科学への応用=エントロピー廃棄 第5 エントロピーによる生命・環境・ 回 熱力学的エントロピーの生命科学への応用=代謝と自由エネルギー 第9回 統計力 学的エントロピーの概説 第10回 統計力学的エントロピーの環境科学への応用1=生物 農業の科学 多様性、地形多様性の解析 第11回 統計力学的エントロピーの環境科学への応用2=地 形分布の解析 第12回 統計力学的エントロピーの生命科学への応用=腫瘍の悪性度の 解析 第13回 統計力学的エントロピーの農業科学への応用1=光合成のエネルギー効率 1 第14回 統計力学的エントロピーの農業科学への応用2=光合成のエネルギー効率2 第15回 復習とまとめ (85 干場 信司 /2回) 第6回 熱力学的エントロピーの農業科学への応用1=バイオマスの利用とエントロピー 第 7回 熱力学的エントロピーの農業科学への応用2=循環農法図のエントロピー的とらえ方 (92 矢吹 哲夫、85 干場 信司 /1回) 第8回 熱力学的エントロピーによる社会分析=ドラえもんの4次元ポケットに頼った社会の問 題点 基 盤 教 育 総 合 領 域 教 育 オムニバス方式 食の安全・安心の科学 食品の安全性は栄養性、し好性、経済性と並んで食品に求められる必要不可欠な要素で ある。しかし近年、当然担保されるべき安全性に疑問を持たれる事象が多発し消費者の食に 対する信頼を損なってきた。そこで、本講義では食品衛生的な側面を中心としながら、原材 料から加工・保蔵におよぶ製造・流通面での安全性、遺伝子組み換え食品などに代表される 新規食品への対応、さらには海外に依存せざるを得ない我が国の食料事情を再確認すると ともに安全な食資源の確保について実際の事例を参考に学ぶ。 (オムニバス方式 / 全15回) (60 小野寺 秀一 /5回) 第1回 食の安全・安心に求められるもの ガイダンス 第6回 食品添加物 食品添加物事 故・事件の発生事例について学び、課題を探る。 第7回 食品製造時の管理 HACCPな どの現状と課題について学ぶ。 第8回 新規な食品 遺伝子組み換え食品などの現状と 課題について学ぶ。 第15回 まとめ。 (42 石原 加奈子 /4回) 第2回 食品衛生行政・法規 食品衛生行政・法規の現状と課題について学ぶ。 第3回 食中毒 食中毒の発生事例について学び、課題を探る。 第4回 食品による感染症・寄生 虫症 食品による感染症・寄生虫症の発生事例について学び、課題を探る。 第5回 食品 中の汚染物質 食品中の汚染物質事故・事件の発生事例について学び、課題を探る。 (57 尾碕 亨 /3回) 第9回 流通安全管理 流通安全管理の現状と課題について学ぶ。 第10回 トレーサビリ ティ トレーサビリティの現状と課題について学ぶ。 第11回 フードビジネスと食の安全 フードビジネスにおける食の安全安心への取り組みについて学ぶ。 (50 荒木 和秋 /3回) 第12回 食料自給率と輸入食品 食料自給率と輸入食品の現状と課題について学ぶ。 第 13回 有機農業と食の安全 有機農業と食の安全について現状と課題を学ぶ。 第14回 生産者・消費者と食の安全安心 生産者と消費者間の相互理解の構築について学ぶ。 -9- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 備考 オムニバス方式 総 合 領 域 教 育 基 盤 教 育 「空間情報科学」とは、「地表面に存在する様々な地理空間情報を効率的に取得・収集し、 データベースを構築・管理し、空間的に分析し、分析結果を可視化し、伝達する一連の系統 的で汎用的な方法、およびその方法を諸学問に適用する方法を研究する学問である」と定 義される。本講義では、GIS・GPS・リモートセンシングをはじめとする空間情報技術の最先端 と、本学の教育・研究のキーワードである「農」「食」「環境」「生命」を結びつける形で、これら の分野における空間情報の取得・収集、データベース構築・管理、応用的空間解析、可視化 と情報共有化について、それぞれの具体例と将来可能性について幅広く講義する。 (オムニバス方式 / 全15回) (84 星野 仏方、129 山下 亜紀郎 /1回) 第1回 イントロダクション (84 星野 仏方 /6回) 第2回 空間情報の取得・収集技術1 衛星リモートセンシング 第3回 空間情報の取得・ GIS・リモートセンシングによる空 収集技術2 航空機によるセンシング(航空レーザー測量ほか) 第6回 データベースの構 間情報の科学 築と管理1 デジタルアース(デジタルアジア、デジタル北海道) 第8回 空間情報の解析と 応用1 中央アジアの環境変動と広域情報解析 第9回 空間情報の解析と応用2 草地・ 土壌の適正管理への応用 第10回 空間情報の解析と応用3 農作物の生育管理と収量 予測 (129 山下 亜紀郎 /8回) 第4回 空間情報の取得・収集技術3 低高度無人プラットフォーム 第5回 空間情報の取 得・収集技術4 GPSと衛星測位 第7回 データベースの構築と管理2 webGISによる情報 管理と公開 第11回 空間情報の解析と応用4 植生3次元構造の把握と森林生態系研究 への応用 第12回 空間情報の解析と応用5 人獣共通感染症の伝播とその対策 第13 回 空間情報の解析と応用6 高精度小型GPSによる野生動物の行動把握 第14回 空間 情報の可視化と情報共有化1 空間情報科学とバーチャルリアリティ 第15回 空間情報の 可視化と情報共有化2 インターネットによるリアルタイム情報発信 オムニバス方式 観光と地域振興の科学 観光をベースとした地域振興のあり方について、農学、食品科学、環境科学、経済学など の知見を用いて考えていく。前半では、観光学の基本を確認した上で、日本および諸外国の 経験を学ぶ。後半では、自然環境、農業、食文化などの資源を活かした地域振興方策につ いて、多くの具体例を分析・検討することで、そのエッセンスを学んでいく。 (オムニバス方式 / 全15回) (108 杉村 泰彦 /3回) 第1回 観光と観光事業~ガイダンス 第2回 観光の歴史と地域振興 第3回 国内観光 振興の展開と観光政策 (53 岩井 洋 /3回) 第4回 日本近代における西欧ツーリズム文化の開始の歴史 第5回 ドイツ型ツーリズムの 歴史と可能性 第8回 旭山動物園の試み (105 佐藤 和夫 /3回) 第6回 フランスにおけるグリーン・ツーリズムの成立過程 第7回 「ジット・ド・フランス」と「農 家へようこそ」の取り組み 第15回 まとめ (118 吉田 磨 /2回) 第9回 地域振興と環境保全 第10回 環境教育と観光 (51 石井 智美 /2回) 第11回 世界の伝統的な食~発酵食品を中心に 第12回 観光における食の可能性 (109 筒井 静子 /2回) 第13回 地場産製品開発 地域農作物と観光 第14回 地場産製品開発 地域農作物と 観光 獣医組織学総論 動物の組織・細胞レベル(すなわち顕微鏡レベル)での基本的構造を機能と関連づけて理 解する。また、骨、筋肉、結合組織が複雑に連携する運動器(腱)を寄り深く理解するために、 専門性の高い内容のTopic Lectureも数回行う。 (オムニバス方式 / 全15回) (47 美名口 順 /5回) 第1回 オリエンテーション、細胞の微細構造1 オリエンテーション、器官、組織の概念。第2回 細胞の微細構造2 細胞膜、細胞骨格、第3回 細胞の微細構造3 細胞骨格、細胞接着、第4 回 細胞の微細構造4 細胞小器官、第5回 細胞の微細構造5 有糸分裂と減数分裂、アポ トーシス (13 竹花 一成 /10回) 第6回 上皮組織1 組織の構造と機能、内皮と中皮、第7回 上皮組織2 外分泌腺と内分泌腺 の構造と機能的差異、第8回 結合組織1 結合組織の定義、第9回 結合組織2 結合組織の 構造と機能、第10回 血液1 末梢血の分類と機能、第11回 血液2 造血と血液分化、第12回 支持組織1 軟骨、骨の構造と機能、第13回 支持組織2 骨発生、関節の構造、腱の構造 (Topic) 第14回 筋組織1 骨格筋の構造と機能、第15回 筋組織2 平滑筋、心筋の構造と 機能 オムニバス方式 専 門 基 礎 教 育 -10- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 獣医生化学 細胞の分子的理解を基礎として、生体全体の生命活動を分子レベルで理解する。動物や 人の病気は、その正常な生命活動が不可能に陥ることであり、分子レベルでの理解に基づき 病態の適切な理解と対処法を身につける基礎とする。 細胞生物学 病気は生命活動の不具合であり、獣医学の基礎として、生命活動を分子レベルで理解する ことが重要となってきている。そこで、生命体の基本体である細胞を構成を分子レベルで解剖 し、期間お役割との関連性を導き出す。更に各細胞内器官の分子的働きを総合することによ り先の目標に到達する。 分子生物学 これまでほとんど現象論であった生物学が、遺伝学や生化学の進歩により、現象論から具 体的なモノ(遺伝子)を通して語れるようになってきた。その延長線上として、現在の分子生物 学の発展がある。この分子遺伝学では、多様な生物学の現象を遺伝子の働きを通して学ん で行く。特に基礎的な遺伝子の構造から、教科書にはない最新の研究を紹介しながら、分子 レベルでの生物学を解説する。講義内容は、獣医生化学実習と連動できるよう配慮してあり、 机上だけの講義とならぬよう実習でフォローすることで知識の定着をはかる。 獣医生理学総論 生理学は生体が正常に機能して生命活動を営む仕組みを理解する学問である。すなわち 生体を構成するさまざまな分子、細胞、組織、臓器および器官系の働きを理解し、さらにそれ らの相互関係について理解する学問である。獣医学総論では各器官の生理学を学ぶ上で 必要な細胞の基本的な機能、各器官に共通する機能、および細胞間の情報伝達について 学ぶ。 内分泌学 正常な哺乳動物における①内分泌の概要、②最上位の調節系としての視床下部-下垂体 のホルモンとその分泌調節、③成長と代謝に関わる成長ホルモンと甲状腺ホルモン、④カル シウム代謝に関わるカルシトニンと上皮小体ホルモン、⑤栄養素代謝と摂食量の調節に関わ る膵島ホルモンなどのホルモン、⑥生体のストレス抵抗性と危機対応に関与する副腎のホル モン、⑦腎機能と体液平衡、および循環調節に関わるホルモン、⑧動物の生殖活動に関与 する各種ホルモン、および⑨液性調節因子として各種サイトカインおよび増殖因子について 解説し、臨床において遭遇する病態を理解するための基礎的知識および思考力を修得させ る。 専 門 基 礎 教 育 獣医薬理学 獣医療に用いられる薬物の作用を理解するための基礎知識を得ることを目標とし薬物の作 用を理解するための基礎を学ぶ。総論では薬物作用の基礎概念、作用点となる受容体とそ の情報伝達経路を理解する。また、薬物を生体に適用した時の吸収、分布、代謝、排泄。薬 物の併用、連用による影響、毒作用の発現機構、動物による差についても講義を行う。各論 では、実際に臨床で多用される末梢神経薬(局所麻酔薬、筋弛緩薬、自律神経薬)と中枢神 経薬(麻酔薬、鎮静薬、興奮薬、鎮痛薬)の薬物の薬理作用、機序を理解させる。これに加え て局所ホルモンであるオ-タコイドの生理、病態生理的意義、影響を与える薬物についてこ れまで習った生理学、生化学の知識なども動員して総合的に理解させる。 (オムニバス方式 / 全30回) (16 寺岡 宏樹 /10回) 第1回 薬理学の概念:薬理学とは、薬、歴史、ホメオスタシス、 第2回 薬理作用:概念、薬 理作用の基本形式(興奮と抑制、局所作用と全身作用、主作用と副作用) 第3回 薬理作用の発現機構:薬物の作用点、受容体の種類、GTP結合タンパク質、セカンドメッセ ンジャー、 第4回 薬理作用を規定する要因:適用法、反復投与(連用);耐性、タキフィラキシー、脱 感作、協力作用、拮抗作用 第5回 薬物動態学1、吸収、分布 第6回 薬物動態学2、生体 内変化、薬物代謝、排泄 第7回 薬物の血中動態:コンパートメント理論(1区画モデル、2区 画モデル) 第8回 薬物の有害作用:特異体質、薬物アレルギー、薬物依存(習慣性) 第9 回 医薬品の基準と開発:薬事法、日本薬局法、剤型、配合禁忌、調剤、畜産食品中の残 留、薬効評価 第10回 薬物治療における基本姿勢:獣医師倫理、医療過誤 (68 北澤 多喜雄 /20回) 第11回 末梢神経系に作用する薬物、末梢神経系の概念、分類、機能:遠心性神経と求心 性神経、体性神経と自律神経 第12回 知覚神経に作用する薬物(局所麻酔薬):プロカイ ン、リドカイン、ジブカイン、ブビバカイン 第13回 運動神経-筋接合部遮断薬(骨格筋弛緩 薬)競合型遮断薬、脱分極性遮断薬 第14回 コリン作動薬および拮抗薬、コリンエステル、 アルカロイド、ムスカリン作用、受容体、アトロピン 第15回 自律神経節に作用する薬物、自 律神経の興奮伝達、神経節興奮薬、神経節遮断薬 第16回 コリンエステラーゼ作用薬、可 逆的、不可逆的酵素阻害薬、有機リン剤 第17回 アドレナリン作動薬および拮抗薬、直接 作用型、混合型、受容体の種類と情報伝達 第18回 アドレナリン作動性ニュー ロン遮断薬:グアネチジン、レセルピン 第19回 中枢神経系に作用する薬物、麻酔薬:吸 入麻酔薬、注射麻酔薬、鎮静薬 第20回 鎮痛薬:アヘンアルカロイド;モルヒネ、合成鎮痛 薬、モルヒネ拮抗薬、内因性オピエート 第21回 解熱鎮痛薬(末梢性鎮痛薬):アスピリン、 アセトアミノフェン 第22回 抗痙攣薬:フェノバルビタール、フェニトイン、フェノチアジン誘導 体 第23回 向精神薬(行動治療薬を含む):クロルプロマジン、ジザゼパム、アザペロン、ド ロペリドール、ハロペリドール 第24回 中枢神経興奮薬、大脳皮質興奮薬、痙攣薬 第25回 オータコイド概論 第26回 ヒスタミン:H1受容体拮抗薬、H2受容体拮抗薬:シメチジン、 ファモチジン、ラニチジン 第27回 5-ヒドロキシトリプタミン(5-HT,セロトニン)、抗セロトニ ン薬 第28回 レニン-アンジオテンシン系:アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンジオテ ンシン受容体拮抗薬、ブラジキニン 第29回 アラキドン酸代謝物:プロスタグランジン、トロン ボキサンA2、ロイコトリエン 第30回 一酸化窒素(NO)、エンドセリン、サイトカイン -11- 備考 オムニバス方式 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 放射線影響学 放射線を用いた診断・治療ならびに放射性同位元素を用いた診断・治療(獣医核医学)を 安全且つ効果的に実施するために必要な知識である放射線の人や動物に対する影響とそ の作用機序について分子・遺伝子・細胞・組織・個体ならびに集団の各レベルにおいて理解 することを目的とする。また、放射線の生物作用に影響する要因や放射線障害の回復、体内 被曝と体外被曝における影響の違いとその防護についても理解する。 生物物理学 専 門 基 礎 教 育 獣医学での診断・治療、X線診断や腫瘍の放射線治療、その他の画像診断、獣医核医学 を行う上で、必要な生物物理学的知識を習得する。具体的項目として、放射線の種類および 性質、放射線と物質の相互作用の様式やその初期過程、エネルギー準位、放射線の量の表 わし方などの基礎的事項を理解する。また、その知識を前提として、安全な取扱に必要な放 射線の測定の原理と実際、X線の発生、生物物理学的測定技術および環境放射能について 基礎的な知識を学習する。 (オムニバス方式 / 全15回) (4 遠藤 大二 /13回) 第1回 生物物理学とは、原子の構造:獣医学での診断・治療を行う上で、必要な生物物理 学的知識を紹介し、生物物理学の目的を理解する。また、原子の構造について理解する。 第2回 放射線とラジオアイソトープの基礎:アイソトープ、壊変の種類、半減期、放射能、比 放射能、放射平衡、放射線の定義、種類や性質 などについて理解し、獣医学で必要な関 連知識との関係を把握する。 第3回 放射線の発生:放射線の発生機構と放射線診断・治 療に用いられている放射線源およびその特徴について理解する。 第4回 放射線と物質の 相互作用ならびに放射線の線量:荷電粒子線や光子と物質との相互作用ならびに照射線 量、吸収線量、実効線量の定義および単位について理解する。 第5回 X線と物質の相互 作用:光電効果、コンプトン効果、電子対生成などX線と物質との相互作用の様式について 説明する。また、X線撮影の原理について理解する。 第6回 放射線作用の物理学的基礎 1:生物物理学の観点から放射線と生体物質との相互作用、特にその初期過程について理 解する。 第7回 放射線作用の物理学的基礎2:放射線と物質との相互作用の様式につい て学習し、放射線診断の基礎的知識を理解する。 第8回 X線の減弱とX線写真のコントラス ト:X線は物質を透過した際どのように減弱するかその原理と実際、X線写真でのコントラスト、 鮮鋭度について理解する。 第9回 放射線の測定原理:放射線を測定する物理学的な原理 を学習し、放射線の単位の意義を種々の物理学的単位の規定方法と関係して学習する。 第10回 放射線測定装置1:電離箱、比例計数管およびGM管など気体の電離を利用した測 定装置について使用方法、特性を学習する。 第11回 放射線の測定装置2:固体シンチ レーション計数器、半導体式測定器、ガラス蛍光測定器等種々の放射線測定装置の 備考 オムニバス方式 測定原理と特性について学習する。 第12回 X線発生装置:X線発生装置の構造・機能お よび特性について、これまでに学んだ物質と放射線の相互作用という観点から理解する。 第15回 環境と放射線:自然放射線の発生源や線量、環境中の人工放射線量とそのモニタ リングなどについて説明する。 (21 林 正信 /2回) 第13回 分子分光学の基礎:分子のエネルギー準位など獣医学の診断において必要な分 子分光学の基礎について説明する。 第14回 分子分光での測定原理の基礎と応用:電磁 波の吸収を利用した獣医学分野における測定機器(MRIなど)の測定原理とその応用につい て説明する。 オムニバス方式 獣医療倫理と動物福祉 獣医師は、飼育動物に関する診療および保健衛生の指導その他の獣医事を司ることで、 動物の保健衛生の向上および畜産業の発展を図り、また、公衆衛生の向上に寄与することを 職務としている。そのために、他の職業では使用が許可されていない医薬品、病原微生物、 放射線などの取り扱いが許されているが、その取り扱いに際しては関連法規を遵守するととも に、獣医師としての高い倫理観を保持することが必要である。また、動物の飼育者に対し、動 物の愛護と適正な使用・管理の重要性などに関する指導を行い、その知識の普及・啓発に 努めなければならない。本講義は、これらを理解することを目的とする。 (オムニバス方式 / 全15回) (21 林 正信 /8回) 第1回 獣医学科における獣医倫理と動物福祉 第2回 キリスト教教育における動物と人間 の関係について 第3回 獣医倫理の考え方 第4回 獣医師の倫理とは(外部講師:北村直 人 日本獣医師会顧問) 第5回 獣医師活動と法律(外部講師:森田 彰 北海道獣医師会) 第6回 獣医倫理と法律(外部講師:佐藤光子 東京グリーン法律事務所弁護士) 第7回 獣 医師を取り巻く法律、事例をふまえて(外部講師:佐藤光子 東京グリーン法律事務所弁護 士) 第8回 地方行政と獣医倫理(外部講師:楢崎 茂 早来食肉衛生検査所所長) (25 山下 和人 /7回) 第9回 動物福祉の考え方(外部講師:北村直人 日本獣医師会顧問) 第10回 人の福祉と 動物の福祉(外部講師:山口千津子 日本動物福祉協会) 第11回 動物の愛護と管理に関 する法律の制定について(外部講師:東海林克彦 東洋大学教授) 第12回 実験動物にお ける動物福祉(外部講師:鍵山直子 北海道大学大学院教授) 第13回 展示動物における 動物福祉(外部講師:向井 猛 円山動物園獣医師) 第14回 生産動物における動物福祉 (外部講師:佐藤衆介 東北大学大学院教授) 第15回 獣医療における動物福祉 -12- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 獣医基礎演習 医学部教育で標準的な授業形態として定着してきたPBL(problem-basedlearninig=問題 基盤型学習)チュートリアル教育を獣医学教育に応用し実践的獣医師の育成を目指す。具 体的には、1グループ6人として事例に基づいた自己学習とグループ学習を中心に授業を進 める。各グループに1名の教員をチューターとして配置し、グループ学習の方向性の大まか な修正と学生の評価を行う。 獣医臨床基礎演習 本学附属動物病院(RGU-VTH)における診療活動の紹介と見学を通して、動物の医療を 実態験するとともに、低学年で学ぶ基礎系科目(解剖学、生理学、生化学、薬理学など)と臨 床系科目(内科学、外科学など)との関係、および基礎系科目の獣医臨床における重要性を 認識する。2クラスに分け、それぞれ隔週で午前中に2回分ずつ開講し、各クラスに3回のポリ クリ(診療見学実習)を含む5メニューの演習を実施する。続いて、2クラス合同で毎週午前中 に3つのテーマで5回分の講義を実施する。 (オムニバス方式 / 全15回) ( 8 廉澤 剛 、 25 山下 和人、 48 三好 健二郎 /2回) 第1-2回 演習ガイダンスとRGU-VTHの概要について、伴侶動物医療部門の施設見学 ( 41 安藤 貴朗、 33 鈴木 一由 /2回) 第3-4回 生産動物医療部門の診療活動とその概要について、生産動物医療部門の施設見 学 ( 2 泉澤 康晴、 30 上野 博史、 8 廉澤 剛、 46 遠藤 能史 / 6回) ( 3 打出 毅、 54 内田 英二、 44 前原 誠也、 127 八百坂 紀子 6/回) 第5-6、7-8、および 9-10回 ポリクリ(診療見学実習): 12の小グループ(A-L)に分かれて、 伴侶動物外科系、伴侶動物内科系、動物看護科の診療活動を見学し、診療内容の解説を 受ける。引き続いて、2クラス合同で毎週午前中に以下のテーマで5回分の講義を実施する。 ( 55 内田 佳子 / 2回) 第11-12回 行動治療科の診療について ( 18 中出 哲也 / 2回) 第13-14回 画像診断科の診療について ( 25 山下 和人 / 1回) 第15回 麻酔科の診療について 生産動物行動学 本講義では、生産動物行動の基礎的知見を習得して、発展的科目学習の基礎となる知識 を得ることを目標とする。産業としての畜産業およびその歴史的成り立ちや、人と生産動物の 関係を説明するとともに、家畜行動については個体で行う行動(維持行動)と複数の動物が行 う行動(社会行動、母子・性行動含む)に分類し講義する。さらに、生産動物の飼養環境に関 する配慮(家畜福祉)の観点から、動物の精神的撹乱に伴う行動発現(葛藤・異常行動)を解説 し、生産動物の行動的特性に配慮した飼育環境改善の方策を提言する。 野生動物医学概論 獣医学および獣医看護学を履修する上で必須となる野生動物および動物園水族館飼育動 物・特用家畜・エキゾチックペットなどの生体機構のしくみを深く理解しながら、自然生態系の バランスを崩さぬように環境を健全な形で保全していく知恵や知識を涵養する。遺伝子レベ ルから生態系レベルまで多種多様な観点から野生種および前述の非典型的な飼育動物に ついて学習する。本学の内容は獣医学および獣医看護学両学類の基礎となるが、特に、日 本野生動物医学会認定専門医の資格(獣医師のみ)や国内外の専門職大学院(動物看護 士を含む)などで学ぶ者は本科目の内容は必須となることも目論んでいる。また、本学獣医 学群卒業者の大部分が進む伴侶動物分野、また人業務が多様化しつつある家畜衛生・公衆 衛生の分野を志向する学生にとっても実践的な内容を包含する。 獣医ウイルス学 ウイルスとは何かを理解し、ウイルス感染の基本的特徴を学ぶ。ウイルス病の診断・予防・治 療を理解するための基礎的知識を学習する。また、ウイルスの基本性状、分類と特徴、動物 ウイルスの感染とそれに伴う宿主(細胞・個体)の変化、ウイルスの検査ならびに感染症の診 断と予防法を理解する。 獣医細菌学 感染症は様々な微生物や寄生虫などの感染症よって起こる。本講義ではその原因の一つ である細菌や真菌について、その基礎的知識について学ぶ。また、感染症の検査法、予防 法、治療法についての基礎的な知識も学ぶ。 寄生虫病学総論 獣医学領域で求められる寄生虫病学の導入として総論的事項を扱い、多様な寄生虫の世 界を俯瞰する。寄生虫は多様な生物種群を含み、多くの情報を含んでいる。感染病原体の 中でウイルスや細菌(真菌)・原虫以外が対象となる。寄生虫自身が主であるが、それらが寄 生する宿主や媒介するベクター中間宿主等の情報も重要である。各論では線虫症を担当 し、この科目では、主に直接発育型の線虫症を中心に扱う。 備考 オムニバス方式 専 門 基 礎 教 育 -13- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 実験動物学 実験動物開発の歴史、動物実験に係る法規、基準等を知り、実験動物の種類と特性、育 種、環境統御等および動物実験に係る手技について学ぶことにより、動物実験の関連法規 等の種類・内容、実験動物の種類と特性、実験動物の開発、維持、管理の方法、基本的な実 験動物の取扱いを理解することを目標とする。 (オムニバス方式 / 全15回) (133 石原 智明 /3回) 第1-3回 動物実験に係る法規、基準等:実験動物の歴史、定義と理論、動物愛護法、関連 法規と基準、指針、ガイドライン、その他について解説する。 (37 平田 晴之 /12回) 第4-6回 実験動物の遺伝、育種:近交系、コンジェニック系、リコンビナント近交系等、近交 系関連系統の育種理論、定義、特徴 クローズドコロニー動物、多元交雑動物とその理論、 代表系統、特性 遺伝子操作動物の種類、作製法、使用例、その他について学ぶ。 第7-9 回 実験動物の種類と生理学的特性:マウス、ラット、ハムスター スナネズミ、モルモット、ス ンクス、ウサギ ブタ、サル、ニワトリ、カエル、グッピー、ハエ、線虫、その他について学ぶ。 第10-11回 環境統御:物理化学的要因とその影響、基準値 生物学的要因(同居及び常在 菌層)、微生物学的環境統御、モニタリング、その他について学ぶ。 第12-14回 感染症 実験動物のウイルス感染症 実験動物の細菌、原虫、寄生虫感染症 実験動物の人獣共通 感染症、その他について学ぶ。 第15回 実験動物取り扱い手技 備考 オムニバス方式 獣医公衆衛生学総 獣医公衆衛生学は人獣共通感染症学、食品衛生学、環境衛生学から構成されている。こ れらの各論を学ぶ上で重要な、公衆衛生学の考え方と概要を理解する。また、人の健康危 害要因を排除する対策を策定する上で重要な疫学の基本的な理論を理解する。 オムニバス方式 獣医麻酔学総論 この科目では、獣医生理学で学んだ自律神経系、呼吸循環系、酸−塩基平衡などの動物 の生命現象メカニズム、および獣医薬理学で学んだ獣医療に用いられる薬物の基礎知識を ベースに、獣医臨床で展開される動物の『麻酔』および『輸液』の原理を学ぶ。同時に、『麻 酔』と『輸液』という治療法の学習を通して、2年次に学び理解した生理学と薬理学の知識が 今後学ぶ臨床系科目に如何に関連して獣医臨床に活かされるかを認識し、獣医臨床に必要 な基礎知識を効率良く学ぶ方法を修得する。 (オムニバス方式 / 全15回) (25 山下 和人 /11回) 第1回 動物の麻酔入門:動物の麻酔の目的と概念、術前評価について学ぶ。 第2回 動物 の鎮静:鎮静薬の種類と作用機序、その使用法について学ぶ。 第3回 局所麻酔薬:局所 麻酔薬の種類と作用機序、その使用法について学ぶ。 第4回 注射麻酔薬:注射麻酔薬の 種類と作用機序、その使用法について学ぶ。 第5回 吸入麻酔薬:吸入麻酔薬の種類と作 用機序、その使用法について学ぶ。 第6回 麻酔器と呼吸回路:吸入麻酔器と呼吸回路 の構造とその使用法について学ぶ。 第7回 人工呼吸と筋弛緩薬:筋弛緩薬および人工呼 吸法の種類とその使用法について学ぶ。 第8回 麻酔モニタリング:麻酔モニタリングの方 法とその解釈について学ぶ。 第9回 麻酔管理:麻酔中の異常に対する対処法を学ぶ。 第10回 心肺蘇生:心肺停止時の心臓マッサージや人工呼吸の方法について学ぶ。 第11 回 二次救命処置:心肺停止時の薬物療法や除細動について学ぶ。 (33 鈴木 一由 /4回) 第12回 輸液療法-1:輸液剤の種類と輸液の実施方法について学ぶ。 第13回 輸液療法2:脱水の治療、循環血液量の改善を目的とした輸液療法について学ぶ。 第14回 輸液療 法-3:酸−塩基平衡と電解質の補正を目的とした輸液療法について。 第15回 輸液療法4:周術期の栄養管理を目的とした輸液療法ならびに経腸栄養法を学ぶ。 獣医臨床検査学総論 授業の概要として、伴侶動物医療の臨床検査、その概要と診断、病態把握おける基本的事 項を学ぶ。授業の到着目標及びテーマとして、伴侶動物診療に必要な検査項目、検査方 法、検査結果・解釈を学ぶことにより、獣医学の基礎科目が臨床学にどのように使われるかを 身につける。また臨床検査で使用する専門用語の基本的使い方を身につける。授業計画と して、カルテの書き方、検査材料とその取扱い、検査データの解釈、血液検査、血液成分、 体液成分について講義する。 獣医臨床検査学各論A 授業の概要は、1.各種検体の取り扱いや保存について、2.各種検体を用いてどのような検 査をするのか、3.検査結果の理解と診断・治療への適応について学ぶ。授業の到着目標及 びテーマは、1.検体の取り扱い保存を理解し、各種検査の目的を意識付けさせる、2.検査結 果から考えられる疾患について抽出出来る素養を身につける、3.治療経過の良否について 監査能力を養うことを目標とする。授業計画として、血液検査、糞便検査、尿検査等各種検 査について講義を行う。 専 門 基 礎 教 育 -14- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 科目区分 専 門 教 育 生 態 機 能 教 育 群 授業科目の名称 講義等の内容 獣医解剖学総論 獣医解剖学総論では獣医学で扱う動物体の基本的な構造を理解するため、各器官系統の 形成過程(発生学)を主に講義し、個体発生と系統発生を考えることにより、比較解剖学的あ るいは進化学的考え方の基礎を学ぶ。 獣医解剖学各論 獣医解剖学各論では各器官系統別に講義を進め、各臓器の位置、肉眼的構造、および種 差などを重点的に講述する。 獣医解剖学実習 獣医解剖学実習は形態学的な手段によって、生体の構造と機能を追求している。具体的 には、子牛、成ウシ、イヌ、ブタなどの健康な動物体を用いて、骨格系、筋系、呼吸器系、消 化器系、泌尿生殖器系、循環器系、神経系などを系統的に解剖し、種々の器官系の特徴的 な構造を観察した後、その器官の機能と構造との関連性を考察する。実習を通じて形態学的 な観察方法を習得し、獣医学に必要な動物の諸器官の肉眼的な構造について学び、臨床 獣医学と関連させる思考力を養うことを目標としている。 獣医組織学各論 獣医組織学総論で得られた知識をもとに、動物の組織・細胞レベルの詳細な構造を、器官 機能と関連づけて理解する。なお、Topic Lectureとして教室で取り組んでいる器官(肝臓、脾 臓、乳線)について専門性の高い講義を開講し、それぞれの組織の持つ複雑かつ巧妙な機 能を理解させつ。 獣医組織学実習 動物の組織・細胞レベル(すなわち顕微鏡レベル)での基本構造を観察し、細胞・器官系の 形態と機能の関連を理解する。講義でも標本写真を豊富に提示するので、獣医師として最低 限把握すべきものを実習標本として選定した。また、将来組織診断を行うことを想定して、代 表的な組織染色について、その原理と手技を学ぶ。 備考 オムニバス方式 獣医生化学実習 獣医生化学実習では、組織や細胞を破砕し代表的生体分子の性質や分子の働きを検出 する実験をすることにより、生命活動を生化学的に理解する。本実習は、獣医生化学、細胞 生物学、分子生物学の授業範囲と連動しており、講義で習った知識を実際に実習することで 知識の定着を図る狙いがある。また実習のレポート作成は、班内でよく相互に議論して仕上 げることで、正確な知識を得ることと、議論に慣れていくことを目標としている。 (オムニバス方式 / 全15回) (26 横田 愽、27 岩野 英知 / 3回) 第1~2回 実験室および実験機器の説明と研究紹介:生化学で行っている卒論や博士論文 の研究を紹介し、そしてそれらに使用した施設や機器を解説する。第15回 まとめ (26 横田 愽 / 6回) 第3~4回 実験材料採取:絶食させたラットと未処置のラットをそれぞれ解剖し、血液、肝、 筋、心臓、脳を採取する。また、絶食処置群と未処置群で死後硬直の違いを比較観察し、そ の機序について考察する。第5~6回 グリコーゲンの測定:絶食処置群と未処置群の血中グ ルコース、遊離脂肪酸を酵素法により測定し、その結果から生体内の糖代謝について考察 する。第7~8回 LDHアイソザイムの電気泳動:逸脱酵素の一つ乳酸脱水素酵素(LDH) のアイソザイムを電気泳動によって検出し、本酵素の役割と各臓器の代謝特性について考察 する。 (27 岩野 英知 / 6回) 第9~10回 DNAの切断と電気泳動:遺伝子操作技術の基礎である制限酵素によるDNAの 断片化と電気泳動による分離を行う。第11~12回 大腸菌からのPCRによるプラスミドDNA断 片の増幅:PCRの原理について把握し、実際に大腸菌からプラスミドDNAの断片をPCRにより 増幅し、電気泳動により分離して、大腸菌が持っていたプラスミドDNAを判別する。MSP (Methylation specific PCR)について理解する。第13~14回 ALDH2遺伝子のSNPs判定:ア ルコール代謝酵素の1塩基変異を検出することで、1塩基の違いが及ぼす表現型への影響を 学ぶ。1塩基変異の検出にPCRが応用されていることを学ぶ。 -15- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 獣医生理学各論 獣医生理学総論で理解した生命活動の基本である細胞の一般的機能や生体全体を統合 調節する機能に関する知識に基づいて、脳や感覚系の機能、心臓や血管など循環系の機 能、排泄器官として、また水分や酸-塩基平衡調節器官としての腎臓の機能、肺や組織にお けるガス交換など呼吸器系の機能、および体温調節や発熱のメカニズムなど、生体器官個々 の機能について学ぶ。 (オムニバス方式 / 全30回) (61 加藤 清雄 / 15回) 第1回 脳脊髄液、第2回 血液脳関門、第3回 脳電図、第4回 感覚性誘発電位、第5回 聴覚、第6回 心臓血管系機能の概説、第7回 血液、第8回 心臓の電気的活動、第9回 心 筋の収縮とカルシウムイオン、第10回 心臓の神経性調節、第11回 心電図、第12回 心周 期と心電図、心室容積、心室内圧および大動脈圧との関係、第13回 心周期と心拍出量に 影響する要因、第14回 体循環と肺循環、第15回 毛細血管と体液交換 (43 林 英明 / 15回) 第16回 血流の局所調節、第17回 血圧と血流の神経性調節、第18回 血圧と血流のホル モン性調節、第19回 心臓血管系の統合的反応、第20回 糸球体濾過、第21回 尿細管に おける溶質の再吸収、第22回 尿細管における水分平衡、第23回 尿細管における酸-塩基 平衡、第24回 気道各部位の構造と機能、第25回 肺血流、第26回 ガス交換と運搬、第27 回 換気調節、第28回 胎子と新生子の酸素運搬、第29回 酸-塩基恒常性、第30回 体温 調節 獣医生理学実習 獣医生理学の講義で学んだ基礎的な生理現象とその原理を、基礎的な実験を通して理解 し、同時に実験機器の取り扱い方、問題解決の方法および科学的な思考力を養成する。ま た、基礎学力を臨床および応用獣医学と関連づけることができる総合的な科学的判断力を 養成する。 消化生理学 正常な哺乳動物における①哺乳動物の消化管の神経性および液性調節機序、②消化管 運動のしくみ、③消化管の外分泌腺における消化液の分泌とその調節のしくみ、④胃および 小腸におけるのしくみ,⑤消化管の病態としての嘔吐と下痢のしくみ、⑥外来物質および腸 内細菌との摂食の場としての粘膜免疫、⑦単胃動物の大腸内および反芻動物の前胃におけ る発酵消化のしくみを解説し、臨床において遭遇する病態を理解するための基礎的知識お よび思考力を修得させる。 備考 オムニバス方式 専 門 教 育 生 態 機 能 教 育 群 オムニバス方式 栄養生理学 正常な哺乳動物における①三大栄養素の吸収および代謝、②ビタミンおよびミネラルの生 理作用、③獣医医療の対象となる伴侶動物の栄養生理学的特徴、④.獣医医療の対象とな る反芻家畜の栄養生理学的特徴、および⑤動物の飼料と最終的な生産物の品質について 講義することで、正常な哺乳動物における栄養摂取のしくみと欠乏の影響を理解させ、臨床 において遭遇する病態を理解するための基礎的知識および思考力を修得させる。 (オムニバス方式 / 全15回) (6 翁長 武紀 / 11回) 第1回:動物のエネルギー代謝、第2回:各臓器の代謝の特徴、第3回:糖質の代謝、第4回: 蛋白質の代謝と糖新生、第5回:脂質の代謝、第6回:食後の栄養素代謝第、7回:脂質輸送 体の体内動態第12回:反芻家畜における栄養素代謝の特徴-Ⅰ、第13回: 反芻家畜にお ける栄養素代謝の特徴-Ⅱ、第14回:反芻家畜における栄養素代謝の特徴-Ⅲ第15回:動物 の飼養と飼料、飼料の安全にかかる法律 (45 安井 由美子 /4回) 第8回:ビタミンの機能、第9回:微量元素の消化吸収と機能、第10回:伴侶小動物、の栄養素 代謝の特徴-Ⅰ、第11回:伴侶小動物の栄養素代謝の特徴-Ⅱ 栄養生理学実習 消化生理学、内分泌学、および栄養生理学で講義した内容のうち①消化管の運動機能、 ②外分泌腺による消化液の分泌機序、③小腸絨毛細胞における膜消化と吸収機序、④反芻 家畜の第一胃発酵、⑤視床下部-下垂体-内分泌腺によるフィードバック機序、⑥副腎ホル モンの機能と寒冷暴露時のストレス応答性、および栄養素動態について実験と観察を通して 理解を深めさせ、科学的な思考力を養成する。また、基礎知識を臨床獣医学と関連づけるこ とができるような応用力を養成する。 (オムニバス方式 / 15回) (6 翁長 武紀 /6回) 第1-2回:消化管平滑筋の電気活動と収縮に関する実験、第3-4回:膵液および胆汁の分泌 とその調節機序、第11-12回:反芻胃の第一胃内発酵消化に関する実験 (45 安井 由美子 /6回) 第5-6回:小腸における膜消化と糖の吸収、第7-8回:内分泌の調節機序に関する思考実 験、第9-10回: 副腎皮質機能に関する実験 (6 翁長 武紀、45 安井 由美子 / 3回) 第13-14回:実験結果検討会、第15回:まとめ オムニバス方式 -16- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 科目区分 授業科目の名称 臨床薬理学 専 門 教 育 生 態 機 能 教 育 群 講義等の内容 獣医療中でも特に頻繁に用いられる抗炎症薬、強心薬(心不全の治療)、抗不整脈薬、利 尿薬(高血圧の治療、浮腫の除去)、抗感染症薬(抗菌剤、抗生物質、感染症の治療)、抗腫 瘍薬及び呼吸器、消化器に作用する薬物(下剤、下痢止め、抗潰瘍薬、催吐薬)についてそ れらの起源、薬理作用とそのメカニズム、臨床応用、体内動態及び副作用などについて講義 をし臨床での薬物治療を理解するための基礎的な知識を身につけさせる。 (オムニバス方式 / 全15回) (68 北澤 多喜雄 / 10回) 第1回 抗炎症薬:炎症のmediator, 非ステロイド性抗炎症薬、ステロイド性炎症薬、第2回 循環、呼吸に影響を与える薬物:抗心不全薬、心臓の収縮と電気現象との関連、強心薬(強 心配糖体、cAMP依存性薬物、ピモベンダン)、心臓負荷軽減薬(レニンーアンジオテンシン 系に作用する薬物)、呼吸興奮薬、第3回 抗不整脈薬、抗狭心症薬:不整脈とその分類、抗 不整脈薬とその分類、第4回 降圧薬、昇圧薬:血管平滑筋の収縮機序、平滑筋を収縮させ る物質と弛緩させる物質、硝酸薬、第5回 血液に作用する薬物:血液凝固のメカニズム(凝 固系、血小板凝集系、線溶系)、貧血の種類、凝固促進薬(ビタミンK、トロンビン)、抗凝固薬 (in vivo, in vitro)、抗プラスミン薬、血栓溶解薬、抗貧血薬、第6回 塩類代謝と腎臓機能に 影響を与える薬物:アシド―シス、アルカローシス、酸性化薬、塩基性化薬、尿の生成機構と Naの再吸収機構、利尿薬の作用点と作用メカニズム、尿成分の変化、第7回 消化管機能に 影響を与る薬物①:胃の粘膜防御機構と攻撃因子 潰瘍と抗潰瘍薬、嘔吐の機序と制吐薬、 催吐薬、第8回 消化管機能に影響を与える薬物②:消化管運動の不全と治療薬:消化管運 動改善薬、下剤、痢止め、収斂薬、第9回 ホルモン①:ホルモン概論、甲状腺、膵臓の異常 とホルモン療法、ステロイドホルモンの作用と副作用、第10回 ホルモン②、ビタミン: 性ステ ロイドホルモン、オキシトシン、子宮運動調節薬(分娩薬、早産防止薬)、水溶性ビタミン、脂 溶性ビタミン (16 寺岡 宏樹 / 5回) 第11回 免疫機能に影響を与える薬物、第12回 抗感染症薬:抗感染症薬概論、選択毒性 の機構、耐性獲得機序、菌交代症など、サルファ剤、葉酸拮抗薬、細胞壁合成阻害薬、蛋白 質合成阻害薬、細胞膜機能阻害薬、核酸合成阻害薬、第13回 抗悪性腫瘍薬:抗悪性腫瘍 薬による治療の要点、抗悪性腫瘍薬の種類と作用点(アルキル化薬、代謝拮抗薬、抗生物質 ホルモン剤、トポイソメラーゼ阻害薬、分子標的治療薬)、第14回 駆虫薬、殺虫薬:抗線虫 薬、抗原虫薬、殺虫薬の作用機序と適用範囲、第15回 重金属による毒性:鉛、ヒ素及び銅 による中毒作用と重金属拮抗薬 獣医薬理学実習 薬理学は生命科学の一分野であり、生理学、解剖学、生化学、内科学(各種疾病の治 療)、外科学(麻酔前投薬、麻酔)などと密接な関連を持っている。薬理学の教科書内の記載 の一つ一つは生体を用いたin vivo及びin vitroの実験により実証されてきたものである。この 実習では講義により観念的に学んだ知識を自らの手で実験し実証過程をトレースすることに より確認し、学習効果をさらに高めることを目的としている。またレポート作成、実習内容の発 表を通して実験報告書の書き方、論旨展開の仕方の基礎、プレゼンテ-ションのやり方等を 習得させる。動物実験を通して動物実験の意義、実験に向かう姿勢を考えさせる。また動物 実験の3Rについても考える機会を持つ。 獣医核医学基礎 獣医核医学など放射性同位元素を用いた診断・治療ならびに腫瘍の放射線治療について の原理と応用について説明し、放射線や放射性医薬品(放射性同位元素)を使用する獣医 療の基礎と応用・取扱に必要な考え方、線量測定法とその原理、関係法令などについて理 解することを目的とする。また、その他の画像診断法や放射線利用についても原理と応用に ついて理解する。 -17- 備考 オムニバス方式 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 備考 オムニバス方式 生 態 機 能 教 育 群 専 門 教 育 感 染 ・ 病 理 教 育 群 獣医核医学基礎実習 関連講義(生物物理学および獣医核医学基礎)と連携し、獣医療において実施される核医 学検査およびX線検査の原理について学ぶ。具体的事項として、光線と写真の関係、ラジオ アイソトープの物理学および安全管理、X線の発生、X線γ線と物質の相互作用、X線撮影 の基礎的事項、生物への放射線影響と線量効果、環境中のガンマ線の測定および放射線 等の物理的因子の生物影響などについて、物理学的事象と生物学的反応として理解し、そ れらを活用するとともに安全管理上の対策を立案するための基礎知識を実習を通じて学ぶ。 (オムニバス方式 / 全15回) (4 遠藤 大二 / 13回) 第1~2回 光線・写真と放射線入門:放射性同位元素およびX線発生装置からの放射線に よるフィルムの黒化について、光線による撮像実習を通じて理解する。第3~4回 ラジオアイ ソトープ演習:放射性同位元素から発生する放射線の性質、測定および安全管理について、 放射性同位元素使用管理施設に内での演習を通じて学ぶ。第5~6回 X線・γ線の性質 (1):X線・γ線と物質の相互作用について、透過する際の減衰を題材に理解する。X線・γ 線の透過性を実習するのにともない、フィルムの現像、被写体フィルム間距離と撮像および 増感紙の効果についても学ぶ。第7~8回 X線・γ線の性質(2):X線・γ線による放射線撮 影の基礎実習として、静物の撮影を実際に行い、X線像からの被写体の予測を行う。加え て、X線・γ線のエネルギーの撮像への影響について学ぶ。第9~10回 放射線影響の線量 効果曲線:放射線影響の線量効果について、プラスミドDNAの放射線による変化を題材とし て、影響をアガロース電気泳動により定量する。実習を通じて、放射性同位元素の放射線お よびX線の線量と影響の関係について学ぶ。第13~14回 標的理論の基礎:放射性同位元 素およびX線の生物影響について、哺乳動物細胞の線量効果曲線を事例として学ぶ。加え て、放射線影響を説明する標的理論を身近な事例に当てはめて、グループで説明すること により、放射線の影響を推論モデルとして理解する訓練を行う。第15回 まとめ (21 林 正信 / 2回) 第11~12回 環境中放射線の測定:固体シンチレーションサーベイメーターを用い、環境中 の放射線量について実際に測定することにより学ぶ。また、線源からの距離および遮蔽によ る減衰について、模擬線源を用いて実習する。 獣医ウイルス病学 国際ウイルス分類委員会によってウイルスは種々のウイルス科に分類されている。初めに各 ウイルス科の基本的特徴を学び、それらの科に属している重要な動物ウイルスを学ぶ。対象 とする動物は牛、緬用・山羊、馬、豚、鶏、犬、猫、ミンクそしてウサギとする。つぎにそれらの 動物ウイルスがおこすウイルス病について病原学、免疫学、疫学、内科学、病理学などの面 から理解する。ウイルス病の全体像を把握したうえで、診断法、予防法ならびに防疫法を習 得する。 獣医ウイルス病学実習 ウイルスとは何かを理解し、ウイルス感染の基本的特徴を学ぶ。ウイルス病の診断・予防・治 療を理解するための基礎的知識を学習する。 獣医細菌病学 最初に家畜の感染症の原因となる細菌、マイコプラズマ、リケッチア、クラミジアおよび真菌 についての特徴や病原性などについて学ぶ。次に、家畜の感染症を細菌学、免疫学、疫 学、病理学、内科学などの面から理解し、診断法、予防法ならびに防疫法を習得させる。 獣医細菌病学実習 獣医学に関連する病原細菌の取り扱い方を修得するとともに,その細菌によって引き起こさ れる感染症について理解を深める。細菌学実験の基本的手技である無菌操作と細菌の栄養 要求性を理解するために、培地を作製して細菌の分離・純培養を行う。また、細菌染色や生 化学検査などを通して多様な細菌の特徴を学習するとともに、細菌感染症の病原診断法とし て菌種の鑑別・同定を試みる。この他、抗菌薬の作用機序と耐性菌出現のメカニズムについ ても学習する。 オムニバス方式 寄生虫病学各論A 寄生虫病学総論に引き続き、線虫症のまとめと寄生虫病の診断や寄生虫感染に特徴的な 現象の解説を行い寄生虫-宿主同語関係の理解を深めることを目的とする。 (オムニバス方式 / 全15回) (23 福本 真一郎 / 8回) 第1回 寄生虫検査法-1、第2回 寄生虫検査法-2、第3回 寄生虫検査法-3、第4回 寄生虫検査法-4、第5回 寄生虫と宿主相互関係-1 HOST MANUPULATION、第6回 寄生虫と宿主相互関係-2 宿主特異性、第7回 寄生虫と宿主相互関係-3 寄生虫感染と 宿主の免疫1、第8回 寄生虫と宿主相互関係-4 寄生虫感染と宿主の免疫2 (1 浅川 満彦 / 7回) 第9回 吸虫症-1 序(吸虫類全般の総論)、第10回 吸虫症-2 住血吸虫症、、第11回 吸 虫症-3 双口吸虫症 吸虫症-4 肝臓に寄生する吸虫類による疾病、第12回 吸虫症-5 膵吸虫症および肺吸虫症、第13回 吸虫症-6家禽(鶏、ウズラ)に寄生する吸虫症、第14回 ほかの吸虫症(公衆衛生分野、魚病分野などを含む)、第15回 国家試験出題問題に準拠し た吸虫(症)講義まとめ -18- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 寄生虫病学各論B 条虫、節足動物ほかが寄生することによる疾病全般について扱うが、基盤知識としてこれら 寄生虫の生態や分布なども併せて涵養する。原則として獣医師国家試験で問われる家畜・ 犬猫などの典型的な動物の疾病を扱うが、ヒト(公衆衛生学領域)や実験動物(実験動物学 領域)、野生動物や動物園水族館動物(野生動物医学領域)についても言及する。獣医師国 家試験で問われる寄生虫学分野の内容について理解することを、まず、最初の到達点とす る。次いで、多様な動物の寄生虫症と対峙した場合、自分自身でその適切な対処をすること を次の目的とする。これらを通じ、生物科学の知的好奇心を惹起することを最終目標とする。 寄生虫病学実習 寄生虫虫体および寄生虫の感染した動物の標本・組織を形態学的に観察し、寄生虫病の 理解を深める。また、動物の解剖により、寄生状況の把握を行う。さらに、基本的な寄生虫検 査技術を学ぶ。 (オムニバス方式 / 全15回) (23 福本 真一郎 / 8回) 第1-2回 寄生虫検査診断法1 : 寄生虫検出法:糞便検査など顕微鏡マイクロメーターの使 用法など、第3-4回 寄生虫検査診断法2:魚解剖 市販海産魚介類の寄生虫検査、第5-6 回 3:線虫 1回虫類 旋尾線虫類 糸状虫類、第7-8回 線虫 2: 円虫類 毛様線虫類 そ の他 消化管寄生線虫(含感染幼虫)の観察Nippostrongylus brasiliensis Orientostrongylus ezoensis (1 浅川 満彦 / 7回) 第9-10回 寄生性扁形動物学(その1:吸虫類): 扁形動物の系統的(生物五界説)な位置 (特に線形動物との比較);分類・同定の意味と意義;無体腔および偽体腔を指標とする組織 病理診断;寄生性扁形動物の標本作製法と人工産物の出現;吸虫類(生殖器・消化器・排泄 器など)概論;本日観察する種の形態、密接に関連する臨床および生態学的事項;生活史に 関わる中間宿主の標本観察 第11-12回 寄生性扁形動物学(その2:条虫類): 条虫類概 論(擬葉類・円葉類の固着器・生殖器の形態と臨床検査との関連性);本日観察する成虫お よび嚢虫の形態、密接に関連する臨床および生態学的事項、第13-14回寄生性節足動物 学:本日観察する節足動物(昆虫・ダニ)の形態と組織病理、第15回 まとめ 疾患モデル動物学 疾患モデル動物の種類とその利用例を学び、動物及びヒトの疾病の発病機序の解明とそ れに基づく予防、治療法の開発の実際を学ぶ (オムニバス方式 / 15回) (37 平田 晴之 / 3回) 第1-3回 疾患モデル動物の定義と分類、疾患モデル動物開発の歴史、分類とその定義、遺 伝モデルの開発(突然変異体の検出と交配による固定)、人工モデルの開発(手術、投薬、 遺伝子操作)、その他について解説する。 (133 石原 智明 / 12回) 第4-6回 糖尿、高血圧症モデル、肥満糖尿病の各種マウスモデル、ヒト疾患との関連、痩せ 型糖尿病の各種マウスモデル、発病メカニズム、ヒト疾患との関連、マウス、ラットの各種高血 圧症モデルとヒト疾患との関連、その他について学ぶ。第7-9回 自己免疫病 Fas関連自己 免疫病のマウスモデル、ヒト疾患との関連、SCID関連自己免疫病のマウスモデル、ヒト疾患と の関連、nude, scid, Xid遺伝子異常、その他について学ぶ。第10-14回 感染症モデル、呼 吸器ウイルス感染症と粘膜免疫、ヒト疾患との関連、白血病ウイルス感染と遺伝的感受性、ヒ ト疾患との関連、自己免疫病の標的抗原としてのプロウイルス(内在型白血病ウイルス)の役 割、住血原虫症モデル開発の具体例の紹介、その他について学ぶ 第15回 まとめ 原生動物性疾病学 病原性原生生物の種類、宿主域、媒介様式、疾病の種類と特徴、診断及び予防治療法を 理解する (オムニバス方式 / 15回) (37 平田 晴之 / 12回) 第1回 原虫学の範囲、原虫研究の歴史、原虫の特徴、第2-8回 アピコンプレックス原虫類 による疾病気、コクシジューム原虫の種類、分類学的位置付け、生活環、宿主域、疾病の種 類、診断法、予防治療法、ザルコシスチス原虫、トキソプラズマ原虫、ネオスポラ原虫の分 類、生活環、疾病、診断法、予防治療法、クリプトスポリジューム原虫、ヘパトゾーン原虫、ロ イコチトゾーン原虫の分類、疾病、診断、治療法、バベシア原虫の種類、分類学的位置付 け、生活環、宿主域、疾病の種類、診断法、予防治療法、タイレリア原虫の種類、分類学的 位置付け、生活環、宿主域、疾病の種類、診断法、予防治療法、サイタックスズーン原虫、そ の他ピロプラズマ原虫類の分類、生活環、疾病、診断、治療法、ニューモシスチス原虫、その 他のアピコンプレックス原虫類について学ぶ、第9-11回 微胞子虫、鞭毛虫等による疾病、 エンセファリトゾーン原虫、アナプラズマ原虫、エペリスロゾーン原虫、ヘモバルトネラ原虫、ト リパノソーマ原虫、リューシュマニア原虫の分類、生活環、宿主域、疾病の種類、診断法、予 防治療法、トリコモナス原虫、ヘキサミタ原虫、ジアルジア原虫の分類、生活環、疾病、診断、 治療法、第15回 まとめ (133 石原 智明 / 3回) 第12-13回 肉質虫類、繊毛虫類等による疾病、アメーバ原虫の種類、分類学的位置付け、 生活環、宿主域、疾病の種類、診断法、予防治療法、バランチジューム原虫の種類、分類学 的位置付け、生活環、宿主域、疾病の種類、診断法、予防治療法、ブタ、サル、ニワトリ、カエ ル、グッピー、ハエ、線虫、その他について学ぶ、第14回 原虫の遺伝子解析とその応用(分 類、診断、疫学その他) 備考 オムニバス方式 オムニバス方式 専 門 教 育 感 染 ・ 病 理 教 育 群 -19- オムニバス方式 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 実験動物学・原虫病学実習 実験動物の飼育・管理、遺伝解析、微生物学的環境管理などの理論と実際および原虫病 の遺伝子診断法の理論と実技を学ぶ (オムニバス方式 / 全15回) (37 平田 晴之 / 8回) 1回-8回 「実験動物の飼育管理と育種方法」 近交系動物の家系図の作成、近交系動物 の継代(次世代タネ親動物の選抜法)、兄妹交配、戻し交配による遺伝子置き換え率の算 定、遺伝子交換率に基づく遺伝子位置(染色体上の)の算定、リコンビナント近交系を用いた 遺伝子位置の決定法、バリアーシステム(SPF動物飼育施設)の概要と使用法、感染動物施 設の概要とその使用法、微生物モニタリング法、まとめ (133 石原 智明 / 7回) 9回-15回 「原虫病の遺伝子診断法」 PCRプライマーの設計、原虫遺伝子の抽出とPCR法 による原虫リボゾーム遺伝子の増幅、アガロース電気泳動によるPCR産物の検出、プラスミド ベクターを用いたPCR産物のクローニング、制限酵素の種類と用法、ジデオキシ法による塩 基配列決定の原理とオートラジオグラフィーを使った配列の読み取り、進化系統解析法、まと め 獣医基礎病理学 本科目では、病気の成り立ちを論理的に解釈するために必要な知識である、細胞レベルの 異常、臓器、組織間の相互作用における異常、もしくは遺伝子や蛋白の異常についての解 説を行う。具体的には、体を構成する基本単位である細胞の形態的・機能的変化、循環障 害、炎症反応、免疫異常による病態ならびに腫瘍についての解説を行う。病気を理解するた めにはこれらの内容を総合的に理解していることが必要であり、講義でも総合的理解に留意 した解説を行う。授業内容が広いため、中間時、終了時の2度の試験により習熟度を判定す る。 (オムニバス方式 / 全30回) (14 谷山 弘行 / 15回) 第1回 健康と病気,病因論、第2回 細胞の基本構造と機能(1)正常細胞の構造と機能、第 3回 細胞の基本構造と機能(2)細胞傷害のメカニズム、第4回 細胞の傷害と死(1) 蛋白質 代謝異常①、第5回 細胞の傷害と死(2) 蛋白質代謝異常②、第6回 細胞の傷害と死(3) 糖質代謝異常、第7回 細胞の傷害と死(4) 脂質・類脂質代、第8回 細胞の傷害と死(5) 核酸、色素、無機質代謝異常、第9回 細胞の傷害と死(6) 萎縮、第10回 細胞の傷害と死 (7) 壊死とアポトーシス、謝異常、第24回 腫瘍(1) 腫瘍論、第25回 腫瘍(2) 腫瘍と遺 伝子、第26回 腫瘍(3) 腫瘍の原因、第27回 腫瘍(4) 腫瘍の分類、第28回 腫瘍(5) ウイルス性腫瘍 (39 松田 一哉 / 13回) 第11回 適応と修復(1) 細胞増殖の機序、第12回 適応と修復(2) 肥大、再生、創傷治 癒、第13回 循環障害(1) 血液循環傷害①、第14回 循環障害(2) 血液循環傷害②、第 15回 循環障害(3) 水腫、ショック、第17回 免疫病理(1) 免疫系と免疫応答、第18回 免 疫病理(2) アレルギー、第19回 免疫病理(3) 免疫介在性疾患、第20回 炎症(1) 炎症 における組織変化、第21回 炎症(2) 炎症性細胞、第22回 炎症(3) 炎症のメディエー ター,炎症の分類①、第23回 炎症(4) 炎症の分類②、第29回 先天異常 (14 谷山 弘行、39 松田 一哉 / 2回) 第16回 中間試験、第30回 期末試験 獣医実践病理学 本科目では、獣医基礎病理学で習得した細胞や組織に共通する病理学的理解を基に、各 臓器・器官に特有の病理学的変化について解説を行う。また、各疾患の際の全身の各臓器・ 器官における病態機序、病理学的変化について解説する。 獣医病理学実習 動物の病気の状態を把握するためには病理学的検査が必要不可欠であり、本実習では病 理解剖学的(肉眼的)検査と病理組織学的検査の両方に関する知識、技術について解説 し、その習得を目指す。 病理解剖学的検査に関しては、病理解剖の全体的な流れ、各器官 の検索方法ならびに病的所見の説明を行う。病理組織学的検査に関しては、細胞や組織に おける組織学的変化について解説し、実際に光学顕微鏡観察を利用して検査を行う。これら の病理学的検査技術、知識を総合して動物の病気を病理学的に診断する能力を身につけ る。 (オムニバス方式 / 全15回) (39 松田 一哉 / 13回) 第1回 実習のガイダンス、病理診断の目的と実際、第2回 病理解剖学的検査1 全体の流 れ、第3回 病理解剖学的検査2 全身状態の把握、第4回 病理解剖学的検査3 腹腔内臓 器の検査、第5回 病理解剖学的検査4 胸腔内臓器の検査、第6回 病理解剖学的検査5 その外の臓器の検査、第7回 病理組織学的検査1 組織標本、光学顕微鏡の取り扱い、第8 回 病理組織学的検査2 細胞の変性、第9回 病理組織学的検査3 壊死、第10回 病理組 織学的検査4 循環障害、第11回 病理組織学的検査5 炎症反応1、第12回 病理組織学 的検査6 炎症反応2、第13回 病理組織学的検査7 腫瘍 (31 岡本 実 / 2回) 第14回 病理組織学的検査8 症例解説1、第15回 病理組織学的検査9 症例解説2 備考 オムニバス方式 オムニバス方式 専 門 教 育 感 染 ・ 病 理 教 育 群 オムニバス方式 -20- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 科目区分 感 染 ・ 病 理 教 育 群 授業科目の名称 講義等の内容 獣医免疫学 動物の体は日常的に環境に存在する微生物に暴露されており、その一部は体内に侵入、 増殖し生体に重大な危害を及ぼすことがある。また、動物の体内においては代謝異常による 異物の生成、癌細胞など統制を外れた細胞の発生など、生体にとって障害となる現象が生じ る。これらの不都合な物質を排除し、生体の恒常性を保つ働きを持つ組織が免疫系と呼ば れるものである。免疫現象には感染防御、他の個体の細胞の拒絶、変異細胞や老廃組織の 排除などがある。動物の体内で見られるこれらの免疫機構の原理とその機能の仕組みを総 論的、各論的に学ぶ。 病態免疫学 動物の体内には外的、内的な刺激によって多種多様な機能的あるいは形態学的異常が発 生する。このような状態を病態(病的状態)と呼ぶ。これらの病態は原因によって、あるいは臓 器、組織、動物種、個体差など病変の形成に差異が生じる事がある。これらの病態の発生に は免疫機能が大きく関与してとされている。病態免疫学では、これらの病態下で表現されて いる免疫機構を総論的に学ぶ。合わせて代表的疾患の病態について個々の特徴を学び。 病態の違いと免疫機構の関わりや、近年、増加ししつつある免疫機能の異常が原因とされる 病態について学び、生体における免疫機構の役割と意義を理解する。 獣医免疫学実習 免疫機構を構成する臓器や組織、細胞、抗体、その他免疫反応に関与する機能的因子の 特徴と各々の役割や相互作用の理解のために形態学的、免疫生化学的、免疫組織化学的 手法を用いた実習を行う。また液性免疫反応の原理とその応用を学ぶ。特に診断的手技へ の免疫反応の応用、たとえば感染あるいは腫瘍などの病的組織診断あるいは細菌性および ウイルス感染症などの疾病診断への応用など病態解明に直接活用できる免疫学的診断法の 修得を目的とする。 食品衛生学 人は健康に生きるために安全な食品を摂取する必要がある。食品衛生とは生産、製造から 最終的に口に入るまでの全ての段階で食品の安全性、完全性、健全性を保証するに必要な あらゆる手段をいう。食品が媒介する健康被害を防止するため、「農場から食卓(farm to table)」の各段階における食品の衛生を獣医学的な視点で学び、具体的な対策を説明でき る。 (オムニバス方式 / 全30回) (15 田村 豊 / 20回) 第1回 食品衛生の概念、第2回 食中毒と食品媒介性感染症(1)(食中毒の分類)、第3回 食中毒と食品媒介性感染症(2)(食中毒の発生状況)、第4回 ウイルス性食中毒、第11回 食品微生物:腐敗と変敗、第12回 有害化学物質と食物連鎖、第13回 動物用医薬品と飼 料添加物、第14回 誘起性有害物質と指定外添加物、第15回 自然毒と腐敗アミン、第16回 カビ毒、第17回 物理的危害因子、第18回 食品の衛生管理(1)(HACCP、表示)、第19回 食品の衛生管理(2)(各段階における衛生管理)第20回 安全性評価(1)(毒性試験、発ガ ン性試験) 第21回 安全性評価(2)(微生物制御)第22回 安全性評価(3)(食品添加物)第23回 安全 性評価(4)(新技術応用食品)第28回 魚介類の衛生、第29回 公衆衛生行政(1)(組織)、 第30回 公衆衛生行政(2)(法規) (42 石原 加奈子 / 10回) 第5回 細菌性食中毒(1)(コレラ、細菌性赤痢、腸チフス・パラチフス)、第6回 細菌性食中 毒(2)(腸炎ビブリオ、サルモネラ、病原大腸菌)、第7回 細菌性食中毒(3)(ブドウ球菌、ボ ツリヌス、ウエルシュ菌)、第8回 細菌性食中毒(4)(セレウス菌、Non-O1ビブリオ、エロモナ ス、ビブリオ・フルビアリス)、第9回 細菌性食中毒(5)(プレシオナモス、エルシニア・エンテ ロコリチカ、カンピロバクター)、第10回 細菌性食中毒(6)(リステリア、ビブリオ・バルフィカ ス、その他の細菌)、第24回 乳・乳製品の衛生(1)(成分と性状)、第25回 乳・乳製品の衛 生(2)(殺菌方法、成分規格)、第26回 食肉の衛生、第27回 食鳥肉・食卵の衛生 食品衛生学実習 畜産食品の安全を確保するための検査方法を学ぶ。下級年次ですでに習得した微生物学 等を社会でどのように応用するかを理解する必要がある。おもに食中毒菌の分離・同定、牛 乳の衛生検査および生産現場で使用された動物用医薬品の残留検査を学ぶ。下級年次で すでに習得した微生物学等を社会でどのように応用するかを理解する必要がある。また、検 査手技だけでなく検査の目的を理解し、説明できるようになる。 環境衛生学 過去、現在の地球、地域、生活規模での環境問題について、実例を取り上げながら環境問 題のメカニズムを理解する。気候変動などの移り変わる環境問題に対して柔軟な姿勢で対応 することの重要性を理解する。環境問題と生態系の関連性などについても学び、既存する地 球規模から身近な環境問題の関連性についても理解を深める。 備考 オムニバス方式 専 門 教 育 衛 生 ・ 環 境 教 育 群 -21- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 備考 オムニバス方式 専 門 教 育 衛 生 ・ 環 境 教 育 群 毒性学 毒性学は化学物質などの有害作用(毒作用)の発現機構について、生物試験を通して明ら かにし、化学物質がヒトや動物の健康や環境に及ぼす悪影響を予測し、それを未然に防ぐこ とを目的とし、そのためにすべての科学を総動員して推進する学際的な分野である。 (オムニバス方式 / 全15回) (35 能田 淳 / 7回) 第3回 毒性試験の実施と一般毒性:毒性試験基準、毒性試験と評価法、GLP、第4回 遺 伝毒性:遺伝毒性、突然変異、染色体異常、遺伝毒性試験(能田)、第5回 発がん性:遺伝 毒性と発がん性、発がんの機構、発がん性試験、第7回 呼吸器毒性・循環器毒性:呼吸器 毒性、吸入毒性試験、循環器毒性、第8回 免疫毒性:免疫毒性、免疫毒性試験、第14回 環境毒性:環境汚染物質、生態毒性試験、第15回 リスクアナリシス:リスクアセスメント、リスク マネージメント、リスクコミュニケーション (22 平賀 武夫 / 8回) 第1回 毒性学概論:毒性学の概念と範囲、第2回 化学物質の体内動態と代謝:吸収、分 布、代謝、排泄、第6回 生殖発生毒性:生殖発生毒性、生殖発生毒性試験、第9回 肝毒 性:肝毒性、肝毒性物質、第10回 腎毒性:腎毒性、腎毒性物質、第11回 皮膚・粘膜毒性、 感覚器・運動器毒性:皮膚・粘膜毒性、皮膚粘膜毒性試験、視覚器・聴覚器毒性、骨・軟骨 毒性、第12回 内分泌毒性、血液毒性:内分泌毒性、血液毒性、第13回 神経毒性、消化管 毒性、一般薬理試験:神経毒性、消化管毒性、一般(安全性)薬理試験 環境衛生学・毒性学実習 環境衛生学・毒性学の実習を通して、過去、現在の地球、地域、生活規模での環境問題・ 毒性について理解する。実例を取り上げ、環境衛生分析、各種毒性試験を通して環境問題 を理解する。気候変動などの移り変わる環境問題に対して柔軟な姿勢で対応出来ることの大 切さを理解する。環境問題と生態系の関連性などについても環境毒性学の立場から理解を 深める。 オムニバス方式 人獣共通感染症学A 「人獣共通感染症学A」では人獣共通感染症の一般的な特色や発生要因などについて理 解するとともに、ウイルスおよびプリオンによる人獣共通感染症に関して感染環、発生状況、 症状、病原体、診断法および予防対策などの詳細な知識の習得を目標とした講義を実施す る。 (オムニバス方式 / 全15回) (24 村松 康和 / 8回) 第1回 ズーノーシスの定義と概要(1):人獣共通感染症の定義、種類と分類、感染経路・伝 播様式を学ぶ。第2回 ズーノーシスの定義と概要(2):人獣共通感染症の社会的影響、新 興・再興感染症、地理的分布、リスク分類について学ぶ。第3回 エボラ出血熱、マールブル グ病、ラッサ熱、第6回 黄熱、日本脳炎、ウエストナイル熱、第9回 狂犬病、リッサウイルス感 染症、第11回 インフルエンザ、第13回 重症急性呼吸器症候群 (SARS)、E型肝炎、第15回 プリオン病 (29 上野 弘志 / 7回) 第4回 リンパ球性脈絡髄膜炎、南米型出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、第5回 ハンタウイル ス感染症、第7回 ダニ媒介性脳炎、デング熱・デング出血熱、第8回 リフトバレー熱、その 他の感染症法で4類に該当するアルボウイルス感染症、第10回 ヘニパウイルス感染症、 ニューカッスル病、第12回 Bウイルス感染症、サル痘、第14回 伝染性膿疱性皮膚炎、牛丘 疹性口炎、水疱性口炎 -22- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 備考 オムニバス方式 人獣共通感染症学B 専 門 教 育 衛 生 ・ 環 境 教 育 群 「人獣共通感染症学B」では人獣共通感染症の一般的な特色や発生要因などに関する理 解に基づき、リケッチアおよびクラミジア性人獣共通感染症、細菌性人獣共通感染症、真菌 性人獣共通感染症、原虫性人獣共通感染症および寄生虫性人獣共通感染症に関して感染 環、発生状況、症状、病原体、診断法および予防対策などの詳細な知識習得を目標とした 講義を実施する。 (オムニバス方式 / 全30回) (24 村松 康和 / 15回) 第1回 リケッチアおよびクラミジア性人獣共通感染症(1):発疹チフス群、紅斑熱群、ツツガ ムシ病、第2回 リケッチアおよびクラミジア性人獣共通感染症(2):エールリヒア症、オウム 病、第5回 細菌性人獣共通感染症(3):Q熱、炭疽、第9回 細菌性人獣共通感染症(7):サ ルモネラ症、第10回 細菌性人獣共通感染症(8):ブドウ球菌感染症、第12回 細菌性人獣 共通感染症(10):ペスト、エルシニア症(仮性結核を含む)、第14回 細菌性人獣共通感染 症(12):細菌性赤痢、第15回 細菌性人獣共通感染症(13):野兎病、ライム病、第19回 真 菌性人獣共通感染症(2):カンジダ症、アスペルギルス症、接合菌症、第21回 原虫性人獣 共通感染症(1):トキソプラズマ症、アメーバ赤痢、第23回 原虫性人獣共通感染症(3):リー シュマニア症、ジアルジア症、ニューモシスチス症、第24回 原虫性人獣共通感染症(4):クリ プトスポリジウム症 バベシア症、第25回 寄生虫人獣共通感染症(1):肝吸虫症、メタゴニム ス症、肺吸虫症、第27回 寄生虫人獣共通感染症(3):包虫症、裂頭条虫症、マンソン孤虫 症、第29回 寄生虫人獣共通感染症(5):トキソカラ症 アライグマ回虫症 犬糸状虫症 (29 上野 弘志 / 15回) 第3回 細菌性人獣共通感染症(1):結核、非定型抗酸菌症、第4回 細菌性人獣共通感染 症(2):リステリア症、ブルセラ症、第6回 細菌性人獣共通感染症(4):大腸菌症、第7回 細 菌性人獣共通感染症(5):豚丹毒、鼻疽、類鼻疽、第8回 細菌性人獣共通感染症(6):カン ピロバクター症、第11回 細菌性人獣共通感染症(9):破傷風、ガス壊疽、第13回 細菌性人 獣共通感染症(11):パスツレラ症、猫ひっかき病、第16回 細菌性人獣共通感染症(14):回 帰熱、鼠咬症、第17回 細菌性人獣共通感染症(15):レプトスピラ症、ボツリヌス症、第18回 真菌性人獣共通感染症(1):ヒストプラズマ症、ブラストミセス症、コクシジオイデス症、第20回 真菌性人獣共通 感染症(3):クリプトコッカス症 スポロトリコーシス 皮膚糸状菌症 皮膚及び粘膜カンジダ 症、第22回 原虫性人獣共通感染症(2):バランシジウム症 トリパノソーマ症、第26回 寄生 虫人獣共通感染症(2):肝蛭症、日本住血吸虫症、広東住血吸虫症、第28回 寄生虫人獣 共通感染症(4):アニサキス症、顎口虫症、旋毛虫症、第30回 寄生虫人獣共通感染症(6): 有鉤条虫症、無鉤条虫症、外部寄生虫症 獣医疫学 疫学は、健康の科学、調和・共生の科学、複雑さに挑む科学、あるいは総合の科学として の性格を持つもので、獣医衛生・公衆衛生・獣医臨床分野において益々重要性を増してい る。本科目では、獣医関連分野に応用可能な実践的な「獣医疫学」を学ぶ。また。最近、消 費者の食の安全・安心に関する関心の高まりを背景に様々な物質を対象にした食品媒介性 の人の健康影響評価が実施されている。そこでリスク分析の概要を学び、リスク評価、リスク管 理、リスクコミニュケーションについて理解する。 獣医疫学実習 獣医疫学実習では、単に動物の疫学調査にとどまらず、人と動物との関わり(経済的・健 康・安全)における疫学調査の手法を学ぶ。その基本として人獣共通感染症病原体の取り扱 い方法および調査手法について実践を通じて習得する。これらの知見に基づき、基本的な 疫学統計手法から、リスク解析に至る疫学解析について学ぶ。 (オムニバス方式 / 全15回) (24 村松 康和 / 4回) 第1回 人獣共通感染症疑い症例の取り扱い(1):人獣共通感染症疑い症例の取り扱い方法 および汚染防除手段ついて実地に学ぶ。第2回 人獣共通感染症疑い症例の取り扱い(2): 人獣共通感染症疑い症例からのサンプリングとして、臓器材料からのDNA抽出について実 地に学ぶ。第3回 分子疫学調査(1):分子疫学検査手法の意義について学ぶ。人獣共通感 染症疑い症例から抽出したDNAを用いて病原体特異DNAの検出を行う。第4回 分子疫学 調査(2):人獣共通感染症病原体を対象として、実地に分子疫学解析を行う(PCR-RFLPま たはRAPD)。 (29 上野 弘志 / 4回) 第5~6回 血清疫学調査:血清疫学の意義と実際の抗体調査の手法を学ぶ。第7~8回 病 原体死滅条件の検討:殺菌処理と時間による各種病原体の動態と死滅条件を検討する。 (38 蒔田 浩平 / 6回) 第9回 獣医疫学解析入門(1):疫学解析の意義、原理と基本的な疫学手法を学ぶ。第10回 獣医疫学解析入門(2):様々な事例を想定し、記述疫学、分析疫学について学ぶ。第11回 獣医疫学解析の応用(1):より高度な疫学解析手法を学び、実地に応用し、その運用方法を 習得する。 第12回 獣医疫学解析の応用(2):感染症・非感染症を対象とした、より詳細な疫学解析手 法を学ぶ。第13回 実践獣医疫学解析(1):疾病発生を想定したリスク解析を行う。第14回 実践獣医疫学解析(2):感染症を対象に経済評価等、様々な疫学解析を行う。 (29 上野 弘志、24 村松 康和、38 蒔田 浩平 / 1回) 第15回 これまでに学んだ知識と技術をもとに、想定される感染症発生事態に対する疫学解 析を行い、その対策について総合的に検討する。 オムニバス方式 -23- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 科目区分 専 門 教 育 授業科目の名称 講義等の内容 獣医衛生学A 家畜ならびに動物の疾病を予防し健康を維持するとともに動物の生産性ならびに生産物の 安全性を高めるために必要な関連知識を総合的に修得する。獣医衛生学は、生産動物なら びに関連動物の健康を維持することにおいて課題となる諸問題に対して、基礎獣医学、農学 および臨床獣医学の関連知識を総合して課題の解決を図ろうとする応用科学である。講義 では、大きく①家畜・動物の衛生と獣医学,②環境と動物衛生、③疾病の予防と対策、④生 産動物の衛生、⑤飼養衛生、⑥畜産廃棄物と環境、⑦関連法規、について話される。 (オムニバス方式 / 全30回) (19 永幡 肇 / 15回) 第1回 動物の衛生と獣医衛生学について、学際領域との関係において位置づけならびに 課題をもとに輪郭を学ぶ。第2回 生産動物の飼育形態、飼養管理、疾病動向をもとに疾病 制御の意義および畜産物の安全性について学ぶ。第3回 疾病の予防と対策(1)について、 病原体・感染経路・感受性宿主およびそれらの対策について学ぶ。第4回 疾病の予防と対 策(2)について、疾病制御の視点から、農場・地域・国内・国際防疫について学ぶ。第5回 疾病予防(1)消毒について、物理的・化学的消毒の方法について学ぶ。第6回 疾病予防 (2)化学的消毒剤の分類と消毒方法について、それらの特質を学ぶ。第7回 疾病予防(3) 動物の生体防御機構の把握と特異的免疫の成立と意義について学ぶ。第8回 疾病予防 (4)ワクチンと予防接種について、種類、特質およびワクチネーションプログラムを学ぶ。第9 回 疾病予防(5)衛生動物の分類と害およびそれらの防除法を学ぶ。第10回 疾病予防(6) 疾病伝播に関与するベクターとしての衛生動物を学ぶ。第11回 わが国において発生が多く 経済的損失の多い家畜感染症(牛)について輪郭を学ぶ。第12回 わが国において発生が 多く経済的損失の多い家畜感染症{豚・鶏その他}について輪郭を学ぶ。第13回 生産動物 の飼養動向、形態、疾病動向を学び動物性蛋白質としての乳肉卵の需要供給を学ぶ。第14 回 管理衛生(1)新生子牛における移行抗体と感染防御およびそれらの評価について学 ぶ。第15回 管理衛生(2)乳牛の栄養管理と生産および疾病予防について、それらの特質と 生産関連疾患を学ぶ。 備考 オムニバス方式 (36 樋口 豪紀 / 15回) 第1回 生産動物と生産衛生学の課題について学ぶ。第2回 乳生産衛生(1)生乳の成分学 的ならびに衛生学的指標を学ぶ。第3回 乳生産衛生(2)伝染性乳房炎と環境性乳房炎に ついて、意味、病原体、感染経路、感染、予防法を学ぶ。第4回 乳生産衛生(3)について、 周産期、環境と乳房炎、良質乳生産課題について学ぶ。第5回 家畜の遺伝性疾患の制御 について、特徴的な疾病をモデルにその背景と統御を学ぶ。第6回 放牧衛生(1)につい て、放牧環境、放牧地ならびに放牧家畜の管理ついて学ぶ。第7回 放牧衛生(2)につい て、有毒植物、放牧病について学ぶ。第8回 肉牛の管理衛生(1)について、飼養形態、動 向、格付けならびに価格動向から肉用牛の課題を学ぶ。第9回 肉牛の管理衛生(2)につい て、生産段階における課題について学ぶ。第10回 豚の管理衛生について、品種、飼養動 向、疾病制御、生産段階における課題について学ぶ。第11回 鶏の管理衛生について、産 卵鶏並びに肉養鶏の飼養動向、生産段階の課題を学ぶ。第12回 生産段階における家畜 感染症とバイオセキュリテーについて学ぶ。第13回 生産動物の衛生について、生産物の安 全性から総合的衛生管理の方法(1)について学ぶ。第14回 生産動物の衛生について、生 産物の安全性から総合的衛生管理の方法(2)について学ぶ。第15回 生産動物の衛生につ いて、生産物の安全性から総合的衛生管理の方法(3)について学ぶ。 衛 生 ・ 環 境 教 育 群 オムニバス方式 獣医衛生学B 家畜ならびに動物の疾病を予防し健康を維持するとともに動物の生産性を高めるために必 要な関連知識を総合的に修得する。また小動物および展示動物の疾病予防を目的とした衛 生学について学ぶ。講義では、大きく①飼養衛生、②畜産廃棄物と環境、および③小動物・ 展示動物の衛生について話される。 (オムニバス方式 / 全15回) (19 永幡 肇 / 8回) 第1回 生産動物の飼養衛生について、飼養標準、飼料の組成、特性を学ぶ。第2回 反芻 動物における栄養と代謝障害(1)エネルギー代謝障害について学ぶ。第3回 動物における 栄養と代謝障害(2)ミネラル代謝障害について学ぶ。第4回 動物における栄養と代謝障害 (3)ビタミン代謝障害について学ぶ。第5回 有毒植物および飼料変質に起因した中毒につ いて学ぶ。第6回 農薬などの化学物質による中毒を学ぶ。第7回 畜産廃棄物と環境につい て、廃棄物の処理法(1)好気性生物処理法を学ぶ。第8回 畜産廃棄物と環境について、廃 棄物の処理法(2)嫌気性生物処理法を学ぶ。 (36 樋口 豪紀 / 7回) 第9回 畜産廃棄物と環境について、悪臭と防除について学ぶ。第10回 小動物の衛生(1) 感染症対策と衛生管理について学ぶ。第11回 小動物の衛生(2)感染症の予防と衛生管理 について学ぶ。第12回 小動物の衛生(3)院内感染症と予防衛生管理について学ぶ。第13 回 展示動物の衛生(1)愛玩鳥の疾病と衛生管理について学ぶ。第14回 展示動物の衛生 (1)動物園動物の疾病動向と衛生管理について学ぶ。第15回 展示動物の衛生(2)水族館 動物の疾病動向と衛生管理について学ぶ。 -24- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 予防衛生学実習A 家畜の生産阻害要因を解析し生産効率を高めるために必要な衛生学的知識とその技術習 得を行う。15回の実習において、①家畜の生体防御機構の評価について原理を理解し実際 の操作技術を習得する。②家畜の飼育環境およびこれを取り巻く自然環境の評価について 原理を理解し実際の操作技術を習得する。③生乳生産における衛生的乳質の評価につい て原理を理解し実際の操作技術を習得する。④家畜の感染症予防技術について原理を理 解し実際の操作技術を習得する。⑤糞尿および畜産廃棄物の処理についてその原理を理 解する、の以上5点を到達目標として実習を展開する。 獣医生産環境学 生産動物に関る物理的、化学的、生物学的ならびに社会学的な環境について、動物の健 康に及ぼす要因を俯瞰的に把握するとともに、それらの効果的な制御について学ぶととも に、それらの関連性を基礎獣医学ならびに臨床獣医学との接点から把握して総合的に考え ていく視点を培う。 (オムニバス方式 / 全15回) (19 永幡 肇 / 8回) 第1回 環境と動物 総論。第2回 環境と動物(1)物理的環境要因と生体反応:一般環境要 因に対する適応事象を学ぶ。第3回 環境と動物(2)物理的環境要因と生体反応:寒冷環境 に対する適応事象を学ぶ。第4回 環境と動物(3)物理的環境要因と生体反応:暑熱環境に 対する適応事象を学ぶ。第5回 環境と動物(4)物理的環境要因と反応制御:輸送環境に対 する生体反応を学ぶ。第6回 環境と動物(5)化学的環境要因と生体反応について学ぶ。第 7回 環境と動物(6)化学的環境要因と生体反応について学ぶ。第8回 環境と動物(7)生物 学的環境要因と生体反応について学ぶ。 (36 樋口 豪紀 / 7回) 第9回 環境と動物(8)ストレスと生体反応について学ぶ。第10回 環境と動物(9)微生物学 的要因と生体反応について学ぶ。第11回 施設環境と動物衛生(1)について学ぶ。第12回 施設環境と動物衛生(2)について学ぶ。第13回 廃棄物の処理と管理衛生について学ぶ。 第14回 廃棄物の処理と管理衛生について学ぶ。第15回 生産環境と動物の健康および衛 生管理について総括する。 予防衛生学実習B 生産動物に関連する飼育施設の衛生学的管理技術を学ぶとともに、生産農場で最も大き な問題として取り扱われる泌乳器疾患(乳房炎)について、微生物、生体および環境学的側 面からアプローチします。さらに、実験動物および展示動物の飼育管理技術について、その 実際を学びします。15回の実習において、①生産動物の衛生的管理法についてその原理を 理解するとともに関連技術を習得する、②泌乳器疾患(乳房炎)の効果的制圧を目的とした 管理技術について、その原理を理解し関連技術を習得する。③実験動物の飼育管理施設に ついて物理的および微生物学的評価法の原理を理解し関連技術を習得する。④展示動物 の衛生管理技術についてその基本原理を理解するとともに関連技術を習得する、を中心に 実習を展開します。 備考 オムニバス方式 専 門 教 育 衛 生 ・ 環 境 教 育 群 オムニバス方式 生産管理学 集団飼育動物に関する生産管理について概説する。動物種毎に生産管理の特徴と疾病 の防除および制御のための管理システムの要点とその実際について説明する (オムニバス方式 / 全30回) (5 及川 伸 / 15回) 第1回 産業動物における生産管理の重要性(1)、第2回 産業動物における生産管理の重 要性(2)、第9回 採卵鶏における生産管理(生産システムと疾病のコントロール)(1)、第10 回 採卵鶏における生産管理(生産システムと疾病のコントロール)(2)、第11回 ブロイラー における生産管理(生産システムと疾病のコントロール)(1)、第12回 ブロイラーにおける生 産管理(生産システムと疾病のコントロール)(2)、第13回 ミツバチにおける生産管理(生産 システムと疾病のコントロール)(1)、第14回 ミツバチにおける予防衛生(生産システムと疾 病のコントロール)(2)、第21回 養殖魚における生産管理(飼養管理と疾病の防除)(1)、第 22回 養殖魚における生産管理(飼養管理と疾病の防除)(2)、第23回 羊における生産管 理(繁殖管理/感染症のコントロール)(1)、第24回 羊における生産管理(繁殖管理/感染 症のコントロール)(2)、第28回 産業動物領域におけるコミュニケーションスキル(2)、第29 回 管理獣医師の責務と役割(1)、第30回 管理獣医師の責務と役割(2) (17 中田 健 / 15回) 第3回 乳牛における生産管理(組織体制)(1)、第4回 乳牛における生産管理(組織体 制)(2)、第5回 豚における生産管理(繁殖管理)、第6回 豚における生産管理(疾病管 理)、第7回 豚における生産管理(環境管理)、第8回 豚における生産管理(組織管理)、 第15回 肉牛における生産管理(育成管理/繁殖管理)(1)、第16回 肉牛における生産管 理(育成管理/繁殖管理)(2)、第17回 肥育牛における生産管理(疾病のコントロール) (1)、第18回 肥育牛における生産管理(疾病のコントロール)(2)、第19回 馬における生産 管理(飼養管理と疾病の防除)(1)、第20回 馬における生産管理(飼養管理と疾病の防除) (2)、第25回 生産物の流通システム(1)、第26回 生産物の流通システム(2)、第27回 産 業動物領域におけるコミュニケーションスキル(1) -25- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 予防衛生学実習C 予防衛生学に必要な基本的な生産動物群および飼養環境のモニタリング方法について学 ぶ。また、生産動物群における疾病制御に関する実践的なモニタリング方法、評価法につい て学ぶ。獣医学群2クラスの実習を基本的には隔週で実施する。または予防衛生学実習Dと 同時並行で行い、予防衛生学実習Cおよび予防衛生学実習Dと合わせて、1クラス14回の実 習を行う。 備考 オムニバス方式 衛 生 ・ 環 境 教 育 群 ハードヘルス学 動物群の予防衛生について概説する。主として乳牛群の予防衛生の特徴と疾病の防除の ための群管理の重要性について説明する。予防衛生学実習CおよびDと平行した講義とす る。 (オムニバス / 全30回) (17 中田 健 / 17回) 第1回 予防衛生の重要性と群管理(1)、第2回 予防衛生の重要性と群管理(2)、第5回 乳 牛における予防衛生 牛群モニタリング(3)、第6回 乳牛における予防衛生 牛群モニタリン グ(4)、第9回 乳牛における予防衛生(繁殖管理)第10回 乳牛における予防衛生(繁殖管 理)(2)、第13回 乳牛における予防衛生(畜舎衛生)(1)第14回 乳牛における予防衛生 (畜舎衛生)(2)、第17回 生産農家の支援組織とデータ(生産データ)(1)、第18回 生産農 家の支援組織とデータ(生産データ)(2)、第20回 動物群への疾病予防と管理衛生(データ 分析)(2)、第25回 動物群への疾病予防と管理衛生(伴侶動物)(1)第26回 動物群への疾 病予防と管理衛生(伴侶動物)(2)、27回 問題解決手法(1)、第28回 問題解決手法(2)、 第29回 問題解決手法(3)、第30回 問題解決手法(4) (5 及川 伸 / 13回) 第3回 乳牛における予防衛生 牛群モニタリング(1)、第4回 乳牛における予防衛生 牛群 モニタリング(2)、第7回 乳牛における予防衛生(潜在性代謝疾患)(1)、第8回 乳牛におけ る予防衛生(潜在性代謝疾患)(2)、第11回 乳牛における予防衛生(乳房炎)(1)、第12回 乳牛における予防衛生(乳房炎)(2)、第15回 生産農家の支援組織とデータ(診療データ) (1)、第16回 生産農家の支援組織とデータ(診療データ)、第19回 動物群への疾病予防と 管理衛生(データ分析)(1)、第21回 動物群への疾病予防と管理衛生(子牛)(1)、第22回 動物群への疾病予防と管理衛生(子牛)(2)、第23回 動物群への疾病予防と管理衛生(放 牧)(1)、第24回 動物群への疾病予防と管理衛生(放牧)(2) 予防衛生学実習D 農家の生産データおよび疾病データの意味、分析および判読方法を学ぶ。予防衛生学実 習Cを踏まえて、総合的に問題牛群農家に対する改善策の提案方法について学ぶ。獣医学 群2クラスの実習を基本的には隔週で実施する。予防衛生学実習Cと同時並行で行い、予防 衛生学実習CおよびDと合わせて、1クラス14回の実習を行う。 専 門 教 育 オムニバス方式 生 産 動 物 医 療 教 育 群 動物生殖機能学 動物の生殖現象を理解するために必要な生殖器の解剖および生理を中心に基礎的な事 項を体系的に解説する。学生は、妊娠の成立、維持、分娩および産褥に関する基本的事項 およびその調節機構と、主要な動物の生殖周期および発情周期の特徴とその調節機構を説 明できるようになることを目標とする。また本科目は、動物生殖工学および動物生殖疾病学の 基礎となる生殖生理学を学ぶためのものであり、授業は生殖機能の人為的調節(生殖工学) および生殖機能異常(繁殖障害および生殖器疾患)との関連を考慮した内容とする。 (オムニバス方式 / 全15回) (7 片桐 成二 / 8回) 第1回 授業ガイダンス。動物生殖学の概要について解説する。第2回 生殖器の発生およ び分類について解説する。第3回 雌性生殖器の基本構造および機能について解説するとと もに、動物による生殖器の形態および機能の違いを概説する。第4回 雄性生殖器の基本構 造および機能について解説するとともに、動物による生殖器の形態および機能の違いを概説 する。第5回 生殖機能調節に関わる内分泌、神経および免疫系の基礎を解説する。第6回 動物の性成熟および季節変化に伴な生殖活動の変化を、その調節機構とともに解説する。 第7回 動物の生殖周期および発情周期の分類とその調節機構を解説する。第8回 卵子お よび卵胞形成について、その調節機構とともに解説する。 (40 森好 政晴 / 7回) 第9回 発情周期に伴う生殖器の変化およびその調節機構について解説する。第10回 精 子形成の過程およびその調節機構について解説する。第11回 発情行動および交尾を中心 とする生殖行動について解説する。第12回 受精の過程について解説する。第13回 初期 胚発生、着床、胎盤形成および妊娠の維持について解説する。第14回 妊娠の維持機構お よび分娩について解説する。第15回 産褥および泌乳の生理について解説する。 -26- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 動物生殖疾病学 生産動物の繁殖障害および不妊症を器官毎に分類して、その原因、診断、治療および予 防法を解説する。授業では、疾病および異常の背景となる解剖学および生殖生理学との関 連に重点を置いて解説し、検査、診断および治療の原理を理解させるとともに、今後新たに 開発される診断・治療法を正しく理解し、診療業務に応用できる能力を養う。伴侶動物の生 殖器疾患については、主要な疾患についての解説に止め、詳細は関連する他の授業科目 において取り扱う。 (オムニバス方式 / 全15回) (7 片桐 成二 / 8回) 第1回 授業ガイダンス。動物の生殖器および生殖機能の異常について概説する。第2回 雌性生殖器の先天異常について解説する。第10回 分娩異常について解説する。第11回 産褥期の異常について解説する。第12回 精巣および精巣上体の異常について解説する。 第13回 副生殖腺および雄性生殖器の異常について解説する。第14回 動物の不妊症(あ るいはリピートブリーディング)の原因とその鑑別方法について解説する。第15回 繁殖障害 の予防に関する指導の要点について解説する。 (40 森好 政晴 / 7回) 第3回 陰門、腟前庭および腟の異常について解説する。第4回 子宮の異常について解説 する。 第5回 卵管の異常について解説する。第6回 卵巣疾患、とくに卵胞の発育およびその調節 機能異常について解説する。第7回 卵巣疾患、とくに黄体機能の異常について解説する。 第8回 妊娠期の異常について解説する。第9回 胎子の異常について解説する。 備考 オムニバス方式 専 門 教 育 生 産 動 物 医 療 教 育 群 オムニバス方式 動物生殖工学 生産動物を中心に人工授精、体外受精および受精卵移植に関わる技術の意義、原理およ び実際のプロトコールを解説する。授業においては、それぞれの技術が開発された産業的背 景を解説するとともに、技術の基礎となる生殖生理学の解説に重点を置くことにより各技術の 原理を理解させ、今後新たに開発される類似の技術および技術革新の成果を正しく活用で きる能力を養う。また、これらの技術を利用する上で考慮すべき倫理的、社会的規範につい て考えさせ、動物の生命および食品の安全確保に関わる専門家としての意識を高めるよう指 導する。 (オムニバス方式 / 全15回) (7 片桐 成二 / 8回) 第1回 授業ガイダンス。生殖工学の概要を解説する。第9回 体外受精技術についてその 意義と技術について解説する。第10回 その他の発生工学技術について解説する。第11回 動物の雌雄産み分け技術について解説する。第12回 動物の妊娠診断についてその原理と 実際を解説する。第13回 避妊技術についてその意義と原理について解説する。第14回 分娩調節の意義とプロトコールを解説する。第15回 生殖機能の人為的調節が動物の健康 および食品の安全性に及ぼす影響について解説する。 (40 森好 政晴 / 7回) 第2回 生産動物の人工授精についてその意義と技術について解説する。第3回 生産動物 の人工授精に関する問題点およびその対策について解説する。第4回 動物の発情および 排卵同期化技術についてその原理とプロトコールを解説する。第5回 伴侶動物の人工授精 技術について解説する。 第6回 受精卵移植におけるドナー牛の選抜法および過剰排卵処 置の原理とプロトコールを解説する。第7回 受精卵移植におけるレシピエント牛の選抜およ び移植技術について解説する。第8回 受精卵の凍結保存技術についてその原理とプロト コールを解説する。 -27- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 動物生殖学実習 動物生殖学、特に生産動物の臨床繁殖領域において必要不可欠な診断および治療技術 を習得することに主眼をおき、発情診断、人工授精、不妊性疾患などの診断と治療について 牛を用いた実習を行う。また生殖工学を応用した胚移植関連の技術の実用性や新しい診断 機器の有用性を体得できる実習を展開する。 (オムニバス方式 / 全15回) (7 片桐 成二 / 8回) 第1回 生殖器解剖 雌の生殖器の形態と機能を比較し、繁殖特性との関連性および不妊症 との関連性を理解する。第3回 牛の発情診断 牛の人工授精および胚移植における発情診 断の重要性、発情のメカニズムについて理解を深め、発情診断の理論と実際を習得する。第 6回 牛の卵管疾患の診断 牛の不妊性疾患の原因としての卵管疾患の重要性、原因、診 断法についての理論と実際を習得する。第8回 牛の帝王切開 牛の帝王切開術の概要お よび妊娠と分娩に関する新しい情報を習得する。第10回 牛の胚移植(1)牛の胚回収にお ける発情の同期化、過剰排卵処置の理論と実技を習得する。第13回 牛の胚移植(4)回収さ れた胚の検査、凍結保存および移植までの理論と実技を習得する。第14回 牛の超音波検 査 妊娠診断および不妊症診断のための超音波検査法の理論と実技を習得する。第15回 まとめ (40 森好 政晴 / 7回) 第2回 牛の生殖器検査 発情診断、妊娠診断および不妊症診断のための基本的検査方法 の理論と実際を習得する。第4回 牛の人工授精 牛の人工授精の理論と実技を習得する。 第5回 牛の子宮内膜炎の診断と治療 牛の主要な不妊性疾患である子宮内膜炎の原因、 診断、治療、予防についての理論と実際を習得する。第7回 牛の難産の診断と救助 牛の 難産の原因、診断、救助の理論と実技を習得する。第9回 牛の精液検査 人工授精および 不妊症診断を目的とした精液採取の理論および精液性状検査の実技を習得する。第11回 牛の胚移植(2)屠場採取生殖器を用いて子宮灌流を行い、牛の胚回収における基本的技 術を習得する。第12回 牛の胚移植(3)過剰排卵処理した牛を用いて胚回収の理論と実技 を習得する。 生産動物内科学総論 牛、馬、豚など生産動物(家畜)においての内科的疾病の発生状況、その背景を講義する。 さらに、生産動物における診療行為の選択と経済的および畜産食品供給面からの獣医事の 意義にも力点をおく。また、生産動物における臨床病理学の基礎事項についても習得させ る。 (オムニバス方式 / 全15回) (142 佐藤 博 / 8回) 1回. 日本における生産動物(家畜)飼育の現状・過去: おもな畜種・品種とその特性、2回. 家畜における品種改良の功罪: 生産効率と遺伝的疾患の背景、3回. 牛の発育・生産ス テージと多発疾病、4回. 乳牛および肉牛における飼養管理と疾病、5回. 馬および豚の発 育・生産ステージおよび飼養管理と多発疾病、6回. 飼育形態と疾病: 有機的および集約的 な飼養、放牧飼養、家畜の移動(集合離散)、7回. まとめ (疾病面からの飼養形態)、8回. 体内恒常性の破綻と病態生理 (32 黒澤 隆 / 7回) 9回. 内科診断学の基本: 生体検査、10回. 生産動物における臨床病理学① 採血法(凝 固防止など)と血液試料の扱い、11回. 生産動物における臨床病理学② 胃液、尿、穿刺液 の採取と取扱い、12回. 生産動物における臨床病理学③ 微生物検査試料の採取と取扱 い、13回. 臨床薬物学① 循環、呼吸、皮膚疾病など、14回. 臨床薬物学② 代謝、中毒、 消化器病など、15回. まとめ (生体・臨床病理、臨床薬物学) 循環器・呼吸器内科学 牛、馬、豚など生産動物(家畜)における循環器・呼吸器病の発症要因、病態と症状および 診断・治療の基本を理解させる。 (オムニバス方式 / 全15回) (142 佐藤 博 / 8回) 1回.心臓、大血管の解剖学と血流動態(胎児期、競走馬の特徴含む)。2回.大循環-肺循環 障害と心臓・肺負荷、右心不全と全身性うっ血など、3回.生産動物における心電図の誘導と 解析、4回.とくに不整脈の解析、5回.循環器診断における画像解析、とくに超音波像、6回. 外傷性心膜炎および関連疾病、心内膜炎および弁膜機能不全、7回.心筋症、心房細動 な ど、8回.心臓・大血管における多発の奇形 (32 黒澤 隆 / 7回) 9回.血液病(白血病、BLAD、DICなど、中毒は除外)、10回.呼吸器病における診断学、11回. 鼻腔、喉頭、器官の障害、12回.肺・気管支における障害(気腫、無気肺、水腫、充血、喀血、 胸水・腔異常ほか)、13回.肺炎、14回.寄生虫、多発の感染症、呼吸器における薬物学、15 回.まとめ 備考 オムニバス方式 専 門 教 育 生 産 動 物 医 療 教 育 群 オムニバス方式 オムニバス方式 -28- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 消化器内科学 牛、馬、豚など生産動物(家畜)における消化器病の発症要因、病態と症状および診断・治 療の基本を理解させる。 (オムニバス方式 / 全15回) (142 佐藤 博 / 8回) 1回.牛(反芻動物一般)、馬、豚における消化器の形態・生理的特性と、多発疾病の背景、2 回.飼料の消化と発酵、消化、吸収栄養素、3回.口腔、歯牙の異常、4回.咽頭、食道の異常、 5回.給与飼料と第一胃機能・発酵特性、6回.第一胃食滞、第一胃アシドーシス(第一胃炎)、 第一胃鼓脹症、7回.第一胃パラケラトーシス、第一胃アルカローシス、第一胃弛緩症、8回.創 傷性第二胃炎、第三胃食滞、 第三胃潰瘍(炎) (32 黒澤 隆 / 7回) 9回.第四胃の変位、第四胃潰瘍、迷走神経性消化障害、10回.腸炎(中毒・飼料性、感染 性)、腸の変位、11回.馬・豚における特異的な胃腸疾患、12回.寄生虫性の消化障害、13回. 消化器病の臨床薬物学、14回.消化器系の外分泌異常、15回.まとめ 生産動物内科学実習A 生産動物学内科実習は反芻家畜、馬、豚の診療に必要な検査方法、検査結果を基にした 診断方法、治療方法を習得させるために行う。このうちAでは動物から採取した材料をもとに 検査室内で行う基本的な検査方法と検査結果の評価方法、Bでは動物の基本的な取り扱い 方、生理学的な異常を見つけ出す検査方法、検査材料の採取方法および治療方法を習得 させる。これらの手技は繰り返し練習し慣れることが重要である。 代謝内科学 代謝病は家畜の主要疾病であり、病傷と死亡・廃用になる例が多く、生産性に大きな影響 を与える。この講義では、家畜(特に、牛)の代謝病の発病要因、原因、病態、治療、予防・制 御ついて学ぶ。 (オムニバス方式 / 全15回) (11 小岩 政照 / 9回) 第1回 肝炎、肝硬変、第2回 肝膿瘍、第3回 その他の肝疾患、第4回 胆のう、胆管疾患、 第6回 乳熱、Downer Cow Syndrome(DCS)、第8回 授業まとめ、第9回 糖代謝病(ケトー シス、肥満牛症候群)、第10回 脂質代謝疾病(脂肪肝、妊娠中毒、黄色脂肪腫、脂肪壊 死)、第15回 授業まとめ (41 安藤 貴朗 / 6回) 第5回 膵炎、糖尿病、第7回 くる病、グラステタニー、第11回 蛋白代謝病(アミロイドーシ ス、高・低蛋白血症)、第12回 ビタミン代謝病、第13回 微量ミネラル代謝病、第14回 内分 泌疾患 泌尿器・感覚器内科学 家畜(主に牛)の泌尿器と感覚器における生理機能と疾病の関連性について解説し,その 発病の要因と原因,病態,治療,予防を理解する。 (オムニバス方式 / 全15回) (41 安藤 貴朗 / 8回) 第1回 腎炎、第2回 その他の腎炎、第3回 腎不全、第4回 先天性腎疾患、第5回 膀胱 疾患、第6回 尿路疾患、第13回 中毒(植物)、第14回 中毒(飼料・化学物質) (11 小岩 政照 / 7回) 第7回 授業まとめ、第8回 運動器疾患、第9回 神経疾患(子牛)、第10回 神経疾患(成 牛)、第11回 乳房・乳頭疾患、第12回 皮膚疾患、第15回 授業まとめ 幼獣内科学 幼獣(主に牛)の内科疾病を解説し,その発病の要因と原因,病態,治療,予防を理解す る。 (オムニバス方式 / 全15回) (41 安藤 貴朗 / 6回) 第1回 初乳と免疫(1)、第2回 初乳と免疫(2)、第9回 出生時の異常、第10回 遺伝性疾 患(血液,代謝)、第11回 遺伝性疾患(形成不全・異常)、第12回 先天異常 (11 小岩 政照 / 9回) 第3回 消化器病(原因,診断)、第4回 消化器病(治療,予防)、第5回 呼吸器病(原因, 診断)、第6回 呼吸器病(治療,予防)、第7回 臍疾患、第8回 授業まとめ、第13回 血液 疾患、第14回 子牛・子豚の疾患、第15回 授業まとめ 生産動物内科学実習B 生産動物の個体診療を行う上で必要とされる基本的診断の手技を習得する。また、診断に より得られた情報を元に治療を行う際に必要とされる基本的な治療技術を、実習牛および臨 床例を用いて習得する。 備考 オムニバス方式 オムニバス方式 専 門 教 育 生 産 動 物 医 療 教 育 群 オムニバス方式 オムニバス方式 -29- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 生産動物手術学総論 生産動物手術(外科医療)を行う上で必要な基本的な事項のうち、生産動物特性に基づい た外科生物学と外科手術法について講義する。 (オムニバス方式 / 全15回) (12 田口 清 / 8回) 第1回 生産動物手術の歴史と発展、第4回 生産動物の創傷治療、第5回 生産動物の手 術感染、第8回 生産動物手術の無菌法、第12回 生産動物の非侵襲的手術法、第13回 生産動物の包帯法、外固定法、第14回 生産動物手術の麻酔法、第15回 生産動物手術の 疼痛管理 (33 鈴木 一由 / 7回) 第2回 生産動物のショック・敗血症、第3回 生産動物の輸液と輸血、第6回 生産動物の術 前検査と評価、第7回 生産動物の画像診断、第9回 生産動物手術の保定法と手術準備、 第10回 生産動物手術の器具と使用法、第11回 生産動物手術の手術手技 生産動物軟部組織外科学 生産動物はその生産や生産性向上のために生産能力を最大限度に引き出すように過酷な 生理状態や飼養管理状況におかれている。そのために生産病と呼ばれる一群の疾病に多く 罹患する。その主要なものは消化器、呼吸器、泌尿生殖器疾患であるが、これらの疾患に対 する獣医療も日進月歩に進んでいる。この講義では生産病を中心とした外科疾患の診断、 治療および予防法について最新の研究成果を含めて学ぶ。 (オムニバス方式 / 全15回) (12 田口 清 / 10回) 第1回 反芻動物の前胃の外科、第2回 反芻動物の第四胃の外科、第3回 反芻動物の腸 管の外科、第4回 馬の疝痛と消化器外科、第5回 牛馬の食道の外科、第6回 馬の咽喉頭 の外科、第11回 生産動物の帝王切開術、第12回 牛の乳房と乳頭の外科、第13回 生産 動物の腹壁の外科、第14回 牛馬の皮膚の形成外科 (33 鈴木 一由 / 5回) 第7回 牛馬の頭部(歯牙・眼・鼻・副鼻腔・耳)の外科、第8回 牛馬の胸部の外科、第9回 雄畜の泌尿生殖器の外科、第10回 雌畜の泌尿生殖器の外科、第15回 牛馬の内視鏡手 術 生産動物運動器外科学 牛の運動器病は乳房炎、繁殖障害につぐ多発疾病で、牛群全体の問題として存在し、疾 病による経済被害も大きい。一方、運動能力を競う馬では運動器病は飼養目的と最も直接的 に関連する重大な疾病である。このように牛馬を中心とした生産動物の運動器病の適切な獣 医療は生産動物外科学の主要な課題である。この講義では生産動物の運動器病の診断、 治療および予防法について最新の研究成果を含めて学ぶ。 (オムニバス方式 / 全15回) (12 田口 清 / 14回) 第1回 生産動物の跛行診断、第2回 牛の蹄疾患(角質疾患)、第3回 牛の蹄疾患(皮膚疾 患)、第4回 馬の蹄疾患、第5回 牛の膝・飛節の疾患、第6回 馬の膝・飛節の疾患、第7回 牛馬の股関節疾患、第8回 牛馬の神経疾患と検査法、第9回 牛馬の脊髄疾患、第10回 牛馬の末梢神経疾患、第11回 牛馬の筋疾患、第12回 牛馬の腱・靱帯の疾患、第14回 生産動物の関節疾患の外科、第15回 生産動物の骨折の外科 (33 鈴木 一由 / 1回) 第13回 豚の運動器病 生産動物外科学実習 実際の外科医療や手術は侵襲的な行為であり、動物の生命に直接的に関わる。さらに生 産動物外科学では獣医療の経済性とともに動物福祉についても十分に考慮しなければなら ない。しかし、教科書的な記述による観念的な勉学だけでは理解は不十分である。この実習 では、実際の動物を観察し、自ら体を動かして生産動物の外科医療や手術に必要な基礎的 知識と技術を学ぶ。 備考 オムニバス方式 オムニバス方式 専 門 教 育 生 産 動 物 医 療 教 育 群 オムニバス方式 -30- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 備考 オムニバス方式 専 門 教 育 獣医麻酔学各論 「獣医麻酔学総論」で学んだ動物の麻酔と輸液療法の原理と基本的事項をベースに、獣医 臨床における動物の麻酔と輸液療法の実際と特殊な状況下における対応法について学ぶ。 (オムニバス方式 / 全15回) (25 山下 和人 / 9回) 第1回 麻酔・鎮静・鎮痛の機序:麻酔・鎮静・鎮痛の作用機序について学ぶ、第2回 動物の 鎮静の実際:動物の鎮静や麻酔前投薬についてその臨床応用の実際を学ぶ、第3回 局所 麻酔法:局所麻酔法についてその臨床応用の実際を学ぶ、第4回 注射麻酔の実際:注射 麻酔法についてその臨床応用の実際を学ぶ、第5回 吸入麻酔の実際:吸入麻酔法につい てその臨床応用の実際を学ぶ、第6回 輸血:動物の輸血法についてその臨床応用の実際 を学ぶ、第7回 人工呼吸の実際:人工呼吸法についてその臨床応用の実際を学ぶ、第8回 麻酔モニタリングの実際:麻酔モニタリング法についてその臨床応用の実際を学ぶ、第9回 麻酔管理の実際:麻酔中の異常に対する対処法についてその臨床応用の実際を学ぶ (48 三好 健二郎 / 6回) 第10回 幼若動物・老齢動物の麻酔管理:幼若動物と老齢動物の麻酔管理法について学 ぶ、第11回 帝王切開術の麻酔管理:帝王切開術の麻酔管理法について学ぶ、第12回 心 疾患・肺疾患の麻酔管理:心疾患症例と肺疾患症例の麻酔管理法について学ぶ、第13回 肝疾患・腎疾患の麻酔管理:肝疾患症例と腎疾患症例の麻酔管理法について学ぶ、第14回 内分泌疾患の麻酔管理:内分泌疾患症例の麻酔管理法について学ぶ、第15回 中枢性疾 患の麻酔管理:中枢性疾患症例の麻酔管理法について学ぶ 獣医疼痛管理学 動物の痛み治療の概念および痛みの評価法を学ぶとともに、伴侶動物の周術期の疼痛管 理、慢性痛の疼痛管理、および癌性痛の疼痛管理に関して、薬物療法および非薬物療法に ついて学ぶ。また、獣医療や動物実験における人道的エンドポイントと安楽死に関して学 ぶ。 伴 侶 動 物 医 療 教 育 群 オムニバス方式 伴侶動物医療基礎実習A 実際に動物を使用して、動物の保定、鎮静、全身麻酔、局所麻酔、輸液、麻酔管理、心肺 蘇生の基礎、X線撮影、およびX線写真読影の実際を学び、その技術を修得する。 (オムニバス方式 / 全15回) (25 山下 和人、48 三好 健二郎 / 10回) 第1-2回 犬の保定/鎮静および輸液療法 内容:実習犬を保定して鎮静薬を投与し、鎮静 下で血管確保して静脈内輸液を実施する。第3-4回 犬の注射麻酔と気管挿管 内容:実習 犬に麻酔前投薬を実施し、血管確保した後に注射麻酔薬で麻酔導入して気管挿管を実習 する。第5-6回 犬の吸入麻酔/麻酔モニタリングと局所ブロック 内容:実習犬を用いて、麻 酔前投薬、血管確保、静脈内輸液、麻酔導入、気管挿管、吸入麻酔を実習する。麻酔中に は犬の呼吸循環機能をモニタリングするとともに、局所ブロックを実習する。第7-8回 犬の吸 入麻酔/麻酔モニタリングと人工呼吸 内容:実習犬を用いて、麻酔前投薬、血管確保、静脈 内輸液、麻酔導入、気管挿管、吸入麻酔を実習する。麻酔中には犬の呼吸循環機能をモニ タリングするとともに、筋弛緩薬を投与して人工呼吸局を実習する。第9-10回 生産動物の保 定/鎮静/輸液および局所麻酔法 内容:実習牛を枠場保定して鎮静薬を投与し、鎮静下で 血管確保して静脈内輸液を実施する。また、局所ブロックを実習する。 (18 中出 哲也、48 三好 健二郎 / 4回) 第11-12回 X線撮影法 内容:実習犬を鎮静し、X線撮影法を実習する。第13-14回 X線 写真読影法 内容:様々な疾患のX線写真について読影する。 (18 中出 哲也、25 山下 和人、48 三好 健二郎 / 1回) 第15回 臨床技能試験 画像診断学A X線診断に必要な基本、理論、原理を学ぶ。正常X線解剖学を身につけ、各種疾患の特徴 的所見を理解する。 画像診断学B 超音波診断法の原理を理解し、腹部および胸部の正常超音波像および各種疾患の特徴 所見を学ぶ。内視鏡診断法の基礎・原理を理解し、正常像と各種疾患における異常像を学 ぶ。CT/MRI診断法の基礎・原理を理解し、正常像と各種疾患における異常像を学ぶ。 -31- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 備考 オムニバス方式 専 門 教 育 伴 侶 動 物 医 療 教 育 群 獣医臨床検査学各論B 授業の概要は、1.機能検査の目的と方法、2.機能検査の理解と診断・治療への適応につい てとする。授業の到着目標及びテーマは、1.機能検査の意義を理解し各種検査の目的と方 法を意識付けさせる、 2.検査結果から考えられる疾患について抽出出来る素養を身につける、3.治療経過の良否 について監査能力を養うことを目標とする。授業計画として、視床下部・下垂体疾患、甲状腺 疾患、上皮小体疾患、副腎疾患、膵内分泌疾患、血液・免疫系疾患に関する病態と検査に ついて講義する。 (オムニバス方式 / 全15回) (54 内田 英二 / 9回) 第1回 視床下部・下垂体疾患(視床下部・下垂体のホルモン、下垂体性矮小症、尿崩症)、 第2回 甲状腺疾患(1)(甲状腺機能低下症)、第3回 甲状腺疾患(2)(甲状腺機能亢進 症)、第4回 上皮小体疾患(上皮小体機能低下症、上皮小体機能亢進症)、第5回 副腎疾 患(1)(副腎皮質機能亢進症)、第6回 副腎疾患(2)(副腎皮質機能低下症)、第7回 膵内 分泌疾患(1)(糖尿病)、第8回 膵内分泌疾患(2)(糖尿病性ケトアシドーシス、低血糖)、第 9回 機能検査(検査の選択と手順) (3 打出 毅 / 6回) 第10回 血液・免疫系疾患(1)(免疫介在性溶血性貧血、免疫介在性血小板減少症)、第11 回 血液・免疫系疾患(2)(赤芽球癆、非再生性免疫介在性貧血、再生不良性貧血)、第12 回 血液・免疫系疾患(3)(犬・猫のリンパ肉腫)、第13回 血液・免疫系疾患(4)(好酸球性 肉芽腫症候群、好酸球性胃腸炎)、第14回 血液・免疫系疾患(5)(急性骨髄性白血病、慢 性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群)、第15回 血液・免疫系疾患(6)(リンパ性白血病、形 質細胞腫瘍) 伴侶動物内科学総論 獣医療の診療の進め方の全体像を捉え、論理的な診療をすすめるための知識を学ぶ。頻 繁に遭遇する病態の総合的概念と疾病との関わり、基本的治療方法を学ぶ。 (オムニバス方式 / 全15回) (55 内田 佳子 / 8回) 第1回 稟告の聴取、第2回 身体検査、第3回 診療記録、第4回 インフォームド・コンセン ト、第5回 遺伝性疾患、第6回 震え、発作、失神、第7回 発熱と低体温、第8回 食欲不振 と多食 (44 前原 誠也 / 7回) 第9回 削痩と肥満、第10回 脱水と多飲、第11回 虚弱と発育不良、第12回 貧血、第13回 低血圧と高血圧、第14回 疼痛、第15回 悪液質とDIC 皮膚病・感覚器疾患 第1回から第15回では、伴侶動物の皮膚疾患、耳科疾患について学ぶ。形態学的、生理学 的および病理学的変化の関わりを理解し、診断能力、適切な治療法の選択能力、臨床応用 する能力を養うことにより、獣医師として必要な知識を習得する。第16回から第30回では、動 物の眼科疾患について学ぶ。形態学的、生理学的および病理学的変化の関わりを理解し、 診断能力、適切な治療法の選択能力、臨床応用する能力を養うことにより、獣医師として必 要な知識を習得する。 (オムニバス方式 / 全30回) (55 内田 佳子 / 15回) 第1回 皮膚の組織構造と機能、細胞動態と角化、防御機能、第2回 皮膚疾患の主要徴候 発疹の種類と発症機序、第3回 皮膚疾患の主要徴候 脱毛、色素異常等と発症機序、第4 回 皮膚疾患の検査法、第5回 皮膚疾患の治療 内服療法、外用療法、第6回 外部寄生 虫性皮膚疾患、第7回 細菌性皮膚疾患、第8回 真菌性皮膚疾患、第9回 アレルギー性皮 膚疾患、第10回 免疫介在性皮膚疾患、第11回 角化異常性疾患、心因性皮膚疾患、栄養 障害性皮膚疾患、第12回 先天性および遺伝性皮膚疾患、第13回 脱毛症、内分泌障害性 皮膚疾患、第14回 腫瘍性皮膚疾患、第15回 外耳・中耳・内耳疾患 (44 前原 誠也 / 15回) 第16回 眼の解剖・生理 ~外眼部、前眼部~、第17回 眼の解剖・生理 ~後眼部~、第 18回 眼科検査法、第19回 眼瞼・眼窩の疾患、第20回 結膜・瞬膜の疾患、第21回 角膜 の疾患、第22回 強膜の疾患、第23回 虹彩・毛様体の疾患、第24回 緑内障、第25回 水 晶体の疾患、第26回 網膜・脈絡膜の疾患、第27回 視神経の疾患、第28回 眼科神経疾 患、第29回 全身性疾患と眼科疾患、第30回 エキゾチックアニマル、生産動物の眼科疾患 オムニバス方式 オムニバス方式 -32- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 伴侶動物医療基礎実習B 伴侶動物の診療を実施する上で必要な基本的事項について手技およびその理論を習得 する。実習犬を用いて内科系の検査、診断法について習得する。 (オムニバス方式 / 全15回) (44 前原 誠也 / 4回) 第1-2回 保定法、投薬法、身体検査 第5-6回 眼科検査法 (55 内田 佳子 / 2回) 第3-4回 皮膚検査法、耳科検査法:全身検査、皮膚搔爬検査、被毛検査、皮膚押捺細胞 疹、培養法、皮膚生検 (3 打出 毅 / 4回) 第7-8回 循環器、呼吸器検査法 第9-10回 消化器、泌尿生殖器検査法 (54 内田 英二 / 4回) 第11-12回 一般血液検査、血液生化学検査 第13-14回 生体負荷試験 (55 内田 佳子、44 前原 誠也、3 打出 毅、54 内田 英二 / 1回) 第15回 臨床技能試験 伴侶動物内科学各論A 循環器疾患には、大きく分け先天性心疾患と後天性心疾患があるが、これらの疾患の病態 (血行動態を含む)、診断法(X線検査、超音波検査など)、治療法について学ぶ。呼吸器疾 患には、肺実質性疾患に加え、気道の疾患、胸腔の疾患、胸郭の疾患などが含まれる。呼 吸器疾患の診断には、画像診断が有用である。これらの診断法を含め、各疾患の臨床的特 徴や治療法を学ぶ。授業を通し、1)循環器・呼吸器疾患の各種検査の目的と方法を理解 し、個々の疾患に対して適切な検査項目・方法を選択する。2)検査結果から得られたデータ をもとに、疾患鑑別を行い適切な診断を行う。3)診断結果を基に、適切な治療法を選択する 能力を養う。 伴侶動物内科学各論B 消化器疾患には、消化管(口腔、食道、胃、小腸、大腸)の疾患に加え肝臓や膵臓の疾患 も含まれる。また、泌尿器・生殖器疾患には、腎臓、尿管、膀胱、尿道、前立腺、精巣、卵巣、 子宮の疾患が含まれる。診断法として、一般血液検査に加え、単純X線検査、X線造影検 査、超音波検査、内視鏡検査が多用される。これらの検査法を含め、各疾患の臨床的特徴 や治療法を学ぶ。この授業を通し、1)消化器・泌尿器・生殖器疾患の各種検査の目的と方法 を理解し、個々の疾患に対して適切な検査項目・方法を選択する。2)検査結果から得られた データをもとに、疾患鑑別を行い適切な診断を行う。3)診断結果を基に、適切な治療法を選 択する能力を養う。 伴侶動物運動器外科学 外科手術を行なう上で必要な基本事項、すなわち手術動物の評価法、周術期の管理法、 消毒法について学ぶ。伴侶動物の運動器疾患、とくに骨折や関節疾患について,各種疾患 の発症原因や病態、診断法と治療方法について学ぶ。 (オムニバス方式 / 全30回) (30 上野 博史 / 8回) 第1回 手術症例の術前評価、第2回 外科手術の無菌操作の原則(滅菌と消毒)、第3回 手術準備:術野と術者、第4回 手術器具と基本手技、第7回 手術症例の周術期管理、第8 回 手術時の感染と抗生物質の選択、第9回 創傷管理/排液法、第10回 包帯材料と包帯 法・外固定法 (2 泉澤 康晴 / 22回) 第5回 縫合材料、第6回 縫合法、第11回 運動器疾患症候と検査法:跛行診断、第12回 運動器疾患症候と検査法:主要な関節疾患、第13回 筋外傷 挫傷/筋・腱・靭帯の疾患、 第14回 骨折の種類、病態と治癒機転、第15回 骨折の診断と骨折の治療法(総論)、第16 回 各部位の骨折の治療法(各論1)頭部の骨折、第17回 各部位の骨折の治療法(各論2) 前肢の骨折、第18回 各部位の骨折の治療法(各論3)後肢の骨折、第19回 骨の癒合遅延 と癒合不全、第20回 発育期の骨疾患・他(ペルテス病/肥大性骨異栄養症/肥大性骨症 /その他)、第21回 関節の損傷(捻挫と脱臼)、第22回 膝蓋骨脱臼、第23回 靭帯損傷 側副靭帯損傷他、第24回 前十字靭帯断裂の治療法、第25回 半月損傷、第26回 変形性 関節症(骨関節症)/関節固定術、第27回 発育期の関節疾患(1)骨軟骨症、第28回 発育 期の関節疾患(2)肘関節形成不全、第29回 発育期の関節疾患(3)股関節形成不全、第30 回 免疫介在性関節炎 備考 オムニバス方式 専 門 教 育 伴 侶 動 物 医 療 教 育 群 オムニバス方式 -33- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 備考 オムニバス方式 伴侶動物神経病学 伴侶動物の脳、脊髄疾患の発症原因や病態、診断法、治療方法について学ぶ。主たる神 経疾患について、その診断方法および治療方法を理解する。 (オムニバス方式 / 全15回) (30 上野 博史 / 13回) 第1回 神経疾患症候、第2回 神経疾患の診断法(1)神経学的検査と障害部位の判定、第 3回 神経疾患の診断法(2)画像診断法、第4回 神経疾患の診断法(3)電気生理学的検査 法、第5回 脳の先天異常、第6回 脳外傷、第7回 脳炎、脳腫瘍、第8回 脊髄の先天異 常、第11回 椎間板疾患(1)病態と症状/分類法、第12回 椎間板疾患(2)内科的治療/ 外科的治療、第13回 環軸関節不安定症、馬尾症候群、頸椎症(ウォブラー症候群)、第14 回 変形性脊椎症、椎間板脊髄炎、第15回 末梢神経系の疾患 (2 泉澤 康晴 / 2回) 第9回 脳脊髄手術に必要な機器、第10回 脊髄骨折・脱臼 伴侶動物医療臨床実習 伴侶動物の診療を実施する上で必要な基本的事項について手技およびその理論を習得 する。附属動物病院に来院した症例を題材にする。内科系では問診、検査、診断、治療方 針の計画、治療効果の判定について習得する。外科系では症例の概要、治療計画と手術 法、術後管理について習得する。画像診断科で症例の概要、画像診断の方法、読影につい て習得する。麻酔科で症例の 概要、麻酔計画と麻酔法、麻酔管理、術後疼痛管理について 習得する。 伴侶動物軟部外科学 外科疾患を理解する上で必要な生体反応にについて学ぶ。伴侶動物の各種軟部組織疾 患について,発症原因、病態、診断法および手術方法について学ぶ (オムニバス方式 / 全30回) (46 遠藤 能史 / 8回) 第1回 外科疾患における生体反応:炎症反応と内分泌/代謝の変動、第2回 外科疾患に おける生体反応:体液平衡と酸−塩基平衡の変動、第3回 ショック:ショックの分類と病態生 理、第4回 ショック:ショックの治療と管理、第5回 創傷:創傷の分類と創傷治癒の過程、第6 回 創傷:創傷感染症、第7回 創傷:創傷の治療と管理、第8回 出血および止血 (8 廉澤 剛 / 22回) 第9回 体表の外科:形成外科、第10回 体表の外科:外ヘルニアの診断と治療、第11回 頭 頚部の外科:上部気道の非腫瘍性疾患、第12回 頭頚部の外科:上部気道の腫瘍性疾患、 第13回 頭頚部の外科:上部消化器の非腫瘍性疾患、第14回 頭頚部の外科:上部消化器 のおよび頭頚部内分泌腺の腫瘍性疾患、第15回 頭頚部の外科:耳の疾患、第16回 胸部 の外科:胸部外科の基本的手技、第17回 胸部の外科:胸部気管・食道の外科的疾患なら びに手術法、第18回 胸部の外科:肺の外科疾患ならびに手術法、第19回 胸部の外科:心 疾患と手術法、第20回 胸部の外科:横隔膜疾患と手術法、第21回 胸部の外科:胸膜およ び胸壁疾患と手術法、第22回 腹部の外科:腹部外科疾患の診断ならびに周術期の管理、 第23回 腹部の外科:腹部外科疾患の基本的手技と腹壁の外傷性疾患ならびに手術法、第 24回 腹部の外科:胃の外科的疾患ならびに手術法、第25回 腹部の外科:腸管の外科疾 患ならびに手術法、第26回 腹部の外科:肝・胆道系疾患、膵臓、脾臓、および副腎の外科 的疾患ならびに手術法、第27回 腹部の外科:腎と尿管の外科的疾患ならびに手術法、第 28回 腹部の外科:膀胱と尿道の外科的疾患ならびに手術法、第29回 腹部の外科:雄性生 殖器の外科的疾患ならびに手術法、第30回 腹部の外科:雌生殖器の外科的疾患ならびに 手術法 獣医腫瘍学 動物に発生する腫瘍疾患を適切に診断・治療および予防するために、腫瘍に関する基礎 知識、臨床倫理、診断方法および治療方法について理解する。 (オムニバス方式 / 全15回) (46 遠藤 能史 / 4回) 第1回 腫瘍学総論:腫瘍の基礎、第2回 腫瘍学総論:腫瘍の診断法、第3回 腫瘍学総 論:腫瘍の画像診断、第4回 腫瘍学総論:腫瘍の治療総論 (8 廉澤 剛 / 11回) 第5回 腫瘍の外科療法:根本的外科治療、第6回 腫瘍の外科療法:非根本的外科治療、 第7回 腫瘍の外科療法:硬部組織の腫瘍、第8回 腫瘍の放射線療法:放射線治療に用い られる放射線の種類と測定法、第9回 腫瘍の放射線療法:腫瘍に対する生物学的作用と放 射線感受性、第10回 腫瘍の放射線療法:放射線治療実施上の留意事項、第11回 腫瘍の 化学療法:腫瘍の化学療法の原理、第12回 腫瘍の化学療法:腫瘍の化学療法の実際、第 13回 腫瘍の化学療法:内分泌療法、第14回 腫瘍の免疫療法:腫瘍の免疫療法の原理、 第15回 腫瘍の免疫療法:腫瘍の免疫療法の実際 オムニバス方式 専 門 教 育 伴 侶 動 物 医 療 教 育 群 オムニバス方式 -34- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 備考 オムニバス方式 専 門 教 育 伴 侶 動 物 医 療 教 育 群 伴侶動物医療基礎実習C 伴侶動物の外科診療を実施する上で必要な基本的事項について手技およびその理論を 習得する。第1回から7回までは整形外科および神経外科に必要な知識、検査法、治療手技 を理解し、さらに技術の習得を目指す。第8回から14回までは軟部組織外科および腫瘍外科 に必要な知識、検査法、治療手技を理解し、さらに技術の習得を目指す。最終回では、これ までの知識を応用してケーススタディを行い、検査および治療方針を考察する。 (オムニバス方式 / 全30回) (2 泉澤 康晴、30 上野 博史 / 14回) 第1-2回 整形外科疾患の診断の進め方:問診、触診、特殊検査、第3-4回 神経学的疾患 の診断の進め方:問診、触診、神経学的検査、特殊検査、 第5-6回 外科手術に使用され る機器とその使い方、 第7-8回 消毒法・ドレーピング、 第9-10回 縫合糸による結紮法: 用手結紮、機械結紮、第11-12回 骨折治療法:ワイヤリング、ラグスクリュー、プレート、創外 固定(代替物使用)、 第13-14回 神経性疾患の外科手術(代替物使用) (8 廉澤 剛、46 遠藤 能史 / 14回) 第15-16回 軟部組織の外科疾患・腫瘍性疾患の診断の進め方:問診、触診、特殊検査、生 検、 第17-18回 皮膚/皮下軟部組織の切開と縫合(代替物使用)、 第19-20回 生検(代 替物使用)、 第21-22回 去勢術・卵巣子宮全摘出術(代替物使用)、 第23-24回 開腹術 と泌尿器系手術(代替物使用)、 第25-26回 開腹術と胃腸管の手術(代替物使用)、 第 27-28回 開胸術(代替物使用) (2 泉澤 康晴、30 上野 博史、8 廉澤 剛、46 遠藤 能史 / 2回) 第29-30回 臨床技能試験 オムニバス方式 統合獣医学 専 修 教 育 専 修 教 育 共 通 科 目 獣医学専門教育で履修した内容を復習し、生体機能、感染・病理、衛生・環境、生産動物 医療、および伴侶動物医療に関する獣医学的知識の熟知度を確認する。5つの教育群で75 回の講義(15回×5教育群=75回)を実施し、その講義内容の範囲で中間試験および期末 試験を実施する。各教育群が担当する分野は、「生体機能教育群」:解剖学、組織学、生理 学、生化学、薬理学、放射線生物学、「感染・病理教育群」:細菌病学、ウイルス病学、寄生 虫病学、原生動物疾病学、実験動物学、病理学、免疫学、魚病学、「衛生・環境教育群」:公 衆衛生学、食品衛生学、環境衛生学、毒性学、人獣共通感染症学、獣医疫学、獣医衛生 学、生産管理学、獣医関係法規、「生産動物医療教育群」:生殖学、生産動物内科学、生産 動物外科学、「伴侶動物医療教育群」:麻酔学、画像診断学、臨床検査学、伴侶動物内科 学、伴侶動物外科学、獣医倫理と動物福祉である。 (オムニバス方式 / 全75回) (22 平賀 武夫 / 3回)(13 竹花 一成 / 3回)(43 林 英明 / 3回) (6 翁長 武紀 / 2回)(26 横田 愽 / 2回)(16 寺岡 宏樹 / 2回) (21 林 正信 / 2回)(10 桐澤 力雄 / 3回)(9 菊池 直哉 / 3回) (23 福本 真一郎 / 3回)(37 平田 晴之 / 2回)(14 谷山 弘行 / 2回) (31 岡本 実 / 2回)(15 田村 豊 / 3回)(35 能田 淳 / 3回) (24 村松 康和 / 3回)(38 蒔田 浩平 / 2回)(19 永幡 肇 / 2回) (5 及川 伸 / 2回)(7 片桐 成二 / 3回)(32 黒澤 隆 / 3回) (11 小岩 政照 / 3回)(12 田口 清 / 2回)(25 山下 和人 / 3回) (18 中出 哲也 / 3回)(54 内田 英二 / 3回)(55 内田 佳子 / 2回) (3 打出 毅 / 2回)(2 泉澤 康晴 / 2回)(8 廉澤 剛 / 2回) オムニバス方式 獣医畜産法規 獣医師には、飼育動物の診療、衛生指導を通じ、動物の愛護と福祉の概念を普及する使 命がある。また、食用の畜産動物から得られた生産物の安全性を確保し、国民に安心して食 用に供する使命もある。特に、動物における感染症の発生の防止を図り、人畜共通感染症の 防止を啓蒙する社会的責任がある。また、動物の診療に際して使用する薬物及び放射線の 使用に際しては一定の規則に従って使用しなければならない。以上の獣医師活動を実施す るには、獣医師は法律上の規則を理解しなければならなく、本講義では、獣医療の臨床現 場、公的機関などに勤務する獣医師が理解すべき法律を学ぶ。 (オムニバス方式 / 全15回) (29 上野 弘志 / 9回) 第1回 概説:日本における法律体系と獣医師が理解しておくべき主な法律、第2回 獣医 事:獣医師法、獣医寮法、第3回 薬事:薬事法、第10回 衛生:地域保健法、食品衛生法、 第11回 環境:家畜排せつ物の管理等に関する法律、第12回 獣医事:放射線管理、第13 回 動物の愛護及び管理に関する法律:犬及び猫、展示動物、第14回 動物の愛護及び管 理に関する法律:実験動物、生産動物、第15回 野生動物の保護及び管理に関する法律 (24 村松 康和 / 6回) 第4回 衛生:家畜伝染病予防法、第5回 衛生:家畜伝染病予防法、第6回 衛生:感染症 法、狂犬病予防法、第7回 衛生:牛海綿状脳症対策特別措置法、第8回 衛生:と畜場法、 食鳥検査法、化製場法、第9回 衛生:家畜保健衛生所法、飼料安全法 -35- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 魚病学 水棲生物のなかでも魚介類は日本人のタンパク質資源として重要である。人為的環境下で 魚類を飼育すると家畜と同様、種々の病気が発生し問題となる。最近では産業動物のみなら ず、観賞魚や野生魚の病気も問題となっている。本科目ではこれら魚介類の疾病の原因を 探り、その予防、治療あるいは防疫法を学ぶ。 (オムニバス方式 / 全15回) (28 植田 弘美 / 4回) 第1回 魚類の分類、解剖と生理を学ぶ。第2回 魚類の飼育および増養殖について理解す る。第3回 魚類の生体防御について学ぶ。第4回 魚類の環境性、栄養性疾病について学 ぶ。 (20 萩原 克郎 / 3回) 第5回 淡水魚のウイルス病について学ぶ。第6回 海産魚のウイルス病について学ぶ。第15 回 魚類感染症の予防・治療・防疫法について学ぶ。 (34 高橋 樹史 / 4回) 第7回 淡水魚の細菌病について学ぶ。第8回 海産魚の細菌病について学ぶ。第9回 魚 類の真菌病について学ぶ。第14回 魚類感染症の診断法と病原体の分離・培養法について 学ぶ。 (1 浅川 満彦 / 4回) 第10回 魚類の原虫病について学ぶ。第11回 魚類の寄生蠕虫症について学ぶ。第12回 甲殻類を含む蠕虫以外の多細胞動物を病原体とする病気について学ぶ。第13回 水産資 源である軟体および節足動物ほかの感染症概要について学ぶ。 中獣医学 東洋医学の中で、中獣医学とは中国で発展してきた、中医学理論をベースにした、獣医学 である。基本理論である陰陽五行論、臓象論、気血津液論、経絡経穴論などや、中医診断 論(脉診、舌診、眼診など)、鍼灸学、鍼灸治療理論、中薬学方剤論などの臨床理論の基礎 を学ぶ。これらの知識を身に付けることにより、多様化している飼い主(依頼者)の幅広い治 療ニーズに応えられ、また動物(生命)に対する新しい視点、認識を持つことにより、獣医師と してのより深く、幅広い見識を得る。 (オムニバス方式 / 全15回) (135 岩西 正雄 / 8回) 第1回 中獣医学概論 ガイダンス 中獣医学とは何か 中獣医学の歴史、第2回 陰陽論、 第3回 五行論、第4回 臓象論(1)心、肝、脾、肺、腎、心包、第5回 臓象論(2)小腸、胆、 胃、大腸、膀胱、三焦、奇恒の府、第6回 気血津液論、第7回 経絡経穴論(1)経絡経穴総 論、第8回 経絡経穴論(2)経絡経穴各論 十二正経、任脉、督脉の主要経穴解説 (157 山内 健志 / 7回) 第9回 病因発病論、第10回 病機、第11回 診断学(1)四診法(望診、聞診、問診、切診)、 第12回 診断学(2)脉診、舌診、眼診、第13回 鍼灸学と鍼灸治療論、第14回 中葯方剤学 の基礎、第15回 実習とまとめ 学外実習 学外施設で実施される臨床実習などに参加して獣医師の職場を実際に体験し、将来の進 路選択に役立てる。獣医師の職場を体験する。将来の進路選択に役立てる。 研究発表 教育群別専修教育における研究成果を、各種関連学会の学術集会において一般演題(口 頭発表またはポスター)として発表し、研究を公表する能力を養う。 病院実習専修コース 生産動物医療専修コースまたは伴侶動物医療専修コースで実施されているクリニカルロー テーションに参加し、附属動物病院における診療活動と飼い主とのコミュニケーションを通し て、臨床獣医師として要求される問題解決能力を養う。 備考 オムニバス方式 オムニバス方式 専 修 教 育 共 通 科 目 専 修 教 育 原著論文を講読し、論文の内容をまとめ、発表する。各自の研究テーマに関係のある英語 生体機能・感染病理学演習Ⅰ 論文を購読することで、当該研究分野の基礎知識および最新の情報を得る。論文内容を紹 介することで、論文の構成を理解し、さらにプレゼンテーション能力を向上させる。 ー 専 修 教 育 コ ス 別 科 目 生体機能・感染病理学演習Ⅱ 生体機能・感染病理学基礎実験の進捗状況をまとめ、口頭発表を行い、内容に関し質疑 応答を行う。研究内容を報告する資料作成を通して、まとめる能力、およびプレゼンテーショ ン能力を向上させる。質疑応答により、研究方向の的確性あるいは変更が必要な点を確認 し、その後の研究方針を決定する。 -36- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 備考 オムニバス方式 各ユニットで獣医学の最新の知見について講述する。獣医学の最新の知見を習得する。獣 医学における知識整理と卒業後に役立つ知識を習得する。 (オムニバス方式 / 全15回) 生体機能・感染病理学特論Ⅰ (22 平賀 武夫 / 2回)(28 植田 弘美 / 1回)(13 竹花 一成 / 1回) (47 美名口 順 / 1回)(43 林 英明 / 2回)(6 翁長 武紀 / 1回) (45 安井 由美子 / 1回)(10 桐澤 力雄 / 1回)(20 萩原 克郎 / 1回) (9 菊池 直哉 / 1回)(34 高橋 樹史 / 1回)(37 平田 晴之 / 2回) オムニバス方式 各ユニットで獣医学の最新の知見について講述する。獣医学の最新の知見を習得する。獣 医学における知識整理と卒業後に役立つ知識を習得する。 (オムニバス方式 / 全15回) 生体機能・感染病理学特論Ⅱ (26 横田 愽 / 2回)(27 岩野 英知 / 1回)(16 寺岡 宏樹 / 2回) (21 林 正信 / 2回)(4 遠藤 大二 / 1回)(23 福本 真一郎 / 2回) (1 浅川 満彦 / 1回)(14 谷山 弘行 / 1回)(39 松田 一哉 / 1回) (31 岡本 実 / 2回) 生体機能・感染病理学実習 各教育ユニットの研究テーマの下、実験研究を行い、得られたデータを集計・解析し、研究 生体機能・感染病理学基礎実 発表を行い、最終的に卒業論文として提出する。卒業論文を完成するまでの過程を通して、 験 科学的な思考方法を身につける。 ー 専 修 教 育 専 修 教 育 コ ス 別 科 目 学生が所属する各ユニットにおいて、研究・教育のため日常様々な活動を行っている。これ らの活動に参加・協力し、習熟することは卒業論文作成だけでなく、卒業後にも役に立つ重 要となる知識や技術となる。実験動物の飼育・管理、試薬の調整法、器械・器具の使用法、あ るいは各種標本の作成法などを習得する。学生実習へ参加することにより、知識・技術の再 確認を行う。 衛生・環境学演習Ⅰ 獣医学および関連分野の情報の検索方法、科学論文読解、成績のまとめ方、研究発表の 方法および科学論文の書き方を学ぶ。諸分野の問題の抽出、および問題解決能力を高め、 成果を報告する力を養う。 衛生・環境学演習Ⅱ 各教育ユニットにおける課題研究等のデータの集約、および報告を行う。研究を遂行する ための科学的思考法、データ分析法、成果を報告する力を養う。 衛生・環境学基礎実験 課題研究に関する文献検索、調査、実験等を行い、レポートを作成する。科学的思考力を 養うとともに科学論文作成の基本を習得する。 オムニバス方式 衛生・環境学特論Ⅰ 獣医学における衛生・環境分野の専門技術、知識、最新情報について学ぶ。獣医学にお ける衛生・環境分野の専門性を高める。 (オムニバス方式 / 全15回) (15 田村 豊 / 3回)(42 石原 加奈子 / 3回)(35 能田 淳 / 3回) (24 村松 康和 / 3回)(29 上野 弘志 / 3回) 衛生・環境学特論Ⅱ 獣医学における衛生・環境分野の専門技術、知識、最新情報について学ぶ。獣医学にお ける衛生・環境分野の専門性を高める。 (オムニバス方式 / 全15回) (38 蒔田 浩平 / 3回)(19 永幡 肇 / 3回)(36 樋口 豪紀 / 3回) (5 及川 伸 / 3回)(17 中田 健 / 3回) 衛生・環境学実習 実験および分析などの基本技術を学ぶ。基礎的な実験手法および分析手法を習得する。 オムニバス方式 -37- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医学類) 科目区分 ー 専 修 教 育 専 修 教 育 コ ス 別 科 目 授業科目の名称 講義等の内容 生産動物医療クリニカルロー テーション 生産動物診療に関わる4診療科での診療をそれぞれ4週間(2週間x2回)経験し、一般診療 の概要を理解する。診療科による指導は、学生を小グループに分けて実施し、往診、学内で の実習用動物を用いた実習および症例検討会などを中心に行う。また、現場での問題およ びその対策の現状を理解させる補助手段として、学内外のセミナー等に参加することを奨励 する。 選択した診療科において生産動物臨床に共通の検査および診断技術を学ぶとともに、臨 床例および実習用動物を用いて診療科に特異的な検査・診断および治療技術についての 生産動物医療アドバンスコース 理解を深める。また、卒後自ら診療技術および基礎理論をアップデートするために必要な文 献検索および臨床研究の方法を学ぶため、指導教員による指導の下症例または当該分野 における問題の中からテーマを設定し、研究発表を行うまでの過程を経験する。 伴侶動物医療クリニカルロー テーション 附属動物病院における診療活動と飼い主とのコミュニケーションを通して、臨床獣医師とし て伴侶動物臨床全般に要求される問題解決能力を広く養う。3-6名の小グループで3コース6 教育ユニット科目を2週間間隔でローテーションし、その教育ユニット担当教員が兼務する附 属動物病院の診療活動に参加する。 伴侶動物医療アドバンスコース 附属動物病院における特定診療科の診療活動に半年間参加することを通して、その分野 における臨床獣医師としての専門的問題解決能力を養う。 -38- 備考 様式第2号(その3の1) 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医保健看護学類) 科目区分 基 盤 教 育 授業科目の名称 講義等の内容 建学原論 建学原論は「建学の精神」の1.理解(歴史観)、2.現状(酪農学園と現代観)、3.継承と発 展(酪農学園と使命)より構成する。最初に今、何故「建学原論」を学ぶ必要性があるのかを 導入として行う。その後、理解(歴史観)では、建学の精神である「三愛精神」、「健土健民」を 学び理解する。そのためには、酪農義塾として1933年に設立された酪農学園の歴史を創設 者黒澤酉蔵の生涯と照らし合わせ考える。時代背景としては富国強兵が国策として全てに優 先された近代日本の設立時期の中で国と社会の基盤は農業にあるとの信念と「家畜なけれ ば農業なし」を心情とし、生命力あふれる土壌づくりを啓蒙した事実を再認識する。現状(酪 農学園と現代観)では建学の精神が、環境破壊や世界平和など地球上の全ての人が共有す る課題への解決にもつながり、酪農学園の学生に与えられた役割にもつらなる事を理解す る。 キリスト教学Ⅰ 本学は、第二次世界大戦で決定的な敗北を喫した日本の、その「戦前・戦後」の歴史認 識、自己・他者認識の過ちと傲慢さにたいする悔悟をへて、「戦後日本」における農業と農業 人の真の再生のために設立された大学である。そのさい、本学の「建学の精神」をキリスト教 精神に置くことが確認された。本学が「キリスト教学」を必修科目としているゆえんである。本 講では、まず「建学の精神」の源泉であるキリスト教を、特に聖書そのものをより深くより広く学 ぶ営みをとおして味わうことを目的としたい。と同時に、現代の諸問題がすべて「学際的アプ ローチ」を求めている事情を考慮し、「学際的思考」とは何か、そのためにはいかなる学びの 姿勢が求められているかを常に意識する。最終的には、聖書的思考が、学生個々人の人間 的課題の発見や問題関心の探究のために多少なりとも役に立つ「手ごたえ」を獲得してもらう ことを目的とする。 キリスト教学Ⅱ 1年次前期で、酪農学園大学における「三愛精神」の意義、キリスト教や聖書(特に旧約聖 書)に関しての基本的な知識や教養を修得してきたことを前提に講義する。後期は、キリスト 教と現代の関連、キリスト教的な思考と感覚が私たちが生きる現代社会や一人一人の人生に どう関わり、どのような意味を持つかという視点を重視し、新約聖書を中心に三つの主題を設 定する。(A)聖書テキストが現在の開発途上国問題にどのように寄与できるかに注意を払う。 (B)キリスト教とユーモアの関係、人間の社会的・文化的営みにおいていかにユーモアや笑 いが必要であるかを検討する。(C)「死」の問題をキリスト教的な生命倫理の観点から学ぶ。 できるだけ、activity(参加型授業による活動)を取り入れる。時には学校礼拝(大学礼拝)で の特別講演とも連携させる。 キリスト教と諸宗教 わたしたちの世界には様々な宗教があるが、それらは互いに関わり合い、影響を与え合い つつ、現代に至っている。キリスト教も例外ではない。本講座では、キリスト教が、ユダヤ教や イスラム教とどのような関係をもってきたか、また、ローマ帝国やアメリカ合衆国という帝国主義 の国家と結びついて、どのように推移してきたかを、歴史や民族、文化的価値観との関わりの 中で考察する。後半では、日本におけるキリスト教の動向を素描し、キリスト教をアジアの視点 で考察しつつ、日本とアジアに存在する宗教性との対話を行う。 キリスト教と生命倫理 「隣人を愛せよ」との聖書の指針に従い、「他者のために、また、他者と共に生きる人間の生 き方」を模索するキリスト教の視点から、人間が他者と共に生きる際の倫理について考察す る。第一部では、戦争、死刑制度、臓器移植など、「いのち」に対峙する人間の倫理を取り上 げる。第二部では、女性、セクシュアル・マイノリティ、こども、障害をもった人々、ホームレス (野宿生活者)など、社会の中の少数者・弱者と共に生きる倫理を考える。第三部では、人間 に委ねられている自然環境の保全に関する倫理を、グローバリゼーションや原発・核を切り口 に論じ、自然と人間との新しい関係、オルタナティブな生き方を提示する。最後は、スケール を地球市民へと拡げ、多文化共生社会に生きる倫理を考察していく。 循環型農業論 「循環農法とは?」その背景にある「健土健民とは?」そして循環を成立させるための諸条 件や循環型農業・畜産の事例について、土-草-牛、微生物、副産物の利用、酪農経営、 地域内循環など多様な側面から考える。また、海外の状況、輸入濃厚飼料への依存状況、 都市近郊酪農における循環、酪農経営の総合的評価などについても学ぶ。そのことにより、 「三愛精神」、「健土健民」、「循環農法」を単なる言葉としではなく、具体的なイメージと共に 理解する。 農場実習 本学附属農場(キャンパス内農場)での基礎的な農作業体験を通して、酪農・農業の概念を 把握し、酪農・農業への興味・関心を深める。また、初歩的な技術の実際を理解し、酪農・農 業の基礎を学ぶ。実習は、牛舎、飼料作物圃場管理および畑作物栽培実習に区分し、各組 6つの班に編成し、班毎に実習を行う。 酪 農 学 園 教 育 -39- 備考 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医保健看護学類) 科目区分 基 盤 教 育 人 文 社 会 科 学 教 育 自 然 科 学 教 育 授業科目の名称 講義等の内容 哲学 『ソフィーの世界』を読む〜西洋哲学史の入門として〜をテーマに、今日の現代文明を形成 したヨーロッパ思想の原点としての哲学の歴史をわかりやすく理解するため、北欧の作家ゴ ルデル氏(元・高校の哲学教諭)の作品を読む。 心理学 感覚、知覚、記憶、学習、動機づけ、感情、性格といった心理の基礎的仕組みをまなぶ。応 用的話題として、発達、対人関係、精神的障害についてまなぶ。その際、心理測定法、デー タ分析法も紹介する。 文学 文学を読み解くことの楽しさを知るために、主にイギリス文学を代表する詩人、劇作家、小 説家の作品に直接ふれ、実際に文学を「経験」してみることにする。文学について学ぶのはも ちろんだが、様々な表現に触れることで、色々なモノを論理的に読み解くものについても同 時に学んでいきたい。前期は主に「詩」と「劇」を読む。「知識」というより「方法」を身につけら れる様な講義にするつもりである。読むことの楽しさが少しでも実感できれば、と考えている。 社会学 社会学の考え方、方法論についての基本的な知識を得る。また、取得した知識、特に社会 学的な知識、を現実の問題の理解及び対処において役立てる考察力を養う。そして、考察し たことを文章で表現する力を養う。 日本史 高校・中学の教諭をめざす学生、および日本史に興味をもつ学生を対象とした日本史とし て、ある事項に着目して、日本の歴史をみていきます。古い時代から新しい時代へ、単に時 間の流れを追うのではなく、ある事項に着目して因果関係を知ることで、歴史の流れが理解し やすくなることを了知していただき、歴史への興味のあり方を変えていただきたいと思いま す。 世界史 この講義の目的は文明の誕生から現代にいたる世界史の大きな流れを概観することにあ る。内容的には西洋史の叙述を基軸とするが、イスラム世界、東洋、第三世界の歴史にも時 間の許す限りふれることによって、われわれの生きる「現代」への理解を深めたい。 地誌 本講義では、地理学という学問の両輪を構成する「系統地理学」と「地誌学」のうち、「地誌 学」の講義をおこなう。具体的にはまず、地誌学のこれまでの成果と課題およびアプローチに ついて整理する。次にアジアのメガシティに焦点を当て、大都市における自然環境や歴史、 政治、経済、社会等の諸相を複合的に捉え、各都市の地誌的な特徴を、日本の大都市も含 めた他都市とも比較しながら講義する。 地理学 本講義では、地理学という学問の両輪を構成する「系統地理学」と「地誌学」のうち、主に 「系統地理学」の講義を行う。最初に地理学という学問の歴史を概観した後に、系統地理学 を構成する自然地理学と人文地理学の諸分野を取り上げ、それぞれの研究対象や研究方 法、研究成果について事例を交えて紹介するとともに、複合応用領域としての環境問題研究 や空間情報科学(GIS)との関連についても講義する。 法学 法の基本的な考え方を学ぶための講義です。法はあらゆる社会現象を対象とし、社会秩序 の安定や人々の福祉の実現を目指すものです。多様な価値観が並存する現代社会におい て、どのような法規範を作り又は現に存在する法を解釈・適用すべきかという課題を、具体的 な問題に則して検討します。 日本国憲法 国の最高法規である憲法の意味やしくみを理解し、憲法に即して、基本的人権や国民主権 の意義を自分自身で考える一助になるように授業を進めていきます。身近な問題や、時事的 な主題にも言及しつつ、具体的な話題を中心に検討を進めます。 経済学 経済現象は諸君の身の回りの、目に見えるところで起こっている。しかし、しばしばとんでも ない俗説によって理解されている.あるいはマスコミなどにより誤ったみかたが流布されてい る.そのようなみかたに惑わされず,経済を正しく視る目を養うのがこの講義の目的である. 経済学は大きくミクロ経済学とマクロ経済学に分かれる。講義ではミクロ経済学とマクロ経済学 の基礎を学ぶ。 数学Ⅰ 本講義では、実一変数関数一般についてのより高度な微分・積分学を概観する。そして、 次のことを目標とする。①初等関数の微分と積分の概念を理解できること。②初等関数の微 分と積分の計算ができること。③微分と積分の相互の関係を理解できること。④将来、微分・ 積分学の知識を必要とする場面に遭遇した場合に、参考書を読むことができること。 -40- 備考 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医保健看護学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 数学Ⅱ 自然現象、社会現象の根底に横たわる“線形性”についての理解を深め、その強力な解析 手段としての行列(一次変換)の基本操作を学ぶ。そして、行列やベクトルの計算を習熟する ことで、近年、生命 科学諸分野において注目を浴びつつある様々な“非線形現象”の理解の 大前提である線形概念を把握し、数学に限らず いかなる研究分野においても不可欠である 「理論の構成」が明確に出来る用になることを目標とする。 統計学Ⅰ 基本的な統計的方法について学ぶ。統計的方法とは、問題の対象である母集団から抽出 した標本デ−タから母集団に関する結論を引き出す方法である。例えば、各種の選挙前に新 聞社が調査を行い立候補者の当落予想を行うが、けっして全有権者を調査しているわけで はなく、有権者の一部を調査しているにすぎない。その限られた標本からかなり正確な予想 を行っている。それが可能なのは適切な統計的方法が使われているからである。統計学Iで は、データの整理、記述統計、確率分布について学ぶ。 統計学Ⅱ 基本的な統計的方法について学ぶ。統計的方法とは、問題の対象である母集団から抽出 した標本デ−タから母集団に関する結論を引き出す方法である。例えば、各種の選挙前に新 聞社が調査を行い立候補者の当落予想を行うが、けっして全有権者を調査しているわけで はなわけではなく、有権者の一部を調査しているにすぎない。その限られた標本からかなり正 確な予想を行っている。それが可能なのは適切な統計的方法が使われているからである。統 計学IIでは、区間推定、仮説検定、回帰分析について学ぶ。 生物学 農・食・環境・医などのあらゆる自然科学系応用分野の基礎となる生物とその世界を理解する 上で、広い視野で時間の要素も入れた生物界全体の体系的なとらえ方と、一方、個々の生 物・生命現象のしくみがどのように個体レベル、細胞レベル、分子レベルで解明されているか について学ぶ。さらに、個々の現象が体系のなかでどのような関係性をもっているかを考え、 不思議な現象についてもその意味を考える。そして、生命・生物現象に興味・関心をもち、自 らの言葉で説明できるようにする。 備考 オムニバス方式 基 盤 教 育 自 然 科 学 教 育 生物学実験 生物学の基礎的な考え方と技術を習得するため、以下の4項目から構成する。『細胞の観 察』:生物が細胞から成り立っている事を認識し、細胞の形態的特徴や生きた細胞の変化を とらえる。『動物の体の構造』:ネズミの解剖と各組織の切片標本の観察で、様々な器官の外 部形態と構造の特徴、さらに機能までを結びつけて考える。『植物の構造と成長』:つぼみと 開花時の花の各部の構造を比較して変化を捉え、植物の成長を細胞分裂から確認する。 『染色体の観察』:唾腺染色体により染色体と遺伝子の関係を知り、減数分裂で遺伝子の多 様化を理解して、遺伝子の本体DNAの性質を理解する。毎回の実験を通して、得られた事 実や結論を、相手に分かりやすく伝えるためのレポートの書き方を訓練する。 (オムニバス方式 / 全15回) (68 山舗 直子、37 佐藤 元昭、75 井上 博紀、82 岡本 英竜、45 寺岡 宏樹 /3回) 第1回 ガイダンス 生物学実験について、どのように受講するのかを把握する 第2回 顕微 鏡操作法の説明 顕微鏡の正確な操作を学ぶ 第15回 実験総括 生物学実験の各テー マについてレポートを再度見直し、個々の質疑応答で理解を深める (68 山舗 直子、37 佐藤 元昭 /5回) 第3回 レポートの書き方 科学レポートの基本を知り、生物学実験で要求される書き方を理解 する 第9回 『植物の構造と機能』①植物体の観察 テッポウユリの花と蕾の構造を比較し、成長を 推測する 第10回 『植物の構造と機能』②花粉の発芽と花粉管の伸長 配偶子の活動と、 精細胞の活動を捉える 第12回 『染色体の観察』①唾腺染色体の観察 特殊な巨大染色 体を観察し染色体と遺伝子の関係を理解する 第13回 『染色体の観察』②減数分裂の観察 (37 佐藤 元昭、82 岡本 英竜 /1回) 第4回 『細胞の観察』①タマネギ表皮の観察 生物の体が細胞から成り立っていることを認識 する (75 井上 博紀、82 岡本 英竜 /1回) 第5回 『細胞の観察』②血球の観察 細胞の性質と形態の関係を知る (37 佐藤 元昭、75 井上 博紀 /1回) 第6回 『細胞の観察』③魚の色素胞による体色変化 細胞の活動と個体レベルの変化を関連 づける (75 井上 博紀、45 寺岡 宏樹 /3回) 第7回 『動物の体の構造』①ネズミの解剖と各器官の観察 様々な器官の外部形態の意味を 考える第8回 『動物の体の構造』②各組織の観察 細胞の特徴を捉え、器官の構造と機能を 関連付ける 第14回 『染色体の観察』③DNAの抽出 組織に多くのDNAが含まれていることを理解し、その性質を知る (68 山舗 直子、82 岡本 英竜 /1回) 第11回 『植物の構造と機能』③根の成長点における細胞分裂 細胞分裂の観点から成長を確認する (75 井上 博紀、45 寺岡 宏樹 /1回) -41- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医保健看護学類) 科目区分 自 然 科 学 教 育 授業科目の名称 講義等の内容 化学 化学的素養は食糧生産の向上、環境問題の考察に欠かすことのできないものである。一方 で、あらゆる物質が氾濫する現代社会では、市民が自身の健康を維持して行くためにも化学 的な素養が不可欠である。本講義では、原子の構造、化学結合、周期律、化学量論、物質 の状態変化、化学平衡、酸塩基、酸化還元、熱化学等の基本概念を講じ、身近な現象を化 学的に考察する基礎能力の涵養を目指す。 化学実験 中和滴定、酸化還元滴定、キレート滴定、吸光光度法による金属イオンの定量、有機化合 物の合成等の実験を経験することにより、化学の基本的な概念を確実に身に付けることを目 的とする。また、毎回の実験遂行とレポート作成を通して、科学的かつ論理的な考察をする 能力の涵養を目指す。 物理学 高校時代に「物理」を学習していない学生を念頭に置き、また将来の中等理科教育に携わ る人材の育成も視野に入れ、物理学基礎ではまず科学史の中の代表的な素材を時代順に 抽出し、先人たちの努力の中に科学的思考の雛形を学ぶことをねらう。失敗も含めて先人た ちの科学者としての努力を追体験することで、完成品としての科学的常識をただ記憶するの ではなく、思考の試行錯誤に耐える訓練を課す。具体的には、物理学の原点である古代ギリ シャの科学哲学からひも解き、ケプラー、ガリレイ、ニュートンとたどり、物理学が問い続ける古 くて新しいテーマを明示する。 物理学実験 力学、熱力学、電磁気学、光学についての基礎的実験の学習。物理実験に使用される装 置や機材、器具等の取扱いと実験方法を知ることで、機械実験の基礎的素養を習得すると、 物理学の講義で学ぶ内容を体験的に理解することが目標である。 地学 地学は地球を取り巻く自然現象・自然環境を取り上げ、太陽系の天体・岩石の種類と特徴・ 火山活動・地震活動・地質時代区分・地体構造・気象現象等のさまざまな地学現象について 幅広い分野を取り上げている。火山活動・地震活動・気象現象については火山災害と防災、 地震災害と防災、気象災害と防災についても触れた内容としている。また、教職課程科目とし て、中学校・高等学校で取り扱う内容の基礎・基本的な事柄を取り扱う内容としている。 地学実験 地学は地球を取りまく幅広い分野の自然現象・自然環境を対象とした学問である。さまざま な地学現象を理解するとともに、その仕組みを実験・実習を通して理解する。 運動の科学 健康に生きるために重要な働きをする身体の諸機能を学ぶ。また、加齢や運動不足にとも なう身体諸機能の低下や諸機能の低下にともない発症する各種生活習慣病について学ぶ。 加えて、継続的な運動の実践によって実現する身体諸機能の維持や向上や各種生活習慣 病の予防改善の効果について学ぶ。そして、現時点での各個人の身体諸機能の状態につ いて把握し、今後の変化について予想できるようになる。身体諸機能を維持向上させるため の運動方法を習得し、自ら実践できるようになる。これらを目的として本授業を展開する。 体育実技Ⅰ 実技種目を通じて、体力の維持向上ならびに健康の保持増進を図り、なおかつ、それらを 実現するための方法を習得する。また、チームあるいはコンビのコミュニケーションにより、集 団行動の役割および責任分担、連帯感やマナーなどの理解を図る。加えて、選択種目にお ける基本および応用技術を高め、自分の習得した技術を実感しながら練習や試合を実践で きるようになる。また、選択種目のルールを十分に理解し、試合の運営ならびに審判をするこ とができるになる。これらを本授業の目的とし、展開する。 体育実技Ⅱ 実技種目を通じて、体力の維持向上ならびに健康の保持増進を図り、なおかつ、それらを 実現するための方法を習得する。また,チームあるいはコンビのコミュニケーションにより、集 団行動の役割および責任分担、連帯感やマナーなどの理解を図る。加えて、選択種目にお ける基本および応用技術を高め、自分の習得した技術を実感しながら練習や試合を実践で きるようになる。また、選択種目のルールを十分に理解し、試合の運営ならびに審判をするこ とができるになる。これらを本授業の目的とし、展開する。 情報科学の基礎 コンピュータと情報処理の基礎を学ぶ。コンピュータの概念から実社会における情報システ ムまでを概観し、コンピュータを利用するために必要となる知識や考え方を学ぶ。さらに、情 報社会において重要なセキュリティの問題や知的所有権についても取り上げる。主な項目 は、コンピュータの構成としくみ、情報のデジタル化、計算のしくみ、ソフトウェア、情報通信と ネットワーク、情報システム、情報社会における諸問題などである。 情報処理基礎演習 コンピュータの利用技術は、実社会はもちろん大学においても必須のものとなっている。こ の演習では、パソコンを実際に操作し、Windows(基本ソフト)の基本操作ならびに、代表的な アプリケーションソフトであるワープロソフト、表計算ソフト、プレゼンテーションソフトの基本を 学習する。具体的な内容は次のとおり。①Windows:ウィンドウの操作,フォルダ・ファイルの 操作、②ワープロソフト:文書の作成,編集,保存と読込、③表計算ソフト:表の作成,計算式 の入力,グラフの作成、④プレゼンテーションソフト:スライドの作成,アニメーション 基 盤 教 育 保 健 体 育 教 育 情 報 教 育 -42- 備考 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医保健看護学類) 科目区分 基 盤 教 育 外 国 語 教 育 授業科目の名称 講義等の内容 英語Ⅰ この授業では、英語でコミュニケーションする力を身につけることを目標とする。コミュニケー ションとは、相手が考えていることを理解し、自分が考えていることを相手に伝えることである が、英語でのコミュニケーションを成立させるうえで最も重要なのは、英語の基礎的なルール をきちんと身につけることであることは言うまでもない。また、言葉の背景にある文化というもの を理解する力も必要となるだろう。英語Ⅰ、Ⅱでは、主に基礎力の養成に重点をおく。この授 業が、英語という言語とその背後にある文化を丸ごと体験する場となればと考えている。 英語Ⅱ この授業では、英語でコミュニケーションする力を身につけることを目標とする。コミュニケー ションとは、相手が考えていることを理解し、自分が考えていることを相手に伝えることである が、英語でのコミュニケーションを成立させるうえで最も重要なのは、英語の基礎的なルール をきちんと身につけることであることは言うまでもない。また、言葉の背景にある文化というもの を理解する力も必要となるだろう。英語Ⅰ、Ⅱでは、主に基礎力の養成に重点をおく。この授 業が、英語という言語とその背後にある文化を丸ごと体験する場となればと考えている。 英語Ⅲ この授業では、英語でコミュニケーションする力を身につけることを目標とする。コミュニケー ションとは、相手が考えていることを理解し、自分が考えていることを相手に伝えることである が、英語でのコミュニケーションを成立させるうえで最も重要なのは、英語の基礎的なルール をきちんと身につけることであることは言うまでもない。また、言葉の背景にある文化というもの を理解する力も必要となるだろう。英語Ⅲ、Ⅳでは、英語Ⅰ、Ⅱで学習した内容をふまえ、主 に応用力の養成に重点をおく。この授業が、英語という言語とその背後にある文化を丸ごと 体験する場となればと考えている。 英語Ⅳ この授業では、英語でコミュニケーションする力を身につけることを目標とする。コミュニケー ションとは、相手が考えていることを理解し、自分が考えていることを相手に伝えることである が、英語でのコミュニケーションを成立させるうえで最も重要なのは、英語の基礎的なルール をきちんと身につけることであることは言うまでもない。また、言葉の背景にある文化というもの を理解する力も必要となるだろう。英語Ⅲ、Ⅳでは、英語Ⅰ、Ⅱで学習した内容をふまえ、主 に応用力の養成に重点をおく。この授業が、英語という言語とその背後にある文化を丸ごと 体験する場となればと考えている。 英語演習Ⅰ この授業では、英語Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳで学んだことを土台に、より実践的な英語の運用能力を 身につけることを目標とする。少人数による参加型の授業を通して、生きた英語を実際に体 験してもらいたい。この授業が、英語でコミュニケーションすることの面白さとそして難しさを実 際に経験する場となり、卒業論文や留学を含め、今後の英語学習への動機付けとなってくれ ればと考えている。 英語演習Ⅱ この授業では、英語Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳで学んだことを土台に、より実践的な英語の運用能力を 身につけることを目標とする。少人数による参加型の授業を通して、生きた英語を実際に体 験してもらいたい。この授業が、英語でコミュニケーションすることの面白さとそして難しさを実 際に経験する場となり、卒業論文や留学を含め、今後の英語学習への動機付けとなってくれ ればと考えている。 ドイツ語Ⅰ この授業は初めてドイツ語を学ぶ人を対象にしています。ドイツ語の読み・書き・会話におけ る基礎的な力を身に付けることを主な目標としていますが、ドイツの現状や文化についても適 宜紹介していく予定です。ドイツ人の暮らし、食べ物、住まいといった日常的なものや学生生 活など身近な話題も授業中に取り扱います。またドイツ語と日本語の違い、あるいはドイツ人 と日本人の価値観の違いについてなど様々な問題意識をもって参加すると、授業がより楽し いものとなるでしょう。進行速度はきわめてゆっくりで,内容の理解をひとつひとつ確認しなが ら次のステップへ移っていく予定です。 ドイツ語Ⅱ この授業は初級文法を既に学んだ人を対象にしています。ドイツ語の読み・書き・会話にお ける基礎的な力をしっかりと身に付けることを主な目標としていますが、ドイツの現状や文化 についても適宜寄り幅広く紹介していく予定です。ドイツ語と日本語の違い、あるいはドイツ 人と日本人の価値観の違いについてなど様々な問題意識をもって参加すると、授業がより楽 しいものとなるでしょう。 フランス語Ⅰ 単年度開講に限られた仏語Ⅰ及びⅡの両科目の枠内で、フランス語の世界に少しでも受 講生を近づけるため、当科目と後期のフランス語Ⅱを合わせて「会話表現を中心として、発 音、文法、読解、作文の基礎を学ぶ」ことをめざす。(より高度な訓練を必要とする人の場合に ついては、卒業後の自主的な学習に委ねたいが、少なくともこの一年の経験を、そのための 導入とできるようなものとして提供したく思う。) フランス語Ⅱ 「フランス語Ⅰ」に続き、会話表現を中心とした、初級文法の理解ならびに読解、作文、聴解 及び発話の4技能の開発を進める。 -43- 備考 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医保健看護学類) 科目区分 外 国 語 教 育 基 盤 教 育 授業科目の名称 講義等の内容 中国語Ⅰ これからますます重要となる中国語を、歴史、文化、生活習慣をから生きた言葉として学 び、言葉を通して中国に対する理解を深めることを目的とする。中国語の音の構成を理解 し、独特のイントネーションを覚えるためにテキストの録音テープやビデオを活用する。ビデオ を鑑賞して、中国の文化や生活習慣を知る。 中国語Ⅱ これからますます重要となる中国語を歴史、文化、生活習慣などから生きた言葉として学 び、言葉を通して中国に対する理解を深めることを目的とする。中国語Ⅰで学んだ内容を確 認しながら基本的な語彙、文型、文法を繰り返し練習して簡単な日常会話を習得する。ビデ オを鑑賞して、中国の文化や生活習慣を知る。 ハングル語Ⅰ ハングル語の基礎力を身につけることを目指す。ハングル語の基礎知識に基づいて、ハン グル語の日常会話ができるように繰り返して練習する。なお、毎回、朝鮮半島の文化関連用 語を学び、単語の学習だけでなく朝鮮半島の文化についても理解を深める。 ハングル語Ⅱ ハングル語Ⅰでの学習を基礎に、(1)正しい発音やリスニング能力を習得できる。(2)多様 な表現を確実に身につけることができる。(3)ことばだけではなく、その背景にある朝鮮半島 の社会・文化について理解し、より深い意味での語学習得ができる。ことを目標とする。 日本語Ⅰ 本学において日本語を用いて開講されるすべての授業に有効に参加できるための日本語 運用能力の養成を目的とする。まず初回に受講生は、本学入学以前に受けてきた日本語学 習経歴を、日本語を用いて担当教員に説明し、これまで学習できていること、及び、いまだに 学習できていないことを明確化した上で、両者の協議を経て、具体的な指導方針を定める。 (外国人留学生対象) 日本語Ⅱ 日本語Ⅰで決定した学習内容を継続しつつ、より高度な日本語運用能力の育成をはかる。 後期のⅡでは、各授業における試験答案作成やレポート執筆のために必要な、日本語作文 能力の強化を中心とした指導を行う。(外国人留学生対象) 基礎演習Ⅰ 学生生活への意欲向上と目的志向の確立、問題発見・解決能力の向上、および他者との コミュニケーション能力・コラボレーション能力の向上を図る。また、学生と教員アドバイザーと の定期的な接触機会を確保し、教職員や学生同士の交流により、大学の一員であることの自 覚を高める。前期には農場実習、後期には建学原論という他の基盤教育科目と連携したプロ グラムとして課題を設け、グループにおける報告発表と意見交換、レポートの作成等を行う。 備考 オムニバス方式 導 入 教 育 循環農学概論 農業に関する幅広い科学的な知識を学びます。循環農学への視点として、農学・環境科 学・生命科学・経済学・社会学などの学際的領域へのアプローチを重視します。特に、授業 の全体を通して、物質と生命の循環の仕組みを理解し、持続的な農業発展のあり方と循環型 社会の形成について考えて行きます。さらに、人々の命の糧となる食料を生産・供給すること の意義、職業人としての役割、社会的責任についても理解します。 (オムニバス方式 / 全15回) (60 發地 喜久冶 /5回) 第1回 循環農学への視点:1)学際的なアプローチ、2)職業としての農業及び食料関連産業 第4回 社会システムから循環を考える 第11回 環境問題と循環型社会の思想 第12回 循環型社会に関する法制度と農業 第15回 循環型社会形成への課題 (31 菊田 治典 /5回) 第2回 生命の領域から循環を考える 第5回 文明の起源と農業の役割 第7回 農業技術 の発展と循環 第10回 資源の循環と農業 第14回 循環型社会形成への多様な取り組み (35 小宮 道士 /5回) 第3回 物質の領域から循環を考える 第6回 技術の発展と環境の変化 第8回 栽培技術 の発展と循環 第9回 畜産技術の発展と循環 第13回 持続的な農業発展と循環型社会 -44- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医保健看護学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 食と健康学概論 農食環境学群のうち、1年生を念頭にした「食と健康学類へのいざない」として開講されるも のである。具体的には4つのコース専攻教育である、食品機能科学、食品開発学、健康栄養 学、食品流通学などの観点から解説することを目的とする。これらを踏まえて、食の生産、加 工・製造、流通ならびに健康に関する幅広い知識と技術を修得するとともに、食と健康に関 する総合的な判断力を培い、社会に貢献できる人材を養成するためのファーストステップと する。 (オムニバス方式 / 全15回) (28 金田 勇、62 眞船 直樹、98 深澤 史樹 /1回) 第1回 ガイダンス 食と健康学類へのいざないとして3人が講義概要と注意事項を説明す る。 (98 深澤 史樹 /4回) 第2回 食生活の変化 食の外部化をもたらし要因、主食をはじめ肉や魚、野菜などの食料 消費の変化について解説する。第3回 食品消費と環境問題 新しい食品消費のあり方から 食品ロスへの対応やフードバンクなどを解説する。第4回 食品消費と安心・安全 食品と健 康との関わりから、輸入食品や遺伝子組み換え食品、健康をキーワードにした食料品の市場 や企業について、具体的な事例、資料をもとに解説する。第5回 試験 (28 金田 勇 /5回) 第6回 食品機能科学・食品開発学概論(1)機能性食品の探索および分析について解説す る。第7回 食品機能科学・食品開発学概論(2)微生物と食品について解説する。第8回 食 品機能科学・食品開発学概論(3)乳・肉製造学の基礎について解説する。第9回 食品機能 科学・食品開発学概論(4)食品の生化学的および物理的特性解析について解説する。 第10回 食品機能科学・食品開発学概論 試験 (62 眞船 直樹 /5回) 第11~14回 健康栄養学(1)~(4)、第15回 健康栄養学 試験 備考 オムニバス方式 オムニバス方式 基 盤 教 育 環境共生学概論 本授業では、自然環境と生態系(特に野生動物の生態)の・共生・共存に関する基礎学問 を勉強することである。生命圏を取り巻く生物と物質の循環の場として生命環境を学び、人間 社会が自然環境と生態系に及ぼす影響を考え、科学的な根拠に基づいて、資源と環境の持 続利用・野生生物の保護管理を推進できる循環型社会構築の在り方についても学ぶ。これ を通じて、自然科学研究者・技術者、一般企業や地方自治体や省庁などでの環境担当、環 境情報処理者、などの生命環境を扱う職業にとって基礎となる素養を、幅広く学んでゆく。ま た、国内外で野生動物の個体数と生息地を保全し、かつ鳥獣被害などの軋轢に対応でき、 社会に貢献できる人材となるべきファーストステップとする。 (オムニバス方式 / 全15回) (67 矢吹 哲夫、58 星野 仏方、108 吉田 剛司 /2回) 第1回 環境共生学で何を学ぶか。ガイダンス 第15回 授業のとりまとめ レポート返却 (58 星野 仏方 /5回) 第2回 環境共生における生命圏 第4回 生命圏における物質循環 第5回 環境が作る 生態系と生物が作る環境 第7回 生態系を取り巻く環境と環境問題 第8回 アフロ・ユー ラシアの文明社会(共生・共存の実例) (67 矢吹 哲夫 /2回) 第3回 生命圏におけるエネルギーの固定 第6回 生命環境の変化と生態系に生じるレ ジームシフト (108 吉田 剛司 /6回) 第9回 環境共生における野生動物 第10回 野生動物と共生できる社会とは 第11回 野 生動物の生息地保全 第12回 絶滅危惧種を保全する 第13回 増えすぎた野生動物と の人間社会の軋轢 第14回 外来生物の侵入と生態系 獣医療概論 酪農学園大学および獣医学群の設立された歴史的背景とその経緯について学び、本学獣 医学群設立の意義について理解する。獣医療における獣医師と獣医保健看護士の役割、社 会的使命、心構え、倫理観などについての概観を理解する。4年間(獣医保健看護学類)、6 年間(獣医学類)の学習の指針を習得する。獣医学類、獣医保健看護学類の専修コース、専 攻についての教育研究分野の具体的な取り組み状況、研究内容、養成される人材像などに ついて理解する。 (オムニバス方式 / 全15回) (53 林 正信 /5回) 第1回 獣医学群の教育目的、理念、目標 第2回 獣医学群の教育内容の概説 第4回 獣医師の職域 第8回 獣医師の職務:伴侶動物獣医師 第15回 獣医専修コース教育に ついて (3 加藤 清雄 /5回) 第3回 酪農学園大学獣医学群史 第6回 獣医保健看護学類の教育内容 第12回 獣医 保健看護士の職務と職域 第13回 獣医保健看護士に求められるもの 第14回 獣医保健 看護士の職務:動物と人との絆 (44 田村 豊 /5回) 第5回 獣医学類の教育内容 第7回 獣医師の職務:産業動物獣医師 第9回 獣医師の 職務:公衆衛生獣医師 第10回 獣医師の職務:動物園獣医師 第11回 獣医師の職務: 薬品開発と獣医師 導 入 教 育 オムニバス方式 -45- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医保健看護学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 プレゼンテーション 本授業では、情報伝達の手段であるプレゼンテーションの基本的な知識を理解し、技能を 学びます。キーワード設定・プロットの組み立てを個人レベルで実施。発表内容をプレゼン テーションソフト(Microsoft Power Point)にまとめます。また話し方、立ち方、視線の置き方、 表情などのノンバーバルコミュニケーションを学び、どのような内容でも短時間でわかりやすく 伝える高度な技能を習得します。この授業を受けることによりみなさんは、大勢の前での発表 が苦ではなくなります。そして、社会で活躍するために必要な自己表現力や説得力・論理的 思考力を身に付けるとともに問題解決能力とコミュニケーション能力の向上を図ることを目的 とします。 (オムニバス方式 / 15回) (85 小糸 健太郎 /5回)プレゼンテーションの基礎知識 (39 高取 則彦 /5回)プレゼンテーションの設計、マルチメディアの活用 (79 上野 岳史 /5回)発表と評価、改善、グループディスカッション キャリア実習Ⅰ 企業や官公庁での就業体験を通して社会で働くことを学び、将来の働き方を考える契機と し、知識や技術の実際の現場で体験する。 キャリア実習Ⅱ 将来の進路を念頭に置き、企業や官公庁で就業体験をすることを通して、進路決定の好機 とすることを目的とする。自身の知識や技術を実社会でためし、長所や欠点をはっきりと認識 する。次の段階への課題を明確にする。 ャ キ リ ア 教 育 備考 オムニバス方式 オムニバス方式 基 盤 教 育 総 合 領 域 教 育 世界は、地球環境の破壊、貧困の拡大、人口の増加、民族対立の激化など、新たな課題 に直面している。一方、近年、これらに関する情報は、発展の著しいインターネットなど情報コ ミュニケーション技術を通じ、誰もが享受できる時代となっており、メディアによる情報伝達は、 諸課題を解決するための必要不可欠のツールとなっている。本科目では、学群学類に共通 的に横たわる地球上の様々な諸問題の現状に目を向ける共に、いかに正確な情報を入手し 発信できるか、映像やコンピュータ技術、インターネットなどのメディアの利用を通じ、その理 論と実践を学ぶ。 (オムニバス方式 / 全15回) (27 金子 正美、41 高橋 一、22 押谷 一、93 遠井 朗子、17 遠藤 大二 / 6回) 第1回 国際関係とメディアコミュニケーションの科学ガイダンス 第11回 情報の取得技術 演習1 第12回 情報の取得技術2 第13回 情報の発信技術演習1 第14回 情報の 国際関係とメディアコミュニケー 発信技術演習2 第15回 メディアコミュニケーション発表演習 (22 押谷 一 / 1回) ションの科学 第2回 地球環境問題とメディアコミュニケーション (27 金子 正美 / 2回) 第3回 生物多様性の危機とメディアコミュニケーション 第6回 メディアの拡大とインター ネット (41 高橋 一 / 1回) 第4回 人口・貧困・民族問題とメディアコミュニケーション (93 遠井 朗子/ 3回) 第5回 世界の環境政策、環境法とメディアコミュニケーション 第9回 各種メディアリテラ シー1 第10回 各種メディアリテラシー2 (17 遠藤 大二 / 2回) 第7回 インターネットメディアの多様性 第8回 各種インターネットメディアのトポロジー オムニバス方式 人と動物の関係の科学 人と動物との関わりは家庭、農場、動物園、動物実験室など様々な場面で見られる。この授 業では、人と動物が関わることによる、人、動物それぞれの生理、心理、社会面への影響に ついて紹介する。 (オムニバス方式 / 全15回) (106 山田 弘司 /5回) 第1回 人と動物の関係学ガイダンス 研究概略、対象者、対象動物、酪農学園大学での研 究について 第12回 家畜動物と人間 家畜動物によるアニマルセラピー 第13回 家畜 動物と人間 乗馬療法の手順と実践例、効果モデル、実証研究 第14回 家畜動物と人間 動物の性格。ウシの性格を測定する 第15回 動物園の動物と人間 動物の印象と環境エ ンリッチメント評価 (2 内田 佳子 /5回) 第2回 伴侶動物と人間 犬・猫と人間の関係の変遷 第3回 伴侶動物と人間 現代にお けるコンパニオンアニマルの役割 第4回 伴侶動物と人間 動物虐待と動物福祉 第5回 伴侶動物と人間 幼児、高齢者とコンパニオンアニマル 第6回 伴侶動物と人間 問題行 動、ペットロス (108 吉田 剛司 /5回) 第7回 野生動物と人間 野生動物とは 第8回 野生動物と人間 狩猟の歴史と重要性 第9回 野生動物と人間 動物の捕獲や駆除における留意点 第10回 野生動物と人間 野生動物の搾取とペット問題 第11回 野生動物と人間 野生動物の飼育とエンリッチメン ト -46- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医保健看護学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 備考 オムニバス方式 エントロピー”という量は“熱力学”の中で発見され、特に“エントロピー増大の法則”という自 然界のもつ本質的な不可逆性のキイワードになっている。この講義の前半では“エントロ ピー”のこの側面に光を当て、エネルギーの量と質についての基礎的な理解をめざし、ミク ロ、マクロのエネルギーに幅広く焦点を当てて、生命科学、環境科学、農業科学への応用を 具体的に学ぶ。また、“エントロピー”は、“統計力学”の中で再発見されることにより、“散らば り具合”をはかる(定量的)尺度として今日幅広く活用されている。後半ではこの点に焦点を 当てて解説していく。 (オムニバス方式 / 全15回) (67 矢吹 哲夫 /12回) 第1回 “エントロピー”の概説 第2回 エネルギーと熱力学 第3回 熱力学的エントロ ピーの概説 第4回 熱力学的エントロピーの環境科学への応用=エントロピー廃棄 第5 エントロピーによる生命・環境・ 回 熱力学的エントロピーの生命科学への応用=代謝と自由エネルギー 第9回 統計力 学的エントロピーの概説 第10回 統計力学的エントロピーの環境科学への応用1=生物 農業の科学 多様性、地形多様性の解析 第11回 統計力学的エントロピーの環境科学への応用2=地 形分布の解析 第12回 統計力学的エントロピーの生命科学への応用=腫瘍の悪性度の 解析 第13回 統計力学的エントロピーの農業科学への応用1=光合成のエネルギー効率 1 第14回 統計力学的エントロピーの農業科学への応用2=光合成のエネルギー効率2 第15回 復習とまとめ (59 干場 信司 /2回) 第6回 熱力学的エントロピーの農業科学への応用1=バイオマスの利用とエントロピー 第 7回 熱力学的エントロピーの農業科学への応用2=循環農法図のエントロピー的とらえ方 (67 矢吹 哲夫、59 干場 信司 /1回) 第8回 熱力学的エントロピーによる社会分析=ドラえもんの4次元ポケットに頼った社会の問 題点 基 盤 教 育 総 合 領 域 教 育 オムニバス方式 食の安全・安心の科学 食品の安全性は栄養性、し好性、経済性と並んで食品に求められる必要不可欠な要素で ある。しかし近年、当然担保されるべき安全性に疑問を持たれる事象が多発し消費者の食に 対する信頼を損なってきた。そこで、本講義では食品衛生的な側面を中心としながら、原材 料から加工・保蔵におよぶ製造・流通面での安全性、遺伝子組み換え食品などに代表される 新規食品への対応、さらには海外に依存せざるを得ない我が国の食料事情を再確認すると ともに安全な食資源の確保について実際の事例を参考に学ぶ。 (オムニバス方式 / 全15回) (24 小野寺 秀一 /5回) 第1回 食の安全・安心に求められるもの ガイダンス 第6回 食品添加物 食品添加物事 故・事件の発生事例について学び、課題を探る。 第7回 食品製造時の管理 HACCPな どの現状と課題について学ぶ。 第8回 新規な食品 遺伝子組み換え食品などの現状と 課題について学ぶ。 第15回 まとめ。 (111 石原 加奈子 /4回) 第2回 食品衛生行政・法規 食品衛生行政・法規の現状と課題について学ぶ。 第3回 食中毒 食中毒の発生事例について学び、課題を探る。 第4回 食品による感染症・寄生 虫症 食品による感染症・寄生虫症の発生事例について学び、課題を探る。 第5回 食品 中の汚染物質 食品中の汚染物質事故・事件の発生事例について学び、課題を探る。 (20 尾碕 亨 /3回) 第9回 流通安全管理 流通安全管理の現状と課題について学ぶ。 第10回 トレーサビリ ティ トレーサビリティの現状と課題について学ぶ。 第11回 フードビジネスと食の安全 フードビジネスにおける食の安全安心への取り組みについて学ぶ。 (11 荒木 和秋 /3回) 第12回 食料自給率と輸入食品 食料自給率と輸入食品の現状と課題について学ぶ。 第 13回 有機農業と食の安全 有機農業と食の安全について現状と課題を学ぶ。 第14回 生産者・消費者と食の安全安心 生産者と消費者間の相互理解の構築について学ぶ。 -47- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医保健看護学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 備考 オムニバス方式 総 合 領 域 教 育 基 盤 教 育 「空間情報科学」とは、「地表面に存在する様々な地理空間情報を効率的に取得・収集し、 データベースを構築・管理し、空間的に分析し、分析結果を可視化し、伝達する一連の系統 的で汎用的な方法、およびその方法を諸学問に適用する方法を研究する学問である」と定 義される。本講義では、GIS・GPS・リモートセンシングをはじめとする空間情報技術の最先端 と、本学の教育・研究のキーワードである「農」「食」「環境」「生命」を結びつける形で、これら の分野における空間情報の取得・収集、データベース構築・管理、応用的空間解析、可視化 と情報共有化について、それぞれの具体例と将来可能性について幅広く講義する。 (オムニバス方式 / 全15回) (58 星野 仏方、119 山下 亜紀郎 /1回) 第1回 イントロダクション (58 星野 仏方 /6回) 第2回 空間情報の取得・収集技術1 衛星リモートセンシング 第3回 空間情報の取得・ GIS・リモートセンシングによる空 収集技術2 航空機によるセンシング(航空レーザー測量ほか) 第6回 データベースの構 間情報の科学 築と管理1 デジタルアース(デジタルアジア、デジタル北海道) 第8回 空間情報の解析と 応用1 中央アジアの環境変動と広域情報解析 第9回 空間情報の解析と応用2 草地・ 土壌の適正管理への応用 第10回 空間情報の解析と応用3 農作物の生育管理と収量 予測 (119 山下 亜紀郎 /8回) 第4回 空間情報の取得・収集技術3 低高度無人プラットフォーム 第5回 空間情報の取 得・収集技術4 GPSと衛星測位 第7回 データベースの構築と管理2 webGISによる情報 管理と公開 第11回 空間情報の解析と応用4 植生3次元構造の把握と森林生態系研究 への応用 第12回 空間情報の解析と応用5 人獣共通感染症の伝播とその対策 第13 回 空間情報の解析と応用6 高精度小型GPSによる野生動物の行動把握 第14回 空間 情報の可視化と情報共有化1 空間情報科学とバーチャルリアリティ 第15回 空間情報の 可視化と情報共有化2 インターネットによるリアルタイム情報発信 オムニバス方式 観光と地域振興の科学 観光をベースとした地域振興のあり方について、農学、食品科学、環境科学、経済学など の知見を用いて考えていく。前半では、観光学の基本を確認した上で、日本および諸外国の 経験を学ぶ。後半では、自然環境、農業、食文化などの資源を活かした地域振興方策につ いて、多くの具体例を分析・検討することで、そのエッセンスを学んでいく。 (オムニバス方式 / 全15回) (89 杉村 泰彦 /3回) 第1回 観光と観光事業~ガイダンス 第2回 観光の歴史と地域振興 第3回 国内観光 振興の展開と観光政策 (15 岩井 洋 /3回) 第4回 日本近代における西欧ツーリズム文化の開始の歴史 第5回 ドイツ型ツーリズムの 歴史と可能性 第8回 旭山動物園の試み (86 佐藤 和夫 /3回) 第6回 フランスにおけるグリーン・ツーリズムの成立過程 第7回 「ジット・ド・フランス」と「農 家へようこそ」の取り組み 第15回 まとめ (107 吉田 磨 /2回) 第9回 地域振興と環境保全 第10回 環境教育と観光 (12 石井 智美 /2回) 第11回 世界の伝統的な食~発酵食品を中心に 第12回 観光における食の可能性 (92 筒井 静子 /2回) 第13回 地場産製品開発 地域農作物と観光 第14回 地場産製品開発 地域農作物と 観光 獣医組織学総論 動物の組織・細胞レベル(すなわち顕微鏡レベル)での基本的構造を機能と関連づけて理 解する。また、骨、筋肉、結合組織が複雑に連携する運動器(腱)を寄り深く理解するために、 専門性の高い内容のTopic Lectureも数回行う。 (オムニバス方式 / 全15回) (123 美名口 順 /5回) 第1回 オリエンテーション、細胞の微細構造1 オリエンテーション、器官、組織の概念。第2回 細胞の微細構造2 細胞膜、細胞骨格、第3回 細胞の微細構造3 細胞骨格、細胞接着、第4 回 細胞の微細構造4 細胞小器官、第5回 細胞の微細構造5 有糸分裂と減数分裂、アポ トーシス (43 竹花 一成 /10回) 第6回 上皮組織1 組織の構造と機能、内皮と中皮、第7回 上皮組織2 外分泌腺と内分泌腺 の構造と機能的差異、第8回 結合組織1 結合組織の定義、第9回 結合組織2 結合組織の 構造と機能、第10回 血液1 末梢血の分類と機能、第11回 血液2 造血と血液分化、第12回 支持組織1 軟骨、骨の構造と機能、第13回 支持組織2 骨発生、関節の構造、腱の構造 (Topic) 第14回 筋組織1 骨格筋の構造と機能、第15回 筋組織2 平滑筋、心筋の構造と 機能 オムニバス方式 専 門 基 礎 教 育 -48- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医保健看護学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 獣医生化学 細胞の分子的理解を基礎として、生体全体の生命活動を分子レベルで理解する。動物や 人の病気は、その正常な生命活動が不可能に陥ることであり、分子レベルでの理解に基づき 病態の適切な理解と対処法を身につける基礎とする。 細胞生物学 病気は生命活動の不具合であり、獣医学の基礎として、生命活動を分子レベルで理解する ことが重要となってきている。そこで、生命体の基本体である細胞を構成を分子レベルで解剖 し、期間お役割との関連性を導き出す。更に各細胞内器官の分子的働きを総合することによ り先の目標に到達する。 分子生物学 これまでほとんど現象論であった生物学が、遺伝学や生化学の進歩により、現象論から具 体的なモノ(遺伝子)を通して語れるようになってきた。その延長線上として、現在の分子生物 学の発展がある。この分子遺伝学では、多様な生物学の現象を遺伝子の働きを通して学ん で行く。特に基礎的な遺伝子の構造から、教科書にはない最新の研究を紹介しながら、分子 レベルでの生物学を解説する。講義内容は、獣医生化学実習と連動できるよう配慮してあり、 机上だけの講義とならぬよう実習でフォローすることで知識の定着をはかる。 獣医生理学総論 生理学は生体が正常に機能して生命活動を営む仕組みを理解する学問である。すなわち 生体を構成するさまざまな分子、細胞、組織、臓器および器官系の働きを理解し、さらにそれ らの相互関係について理解する学問である。獣医学総論では各器官の生理学を学ぶ上で 必要な細胞の基本的な機能、各器官に共通する機能、および細胞間の情報伝達について 学ぶ。 内分泌学 正常な哺乳動物における①内分泌の概要、②最上位の調節系としての視床下部-下垂体 のホルモンとその分泌調節、③成長と代謝に関わる成長ホルモンと甲状腺ホルモン、④カル シウム代謝に関わるカルシトニンと上皮小体ホルモン、⑤栄養素代謝と摂食量の調節に関わ る膵島ホルモンなどのホルモン、⑥生体のストレス抵抗性と危機対応に関与する副腎のホル モン、⑦腎機能と体液平衡、および循環調節に関わるホルモン、⑧動物の生殖活動に関与 する各種ホルモン、および⑨液性調節因子として各種サイトカインおよび増殖因子について 解説し、臨床において遭遇する病態を理解するための基礎的知識および思考力を修得させ る。 専 門 基 礎 教 育 獣医薬理学 獣医療に用いられる薬物の作用を理解するための基礎知識を得ることを目標とし薬物の作 用を理解するための基礎を学ぶ。総論では薬物作用の基礎概念、作用点となる受容体とそ の情報伝達経路を理解する。また、薬物を生体に適用した時の吸収、分布、代謝、排泄。薬 物の併用、連用による影響、毒作用の発現機構、動物による差についても講義を行う。各論 では、実際に臨床で多用される末梢神経薬(局所麻酔薬、筋弛緩薬、自律神経薬)と中枢神 経薬(麻酔薬、鎮静薬、興奮薬、鎮痛薬)の薬物の薬理作用、機序を理解させる。これに加え て局所ホルモンであるオ-タコイドの生理、病態生理的意義、影響を与える薬物についてこ れまで習った生理学、生化学の知識なども動員して総合的に理解させる。 (オムニバス方式 / 全30回) (45 寺岡 宏樹 /10回) 第1回 薬理学の概念:薬理学とは、薬、歴史、ホメオスタシス、 第2回 薬理作用:概念、薬 理作用の基本形式(興奮と抑制、局所作用と全身作用、主作用と副作用) 第3回 薬理作用の発現機構:薬物の作用点、受容体の種類、GTP結合タンパク質、セカンドメッセ ンジャー、 第4回 薬理作用を規定する要因:適用法、反復投与(連用);耐性、タキフィラキシー、脱 感作、協力作用、拮抗作用 第5回 薬物動態学1、吸収、分布 第6回 薬物動態学2、生体 内変化、薬物代謝、排泄 第7回 薬物の血中動態:コンパートメント理論(1区画モデル、2区 画モデル) 第8回 薬物の有害作用:特異体質、薬物アレルギー、薬物依存(習慣性) 第9 回 医薬品の基準と開発:薬事法、日本薬局法、剤型、配合禁忌、調剤、畜産食品中の残 留、薬効評価 第10回 薬物治療における基本姿勢:獣医師倫理、医療過誤 (4 北澤 多喜雄 /20回) 第11回 末梢神経系に作用する薬物、末梢神経系の概念、分類、機能:遠心性神経と求心 性神経、体性神経と自律神経 第12回 知覚神経に作用する薬物(局所麻酔薬):プロカイ ン、リドカイン、ジブカイン、ブビバカイン 第13回 運動神経-筋接合部遮断薬(骨格筋弛緩 薬)競合型遮断薬、脱分極性遮断薬 第14回 コリン作動薬および拮抗薬、コリンエステル、 アルカロイド、ムスカリン作用、受容体、アトロピン 第15回 自律神経節に作用する薬物、自 律神経の興奮伝達、神経節興奮薬、神経節遮断薬 第16回 コリンエステラーゼ作用薬、可 逆的、不可逆的酵素阻害薬、有機リン剤 第17回 アドレナリン作動薬および拮抗薬、直接 作用型、混合型、受容体の種類と情報伝達 第18回 アドレナリン作動性ニュー ロン遮断薬:グアネチジン、レセルピン 第19回 中枢神経系に作用する薬物、麻酔薬:吸 入麻酔薬、注射麻酔薬、鎮静薬 第20回 鎮痛薬:アヘンアルカロイド;モルヒネ、合成鎮痛 薬、モルヒネ拮抗薬、内因性オピエート 第21回 解熱鎮痛薬(末梢性鎮痛薬):アスピリン、 アセトアミノフェン 第22回 抗痙攣薬:フェノバルビタール、フェニトイン、フェノチアジン誘導 体 第23回 向精神薬(行動治療薬を含む):クロルプロマジン、ジザゼパム、アザペロン、ド ロペリドール、ハロペリドール 第24回 中枢神経興奮薬、大脳皮質興奮薬、痙攣薬 第25回 オータコイド概論 第26回 ヒスタミン:H1受容体拮抗薬、H2受容体拮抗薬:シメチジン、 ファモチジン、ラニチジン 第27回 5-ヒドロキシトリプタミン(5-HT,セロトニン)、抗セロトニ ン薬 第28回 レニン-アンジオテンシン系:アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンジオテ ンシン受容体拮抗薬、ブラジキニン 第29回 アラキドン酸代謝物:プロスタグランジン、トロン ボキサンA2、ロイコトリエン 第30回 一酸化窒素(NO)、エンドセリン、サイトカイン -49- 備考 オムニバス方式 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医保健看護学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 放射線影響学 放射線を用いた診断・治療ならびに放射性同位元素を用いた診断・治療(獣医核医学)を 安全且つ効果的に実施するために必要な知識である放射線の人や動物に対する影響とそ の作用機序について分子・遺伝子・細胞・組織・個体ならびに集団の各レベルにおいて理解 することを目的とする。また、放射線の生物作用に影響する要因や放射線障害の回復、体内 被曝と体外被曝における影響の違いとその防護についても理解する。 生物物理学 専 門 基 礎 教 育 獣医学での診断・治療、X線診断や腫瘍の放射線治療、その他の画像診断、獣医核医学 を行う上で、必要な生物物理学的知識を習得する。具体的項目として、放射線の種類および 性質、放射線と物質の相互作用の様式やその初期過程、エネルギー準位、放射線の量の表 わし方などの基礎的事項を理解する。また、その知識を前提として、安全な取扱に必要な放 射線の測定の原理と実際、X線の発生、生物物理学的測定技術および環境放射能について 基礎的な知識を学習する。 (オムニバス方式 / 全15回) (17 遠藤 大二 /13回) 第1回 生物物理学とは、原子の構造:獣医学での診断・治療を行う上で、必要な生物物理 学的知識を紹介し、生物物理学の目的を理解する。また、原子の構造について理解する。 第2回 放射線とラジオアイソトープの基礎:アイソトープ、壊変の種類、半減期、放射能、比 放射能、放射平衡、放射線の定義、種類や性質 などについて理解し、獣医学で必要な関 連知識との関係を把握する。 第3回 放射線の発生:放射線の発生機構と放射線診断・治 療に用いられている放射線源およびその特徴について理解する。 第4回 放射線と物質の 相互作用ならびに放射線の線量:荷電粒子線や光子と物質との相互作用ならびに照射線 量、吸収線量、実効線量の定義および単位について理解する。 第5回 X線と物質の相互 作用:光電効果、コンプトン効果、電子対生成などX線と物質との相互作用の様式について 説明する。また、X線撮影の原理について理解する。 第6回 放射線作用の物理学的基礎 1:生物物理学の観点から放射線と生体物質との相互作用、特にその初期過程について理 解する。 第7回 放射線作用の物理学的基礎2:放射線と物質との相互作用の様式につい て学習し、放射線診断の基礎的知識を理解する。 第8回 X線の減弱とX線写真のコントラス ト:X線は物質を透過した際どのように減弱するかその原理と実際、X線写真でのコントラスト、 鮮鋭度について理解する。 第9回 放射線の測定原理:放射線を測定する物理学的な原理 を学習し、放射線の単位の意義を種々の物理学的単位の規定方法と関係して学習する。 第10回 放射線測定装置1:電離箱、比例計数管およびGM管など気体の電離を利用した測 定装置について使用方法、特性を学習する。 第11回 放射線の測定装置2:固体シンチ レーション計数器、半導体式測定器、ガラス蛍光測定器等種々の放射線測定装置の 備考 オムニバス方式 測定原理と特性について学習する。 第12回 X線発生装置:X線発生装置の構造・機能お よび特性について、これまでに学んだ物質と放射線の相互作用という観点から理解する。 第15回 環境と放射線:自然放射線の発生源や線量、環境中の人工放射線量とそのモニタ リングなどについて説明する。 (53 林 正信 /2回) 第13回 分子分光学の基礎:分子のエネルギー準位など獣医学の診断において必要な分 子分光学の基礎について説明する。 第14回 分子分光での測定原理の基礎と応用:電磁 波の吸収を利用した獣医学分野における測定機器(MRIなど)の測定原理とその応用につい て説明する。 オムニバス方式 獣医療倫理と動物福祉 獣医師は、飼育動物に関する診療および保健衛生の指導その他の獣医事を司ることで、 動物の保健衛生の向上および畜産業の発展を図り、また、公衆衛生の向上に寄与することを 職務としている。そのために、他の職業では使用が許可されていない医薬品、病原微生物、 放射線などの取り扱いが許されているが、その取り扱いに際しては関連法規を遵守するととも に、獣医師としての高い倫理観を保持することが必要である。また、動物の飼育者に対し、動 物の愛護と適正な使用・管理の重要性などに関する指導を行い、その知識の普及・啓発に 努めなければならない。本講義は、これらを理解することを目的とする。 (オムニバス方式 / 全15回) (53 林 正信 /8回) 第1回 獣医学科における獣医倫理と動物福祉 第2回 キリスト教教育における動物と人間 の関係について 第3回 獣医倫理の考え方 第4回 獣医師の倫理とは(外部講師:北村直 人 日本獣医師会顧問) 第5回 獣医師活動と法律(外部講師:森田 彰 北海道獣医師会) 第6回 獣医倫理と法律(外部講師:佐藤光子 東京グリーン法律事務所弁護士) 第7回 獣 医師を取り巻く法律、事例をふまえて(外部講師:佐藤光子 東京グリーン法律事務所弁護 士) 第8回 地方行政と獣医倫理(外部講師:楢崎 茂 早来食肉衛生検査所所長) (69 山下 和人 /7回) 第9回 動物福祉の考え方(外部講師:北村直人 日本獣医師会顧問) 第10回 人の福祉と 動物の福祉(外部講師:山口千津子 日本動物福祉協会) 第11回 動物の愛護と管理に関 する法律の制定について(外部講師:東海林克彦 東洋大学教授) 第12回 実験動物にお ける動物福祉(外部講師:鍵山直子 北海道大学大学院教授) 第13回 展示動物における 動物福祉(外部講師:向井 猛 円山動物園獣医師) 第14回 生産動物における動物福祉 (外部講師:佐藤衆介 東北大学大学院教授) 第15回 獣医療における動物福祉 -50- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医保健看護学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 獣医臨床基礎演習 本学附属動物病院(RGU-VTH)における診療活動の紹介と見学を通して、動物の医療を 実態験するとともに、低学年で学ぶ基礎系科目(解剖学、生理学、生化学、薬理学など)と臨 床系科目(内科学、外科学など)との関係、および基礎系科目の獣医臨床における重要性を 認識する。2クラスに分け、それぞれ隔週で午前中に2回分ずつ開講し、各クラスに3回のポリ クリ(診療見学実習)を含む5メニューの演習を実施する。続いて、2クラス合同で毎週午前中 に3つのテーマで5回分の講義を実施する。 (オムニバス方式 / 全15回) (26 廉澤 剛 、 69 山下 和人、 124 三好 健二郎 /2回) 第1-2回 演習ガイダンスとRGU-VTHの概要について、伴侶動物医療部門の施設見学 (109 安藤 貴朗、 90 鈴木 一由 /2回) 第3-4回 生産動物医療部門の診療活動とその概要について、生産動物医療部門の施設見 学 (14 泉澤 康晴、 80 上野 博史、 26 廉澤 剛、 122 遠藤 能史 / 6回) (16 打出 毅、 1 内田 英二、 116 前原 誠也、 8 八百坂 紀子 6/回) 第5-6、7-8、および 9-10回 ポリクリ(診療見学実習): 12の小グループ(A-L)に分かれて、 伴侶動物外科系、伴侶動物内科系、動物看護科の診療活動を見学し、診療内容の解説を 受ける。引き続いて、2クラス合同で毎週午前中に以下のテーマで5回分の講義を実施する。 (2 内田 佳子 / 2回) 第11-12回 行動治療科の診療について (49 中出 哲也 / 2回) 第13-14回 画像診断科の診療について (69 山下 和人 / 1回) 第15回 麻酔科の診療について 生産動物行動学 本講義では、生産動物行動の基礎的知見を習得して、発展的科目学習の基礎となる知識 を得ることを目標とする。産業としての畜産業およびその歴史的成り立ちや、人と生産動物の 関係を説明するとともに、家畜行動については個体で行う行動(維持行動)と複数の動物が行 う行動(社会行動、母子・性行動含む)に分類し講義する。さらに、生産動物の飼養環境に関 する配慮(家畜福祉)の観点から、動物の精神的撹乱に伴う行動発現(葛藤・異常行動)を解説 し、生産動物の行動的特性に配慮した飼育環境改善の方策を提言する。 野生動物医学概論 獣医学および獣医看護学を履修する上で必須となる野生動物および動物園水族館飼育動 物・特用家畜・エキゾチックペットなどの生体機構のしくみを深く理解しながら、自然生態系の バランスを崩さぬように環境を健全な形で保全していく知恵や知識を涵養する。遺伝子レベ ルから生態系レベルまで多種多様な観点から野生種および前述の非典型的な飼育動物に ついて学習する。本学の内容は獣医学および獣医看護学両学類の基礎となるが、特に、日 本野生動物医学会認定専門医の資格(獣医師のみ)や国内外の専門職大学院(動物看護 士を含む)などで学ぶ者は本科目の内容は必須となることも目論んでいる。また、本学獣医 学群卒業者の大部分が進む伴侶動物分野、また人業務が多様化しつつある家畜衛生・公衆 衛生の分野を志向する学生にとっても実践的な内容を包含する。 獣医ウイルス学 ウイルスとは何かを理解し、ウイルス感染の基本的特徴を学ぶ。ウイルス病の診断・予防・治 療を理解するための基礎的知識を学習する。また、ウイルスの基本性状、分類と特徴、動物 ウイルスの感染とそれに伴う宿主(細胞・個体)の変化、ウイルスの検査ならびに感染症の診 断と予防法を理解する。 獣医細菌学 感染症は様々な微生物や寄生虫などの感染症よって起こる。本講義ではその原因の一つ である細菌や真菌について、その基礎的知識について学ぶ。また、感染症の検査法、予防 法、治療法についての基礎的な知識も学ぶ。 寄生虫病学総論 獣医学領域で求められる寄生虫病学の導入として総論的事項を扱い、多様な寄生虫の世 界を俯瞰する。寄生虫は多様な生物種群を含み、多くの情報を含んでいる。感染病原体の 中でウイルスや細菌(真菌)・原虫以外が対象となる。寄生虫自身が主であるが、それらが寄 生する宿主や媒介するベクター中間宿主等の情報も重要である。各論では線虫症を担当 し、この科目では、主に直接発育型の線虫症を中心に扱う。 備考 オムニバス方式 専 門 基 礎 教 育 -51- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医保健看護学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 実験動物学 実験動物開発の歴史、動物実験に係る法規、基準等を知り、実験動物の種類と特性、育 種、環境統御等および動物実験に係る手技について学ぶことにより、動物実験の関連法規 等の種類・内容、実験動物の種類と特性、実験動物の開発、維持、管理の方法、基本的な実 験動物の取扱いを理解することを目標とする。 (オムニバス方式 / 全15回) (126 石原 智明 /3回) 第1-3回 動物実験に係る法規、基準等:実験動物の歴史、定義と理論、動物愛護法、関連 法規と基準、指針、ガイドライン、その他について解説する。 (97 平田 晴之 /12回) 第4-6回 実験動物の遺伝、育種:近交系、コンジェニック系、リコンビナント近交系等、近交 系関連系統の育種理論、定義、特徴 クローズドコロニー動物、多元交雑動物とその理論、 代表系統、特性 遺伝子操作動物の種類、作製法、使用例、その他について学ぶ。 第7-9 回 実験動物の種類と生理学的特性:マウス、ラット、ハムスター スナネズミ、モルモット、ス ンクス、ウサギ ブタ、サル、ニワトリ、カエル、グッピー、ハエ、線虫、その他について学ぶ。 第10-11回 環境統御:物理化学的要因とその影響、基準値 生物学的要因(同居及び常在 菌層)、微生物学的環境統御、モニタリング、その他について学ぶ。 第12-14回 感染症 実験動物のウイルス感染症 実験動物の細菌、原虫、寄生虫感染症 実験動物の人獣共通 感染症、その他について学ぶ。 第15回 実験動物取り扱い手技 備考 オムニバス方式 獣医公衆衛生学総 獣医公衆衛生学は人獣共通感染症学、食品衛生学、環境衛生学から構成されている。こ れらの各論を学ぶ上で重要な、公衆衛生学の考え方と概要を理解する。また、人の健康危 害要因を排除する対策を策定する上で重要な疫学の基本的な理論を理解する。 オムニバス方式 獣医麻酔学総論 この科目では、獣医生理学で学んだ自律神経系、呼吸循環系、酸−塩基平衡などの動物 の生命現象メカニズム、および獣医薬理学で学んだ獣医療に用いられる薬物の基礎知識を ベースに、獣医臨床で展開される動物の『麻酔』および『輸液』の原理を学ぶ。同時に、『麻 酔』と『輸液』という治療法の学習を通して、2年次に学び理解した生理学と薬理学の知識が 今後学ぶ臨床系科目に如何に関連して獣医臨床に活かされるかを認識し、獣医臨床に必要 な基礎知識を効率良く学ぶ方法を修得する。 (オムニバス方式 / 全15回) (69 山下 和人 /11回) 第1回 動物の麻酔入門:動物の麻酔の目的と概念、術前評価について学ぶ。 第2回 動物 の鎮静:鎮静薬の種類と作用機序、その使用法について学ぶ。 第3回 局所麻酔薬:局所 麻酔薬の種類と作用機序、その使用法について学ぶ。 第4回 注射麻酔薬:注射麻酔薬の 種類と作用機序、その使用法について学ぶ。 第5回 吸入麻酔薬:吸入麻酔薬の種類と作 用機序、その使用法について学ぶ。 第6回 麻酔器と呼吸回路:吸入麻酔器と呼吸回路 の構造とその使用法について学ぶ。 第7回 人工呼吸と筋弛緩薬:筋弛緩薬および人工呼 吸法の種類とその使用法について学ぶ。 第8回 麻酔モニタリング:麻酔モニタリングの方 法とその解釈について学ぶ。 第9回 麻酔管理:麻酔中の異常に対する対処法を学ぶ。 第10回 心肺蘇生:心肺停止時の心臓マッサージや人工呼吸の方法について学ぶ。 第11 回 二次救命処置:心肺停止時の薬物療法や除細動について学ぶ。 (90 鈴木 一由 /4回) 第12回 輸液療法-1:輸液剤の種類と輸液の実施方法について学ぶ。 第13回 輸液療法2:脱水の治療、循環血液量の改善を目的とした輸液療法について学ぶ。 第14回 輸液療 法-3:酸−塩基平衡と電解質の補正を目的とした輸液療法について。 第15回 輸液療法4:周術期の栄養管理を目的とした輸液療法ならびに経腸栄養法を学ぶ。 獣医臨床検査学総論 授業の概要として、伴侶動物医療の臨床検査、その概要と診断、病態把握おける基本的事 項を学ぶ。授業の到着目標及びテーマとして、伴侶動物診療に必要な検査項目、検査方 法、検査結果・解釈を学ぶことにより、獣医学の基礎科目が臨床学にどのように使われるかを 身につける。また臨床検査で使用する専門用語の基本的使い方を身につける。授業計画と して、カルテの書き方、検査材料とその取扱い、検査データの解釈、血液検査、血液成分、 体液成分について講義する。 獣医臨床検査学各論A 授業の概要は、1.各種検体の取り扱いや保存について、2.各種検体を用いてどのような検 査をするのか、3.検査結果の理解と診断・治療への適応について学ぶ。授業の到着目標及 びテーマは、1.検体の取り扱い保存を理解し、各種検査の目的を意識付けさせる、2.検査結 果から考えられる疾患について抽出出来る素養を身につける、3.治療経過の良否について 監査能力を養うことを目標とする。授業計画として、血液検査、糞便検査、尿検査等各種検 査について講義を行う。 専 門 基 礎 教 育 -52- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医保健看護学類) 科目区分 専 門 教 育 専 門 教 育 授業科目の名称 講義等の内容 動物保健看護関係法規 獣医療関連諸法規及び医事法規、薬事法規、予防衛生法規、環境衛生法規の諸分野に 属する関連法規の概要を紹介する。学習を通して、獣医療やそれを取り巻く環境を法律的側 面からとらえることにより、獣医療の在り方や動物看護師に期待される社会的責務、動物看護 倫理、動物の福祉及び権利、愛護について理解を深める。 動物解剖学 動物解剖学ではイヌやネコなどの伴侶動物を中心にして、ヒトや他の動物との形態的な相 違や共通性を比較しつつ、系統的に骨格系、筋系、脈管系、消化器系、呼吸器系、泌尿器 系、生殖器系、内分泌系、神経系および感覚器系について講義を行い、動物の身体の基本 的な構造や諸器官の位置を理解する。さらに、他の器官との位置関係や構造と機能との相 互関係についても明らかにして、講義内容の理解をより一層深める。 動物生理学 獣医生理学総論で理解した生命活動の基本である細胞の一般的機能や生体全体を統合 調節する機能に関する知識に基づいて、脳や感覚系の機能、心臓や血管など循環系の機 能、消化器系の機能、排泄器官として、また水分や酸-塩基平衡調節器官としての腎臓の機 能、肺や組織におけるガス交換など呼吸器系の機能、および体温調節や発熱のメカニズム など、生体器官個々の機能について学ぶ。 動物形態機能学実習 動物の体は骨格、内臓(筋肉)と体液に大別することができる。動物形態機能学実習は、そ れぞれの器官の生体内での役割を明らかにするために行う実習である。実際に生きている個 体、臓器を用いて実験を行い、形態と生理学的機能及び機能の薬物による修飾などについ て実験結果を基に解析する。本実習は、形態学的実習、生理学的実習及び薬理学的実習 から構成されている。 授業計画: 1項目を実習時間2回分で行い、実習の計画、実験、データのまとめ、考察、レ ポート作成を完成させる。 (オムニバス方式 / 全15回) (78 植田、4 北澤/2回) 第1-2回 骨格:全身の各骨の位置関係や骨格構成に関する基礎知識を習得する。 (78 植田、115 林/4回) 第3-4回 筋、血管および神経:頚部、体幹、四肢の筋、血管、神経を観察する。 第5-6回 内臓諸器官:胸腔および腹腔臓器の位置関係、保定、構造を理解する。 (115 林、3 加藤/4回) 第7-8回 神経幹複合活動電位に関する実験:活動電位の基本的性質(全か無の法則、強さ 時間曲線、極興奮の法則、不応期、伝導速度)を理解する。第9-10回 骨格筋の収縮機構と 性質に関する実験:筋肉細胞に電位変化が生じ、それが機械的収縮に至るメカニズムを理 解し、また骨格筋の性質(全か無かの法則、筋長と張力、加重と強縮、神経筋伝達と疲労)を 理解する。 (4 北澤、3 加藤/4回) 第11-12回 全身麻酔薬と鎮痛薬:マウスに吸入麻酔薬、注射麻酔薬を適用して誘起される 行動の変化を観察する。鎮痛薬を適用して痛みが低下するかを観察する。第13-14回 薬物 濃度と反応との関係、協力作用と拮抗作用:摘出消化管標本に対する種々の濃度のアセチ ルコリン収縮を観察して、濃度と収縮の関係を理解する。アセチルコリン収縮に対する physostigimine, atropineの作用から協力作用、拮抗作用を理解する。 (3 加藤、4 北澤、78 植田、115 林/1回) 第15回 結果の発表と討論会:各班で得られた結果とそれに対する考察を発表し合い、討議 を行うことにより理解を深め、思考力を養う。 動物看護学A 動物病院で獣医師の診療業務を補佐することや治療前後の動物を管理することを主要な 業務とする動物看護師は、動物の保定方法、消毒方法、薬物投与方法、検査方法、医薬品 に関する知識、および受付業務に関する知識が必要となる。動物看護学Aでは動物病院に おける動物看護師として必要な基礎的な知識や技術を習得する。 動物看護学B 動物の疾病は多様であり、疾病により特殊な治療とそれに伴う看護の知識と技術が必要と なる。動物看護学Bでは疾病に応じた動物看護学の知識と技術を習得し、また手術を必要と する症例においては手術の準備、補佐、および術後の看護に必要な知識と技術を習得す る。 動物看護学実習A 動物看護学Aで学んだ動物の保定方法、消毒方法、薬物投与方法、検査方法、医薬品の 調合、および受付業務について実習を行い、動物病院における動物看護師として必要な基 礎的な知識を確認するとともにこれらの技術を習得する。 動物看護学実習B 動物看護学Bで学んだ一般的な手術の準備、手術の補佐、術後の看護について、さらに 個々の疾患に必要な検査技術や特殊な看護技術について実習を行い、高度な動物看護学 の技術を習得する。 -53- 備考 オムニバス方式 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医保健看護学類) 科目区分 専 門 教 育 専 門 教 育 授業科目の名称 講義等の内容 伴侶動物品種論 動物の看護や健康管理を行う上で、取り扱う動物の特徴や性質、特質などについて予め十 分な知識が必要である。獣医看護領域で取り扱う動物の種類、品種は極めて多く、野生動物 から品種改良した動物まで種々様々であり、品種毎の持つ意味や外貌の特徴、性質や能力 などがそれぞれ異なっている。そこで伴侶動物として飼育されているイヌやネコ、エキゾチック アニマルであるウサギ、モルモット、フェレットなどについて体系的に理解させる。獣医看護学 を学ぶ専門教育の入門的位置付けの科目として展開する。 人と馬の関係学 馬は時代の変遷とともに農耕、運搬、軍事、娯楽そして伴侶など、その役割を変えながら人 間の生活と深い関わりを持ってきた。これからは人の心を癒す介在療法動物として、また伴侶 動物としての役割が期待されている。本講義では馬の生物学的基礎知識、人間との文化的 関わりの歴史、スポーツの対象としての馬、安全な接し方、および馬の飼養管理方法を習得 する。 動物介在療法論 動物介在活動、動物介在療法、動物介在教育の定義、目的、歴史、国内事情、国際事情、 使用動物の育成、使用動物の適性判定法、プログラム例などを総合的に学び、実践のため の理論を習得する。 動物介在療法実習 第1-8回では、動物介在活動、療法、教育に必要とされる行動を理解し、これらを動物に教 える手順を考える。また自ら動物を訓練することにより、指導者としての基礎を作る。第9、10 回では、動物の適性評価の基準を学び、動物を評価する。第11-13回では、動物介在現場 を想定した実践経験を積む。第14-15回では、動物介在の現場の視察と動物・施設を評価す る。 動物行動学A 行動の発現機序、行動様式、イヌ・ネコのコミュニケーション方法、学習理論などを学び、行 動の基礎的知識を習得する。第1回 ダーウィン、ローレンツ、ティンバーゲン、フリッシュ、比 較行動学、神経行動学、遺伝行動学、第2回 刺激と種類、動機づけ、神経と行動、第3回 走性、すりこみ、解発子、無条件反射、条件反射、環境、学習、第4回 ボディランゲージ、表 情、優位と劣位、第5回 吠えの種類、マーキング、肛門嚢分泌物、フェロモン、第6回 視覚・ 嗅覚・聴覚コミュニケーション、第7回 転位行動、転嫁行動、カットオフシグナル(狼)、カーミ ングシグナル(イヌ)、第8回 動物種、品種、系統と血統、雌雄、環境、第9-14回 各学習理 論と具体例、科学的なトレーニング法への応用、第15回 ビデオ観賞をもとに、動物の行動を 分析し記述する。 動物行動学B 発育過程で変化する行動の特徴、行動形式、行動に影響を与える生得因子や環境因子と の関わりなどを学び、行動の全体像を理解する。すなわち、イヌ、ネコを中心とした系統発 生、発達行動学、社会的行動、維持行動、生殖行動等を学ぶ。第1回 野生先祖種、家畜化 プロセス、品種、雌雄、表現型の多様性、第2回-第6回 各期における特徴的な行動とその 機能、第7回 群れの構造、序列、縄張り、生活圏、第8回 攻撃行動、威嚇と服従、挨拶行 動、遊び、社会的緩衝作用、第9回 肉食動物、摂食療と回数、捕食行動、嗜好性、第10回 排尿姿勢と回数、マーキング、排便姿勢と回数、排泄場所、第11回 休息姿勢、睡眠様式、 日周期リズム、身繕い行動の種類と機能、第12回 配偶システム、雄性行動、雌性行動、第 13回 放浪、マーキング、性行動、攻撃行動、早期不妊手術、第14回 第1回から13回の授 業の中からグループごとにテーマを定め、プレゼンテーションを準備する(7班)、第15回 プ レゼンテーションによるまとめ 動物栄養学A 授業の概要は、伴侶動物の栄養学的な基礎事項について学ぶ。授業の到着目標及び テーマは、栄養学の基礎、特に犬と猫の栄養学を修得し、犬と猫のライフステージ別栄養管 理が出来ることを目指す。授業計画は、栄養と栄養素の基本事項、炭水化物、脂肪、蛋白 質、ビタミン、ミネラル、犬と猫の栄養学、犬と猫のライフステージと栄養学、ペットフード、食 の安全性と健康について講義する。 動物栄養学B 授業の概要は、伴侶動物の疾病と栄養管理の基礎的事項について学ぶ。授業の到着目 標及びテーマは、犬と猫の内科的・外科的疾患を理解することと病態別の基本的栄養管理 が出来ることを目指す。授業計画は、入院患者、肥満動物、脂質代謝異常、糖尿病、皮膚疾 患、アレルギー性疾患、尿石症、腎疾患、肝・胆道系疾患、血管系疾患、消化器疾患、関節 疾患、担癌動物、食事誘発性疾患などの疾患別に基本的な栄養管理について講義する。 -54- 備考 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医保健看護学類) 科目区分 専 門 教 育 授業科目の名称 講義等の内容 動物理学療法学A 身体機能を最大限に回復させ、維持し、高めるための理学療法を実施するにあたり、その 意義と適応の基本を学ぶ。生体力学に基づいた理学療法のための基礎的な知識、すなわ ち、解剖学、生理学の統合と選択可能な理学療法の種類等の基本を学ぶ。第1回 動物理 学療法に関連する団体、理学療法の目的、関連法規、第2回 問診、触診、計測、神経学的 検査、第3回 機能検査、第4回 痛みを示す行動、恐怖を示す行動、葛藤行動、疲労行動、 第5回 負重評価、歩行評価、特徴的疾患例、第6回 関節の構造、可動域、関節運動、特 徴的疾患例、第7回 肩関節、肘関節、手根関節 第8回 股関節、膝関節、足根関節、第9 回 頸椎、胸椎、腰椎、第10回 創傷、床ずれ、創傷治癒機転、第11回 温熱、針、超音波、 低周波、電気刺激、マッサージ、運動療法、第12回 患者選択、病期、年齢、料金設定、第 13回 超音波、電気刺激、光線刺激、第14回 食餌療法、栄養補助食品、第15回 まとめ 動物理学療法学B 理学療法の臨床応用にあたり必要な学問的知識として、物理療法で用いられる機器の原 理、適応、禁忌を総合的に学ぶ。運動療法やマッサージ療法の種類、適応、禁忌を学ぶ。こ れらの総合により作成される代表的症例の治療プラグラムを学ぶ。第1回 機器、機材、原 理、適応、禁忌、第2回~第5回 機器、原理、適応、禁忌、第6回~第8回 種類、適応、禁 忌、第9回 施設、機器、原理、適応、禁忌、第10回 ブーツ、スリング、カート、矯正具、第11 回 損傷の性質、予後、ケアチーム、飼い主の応諾性、第12回~第14回 症例、第15回 食 餌療法、栄養補助食品 動物行動学実習 第1-4回では、動物が忌避するもの(生物、非生物)があればそれを対象とする。他に口 輪、ヘッドコントロールカラ―、歯磨き、仰臥などのうちから2種類を選択する。手順と強化スケ ジュールを筆記したのち、訓練を行う。第5-8回では、お座り、伏せ、立て、または、こんにち は、バイバイ、ごろん、バーン、お返事などのトリック(最終的に犬に触れないトリック)などのう ちから2種類を選択。手順と強化スケジュールを筆記したのち、訓練を行う。第9-12回では、5 メートル以上離れたクレートに入れるための手順と強化スケジュールを筆記したのち、訓練を 開始する。第13-15回では、しつけ教室を見学、飼い主への助言を経験し、応用能力を身に つける。 動物栄養学実習 授業の概要は、市販の動物フードについて、その特徴と特性について学習する。また、飼 料分析の手法や手作りフードについて学ぶ。授業の到着目標及びテーマは、動物フードは、 多くの製品が販売されている。これら製品の特徴や特性を知ることでライフステージ別に最適 なフードを選択出来る能力を身につける。また、飼料分析の実際を経験することと手作りフー ド開発を目指す。授業計画は、犬や猫の市販フードを集め、それらのフードをライフステージ 別に適合するかを分析する。また飼料分析手法を経験する。さらに手作りフードを創作するこ とで栄養教育のスキルアップを図る。 動物理学療法学実習 理学療法時の患者の評価法を習得する。理学療法の用いられる機器の操作を経験し、治 療方法を学ぶ。実際の症例の治療を見学し、応用能力を身につける。第1回では、問診、触 診、計測、神経学的検査、機能検査などを学ぶ。第2、3回では、ストローキング、圧迫法、圧 縮法、叩打法、深部横摩擦法、他動運動などを学ぶ。第4、5回では、引き綱歩行、エクササ イズボール、手押し車歩行、スリング歩行、ダンシング、トレッドミル、関節のストレッチなどを学 ぶ。第6-10回では、機器の操作、治療の手法を学ぶ。最後に第11 -14回では、症例の治療 過程を見学する 動物ハンドリング論 動物看護士として必要とされる動物の保定技術の理論を学ぶ。正しい保定は飼い主、動物 医療関係者、動物の安全と治療の遂行に不可欠であることを記銘する。動物の行動に与える 影響を理解し、適切な接し方、扱い方を習得する。第1回 保定とは、不動化(物理的、化学 的、精神的)、関連解剖、保定前に必要な情報、第2回 動物の移動、運搬、診療台への持 ち上げ方、飼い主からの動物の受取りと返し方、ケージへの出し入れ、首輪、胴輪、リード、 第3回 立ち位置、診療台の高さ調節、口輪、エリザベスカラー、ネット、保定紐、タオル、スト レスサイン、呼吸状態、舌の色、第4-5回 立位、座位、腹臥位、横臥位、仰臥位、第6回 リードコントロール、頸部と口吻のコントロール、第7回 立位、座位、腹臥位、横臥位、仰臥 位、第8回 橈骨皮静脈、頚静脈、外側伏在静脈、内側伏在静脈、第9-11回 各検査時に用 いられる保定方法、第12回 抗不安薬、鎮静薬、麻酔薬、第13回 解剖学・精神学的特徴と 保定法の選択、第14回 保定トレーニングの目的と進め方、テーブルトレーニング 専 門 教 育 -55- 備考 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医保健看護学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 動物ハンドリング実習 いろいろな場面、状況下でのイヌ、ネコの、ハンドリング技術を体験する。保定の重要性を 認識し、飼い主に保定トレーニングの指導ができるようその指導法についても学ぶ。第1回 拒否テスト、移動、運搬、診療台への持ち上げ方、飼い主からの動物の受取りと返し方、ケー ジへの出し入れ、犬具の選択と正しい使用法、第2回 移動、運搬、診療台への持ち上げ 方、飼い主からの動物の受取りと返し方、ケージへの出し入れ、猫具の選択と正しい使用 法、第3-5回 立位、座位、腹臥位、横臥位、仰臥位の保定、第6回 リードコントロール、頸 部と口吻のコントロール、第7回 立位、座位、腹臥位、横臥位、仰臥位、第8回 橈骨皮静 脈、頚静脈、外側伏在静脈、内側伏在静脈、第9-11回 各検査時に用いられる保定方法、 第12回 立位、座位、腹臥位、横臥位、仰臥位の保定、各種検査時の保定方法、第13-14回 落ち着いて保定者に身体を委ねる犬のトレーニング 動物飼養管理学 授業の概要は、伴侶動物の飼育環境、入院病棟環境について学ぶ。また、犬と猫の習性・ 生理・食性・栄養管理などを学ぶ。授業の到着目標及びテーマは、動物の飼育環境や入院 病棟環境について、サイズ、換気、温度管理、洗浄と消毒、入院動物の手入れなど、その手 順と方法を論じ対策を講じられる事を目指す。授業計画は、ケンネルとキャテリの条件の構造 の必要条件、設計要素、設計と構造、専門化した動物飼育舎、換気、温度管理、照明、寝 床、寝具、管理の一般原則、清掃と消毒、管理の一般原則、消毒薬と防腐剤、小動物の介 護、入院動物のグルーミング、小動物の介護、入浴、口腔衛生、爪切り、検疫と隔離、犬学、 猫学について講義する。 備考 オムニバス方式 専 門 教 育 専 門 教 育 動物飼養管理学実習 授業の概要は、伴侶動物の飼育環境、入院病棟環境について、大学内の施設を用いて評 価と検討をする。動物を実際に飼育することにより、動物とのふれあいと動物看護師としての 基本動作を学ぶ。授業の到着目標・テーマ・授業計画は、実験動物施設や動物病院施設の 環境評価(換気、温度管理、洗浄と消毒、入院動物の手入れなど)を行うことにより、動物管 理の手順と方法の実践能力を身につける。また、動物の飼育を通して、動物の特性、食事管 理、衛生管理など動物看護師としての基本動作を修得する。 (オムニバス方式 / 全15回) (1 内田英二、7 宮庄 拓 / 9回) 第2回 実験動物施設の環境評価(1)(評価発表会)、第4回 実験動物施設の環境評価(2) (評価発表会)、第6回 実験動物施設の環境評価(3)(評価発表会)、第8回 動物病院施設 の環境評価(1)(評価発表会)、第10回 動物病院施設の環境評価(2)(評価発表会)、第12 回 動物病院施設の環境評価(3)(評価発表会)、第13回 飼育した動物の特性、食事管理、 衛生管理について各自が口頭発表する(1)、第14回 飼育した動物の特性、食事管理、衛生 管理について各自が口頭発表する(2)、第15回 全体のまとめ (7 宮庄 拓 / 6回) 第1回 実験動物施設の環境評価(1)(犬舎)(構造、設計、換気、温度管理、照明などの評 価)、第3回 実験動物施設の環境評価(2)(鳥類・野生げっ歯類飼育舎)(構造、設計、換 気、温度管理、照明などの評価、第5回 実験動物施設の環境評価(3)(動物実験ステーショ ン)(構造、設計、換気、温度管理、照明などの評価)、第7回 動物病院施設の環境評価(1) (動物病院・待合室、処置室)(構造、設計、換気、温度管理、照明などの評価)、第9回 動 物病院施設の環境評価(2)(動物病院・検査室、画像エリア)(構造、設計、換気、温度管 理、照明などの評価)、第11回 動物病院施設の環境評価(3)(動物病院・入院室)(構造、設 計、換気、温度管理、照明などの評価) 動物病院管理学 一般的な動物病院の運営上の機能や部署の分類および構成を理解し、運営に必要な知 識および技術を学ぶ。そのため、動物医療現場であり同時にサービスとしての動物病院のあ り方を理解した上、玄関、待合室、受付、薬局、診察室、処置室、レントゲン室等の具体的機 能とその連携を学習し、その組織を職員として潤滑に運営するための能力を養成する。加え て、業務としての動物病院の持続させるための会計・購入・支払い等の事務について理解 し、実務のための基礎的トレーニングを行う。さらに、診療記録の必要性と管理義務および診 療を発展させるための活用方法について学び、診療記録の電子化に対応できるよう、教育用 に開発された電子カルテを活用して診療記録を支援し、会計業務を連動させる能力を養成 する。 動物グルーミング理論 イヌ、ネコの健康維持のために必要なグルーミング処置を学ぶ。皮膚疾患患者の外用処置 としてのシャンプー、入院動物のケアとしてのグルーミング方法を学ぶ。特徴的な犬種のグ ルーミング方法の基本を学ぶ。第1回 組織、表皮のターンオーバー、皮膚の機能、皮脂腺、 汗腺、品種差、第2回 毛包単位、毛周期、季節、性周期、栄養、ストレス、品種差、第3回-第 5回 解剖、機能、日常のケア、第6回 目的、方法、ドライヤー、バスタブ、トリートメント、第7 回 目的、方法、コーム、ブラシ、スリッカ―、マッサージパッド、第8回 目的、方法、第9回 シャンプーの種類・効用・方法、マイクロバブル、第10回 ハサミ、ナイフ、バリカン、足周り、 口周り、肛門周り、手術前や処置前の毛刈り、第11回 犬種ごとの基本的手入れ方法、シ ザーリング犬種、スイニング犬種、プラッキング犬種、・グルーミング犬種、トリミング犬種、第12 回 マルチース、シーズー、ヨークシャーテリア、第13回 ラムクリップ、パピークリップ、第14回 ビションフリーゼ、アメリカンコッカ―スパニエル、ミニチュアシュナウザー、ウエストハイランド ホワイトテリア -56- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医保健看護学類) 科目区分 専 門 教 育 専 門 教 育 授業科目の名称 講義等の内容 動物グルーミング実習 イヌ、ネコの健康維持のために必要なグルーミングを行い、実戦能力を養う。入院動物のグ ルーミングを行い、手技に精通する。特徴的な犬種のグルーミングを見学する。第1-8回で は、ブラッシング、シャンプー、肛門嚢処置、爪切り、日常的なカットを学ぶ。第9-10回では、 要に応じて入院動物に対するグルーミング処置を行う。第11-13回では、トリマー技術の見 学。依頼頻度の高い犬種のペットクリップおよび、プードルのショークリップの実際を見学す る。第14回では、自己所有犬、友人所有ヨークシャーテリアまたは実習犬を用いてクリップを 経験する。 動物ウイルス病学 対象とする動物ウイルスは犬、猫と愛玩小動物(ウサギ、マウスと小鳥)に病気をおこすもの とする。国際ウイルス分類委員会によってウイルスは種々のウイルス科に分類されている。初 めに各ウイルス科の基本的特徴を学び、それらの科に属している重要な動物ウイルスを学 ぶ。つぎにそれらの動物ウイルスがおこすウイルス病について病原学、免疫学、疫学、内科 学、病理学などの面から理解する。ウイルス病の全体像を把握したうえで、診断法、予防法を 習得する。 動物細菌病学 犬、猫、小鳥など、伴侶動物の重要な細菌感染症と真菌症の診断、治療、予防法、ならび に防疫(バイオハザード)対策ついて学ぶ。第4回までは「総論」として、感染症とはなにか、 病原性とはなにか、生体防御すなわち免疫とはなにか、について学び、基本的診断検査法 や、治療薬としての抗菌薬や抗真菌薬の概要について学習するとともに、伝染病に対する予 防・防疫の基礎を理解する。第5回以降は「各論」として動物種や病原微生物の種類毎に感 染症診断(類症鑑別)法や予防・治療法を学ぶ。 動物寄生虫病学 伴侶動物の寄生虫症は重篤な症状を示す種も多くその対策は伴侶動物医療でも大きな分 野を占めている。イヌネコを中心とした伴侶動物の寄生虫の主な種類を紹介し、臨床の現場 に役立つ寄生虫症の基本的な情報を理解する。対象となる寄生虫症は原虫・蠕虫(線虫・吸 虫・条虫:等)や節足動物などの広範な動物種を含むためそれぞれ広範な情報を必要とする。 そしてその診断・治療に必要な情報とそれぞれの基本的な生物学的情報の理解をする。 動物免疫学 動物の体は日常的に環境に存在する微生物が体内に侵入、増殖し生体に様々な影響を 及ぼしている。また、動物の体内においては、代謝異常による異物の発生や、癌細胞などの ような個体にとって有害な細胞が発生するなど、生体にとって障害となる現象が生じる。これ らの不都合な物質を体外に排除し、生体の恒常性を保つ働きを持つ組織が免疫系と呼ばれ るものである。免疫現象には感染防御、他の個体の細胞の拒絶、変異細胞や老廃組織の排 除などがある。動物の体内で見られるこれらの免疫機構の原理とその機能の仕組みを総論 的、各論的に学ぶ。 動物病理学 本科目では、病気の成り立ちを論理的に解釈するために必要な知識である、細胞レベルの 異常、臓器、組織間の相互作用における異常、もしくは遺伝子や蛋白の異常についての解 説を行う。具体的には、体を構成する基本単位である細胞の形態的・機能的変化、循環障 害、炎症反応、免疫異常による病態ならびに腫瘍についての解説を行う。病気を理解するた めにはこれらの内容を総合的に理解していることが必要であり、講義でも総合的理解に留意 した解説を行う。授業内容が広いため、中間時、終了時の2度の試験により習熟度を判定す る。 動物遺伝学 動物の形質に関わる遺伝の基礎を量的形質や集団を含めて理解すると共に遺伝的要因を 修飾する内的要因や環境など外的要因について学ぶ。また、伴侶動物における遺伝疾患の 特性とそれに対する対応を習得し、疾患の原因遺伝子の解析方法について理解する。さら に、野生動物などの遺伝的多様性についても理解する。 備考 オムニバス方式 臨床検査学実習 授業の概要は、各検査に必要な検体採取のための準備と血液検査、血液化学検査、尿検 査の基本的手技を学ぶ。授業の到着目標及びテーマは、動物医療現場で行われる検査に ついて、検査に必要な器材の準備、血液検査、血液化学検査、尿検査、特殊検査の原理や 検査手技を理解し、習得することを目指す。授業計画は、検査に必要な器材の準備、血液検 査、血液化学検査、尿検査、特殊検査を実施する。 (オムニバス方式 / 全15回) (1 内田 英二 / 7回) 第1回 臨床検査学実習の授業概要と実施についてのオリエンテーション、第2回 血液検査 (1)(赤血球の算定)、第3回 血液検査(2)(白血球の算定)、第4回 血液塗抹標本の作成、 第5回 血液塗抹標本の観察(1)(健康な犬)、第6回 血液塗抹標本の観察(2)(健康な 猫)、第7回 血液塗抹標本の観察(3)(異常血液) (7 宮庄 拓 / 8回) 第8回 細胞診、第9回 糞便検査、第10回 尿検査、第11回 血液化学検査(1)(ドライケムシ ステムによる測定、蛋白、電解質)、第12回 血液化学検査(2)(ドライケムシステムによる測 定、脂質、ミネラル)、第13回 血液化学検査(3)(ドライケムシステムによる測定、酵素系)、第 14回 血液化学検査(4)(凝固系検査)、第15回 遺伝子検査(栄養-講師) -57- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医保健看護学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 動物内科学 伴侶動物の内科疾患(循環器・呼吸器・消化器・泌尿器・生殖器・血液・内分泌疾患)の臨 床徴候を学ぶと共に、これらの疾患の診断に必要な検査の方法、意義について理解する。 動物外科学 外科診療を実施する上で獣医看護士として必要な基本的事項について学ぶ。第1回から 第8回では、外科看護学について学び、外科疾患における生理学的および病理学的変化を 理解する。さらに治療法を学び、獣医看護士として必要な知識を習得する。第9回から第14 回では、動物看護士として外科手術治療を行なう上で必要な業務について理解し、それぞ れの業務についての必要性および正しい知識を習得する。講義後には、習得した知識を利 用、応用して外科手術業務を理解をもって遂行できるレベルに到達出来ることを目標とする。 動物生殖学 動物の生殖機能を理解するために、生殖器の構造、生殖内分泌、雌雄動物の性成熟に伴 う生理学的変化、交配・受精・着床の特徴、妊娠と分娩などの基本について解説する。また 雌動物の繁殖障害、妊娠期の異常、周産期の異常などについて、臨床例を紹介しながら解 説する。 臨床基礎実習 伴侶動物の診療を実施する上で獣医看護士として必要な基本的事項について学ぶ。伴侶 動物医療のうち主要な業務、診療を単元毎に学習し、衛生管理、疾患などの知識を踏まえて 必要な事柄を実践形式で学習する。講義後には、習得した知識を利用、応用して診療業務 を理解をもって遂行できるレベルに到達出来ることを目標とする。 1クラスを2グループに分け、隔週毎に実施する。最終回はケーススタディーとして看護計画 を作成する。 (オムニバス方式 / 全15回) (80 上野 博史、122 遠藤 能史 /6回) 第1~2回 一般診察における動物看護士の業務、創傷治療における動物看護士の業務 第3~4回 X線検査における動物看護士の業務、超音波検査における動物看護士の業務 第9~10回 骨折治療における動物看護士の業務、腫瘍外科における動物看護士の業務 (80 上野 博史、116 前原 誠也 /6回) 第5~6回 消毒、滅菌における動物看護士の業務、手術チームとしての動物看護士の業務 第7~8回 患者の術前処置、手術助手、手術直後の介護 第11~12回 神経疾患における動物看護士の業務、皮膚科診療における動物看護士の業 務 (116 前原 誠也、122 遠藤 能史 /2回) 第13~14回 耳科診療における動物看護士の業務、眼科診療における動物看護士の業務 (80 上野 博史 /1回) 第15回 ケーススタディー 獣医麻酔学実習 実際に動物(イヌ、ネコ)を使用して麻酔を行い、この過程で、動物の保定、鎮静、全身麻 酔、輸液、麻酔管理、心肺蘇生の基礎を学び、麻酔とその管理に関する基礎的技術を修得 する。 附属動物病院実習 大学附属動物病院において、日常の診療に立ち会い、動物医療における診療の流れ、診 療業務の実際を見学し動物看護師の役割を理解する。さらに、動物看護師が担うべき、また 将来担うことが予想される業務について実習する。実際には、診療の受付、問診聴取、診察 動物の保定、採血・採尿・留置針設置、一般血液検査、調剤、X腺等各種画像撮影、超音波 検査、手術器具の消毒、術後看護などを実習し習得する。 (オムニバス方式) 1班4~5名の構成で2週間の日程で以下の診療科をローテーションすることにより実習を行 う。 第1班 受付業務(3 加藤 清雄)、第2班 内科(16 打出 毅)、第3班 行動治療科(2 内 田 佳子、5 吉川 綾)、第4班 臨床検査科(1 内田 英二)、第5班 画像診断科(49 中 出 哲也)、第6班 麻酔科(69 山下 和人、124 三好 健二郎)、第7班 整形外科(14 泉 澤 康晴、80 上野 博史)、第8班 腫瘍外科(26 廉澤 剛、122 遠藤 能史)、第9班 眼 科(116 前原 誠也)、第10班 看護科(8 八百坂 紀子)、第11班 理学療法科(6 椿下 早絵)、第12班 調剤科(4 北澤 多喜雄)、第13班 栄養指導科(7 宮庄 拓) 学外動物病院実習A 学外の動物病院において、実際の業務を体験することにより、その業務内容および社会的 役割を理解し、大学における獣医保健看護学教育の本質を理解させる。 備考 オムニバス方式 専 門 教 育 専 門 教 育 オムニバス方式 -58- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医保健看護学類) 科目区分 専 門 教 育 授業科目の名称 講義等の内容 学外動物病院実習B 学外の動物病院における実際の診療業務において、授業で学んだ動物看護学の知識や 動物看護学実習で学んだ技術を応用して実習を行うことにより、知識の確認と技術の習熟を はかる。また、動物病院勤務者と協調できる能力や、クライアントとのコミュニケーション能力を 養う。 特殊動物看護学 家庭で伴侶動物として飼養されているのは犬や猫が主であるが、鳥類、爬虫類、両生類、 魚類、齧歯類など家庭で飼養されている動物は多岐にわたっている。これらの動物は一般的 な犬や猫に較べ、体の構造や機能が特殊であり、またそれぞれの動物種に特殊な生態を備 えている。本講義では、これら特殊な動物に特徴的な疾病、およびこれら動物の特性に応じ た看護の知識と技術を習得する。 救急治療ケア概論 健康状態の急激な変化により、生命の危機状態にある動物の保護や回復における援助を 行う際に基盤となる知識および状況特性に焦点をあてた看護について理解する。 エキゾチックアニマル学 総論において伴侶動物としてのエキゾチックアニマルの獣医臨床現場での位置づけを知 り、各種動物の特徴を学ぶ。各論においては哺乳類、両生類、爬虫類、その他のエキゾチッ クアニマルの体の仕組みや生態を理解し、さらに飼育方法、繁殖技術および看護技術を習 得する。 ドックスポーツ論 犬は代表的な伴侶動物として多くの家庭で飼われている。家族の一員としていっしょに生 活をし、散歩をするだけでも飼い主の心は癒されるが、飼い主と犬がいっしょにスポーツをす ることにより犬を健康で賢くし、犬にとっても飼い主にとってもより楽しく、より感動にあふれた 生活を送ることができる。このような観点から普及してきたさまざまなドッグスポーツについて、 その種類と歴史、それぞれのドッグスポーツに適した犬種、スポーツドッグの育成方法、およ びさまざまなドッグスポーツの種目について規則と練習方法を習得する。 アニマルレクリエーション論 レクリエーションとは「仕事や勉強などの疲れを、休養や娯楽によって精神的・肉体的に回 復すること」と定義される。アニマルレクリエーションは動物が介在するレクリエーションであり、 さまざまな動物がさまざまな形で人の心を癒していることを学ぶ。 ペットビジネス論 ペットに関わる法律上の認可・責任、運営上の業務内容およびサービスの目的等の仕事上 の全体像を習得・理解することを目的として、ペットビジネスの成立過程、活動および法的な 規制を学ぶ。擬態的内容としては下記の項目を学習する。ペット概説・ペットの歴史、ペットビ ジネスの概説、ペット市場、ペットの種類・分類、飼い主の社会的責任、動物愛護管理法、動 物取扱業、マイクロチップ、ペットビジネスの分類、新たなペットビジネス、ペットおよびペット 関連商品を扱うのに必要な資格、ペットビジネスでの成功例、ペット保険、ペットビジネス開業 のための基礎知識。 獣医保健看護学基礎実験 学生が所属する研究室において、研究や教育に関する日常の諸活動に参加することによ り、研究室において常法として使用されている動物の飼養方法や研究方法を習得する。 獣医保健看護学演習Ⅰ 受動的な授業ではなく自己問題解決型授業として、6-7名のグループにわかれての Problem Based Learning演習を行い、「自ら学ぶ姿勢」「説明能力」「自己評価能力」を養う。 学生は与えられた課題から疑問点を抽出、自己学習の後、グループ内での討論を経て解決 していく。授業や実習が補完の役割を果たすことになる。第1-5回 動物業界の種類・動向・ 看護師としての関わり方・問題点、動物福祉、適正動物の選択など(小課題 3題作成)、第 6-10回 細胞、筋肉、動物種、品種、呼吸器、循環器、運動能力など(小課題 3題作成)、 第11-15回 草食動物、肉食動物、捕食行動、消化、本能行動、摂食行動、嗜好(小課題 3 題作成) 専 門 教 育 -59- 備考 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医保健看護学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 獣医保健看護学演習Ⅱ 獣医保健看護学演習Ⅰに引き続き、6-7名のグループにわかれての Problem Based Learning演習を行う。学生は与えられた課題から疑問点を抽出、自己学習の後、グループ内 での討論を経て解決していく。授業や実習が補完の役割を果たすことになる。解剖学、生理 学、生化学、行動学等の知識を総合的に活用し問題解決に挑む。第1-5回 排泄の生理、解 剖、性成熟、去勢手術、排泄に関わるその他の問題行動(犬)、猫のマーキングなど(小課題 3題作成)。第6-10回 嘔吐の生理、解剖、猫の品種、猫の摂食行動、グルーミング行動とケ ア、摂食に関する問題行動など(小課題 3題作成)。第11-15回 寿命、感覚器の生理的変 化、筋・骨格系の生理的変化、健康管理、ペットロスなど(小課題 3題作成) 備考 オムニバス方式 専 門 教 育 獣医保健看護学演習Ⅲ 毎回前半と後半に分け、前半は文献紹介、後半は英文総説輪読を行う。前半では研究課 題に関連した原著論文を講読し、論文の内容をスライドにまとめて発表する。後半では共通 課題の英文総説を輪読する。英文総説輪読においては、準備してきた日本語訳を読まず に、英文をスライド投影し全員が訳している部分がわかる状態で和訳し、和訳が正しいかどう か確認しながら内容を理解する。 (オムニバス方式 / 全15回) 毎回前半と後半に分け、前半は文献紹介、後半は英文総説輪読を行う。 (3 加藤 清雄、4 北澤 多喜雄、2 内田 佳子、1 内田 英二、8 八百坂 紀子、6 椿下 早絵、7 宮庄 拓、5 吉川 綾 /1回)各1回担当 1.文献紹介:研究に関連のある最新の英語論文の購読、紹介:論文の内容を理解する能力 を養うとともに自分が理解した内容について発表する能力を養う。また、論文とはいかなるも のかを理解する。さらに英語論文を読むことにより英語の上達をはかる。 (3 加藤 清雄、4 北澤 多喜雄、2 内田 佳子、1 内田 英二、8 八百坂 紀子、6 椿下 早絵、7 宮庄 拓、5 吉川 綾 /7回)全員が一部分を担当 2.英文総説輪読:全員が共通課題の英文総説を分担し、輪読する。:共通課題の最新総説 を読むことにより、共通に必要とする知識について最新情報を身につける。また、同じ文章を 読むことにより、文献紹介では指摘できない英語の誤訳等を指導し、英語の上達をはかる。 獣医保健看護学演習Ⅳ 毎回前半と後半に分け、前半は研究報告、後半は論文作成演習を行う。研究報告では、研 究の目的、方法および進捗状況を報告し、研究室構成員全員が他の構成員の研究内容を 把握すると共に研究内容の討論により方法の的確性や考察の妥当性を確認し、今後の研究 方針を決定する。また、研究報告を行うことにより実験結果のまとめの促進をはかる。論文作 成演習では、各学生の実験データに基づいて投稿論文を作成させ、その原稿について議論 を行うことにより論文のまとめ方を習得する。 卒業論文 設定した研究課題について、文献調査により問題点を明確にし、問題を解決するための研 究手法を確立し実験や調査を行う。得られた結果を解析し、考察を加え結論を導き、卒業論 文を作成する。これら一連の過程を通して、問題解決能力および科学的な思考方法を身に つけるとともに科学論文作成の技術を習得させる。 栄養指導概論 授業の概要は、栄養指導の概念や目的を学び、行動科学に基づいた栄養教育について の理論や手法などを学ぶ。授業の到着目標及びテーマは、この概論では、栄養情報を総合 的に評価・判定する能力や栄養教育プログラムの作成・実施・評価を総合的にマネジメントで きるスキルの習得を目指す。授業計画は、栄養教育の概念、食行動変容と栄養教育、栄養 教育マネジメントと情報収集の方法、栄養アセスメント、カウンセリング手法、栄養指導に生か すコーチング、対面アドバイス、人と動物の関係における食事の社会的役割、栄養教育の実 施と評価について講義する。 応用栄養学 授業の概要は、伴侶動物の疾病と栄養管理の実践的事項について学ぶ。授業の到着目 標及びテーマは、犬と猫の疾病と栄養管理について、詳細な病態把握と栄養管理の実践が 出来る事を目指す。授業計画は、担癌動物の栄養管理、クリティカルケアの栄養管理、口腔 衛生の栄養管理、犬の尿路結石症の栄養管理、猫の下部尿路疾患の栄養管理、腎疾患の 栄養管理、消化器疾患の栄養管理、肝疾患の栄養管理、皮膚疾患の栄養管理、炎症疾患 の栄養管理、食事と医薬品の相互作用、手作りフードについて講義する。 専 門 教 育 栄 養 管 理 専 攻 -60- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医保健看護学類) 科目区分 授業科目の名称 講義等の内容 備考 オムニバス方式 栄養学実習A 授業の概要は、動物病院専売の動物フードについて、その特徴と特性について学習する。 また、手作りフードのレシピについて学ぶ。授業の到着目標及びテーマは、動物病院専売の フードは、一般食(プレミアムフード)と処方食がある。この実習では、一般食(プレミアムフー ド)の特徴や特性を知ることでライフステージ別に最適なフードを選択出来る能力を身につけ る。また手作りフードのレシピを開発する。授業計画は、犬や猫の動物病院専売フードを集 め、それらのフードをライフステージ別に適合するかを分析する。また、手作りフードの創作・ 調理をすることで栄養教育のスキルアップを図る。 (オムニバス方式 / 全15回) (7 宮庄 拓 / 9回) 第1回 栄養学実習Aの授業概要と実施についてのオリエンテーション、第2回 犬のプレミア ムフード分析(1)(ライフステージ別、哺乳期、離乳期、成長期)、第3回 犬のプレミアムフー ド分析(2)(ライフステージ別、維持期)、第4回 犬のプレミアムフード分析(3)(ライフステー ジ別、老齢期)、第5回 犬のプレミアムフード分析(4)(おやつ、サプリメントなど)、第6回 猫 のプレミアムフード分析(1)(ライフステージ別、哺乳期、離乳期、成長期)、第7回 猫のプレ ミアムフード分析(2)(ライフステージ別、維持期)、第8回 猫のプレミアムフード分析(3)(ライ フステージ別、老齢期)、第9回 猫のプレミアムフード分析(4)(おやつ、サプリメントなど) (117 安井 由美子 / 6回) 第10回 手作りフード(1)(メインメニューの創作・調理)、第11回 手作りフード(2)(メインメ ニューの創作・調理)、第12回 手作りフード(3)(サイドメニューの創作・調理)、第13回 手作 りフード(4)(サイドメニューの創作・調理)、第14回 手作りフード(5)(スペシャルメニューの創 作・調理)、第15回 手作りフード(6)(スペシャルメニューの創作・調理) 栄養学実習B 授業の概要は、動物フード、特に処方食について、その特徴と特性について学習する。ま た、疾患別手作りフードのレシピについて学ぶ。授業の到着目標及びテーマは、動物病院専 売のフードの内、処方食の特徴や特性を知ることで疾患別に最適なフードを選択出来る能力 を身につける。また、疾患別の手作りフードレシピを開発する。授業計画は、犬や猫の処方食 を集め、それらのフードの特徴を分析する。また、手作りフードの創作・調理をすることで栄養 教育のスキルアップを図る。 (オムニバス方式 / 全15回) (7 宮庄 拓 / 9回) 第1回 栄養学実習Bの授業概要と実施についてのオリエンテーション、第2回 犬の処方食 分析(1)(皮膚疾患)、第3回 犬の処方食分析(2)(尿石症)、第4回 犬の処方食分析(3) (慢性心疾患)、第5回 犬の処方食分析(4)(腎疾患)、第6回 犬の処方食分析(5)(消化器 疾患)、第7回 猫の処方食分析(1)(下部尿路疾患)、第8回 猫の処方食分析(2)(慢性腎 不全)、第9回 猫の処方食分析(3)(消化器疾患) (117 安井 由美子 / 6回) 第10回 手作りフード(1)(アレルギー性疾患)、第11回 手作りフード(2)(心疾患)、第12回 手作りフード(3)(腎疾患)、第13回 手作りフード(4)(糖尿病)、第14回 手作りフード(5)(肥 満)、第15回 手作りフード(6)(担癌動物) しつけ指導論 パピーパーティー、パピークラス、しつけ教室などを展開するのに必要な対人関係スキル、 指導スキル、環境管理等を学ぶ。行動学で学んだ学習理論の臨床応用を理解する。第1回 共感、積極的傾聴法、フィードバック、要求を知る、第2回 効果的な指導法、デモンストレー ション、正の強化、第3回 ゴール設定、宿題、スモールステップの原則、ハンドアウト、第4回 障害物、衛生管理、ワクチネーションと駆虫プログラム、第5-14回 しつけ教室開催に必要な 準備、目的、参加犬の選択、プログラム、クラス開催時に生じる問題とその解決方法 行動コンサルテーション論 行動治療の基本的な概念すなわち、定義、種類、特徴、鑑別、危険因子、治療方法、フォ ローアップなどを学ぶ。第1回 定義、必要性、対象動物、カウンセリング技術、インフォームド コンセント、場所設定、第2回 質問票、疾患と行動、動物の観察、客観的評価方法、プログラ ム作成、フォローアップ方法、第3回 刺激制御、馴化、系統的脱感作、嫌悪条件づけ、拮抗 条件づけ、行動分化強化、消去、罰、行動治療に用いる道具類、第4回 セロトニン作動薬、 抗不安薬、去勢手術、サプリメント、食餌、合成フェロモン、第5-14回 各種問題行動の定 義、診断、関連因子、治療法、予後 栄 養 管 理 専 攻 専 門 教 育 行 動 管 理 専 攻 オムニバス方式 行動学実習A 指導教員の監督下で指導補助を経験し、しつけ教室運営に必要な技術を習得する。 行動学実習B 行動治療コンサルテーションの診療補助者として同席し、担当教員の指導下で飼い主への 説明や行動修正法のデモンストレーションを行う。教員の指導下で担当症例のアウターケ アーを行い、症例報告を作成する。 -61- 授 業 科 目 の 概 要 (獣医学群獣医保健看護学類) 科目区分 専 門 教 育 理 学 療 法 管 理 専 攻 授業科目の名称 講義等の内容 高齢動物理学療法論 高齢動物に生じる生理的な身体機能と行動の変化、加齢に伴い罹患率が増える疾患につ いて総合的に学ぶ。高齢動物に対する機能維持・機能回復のために推奨される飼養管理に ついて学ぶ。第1回 寿命に関連する生得因子と環境因子、テロメア、第2回 細胞変性、代 謝や免疫力の変化、感覚器や臓器の機能変化、第3回 睡眠、運動、摂食行動、性行動、第 4回 QOL、筋肉・骨量の変化、疾患と老化、第5-7回 種類、適応、動物選択、予後、第811回 疾患の特徴、理学療法の選択、プログラム例、第12回 褥創予防、機能維持プログラ ム、第13回 マット、サークル、補助具、第14回 ターミナルケア、ペットロス対応 整形外科疾患理学療法論 整形外科疾患や神経疾患により生じる身体機能と行動の変化、手術を含む治療後の身体 機能と行動の変化について総合的に学ぶ。整形外科疾患や神経疾患罹患動物に対するリ ハビリテーションに推奨される理学療法について学ぶ。第1回 関節骨折、骨端軟骨骨折、長 骨骨折 複骨折、病態と診断法、第2回 脱臼、骨関節炎、病態と診断法、第3回 腱鞘炎、 腱拘縮、腱断裂、病態と診断法、第4回 固定法、リハビリテーションプログラム、第5回 形成 術、固定法、固定術、リハビリテーションプログラム、第6回 内科療法、外科的治療、リハビリ テーションプログラム、第7回 椎間板ヘルニア、外傷性損傷、病態と診断法、第8回 椎間板 ヘルニア、ウォブラ―、脊椎奇形、病態と診断法、第9回 坐骨神経障害、橈骨神経障害、病 態と診断法、第10回 神経障害、接合部障害、筋障害、病態と診断法、第11-14回 内科療 法、外科的治療、リハビリテーションプログラム 理学療法実習A 病院における老齢患者および内科患者のリハビリテーション治療に補助者として参加し、実 務を経験する。リハビリテーション治療プログラムを立案する。 理学療法実習B 整形外科疾患、神経疾患患者のリハビリテーションに診療補助者として同席し、担当教員 の指導下でリハビリテーションに従事する。担当症例を持ち、症例報告を作成する。 -62- 備考
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