「栃木市住生活基本計画 H25~H34」概要

市営住宅等の供給方針
「栃木市住生活基本計画 H25~H34」概要
住宅セーフティネット法の基本方針を踏まえ、住宅確保要配慮者世帯が最低限の居住水準を確保しつつ、健康で
文化的な住生活を送ることができるよう、既設市営住宅等(公営住宅・特定公共賃貸住宅)
、借上型市営住宅(公
営住宅)及び一部家賃を補助する民間賃貸住宅等を住宅確保要配慮者世帯対応住宅として位置づけ、既存の市営住
宅等ストックと民間賃貸住宅を活用した供給を図ることにより、住宅セーフティネットの構築をめざします。
住宅セーフティネットの体系
既設市営住宅(公営住宅)
既設特定公共賃貸住宅
公的賃貸住宅等
(住宅確保要配慮者世帯対応)
借上型市営住宅(公営住宅)
一部家賃を補助する民間賃貸住宅
住まいづくりの達成指標
■ 市営住宅等の目標ストック数
市営住宅等目標ストック数
平成 24 年度 995 戸
平成 34 年度 848 戸
※「栃木市公営住宅等長寿命化計画」の目標ストック数に準じる。
計画策定の背景・目的
近年の急速な少子高齢化の進展、人口減少社会の到来を踏まえ、平成 18 年 6 月、現在及び将来における国民の
豊かな住生活の実現を目的とした「住生活基本法」が制定され、同年 9 月には、住生活基本法に掲げられた基本
理念や基本的施策を具体化し推進するための「住生活基本計画(全国計画)」が策定されました。
栃木市では、合併後の新市を一体的に捉え、長期的な展望の下、近年の社会経済環境の動向や市民ニーズの変
化に的確に対応し、総合的かつ計画的なまちづくりを進める指針となる「栃木市総合計画」の中で、将来の都市
像として示している、『 “自然”“歴史”“文化”が息づき “みんな”が笑顔のあったか栃木市』の実現を目
指して、市民一人ひとりにとって真に快適さを実感できる住生活を実現するために必要な住宅施策を定めること
が必要となっています。
本計画は、上記のような背景を受け、住生活基本計画(全国計画)の目標である、
「安全・安心で豊かな住生活を支える生活環境の構築」
「住宅の適正な管理及び再生」
「多様な居住ニーズが適切に実現される住宅市場の環境整備」
「住宅の確保に特に配慮を要する者の居住の安定の確保」
について、栃木市における居住者特性、持ち家・借家・市営住宅の状況、住まいに関する市民及び経営者意識、
上位・関連計画などから住生活に関する課題を明らかにし、課題解決に向けた基本理念・目標、具体的な住宅施
策の展開方向、実現のための方策を示すことを目的としています。
■ 最低居住面積水準未満世帯率
持
ち
家
平成 20 年度
0.3%
早期に解消
公
営
借
家
平成 20 年度
7.1%
早期に解消
民
営
借
家
平成 20 年度 19.3%
早期に解消
基本理念
※「住生活基本計画(全国計画)」及び「栃木県住生活基本計画」の設定指標に準じる。
■ 太陽光発電機器がある住宅ストック率
太陽光発電機器設置率(持ち家)
平成 20 年度 2.0%
平成 34 年度 5.5%
※平成 15~20 年の増加率を基に設定。
■ 二重サッシ又は複層ガラスの窓がある住宅ストック率
二重サッシ又は複層ガラスの窓が
ある(すべて)住宅率(持ち家)
平成 20 年度 7.3%
少子高齢社会を迎え、人口が減少していく中で、「今ある住まいを長く大切に使う」ことにより、住宅を家族や世
代を超えたみんなの資産として活用していくことが必要です。
さらに、ずっと住み続けたいと感じる栃木市とするためには、地域の豊かな自然環境とまちの特性を生かし、個
性豊かで快適な住まいづくりを進めていくことが重要です。
本計画では、住生活基本法の理念、「栃木市総合計画」が示す基本方針及び都市の骨格を踏まえ、市民一人ひと
りが豊かさを実感でき、自然、歴史、文化が息づく、誇れる住生活を実現していくため、以下に示す理念を設定し、
すべての市民が積極的に住宅や住環境づくりに参加し、人々のふれあいを感じ、誰にでもやさしい快適な住まいづ
くりを目指します。
平成 34 年度 28.6%
自然、
自然、歴史、
歴史、地域を
地域を誇れ、ふれあいにみちた、~
ふれあいにみちた、~誰
、~誰にでもやさしい住
にでもやさしい住まいづくり~
まいづくり~
※平成 15~20 年の増加率を基に設定。
■ 住民の合意形成によるまちづくり地区数
取り組むべき住宅・住環境施策(「住まいづくりに関する意識調査」結果より)
まちづくり地区数
平成 24 年度
19 地区
平成 34 年度
24 地区
※過去 10 年間の指定状況を踏まえて設定。
7.4%
持ち家取得の支援
■ 住宅の水洗化率
高齢者・障がい者世帯のニーズ
に対応した住宅建設支援
生活排水処理人口普及率
平成 23 年度 71.1%
高齢者・障がい者等が安心して
暮らせるバリアフリー環境づくり
誰もが安心して暮らせる
医療・福祉環境づくり
8.6%
平成 34 年度 83.5%以上
二世帯住宅の建設支援
4.0%
※「栃木市生活排水処理基本計画」による。
■ 住宅の耐震化率
耐震化率(空家を除く)
平成 23 年度 61.6%
平成 34 年度 90%以上
※「栃木市建築物耐震改修促進計画」の目標数値に準じる。
安価で良質な戸建て住宅・
住宅地の供給
子育て世帯の住宅取得等
への支援
健康的な住宅の建設支援
(有害物質による健康への影響低減)
①田舎暮らし希望者や二地域居住希望者、子育て世代等への情報提供・斡旋により定住化の促進を図る。
②自宅での生活が困難となった高齢者や自宅での生活を不安に思う高齢者が、
「空家バンク」を活用し、サー
ビス付高齢者住宅等の高齢者施設に転居しやすくする。
(高齢福祉、介護保険担当課との連携により「空家バンク」のみならず移住住み替え支援機構のマイホーム借上げ
制度や不動産担保型生活資金貸付制度等様々な制度の検討行う。
)
③空家が廃屋となってしまう前に「空家バンク」を活用し、誰かが住むことで住居としての存在意義を保ち、
延いてはまちの活性化を図る。
‐4‐
18.1%
17.7%
地震など災害につよい環境づくり
4.7%
地域にふさわしいまちなみ、
景観形成の推進
12.4%
バスなどの公共交通機関の充実
リフォームや増改築に対する支援
(バリアフリー化など)
子育て世帯向けの良質な
賃貸住宅の供給促進
住宅・住まいに関する情報提供・
相談体制の充実
環境負荷を軽減する住宅の建設支援
(太陽光エネルギー設置補助等)
高齢者単身及び高齢者夫婦世帯向け
の良質な賃貸住宅の供給促進
6.7%
夫婦が共に働きながら子育てを
しやすい環境づくり
6.8%
住宅の耐震診断・耐震改修の支援
低廉な公的住宅の供給
12.8%
下水道整備などの衛生環境の向上
7.5%
(仮称)空家バンク事業による推進
定住促進策・少子高齢化対策・子育て支援対策・空家対策として実施することにより、人口減少の抑制や高齢者・
子育て世代への住み替え支援、空家をつくりにくくする対策とします。
17.3%
2.3%
3.9%
15.4%
安全な生活道路や子供の遊び場、
公園の整備・改善
街灯や防犯灯の整備による
防犯性の向上
住民主体の住まいづくりや
コミュニティ活動への支援
2.9%
2.3%
3.8%
13.5%
7.4%
(回答数1,353)
‐1‐
8.6%
9.7%
1.9%
(回答数1,246)
施策の目標
施策の体系
目標1 誰もが安定した居住を確保する住まいづくり
【基本理念】
【目 標】
経済的理由や社会的理由により、住宅確保が難しい住宅困窮者に対する市営住宅等の供給や適切な管理運
営、様々な居住者のニーズに応じた住宅確保の支援や民間賃貸住宅に入居しやすい環境づくりなど、誰もが
安定した居住を確保する住まいづくりを推進します。
【住宅施策の展開方向】
入居需要への対応と計画的な市営住宅等の
管理運営の推進
住宅困窮者に対する市営住
宅等の供給及び適切な管理
運営
(1)住宅困窮者に対する市営住宅等の供給及び適切な管理運営
市営住宅等の入居需要への対応と計画的な管理運営の推進、市営住宅等への公平で適正な入居の推進管理
運営の効率化と、セーフティネットとしての市営住宅の活用など、住宅困窮者に対する市営住宅等の供給及
び適切な管理運営に取り組みます。
市営住宅等への公平で適正な入居の推進と
管理運営の効率化
セーフティネットとしての市営住宅の活用
誰もが安定した居住を確
保する住まいづくり
被災者に対する速やかな住宅確保の支援
目標2 環境にやさしく、永く住み続けられる住まいづくり
環境に配慮し、地域資源を生かした住まいづくりや永く利用でき、既存資源を大切にした住まいづくりを
めざします。
(1)環境に配慮し、地域資源を生かした住まいづくり
省エネルギー住宅や新エネルギーを活用し、効率的な利用を促す住まいづくりや地域住宅産業における地
産地消の支援と住宅流通の推進など、環境に配慮し、地域資源を生かした住まいづくりに取り組んでいきま
す。
(2)永く利用でき、既存資源を大切にした住まいづくり
持続可能な社会の構築に向け、住宅の長寿命化と品質確保の促進、住宅リフォームの支援など、永く利用
でき、既存資源を大切にした住まいづくりを推進します。
目標3 地域の特性に応じた魅力ある住まいづくり
歴史的資産を生かし、住み慣れた地域で暮らせる住まいづくりや立地特性に応じた居住の促進と良好な住
環境づくりなど、地域の特性に応じた魅力ある住まいづくりをめざします。
(1)歴史的資産を生かし、住み慣れた地域で暮らせる住まいづくり
歴史的、文化的な資産が豊富な都市である特性を踏まえ、歴史と調和する、美しいまちなみの形成や伝統
的民家の活用、街なかにおける居住の促進と住環境づくりなど、歴史的資産を生かし、住み慣れた地域で暮
らせる住まいづくりを推進します。
(2)立地特性に応じた居住の促進と良好な住環境づくり
郊外住宅地における居住の促進と住環境づくり、集落地域における居住の促進と居住環境の維持・向上、
居住サービスや衛生・交通環境の向上など、立地特性に応じた居住の促進と良好な住環境づくりを進めます。
自然、歴史、地域を誇れ、ふれあいにみちた、~ 誰にでもやさしい住まいづくり ~
(2)ニーズに応じた住宅確保の支援と入居しやすい環境づくり
被災時における、被災者に対する速やかな住宅確保の支援、市民やUJIターン、二地域居住など移住者
に対する適切な住宅確保の支援、民間賃貸住宅への入居支援、住替えがしやすくなる仕組み等の構築などに
より、様々な居住者のニーズに応じた住宅確保の支援と入居しやすい環境づくりを推進します。
ニーズに応じた住宅確保の
支援と入居しやすい環境づ
くり
市民、移住者に対する適切な住宅確保の支援
民間賃貸住宅への入居支援と住替えがしや
すくなる仕組み等の構築
環境に配慮し、地域資源を生
かした住まいづくり
省エネルギーや新エネルギーを活用し、効率
的なエネルギー利用を促す住まいづくり
地域住宅産業における地産地消の支援と住
宅流通の推進
環境にやさしく、永く住み
続けられる住まいづくり
住宅の長寿命化と品質確保の促進
永く利用でき、既存資源を大
切にした住まいづくり
住宅リフォームの支援
歴史的資産を生かし、住み慣
れた地域で暮らせる住まい
づくり
歴史と調和する、美しいまちなみの形成と伝
統的民家の活用
街なかにおける居住の促進と住環境づくり
地域の特性に応じた魅力
ある住まいづくり
郊外住宅地における居住の促進と住環境づ
くり
立地特性に応じた居住の促
進と良好な住環境づくり
集落地域における居住の促進と居住環境の
維持・向上
居住サービスや衛生・交通環境の向上
住宅・生活関連施設の耐震化の促進
安全に暮らせる住まいづく
り
災害に強い住宅地の形成
目標4 安全、安心で快適に暮らせる住まいづくり
住まいは、未来を担う子供たちが育ち、家族が憩い、明日への活力を養う場であることを踏まえ、誰もが
安心して心地よく生活を送ることができるよう、安全、安心で快適に暮らせる住まいづくりをめざします。
防犯・防火性能の高い住宅の普及促進
安全、安心で快適に暮らせ
る住まいづくり
安心して子育てができる住宅づくり
(1)安全に暮らせる住まいづくり
近年、災害が多発している状況を踏まえ、住宅・生活関連施設の耐震化の促進や災害に強い住宅地の形成、
防犯・防火性能の高い住宅の普及促進など、安全に暮らせる住宅づくりに取り組んでいきます。
安心して暮らせる住まいづ
くり
(2)安心して暮らせる住まいづくり
少子高齢社会を見据え、安心して子育てができる住宅づくりや高齢者や障がい者等にやさしい住宅づくり、
「バリアフリー法」や「栃木県ひとにやさしいまちづくり条例」を踏まえた、ユニバーサルデザインによる
住宅や住環境整備の推進など、安心して暮らせる住宅づくりを推進します。
‐2‐
高齢者や障がい者等にやさしい住宅づくり
ユニバーサルデザインによる住宅や住環境
整備の推進
‐3‐